谷○邸のりかとタニvol.5 No: 1200
投稿者:836番 02/01/15 Tue 23:41:32
群集は「『りか』と『ワタル』…?」としばらくざわめいていたが、
「そ、それって、轟組の大幹部のことじゃないか?」と言う者がいて
また「おおお~~っ!!」と声があがった。
「なんだ、あそこの右腕と左腕はラブラブなのか?」
「タニさん、片思いなのか?」
などと言う者までいる。
「タニ、おまえっ!!いいから降りてこい!」
「やだ!! だって俺、りかさんがいないなら
死んじゃいたいーーーっ!!」
「いないって…いるだろうが、ちゃんと」
りかは相手は酔っ払いなのに、どうも真剣に相手をしてしまっているようだ。
「いないよ!! ワタルさんのとこに行っちゃってるじゃんか!」
「ばかやろう!! 俺はおまえのもんだって、言ってるだろーが!!」
りかが叫ぶと、「おおーーっ!!」と群集からぱらぱらと拍手が聞こえる。
「タニさん、両思いみたいだな」
「そりゃあ、タニさんだからな」
「轟組のりかと両思いなんて、すごいな、タニさん。さすが」
「それでこそ、うちの組の跡目だよな」
などと、極道の評価基準はそれでいいのかと
突っ込みたくなるようなことを言っている。
「うそだよ!!」
「うそじゃねえよ!!」
もう、二人は公衆の面前で痴話げんかを展開しているようなものだ。
しかし、言っておくが片方は酔っ払いだ。
「俺が抱くのはおまえだけ、なんてうそだったじゃんか!!
ワタルさんを抱いたんじゃないか!!」
「ばっ…!!タニ!」
群集はし~~~んと静まり返ってしまった。
どうも、その光景を妄想中らしい…。
轟組のワタル…って、あの?がっしりした、どう見ても「総攻め」の?
あの男が…下に…で…
あんなことやら、こんなことやら、そんなことやら……??
数名が気分が悪くなってその場に座り込んでしまった。
「うそだ、そんなはずない…」とぶつぶつ独り言を言う者もいる。
「おいっ!タニ、いいから降りてきい!」
たまらなくなって霧矢が叫んだ。
「きりやん…」
「言いたいことあんなら、りかさんと二人で話しい!」
「だって…ふたりになったら、りかさん…」
「…タニ?」
「俺の××に○○とかして、そんで△△に☆☆とかもして
そんで◎◎をあんなにもこんなにもして
俺の口が利けなくしちゃうに決まってるよーーっ!!」
ぶーーーっ!!と音をたてて数名が鼻血を噴いた。
「な、ば、…タニ…」
霧矢は真っ赤になってしまった。
「と、とりあえず、おまえが降りてこんなら、俺が行くわ」
霧矢は持ってこさせた梯子をかけて登ろうとした。
その霧矢の肩をりかが掴んだ。
「待て、霧矢…」
振り向くと、りかの顔は真剣だった。
--------------------------------------------------------------------------------
谷○邸のりかとタニvol.4 No: 1199
投稿者:836番 02/01/15 Tue 23:37:54
男について行くと広い庭に出た。
正面には谷○邸の本館がある。
大勢若い者が集まって、みんな心配そうに上を見あげている。
見るとその屋根には馬鹿馬鹿しいことに金のしゃちほこがついている。
どうでもいいことだが、先代は成金趣味だったようだ。
なんとそのしゃちほこの上に人が乗っている。タニだ。
「タ、タニ!!」
りかと霧矢はほぼ同時に叫んだ。
「タニ、なにやっとんのや!!」
「おい、おまえら、どーなっとんねん?!」
「い、いや、タニさん、桜の間でごはん食べてたんですよ。
で、なんか考え込んでるなーと思って見てたら、
いきなり一升瓶あおって……。
そしたら、すぐに泣きだして、
『死んじゃいたいーーーっ!!!』とか言って走りだして、
そのまま屋根の上に…」
「一升瓶て…なんでとめんかった!!?」
「いや、とめるもなにも、一気のみされちゃって…」
タニが一升を一気に…。それは大変だ。
「タニ!降りてこーーい!」
「あ~っきりや~んっ!」
きりやんに向かって手を振った拍子に、タニの重心がぐらっと傾いた。
「あああーー!!タニ、手え離さんでーーーっ!!」
「う~ん、だ~いじょうぶ~。
だってもう、俺、死んじゃってもいーんだもーん」
「タニ!何言うてる!どないしたんや?」
「もーねー、俺、組のことはまだ今は無理だと思うしさー
だからって、りかさんところには戻れないしー、
もういいから、死んじゃうんだー」
屋根の下に集まっている若手の群集が「りかって誰だ?」とざわめいた。
「な、何言うて…、タニ…!」
「…タニ!!」
しばらく声もかけられずに見ていたが、思い切ってりかはタニを呼んだ。
「!?りか…さん?」
りかはタニがどう反応するのか、内心緊張していた。
また拒絶されたら…と思うと…。
「わーーー!りっかさ~~ん!!帰んないでいてくれたのーー??」
タニのあまりに無邪気な反応にりかは拍子抜けした。
「タ、タニ?おまえ…?」
「みんなーー! この人がねー、りかさーーん!
俺のぉ~、いっちばん好きな人だよーーーっ!!」
群集は「おお~~っ!」とざわめいて、一斉にりかを見た。
(タニ…、この酔っ払いが…)
りかはとりあえず拒絶はされなかったので、心底ほっとした。
「でもね~~、りかさんが一番好きなのはワタルさんなんだよーーっ!!」
「タ、タニ!!おまえ、なに言って…」
ほっとしたのもつかのま、タニはえらいことを言い出した。
--------------------------------------------------------------------------------
レスです。 No: 1198
投稿者:keiko 02/01/15 Tue 23:13:14
>0番様
キャ~。
途中でやめちゃいやです。
>ベン様
お帰りなさい。
久しぶりにワタリカ戻ってきましたね。
ドキドキしました。
>ももんが様
ゆうかちゃんトドさんに会ってしまったんですね。
しかもトドさんだけじゃなくてブンちゃんまで狙っているなんて・・・・・
ミズ君が心配するのもわかります。
どうなるのか私も気になります。
>ぽん様
コムちゃんかわいいですね。(^^)
>ショーコ様
いよいよ次回で最終回なんですね。
どうなるんでしょう?
気になります。
タニちゃんはどうなるんでしょう??
続き気になりま~す。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋28 No: 1197
投稿者:ショーコ 02/01/15 Tue 22:57:27
「ア、アサコさん!僕に、最後までしなかったんです!」
「まあ、そんなにムキになって言わなくても聞こえる。」
「す、すみません。で、つまりアサコさん.,........。」
「つまり.....出来ないってことか?」
コムが大きく首を横に振る。
「ち、ちがいます。」
「じゃあ、ちゃんと男ではあるわけか。確認した?」
「か、確認なんて......でも、分かります.......」
「じゃあ........」
「し、知らないんじゃないかと.......」
「知らない?知らないって何を?」
「ど....どう.....するのか........」
「ええーっ!!うんなわけないだろう!」
受け取ったコーヒーカップをひっくり返しそうになるドクター。
「ほんとに?ほんとにそう思うわけか?」
コムの顔をのぞきこむ。
ドクターに核心部分を話してしまって、落ちついたのか
コムの顔は以外に冷静だった。
「はい。絶対間違い有りません。」
「どうして、そう言いきれる?」
「だって、アサコさん、自分ではとても満足してるみたいだったし、
僕に最後までしなかったなんて、思ってもいないような口ぶりだったし。」
「ふーーん........」
「僕は、それで助かったけど.....よく考えると、オサちゃん、かわいそうで....」
「うーーーん.......なるほど......」
コムが穏やかな顔でコーヒーを飲み始める。
重い荷物を預けられたドクターは
コーヒーの味が急に苦くなったように感じた。
「そうか.....そう言う事なら思いあたる事は数々....」
「でも....どうしてオサちゃん、アサコさんに何も......」
「アサコに教えないかって事かな?」
「はい。だって、オサちゃんは........」
自分と同じ痛みを分け合うオサのことをはっきりと言えないコム。
「君なら、もしワタルがそうだとして(仮の話でも想像できんが)
ワタルになんて言うんだ?」
「えっ?」
「言えないのじゃないか?自分が知ってれば知っているほど。」
そうだね。そんな事言えない。僕なら、どうするんだろう......。
「それに、アサコは、人一倍プライドの高いヤツだ。
そんなことを言ったヤツを絶対許さないだろうし..........」
「オサちゃん、かわいそうだ........」
「これは、私の想像に過ぎないが.....
オサにとっては、アサコとの事が、男に愛されるはじめての事だったに違いない。
殴ったり、蹴られたり、まあ痛い目にあうことで、おたがいに感じあえる関係がね。
だから、そんなもんだと思っていた。」
コムが、またほんのり頬を染めはじめる。
眺めるには良い風景だな、と思うドクター。
「ところが、オサは、轟さんのところで、目覚めてしまった.........」
首筋まで染めて、俯いてしまうコム。
「オサちゃん........」
「アサコを愛すれば愛するほど、そんな事は言えない。
アサコはアサコで、轟のところに行ってからのオサが、
自分に満足していない事を感じている。それが、なぜだか分からない。」
『愛してるって言うくせに、他のヤツと平気で寝る』
コムの耳にアサコの悲痛な叫びが聞こえるような気がした。
「だからって言って、オサちゃん、他の人と.....」
「寝る事はないか?オサはね、優しいんだ。君の優しさとはちょっとまた違うんだが」
「優しい?」
「そう、情にほだされちまうんだ。求められると自分で止められない。
何も言われなくても、相手の気持ちが聞こえちまう。」
「そうかぁ........」
壮君の事も...........
「だけど、アサコさんどうして今まで」
「七不思議だな.....轟邸の住人が....
あっちにもこっちにも、チャンスはごろごろあるにもかかわらず.....」
「あの、アサコさんはどうしてここに?」
「何時の間にかここに住みついた、流れ者の彫り師が連れていた。
まだホンの子供だったけれど、
そいつが、その、つまり、男として可愛がっていた.......」
その時ドクターは、少年の頃の、きらきらと輝く瞳を持った、
若い牡鹿のようなアサコの姿を思い出していた。
美しいコだった.......
「そのじいさん、腕は天才だったけど、あっちの方は変態だったってわけだ。」
コクンとコムが息を飲み込んだ。
「まあ、考えてみると、あんな年寄りに、ちゃんとできるわけはないから
最後まで行く事を、アサコが知らずにいたのかも知れない。」
「そんなに、年寄りだったんですか?」
泣きそうなコム。
「いや、その頃は、私も若かったから、年寄りに思えたが、そうでもない。」
「アサコさん.........」
不意にコムの瞳に涙が溢れ、次から次に流れ出した。
「そんなに、あっちこっちに同情して泣いてたら、身が持たんぞ。」
「すみません.......。」
「いつか、ずんこが、君の泣き顔に惚れたって、言ってた事があるが......
まったく罪作りな、泣き顔だ。」
抱きしめたい衝動を言葉で紛らすドクター。
オサといい、コムといい、まったくなんてヤツらだ。
「まあ、とにかく、聞いたからには、なんとかしてやらなくちゃな。」
「でも、アサコさん、プライドが高くて、傷つきやすいから」
「ああ、ぼちぼちするさ。こう見えても私は医者だからね。
とりあえず『愛セレ2001』のビデオでも見せるさ。名作だからね。
そう言えば、あいつら、あの時あそこにいたはずなのに.......
まあ、お互いに一生懸命で、傍の事など知った事じゃなかっただろうけど」
「『愛セレ2001』?」
「いや、コ、コム君は知らんでもいい事だ。」
妙に慌てているドクターを、不思議そうに見つめながらコムが立ち上がった。
「良かった。ケロ先生にお話しして。
僕、これから壮君の所にお見舞いに行っても良いでしょうか?」
「ああ、見舞いぐらいなら、かまわんよ。ただし、泣き顔は見せない事。」
「はい。」
天使の笑顔のコム。
弱ってるやつには、その笑顔も毒かな.......
******************************
すみません。すみません。すみません。
アサオサ友の会他支援団体の皆様、
今までの流れも何も、全部吹っ飛んでしまうような事書いてしまいました。
お許しいただけないとは思いますけど、
次回で最終回といたしますので、どうぞもうしばらくお見逃し下さい(:^^:)
--------------------------------------------------------------------------------
レスですが・・・ No: 1196
投稿者:管理人 02/01/15 Tue 22:57:07
>ここを読んでいると私の贔屓はどんどん増えていってしまいます。
ももんがさんの言ってる事わかります。
私もやばい 理佳にやばい って感じですものー。
新公時代にはなーんにも思ってなかったのになー
色っぽい 歌い方 腰 やばいですね 自分。
ベン様 いつもありがとうです。
やっぱりワタリカ好きですねー
ここらへんで 違うカップリングも見てみたいでございます。
そういえば ケロユウヒ て書く人いなくなってしまった!
あと ノルはぶんちゃんでなく違う相手 とかー
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋27 No: 1195
投稿者:ショーコ 02/01/15 Tue 22:54:57
0番様。間抜けなレス、ごめんなさい。
レス書いてる間にアップされていたんですね。
いずれにいたしましても、眠れない事に変わりはないんですけれど(^^)
もちろん、今度はドキドキして、です。
*************************************
午後の日差しを浴びて見つめる、コムの真剣な眼差しを
驚きをもって受け止めるドクター。
こんなに美しいものを、何ヶ月も傍に置きながら
何もしなかった、ワタルっていったい........。
「ケロ先生。オサちゃんとアサコさんて、どうして......」
「(ドクターと呼んで....)どうして?SMかって事か?」
「えっ、ええ...まあ......」
「さあ、私にも分からんが.....本人達がそれで満足なら傍が口出す事でもない。」
「あの....その時に、そ、そうなのは、多分別に....いいんですけど...」
「うん?.....話しにくいか。よし、コーヒーでも入れようか。」
「あ、僕が入れます。」
慌てて立ち上がるコム。
「じゃあ、入れながら話して。」
「はい。アサコさん、いつもオサちゃんにイライラしているみたいで
オサちゃんは、いつもハラハラしているみたいで。
愛し合ってるのに.......」
「そうだなぁ。二人の事は、二人にしか分からん。」
「僕、また叱られるかもしれないんですけど........。」
「うん?何か心当たりでも?」
コーヒーミルで、豆を引く香ばしい香りがあたりに漂う。
「あの、昨日の事は、ケロ先生は......」
「(ドクタ...まあいいか)ああ、壮から大体は。」
「昨日、僕がアサコさんに......でも最後までは.....で。」
「コム君、もう少しはっきり言ってもらわないと、いくら医者でも分からない。」
コムは、コーヒーを入れるためにドクターに背を向けている。
表情は分からないが、恐らく全身赤くなっているのではないだろうかと
ドクターは思った。
--------------------------------------------------------------------------------
レスです。 No: 1194
投稿者:ショーコ 02/01/15 Tue 22:12:35
0番様。こんなところで、やめちゃヤダ。です(^^)気になって、眠れません。
ワタコム応援団に入ります様。いよいよでしょうか?
ステキな予感に、ドキドキしています(^^)
ぽん様。何をやっても可愛いコムちゃん。
H系サイトが、Hじゃなくてどうしますか(^^)
(上手にHが書けない私が言うのもなんですが^^;)
ため息をつく、ねったん、可愛いです。
ベン様。お帰りなさい。また、ベン様のハードなワタリカ、読めてうれしいです。
ももんが様。とうとう、ゆうかちゃん、トドさんに会っちゃったんですね。
ミズ君共々、心配しております私。
HT様。お久しぶりです。早く復活してきて下さい。お待ちしてます。
華子様。時々、ワタコムの、ほのぼのした所書かないと、
寂しくなってしまうんです私。読んでくださってうれしいです。
836番様。Z様。あお様。連盟でごめんなさい。
タニちゃん、どうなってしまうんでしょう?
リカさんとタニちゃんのラブラブな場面、
早く見たいんですけど・・・・
すみません、ただのわがままです(^^;
--------------------------------------------------------------------------------
なんとなくワタリカ Vol.3 No: 1193
投稿者:ベン 02/01/15 Tue 21:36:19
二人は満ち足りた思いで朝を迎えた。
体はまだお互いの体温に包まれている。
重くけだるいのだが、体の芯に小さな火が点っているような、甘いモノが
ぎっしりと詰まっているような、不思議な充実感があった。
照れくさくはあったが、リカとワタルはじっとお互いを見つめ合った。
二人同時にプッと吹き出した。
「ひで~格好してるなあ、お前。」
「お前の方こそたいがいだぜ。」
「こりゃあしばらく人前で裸になれないなっ。」
つま先から首筋まで、耳の後ろも顎のすぐ下もキスマークと歯形の嵐だった。
それも体中まんべんなく。
「ゆうべの俺たちは、いったいナンだったんだろうな・・・」
「あ~あっ、ったくラブラブの恋人同士でもねーのになっ。」
「・・・・・」
「・・・・・」
「でも・・・最高だったぜ。リカ。」
「ああ。ワタル、お前もな・・・」
ベットで横になったまま、上体だけ起こすと二人はゆっくりと唇を合わせた。
そして同時に、ベットから勢いよく滑り下りた。・・・つもりだった。
「ズルッ」
「ドテッ」
腰が抜けたまま、二人は床の上で笑い転げた。
・・・
ワタリカをラブラブにしちゃった~。
ムラの週末があまりに楽しかったので、今回はバイオレンスな気分になれない
の。タニちゃんはますます格好良くなってるわ~。あと5年後が楽しみよ。き
っと素敵なおじさまになってるんじゃないかしらって月組はオヤジ組か・・・
クラップのダンスシーンで後ろに立っているケロちゃんとリュウリュウも渋く
てすっごく格好いいのよ~~~~
は~~ホントに轟組の野郎の皆さんって感じなの。
ゆうひ君達3人組もお歌上手いし楽しいし、キャラもますますはっきりしてき
たみたい。はー楽しかった!!
--------------------------------------------------------------------------------
Honeyの続き^^ No: 1192
投稿者:0番 02/01/15 Tue 21:34:10
あまり口が開けないかよこちゃん、子猫のように桃色の舌で舐めはじめます。
たっぷりのせたために、指の間まできれいに舐めるので、
えもいわれぬ感覚が湧き上がってきて、まとぶんちょっと貧血気味。
蜂蜜がなくなっても無心に指を離さないかよこちゃんに、
一生この体勢でいられたら、とか考えるまとぶん。
もっとマシな体勢もあるでしょうに。
「もっと……」
蜂蜜よりもあまい声でおねだりのかよこちゃん。
「今度は、オレにも食わせて」
指じゃなくてこっちで、とやわらかい唇をつついて、ガラスの器を渡します。
かよこちゃん、細い指で蜂蜜をすくって、薄い唇にそっと塗って。
グロスを塗ったようにつややかに光る唇に、まとぶん自分の唇を近づけて
ぺろりと舐めてみました。
「甘い……」
ふだんでもスイートなかよこちゃんの唇が、極上の甘さなので、
舐めるだけのつもりが本気のキスになってしまうのはいたしかたないところ。
「……ん……」
先に蜂蜜を舐めていたかよこちゃんの口の中もとても甘くて、
息をするのも忘れるくらいの激しいキスに、
かよこちゃん自分を支えきれず、後ろにひっくり返りそうになります。
当然持っていた器も大きく傾いたかと思うと、蜂蜜がこぼれて
かよこちゃんの胸のあたりを直撃。パジャマが蜂蜜だらけです。
「あーあ、べとべと」
甘い香りでむせ返る中、かよこちゃんはあわてもせずに、
どうしようか、と笑います。
「そりゃ、全部食うに決まってんだろ」
即答したまとぶん、これまたなんの躊躇もなくパジャマの前を
大きくはだけさせてしまいます。
シャワーを浴びるとかシーツを替えるとか、そんな無粋なことは考えてません。
景気よく浴びた蜂蜜が肌まで染みて、早朝とは思えない雰囲気です。
「そんなに食べたら、腹こわすぞ」
まとぶんに鎖骨のあたりを舐められて、かよこちゃんくすくす笑って言います。
「足んねーもん。
昨日のだけじゃ、全然あんたが足らない」
昨日のって、ついさっきなんですけど……。
「俺も、おまえが足らない」
大胆なことを、なんでもないことのように言葉にしてくれる
極甘のかよこちゃんの体を抱いて、シーツの海に沈むまとぶん、
ドアの鍵はしっかり閉めてありますが、窓のカーテンはものの見事に全開です。
朝のラジオ体操で庭に整列していた若手陣が、全員かぶりつきで
見ていたことなど知るよしもありませんが、知ったところで
書き割り程度にしか思っちゃいないでしょう。
ちなみに、途中で全員が鼻血を吹いて窓を鮮血で染め、
最後まで見られなくなって嘆くことも知ったこっちゃないのでした。
私はあまりタイトルをつけないのですが、
とりあえずタイトルに偽りなしです(笑)
ロム専とか、書けないとか仰ってる方々、
書けないのではなく、書かないんだなあと相田みつを風にひとこと^^
私が書くのですから、どなたでも書けます。お願い、書いてください。
--------------------------------------------------------------------------------
Honey No: 1191
投稿者:0番 02/01/15 Tue 20:52:17
>華子様。お腹が痛いのは、きっと盲腸です(笑)
私のせいじゃありません^^
銀のトレイに白百合、ワゴンにも白百合飾りまくってまとぶん、
部屋に戻ります。
ロビー中に薔薇をあしらったどこぞの劇場に似た、このねったん推薦の
コーディネイトですが、香りが強すぎて朝食がまずくなりそうです。
ノックをするにも用心深く、三三七拍子のまとぶん。
誰が来ても開けるなと念を押しまくり、パスタで頑丈に細工させてあります。
しばしの間があって、かよこちゃんが小さな顔を覗かせました。
「おかえり」
そう言って笑ってくれるのが神々しくて、まとぶん本気で救心常備。
パスタ以外の日はベッドで朝食と決めているので、二人してベッドにお戻りです。
「今日のゴハンは何?」
洋菓子より和菓子のかよこちゃん、メニューは?などと横文字で聞きません。
「お品書きによると、ホットケーキとパンケーキと
ワインとぶどう酒とプリンとプディングの六品って書いてある」
「それって……三品じゃないのか?」
「さあ……」
おにぎりとおむすびくらいの差じゃないか?と言うまとぶんに
そうだねえとかよこちゃん。
しかし、ベッド備えつけの簡易テーブルに大量の朝食をのせても、
かよこちゃんあんまり食べたくなさそうです。
「食欲、ないか?」
昨日の今日だからな、と思うまとぶんですが、ついさっきまでかよこちゃんを
消耗させていたのがご自分なのを忘れ去っています。
「そうじゃなくて、ここ痛くて口が開けられない」
切れた唇を痛そうに指すかよこちゃん。思うに受の皆さん、ほぼ100%の
確率で唇を切っているはずです。殴られて鼻血やら前歯を折るより
ビジュアル的にはマシですが。
まとぶん困ってトレイを見、あるもの発見。
「コレなら、食えるか?」
そう言って差し出したのは、ホットケーキ用の蜂蜜。荒れた唇にもオススメ。
ガラスの器に入った蜂蜜をながめてかよこちゃん、
これなら大丈夫かもとうなずきますが、手は出しません。
まとぶん、人差し指を器に突っ込み、たっぷり蜂蜜を乗せて
かよこちゃんの口元へ。
「ほら」
--------------------------------------------------------------------------------
いきなりバリ編24 No: 1190
投稿者:ワタコム応援団に入ります 02/01/15 Tue 20:39:13
二人はホテルでの食事を楽しんでいた。
コースメニューおも終わりに近づき、最後のデザートとコーヒーが出された。
「明日は日本に帰るだね…」
コムがボソっと呟いた。
「そうだな…」
「帰ったら、荷物作りしなくちゃ…」
「そうか…俺は何も持ってきてないけど、コムはここで生活してたもんな…」
「でも、大丈夫だよ、僕も対して物無いし…」
「俺は取り合えず、正月までに帰らないとならないが…お前はブンと後から…」
「やだ、僕ワタルさんと帰りたい」
「コム…」
「やだ、僕ったら、何むきになってるんだろ」
思わず、赤くなり俯いてしまった。
「荷造り、手伝よ」
「ありがとう、ワタルさん」
二人がそんなやり取りをしていると、ウエイターがワタルの元にやってきた。
「これは?」
「はい、ずんこ様から頼まれました」
ウエイターはワタルにずんこから頼まれた物を渡すと、その場を立ち去った。
それは、メッセージカードと…
ワタルはメッセージカードに目を通す…
ワタルは思わず苦笑いをした。その様子を見ていたコムが
「どうしたの?」と尋ねた
「コム行こう…」
ワタルは立ち上がり、コムに手を差し伸べた
「もう、帰るの?」
ワタルは黙ったままコムの手を握ると、そのまま歩きだした。
--------------------------------------------------------------------------------
いきなりバリ編23 No: 1189
投稿者:ワタコム応援団に入ります 02/01/15 Tue 20:24:09
ホテルのレストランに着き、名前を告げると、席へと案内された。
なぜか、席には二人分しかセッティングされて居なかった。
「あの、4人じゃ…」
とワタルが尋ねると、ウェイターが
「御予約は2名様とずんこ様よりお伺いしておりますが」
とたどたどしい、日本語で答えた。
二人は席についた。
「ね、ずんこさんとブンさんは?」
コムがワタルに尋ねた。
「来ないそうだ…どうせブンが気まぐれを起こしたんだろう…」
「そうなの…」
コムが少し寂しそうにする。
その頃、ずんこの家では…
「ずるーい、なんでワタルとコムだけが、ホテルで食事なんだよーーー」
とブンがずんこにブーイングの嵐をくらわせていた。
「いいじゃないか、二人でゆっくり過ごさせてやっても…」
「でもさー、僕もずんこのホテルに行きたいーーー」
「わかったよ、今度招待するから…」
「本当!」
先ほどまでのぶすくれていたブンの顔が一瞬の間に笑顔に変わる。
「ずんこ、大好きーーー」
とずんこに抱きつく
「お前に好かれても嬉しくない…」
「もーーーー」
「ね、ずんこ、ところでさー、ワタル達さー何時頃戻ってくるなー?」
「さーなー」
ずんこが少し含み笑いをする。その様子をうかがっていたブンが
「ね、ずんこさ…まだ僕に隠し事してない?」
「別にしてないよ」
「嘘だー、絶対何か隠してる、その顔は絶対何か隠してる」
「お前もくどいな…」
--------------------------------------------------------------------------------
堕天使コムちゃん5 No: 1188
投稿者:ぽん 02/01/15 Tue 18:42:20
懲りずにまた出てきてしまいました(笑)
コムちゃんがわたる君をお仕置きしてしまった日の翌朝の話です。
*************************************
「ん・・・」
朝の光がまぶしくて、コムは目を覚ました。
傍らには、わたるがやさしい目で自分をみつめている。
コムは昨夜自分がしたことを思うと、なんだか急に恥ずかしくなった。
「あ、わたるさん、おはよう」
わたるは、答える代わりに、コムにキスをした。
「ん・・」
コムは、自分の体を襲う慣れ親しんだ快感に身をゆだねた。
「コム、昨日は、良かったよ。お前、あんなこともできるんだな。
やっぱりお前は最高だよ。でも、相手は俺だけにしろよ。」
わたるは、満足そうな顔をしている。
「もーう!!それじゃ、お仕置きになってないじゃん!
もう、あんなことしないからね!!」
コムはふくれて背中を向けてしまった。
「また、ご機嫌斜めか?じゃあ、俺はお姫様のご機嫌取りにがんばるとしますか。」
わたるは、コムの体を自分の方に向かせ、その上に乗っかった。
唇を重ね合わせ、コムの口腔を味わい尽くす。
唇を離すと、コムの息は乱れていた。
わたるの唇は、そのままコムの首筋を求めつづけた。
「あ・・・ダメ・・こんな朝から・・」
「かまわねーよ。」
わたるの唇がだんだんと下の方に降りてくる。
「だって・・僕、厨房に行かなきゃ・・はぁぁ・・ねったんが、困って・・あっ、やっ、やっ、そんなとこ・・」
わたるのたくましい指が、コムの一番敏感な部分を攻め始める。
「ご・・ご機嫌取りって、この事・・・」
「他に何があるんだよ。もっと気持ちよくさせてやるぜ」
愛撫は激しくなっていき、コムは、もう引き返せなくなったことを悟った。
「んっ、んん~~、そこ・・、もっと・・・」
積極的になったコムの甘い声に反応するかのように、わたるの唇は激しくコムを攻めつづけた。
その頃厨房では・・・・・・・・
「はぁぁ~、今日もコムさん来ないな。まだわたるさんに解放されないのか・・・。」
ねったんが、朝食用の味噌汁をかき混ぜながら、ため息をついていた。
その日、コムが降りてきたのは、昼食時だった。
厨房を手伝うとか言っておきながら、結局、忙しい朝の時間に手伝っていない(手伝えない?)コムだった。
*************************************
なんか、私が書くと、ワタコム、すぐにエッチはじめちゃうんですけど・・・。
みなさんみたいに、ドラマティックなのが書けたらなぁ~~。
--------------------------------------------------------------------------------
なんとなくワタリカ Vol.2 No: 1187
投稿者:ベン 02/01/15 Tue 15:04:25
二人はむさぼり合うように激しい口づけを交わした。
ワタルはリカの胸に顔を埋め、リカはその頭を愛おしくてしょうがないという
ように、かき抱いた。ワタルはリカの首筋と、次第にあらわになっていく胸に
唇を這わせながら、優しく脱がせていった。
リカも愛撫に応じながらワタルのボタンを一気にはずし、その胸をまさぐった。
二人はベットに倒れ込むと、さらに激しく求め合った。
まるで二匹の獣がじゃれ合うように、そして激しく愛し合うように、二人は互
いの体の隅々にまで舌を這わせ、お互いの体の全てを分かち合った。
部屋には二人の荒い息遣いと甘いうめき声が響き続けた。
二人は交互に体を重ね合い、時には背部から深く入りこみ、時には下からも
強く突き上げあった。
欲望は尽きることがないかのようだったが、やはりリカの方が先に果てた。
声もなく、全身汗びっしょりで横たわるリカに、ワタルはその後も何度も覆い
被さり、全てを奪い尽くすと自分も深い闇の中に落ちていった。
--------------------------------------------------------------------------------
一応完結。 No: 1186
投稿者:ももんが 02/01/15 Tue 14:49:29
部屋から出てくるゆうかを、廊下の先でジッと待ってたミズ。
本当は胸が張り裂けそうなくらい心配だった。
このまま出てこなかったら・・・・俺は生きていけないよ。
少しの時間が途方もなく長く感じて、もう待つのはよそうと
思った時、ゆうかが部屋から出てきた。
「失礼します。」廊下に響く元気な声にミズは安心する。
緊張が解けたゆうかは直ぐにミズを見つけた。
「ミズさーん。迎えにきてくれたの?」
「あ、あぁ・・。ゆうか。上手く出来たかい?」
「うん。僕ね、ちょっと緊張したけど大丈夫だったよ。
それからね、ぶんさんが男前だって褒めてくれたんだあ。」
ぶんさんが? ボスの目にはとまらなかったのだろうか?
不思議に思いながらも、ゆうかが褒められたのは嬉しい。
「良かったな。お前なら大丈夫だと思ってたよ。俺が仕込んだ
奴に間違いはないんだぜ。」
「うん。僕うれしい!ミズさんと居れて幸せだよ!!」
ゆうかの天使のような微笑が何とも可愛くて、ミズはぎゅっ
と抱きしめる。
ゆうかも嬉しくて、ミズの首に手を回した。甘いくちづけ・・。
でもミズは心配だった。いつかこいつは俺の手から離れて
行くんじゃないだろうか。この可愛い眼差しが、いつか誰か
他の奴を見つめる時が来るんじゃないだろうか。
やがて近い将来に、そんな日が訪れるかと思うと・・・・
ゆうかを抱く手にぐっと力が入っていく。
=================
皆さんの作品を参考にしながら書いてみました。読んで
いただけたら嬉しいです。
らん様。見習って書いてみました。アドバイスお願いしますね。
またらん様の作品を楽しみに待っています。
ここにおられるライターさん、どの作品も大好きです。
これからも楽しみにしていますよ。ここを読んでいると私の贔屓は
どんどん増えていってしまいます。(笑)ミーハーになりそう。
いちご様の作品で「ぶんちゃん」もファンになりました。
消えてしまったのは凄く残念。でもまた新しい作品を心から
お待ちしてます。いちごさんのHN・・なんか色っぽくて
好きです。
--------------------------------------------------------------------------------
なんとなくワタリカ Vol.1 No: 1185
投稿者:ベン 02/01/15 Tue 14:29:43
タニちゃんに「この変態!!」なんて言われる様な、そういう状況って・・・
そりゃ、そうも言いたくなるだろう、というような場面って・・・。
話の筋と離れた場面で妄想入ってしまいましたわ。
836番さま、続き楽しみにしています~。
私はぜんぜん関係なく、今日はワタリカです。
・・・
夜も更けてから、疲れ切ったリカがタニのいない部屋に戻ってきた。
帽子をテーブルの上に投げると、電気もつけずにベットに仰向けになった。
ベランダからの月明かりで部屋の中は十分に明るい。
リカは大きく伸びをするとアスコットタイをゆるめた。
グレーのスーツからのぞく白い胸が、月の光のせいで一層青白く輝いている。
ポケットから煙草を取り出しても火を点ける気力もなく、
ただボーっと口にくわえたまま部屋の中を見回した。
くららは寝床の中で、モゾモゾ動いてはいるが起き出してくる気配はない。
「タニ・・・」
リカの声は冷たい夜気の中に吸い込まれていった。
急に胸に締め付けられるような痛みが走り、嗚咽で息がつまった。
「コンコンッ」 ドアを叩く音がする。
慌てて濡れた瞼をぬぐうとリカはドアに近付いた。
「誰だ。」
「俺だ、ワタルだ。」
今は誰にも、特にワタルには会いたくなかった。
「悪い、もう休んでいるんだ。・・・明日事務所で・・・。」
リカのかすれた声に、ワタルはその表情までが想像できた。
ワタルはノブに手を掛けると、強引に部屋に入りこんだ。
一瞬、驚いたような、怒ったような表情を見せたリカだったが、
ワタルの深い愛情に満ちた瞳に強く心を揺さぶられた。
リカはだまってワタルに近づくと、その肩に頭をもたせかけた。
「ワタル・・・しばらく、しばらくこうしていてくれ・・・」
リカの薄い肩が震え、嗚咽を必死でかみ殺しているのがワタルの肩に伝わる。
ワタルはリカの背中に腕をまわすと、ぎゅうっと抱きしめた。
どのくらいそうしていただろうか。
青く光る静かな部屋で、リカのすすり泣く声が次第に小さくなり、穏やかな息
遣いに変わるとワタルは腕の力を緩めた。そして片手をリカの顎にかけると、
腫れた瞼と濡れた唇に軽くキスをした。
リカは体を離すと慌てて襟元を正し、ワタルに背を向けた。
「すまなかった。つい甘えちまって・・・もう大丈夫だ。」
「リカ、まだ心配だよ。心配で心配でたまらねえよっ!!。」
ワタルはリカの腕を強く引くと、いきなり唇を奪った。
「んん・・・今日は・・・もう・・」
抵抗していたリカもすぐにワタルの熱い口づけに応じ始めた。
--------------------------------------------------------------------------------
つづきです。 No: 1184
投稿者:ももんが 02/01/15 Tue 14:20:23
タイトルがなんか長くて変ですね。どなたかアドバイスして
やって下さい。(--;)
星時代の新公で、ゆうかちゃんがぶんちゃんに言われた
最高の賛辞「あんた今まで何してたの!」を引用してみました。
=====================
コンコン。
「失礼します。お茶をお持ちしました。」
緊張で胸をドキドキさせながら、ゆうかはワゴンを押して
ボスの部屋に入った。
「あー、こっちのテーブルに運んでくれ!」
低く響きのあるボスの声が窓よりのテーブルから聞こえる。
しかし何故かどんな時も動じることのないゆうかは、
ゆっくりワゴンを押して近づき、ティーセットをテーブルに
配置して言った。そしてポットをテーブルに置いた時、
轟が突然ぎゅっとその腕を掴んだ。
さすがのゆうかも驚いて手を引っ込めようとするが、轟の手
はますます力を増した。
「お前・・、もしかしていつもレオンに追いかけられてる
奴か?」 (散歩なんですけど・・。)
「は、はい。」「今日はちー坊さんが出かけていて、僕が
変わりに行くようにねったんさんに言われて・・・・。」
無口なゆうかは何とか答えたものの、声はかなり小さくなって
いった。
「ふーん。」
しばらくの間ゆうかを見つめていた轟は、やがてゆうかの腕を
強く引いて自分に引き寄せると、スッと顎を持ち上げる。
抵抗なんて当然出来るはずもなく、ゆうかは身を硬くした。
「トドさんっ!!!!!何してるのよ。」
「ぶ、ぶん。も、もう起きてきたのかよ。」慌ててゆうかの手
を離す轟だが、しっかり見られてしまったようだ。
隣の寝室から、ナイトウェアを羽織っただけのぶんが出てきた。
「トドさんがよからぬ事を考えてるとピーンとくるのよ!」
「嘘つけ。お腹すいたんだろう?!」
「失礼ねーもう。」ちょっと怒ってみせてから、改めてぶんは
ゆうかの方を向いた。
「ちょ、ちょっとー、ゆうかじゃない!? 」マジマジと見つ
めて、上から下まで眺め回す。
「ゆうか、あんた今まで何やってたのよ!バリ男前じゃん!!」
ぶんの言葉にようやく硬直が溶けるゆうか。
「は、はい。ありがとうございます。こ、これミズさんが
作ってくれたタキシードなんです。着るのは簡単だけど、
脱ぐのは大変なんだって・・・・そういう作りにしたって・・。」
緊張が解けたゆうかは訳の解らない事をしゃべりだす。
「何言ってんのこの子?まあ良いけど。さすがミズはエキスパート
ねえ。いい子見つけて仕込んでるわあ。」
ぶんちゃんは満足そうに、ゆうかの頭をなでてやった。
「もう下がって良いわよ。今度は私の部屋にもお茶持ってきてね。」
「はい。僕でよろしければいつでも。」「失礼します!」
一礼すると嬉しそうにゆうかは部屋を出て行った。
バツ悪そうにテーブルに座る轟に向かって、ぶんは言い放つ。
「トドさん!!!若い子に手出ししないでね。」
「。。。。。」(何でだよ。俺はボスなのにーーーっ!)
「ゆうかは私も狙ってるんだから!」
--------------------------------------------------------------------------------
いちご様&皆々様 No: 1183
投稿者:るり 02/01/15 Tue 14:16:34
皆様おひさしぶりです~。
毎日、文字通り毎日、この掲示板を楽しみに読んでいます。
いちご様が過去の作品を削除されたとのことでショックで・・・
今、パート1をプリントアウトして、熟読し直してるとこで、
ああ、この話は「ぶんちゃんの優しい抱き方講座」につながるんだ~、
とか思って、再読するのを楽しみにしていたんですよう。
(パート1のこの文章は、ここの○○さんかしら、なんて楽しみ方も。きゃー)
最近のだけじゃなくて、ちょっと前のも削除されたとは・・・
気が向いたら、過去のも再掲してくださいませ。
そしてこれからも書いてくださいね。
でもほんと、組替えだの退団だの、心乱れることが多いですね。
まえに匠組騒動のときに管理人様が
「気をしっかりもって明るく書きましょうね」
なんて書いていらしたことを思い出しました。
おっと、長居しました。タニがどうするのか、気になります。
ナツメブランドの燕尾服も笑いました。
それでは続きよろしくお願いしますー。
--------------------------------------------------------------------------------
成長するゆうかとちょっと心配なミズ No: 1181
投稿者:ももんが 02/01/15 Tue 14:13:16
今年初めて書いてみました。皆さんの作品があまりに素晴らしい
のでとても恥ずかしいのですが、お目汚しですみません。
====================
今日も朝からレオンの散歩をこなし、厨房を手伝っていた
ゆうかが、慌てふためいてミズが仕事をする衣裳部屋に駆け込んできた。
「ミズさ~ん、大変だよーーー。」
「どうしたんだい?そんなに慌てて。落ち着いて話せよ。」
「あのね、僕今からボスの部屋にお茶を運ぶんだ!ねったんさんが、
今日はちー坊さんが出かけてて人手が足りないからって。
ねぇねぇどうしよう。僕にできるかな?!」
すっかり興奮状態のゆうかを微笑ましく見つめるミズ。
「良かったじゃないか。お前ならちゃんとできるさ!」
そう言うと、ミズは近くのクローゼットから何か取り出した。
「こんな日が来るかと思って、お前の新調しといたんだ。
(特別な仕掛け付きなんだけど)特別製だ!」
「うわぁー!!」
それはミズが作った新しい黒いタキシード。もちろんサイズは測らず
ともゆうかにピッタリに出来上がっていた。
すでに涙でウルウルになって、ゆうかはミズに抱きついてキスする。
「ありがとう!ミズさん。ぼ、ぼく・・なんて言ったら・・」
「ほらほら、泣いちゃったら二枚目がだいなしだろ。」
タキシードのゆうかは、まだ幼さが残るもののなかなかの仕上がり
になった。ミズは常に持ってる櫛で手早く起用に、ボサボサのゆうか
の髪をリーゼントに仕上げた。もちろん常備されてるヘアスプレー
スーパーハードで固めるのも忘れない。
「うわー。僕別人みたいだねー。」鏡に見入るゆうかに、
「さあ、行っておいで。」ミズは優しい目で微笑む。
ゆうかはミズの頬にチュウしてから嬉しそうに厨房へ駆けて行った。
--------------------------------------------------------------------------------
谷○邸のりかとタニvol.3 No: 1179
投稿者:836番 02/01/15 Tue 01:49:42
みなが桜の間で食事をしている頃
ゆうべのりかの様子を思いながら
霧矢はりかのいる離れに来ていた。
「りかさん」
「ああ…霧矢か」
りかが返事をしたので、霧矢はほっとした。
「良かった~、りかさん、心配したわ」
「…」
「あんなりかさん、初めてみたわ」
「…」
「まあ、タニに話ときたかったことは話したし
あとはタニが好きなようにすればええって」
「…話って…谷○組のことか?」
「あ、ああ。そうや」
「…だよな…」
「あ、でも、今すぐどうこういうんとちゃうよ?」
と、話ているところへ
谷○組の若いものが離れにいる二人のところに走りこんできた。
「霧矢さん!!」
「なんや!?」
「タニさんが…」
「タニがどうしたんだ!?」りかは思わずその男の胸倉を掴んでいた。
(なんだ、こいつ?)という顔をその男はしたが
霧矢が何も言わないので、何も言えなかった。
「タニがどないしてん?」
「…どうもこうも…すぐ来てください!!」
霧矢は走りだした。
「おいっ!俺もいくぞ」りかも霧矢を追った。
+++++++++++
つづきま~す。
でも、だめだわ今日は。眠い。寝かせてーーっ(爆)
--------------------------------------------------------------------------------
谷○邸のりかとタニvol.2 No: 1177
投稿者:836番 02/01/15 Tue 00:49:10
その頃りかは谷○組の離れにいた。
タニがりかを拒絶して走り去ってしまった後
呆然と立ち尽くして、動こうともしないりかを霧矢が見かねたのだ。
「タニは、あれ、本気やないです。
あいつ、ほんまはりかさんに会いたがっとったんや。
電話かて、何度も…」
「あいつに話したいことあるけど、その後は
タニが好きなようにしたらええと思うてます。
話した後、もしタニが帰る言うたら連れて行ってください
りかさんが本当に帰ってしもたら、あいつ、戻れへんわ」
霧矢が何を言ってもりかは返事もしなければ
動こうともしなかった。
相当なショックだったのだろう。
それもそのはず。
りかはタニに拒絶などされたことがなかった。
りかに対してタニが「いやだ」などと言ったことはなかった。
それは確かに、昔は「この変態!!」などと言われたことはあるが
あれは、そういう状況だったし
そりゃ、そうも言いたくなるだろう、という場面だった。
だが、今回のは違う。
大嫌い、なんて、言われたことももちろん一度もないのである。
--------------------------------------------------------------------------------
谷○邸のりかとタニvol.1 No: 1176
投稿者:836番 02/01/15 Tue 00:42:12
タニは桜の間でみんなとごはんを食べている。
食べながら、頭の中は晴天の霹靂だった組再興の話がぐるぐる回っていた。
(でも、どっちにしても今は絶対無理だよ…)
タニだって、自分が極道としては半人前だということは重々承知していた。
組を再興するということは、自分が跡目を継ぐということ…らしい。
(つまり、俺が轟さんみたいな…)
タニは轟の姿を思い浮かべた。
硬質な横顔。
時に残酷にも見える厳しい轟。
りかやワタルでさえ、絶対服従のボス。
(……全然無理…)
とにかく、今は轟組に戻って考えよう。
幸さんもきりやんもそれでいいと言ってくれてる。
(でも…)
そう、でも、問題はどうやって帰るか、だ。
りかをあんな風に追い返して、今更どうやって…
タニは途方にくれていた。
--------------------------------------------------------------------------------
レスだけですが No: 1175
投稿者:♪HT♪ 02/01/15 Tue 00:25:27
K様・・イタリアのラストシーン、素敵でした。「冷静と情熱の間」みたいで
どこからかエンヤの曲が流れてきそうでうっとりしましたー。
どんなネタでもいいです、絶対にまた書いて下さい。なるべく近いうちに!
いちご様・・・そうなんです。私も11日を境に気力をなくし・・・
なーんにもイメージできない人になっています。それでもここには
生き生きしてる役者さんたちがいる。だから来てしまいます。
そして、KRRARA様、K様が頑張って書かれていると思うと
少し落ち着いてきました。いちご様、今できる事を思う存分しましょう!!
それにしても、悔やまれます・・・怒ってます・・ウソ(笑)。
雪だるま様・・・私も管理人様にメールしようと思ってました。
どなたかいちご様のお話を保存している人、いらっしゃいませんかー?ですよね。
華子様・・・コムちゃんにやられちゃうワタルくん、何だかカワイイです。
ショーコ様・・・お話が長く続けられるその才能、凄いです。
壮くん、あんなことををしても爽やかでいいなー。
ぼん様・・・こちらのトドさんはコムちゃんへの欲情を理性で押さえられた
のですね。良かったー。そして、やはりコムちゃんがワタル君を・・・・
今、中島みゆきの「時代」が頭の中で流れています。
あ~~。まだもう少しです。
いつかまた皆さんのお仲間に是非入れてくださいね。
--------------------------------------------------------------------------------
長~い、レスです。 No: 1174
投稿者:華子 02/01/15 Tue 00:17:58
また、出てきてしまいました。なんか、とんでもない物を書いてしまったので恥ずかしくて、、。
でも、やっぱりここには来たくて、ごめんなさい。しばらくは、皆様のを楽しませて頂きます。
体調管理にお気を付けて、かんばってください。
管理人様
過去ログの作業、お疲れ様でした。お蔭様で本当に楽しませて頂いてます。
これからも、しっかり楽しませて頂きます。宜しくお願い致します。
ショーコ様
バスルームでの事、気になっていたんです。細かく書いてくださって、うれしー!
やっぱり、ワタコム、いいですね。ステキ!極道の...は、務まらない、には笑えました。
コムちゃんの話の核心は?オサ・アサ、壮くんなんか凄く壮絶で、苦しいくらいですね。またまた、色々気になります。
0番様 もう、また笑いすぎてお腹が痛い。(治療費請求しますよ、、)
やっぱり0番様、あなたは、すばらし~!!
らん様 ミズ・ゆうか にホッコリしました。優し~い感じがいいですね。
(あの、とんでもないのを読んで頂いて、ありがとうございます。)
836番様&Z様
お2人のリレーにワクワクです。リカ・タニ,そして、きりやん、幸ちゃんの絡みどんな展開が待っているのか、、楽しみです。
KARARA様 ブンちゃんの病気の特効薬は、トドさんの愛でしょうか?ワタコムの絡みなど、色々気になることばかりです。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋26 No: 1173
投稿者:ショーコ 02/01/14 Mon 23:30:35
消せない火の行き場を求めて、オサは、気付いた時には、壮の部屋の前にいた。
「オサさん!どうしたんですか?」
発作に襲われて、喀血した壮の顔色は蒼白で
精悍な横顔に薄っすらと翳りが見える。
「壮.........」
オサが、ほんのりと暖かい体を、壮のベッドの中に滑り込ませる。
「オ、オサさん!、な、なにをするんで....ウム....」
オサが壮の唇をふさぐ。
「抱いて。壮......」
「ダ、ダメです。オサさんはアサコさんの所にいなくっちゃ......」
「壮、怒ってる?」
「怒ってるって、何を?」
「さっき、僕が、壮と一緒に来なかった事。」
「怒ってなんか.........僕はオサさんがアサコさんと幸せなら、なにも.....」
「壮にお別れが言いたいから......」
「お別れって。これが?」
「うん。壮、僕はね。壮が思っているような、そんなきれいなものじゃない。」
「何言ってるですか、アサコさんは、僕の一番大事な人です。」
「壮、ありがとう。壮がそう言ってくれるから、
もう少し生きてみようかって思える。」
壮の好きな八重歯を見せて、オサがほのかに微笑む。
「壮、体に障るから、僕がしてあげるね。」
「オサ.......さ......ん」
オサさん、俺、もうあなたを諦めようと、忘れてしまおうと思ってた。
こんな事したら、もう俺、引き返せなくなる..........
突き放そうとする壮の手を、オサは優しく押さえ、
馬乗りになると、スルッと来ていた浴衣を脱いだ。
ほんのりと朱鷺色に染まったオサのきめの細かい肌が
壮の目の前に現れる。
柔らかい唇の感触が壮を包み、抵抗の出来ない快感が広がる。
何時の間にか、壮の長い指がオサを愛撫し始め
唇が、オサを求めて、体中をさまよう。
はじめての時のおののきが、二度目の確信となって、
壮の動きを逞しい物に変えていた。
「あっ.....あっ.....ソ、ソウ....そんなにしたら....こわれる......」
「あなたの中にあるものを、全部壊します、俺。」
「壮.........ああっ!」
一つになって果てる歓びを深く感じながら、オサが静かに涙を流す。
その涙を唇で拭いながら、壮が、オサの体を強く抱きしめる。
いつしか、深い眠りについた、壮の傍らで、オサが目を覚ます。
入ってきた時と同じように、スルッと傍を抜け出す。
「壮、ありがとう。もう、迷惑かけないから。今日だけ、許して。」
オサが、ひっそりと、部屋を出ていった。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋25 No: 1172
投稿者:ショーコ 02/01/14 Mon 23:25:35
アサコの部屋での出来事があった日。
壮たちが、部屋を出ていった後に、残されたアサコとオサは、
しばらくの間、放心したように抱き合ったままでいた。
お互いの手や胸や唇から、様々な思いが流れ込んでくる。
「アサコ.......あいたかった.......」
無言のアサコの胸にオサが顔を埋める。
「どこにも行かなくていいよね?ここにいていいよね?」
それでも無言のアサコ。
オサは、アサコの上着の前ボタンを、もどかしげに外し、
その胸に唇を這わせる。
アサコがオサの後ろ髪を掴み、グイと引き離す。
傷ついた野獣の目で、鋭くオサを見据える。
なにも言わず、激しくオサの唇を求める。
「ウ......ム.......ア....サ...コ」
アサコの手が、オサの浴衣の襟を大きく広げ、手を滑り込ませてくる。
胸の小さな蕾に、繊細な指先が触れる。
オサの身体がピクンと動いて、小さな吐息が漏れた。
「アサコ......もっと、酷くして。」
無言のアサコの瞳が冷たく輝いて、オサの浴衣の紐を解く。
「お前、どうされたいんだ?」
ニヤリと唇の端で笑うと、アサコが、オサの両手を頭上で縛る。
「ううんと、酷くして欲しい..........。」
「しらねえぜ。死ぬ事になっても。」
オサの耳元をかみながら、アサコがささやく。
「殺して欲しい......アサコに........」
「そうか.............」
「あっ!........ああ.......」
アサコが、オサの胸の小さな蕾を、強くひねり上げる。
「痛いか?まだまだ、お前には物足りないだろう?」
これから、繰り広げられる事の予感が、オサの全身に走り
濡れたような瞳に恐怖が浮かぶ。
「なんだよ。お前が欲しがったんじゃないか。
いやだって、言ったって、もう遅いぜ。」
「ア、アサコ.......」
長い、恐怖と苦痛と陶酔の時間...........
何度も何度も意識を失いかけ、その度に、無理やり引き戻され.......
「ア、アサコ、お願い.......もう.......」
僕の中に入って来て........アサコと一つになりたい.......
苦痛と陶酔の合間に、オサの体が求めつづける。
そのオサの思いを無視して、執拗に責め続けるアサコ。
やがて、朦朧とした意識の中で、オサは
アサコが突然興味を失ったように体を突き放すのを感じた。
「アサコ.......」
アサコは、無言で不意に部屋を出て行った。
残酷な。今日の行為の中で一番残酷な........
熾火のように、からだの奥についてしまった火を、
消すすべを奪われて、オサが取り残される。
「アサコ。僕、どうすればいい?どうすれば、アサコに..........」
--------------------------------------------------------------------------------
きゃーーー!! No: 1171
投稿者:Z 02/01/14 Mon 23:21:25
>836番様
あわわわわ 先走りました。
私のあれはどーか無視して下さいっ!!
私は幸ちゃんの話しと組の話しを出すのが使命だったのでその話しを優先するために
無理やりあんな風にしちゃっただけなので・・・。
なので全然無視して下さって結構です。
わざわざ無理して書き直す必要無いですよー!!!!
>あお様
やっぱ中途半端ですよね~(笑)
でも決断はすぐに出す必要無いかなーと思うんで・・・
てゆーか私自身余りにも真面目な話し長く書き続けて疲れちゃったんで
とりあえず組の話しが出来たのでちょっと休もうかな~なんて・・・
なのでもう全然好きなようにしちゃって下さい。
--------------------------------------------------------------------------------
レスです。 No: 1170
投稿者:ショーコ 02/01/14 Mon 23:16:19
管理人様。過去ログの保存作業、本当に大変な事と思います。
お忙しい中を、ありがとうございます。
あまりご迷惑がかからないように、なるべく短めに書く事を
心がけますので、これからもよろしくお願いいたします。
いちご様。久しぶりにお名前を見る事が出来て、ホッといたしました。
また、書いてくださる事をお待ちしております。
K様。お疲れ様でした。あれだけの長編、大変な事でしたでしょう。
お別れの言葉のようで、寂しいです。また、書いてくださいますよね?
KARARA様。ぶんちゃんとコムちゃん、仲良しのままですよね?
トドさんを挟んで、傷つけあってしまうのではないかと、
(もう、ぶんちゃんは深く傷ついてしまっているのでしょうけれど)
とても、心配しています。コムちゃんとワタル君の事も。
keiko様。いつも読んでくださってありがとうございます。
アサコちゃんは、本当に難しくて(^^;
応援していただけたら、うれしいです。
0番様。するどい(^^)でも、それだけではなく全編を通して、
いたる所に有るんですよ。思わずうなりそうになる表現が(^^)
で、今回「淫乱」に異常反応してしまいまして、
予定に反した事、書いてしまいました。0番様が、一言ですむ事を
2つも板使ってます(^^;
でも、これ書いちゃうと、また、終わるが遠のいちゃうかも(^^;
管理人様にお約束したのに(;^^;)
それから、完遂問題ですけれど、たいへん納得いたしました。
私も、ワタコムの為に辛いです。未遂で良かったんですよね(^^)
--------------------------------------------------------------------------------
いちご様 No: 1169
投稿者:管理人 02/01/14 Mon 22:50:50
雪だるま様からメールをいただいて初めてしりました。
削除してしまったのですかー(;;)
悲しいです。
私も「ぶんちゃんの優しい抱き方講座」 「嫉妬」 「ぶんちゃんがゆく!」他
好きでしたー 保存していないので もう見れないのです。
私も頑張ってマメにログを残さないといけませんね 折角の大作をー
って感じで悔やまれます。
そうそう 1167のレスは0番様にでーす。
--------------------------------------------------------------------------------
え?帰っていませんよね No: 1168
投稿者:あお 02/01/14 Mon 22:01:24
私は、まだリカさんは、谷〇邸の前にいるままだと思っていましたよ
836番様。
今夜、来るんですね。
私も、それ見て何か、考えられればいいのですが。
で、Z様。
タニちゃんに決断(?)を迫って、そのあとは?書かないのですか?
どんな結論を出すか、出させるか、難しいところですねー。
--------------------------------------------------------------------------------
レス No: 1167
投稿者:今日は大好きな人が見れて良かった 管理人 02/01/14 Mon 21:33:22
>管理人様
過去ログ作業、お疲れ様です。相変わらずお世話になりっぱなしでございます。
そーゆー知識も作業も全然出来ない私は、ひたすら感謝です。
ところで、今頃ですが、年末の有明はいかがでしたか?^^;
やおい系は全然なしでして なーんにも成果なしでしたー(;;)
観劇評ばかりで 悲しい限り なので他の本買ってました でもそんなにお金は使わずですよー
皆様へ
この板があるのも皆様のおかげなので これからもよろしくお願いします。
これから201~300までやらないとなー
--------------------------------------------------------------------------------
No: 1166
投稿者:一番動揺してる 管理人 02/01/14 Mon 21:16:56
私の雪組 東京初日でしたー
当日券で並んで まー 定価で見る2階のSS席 あははは
でも 結構楽しめましたよー
パックのキムのかつらがムラの時より変わっていてよかったな♪
でも 思ったのですがこの掲示板に出てくる人は、なーんでこんなにも
雪組が多いのでしょう??
見てみて本当に思いました。
雪組は今日で最後かもー これからに備えないとねー
ガイズ良かったですかー?!
私も見たいなー これって新公になるとどんな感じになりそうですか?皆様??
--------------------------------------------------------------------------------
おっとーーっ No: 1165
投稿者:836番 02/01/14 Mon 21:09:14
うわーーーっ!!Zさま、りかさんあのまま帰しちゃったの??(笑)
ああ、ちょっと困ったな。出直してきます。(爆)
ちょっと考えてだめだったら、当初の予定通りいくかもしれませんが…
なにしろガイズを毎公演見ながらこれを書いてるので、
いっぺんにたくさん書けないんですよーーっ、いま。
今晩また来ます。…さて、どうしよう…
いっきに行きたいと思ってますが…
--------------------------------------------------------------------------------
何故だろうと思いつつ、レス No: 1164
投稿者:0番 02/01/14 Mon 21:02:01
>keiko様
ウケていただいて、ありがたい限りですわ^^
いつもご感想、ありがとうございます
>k様
お礼を言うのは私の方です。たくさん書き込みしていただいたからこそ
今現在のこのお話があるのです。
終わりだなんて言わずに、続けてくださいませ。
>管理人様
過去ログ作業、お疲れ様です。相変わらずお世話になりっぱなしでございます。
そーゆー知識も作業も全然出来ない私は、ひたすら感謝です。
ところで、今頃ですが、年末の有明はいかがでしたか?^^;
>ショーコ様、0番(以下略)様、続々々0番(以下略)様
ショーコ様が50くらい表現しなければ出来ないことを私が一言で
表現するというのは・・・『淫乱』ですか?(爆死)
そしてお三方とも、ワタルくんとかよこちゃんの未遂を喜びながら、
なーぜー完遂をお望みに・・・。いや、未遂あってこそのそっちなのかも
しれませんが。
そっち書いた場合、絶対私ワタルくんに情がうつってしまうので、
(完遂場面までは書いてみたけど)その後の展開が泥沼不倫になるので
無理でしょう。
だって本妻コムちゃんに愛人リカちゃんまでいる(決めつけかい)ワタルくんじゃ
かよこちゃん、オサちゃんに負けず不幸です~(泣)まとぶんも不憫だし。
だから私が書くと、ワタルくんは未遂になるんですね。
その後のフォローができるくらい思い切りのいい(?)Hが書ければ
いいんでしょうけど、絶対流される~。どなたか書いて(爆)
ゆえに、ワタルくんの『白鳥狩り』(スポーツ新聞の官能小説かい)は、
お近くのワタルくんのビデオラックを探していただきたいと思いますです。
--------------------------------------------------------------------------------
続・大事な話し No: 1163
投稿者:Z 02/01/14 Mon 20:58:46
「俺は、タニの親父さんが亡くなった後、幸さんを探し始めた
そして3ヶ月前、幸さんを見つけ出す事が出来た
親父さんの事、組の事、タニの事…とにかく全てを幸さんに話して、
もう一度タニを中心に組を立て直したいから幸さんに力を貸して欲しいと頼んだ
幸さんは俺の頼みを引き受けてくれて…だから、幸さんはまた組の為に戻ってきてくれたんや」
「初めは断るつもりだったんだけどね
でもきりやんの熱意におされちゃってさー
それに、かわいいタニの為なら力になりたいし
ま、そーゆーわけで、タニがここに帰って来る一周忌が会って話せる良い機会だからって事でこの時期に戻って来たんだ」
「タニは一周忌に集まった組員の多さに驚いとったけど、みんなの本当の目的は一周忌よりも組の再興の為なんや
親父さんが亡くなってタニがいなくなって、谷〇組は事実上解散になった
俺はその時、この先どうなるかわからんから組員たちに好きにしてええって言ったんや
けどな、誰一人組を抜けたり他の組に流れる奴はおらんかった
この組の後継者のタニがいる以上はここに残るって言ってな」
「そんな・・・だって俺は・・」
「そーやな タニは今は轟組に世話になってる
せやけどタニが谷〇組の正式な後継者である事には変わりないんよ」
タニは初めて聞かされる真実に、混乱と驚きで言葉が出て来なかった。
そんなタニを見て、幸は優しく言った。
「今すぐどうこうしようってわけじゃないんだ
タニには考える事が山ほどあるだろうから、ゆっくり時間をかけてタニのペースで考えればいい
この話をするのに1年待ったぐらいなんだから待つのには慣れてるよな?」
「そーですね(笑)
いつまでに答えを出さなきゃいけないなんて時間の制限は無いんやから焦る必要無いんやで
だから轟邸に戻ってゆっくり考えればええ
まー折角こっちに帰って来たんやからいつまででもここにおってもええんやけどな」
「………わかった」
幸ときりやんが部屋を出て行った後、タニは立ち上がる事も考える事も出来ずにいた。
部屋の中にはただただ時計の針が時間を刻む音だけが響いていた…。
--------------------------------------------------------------
>あお様
お帰りなさいませ~
ガイズ観て来たのですね。羨ましい~~!!!私は東京に来るまで見れません・・・。
どーぞどーぞ混ざっちゃって下さい!
やっとここまで書けた・・・
長編書く方々、ほんとに尊敬します。
私はもう力尽きました。
後の事は836番様、あお様、頼みます!!!
--------------------------------------------------------------------------------
幸の過去 No: 1162
投稿者:Z 02/01/14 Mon 20:53:19
幸は素質と実力があった為、若い頃から組でも重要な役割を任せられていた。
幼い頃から幸の背中を見てきたタニにとっては、何でも出来て頼もしいお兄ちゃんのよう
な存在である。
幸も自分を慕うタニを弟のようにかわいがっっていた。
しかし、幸は5年前に突然組を出ていった。
幸は卑劣であくどいタニの父親のやり方についていけなくなり、一人で組を抜ける事を決意したのだ。
もちろん組側は、幸のような仕事の出来る人間ををすんなり手放すわけも無く、
組を抜けたいという意志を告げた幸は、随分ひどい目に合わされた。
それでも気持ちの変わらない幸に、タニの父親は幸を監禁し、
幸が首を縦に振るまで、絶える事無くあらゆる苦痛を与え続けた。
しかし、どんな仕打ちを受けても幸の決意は一向に揺らぐ事は無かった。
そんな幸に、ある日タニの父親は最後の選択を迫った。
「ここに残るか出て行くか・・・今日一日時間をやるからもう一度考えろ
ここに残ると言うのならば、おまえの言った事は無かった事にして、今まで通りの仕事
をさせてやる
まだ出て行きたいと思ってるなら出て行けばいい
だが、その時はそれなりの覚悟をしておけ」と言って幸を解放した。
それなりの覚悟をしろ…それは命の危険を意味する言葉だ。
それでも幸は迷う事無く組を抜ける事を選んだ。
それ程までに幸の決意は固かった。
組を去った後も、幸は常に監視され、何度となく危ない目に合った。
しかし、幸と同じようにタニの父親を良く思っていない組員たち、そして幸の事を組を去っても慕う者が多く存在した為、
タニの父親の命令上、暴力は受けるものの命が奪われる事は無かった。
ある時、一人の組員が幸に国外へ逃げるよう勧めた。
だが、タニの父親の性格をよく知っていた幸はどこへ行っても必ず見つけだされる事がわかっていたので、
今更そんなところへは行かないと言ってその勧めを拒否した。
しかし、その組員は自分が何とかするからと、自分が手配した飛行機のチケットを渡し、半ば強引に幸を日本から飛び立たせた。
それからというもの、幸が危険な目に合う事は無くなった。
幸は外国で数年暮らした後、再び日本へ帰って来た。
そして田舎の小さな工場で働き、いわゆる普通の生活を送っていた。
そこへ突然きりやんが尋ねて来たのは今から3ヶ月前のことだ。
--------------------------------------------------------------------------------
レスというか、感想です No: 1161
投稿者:あお 02/01/14 Mon 16:21:52
ガイズ観劇から戻ってきたら、タニちゃんは轟邸に帰ってるかもしれないと
思っていたのですが、さらに話がふくらんでいた。
そして、タニちゃんは、まだまだ簡単には帰れない様子。
幸ちゃんの話を聞いて、タニちゃんはどうするのでしょう。
そして迎えに来たのに、拒絶されてしまったリカさんは・・・。
836番さま、拒絶されて立ちつくすリカさんは、このあとどうなるのでしょ
う
私も、また混ぜてもらっても、いいですか?
あ、ガイズは楽しかったです。東京に来る時が楽しみだ。
--------------------------------------------------------------------------------
キャー!いちごさま~ No: 1160
投稿者:雪だるま 02/01/14 Mon 14:00:49
ごめんなさい!もう出て来ないと言いながら、
ノコノコ出てくる雪だるまです(しかも長い)。
いちごさんが出て来てくれたのが嬉しくて
ついつい… 皆様許してください。
いちごさま
あなたの素晴らしいトドぶんの作品の数々
頭の中には何度も読み返してかなり入っては
いるものの、保存しておかなかったのを凄く
後悔しています。
もし宜しければこれからもトドぶん、ドンドン
書いて行って下さい!そして…気が向いたら
過去の作品もまた読ませてくださーい!!!!
本当に毎日読んでたんです…
いちごさまの大ファンの雪だるま
Kさま
長編お疲れ様でした!また遡って初めから読み
返してしまいました。
もしよければイタリアでのトドぶんの旅行記
番外で書いてくださーい♪
KARARAさま
続き気になります!ついつい日に何回も
パソコンを覗いてしまう…
いったいどうなるのぉ?
ぶんファンなのでぶんちゃんのお話書いて
下さる方ばかりに宛ててしまいましたが、
他の方のお話も物凄く楽しんでいます。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------------------------------------------------
ぶんちゃん記憶喪失<7> No: 1159
投稿者:KARARA 02/01/14 Mon 11:53:51
★★★★☆☆☆☆★★★★☆☆☆☆
厨房に向かっている時、
「ちー坊。」
「ハーイ?ナンデスカー?」
「なんで……ぶんちゃん僕達のこと覚えてるんだろ……。」
「ウーン……ワタクシのことをどーしておぼえテルカはワカリマセーン。
でも、コムさんはベストフレンド、オウ!いいお友達だったから
じゃないデスカ~???」
「でも……僕、ぶんちゃんに悪いことしちゃったのに……。
ちー坊は知ってるでしょ?トドさんとの…事。」
「ハーイ。知ってマース。でもでも~コムさん、なんにもわるくアリマセーン、思うよ?」
「うん……。よし!仕事がんばろーっと♪」
「オウ!!ゴメンナサイネ。今日はハプニングありありで仕事たまってマース。」
2人は急いで厨房へと向かった。
「あれ?コムさん。大丈夫なんですか?ブンさんと居なくて。」
ねったんはちょこっと嬉しそう。(お前が頼んだんじゃないのか?)
ミズ「でもさ、俺よくわかんねーんだけど。原因はなんなんだ?」
キム「俺もよくわかんないなぁ~?」
コムは無言になってしまった……。
ねったんはその様子を敏感に感じた。
「あ…あのさ!今日は大変なんだよ。だからコムさんも来てくれたんだ。
さっさと終わらせようよ!」
「僕の………僕のせいなんだ。」
コムが口をはさんだ。
「え???」
みんながコムをまじまじと見た。
「コムサァァァン……。」
タニはリカから話を聞いていたが知らないふりをしていた。
「僕…がね。悪いんだ。僕、トドさんと……あんなことしちゃったから...。」
「あんな……こと?」
「もしかして……やっちゃった…とか?」
「……ううん。キス…しちゃって。それ以上のこともやられそうになったのに、
僕…抵抗しなかったんだ。」
「ブンさん。見てたのか……。」
コムは頷いた。
「ワタルさん……、知ってるの?」
今度は首を横に振った。
みんなは顔を見合わせ(困った…)という顔をした。
そこへ思いに寄らずワタルが厨房へ入ってきた。
「わ…わたるさん。」
「コム??なんでお前、ここにいるんだ?ブンはいいのか?」
「う…ん。わたるさんこそ、仕事は?」
「ボスがアレじゃぁ、仕事ができん。暇でその上お前がいねぇから
暇過ぎて楽しくねーんだよ。それよりお前ら、仕事せろよ!
なにたまってんだ!ほらほら。」
みんなは散らばった。コムもねったんの手伝いをしに行こうと動きだすと、
「コム。」
ワタルが呼びとめた。
「……な…何?」
「ここ、座れ。」
コムはなにも言わずにワタルの隣のイスに座った。
その様子を厨房組は見て見ぬ振りの反対をした。(なんだ、それ。)
ワタルはイスをコムのほうにギギッとずらし、コムの座っている椅子に手を置き、
机にもう片方の手の肘を乗せ、さらにあごを手に乗せて、
コムの目を見て話し出した。
「コム……、今回のこと、お前何か関係あるのか?」
コムは俯いてしまった。
★★★★☆☆☆☆★★★★☆☆☆☆
えーっと、すんごく中途半端になってしまってごめんなさい。
このあと…こむちゃんワタルに真実を言った方がいいのか、
書いてる自分がわからなくて~~~~~((涙))
どーしましょ・・・。
ぶんちゃんメインのはずが、今回ぶんちゃんチョロっとも出ていない。
反省・・・・・・・・。
--------------------------------------------------------------------------------
No: 1158
投稿者:いちご 02/01/14 Mon 10:07:56
あ・あら・・・ら・・・
雪だるま様、HT様、ごめんなさい。
11日前後、私かなり情緒不安定でした。(お察しいただけるでしょうか)
皆様が沢山書き込んで下さり、大分下まで沈んでいたので まさか遡って
読んで下さる方がいるとは思いませんで・・・ポンポンポーンと削除して
しまいました。ヤケになってたのかも・・・(あんなの書いてますがテレ屋
でして、自分の書いた話が残ってるのがこそばゆいといいますか・・・
だったら書くなって突っ込まれそうですね。ごもっともです。)
どうかお許しを。本当にごめんなさい。m(_ _)m (怒ってます?)
HT様、ノルブンもトドブンもきれいにまとめていただいて、感激しました。
絶対に居なくならないで下さい。あなた様が必要です。暖かい文体に何度も
ほっこり、とさせていただきました。どうか、留まっていただけますよう
お願いします。
KARARA様、ブンちゃん記憶喪失!?
もー、トドさんたらまたコムちゃんに手ぇ出してー。めっ!(笑)
指輪使っていただいて嬉しいですぅ。
続き 楽しみにしていますね。
K様、嫌~!そんな、別れの挨拶を書かれると泣きそうです。
K様の名前を見るたびウキウキして読ませていただいていました。
深いお話で大好きでした。『お邪魔して』なんて言わないで。
私の方がここでは異分子では、と思っておりましたのに・・・
K様のお話楽しみにしている方が沢山います。退散などと言わず、気が
向いたときで結構です。無理にとは言いません。でもどうか又ノルブン
読ませて下さいませんか。お願いします。
--------------------------------------------------------------------------------
ぽんさま No: 1157
投稿者:腰砕け 02/01/14 Mon 09:53:27
堕天使なコムちゃんにお仕置きされちゃうワタル、ど、どきどきで
腰砕けになってしまいました。
しばらくひっこんじゃうんですか!?またすぐ出て来てくださいね。
--------------------------------------------------------------------------------
LAST STORY (後編) No: 1156
投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 02/01/14 Mon 05:27:06
「ノル・・さん?!」
恐る恐る声を掛けてみる。
(!!!)
振り向くとそこにぶんの姿があった。
2人はまるで亡霊でも見たかのようにただ呆然と互いの姿を眺め合うと、どちらからともなく抱擁を交わした。
とりあえず、身を離し見つめ合う。
「・・ぶんっ、どうして?!」
思わずぶんを腕の中に抱きしめる。
「う・うん」
ぶんはノルの温もりから身を離すとノルもまた照れたように笑顔をみせた。
「すまない、つい昔のくせが・・・」
「ううん。嬉しかった」
へへっとぶんも照れたように笑う。
「・・・ずいぶん、苦しめてしまったな・・・」
ぶんの目から涙がこぼれおちた。
「・・そんな事、言わないで・・・ノルさん、僕ノルさんに出会えて幸せだったよ」
ぶんの涙を拭いながら稔の目からも涙が頬を伝った。
「ぶん、俺もさ。お前がいたから今の俺がいる」
「うん、そうだね」
「ノルさん、空港に見送りに行けなくて本当は辛かったんだ・・・」
「あぁ。でもこうして、来てくれたじゃないか。お前こそそんな事言うな。」
「うん」
再び抱擁を交わす。稔はぶんを胸に抱き、ぶんは稔の腕に包まれて互いの温もりを感じあい抱き合っていた。
今までの事が走馬灯のように浮かんでは消えていく。
(俺たちの想い出は永遠だ)
(うん、そうだね)
互いの想いは伝わっていく。
涙が涸れるとどちらからともなく身を離した。
「実はね、トドさんが連れてきてくれたんだ」
「トドが・・・此処にぶんを・・・・・そうか・・・・・」
ぶんから視線を外すと遠くに立っていたトドと目が合ってしまった。
トドはバレたかといった顔で照れたように視線を落とした。
「ノルさんは、一人なの?」
「いや・・・」
ぶんは稔のずっと遠くに、いつか見た男の姿を見て取ると、悪戯っ子の目になった。
「ふーん。幸せそうだね」
「お前もな」
すかさず答えるのる。
2人は顔を見合わせて笑った。
NORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUN
長~い事お邪魔して大っ変失礼致しました。
取り敢えず、当初からの話が自分なりに繋がりましたのでこれにて退散させていただきますぅ。
(分かって下さる方がいると嬉しいななんて。・・・細かい設定やなんかは無視という事で一つ。笑)
あーすっきりしたぁ。これで成仏できますわ(笑)。
暴走しまくりのラストまで、お付合い下さった皆様ありがとうございました(ちゅっ)。
管理人さま、
流れ無視しまくってごめんなさい。それからHP立ち上げて下さって本当にありがとうございました。
♪ノルXぶん親衛隊♪を上げて下さった時は感動致しましたわ。1000を越えた時はびっくりしました(笑)。
だってねーやっぱり必要だったんですよ。これからも含めてきっとこんな楽しいツリーは出来ないですもの(爆)。
どうかこれからも管理頑張って下さい。
0番さま、
楽しい話題のご提供
(といっても、ノルXぶんは・・・いや、0番様がツリーを作って下さらなかったらこんなにわくわく出来ませんでしたから。)
ありがとうございました。
0番様の文章、どちらもお気に入りなのでこれからも楽しみにしております。
836番さま、keikoさま、ショーコさま、華子さま、Zさま、ベンさま、KARARAさま、
面白ワールド大好きでした。連携プレー共々これからも期待しています。
HTさま、いちごさま、オレンジさま、
これからもどんどんブンちゃん続けて下さいませー。
(ノルXぶんだと尚、嬉し。私が書いたのいじれそうだったら是非他の解釈などでどんどんいじって下さい。
どうか宜しく・懇願)楽しみにお待ちしております。
他(ひとまとめにしてゴメンなさい)ライターの皆様― どんどん続けて下さいませ。
書こうかどうしようか迷っている皆様― 書きましょう!!(闇に葬るなんて勿体ないですよー!)
どんな組み合わせでもいいのです!新たな楽しみが出来ますので。
それからシツコイようですが、お気を悪くされてしまった皆様
(イシちゃん、りかちゃん、さえちゃん、かしげちゃんはじめ各ファンの皆様、パクリやがったなとお気づきになられてしまった皆様)
ひらに、ご容赦をーーー!!!
--------------------------------------------------------------------------------
LAST STORY (前編) No: 1155
投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 02/01/14 Mon 05:17:16
(いろんな事があった。俺がぶんを愛してきた事実は変わらない。ぶんは今轟を愛し、共に歩み始めている。
教会でバリで俺はトドの愛も、ぶんのトドへの迷いのない愛も知った。なのにぶんを忘れられなかった。だが、俺にも大切な愛が生まれた。
今こそ俺は俺の新しい人生を歩もう。限りない愛で待っていてくれたこいつと。そのぶんを苦しめてしまった事だけが心残りだが・・・。さようなら、ぶん)
「稔さん、出発の時刻だ」
「あぁ」
「ぶん、本当に見送りに行かなくていいのか?」
「いいんだ。だって僕にはトドさんがいるもの」
(俺の嫉妬がぶんを苦しめた。ぶんはまだ俺に気を使っているのだろうか。だとしたらそれは本当の愛ではない。今度こそ決着をつけねばなるまい。)
「ぶん、旅行の支度をしろ。今夜出掛けるぞ」
「えっ何処へ」
「さあな、着いてからのお楽しみだ」
「えーっ、なんだよートドさんのいぢ悪ぅ。何処何処~ねぇ~教えてよ~」
「行きたくないか?」
「行きたい」
「じゃあ、黙って支度しろ」
ぶんにキスをすると部屋に戻っていった。
(トドさん僕に気を使って誘ってくれたのかな?でも嬉しーなー♪)
「まさかイタリアだなんて思いもしなかったよ」
「あぁパスタが食べたくなってな」
「ふーん」
「所でトドさんって絵が好きだったんだね」
「・・・あぁ・・まぁな」
(いけない事聞いちゃったのかな?)
「・・・ねぇ・・・でもこの美術館すっごい静かだねぇ。この辺なんて人も・・・ねぇトドさ・・・」
(・・・!)
トドの視線のずっと先に、絵を見つめ、立ちつくす懐かしいノルの姿が飛び込んできた。
「さぁ・・・俺に気を使う事はない。名残を惜しんでこい」
トドに背中を押されぶんは前に進み出す。
--------------------------------------------------------------------------------
エピソード1・その⑨ 完 No: 1154
投稿者:K 02/01/14 Mon 05:10:47
ぶくぶくぶく ゴボゴボゴボ
水面に異様な泡が浮かぶ。
クルーザーで休日を楽しんでいた男が気配に気付き、様子を覗った。
(た・大変だ)人の姿に慌てて上に引き上げる。
必死に人口呼吸をする。
(お・おい、生き返ってくれ)
鼻をつまみ深く息を吹き入れる。
「っ・・・」
「お、おいっ、大丈夫か」
「あっ・・・」
「良かった」
笑顔を向けると意識を失ってしまったようだ。呼吸はしている・・・。
手足のロープを解き毛布に包むと、急ぎ埠頭へと引き戻した。
(あのバッチは確か星組の・・・一体何が・・取り敢えず極秘で動いた方がよさそうだ・・・)
ひとまず友人の病院へ連れて行く事にした。
「此処は一体・・・」
「やっと気付いたな。」
2人の男が顔を覗き込んでいた。
「安心して下さい。病院ですよ。貴方の名前は?」
頭が割れるように痛くなる。
「・・・・・・・・・・・!!」
首をふった。
その日、稔の死亡ニュースが伝えられた。
《昨日、埠頭を見回っていた警官の職務質問により、星組に恨みを持つ2人組の男が逮捕された。
倒れていた男が星組組長と知り海に投げ捨てた事を供述し明らかになった。遺体はまだ見つかっておらず・・・》
--------------------------------------------------------------------------------
レス No: 1153
投稿者:Z 02/01/14 Mon 04:14:12
>らん様
楽しみにして下さってありがとうございます。
だけど、期待に答えられるかどうかゥ・。
実家帰り長引くと思いますか?
ならタニを谷〇邸に引き留めちゃおうかな~なんて(笑)
うそですよ、うそ。
>836番様
全然邪魔じゃないです!
むしろもっと書いて欲しかったりゥ・
そろそろ私が後ろに回ります(笑)
やっと組の話しが出てきました。
幸ちゃんの話しがまだ残ってるけどあともう少しです!
長々とタニちゃんをお借りしてすいません。
--------------------------------------------------------------------------------
大事な話し No: 1152
投稿者:Z 02/01/14 Mon 04:09:15
タニは部屋で横になってぼーっと天井を見つめていた。
法事も終わった。
豪華な宴会も開いてもらってみんなとも話しが出来た。
きりやんとも久し振りに会えた。
思いがけず幸にも再会することが出来た。
もう何もここで自分がすることは無い。
だが、轟邸に帰るのも気が進まない。
わざわざここまで自分を迎えに来てくれたりかにひどい態度を取った事にも胸が痛むが、
りかがわたるを抱いたという事実にタニはどうしていいかわからないでいた。
りかがわたるを抱いたからと言って、りかに対する気持ちは何一つ変わっていない。
しかし、その事実をすんなりと受け止められる程大人でも無かった。
りかへの溢れる程の思いと、りかがわたるを抱いたという事実へのやり切れない気持ちとが入り交じって複雑な涙がこぼれる。
その時、タニの部屋のドアを誰かがノックした。
「はい?」
タニは慌てて涙を拭き、体を起こして声をかけると、部屋の外から
「タニー俺やけど、ちょっとええか」
ときりやんの声がした。
「ちょっと待ってて」
急いでドアを開けると、そこにはきりやんと、その後ろには幸の姿があった。
「あれ、幸さんもゥ・」
「よっ 入ってもいい?」
「あ、はい どーぞ」
タニは二人を招き入れ、二人の座るスペースを作って座るように促し、自分は二人の正面に座った。
「どーしたんですか?二人そろって」
「ちょっと大事な話しがあんねん」
「大事な話し?」
きりやんは真剣な顔で言った。
「単刀直入に言う
タニ、谷〇組を再興しよう」
「ゥゥゥえ?」
タニはきりやんの言葉に思わず自分の耳を疑った。
谷〇組を再興するゥ・?
「幸さんにはその為に戻って来てもらったんや」
タニの頭は一瞬にしてパニックに陥る。
え?何?何??何言ってんの???
組を再興??幸さんはその為に戻って来た?????
タニの視線は宙をさまよっている。
そんなタニを見て、幸が口を開いた。
「俺が何でここを出て行ったか、今までどこで何してたか、
タニにはきちんと話しておかなきゃならないな
よく知らない人間がいきなりこんなこと言っても信じられないもんな
まー俺の話しなんか面白くも何とも無いけど聞くだけ聞いてくれ」
--------------------------------------------------------------------------------
「両方」とも大好きです No: 1151
投稿者:続々々0番様最高~ 02/01/14 Mon 02:12:53
0番様~シリアスなお話も、いつもの風味のお話、「両方」とも最高でした~^^
かよこちゃん、これ以上野獣の餌食(爆)にされるのは、さすがに可哀想なので
(って、最初に襲わせたの、誰だよ!!)(爆死)
「未遂」でよかったです~~
・・・と言いつつも、せっかく「両方」お書きになられたのですから、
「既遂」の方も、是非是非読んでみたいのですが・・・^^;
(『明るい不倫』のHT様みたいに、両方載せる、というのもいいと思います)(笑)
個人的には、かよこ&まとぶんコンビのファンなので、
バウW主演が実現して、嬉しい限りなのですが、
作品は、やっぱり何といっても
0番様の名作『愛のセレブレーション2001』をやって欲しかったなぁと・・・^^;
(絶対無理でしょーが・・・)(爆死)
--------------------------------------------------------------------------------
>管理人さま No: 1150
投稿者:836番 02/01/14 Mon 02:08:30
過去ログ作業お疲れ様です。
そういう管理人さまの努力の上に
あぐらをかいて遊ばせて頂いてすいません。
ありがとうございます、です。
--------------------------------------------------------------------------------
ぶんちゃ病気にかかる<6>~記憶喪失~ No: 1149
投稿者:KARARA 02/01/14 Mon 00:49:47
コムはブンが眠りについたのを確認するとそっと部屋を出て行き、
ワタルの部屋へと向かった。
「た…ただいま。」
「ああ。ぶんの奴……どうしちまったんだよ…まったく。
あんなになるほどの事が何かあったのか?」
コムはあの出来事のことがワタルに言えなかった。
「ワ……ワタルさん、僕ね……」
「ああ、ブンの所にいないといけないんだろ?俺のことはいいから、
あいつのそばにいてやれよ。な。」
「………う…ん。」
ワタルは優しくコムに口付けた。
(当分こいつを抱けないかもなぁ……。)
そのころ仕事室ではリカが、トドが机に座ったまま何分も動かないので
話しかけることもできずに困っていた。
(……ボスゥー…。俺、帰って良いんですかね~。
今日の分の仕事もらってないんですけど…。)
そこへワタルが入ってきた。
「よぉ、リカ。どーしたんだ?変な顔しやがって。
またタニにやられたのかー?笑」
リカにギロッっとにらまれ、はっとトドの様子に気がついた。
※以下、小声の会話
「おい、リカ。こーゆー場合はどうするわけだ?」
「わっかんねーよ。こんなの初めてだし……。」
「それにしてもよぉ、ブンがあんなになったわけ、お前知ってるか?」
「え……?う…ん。い、いやぁ。俺もよくわからんなぁ……。」
(コムから聞いてないのか、まぁ言えないだろうな)
「はぁ……。これじゃぁ仕事にならんな、聞くしかねぇじゃん。
ほら、リカはやく聞いて来いよ。」
「え……?なんで俺?お前だろ?早くいけよ。」
「お前だろーが。文句言わないでさっさと聞いて来い!」
「おめぇが行けって!!」
ワタルとリカがお互いに押し合いけし合いしてると
「おい。お前達。」
急にトドが口を開き二人はビクついた。
(やば…うるさかったか…?)
「あ…はい。なんですか?」
「今日は……いい。することはない。さがれ。」
「え?あ…はい。では、失礼します。」
「失礼します。」
ワタルとリカはそっと部屋を出て行った。
トドのずっと動かない目の先には、ブンとのツーショットの写真があった。
ぶんの部屋ではコムが一人でソファに座りこみ、
ブンをみながら考え事をしていた。
(ぶんちゃん……。ごめんね。僕……。トドさんに……)
コムは静かに泣いた。
すこしするとブンが目を覚まし、コムを呼んだ。
コムは涙を拭いながら駆け寄った。
その様子をみて
「コムちゃん?泣いてるの?なんで?」
「ううん。なんでもないんだ、大丈夫。」
コンコン
誰かが来た。
「ぶんちゃん、いれていい?」
「ん……だれ?」
コムはそっとドアを開けた。そこにはちー坊が立っていた。
「アノー、邪魔デシタカー?ボスにたのまれたのデスガ、コレー。ぶんさんに。」
ちー坊が差し出したのはブンがいつもつけていた指輪と香水だった。
「そこにいるの、ちー坊なの??はいってきていいのに。」
ちー坊の声がわかり、ブンは明るい声で呼んだ。
(オウ?ワタクシの事覚えてるのですねぇー。カンゲキデェス。)
「入っていいみたい。よかった。……一人じゃ怖かったんだ。ははは。」
コムはそう言って照れた。
「ブンサァン。これ。指輪アーンド香水デェス、ドォゾ。」
「え…?あ、ありがと。」
ぶんはプレゼントをもらったかのようにそれを受け取った。
「アノォ、コムさん。実はちょっと手伝って欲しいことがアリマシテー…。
やっぱりムリデスカ??」
「ああ…うーん。」
コムはブンを見ながら悩んだ。
「コムちゃん?いいよ、仕事あるんでしょ?いってらっしゃい。」
「え…、あ……うん。すぐもどってくるね。」
そういうとコムはちー坊と一緒に厨房へと向かっていった。
一人きりの部屋の中で、ぶんはさっきちー坊からもらった指輪を
手の先で動かしながら見つめていた。
それはトドから貰った、おそろいの指輪だった。
--------------------------------------------------------------------------------
タニの拒絶 No: 1148
投稿者:836番 02/01/14 Mon 00:07:04
りかはとるものもとりあえず谷○邸の前に来てしまっていたが
門の前でしばらく考えていた。
本当ならここでタニを呼び出して、自分は中に入らない方が…
とは思うのだが、なにしろタニとはあれから連絡がとれていない。
しかたがない、こちらから行かねばならない。
だが、どうやって中に入るか、だ。
(まあ、この場合、正攻法で堂々と行くしかねえかな)
りかは覚悟を決めると正門に手をかけた。
門はなんなく開いた。
(おいおい、のんきな奴らだなあ)
しかし、入ってすぐに何者かに腕を掴まれた。霧矢だった。
「りかさん」
「きりや!なんで…」
「解散したゆうても、前からあったセキュリティーシステムは
そのままになってますやん。
りかさんの姿は監視ビデオでばっちり見えとったわ。
門、開いとったやろ?」
「ああ…」(なるほど)
「で?りかさん、何しに?」
「いや、タニを…」
「まさか迎えに?」
「う…まあ、そうなんだが…」
「なんや!
ちーっとくらい、タニをうちの組に預けてくれとってもええんとちゃうか?
法事も全部終わったら連れて戻るんやし。それっぽっちも待たれへんの?」
「いや…もちろん、家のことを邪魔する気はねえんだ。
ただ…その…」
電話でタニを怒らせて、心配だから来た、なんてことは
もちろん言えない。
「まあ、せっかく来てくれたんやし追い返しはせんけどな。
もう一日待ってんか? タニには話したいことがまだあるんや」
いや、そういうことじゃなく…と言いかけたりかだが、
そこへタニが走りこんできた。
「りかさん!!!」
「タニ…なんで?」
「あ、きりやん。だって、監視ビデオにりかさん映ったから…」
「ああ、ほな、みんな見てもうたんやな。」
「タニ…」
「りかさん…」
ビデオでりかの顔を見て、嬉しくってここまで走ってきた。
数日ぶりにりかに会えて、本当ならこのまま駆け寄って抱きつきたいはずなのに
りかを目の前にしたら、なぜかタニは素直になれなくなっていた。
りかの顔を見たとたん、ワタルとのことが脳裏をよぎったからだ。
(りかさん、ワタルさんを…抱いたんだ…)
そう考えたとたん、心にもない言葉が口をついて出た。
「な、なにしに来たの?」
「なに…って…タニ…」。
タニの反応にりかは背筋が冷たくなった。
「タニ、おまえを、…迎えに来たんだ。一緒に帰ろう?」
りかはタニの腕を取ろうとしたが、タニはりかの手を逃れた。
「やだ!」
「…タニ…」
「タニ?? おまえ、どないしてん?」
電話を気にしてずっとりかに会いたがっていたのを知っていた霧矢は
タニの反応にびっくりした。
「やだよ!りかさんはほんとは俺がいなくったって
ワタルさんがいればいいんじゃないか!」
タニは電話で思わず言ってしまって、後で猛烈に後悔したのと同じことを
また言っている自分が信じられなかったが、
自分で自分をとめられない。
「りかさんなんて…りかさんなんて…」
「タニ!!」
りかは、どうしていいか分からないながら
なんとかタニと話そうと、むりやりタニの両腕を掴んだ。
「タニ、ワタルのことは…」
タニはりかの手を思いっきり振り解くと
「もういいよ!!りかさんなんて!
大嫌いだーーーっ!!」
と叫んで、邸の方へ走り去ってしまった。
「りかさん…」
きりやんは思いがけない事の成り行きに、
なんと言ったらいいのかわからず
タニを追うのも忘れて、りかの側に立っていた
++++++++++
>Zさま
幸ちゃんときりやんとタニくんがお話っていうのは
この後に入ることになるんでしょうかね。
展開がわからないので、そちらの邪魔にならねば良いのですが…。
--------------------------------------------------------------------------------
やっと過去ログ101~200を作った No: 1147
投稿者:一番動揺してる 管理人 02/01/13 Sun 22:50:52
結構時間かかりました。
うおー なんかタグをコピーコピーするだけなのに めちゃくちゃ時間かかりましたー ふー
行が長いからねー
今日は宙組チケ発売日 死んでましたー
--------------------------------------------------------------------------------
レスです。 No: 1146
投稿者:keiko 02/01/13 Sun 22:26:23
>ショーコ様
お話がますますドラマティックになってきていますね~。
続き気になります。
アサコさんも相変わらず心にもないこと言ってしまっていますね。
またアサコの心境書けたらいいな~って思っています。
他の人の心境も書けたら・・・・って考え中です。
(お邪魔しない程度に・・・・・)
>華子様
コムちゃんワタルくんを抱いてしまったんですね。
妖しい雰囲気でよかったです~。
>らん様
ゆうかちゃん・ミズくんほっこりしていていいですね。
お互いが必要としている~っていうのが
わかっていいですね。
>0番様
PCの前でふいてしまいました。
0番様のお話の中でのオサちゃんは不幸体質なんですね。
これからも書いてください。
>K様
マリコさん登場ですか?
なんだか懐かしかったですよ。
皆さんのお話とてもおもしろくて
楽しんでいます。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋24 No: 1145
投稿者:ショーコ 02/01/13 Sun 22:17:44
木漏れ日のさす林の道を、枯葉をカサカサいわせながら歩く。
冬枯れの、広い轟邸の庭。
コムは抱え込んでしまった、新たな悩みに困り果てながら
ずうと歩きつづけていた。
ワタルには、部屋から出るなと言われたが、
じっと、部屋にいることは出来なかった。
ワタルさんには.....言えない。
オサちゃんに言ったら、余計悲しませる事になるだろうな。
こんな時、ぶんちゃんが居てくれれば良いのに.......
でも、ぶんちゃんに話したら、じゃあ僕が教える、とか言っちゃって
もっと、大変な事になっちゃうかもしれないし.....
とにかく、壮君の様子をみに行かなければ........
壮君、大丈夫だろうか。
僕が余計な事しちゃったばっかりに.......
そうだ、ケロ先生なら、きっと.........
コムは向きを変えると、診療所に向かって歩き出した。
昼下がりの診療所は静かで、ドクターはぼんやり医療雑誌を読んでいる。
「ケロ先生。」
「(頼む、ドクターと呼んでくれ)コム君か。どうかした?」
「先生、今、お暇ですか?」
「御覧の通りだよ。君が誘ってくれるなら、忙しくてもお付き合いするが。」
クスっと可愛い笑顔を見せて、コムがドクターの前に座る。
「どこか、悪い?」
「いいえ。ちょっと、お話しがしたくて.......」
「オイ、オイ、ワタルに恨まれるような事だけは勘弁してくれ。」
「ヤダなぁ、ケロ先生。ちゃんと真面目に聞いてください。」
「(だから、ドクターと)ハハハ、悪い悪い。君を見てると、ついからかいたくなる。」
「それは僕が、とても子供に見えるって事ですか?」
「いやいや。魅力的過ぎて、息が詰まってくるんで、つい.....」
「ふー。もういいです。帰ります。」
「あー、すまん、すまん。ちゃんと聞くから、まあ、座りなさい。」
「ちゃんと、真面目に、聞いてください。」
「で、どんな事?」
真顔でドクターに聞かれると、口篭もってしまうコム。
「あ、あの......壮君は、どんな具合ですか?」
「ああ。その事。少しここの所、無理をしていたようだな。
あまり、眠っていなかったようだし.....
しかも、相手がオサだからね。身が持たんってやつだな。」
「ハーーー」
深いため息をつくコム。
「僕、ほんとに壮君に悪い事しちゃって.......
もし、壮君の病気がひどくなったら、僕のせいですね。」
「まぁ、そう悲観した物でもないさ。
あいつはまだ若いし、身体も鍛えてるし、良い薬もある。」
「僕、お詫びのためにも、壮君の看病をします。」
「コム君。」
ドクターが急に真顔になった。
「君は、優しい。誰にでも。だが、それは迷惑でもあるんだ。わかるかね?」
「めいわく.........」
「相手の気持ちに応える事は出来ないだろう?君の中にはワタルしかいない。
もし、壮が、君の優しさに惚れたらどうするつもりだね?」
「そんな事は......だって、壮君はオサちゃんを.......」
「わからんさ。先の事は。出来ない事は初めから係わらんことだ。」
「すみません。僕、考えなしで......誰の役にもちっとも立てなくて.....」
「君は、そこに居るだけで良い。ワタルはそうは言わなかったか?」
首を振るコム。
「そうか。だが、赤くなった所を見ると、言われなくても行動で現されてるか?」
ますます赤くなるコム。
「ハハハ。ところで肝心な話しは何かな?」
「えっ?」
「顔を見れば分かるよ。まだ、ちっとも核心に触れてないってね。」
コムは一瞬戸惑いを見せ、それから意を決したように、ドクターを見つめた。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋23 No: 1144
投稿者:ショーコ 02/01/13 Sun 22:10:32
唇に、何か優しい物が触れて、コムは深い眠りから覚めた。
「コム、出かけるよ。」
「ワタルさん.....出かけるって、今何時?」
「出かけるのにちょうどいい時間。」
ワタルがにやり、と笑う。
「ウソ!、僕、寝坊しちゃったの?」
慌てて起き上がろうとするコムを、ワタルの手が優しく押さえる。
「いいよ。今日はずうと寝てろ。」
「でも、僕いろいろしなきゃいけないから。」
「なにを?」
「厨房の仕事でしょ。壮君のお見舞いでしょ。それから、オサちゃんに....」
「おい、コム!」
「うん?」
「もう、いろんな事に首突っ込むのはやっめろ。」
「ワタルさん........」
「まったく、懲りてないヤツだな。」
「だって、いろいろ心配だし......」
「で?俺の心配はしないのか?」
「なにを?」
「うーー。どこに行くの?とか、何時ごろ帰ってくる?とか」
「うふふふ。そんな事心配してたら、極道の....は勤まらないからね。」
「しょうがねえな。とにかく、今日はどこにも行くな。
ずうと、ここにいろ。」
「心配?」
「ああ。なにか有るたびに、テレパシーで呼び戻されたんじゃ
たまらないからな。」
「ワタルさん!」
急にコムがワタルに飛び付く。
「僕達って、愛が深いねー」
「ばかやろう。そんな事、でかい声で言うな」
ワタルが愛しそうにコムを抱きしめ、コムの唇に唇を重ねる。
「コム.....お前、なにか隠してないか?」
「な、なんで?」
「いや、なんとなく....。じゃ、行ってくる。」
ワタルがドアの向こうに消えて、コムが深いため息をつく。
「どうして、ワタルさんには分かるんだろう.......」
もう一度、深いため息をついて、コムはバスルームへ行くために
起き上がった。
熱いシャワーを体に受けると、昨日の事が甦って来る。
アサコの部屋のバスルームにコムを運ぶと、
ワタルは、とても丁寧にコムの身体を洗ってくれた。
恥ずかしくて、身をすくめて、されるままになっていたら、
ワタルが、最後に、コムの耳元にささやいてくれた。
『お前は、俺だけのものだ......』
『どうして、わかるの?』
『さっきのお前の様子で、すぐ分かったけれど、どうにも納得できなくて。
お前の言う事を疑ったわけじゃない、悪く思うな。』
『身体を調べた?』
『ああ、すまん。』
『どうやって........』
『それは、いろいろ.....俺だけが分かる事だから......』
『ワタルさん。よかった?』
『ああ、お前のためにな。俺はそんな事どうだっていい。』
『うそつき.....』
『ウソじゃないさ。お前に死なれる事を思ったら、そんな事。
だけど、アサコのヤツ、どうして.......』
『き、きっと、見たかっただけなんだよ。僕の......』
『バラの花をか?あれを見るためには、いろいろ.....
で、途中で、止められるもんか?』
『ワタルさんには止められなくても、アサコさんにはやめられたんだよ。』
『こいつ』
『ウフフ..』
『あっ、やっと笑ったな。もう大丈夫か?』
『うん。でも....結局....少しは、いろいろされたから......』
『ああ。そのお返しは、今晩たっぷり....』
『お返し?今晩?誰に?』
『お前にに決まってるだろう』
『なんで、僕なのさ。』
『まあ、感じちゃった、罰ってことですか?』
『ひ、ひどいよ、そんなの。僕一生懸命、そうならないようにって..』
『ばか、本気にするな。........可哀想だったな。早く忘れろ』
ワタルは、それから、抱きしめてくれて、キスしてくれて..........
コムはシャワーを止めて、バスルームの鏡を見る。
まるで、水玉模様みたいだ。
夕べ、ワタルが降らせた唇の雨が、コムの身体に、点々と跡を残している。
コムは、少し頬を染めて、バスルームを後にした。
--------------------------------------------------------------------------------
No: 1143
投稿者:ショーコ 02/01/13 Sun 22:02:14
0番様。PCの前で、ばか受けしてしまいました。面白かったです。とっても。
0番様のアサオサちゃんの前では、私の書いているアサオサって......(^^;
私が50ぐらい表現しなければ出来ない事を
一言で表現できちゃうんですよね、0番様って(^^)すばらしいです。
ところで、未遂事件ですが、ワタルにとっては知りませんけれど
私には、めでたい事です、やっぱり(^^)
でも、完遂した場合、どう展開して行くのか、
興味シンシンでもあるんです、実は。
辛くなければ、書いていただけるとうれしいかも。
でも、私が辛くなっちゃうのでしょうか(^^;
投稿初心者様。本当にワタコム、リカタニ可愛くて(^^)
ホットさせていただきました。
ところで、私も壮君にはシイちゃんかな?
なんて考えたりしてました。気が合いましたね(^^)
バスルームでの二人ですが、
大したこと?はしてません(^^;
今日、書きましたので、よろしかったら読んでください。
らん様。ゆうかちゃん、おめでとうございます。
ミズ君とゆうかちゃんに、ほっこりさせていただきました。
ところでアサオサちゃんですけど、なんとかオサちゃんの
不幸体質の改善に努力させていただきたいと(^^;
役に立つかどうか分からないんですけど.......
--------------------------------------------------------------------------------
やめないで・・・ No: 1142
投稿者:ミルクティ 02/01/13 Sun 21:39:35
Kさま、ひそかにNORU×BUNを楽しみにしていたものです。
ずーと続いて欲しいと思ってたので
まもなく完結ときき、急いで出てまいりました。
退散しなきゃなどと言わず他のエピソードでもいいので
NORU×BUNを今後とも続けてくださいね。
まりこさんだとのるさんは受けになっちゃっうのね、やっぱり。
--------------------------------------------------------------------------------
エピソード1・ちょっとだけ番外編(後編) No: 1141
投稿者:K 02/01/13 Sun 18:59:25
沈黙が続いた。
「ノル・・・」
稔の肩に手をかける。
振り返ると麻路はノルの顔をじっと見つめていた。
「麻路さん?!どうし・・・」
おもむろに顔を両手で包み込み唇を重ねてきた。
(あ・・・)
稔は幾度と顔を叛けるが、執拗に稔を捕らえ離さなかった。
放心状態に陥った稔は抵抗する事をやめ、されるがままになっていた。
「お前の事をずっと見つめてきたんだ・・・」
「えっ?!」
意外な言葉に驚きを隠せない。
「そんな・・・離・・っ」
「出会った時から、お前を一度でいいから俺のものにしたかった、ノル・・・」
いきなり抱きかかえベットに押し倒した。
(あ、麻路さん?!)
「な、何を・・・」
「頼むノル。やらせてくれ。今だけでいいんだ。俺のものになってくれ。」
力強く抱きしめ、稔の上に乗ると着ていたシャツを引裂いた。
「!!」
何も考えられなかった。稔は観念したように目を閉じる。
滑らかな肌を麻路の手が荒々しく艶めかしくまさぐっていく。
急所にくると、稔の表情を愛おしく感じながら弄ぶように焦らした。
「くぅっ・・・」
思わず洩れてしまう稔の喘ぎに麻路の動きはいっそう激しくなっていく。
「我慢する事はない。もっと聞かせてくれ」
全身に麻路を感じながら稔は抱かれている恥ずかしさに耐えていた。
背中に胸に首筋に麻路の吐息がかかっていく。
「・・ハぁ・・・ノ・・ル・・っ」
「くっ・うっ・・・っ・・」
声を出すまいと必死に耐えるものの、それがまた麻路を駆り立てていった。
麻路の手が脚をさすると稔の身体が少し反応する。
少しずつ内側へと手をずらしていくと稔の呼吸が荒くなっていく。
脚を開かせ顔を埋める。
「ああぁっ・・・・」
艶めかしい声が耳に届いた。麻路の頭に手をまわし、すがりつくように耐えた。
「・・はァ・・ノルっ、俺を受け入れてくれ・・・」
稔は体勢を変えると、麻路のものに口付けた。
「はうっ、ノ・・ルっ・・・」
「んっ・・ん・・・」
麻路は再び稔を押し倒すと稔の中に入っていった。
「ノル・・・ッ」
「ううっ・・ッ・」
事が終り稔の手を両手で握りしめ口付けると、稔は何も言わず目を閉じた。
背を向けて横になっている稔に
「ノル・・・明日ぶんを連れて轟に会う、許せ」
そういい残して麻路は部屋を出て行った。
稔は麻路の言葉を背越しに聞いていた。
(俺は何故・・ぶんっ・・・すまない・・・俺は・・・・・絶対に助け出すからな、ぶん。)
いつの間にか頬を涙が伝っていた。
そしてまた意識が遠のいていく・・・。
--------------------------------------------------------------------------------
エピソード1・ちょっとだけ番外編(前編) No: 1140
投稿者:K 02/01/13 Sun 18:50:30
意識が戻ると全身に激痛が走った。(くそっ。手荒な真似しやがって)手足の自由は奪われ目にはガムテープが張られていた。
「トランクか・・・」
これからどうなるのか検討もつかなかった。
(なんであの時俺はぶんを一時たりとも手放してしまったのだろう・・・・・
組のためとはいえ一体何が残った。自分を苦しめ、ぶんを傷つけただけじゃないか。)
暗闇の中で揺られながら稔はあの日の事を思い出していた。
「マリコさんどうしたんです?こんな時間に・・・」
「ノル、待っていた。実はぶんの事なんだが・・・お前、少しでいいからぶんから離れろ」
「?!・・・・・・」
突然だった。
「麻路さん?!・・・・・!!な・何を・・・まさか・・」
「いや、冷静に聞いて欲しい。ぶんは腕も立つし若い連中のいい手本になっているが・・・
ただ、あまりにお前に頼りすぎている。今のままじゃお前もぶんもダメになる。もう今までのような訳にはいかない。
分かっているんだろ」
確かに稔も同じことを考えるようにはなっていた。
最近、新しい勢力が変わりつつある中で駆け引きも激しくなってきている。俺はともかくとしてもぶんは・・・
俺さえ我慢すれば星組は安泰なのだ。いやそれはいつも考えていた・・
だが、あと少し、もう少しだけ・・・ぶんとの時間が余りに満ち足りていた為、ふと考えるものの先延ばしにしてしまっていた。
しかし・・・
「麻路さん、なんだって今なんだよ・・・」
拳を握り締める。
兄弟のようにやってきた、俺のことを一番分かってくれている麻路の言葉だ。やはり無理なのか。
麻路はつぶやくように話した。
「近々ブラジルに行くことになってな・・・」
「?!」
思ってもいない言葉だった。
「日本では宝石の売買が難しくなってきているのは知っての通りだ。ブラジルで今勢力を伸ばしている組織があってな。
手を組まないかと言って来たんだ。これは今の星組にとっても大きなチャンスだ。
ミスミス逃す手はあるまい。・・・そんな訳だ。早いとこ、ぶんには自覚をもって貰わなければならん」
稔はこれが夢であって欲しいと願った。
「そ・そんな・・・あ・麻路さん!!」
「ノル、お前なら分かる筈だ」
「それに・・・この件で轟組に情報が洩れていてな・・・」
一週間前に轟と会った時の事を話して聞かせた。
『麻路さん、先日はどうも。どうです?!近頃は。』
『あんたの組は安泰だが他所は何かと物騒になってきているからな・・・影響が出ないようにって所だ』
『お互い様ですよ』
『そういえば、稔さんと一緒だった・確かぶんとか・・・仲が良くて羨ましい限りですな』
『あぁ、困ったものですよ。ははは。単独で行動させたいと思っているんだが、なかなか』
『ふむ、確かに。まぁ私で良ければ協力させてもらえませんか。ぶん君もうちにはいないタイプだし皆の刺激にもなる。
そうだ!研修入門なんてのはどうです。ははは』
(なんでこんな話に執着するのか、笑っているがこいつは本気だ。今唯一勢力を伸ばしつつある轟組だ、先々敵になる事もなかろう。
手を組んでおけば何かと有利だ。この話を無駄にする事もあるまい。それに・・・)
『まぁ、ぶんは星組の人間ですので。その研修日数にもよりますがね』
『勿論です。また連絡させて貰いますよ、では』
そういって轟は席をたった。
(研修か・・上手い事言ったもんだ。まぁあの2人には辛いだろうが1週間位なら問題もなかろう)
(トドが・・・)
何か嫌な胸騒ぎがした。
「そういう訳だ。一度でも離れて仕事が出来ればそれでいい。今のぶんにはきっかけが必要だ。
1週間で交渉するつもりだが・・・何にしても奴もすぐに飽きるだろう。少しの辛抱だ、耐えてくれ」
組としての決断なのだ、これは。断れる筈もなかった。
(ぶん・・・・・・・)
--------------------------------------------------------------------------------
エピソード1・その⑧ No: 1139
投稿者:K 02/01/13 Sun 18:40:36
ぶんは轟を睨みつけていた。
「ぶん、あいつに抱かれたか。ふむ、まぁいい今日のところは大目に見てやる、昼間の事もあったしな。よく寝ておけ」
轟はぶんのあごに手をかけるとその手を強め冷たく言い放ち出て行った。
地下室に連行されると床に叩きつけられた。
両手は後ろでにロープで縛られているのでドサッと床に倒れこむ。
「あぁごくろう」
背後から轟の声がした。
「ノル、そんなに死にたいか?」
轟はぐったりとした稔に声をかけるが稔は何も答えずにいた。
「おら、ボスに返事くらいしねえか」
腹部に蹴りが入る。
ゲボッ
「うっ」
「まぁいい。これに懲りて二度とバカな考えはおこさない事だ・・・リカ、わたる後はお前らに任せた。すきに片付けろ、だが殺すなよ。」
そういい残して轟は出て行った。
(この二人がトドの両腕って訳か・・・)
「俺が受けた屈辱の礼はたっぷりさせてもらうぜ」
稔の上にまたがると何度も殴りつけた。
最初はかわすことも出来たがさすがに手の自由を奪われてはどうにもならない。
「けっ、もうくたばりやがった」
「りか、運ぶから車のトランク開けておいてくれ」
わたるは無言のままその様子をうかがっていたが稔が動かなくなるのをみるとりかに促した。
「あぁ」
稔を担ぎ上げるとりかの後を追ってガレージへと向かった。
「しばらく誰も入れるな」
そういい残し書斎に入ると轟は部屋の明かりを消したまま、椅子に座ると目を閉じた。
・・・・・・・・・・
同じ時期を過ごした事もあった。
運命とは皮肉なものだ。まさか極道の世界に入ってさえ関りを持つ事になろうとは。
ノル、俺はお前に嫉妬していた。俺にないもの全てを持っていた。俺が孤独でいる時、お前を慕うぶんの事を知ったのだ。
何故お前だけが恵まれているのか。許せなかった。同じ世界でさえお前はのうのうと生きている。だが、お前があんなにもぶんに執着していたとは。
最初はただお前を苦しめたかった。だが、俺はいつのまにかぶんを本気で愛している事に気付いてしまったのだ。
今さら手放せる訳もあるまい。
ぶんはいつまでも俺を憎み続けるだろう、それでいいんだ。
ぶんの事では感謝しなければならないかな・・・。
NORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUN
各ファンの皆様、お気を悪くさせてしまって本当にスミマセン!!
あとちょっとで論○からのノルぶん話完結します(自分の中でだが・・爆。早く退散しなきゃって分かってはいるのです~)ので、もう少しだけ(本当か?!)我慢して下さい。
--------------------------------------------------------------------------------
No: 1138
投稿者:0番様ス・テ・キ 02/01/13 Sun 17:22:55
0番様>いつもの風味に戻られたんですね~
私にとってはどちらの文体でもGood!やっぱり0番さんの才能はすばらしいっす!
かよちゃんは無事(?)未遂事件に終わった訳ですが、もう一つのお話も見てみたかった(^^;)
そんな私はかよ&まとふぁんなんですがネ。。。
--------------------------------------------------------------------------------
いつもの風味(でも、ちょっとシリアス)…? No: 1137
投稿者:0番 02/01/13 Sun 15:51:27
明けて翌朝、不機嫌と上機嫌の入り混じった複雑な表情で、まとぶん
食堂に現れます。
不機嫌なのは昨夜のワタルくんの凶行のせいで、上機嫌なのはぎりぎり
阻止した勢いでかよこちゃんと燃えまくったおかげです。
なんだかやたら龍角散の匂いがたちこめる食堂で、まとぶんと目が
合ってしまったのは、薄幸の美少女オサちゃん。
とたんにまとぶん、不機嫌になります。
直接の原因ではないオサちゃん、(つーか当事者以外誰もかよこちゃんの
災難を知らないのですが)とにかく機嫌を損ねたと言うことだけはわかるので、
早くも涙目です。
「泣きそうな顔してんじゃねーよ、不幸受け」
いや、何もそこまで言わなくても。
「朝っぱらからガキが調子こいてんじゃねえよ」
ほら、オサちゃんを庇うというより、誰彼かまわず喧嘩を売るあさこちゃんが
登場してしまいます。
これまた間接的ではありますが不機嫌の元に登場されて、まとぶんの
バイオリズムは大乱調。
「てめえがよけいなちょっかい出さなきゃ、オレだって毒は吐かねえよ。
自分のもんは自分でちゃんと管理しとけ」
どうやらまたかよこちゃんに何かされたらしい、と気づいたあさこちゃん、
意地悪く笑って足を組替えます。
「またどっかの野郎にオデット姫やられたのかよ。管理が必要なの、
おまえの方じゃねーか。
自分のもんだって思ってんの、おまえだけなんじゃねえ?」
「やられてねーよ。おまえんとこの淫乱といっしょにすんな」
お互いの毒がすさまじいので、とんでもなく失礼なことを言われている
オサちゃん、二人の間で硬直しています。
「だったらオデット姫、俺んとこよこせよ。化粧彫りも、あっちの方も、
一生忘れられないことしてやるぜ」
「やれるもんならやってみろよ。あいつはベッドの中以外ならオレより強いぞ」
まとぶん、それ自慢になっているのでしょうか?
「その強いオデット姫、ワタルにもってかれたの誰だよ。どうせ今回だって
ワタルだろ。
案外あいつ、ワタルの方がよかったんじゃねえの?」
一気に場の空気は氷点下。まわりにいた何人かは凍死です。
「あいつはオレの、運命の女だ。
おまえみたいな狂犬野郎にわかってたまるか」
性別を無視しまくった発言がとびかっていますが、とにもかくにも
かよこちゃんもオサちゃんも男役です。
轟組の中にこそいますが、あさこちゃんは役職なしの天才俺様彫り師で
いわゆる一匹狼。
組の看板しょって立つリカちゃんやワタルくんと違って、失うものは何もなし、
恐いもの知らずの自己破産、もとい自己破滅型です。
仲間意識どころか、自分の身も省みない凶暴さは、ある意味、リカちゃんや
ワタルくんどころではないヤバさ。
しかし、やたら節操なしの攻が多いこの組にあって(組員じゃないですが)
こっぱずかしいほど純愛路線のまとぶん、かよこちゃんに関しては狂犬相手に
一歩も引きません。
食堂中にみなぎるとんでもない殺気に、厨房では最年少のキムちゃんが
夜泣き・ひきつけ・かんの虫をおこし、ねったんが宇津救命丸を探しています。
壮くんもミズくんも、本来厨房づとめじゃないので不在です。
そうなると、残るは。
「ハーイ、朝かららぶらぶデスねーお二人サーン」
お二人サンとイワサキサン、と同じイントネーションで発音しながら
軽やかにお茶を運んで飛んできたのは、ちー坊です。
「ら…らぶらぶ?」
あまりにも正反対のことを言% 82墲黷ト、みなぎる殺気が瞬時に萎えたのを
知って知らずか、ちー坊華麗に三回転ピルエットで停止。
「OH!これは不思議デース!お二人とも消えてしまいまシタ!
コレが、いりゅーじょんというヤツでしょーカ?」
「いや、あんたが後ろ向いてるだけだ」
壁を見ながら驚くちー坊に、まとぶん冷静に突っ込み。
「コレは失礼しまシタ。
でも、朝からお二人、見つめあっテ、他の人近寄れまセーン。
こーゆーのを、ニホンでは、らぶらぶと言うのでは-?」
これがラブラブなら、大相撲の立ち合いだってラブラブです。
「ソレでは、お茶のモーニングをどーぞデース」
朝のお茶、と言いたかったんだろうと、二人素直に茶碗を受け取ります。が、
中身が入ってません。
「そりゃそうだな……三回転もすりゃ、茶もなくなるわ」
異国の文化ってのは理解できん、とまとぶん自分でお茶入れに行きます。
無意味なピルエットのおかげで、こぼれたお茶を全部かぶったのはもちろん
オサちゃんで。
殺意の矛先をどこに向けていいのかわからなくなったあさこちゃんが、
有無を言わせず朝から噴水にオサちゃんを放り込んだのは言うまでもありません。
長くてすみません。しかし、同じ流れの話を違う文体って、変でしょうか?
--------------------------------------------------------------------------------
私も、幸せ(何が?) No: 1136
投稿者:0番 02/01/13 Sun 14:50:21
ちょっとPCの具合が悪いので、ちょっと不安です。
>ショーコ様、華子様
ワタルくんとかよこちゃんが未遂であることは、やはりめでたいこと
なのでしょうか?^^;
>ららら様
以前のシリアス、覚えていて下さって嬉しいです^^
かよこちゃんがオサちゃんを連れ出しにきたのは、パート1の0番の後で
設定(というには単に場面だけだったのですが)した時点で、私としては
タニちゃんはかよこちゃん・まとぶん・オサちゃん・コムちゃんという、
えらい変則的なメンツを助けにきているのです。
で、タニちゃんがリカちゃんとラブラブになったため、かよこちゃんは
オサちゃんを一応連れ出そうとしてるらしい、と。
別に本筋があるわけではないこのお話ですから、つながらなかろうが
つじつま合わなかろうがいいとは思いますが、さすがにこの設定は
流れに乗れないと思いますね(笑)
たぶんタニちゃん、自分の目的忘れ去ってますから^^;
--------------------------------------------------------------------------------
ミズゆうか(二人のやすらぎ?) No: 1135
投稿者:らん 02/01/13 Sun 14:12:25
ゆうかちゃんバウ主演決定おめでとう~♪でも、ミズ君は全国ツアーなのね(笑)
当分ROM専になろうと思ってたけどちょっとだけ出てきました~
ちょっとした事件を書こうと思っていましたが、
皆さんのドラマティックな大作のあいまなのでほっこりにしておきました(^^ゞ
ちょっと甘すぎる?ごめんなさい~
・・・・・しばらく、引っ込んでいます・・・
バウ観にいくぞ~~!
全国ツアーもっ!!
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
最近のゆうかちゃんの日常生活は、
レオン君の散歩と厨房の仕事をこなしながらミズ君のお部屋で過ごす毎日。
以前はレオン君の散歩だけが主流のお仕事だったので、
厨房での仕事が増えちょっぴり忙しくなってきました。
ゆうかちゃんにとって、今はミズ君と過ごすひとときが一番大好きな大切な時間なのですが、
ミズ君に出会うまでは外出といえば、レオン君と遊ぶ事(散歩ね)だけで、
そのほかの時間は、ただ、ただ、一人で部屋の中でボーっと過ごしていたのです。(おいおい)
なので今でこそミズ君の前では話をするゆうかちゃんですが
依然ミズ君以外とは極端に口数が少ないのもその為かと思われます。
ある日の午後。
ねったんに頼まれた買い物を厨房に届けた後、ふと思い立ったゆうかちゃんはとあるお部屋に。
カチャ
扉を開けるとなんとなくなつかしい香り・・・
そう、ここはゆうかちゃんのお部屋です。
ベッドに腰掛けて窓を眺める
「僕がミズさんの所にいってからここに来るの初めてだな・・・」
なんとなく微笑むゆうかちゃん。
「ん・・・・寒い・・・・・」
暖房をいれればいいのですが昔いつもしてたように毛布を身体に巻きつけ
ゆうかちゃんの頭の中はだんだん不思議な世界へ、トリップ・・・・・
ミズ「キム、ゆうか知らない?」
キム「いや、今日は見てませんね」
ねったん「あ、僕さっきおつかい頼んだんだけど頼んだ品物はここにあるから帰ってきてるんじゃない?」
キム「ゆうかちゃんおとなしいから、いつ戻ってきたかわかんないですよね~
タニ君も実家に帰っちゃったままだし、壮君は体調悪そうだしなんだかつまんない~」
ちー坊「ジャア、ワタクシチーボウガ、キムのアイテヲシマショウカ~?」
キム「うっ・・・・し・仕事、仕事っと・・・・」
ミズ「オレ、見回りいってくる」
「あいつ、どこにいったんだ?」
広い轟邸なもんで探す場所はたくさんあるはずですが、さすがエキスパートミズ君!
レオン君の犬小屋と自分の部屋にゆうかちゃんの姿がないことを確認すると
まっすぐゆうかちゃんの部屋へ。(別にエキスパートでなくてもわかるって/汗 )
扉が半開きになっている中からなにやら声が・・・
部屋にはいってみると毛布にくるまったゆうかちゃんがベッドの上でひっそり泣いていました。
驚いてゆうかちゃんに近づくミズ君。
ゆうかちゃんの目の焦点がどこかまだ宙をさまよっているのを見ると
「おい、おい、ゆうか!」と肩をゆさぶり現実に戻します。
「あっ・・・ミズさん」
とミズに抱きつくゆうかちゃん。
「どうしたんだ、ゆうか。誰かに犯られたんじゃないだろうな?」
ぶるぶるっと首を横に振るゆうかちゃん。
「どうしたんだ?ん?」
抱きついてきたゆうかちゃんを落ち着かせ、そっと涙をぬぐってあげるミズ君。
「あのね、僕ね、なんとなく気持ちが落ち着くかなと思ってここに来て、
以前の僕みたいにして過ごしてみたんだ。
そしたらね、最初はボーっとしてるのがなつかしかったり楽しかったりしてたんだけど、
途中から淋しくなってきたんだ。
なんで、僕は一人ぼっちでここにいるんだろうって・・・・」
ゆうかちゃんの大きな瞳からぽろっとまた涙。
「オレがそばにいるだろう。」
「うん、気が付いたらミズさんがいた・・・」とニッコリゆうかちゃん。
そんなゆうかちゃんが可愛くってしかたないミズ君は頭をなでなで。
「もし、僕がどこにいても、どんな時でも、僕が呼んだらミズさんは僕のそばに来てくれる?」
「ああ、約束するよ」
「僕、もうミズさんいないとダメみたい・・・」
ボーっ・・・じゃなくってポーっと赤くなるゆうかちゃん。
(あまりのゆうかちゃんの可愛さにクラクラになるミズ君)
毛布から手をだし、ミズに向かって両手をさしだすゆうかちゃんを毛布ごと抱き上げて
「続きは部屋に戻ってからな」と軽くキス。
「うん」
とミズ君の首に手をかけにっこり微笑むゆうかちゃんに
『もしかするとオレの方がゆうか無しではいられないのかも・・・』と思うミズ君でした。
--------------------------------------------------------------------------------
とりあえずレス No: 1134
投稿者:らん 02/01/13 Sun 13:58:29
>ショーコ様
♪どんなドラマより~とてもドラマティック~♪
と『カナリア』でおさちゃんが歌っていましたけど
本当にどんどんドラマティックになっていきますね
壮君もせつないけどあさこちゃんの心境は・・・
あ~早く続きが読みたいです。
・・・いつから金田一君になったのですか?(^^ゞ
>華子様
あ~ついにコムちゃんがわたる君を抱いてしまったのですね~
読んでいてドキドキしました(笑)
>KARARA様
記憶喪失になったぶんちゃん、これからどうなるんでしょう?
トドさんは?ん~気になる~~~~~
>ベン様
ムラでガイズ三昧ですか?いいですね~
お帰りになったらまたリカタニ書いてくださいね(*^_^*)
>Z様
タニちゃんの実家帰りは長引きそうですね~(笑)
幸ちゃんとの展開も楽しみです。
--------------------------------------------------------------------------------
ぶんちゃん病気にかかる<5>~記憶喪失~ No: 1133
投稿者:KARARA 02/01/13 Sun 01:25:01
バタン!!!!
「ドクター!!!!!!」
もうそこにはみんな集まっていた。
ドクターは診察を始めた。
「ぶん。」「ブンちゃん。」「ぶんさん……。」
みんながぶんの名前を口にする。
「……どうしてみんな僕の名前………しってるの???」
ブンはみんなの顔を不思議に見まわす。
「これは……。」
ドクターは独り言のように言うと
「みんな……。すまないがここの部屋からでていってくれないか……?」
と低い声で言った。
組員は顔を見合わせ、静かに部屋を出て行った。
最後の3人(トド&ワタル&コム)が出て行こうとしたとき
「コムちゃん!!!!!!!!!」
っとブンが急に叫んだ。
3人とドクターは驚いた。
コムはワタルのそばを離れゆっくりとブンに近づいていった。
ワタルとトドは心配そうな目をしながら部屋を出て行った。
「ブ……ンちゃん?僕のこと覚えてるの?」
「え?覚えてるのって……そんなに長い間会ってなかったっけ?」
「え……あ、いや……。」
ドクターはふうっとため息をつくとブンを自分とちゃんと向かい合うように
ベッドに座らせた。
「ぶん。君は、ここがどこだかわかるかい?」
「いや。はっきりはわからない。ケド、ここにいて不思議じゃないよ。
前からここにいた気がする。」
「トドさんのことは…?知らないのか?」
「ト……ド?………鳥?それくらい僕だってしってるよ。」
「いや、違うんだブン。轟だよ。轟。」
「…………と…どろ…き?」
ぶんはその言葉を聞いたとき頭の奥がズキンと痛んだ。
そして手のひらをでこにあて、なにかに思い当たったように痛がりはじめた。
「あああ。いいんだ、いいんだ。……今日はもう寝なさい。」
ドクターはブンを寝かせた。そしてコムに
「おい。すまないが、こいつの面倒みてやってくれないか。
これは……記憶喪失だ。しかし、お前のことは覚えてるみたいだ。
今はそっとして置くように。俺は今から他の奴らに状況を話してから帰るから、
頼んだよ。」
そういってドクターは部屋を出て行った。
「記憶…喪失……。ブンちゃん………。」
コムは寝ているぶんのそばに寄り、髪をやさしく撫でた。
--------------------------------------------------------------------------------
ぶんちゃん病気にかかる<4>~記憶喪失~ No: 1132
投稿者:KARARA 02/01/13 Sun 00:43:22
ぽん様、私のつまらない話しをつかってくれてありがとうございます~。
え~、つづきです、えらいことになってしまった・・・・ははは。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ブンは何日も目を覚まさなかった。熱も下がらなかった。
ドクターの診察をトド、ワタル、コムは静かに見ていた。
「…………ブンちゃん・……(ぐすっ)」
コムはすすり泣いていた。
そんなコムをワタルは慰めるように片腕で自分の方に抱き寄せた。
「ブンは……助かるのか……?」
トドはドクターに聞いた。
「…………今はなんとも言えないな……。」
トドは仕事を放りっぱなしでずっとブンの看病を続けた。
「ブン。俺が…俺が悪かった。お願いだ、許せ……。
俺は、お前に会えなくて、どうかしてたんだ。コムのことなんて、どうにも思っていない。俺には…おまえだけなんだよ……。
お前を愛してる。お願いだ、目を覚ましてくれ……。」
トドはぶんの手を握り、涙を流していた。
その手を自分の頬にあて、そしてそのまま眠りについてしまった。
どのくらい時が過ぎたのだろうか、握っていた手がピクンとかすかに動いた。
トドがその微妙な振動で目が覚め、はっとした。
「ブン!!!!ブン!!!!」
トドは必死に呼んだ。
するとずっと閉じていたブンの目がゆっくり開いた。
「ブン!!!ブン?わかるか?……よかった……。」
ぶんは天井を見つめていた。しかしトドの声に気づくと、
ガバッと上半身を起こしトドを見た。
しかしブンの目は、今までのブンの目つきと全く別物だった。
ブンと初めて会った……あの時と同じ目だ。
「………ブン………?」
トドは眉間に皺を寄せ目を細めて問いかけた。
「あんた………誰なんだ………?」
「……!?」
トドは一瞬動けなくなった、が、顔の筋肉をゆるめ苦笑しながら
「……おいおい。やっと目を覚ましたと思ったらさっそくお芝居かい?
冗談はよしてくれよ、ブン。」
といいブンの手をさすり口元に持っていこうとした。
しかしブンはその手を思いっきり払いのけ
「や…やめてよ!!!だから、あんた誰なんだよ、なんなんだ!!!」
「……………ブン?どうしたん…だ。」
トドは目つきを変えないぶんを信じられないという目でみた。
そしてドクターにTELをした。
「ドクター!!!今すぐきてくれ!!!ブンが……ブンが目を覚ました。
だが……目が…目がおかしい。あれはブンの目ではない!早く来て見てれ!!!」
「ああ。わかった!今すぐ行くよ。」
ガチャッ
(目が違う……。どうゆうことなんだ……?もしかすると……)
ドクターは車に乗って轟邸へと急いだ。
--------------------------------------------------------------------------------
勉強家??ち~坊と、仲間達 No: 1131
投稿者:投稿初心者 02/01/12 Sat 23:25:31
皆さん凄すぎです~~
やっぱり私は皆さんの流れを無視して、のんびりと…
箸休め気分で読んで下さったら嬉しいです。
流れを大切にしたい方は飛ばして下さいね。
*********************************
ワタルとリカが仕事の外出から戻り、少し遅い食事をとりに食堂にやってきた。
厨房メンバーは昼食の片付けを終え、夕食の準備までの休憩タイムだった。
(みんながまだ眠っている間に始まる朝食の準備から
最終の夕食の片付けまで長い勤務時間なので、
お昼の休憩時間は長く、全員好き勝手にお遊びモード)
二人が入って来た事にも気付かず、
何やら食堂の隅で全員集合の大騒ぎ中。
リカがそこに目をやると、
輪の中心でタニがち~坊とキスしそうに近い距離で見つめ合っている。
『こらぁ~~おまえら、何やってんだぁ~~』
『あっリカさぁ~ん!お帰り~~!』嬉しそうに振り向くタニ。
『ハ~イ!ワタクシ、ニホンブンカノベンキョウチュウデ~~ス!』
『日本文化だぁ~~??』リカにはさっぱりわけがわからない。
目に涙までためて、くすくす笑いながら、コムがワタルに説明を始めた。
『ち~坊が日本の子供がどんな遊びをして育つのか興味があるらしくって、
近頃は毎日、コマ回しやメンコや色んな日本の遊びに挑戦中なんだ。
それでね、今日は、にらめっこしてるの!
でも、ち~坊強くって、ぜったいに笑わないんだもの!
タニ君必死!見ててこっちがおかしくなっちゃってぇ~』
『へぇ~!にらめっこかぁ~~ 懐かしいなぁ~~
なぁ!コム!俺達もやろうか!』人なつっこい笑顔でワタルが誘う。
『え~~?じゃあ、わたるさんが僕を笑わせてね!僕、我慢するから…』
『俺が~~?ダメだ!そんなの出来ねえよ~~!コムがやれよ~~』
『え~~?ワタルさんに変な顔なんて…見せられない…(ポッ)』
『何赤くなってんだよ!…コム、可愛いすぎるぞぉ~…』
『ん!もう!ワタルさんったら…(ますます真っ赤になるコム)』
互いに指で肩を突っつき合っている。
全くのイチャイチャ&バカップルである。
一方、隣のテーブルのリカとタニ…
『よぉ~!タニ!俺達もやろうぜ!』
『あっ!いいよ!ち~坊を笑わせられなかった名誉挽回だぁ~~』
『ど~~んな、名誉なんだ?それ!』
『リカさん!いくよ!』タニはリカを笑わそうと
ほっぺをふくらませたり、指で目尻を下げたり、あらゆる百面相をして見せる。
仕事でもどんな窮地もポーカーフェイスで相手を見つめ
難しいヤマも乗り切って来たリカはいっこうに顔を崩しては笑わない。
ただ、面白そうに目を丸くしてタニの百面相を楽しんでいる様子。
『え~~い!これでもかぁ~~!』
ムキになって顔を近づけて表情を変えるタニが可愛くって仕方がない。
リカのタニを見つめる目が優しく、甘くなってくる。
どんどん二人の顔の距離が縮まり、
リカがタニの頭を引き寄せ唇を重ねた。
一瞬驚いたタニも、すぐにリカのキスに応えだす。
また、あの凄くて、長ぁ~~いキスが始まってしまった。
厨房のみんなは、ポッカァ~~ンと口を開けて
この二組のバカップルを羨ましそうに見ている。
ねったんが、かなりムッとした表情で
トレーを持って来て大きな声で叫ぶ
『はい~~!ワタルさん!リカさん!お昼ご飯出来ましたよ~~』
*********************************
…やっぱり、皆様の流れ・A Aだいなしでしょうか??
ショーコ様
壮君の恋21が一旦消えた時はかなりショックでした。
帰宅したら復活していたので凄く嬉しいです。
壮君、元気になってくれるのでしょうか??
沖田さんみたいに死なないでね~~
(でも、あの壮君のほっぺと輝く目を見ていると沖田さんチックですよね??)
誰かと、療養の旅にでも一度出して元気に戻らせてあげて下さい。
(壮君との並びの好みは、しぃちゃんなんですが…エヘ)
ワタルとコムちゃん、バスルームで何があったんですか~?
皆さんの続きが気になってしまって、
朝のメールチェック時にまでここに来るようになってしまいました。
(はぁ~~ダメだわ !ワタシ…)
--------------------------------------------------------------------------------
エピソード1・その⑦ No: 1130
投稿者:K 02/01/12 Sat 21:20:31
(ノルさん・・・)
一体どうなってしまっているのか、予想もつかずぶんは不安に押しつぶされそうだった。
シーツに包まり溢れる涙をぬぐう事さえせずに、絶望感と孤独に身体を震わせる。
轟から受けた数々の屈辱の日々。それももう慣れっこになってしまっていた。
どんな屈辱よりも、今、稔が消えるかもしれない絶望感は比べ物にならない程、ぶんを暗闇へと突き落としていた。
「こんな事になるなら一生会えない方が良かったんだ・・・」
「本当に・・そう思っているのか?」
「・・・?!」
息を切らした懐かしい声にハッとした。さっきは胸が一杯で言葉を交わすことさえ出来なかった。
「あっ何で・・・ノルさん・・何で・・・」
ベットから起き上がると稔の腕の中に飛び込んでいった。
「会いたかった・・会いたかったんだ。無事だったんだね・・なんで・・・ノルさん・会いたかった」
泣きながら笑顔で話しかけるぶんに稔も胸が一杯になっていた。力一杯ぶんを抱きしめる。
「ぶん、俺も会いたかった。やっと会えた・・ぶんっ」
(ノルさん・・ノルさん・・・ノルさん・・・)稔の温もりに満たされていく。
「ぶん、時間がないんだ」
どちらともなく唇を重ね、舌を絡め合う。
闇が迫っている緊迫感にも増して激しく求めあっていった。
ぶんを抱き上げベットに横たえ、ぶんの上に重なると更に激しく求め合った。
「ぶん・・・」首筋にかかる稔の囁きにピクッと身をよじらせた。
(ぶん、感じて・・もっと・・・)
悲しく優しく激しい稔の息遣い、ぶんは初めて稔に抱かれた時の事を重ねていた。
「ア・・っ・・ハぁ・・ノ・・ルさ・・・ん」
稔の滑らかな肌、優しい指先、心地よい吐息。
(僕を酔わせられるのはノルさんだけだ!)
「ぶ・・んっ・・綺・麗だ・・・あっ・」
(そうだ、ノルさんはいつも言ってくれたんだ。『ぶん、綺麗だよ』って・・・僕はもっともっと愛して欲しいって望むと、
たくさん愛してくれたんだよね。ノルさん・・・今もノルさんに愛されている・・僕は最高に幸せなんだ・・
あぁこのまま2人で死ねたらいい・・・)
かみしめるように稔を感じていく。
「あぁ・・ノルさ・・ん」
「・・ぶ・・ん」
優しく優しく稔はぶんの中に入っていくと、ぶんは稔の手に指を絡め強く握った。
絶頂を極めると2人は一つになったまま暫く互いを感じ合っていた。
(これで思い残す事はない・・・暫くの辛抱さ)
クローゼットからぶんの服を取り出し着せていく。稔も服を着るとベットに座り抱擁を交わした。
一体これからどうなるのか先が見えなかったが、今この瞬間をかみしめていた。
近づいてくる足音を意識しながら、ぶんの髪をかきあげ額にそっとキスをすると、ぶんも同じ様に稔の額にキスをした。
「ぶん、ありがとう」
「そんな事、言わないで・・」
悲しい瞳で稔を見つめる。
「そうだな」
ぶんの額を指先で小突く。稔の笑顔にぶんも照れたように笑みをもらした。
バンッ
勢いよくドアが開かれる
「そこまでだ!!連れ出せ!」
轟の後ろから2人の男が前に出た。
「あぁ、手間かけさせて悪かったな。トド、今は引き下がろう。だが、絶対にぶんは渡さないからな」
稔は不敵に睨みつけると静かに言い放った。
(一時は死を覚悟した。だが、死んで堪るか。ぶんを取り返すまでは!)
ぶんを抱き新たな闘志が漲っていた。
「強く生きていくんだ、絶対に迎えにくるからな」
ぶんにそっと囁くと後ろを振り返りそのまま部屋を後にすると、二人の男に連行されていった。
ぶんもまた稔の言葉に希望を感じていた。
(僕は待っているよ、ノルさん・・・)
--------------------------------------------------------------------------------
幸・きり 2 No: 1129
投稿者:Z 02/01/12 Sat 21:12:15
「でもさータニってあんなんだからきりやんの思いに気付いてないでしょ」
幸のこの言葉に一瞬固まるきりやん。
「……どーゆー意味ですかそれ」
「どーゆーってそのまんまの意味なんだけど」
「...なんか幸さん誤解してません?」
「誤解なんてしてないよ」
きりやんは大きく息をついて言った。
「あのですねー 俺とタニは兄弟みたいなもんなんです
幸さんの言ってるようなことはありません」
「でも兄弟じゃないじゃん それともほんとに血ーつながってんの?」
「そんなわけないじゃないですか!」
「だったら別に何の問題も無いじゃん それともまさか自分でも自覚して無い?」
「…幸さん…何が言いたいんですか?」
「別に
ただもう少しきりやんは自分の気持ちに正直になってもいいんじゃない?って思うだけ」
「俺は別に自分の気持ちに嘘なんてついてません
タニの事は好きです。そばにいて欲しいとも思います
だけどそれは幸さんの期待してるような気持ちからじゃありませんから
変に考えるのはやめて下さい」
そう言うときりやんは立ち上がり、無言で部屋から出て行こうとした。
「あ、ちょっと」
幸が呼び止めると不機嫌そうな顔で振り向いた。
「なんですか?もう変な話は聞かないですよ」
「そーじゃなくて今日のタニの事、決めるんじゃなかったのか?」
「あ・・・」
きりやんは顔を赤らめて言った。
「あの、えっと…じゃー夕飯食べ終わったら迎えに来ますんで、それからタニの部屋行くってのでいいですか…?」
「りょーかーい」
「じゃ 失礼します…」
「ばいばい」
(頭に血が上って本来の目的忘れるなんて……アホか)
きりやんは部屋を出てすぐ溜息をついた。
------------------------------------------------------------
>華子様
気にして下さってありがとうございます!
なんか一人でどたばたして恥ずかしいので、ちょっとでも気にかけて下さる方がいて嬉しいです。
これは書くつもり無かったんですけど気まぐれで書いちゃったので不安だけどのせちゃいます。
あーいつになったら幸ちゃんの話やら組の話が出来るんでしょうか・・・。
--------------------------------------------------------------------------------
幸・きり 1 No: 1128
投稿者:Z 02/01/12 Sat 21:10:14
きりやんは幸の部屋の扉をノックし、扉に向かって言った。
「あの、きりやですけど…タニにあの話しするのいつがいいかなと思って相談に来たんですけど」
するとすぐに中からどーぞと声がした。
失礼します、と言って中に入ると幸が座椅子に座ってお茶をすすっていた。
「おはようございます」
「おはよー って言ってももう昼過ぎてるけどね」
きりやんは幸に勧められた座布団の上に腰を下ろした。
「昨日はお疲れ様でした」
「みんなはまだ寝てる?」
「はい 寝てるか二日酔いで具合悪くなってるかですね」
「きりやんは平気なの?」
「俺はほとんど酒飲んでませんし、いろいろやる事があるんで朝からどたばたしてました」
「はーすごいなー ほんとしっかり者だよねーきりやんは」
「いやいやいやいや そんな事ないです」
「タニは?」
「もちろんまだ寝てます」
「あんだけ明け方まで飲んで騒いだんだもんな」
「幸さんタニが酒弱い事知ってるくせに飲ませるんですもん
幸さんは強いからいいですけど、タニはきっと二日酔いですよ」
「だろーな」
そう言ってははっと幸は笑った。
「笑い事じゃないですよー
今日は大事な話しがあるのにタニが具合悪かったら困るじゃないですか」
「まーまー 飲んだって言ってもちょっと飲みすぎちゃった程度だから大丈夫だって」
幸はもう一つ湯のみを取り、お茶を入れてきりやんに差し出した。
「あ、すいません ありがとうございます」
きりやんはお礼を言ってそれに口をつけた。
「久し振りにタニに会ってどうでしたか?」
「や~成長しててびっくりした
俺が知ってるのは“かわいいタニちゃん”だったけど
今のタニにはかっこいいって言葉も当てはまるし、そんなにがっしりした体でもないのにたくましさも感じられて・・・
それでいてあの太陽のような明るさも無垢な部分も無くなってない・・・
昨日久々に会って一瞬惚れそうになっちゃったよ(笑)」
「惚れそうですか(笑)
でもほんと、この一年でタニは男らしさが増しましたね」
「…りかさんがタニを成長させたって言いたいの?」
「そーゆーことになりますかね」
幸は背もたれにもたれかかって腕を組んで言った。
「あのさ 確かにタニがあんなに男っぽくなった直接の原因はりかさんかもしれないけど
きりやんがずっとタニのそばにいなかったら今のタニはいないんだよ
タニがこんな環境の中でもあんなに素直な子に育ったのはきりやんのお陰でしょ」
「いやいやいやいや 大袈裟ですよ」
「でもさータニってあんなんだからきりやんの思いに気付いてないでしょ」
--------------------------------------------------------------------------------
堕天使コムちゃん4 No: 1127
投稿者:ぽん 02/01/12 Sat 19:51:37
しばらく歩いていくと、ばったり、わたるに出会った。
わたるの目は、血走っていた。
「コム!!お前、無事だったか?
誰にも襲われたりしなかったか??」
コムは、泣きはらした目で、微笑んだ。
「うん。大丈夫だよ。」
そんないじらしいコムを見て、わたるは、自分がコムを傷つけてしまったことを、恥ずかしく思った。もじもじしながら、わたるが言う。
「コム・・あのな、あの・・俺がさっき言ったこと、全部、ウソだからな!!
その・・お詫びに、俺のこと、殴ってもいいぞ!」
コムは、何も答えずに、わたるの手を引っ張っていった。
すぐそばにあった自分の部屋に、わたるを連れ込む。
電気もつけずに、わたるを自分のベッドに、押し倒した。
「コ・・コム・・・?」
「あんなことを言ったお仕置きを、してあげなくちゃね・・・」
コムに上に乗られ、耳元で囁かれ、わたるは、自分の体が反応するのを、抑えることができなかった。
コムは、わたるの耳に、熱い息を吹きかける。そのまま、耳に舌を入れる。
「うっ・・・」
わたるの声を楽しむかのように、コムは、わたるの耳を噛んでいた。
「わたるさん・・もう、こんなになってる・・・
まだまだお仕置きは、これからなんだよ。
もっと、我慢してもらうよ・・」
コムは、わたるの手を上に上げさせ、ベッドにしばりつけた。
体から力の抜けてしまったわたるは、あがらう事もできない。
コムの唇が、わたるの唇に、ひっそりと忍び込んできた。わたるの唇の感触を楽しむと、執拗に舌を絡ませてくる。
そうしながら、わたるのガウンを脱がせた。自分のガウンも、脱ぎ捨てる。コムの滑らかな脚が、わたるの脚と絡み合う。
「はぁぁ・・・もう、ダメだ・・コム、お前が、欲しい・・」
「ダメだよ、わたるさん、まだだ・・」
コムの手が、わたるの下にのびてきた。指先で、優しく撫でまわす。
「うう~・・」
段々愛撫は激しくなり、コムの唇がわたるの唇から離れ、下のほうを舌先で舐めまわす。
「もう・・・ダメだ・・・いっちまう・・・!」
「ダメだ・・一人でいっちゃったら、許さないからね・・」
コムは、突然体を引き、わたるの顔を見つめた。わたるは、懇願するような顔で、コムを見つめ返す。
我慢しすぎて、わたるの目じりには、涙が溜まっていた。
「わたるさん、今度僕を傷つけたら、これくらいではすまないからね・・
もう、僕を傷つけないって、約束する?」
「ああ、約束するよ。だから、もう・・・」
その言葉を聞くと、コムは、わたるのを深くくわえた。舌を絡ませる。
「あっ、ああっ」
わたるの充分に大きくなったものから唇を離すと、コムは、わたるの中に入っていき、腰を動かす。
「コム・・!!もう、いっていいか・・いかせてくれ・・!」
「んっ・・・、もう、ちょっと、待っ・・て・・・」
コムは、腰を動かしつづける。
「も・・う・・限界・・・」
「はぁっ・・、いいよ・・一緒にいこう・・・」
そうして二人は果てていった・・・。
*************************************
長々とすいません~。
他の方々の作品を見にくくさせてしまったかも(><)。
堕天使なコムちゃんが書けて、すっきりしましたので、また、しばらくひっこむので、ご安心を(笑)。
--------------------------------------------------------------------------------
堕天使コムちゃん3 No: 1126
投稿者:ぽん 02/01/12 Sat 19:46:40
コムは、声も無く涙を流しながら、邸の中をさまよっていた。
これから、どうしよう・・・
自分の部屋に帰ったら、わたるさんが来るだろうし。
ぶんちゃん・・会いたいな・・・
でも、ぶんちゃんのところには、僕は、今は行っちゃいけない・・
きっと、ぶんちゃんを傷付けてしまう。
そうだ・・トドさんのとこに行こう・・
コンコン!
ん?誰だ・・こんな夜中に・・ひょっとして、ぶんが来たのか?
トドは、ドアを開けた。そこには、真っ赤な目をして、涙を流しているコムの姿があった。
「コムじゃないか!どうした、こんな夜更けに・・
まあ、中に入れ・・」
コムは、うながされるままに中に入った。
ソファに座り込む。
「トドさん・・・僕を抱いて・・」
コムの目が、悲しげな光をたたえ、トドを見つめる。
思いっきり欲情をかきたてられたトドだったが、コムがそんなことを自分から言うからには、何か事情があるだろうことを思い、理性で押さえつけた。
「どうした、コム・・お前は、あれほど俺に抱かれるのを嫌がってたじゃないか・・
わたると、喧嘩でもしたのか?」
核心をつかれ、コムの目からさらに涙があふれ出た。
「わたるさんが、僕のこと、汚いって・・
誰に汚いって思われてても、わたるさんにだけは、綺麗だって思われていたかったのに・・・
だ・・だから、本当に汚くなってやるんだ!
トドさん、お願い、僕をめちゃくちゃに汚してよー!!」
コムは、わーっと、泣き出した。完全に、ヒステリー状態だ。
ここで、コムを抱いてやることは、簡単だった。傷ついたコムを抱いて、その反応を楽しむのも、この上ない快楽になるだろう。
しかし、そんなことをすれば、コムにとっても、わたるにとっても、そして、ぶんと自分にとっても修復できない傷をつけることは、間違いなかった。
トドは、優しくコムの髪を撫でながら言った。
「コム・・お前を抱くお楽しみは、またの機会にしておくことにするよ・・
わたるが本心からそんなことを言ったわけではないのは、お前が一番知っているだろう?
あいつは、弾みですぐ行動したり、物を言っちまったりする奴だ。
今ごろ後悔して、お前を探してるだろうさ・・
あいつのところに、戻ってやれ。」
思いもかけなかったトドの優しい愛撫と、言葉を聞き、コムは、不思議なほど自分の気持ちが落ち着いていくのを感じていた。
「うん・・こんな夜中にごめんなさい・・僕、帰る・・」
コムは、部屋を出て行った。
--------------------------------------------------------------------------------
堕天使コムちゃん2 No: 1125
投稿者:ぽん 02/01/12 Sat 19:44:37
その日の夜、コムとの事をし終えたわたるは、思い切ってコムに聞いてみた。
「コム・・お前、ボスのこと、どう思ってる?」
今まで幸福に酔いしれていた様なコムの顔が、急にこわばる。
まさか、トドさんにキスされてたの、見られてた・・・?
でも、新年会のこと言ってるのかも・・
そっちでけしかけてみよう・・
「何で・・そんなこと聞くの・・。新年会のことがあったから?」
コム自身にも、今の自分の気持ちがよくわかっていなかった。
わたるさんのことは、変わらずに愛してる。
ううん、前よりも好きなくらいだ・・。
でも、新年会のとき、トドさんに抱き寄せられても、昔のように、嫌じゃなかった。
キスされた時も、トドさんの舌が入ってきた時、僕の体から力が抜けていった・・・。
そんな自分に、コムは、自分でも腹が立っていた。だからこそ、わたるには触れられたくなかった。
わたるは、コムの表情がこわばったのは、コムのトドへの思いに、自分が気づいたからだと勘違いをした。
わたるの体を、嫉妬という感情が支配する。
「コム!ボスのことが好きなのか?そうなんだろう?
俺のことは、もう飽きたのか?」
「そんなんじゃないよ!僕が好きなのは、わたるさんだけだ!」
「うそだ!じゃあ、何であの時抵抗しなかったんだよ!どうしておとなしく身を任せてたんだ!!
はっ、とんだ天使さんだな。結局、どんな男とでも寝るんじゃないか?
お前、汚いんだよ!!」
わたるは、一気にまくしたてた後に、我に帰った。
コムの目は、驚きに見開かれ、つーっと、一筋の涙がこぼれ出た。
「汚い・・・」
コムは、目をつぶり、涙を流す。
その涙を見られたくないかのように、顔をそむけ、ベッドを降りる。
白い裸体に、すばやくガウンを羽織り、小走りで部屋を出て行った。
「あっ、おい、コム!!」
俺、何やってるんだ・・コムを、傷つけた・・
無用心な言葉で・・汚いだなんて、本気で思ってるわけじゃない、あいつは、あんなに綺麗なのに。
でも、あいつは、自分の過去を気にしてる。一番言っちゃいけない言葉を俺は、言ってしまったんだ・・・
わたるは、おもわず頭を抱え込んだ。
どうしよう・・・なんて、思ってる場合じゃない!!あいつ、あのガウンの下は、素っ裸じゃねーかっ!!
そんな姿でこの邸うろちょろしたら、どんなことになるかっ!!
でも、どこに行ったんだよっ。
とりあえず、探すしかないか・・・・・
わたるは、部屋を出て行った。
--------------------------------------------------------------------------------
堕天使コムちゃん1 No: 1124
投稿者:ぽん 02/01/12 Sat 19:42:21
華子様、KARARA様のステキな作品に刺激されて、またしても出てきてしまいました。
みなさまの作品と似ていますが、見逃してやってください(^^)
あっ、↓のわけわかんないのは、無視してくださいね(汗)。
*************************************
わたるとリカは、仕事を終えて、一息ついていた。
突然、リカが話しを切り出す。
「わたる、お前、最近コムと上手くいってるのか?」
「おう!もう、絶好調だぜ!!コムは最高だしな!
で、何でそんなこと聞くんだ?」
本当は、トドがコムに口付けをしていたのを見て、心配になったからけしかけてみたのだが、
何の懸念もなく浮かれているわたるを見てると、リカはついからかいたくなってしまう。
「いや・・、別に、上手くいってるなら、何も問題はないんだけどな・・
でも、・・ほら・・・」
リカは、わざとじらしてわたるの反応を楽しむ。
しびれを切らしたわたるが、リカをうながす。
「何なんだよ!言いたいことがあるなら、はっきり言え!!」
はっきり言えと言われたが、本当にはっきり言ったら、わたるにとって致命傷になるのは明白なので、リカは、新年会のことに触れることにした。
「うん、そこまで言うなら、言うけど、ほら、新年会の時、ボスがコムに手を出そうとしただろう?
あの時、ちょっと気になったんだが、普通、あの状況なら、コムは抵抗するのが、本当じゃないのか?
だけど、全然抵抗せずに、ボスに身を任せていただろう?それが、ちょっと俺にはひっかっかっててな・・・」
そういえば・・・ボスの行動に気をとられてて、コムの反応には深く考えて見なかったけど、(<君にも深く考えることがあるのか?)
コムは、ボスの体を押し返そうとさえしなかった・・・。それどころか・・・!!
そうだ、ボスに抱き寄せられた時、コムの顔は、赤くなっていた!!そんな・・・、まさか、コム・・・・・
「まあ、お前らの場合、状況が複雑だからな、俺がどうのこうの言う問題じゃないかもしんないけど。
気をつけるに越したことはないんじゃないか?」
そう言うと、リカは、タニのところに向かう為、部屋を後にした。
しかし、俺もわたるにやさしい言葉をかけるようになるなんてな・・
俺もついにやきがまわったか・・・
--------------------------------------------------------------------------------
エピソード1・その⑥ No: 1122
投稿者:K 02/01/12 Sat 17:33:08
「ぶんをどうするつもりだ」
もうどうにもならないのかもしれない。だが、聞かずにはいられなかった。
「ノル、自分の身を守る事のが優先じゃないのかなぁ」
少しの沈黙がつづく。
RRR
デスクの電話が鳴った。
「何の用だ・・・何・・・分かった。すぐ行く。」
苛立ちを隠せない様子で、ちらっと稔に目をやる。
「安心しろ。逃げるつもりはない」
轟が部屋を出て行くと稔は暫く考え込んでいた。
(おそらくこのドアの向こうには見張役がいるだろう。だが今を逃したらこのまま二度とぶんには、会えないかもしれない。
なんで此処に来たんだ俺は。ぶんを迎えにきたんじゃないか。こうなったらどうせ帰れる筈もないんだ。
さっきわたるは部屋を出て左に曲がった筈だ。よし、一か八か賭けてみよう。)
少しずつ扉に近づき様子を覗う。人の気配は・・・一人か。
身を引き一気にドアを蹴り開けると、わたるがそこにいた。
「稔さん、いくら何でも無茶だ。」
飛び出そうとする稔の両腕を後ろでに押さえつける。
「覚悟の上さ・・・だが迷惑かけてしまったな・・・ぶんは・・・」
「・・・・・今は落ち着いて・・」
「そうか・・・」
稔の微笑みに胸が痛くなった。意を決して口を開く。
「ぶんは・・・」
ボスッ。
わたるはその場に崩れ落ちた。
「わたる、スマナイ。有難う」
わたるの好意に感謝した。
だが裏切り者にする訳にはいかなかった。
壁に寄りかからせると、すぐ立ち上がり先を急いだ。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋22 No: 1121
投稿者:ショーコ 02/01/12 Sat 16:14:57
「おい、壮。こいつが欲しけりゃ、やるよ。
こんなヤツ...もうめんどくさい。」
「アサコさん!」
「惚れてんなら、連れてけよ。俺の目の届かない所へ行っちまえ。」
「アサコ!ウソだよね?ウソだって言って!」
「俺はもともと、人には惚れない。
お前だって、墨を入れるためだけに必要なだけだった。」
「アサコ........」
「そんなヤツにいちいち、死なれたり、泣かれたりしたんじゃたまらない。
俺の腕が鈍るだけだ。さっさと、連れてけ。」
壮が、アサコを見つめる。暗い瞳の奥に強い渇望が潜んでいるように見える。
アサコさん、ウソ付かないでくださいよ。
俺には分かります。俺もオサさんに惚れてるから.......
しかし、壮は口に出しては、
「良いんですね?俺ほんとに貰いますよ。」
そう言って、オサの手を取り、引き寄せた。
「壮、待って。今アサコがウソだって言うから。行くなって言うから。」
「オサさん。いくら待っても無駄です。俺と行きましょう。
こんな辛い思い、いつまでもしなくていいです。」
「壮.......」
オサが、そうの手からそっと自分の手をはずす。
「ごめんね。一緒に行けない。」
「オサさん。」
「アサコ、意地悪言わないで。ここに居て良いって言って!」
オサがアサコにしがみつく。
「うるせえな。」
アサコがオサを突き放そうとする。
それでも、離れ様としないオサにアサコの平手打ちが飛ぶ。
「アサコさん!」
「オサ。お前、なんなんだよ。俺はどうすれば良いんだよ。
抱いても抱いても、お前、ちっとも嬉しそうじゃない。
惚れてるって言うくせに、他のヤツと平気で寝る。」
アサコがオサの身体を激しく揺さぶる。
「ごめんね。ごめんね。アサコ。僕が、僕が悪いんだ。」
どちらからともなく、激しく唇を求め合う二人。
それを呆然と見つめる壮。
「壮....。」
背後から肩に手が置かれて、ワタルの声がした。
「壮、もういい。出よう。」
「ワタルさん!」
「ばかやろう。......泣くなよ。」
「壮君......ごめんね。僕、辛い思いさせちゃった.......」
「コムさん........。」
コムが柔らかく微笑み、そっと、壮の手を取る。
「行こう.......」
その時、壮が、不意に大きく身体を折り曲げる。
大きな発作が、壮を襲う。咳き込みながら、壮が口を押さえる。
指先を伝って、鮮やかに赤い血が流れ落ちた。
すみません。コムちゃんがどうなったのかも、
アサオサが、どうしてこんなに苦しいのかも、
中途半端ですね。今回。
突込みどころ満載って感じです(^^;
もうすぐ,謎は解明されます、じっちゃんの名に懸けて(^^)
ごめんなさい。一緒に悩みすぎて、壊れかかって?いいえ、壊れています。
ミョ-に引っ張ってますが、いつもの通り、大した事では有りません。
先に謝っておきます。ごめんなさい。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮くんの恋21 No: 1120
投稿者:ショーコ 02/01/12 Sat 15:58:54
は、華子様~~~。私が失神しそうでございます(^^)
雪組公演で、男っぽさを一段と増した
コムちゃんを見てきたばかりですので、
攻めのコムちゃんも見てみたい気が・・・・
でも、ワタルさんとだと、やっぱりなんだか、
ラブリーでほほえましいです。ホツ(*^^*)
それから、ワタリカタニ並びにノルぶんトドの各支援団体の皆様、
いっぱい,いっぱい,書いて下さっていて、
老後(ロム専になってからの)?の楽しみにしております。
もうすぐ、この異常に長い書き込みが終わりますので、
そうしたら、じっくり味わいたいと思いますので、
よろしくお願いいたします(^^)
*************************************
「壮、待って。」
オサが思いがけない力で、壮にしがみつく。
「オサ......さん.....?」
「壮、悪いのは僕だから。僕がいけないんだから。」
「どけよ、オサ。邪魔だ。
お前に庇われたくないって言ったろう。」
「オサさんが悪いわけなんて、なんにもないです。」
壮が、しがみついているオサの手を静かに解き、
優しいまなざしで微笑み返す。
「ううん。アサコがこんななのは、きっと僕が......」
「おい、オサ。うぬぼれるのもいい加減にしろよ。」
「アサコ、僕が、コムちゃんみたいだったら良かったんだよね?
コムちゃんみたいに、死ぬ覚悟ができるんだったら.....。」
「オサさん.......」
「あの時、やっぱり死ねばよかった.........」
「あの時?」
壮が驚いて聞き返す。
「はじめて、轟さんの所に連れて行かれた日。」
「どうして.......死ぬことなんか.....」
「お前は、どうせ死ねないよ........」
「うん.......死ねなかった......。
もう一度、もう一度だけ、どうしてもアサコに逢いたくて......
それで、アサコに逢えたら、死のうって思ってた。
でも、あの時、僕を引き取りにきたのは、ワタルさんで.......」
「オサ......さん」
「逢いたくて、逢いたくて、逢いたくて。毎日、毎日........」
オサの視線が真っ直ぐにアサコを捉える。
「それで、やっと、アサコに逢えたら、今度は、もっと死ねなくった。
アサコがはじめて、僕を迎えに来てくれた時、うれしかった.......」
オサが、さびしげに微笑む。
「オサさん、オサさんが悪いわけじゃないのに、
なんで、オサさんが死ななきゃいけないんだ?」
「心意気の問題......僕はお前に命を懸けてる、って。
誰の手にも触れさせない、ただ一人の人の物だって。」
「オサ......だったらなんでお前、いつも.....」
「アサコを愛しているから..........」
「訳わかんない事、言ってんじゃねえ。」
アサコの、傷ついた獣のような瞳に暗さがました。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム~食堂でのあと4~ No: 1119
投稿者:華子 02/01/12 Sat 15:57:11
「ん~う~ん。」
コムが、眼を覚ましてキョトンとした眼でワタルを見詰める。
見る見る真っ赤になり、ワタルの上から体を離し恥ずかしそうに
スッポリとシーツを頭から被って、横を向いてしまった。
ワタルは、その様子にクスッと笑いながら
「うん、どうした?コム、さっきのコムは何処に行ったんだ?」
可愛さのあまりコムをからかう。
「もうーワタルさんの意地悪!」
シーツを被ったままで、コムは答えた。
そんなコムをシーツごと抱きしめ、ワタルは耳元で囁いた。
「コム、良かったよ。たまには、こうやって姫に抱かれるのも悪くないな。」
ガバッーとシーツの間からコムは顔を出し、ふくれた顔で怒る。
「だから、僕は姫じゃない!!、、さっきので、、わかったでしょう。
僕だってワタルさんを、、抱けるんだ!」
真っ赤になりながらムキになって怒るコムが可愛くて
ワタルは、コムに思い切り口付けた。
「う、、ワタル、、さん、、くる、、し」
そう言いながらもワタルの口付けに答えるコム。
その反応に満足して、そっと唇を離す。
「コムは、俺の可愛い天使で姫なんだよ。
だから、コム、俺の前では、ありのままのコムでいてくれ。」
真剣な眼差しでコムに言った。
コムは、うれしそうにコクンと頷く。
そんなコムを見ながら、ワタルはニヤリとする。
「コム、抱くっていうのは、、こうするんだよ!」
ワタルは、グッとコムを引き寄せると深い口づけを、、。
で、このまま第2ラウンドが始まったのでした。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
お休みで、時間が有るのをいい事に一気に書いてしまいました。
皆様の色んな展開に刺激されて、、、こんなのになってしまいました。
コムちゃんが、ワタルくんを抱く?!なんて、想像も出来ない?のに。
皆様の流れを完全無視で、ごめんなさーい。
もう、このまま書き逃げしちゃいます。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム~食堂でのあと3~ No: 1118
投稿者:華子 02/01/12 Sat 15:22:10
コムは、優しくワタルのシャツを脱がす。
ワタルの逞しく引き締まった精悍な胸。
そのワタルの胸にコムの熱い息、そして、柔らかい唇が這って行く。
「コ、、あっ、、」
コムの柔らかく優しい愛撫に思わず声を漏らしてしまうワタル
コムは、その声に反応するようにワタルの身に付けているものを
丁寧に脱がせていく。コムの付けているものは、ワタルが、、。
ワタルの逞しく整った体全身に、コムの優しく丁寧な愛撫が繰り返せれる。
リカに抱かれた時に感じたのとは全く違う、甘く優しい感じ
“ああ、、これは、コムの愛、、か、、”
そう思う意識も、コムの執拗な愛撫で満たされ、時々遠のいてしまう。
ワタルの陶酔の表情に、コムはさらに妖しい美しさを増した瞳で見詰める。
「ワタルさん、僕を感じて、、もっと僕を感じて、、」
コムのしなやかで柔らかな指が、少しずつ下の方を攻めていく。
コムの動きは、激しさを増し朦朧とする意識のワタルを翻弄する。
コムは、一気にワタルを貫いていく。
同時にワタルは気を失い、コムもグッタリとワタルの胸に倒れ込む。
しばらくして、ワタルは気が付いた。
そして、自分の胸の上でグッタリとしているコムを見詰めた。
『な、なんなんだ。俺はコムに、、抱かれた、、のか?
この俺の天使が、、俺を、、』動揺するワタル。
今、自分の胸の上にいるコム。
ほんのり上気し紅色の美しい肌、可愛い天使の表情のコムが、、。
さっきのコムの瞳は、この上ない美しさと妖しさが見えていた。
なんだったんだ。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム~食堂でのあと2~ No: 1117
投稿者:華子 02/01/12 Sat 14:36:43
ワタルは、コムの気持ちをわかっていた。
ワタルは、コムの泣きじゃくているベットに静かに座り、髪を撫でながら話し出す
「コム、悪かったな。でも、お前も分かっていると思うが、俺の、、
愛しているのは、コム、お前だけなんだ。だから、大切にしたい、
いつまでも傍にいて欲しい。そんな気持ちで、、ついいちまうんだよ。
俺の姫だって、、。俺は、過去のコムも、そしてこれからのコムも
すべて俺のものでいて欲しいんだよ。」
コムは、真っ赤に泣きはらした眼でワタルを見詰め、
そして、はにかんだ笑顔を見せ、思い切りワタルに抱きついた。
その勢いでワタルは、ベットに倒れ込み、コムが覆い被さってしまう。
「ワタルさん、このまま襲っちゃおうかなぁ。」
コムは、ワタルを見下ろしながら悪戯っ子の様に言った。
「おい、コム、何を言っ、、」
コムからの激しい口付けで言葉を塞がれてしまう。
迷いを振り払うかのようなコムからの激しい口付け
ワタルは、コムの甘く優しい香りを楽しんでいた。
コムは、ワタルの耳元へ、そして首筋に唇を這わせて行く。
いつもワタルが、コムにしているような甘く激しい口付け。
「コ、コム、、お、、まえ、、」
ワタルは、コムに抱かれはじめていた。
いつにない不思議な感覚にワタルは、ウットリとしてしまう。
フッと気が付くとコムは、ワタルに口付けながら
器用にワタルのシャツのボタンを外し始めていた。
ワタルは、されるがままの自分の驚き、コムを押し離そうとする。
しかし、以外にも強い力でコムに押し返されてしまう。
コムの表情を見てワタルは、ドキリとした。
コムの表情には、美しい輝きと共に妖しい光を放つ瞳があった。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム~食堂でのあと1~ No: 1116
投稿者:華子 02/01/12 Sat 14:03:00
また、とんでもない事を思い付いてしまいました。全く皆様の流れとは違う次元で、、ということで、お許しください。
もし、ショーコ様はじめ皆様の流れのお邪魔でしたら削除してくださってかまいません。
今日は、お休みで時間があるので、また、自己満足で書いちゃいまーす。ごめんなさい。
(すごーく前に書いたものの、続き?のようです。自分でも怪しいんです。)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
コムは、部屋に帰ろうと広い邸の廊下を走って戻っていった。
最近は、ワタルの部屋で生活していたが
今は自分の部屋に帰る。それだけを考えていた。
久しぶりに自分の部屋に入ったコム。
空気がひんやりしている。
『しばらく入っていないからかなぁ。寒い、、』
そのまま、バルコニーに出た。
『どうしてワタルさんは、いつも僕を姫だなんて言うんだろう。
僕を大切に思ってくれているのは、よく判ってる。いつも、、。
でも、僕はいつまでも姫じゃ嫌だ。』
コムは、ワタルとの事を考えていた。
コッコッ、ドアがノックされる。
「誰?」判っていながら、コムは冷たい声で答える。
「俺だ。どうしたんだ?コム。開けてくれ。」
ドアは、きちんと鍵が掛かっていた。
「ワタルさん、何のよう?」まだ冷たい声のままだ。
「何のようって、食事もしないで出てきて、、それに、なに怒ってるんだ?
とにかく、中に入れてくれ。」
最後は、懇願するワタル。
カチッ、と鍵が外され細くドアが開けられると、ワタルは素早く中に入る。
コムは、スッと身をひるがえして、窓際に離れていく。
「なんだよ、なに怒っているんだ。コム?」
ワタルは、スッーとコムに近寄り肩から両腕をまわした。
コムは、そのワタルの腕を思い切り払って、叫びながら訴えた。
「ワタルさん!いつまで僕を姫なんて呼ぶんだ。
僕は、姫じゃない!!ワタルさんが、僕を大切にしてくれているのは
良く判ってる。でも、僕は姫じゃない!」
瞳に光る涙。大粒の涙がコムの柔らかい頬の上を伝う。
ワタルに向き直り唇を強くかんで、ワタルを射るような眼差しで見ると
“ワァーー”とベットに泣きながら倒れ込んだ。
--------------------------------------------------------------------------------
エピソード1・その⑤ No: 1115
投稿者:K 02/01/12 Sat 13:49:09
「俺だ、入るぞ」
ワタルは轟の部屋を出るとやはりぶんが気がかりで様子を見に戻った。
ワタルの姿を捉えるとぶんはすぐにベットから身を起こした。
「わたる・・・ノルさんは・・・」
先の言葉が続かない。
ついさっきのとろける様な懐かしい抱擁に胸を焦がしたが、遠い過去のようにも感じられる。
(!)
ノルはまだこの邸内に?!
ぶんは立ち上がりドアの方へ向かうと、すぐにわたるに制された。
「わたるはもうあの人の敵なんだね・・・」
ぶんの言葉が胸に突き刺さる。悲しそうに見つめるわたるに言葉を続ける。
「あ、ごめん。ここでトドさんに逆らえる人間なんて・・・」
「ぶん、俺は・・・」
「いいんだ、出てって」
「きっとまたお前に会いにくるって。だから変な事考えるなよ、ぶん!」
扉を開け、
「俺がこんな事言うの変だよな」
そういい残して部屋を後にした。
「ノルさん、無事でいて・・・」
ただただ溢れる涙を止める事が出来ずにいた。
--------------------------------------------------------------------------------
レスです。 No: 1114
投稿者:華子 02/01/12 Sat 13:10:11
Z様
タニくんの実家での様子、なんか色々気になります。きりやんや幸ちゃんとの様子
深読みのしすぎかしら?
0番様
ワタル・かよちゃん・まとぶんの様子、大ー好きなんです。でも、本当に未遂でよかった。
836番様
トドさんの言葉にウケました。なんて的を得たお言葉。
ベン様
オサ・リカ凄い。オサちゃんていったい、、。オサちゃんのキャラって、本当にどんななんでしょう。ドーランを塗るリカさんには、笑えました。
ショーコ様
ワタコムの先は、、アサコちゃんと壮くんの様子にもう、ゾクゾクします。
本当に連続ドラマを見ているようで続くが気になりまーす。
--------------------------------------------------------------------------------
エピソード1・その④ No: 1113
投稿者:K 02/01/12 Sat 13:08:56
コンコン。
「失礼します、ボス。連れてきました。」
轟の部屋に稔が足を踏み入れた。
「あぁ、ご苦労。もういいぞ下がれ。」
わたるが部屋を出ると轟はゆっくりと口を開いた。
「久しぶりだなノル、さっきは殴ってスマなかった。それにしても冷静なお前があんなに取り乱すとはな・・・」
(まさか、電話一本でこんなに早く駆けつけてくるとは想像外だったが・・・)
かしげの行動に手を焼いていた轟は、ぶんの居場所を知らせる羽目になる事に渋々だったものの、稔に電話を入れさせていたのだった。
助けを求めたかったのかもしれない。
「覚悟の上さ・・・あいつがお前の義弟か」
「あぁ、恩にきるよ。お前に一撃を与えられて相当堪えたらしい。あれであいつも少しはおとなしくなくなるだろう」
「そんな事はどうでもいい。ぶんを引き取りに来た。ぶんは俺の分身だ。返してもらおうか」
「(?!分身だと・・・)その話にはのれん」
「!!!なんだと?!」
「そんなに大事か。お前に命をかけて愛するものが出来たとはな・・・それなら益々渡すわけにはいかないなぁ」
「?!何を言っている・・・」
稔はただならぬ状況が起こり始めている事を認識せざるおえなくなってきていた。
ぶんの腕に綺麗に彫られた「トド命」。何故か脳裏を過ぎった。「ノル命」に込められたぶんの切れた危険な感情によって彫られたものとは明らかに違っていた。
(トドお前が?・・・まさかぶんを本気で?!・・・いや、それはない筈だ。
信じられなかったがこいつのおもちゃは一杯いるらしい噂は俺の所にも届いてきている。じゃあ何だ・・・俺を苦しめる為か?・・・
だが・・・マミの事にしたって一体何がお前をそうさせる?)
悔しさと同時に様々な疑問が浮かんでくる。
(ぶん、俺は・・・)
かつての轟の面影など何処にも見当たらない冷酷な微笑みに稔は危険を感じ始めていた。
--------------------------------------------------------------------------------
レスだけ No: 1112
投稿者:ららら 02/01/12 Sat 12:53:55
>0番さま
久々のシリアス編、ステキでした~(*^^*)
十分、切ないですよ。。。人間って、愛するのって、切ないなぁ...って。。
うっ、こんなこと書くのはちょっとハズカシイっす。(今さら...^^;)
で、アサオサの解説、ありがとうございました。m(_ _)m
そうですね~、やっぱりいろんなキャラクターが存在しないとね。
心中ってのもありかぁ...(^_^;)
私はいつかアサコちゃんはオサちゃん殺しちゃうんじゃないかと
心配で心配で(^^;、
つい、安易にラブラブに持っていきたがったりしてたんですけどね。
でも、なんだか轟邸の屋敷の片隅で
本人的には平和にラブラブに暮らしてたアサオサを、
しばらく姿を見かけないので...と私が引っ張り出しちゃったのが
いけなかったかしら...などと。(^_^;)
でも、ま、密かに誰にもかまわれずにラブラブしてても寂しいし、
見られてなんぼ(^^;、の人らしいので、どんな仕打ちにも耐えてもらいましょう。
うん。そのおかげで、ショーコさまのステキな作品にも出会えたし。(^^)
0番さまも、時々かまってやってくださいね。m(_ _)m>アサオサ
(と、私が頼むことではないんですが(^^;)
そういえば0番さまの以前のシリアス編、
なぜにかよこちゃんはオサちゃんを連れ出しに来たのだろうと、
密かに気になってた私。
(いや、あのかよこちゃん、何気にカッコよくてとても好きだったので)
0番さまの最初の設定ではオサちゃんは何者だったんだろうなあと考えたりしてます。
>ベンさま
オサリカって以前にもありましたが、何度出てきても私には新鮮でドキドキしちゃいます。
こっちのオサちゃんも好き。(^^)
いろんなオサちゃんがでてくるところで、アサコちゃんに受けに廻ってもらっても...などと考えたりもして。
(いや、オサアサじゃなくってね…(^^;)
でも、基本的に硬派なアサコが好き...なのかな。
(私が書くと、なぜか女々しくなっちゃうけど...(^^;)
--------------------------------------------------------------------------------
再会 <後編> No: 1111
投稿者:Z 02/01/12 Sat 12:16:06
「ほんと久し振りですよね えっと…3、4年振りですか?」
「5年振りぐらいじゃん?」
「もうそんなになりますか!?」
「そーだよ 早いよー時がたつのは」
「ですねー それにしてもまさか幸さんとまた会えるなんて思ってもなかったです」
「そお?」
「そーですよ だって…」
「そーだな 俺はここから出てった人間だもんな…まだ出てった事怒ってる?」
「怒ってませんよ!」
「ほんと?俺が出てく時、腕つかんで行かないでっ!て泣きわめいてたじゃん」
「ちょっと!変な事思い出さないで下さいよっ!」
「何で出て行くの?行かないでよ!!って泣かれて流石の俺でもあの時は胸が痛んだなー」
「もーやめて下さいっ!」
「あー顔赤くなってるー 相変わらずかわいーなータニは」
「からかわないで下さい!!
あの時は俺も若くてわかんなかったですけど、今なら何で幸さんが出てったのか理解出来ますから…
俺、あの時はほんとに何もわかってなくて……」
「おいー暗くなんなよ ここは宴会の場だぜ?
周りを見てみろ!みんな楽しそうに騒いでるだろ!俺たちも思いきり騒ごーじゃないか!!
とゆーことで、この話はやめ」
「そーですね
てゆーか先にこの話したの幸さんの方じゃありませんでしたっけ?」
「まー細かい事は気にすんなよ ほら、刺身食べな!」
「もー俺おなかいっぱい…」
「何言ってんの 男はたくさん食べなくちゃー 俺なんかまだまだ入るぜ」
「それは幸さんがさっき来たばっかだから…」
「何か言った?」
「いえ 何も…」
こうして宴会の夜は更けていった。
---------------------------------------------------------------------------
後編会話だけってどーなの・・・?
「あの方」は幸ちゃんでした。
もうほとんどの人が登場してる中、幸ちゃんは出てなかったと思うんですけど
前に何かで出てましたっけ?
忘れてたらすいません。
いろいろ、説明はまたちゃんとします・・・。
--------------------------------------------------------------------------------
再会 <中編> No: 1110
投稿者:Z 02/01/12 Sat 11:59:46
鶴の間に戻ると、既にそこは盛り上がりが最高潮に達していた。
皆思い思いに飲んだり、歌ったり、踊ったり、脱いだりしている。
「えーっと あれ?どこ行ったかな…」
きりやんはきょろきょろと辺りを見渡した。
「あれ~?さっき来たばっかなのにどこ行ったんや……あ!おった!!」
そう言うときりやんは少し離れた所にある人だかりの中から一人の人間を連れてきた。
タニはきりやんの隣にいる懐かしい人物に目を丸くした。
「えっ…幸さん!?」
「タニー!久し振りー」
「うそ…なんで……」
幸はタニと抱擁を交わし、目を細めてタニを見つめた。
「ちょっと見ない間に男らしくなっちゃってー 元気にしてた?」
「幸さんこそ…今までどこで何してたんですか!?」
「まーいろいろとね それにしてもタニに会うの何年ぶりだろう?」
「何年ぶりだろ…あー 今なんか興奮してて計算出来ないです(笑)」
「あっはは それでこそタニ!」
幸は声を出して笑った。
きりやんはそんな二人を見て笑顔で言った。
「俺はちょっと他に用があるんで、後は二人で楽しんで下さい」
そう言って軽く会釈をして、きりやんはその場を去った。
タニと幸は部屋の隅に腰を下ろし、話始めた。
--------------------------------------------------------------------------------
再会 <前編> No: 1109
投稿者:Z 02/01/12 Sat 11:56:20
「かんぱ~い」
今宵、谷〇邸の鶴の間では盛大なパーティーが開かれていた。
大きな部屋の奥には金屏風に「タニさん お帰りなさい」と筆で書かれた垂れ幕が下がっている。
机の上にはずらりと豪華な食事が並び、何種類もの酒が十分過ぎる程用意してある。
このとてつもなく大きな部屋に一体何人の人間がいるのかわからないが、まさに飲めや歌えの大宴会である。
タニは組員たちとの久し振りの再会で話に花が咲く。
どれ位の時間がたったのか…タニは一人で庭に立っていた。
「はー 気持ちい~」
ほてった体に冷たい風が心地良い。
「あー月がまんまるだー…きれー」
周りは真っ暗で明かりと言えば家から漏れてくるものしかない為、いつも以上に月が明るく、大きく感じられる。
「タニ」
声の方を振り返ると、こちらへきりやんが小走りに駆け寄って来た。
「こんなとこで一人で何してんの」
「ちょっと熱いから体冷ましてんのー」
「まさか酒飲んだんか?」
「ご心配なく。飲んだけどほんのちょっとだけだよ 自分でも弱いって自覚あるもん」
「良かった…でもそんな薄着で寒くないんか?」
「寒くないよー冷たくて気持ちいいぐらい」
と言った途端に、くしゅんとタニはくしゃみをした。
「ほら やっぱ寒いんやん」
「寒くないよ 今のはなんてゆーか、鼻になんか入ったの!」
タニは鼻をすすりながら言った。
まったくもー、と言いながらもきりやんは自分のマフラーをタニの首にかけてやる。
タニはありがとうと笑顔で答えた。
二人は地面にしゃがんで冬の空を見上げていた。
「一回忌も無事に終わって一安心やな」
「そーだね」
「そーいや随分電話の方気にしとったけど、電話しなくてええんか?」
「え?何で知ってんの!?」
驚いたようにきりやんの顔を見るタニ。
「あのなー 電話の前うろうろしたりじっと電話見つめたり
何度も何度も電話の受話器取ってしばらーく考えた挙句結局かけなかったり…
そんなんしてたら誰でもわかるわ」
「そっか そーだよね」
タニは恥ずかしそうにははっと笑った。
「電話…せんでええの?」
「う~~~ん した方がいい…のかなー」
「…りかさんとなんかあったん?」
「うん ちょっと…いや、かなり衝撃的な事が…」
タニはわたるを抱いたというりかの言葉を思い出し、地面を見つめ溜め息をついた。
「タニ…大丈夫か?」
「や、大丈夫!全然元気だから心配しないで!!」
「ほんまに?」
「うん!俺もちょっとは強くなったんだよ」
きりやんに心配をかけまいと、タニはできるだけの笑顔を作ってきりやんに向けた。
「そーか…さ!いつまでもこんな寒空ん中いたら風邪引くわ そろそろ中入ろ」
「そだね」
そう言って二人は立ち上がり、家の中へ入って行った。
「そうそう、部屋入ったらタニに会わせたい人がおんねん」
「会わせたい人?誰?」
「それは会ってからのお楽しみ!」
きりやんはタニの顔を見てにっと笑った。
タニはそんなきりやんを見て不思議そうに首を傾げていた。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋20 No: 1108
投稿者:ショーコ 02/01/12 Sat 01:45:20
その様子を、不思議そうに見送って、壮がアサコに視線を戻す。
アサコが、肩をすくめる。
「なーにやってんだか。」
「アサコさん、コムさんをなぜ......」
「フッ。あいつ、妙に怖がったからさ。チョットからかってやろうかと思った。
そしたら、何時の間にか本気になっちまった。」
「アサコ........」
「お前が、俺のところからいなくなるから、いけないんだぞ。」
「ごめん。アサコ....」
「オサさんがなんで謝らなきゃならないんだ。」
「お前には関係ないよ。口だしするな。」
そう言うと、アサコは傍らにいたオサの手を逆手にねじ上げる。
「い、痛いっ」
「少しは、反省させてやるよ。」
「やめろ!オサさんから、手を離せ!」
「壮、さっき教えてやっただろう?一度寝たぐらいで、
自分の物になったなんて思うなよ。」
「俺、そんな事思ってない。
だけど、オサさんにさわるのは許せない。」
「フフ、可愛いなお前。じゃあ、こんな事したらどうなるんだ?」
アサコが、オサを引き寄せて激しく唇を重ねる。
オサがそれに応えようとすると、急に興味がなくなったように
オサを突き飛ばした。
「あっ」
オサが小さな悲鳴をあげて、床に倒れる。
「な、なにするんだ!」
壮の顔に朱が走る。
「アサコさん。俺、強いですよ。あまり怒らせないで下さい。」
壮が刀の柄に手をかけ、腰を深く沈める。
「刃物が怖くて、彫り師はやってられねえよ。」
「斬ったりなんかしませんよ。峰打ちにします。
でも、骨ぐらいは砕けますから、覚悟してください。」
いつもは穏やかな壮の瞳が、光を増して強く輝き出す。
「そう、簡単に行くかな?」
アサコが身構える。瞳が野生の光を放つ。
--------------------------------------------------------------------------------
ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋19 No: 1107
投稿者:ショーコ 02/01/12 Sat 01:39:45
0番様。かよこちゃんとワタル君未遂でよかった~~~(^^)
私も、このお二人に、やっていただきたくありません(^^)
アサオサのバイオレンスについて、ですが、ありがとうございました。
そうなんですよね。組み合わせがすでにその方向なのですねぇ。
そうかぁ、心中っていう手も。刺し違えるっていうのも有りでしょうか?
でも、私、超純愛小説風にしてしまいました。
期待外れですね(^^;
華子様。愛の妖精の印、気に入っていただけてうれしいです。
ベン様。オサリカ.........すごい!
オサちゃんって、こんな面もあったんだった.......どうしよう(^^;
*************************************
「よッ、色男。やる気満々だな。」
アサコがからかうように、口元に笑みを浮かべる。
それには応えず、壮が、アサコを見つめて身構えたまま、
ワタルに声をかける。
「ワタルさん。コムさん大丈夫でしょうか?」
「分からねえよ。」
ワタルはコムの傍にかがむと、コムの両手を縛っている紐を解いた。
コムの両手首にくっきりと跡が残り、血をにじませている。
「クッ........」
ワタルが、こみ上げてくる嗚咽を必死に飲み込む。
「コム.......」
愛しむように力を込めてワタルがコムを抱きしめる。
コム、俺がお前の苦しさも悲しさも、みんな引きうけてやるから、
安心して、目を覚ませ。
俺から、逃げるなよ。何があっても、この手は離さないから。
目覚めて、ワタルを見た時のコムの反応が怖くて、
ワタルはコムに意識を取り戻させる事をためらった。
「オサ、水はどこだ」
「はい。今、すぐ。」
オサが、水の入ったコップをワタルに渡す。
ワタルは水を一口含むと、コムの傷ついた唇を優しく覆った。
なんの反応も返さないコムの唇を伝って、水が首筋へと流れて行く。
再び、水を含み、唇へ........
コクン、と、コムの喉を通って、水が飲み込まれて行った。
ワタルの唇からコムへ、水が伝わって行く。
「ウッ.......ウゥ...ン」
コムの唇から、かすかに声が漏れて、コムの目蓋が、薄っすらと開いた。
ワタルが何かを恐れるように、そっと耳元にささやく。
「コム........」
大きく見開かれた瞳が、しばらくの間、空をさまよい、
そして......ワタルの視線を捉えた。
「ワタル.....さん.....ワタルさん!?」
コムが両手をワタルの首に廻してしがみつく。
「.........コム?.........」
コムに応えて、強く抱きしめながら、ワタルが、コムの顔に視線を移す。
「お前、無事なのか?」
コクンとコムがうなずく。
「そうか。」
ワタルがコムの頭を引き寄せて、胸にしっかりと抱きしめる。
ワタルは、ふっと、何かを思いついたように、コムを抱き上げると、
黙ってバスルームへと入っていった。
--------------------------------------------------------------------------------
Zさま No: 1106
投稿者:836番 02/01/12 Sat 00:49:26
そんな…ついて行ってるのはこっちのつもりなんですけど…?
いつのまに後ろにまわっちゃってるんです?
まあ、でも「選べ」とおっしゃるなら、せっかくだから
「あの方」出てきてもらいましょうよ。
わたし、前ふりされると気になるんです。(^^)
で、その後つづけられなくなったりしてね…はははっ。
そしたらごめんなさい(<おいおい)
--------------------------------------------------------------------------------
>836番様 No: 1105
投稿者:Z 02/01/12 Sat 00:21:27
ええっとですね、あの方は別に無視してくださって結構です。
「あの方」は谷○組が若い人ばかりなので、ちょっと頼りないかなと思ってどっかから助っ人を呼ぼうと思ったんです。
でもだからと言って先の話を深く考えてるわけでもなく、
特に「あの方」を書きたいわけでもないので
「あの方」が出て来る前にりかと一緒に帰っちゃってもいっかなーなんて思ってます。
どこまでもいい加減ですみません・・・。
なのでどーぞ続きを書いて下さい。
それとも「あの方」が出て来て組の話をした後の方がいいですか?
もー836番様のお好きな方でどーぞ。
わたくしはついて行きますわ!
--------------------------------------------------------------------------------
ぶんちゃん病気にかかる<3> No: 1104
投稿者:KARARA 02/01/11 Fri 23:56:31
ある日、ぶんは熱が少し下がったので外に出ることにした。
まだ体はよろめいていて、壁に寄りかかりながら歩く。
ぶんはトドの仕事部屋と向かった。
(ずっと会っていないな。あいたい。トドさん………)
やっとのことで仕事場についたぶんはそっと部屋の中を覗いた。
しかしトドの姿はどこにも見当たらなかった。
ぶんはその場に座りこんでしまった。
「トドさんどこに行ったんだろ。この時間、いつもここにいるはず…なのにな。」
ぶんは仕方がないのでそのまま厨房へと向かって歩いて行った。
厨房までの長い廊下をゆっくりあるいていると、
中庭の見える窓の外に2人の影が見えた。
ぶんは目がぼやけていてそれが誰なのかまったくわからない。
(誰だろう…・・。)
っとぶんは中庭の入り口に向かった。
(え………。トドさん……と……コムちゃん……??)
次の瞬間ぶんは身動きが取れなくなった。
トドがコムを強引に引き寄せ唇を奪っていたのだ。
コムはトドから離れようと必死にもがいたが、
トドのりりしい目を見ると魂を抜かれたように身動きが取れなくなった。
ぶんの体が小さく震えているのをそこを丁度通りかかった
リカが後ろから見ていた。
「コム……いつの間にこんなにきれいになったのだ。」
何も言わずに顔をそむけるコムにトドは激しくキスをした。
そして腰から服の中に手を忍び込ませはじめた。
そのとき
「トド……さん!!!!!!!!!!!」
ぶんが大声で叫びふらふらとよろめきながら2人に近寄った。
「ぶ…ぶん、おまえ……。」
「………ブンちゃん……」
そして、近くの木にしがみ付きながら苦しそうに息を切らしながら言った。
「ト…ドさん、……なん…で?(はぁはぁ)…約束した…のに………
もうしない…って、ねぇ。僕だけだって……言ったよねぇ…。
ねぇ!!!(はぁはぁ)…答えてよ!!」
完璧に風邪は治っていないのに無理をしすぎたのか、
ぶんの顔は真っ赤にほてっていた。
ぶんは頭がボーっとしてきたが続けた。
「僕…が病気になって…夜が1人で寂しいから………寂しさを埋めるためなの?
もしかして…ぼ…僕もそうだったの?僕のことも……寂しさから
のがれ…る……ため…?」
「ぶ・・ぶん。何…いってんだ……」
「トドさんなんか…… トドさんなんか……」
ぶんの瞳からは大粒の涙が流れていた。
新年会でのコムへのあの行動…ムッときたけどあの後……トドさんは僕を優しく抱いてくれた。
だから……許すことができた。前よりもっとトドさんのこと、好きになったと思った。
僕も、ときどきトドさんに悪いこといっぱいしてきたから(わたるとのこととか)
少しは我慢しようと思った。
ケド……ケド……コムちゃんには…二度とあんなこと…して欲しくなかった……。コムちゃんだけには…。
ブンは顔を下に向け呼吸を激しくしていた。その体は今にも崩れそうだった。
ブンは顔を少しだけ上に傾け、前にかかってきた前髪の中から悔しげな涙目を光らせ
「………嫌い……。」
とつぶやくと
「トドさんなんか、大っっっ嫌い!!!!!!大っっ嫌い……。大っっっ嫌……」
大声で叫び、その場に倒れ崩れてしまった。
様子をまじまじと見ていたリカが駆け寄り、ブンを上半身起こした。
「ちょ………ブンちゃん!!!!!!!」
コムも走って駆け寄った。
「…………。」
トドは硬直したまま動くことができなかった。
--------------------------------------------------------------------------------
タニ救出 便乗お笑い編 後編 No: 1103
投稿者:ベン 02/01/11 Fri 23:29:01
明日から帰省、プラス寄り道でムラでガイズ三昧のため一気に
書いてしまいました。慌てた分なんだかな~の内容かもしれません。
私が戻る頃にはタニちゃんはリカさんの腕の中かな~
・・・
谷○邸の立派な門の前でリカは思わず仁王立ちしていた。
あまりにも立派な門が、リカにも自然と立派なポーズを取らせたのだ。
「日本家屋かよ・・・しかもバリバリ極道チックな・・・。
羽織袴で来りゃ良かったぜ・・・」
タニには常に最高の自分を見せたい、と思う余り、リカにしては珍しく
弱気になっていた。が、
「いやっ、これが俺だっ!!」
すぐにいつもの成りきりリカに戻ると門を力強く叩いた。
「たのもお~~~」
モニターを見ていた門衛がコーヒーを吹き出した。
「なんだ~あの勘違い野郎は~?」
すぐに邸内のホットラインに繋いだ。
「燕尾のおかしな野郎が来てるんですが。」
「なに~っ、燕尾・・・?いい男か?」
「ええっ、ものすごい色男です。(ちょっと目が行っちゃってますが)」
「ど派手な羽をしょってるか?」
「いえっ、どハデではありますが・・・羽は見あたりません。」
「そうか、じゃあ轟ではないなあ・・(他にそんな危ない野郎がいるとは)」
パッと邸内の全てのテレビに緊急画像が流れた。
「ああっっ!!!リカさん・・・」
タニの心臓が喉から飛び出るかと思うほど高らかに鳴った。
黒燕尾でキメキメのリカがこちらを睨んでいた。タニの足は震え、涙で
せっかくの画面が見えなくなってしまった。
「リカさんっ!!!」
玄関に走り出ようとするタニの手をキリヤががっしりと掴んだ。
後編とは名ばかりでした。
完結編は考えてないの・・・
--------------------------------------------------------------------------------
タニ救出 便乗お笑い編 前編 No: 1102
投稿者:ベン 02/01/11 Fri 23:06:15
「もう一度かけてこいっ、タニ・・・」
念じるように携帯を握ったまま、どの位横になっていただろう。
リカは悲しそうに起きあがるとシャワールームに入っていった。
「ひでえ顔だ・・・」
青紫色に腫れ上がった顔の中で、寝不足で落ちくぼんだ目だけがギラギラと
異様に光っていた。
俺がオサとよろしくやっている間もタニは一人で・・・
自分を罰するように全開の冷たいシャワーに打たれていたリカは決意した。
「やっぱりタニを迎えに行こう。」
リカは真っ直ぐクローゼットに向かうと、迷わず黒燕尾に手をかけた。
短いちりちりパーマの髪を器用にリーゼントに整え、腫れ上がった顔は
アザやキスマークを隠す必要のある時に(ほとんど見られ放題にしている
ことが多いのだが)愛用している舞台様のドーランで手際よくカバーした。
「よしっ。完璧だ!!」
燕尾の襟をビシっと整え、白いコートを羽織るとまだ夜の明けきらない寒空
の下に躍り出た。
「あっ・・・・」
躍り出たはいいが、リカは谷○邸の場所を知らなかった。
「っくしょう、せっかく格好良く出てきたのに・・・」
屋敷に戻るのはカッコ悪いので、ぐるっと外壁をまわって離れのチー坊の部屋
を訪ねた。
「おうっ、リカさん早いですね。ちょうど今朝食の支度に行くところで~す。
もうお腹空いたですか~?」
のほほんと出てきたチー坊であったが、コートの下から覗く黒燕尾と、リカが
一人で来ていることを素早く見て取ると、一瞬で鋭いプロの顔になった。
「リカさん、私に手伝えることがあったら・・・」
「ああ、だから来た。谷○邸まで車を出してくれ。」
--------------------------------------------------------------------------------
オサリカ Vol.3 & タニ救出 No: 1101
投稿者:ベン 02/01/11 Fri 22:43:27
タニ救出に向かうリカさんを私も考えていたのですが、どうも
唐突になってしまったのでむりやり繋げてみました。
836番さまとかぶっちゃうと思いますが、私の方はお笑い編って
ことで、別物と考えてくださいませ。
・・・
リカが目覚めたときそこにはもうオサの姿はなかった。
部屋に漂うスミレの花の芳香と、血の飛び散った乱れたシーツだけが
激しかった夜をいやでも思い起こさせた。
とその時リカの携帯が鳴った。
「タニっ!!」
タニからの連絡に備えて、肌身離さず持ち歩いていたはずなのに、その
携帯が見あたらない。
「くそっ、ガウンのポケットだ」
ベットから転げ落ち、周囲に散乱した枕や上掛けの山からやっとガウンを
引っ張り出した時にはもう呼び出し音は止んでいた。
文字盤に浮かんだ「非通知設定」の文字がリカの胸に刺さった。
「俺からの連絡は欲しくないってか?・・・タニ」
携帯を閉じるとリカは途方に暮れ、力無く床に倒れ込んだ。
その頃、谷○邸ではあわてて黒電話の受話器を置くタニの姿があった。
「いっけね。今日は日曜日じゃないか、こんな時間にリカさん起こしたら
あとが恐いや。リカさん、まだ寝てるよね。充電器忘れちゃって携帯は使え
ないし・・・昼過ぎにでももう一度電話してみよっと・・・。」