とんでもないです。 No: 900

投稿者:野次馬 02/01/03 Thu 17:39:51
あお様。
気には障らないですよ、自分はネタ振っておいて書けないままだし。
でも、ワタリカも好きなんで、本能と愛情は別個って事で、こっちも書いて下さいね!
でも、りかちゃん、総受けになっちまったのね。ほ・・・・。




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もう一つ No: 899

投稿者:あお 02/01/03 Thu 17:38:47
私のは、無視して、かわいいタニちゃんに戻してあげてください。

管理人様、パスワードを入れてないので自分でできないんです。
もし、これはまずいだろう・・・でしたら、削除してください。




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ごめんなさい No: 898

投稿者:あお 02/01/03 Thu 17:24:51
自分の妄想で、つっぱしりすぎちゃったかな、
管理人様、ショーコ様、ごめんなさい。

私もワタリカのからみは好きなんですよ。
でも、コムちゃんとのXdayがあったから、もう、からませちゃ
ダメなのかなと思って。
もうちょっと違うパターンのワタリカも考えたのですが、
やっぱり、まずいだろうと思い、止めました。

私が書いたもので、気にさわった方、ごめんなさい。

タニちゃんファン、リカさんファンの方もごめんなさい。

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ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋 4 No: 897

投稿者:ショーコ 02/01/03 Thu 16:36:44
「ねえ、何だか、すごく静かだけど.......」
コムが不安そうに。

「オーゥ。入ってみましょう。」
「勝手に入っていいのかな?」
「掃除だって言えばいいよね?いづるん。」

「はい。掃除は神聖です。」
皆、納得して、いづるんのどこでも鍵に注目。
カチャっと音がして、鍵が開く。
「おお!(感動の声)」(なんの事はない、一般にマスターキーとも言う.....)

部屋に入った4人が見たものは...........
血だらけのベッドにうつぶせに横たわる、これも血だらけのオサ。

「オ、オサさん.......」
息を呑む4人。

「ア、アサコ。あい......愛してるから........もう..許して.....」
「オサ.....さん.......」
壮がたまらなくなって嗚咽する。

声を殺しながら泣いているオサに、コムがそっと近づく。
「壮君.........」
泣かないで、と言うように、
強くこぶしを握っている壮の手に自分の手を絡ませる。

「コムさん、俺、ゆ、許せない.........」
「壮君。」
静かに、壮と共に涙を流すコム。
「オーゥ、ひどいデス。アサコさんどこでしょう?」

「アサコさんなんかどこでもいいです。
俺とにかく、ドクターの所に。」
壮、自分の来ていたシャツを脱ぐと、裸のオサに着せ掛け
オサを抱きかかえる。

「壮、余計な事はして欲しくないな。」
ドアに寄りかかって、アサコが皮肉に微笑む。
「アサコさん!!」

「オサを下せよ。」
「イヤだ。どいて下さい。」
「オサに聞いて見ろよ。どうしたいのか」
「聞けって言ったって......」
半分意識のないオサ。

「こうすれば、分かるよ。」
アサコ、オサに近づいて、強く顎をつかむと、噛みつくようなくちづけ。
「ウ....ム」
「オサ、愛してるか?」
「アサコ、愛してる、抱いて.......」

全身から力が抜けて、オサを取り落としそうになる壮。
「壮君、しっかりして!」
コムが壮の腕をつかんで、ゆすぶる。

「これはこれは、、お人形さん。ずいぶん元気そうじゃないか」
コムに昔を思い出させるようなアサコの微笑み。
 
「お人形さんが、俺のおもちゃに何しようって言うんだ?」
「アサコさん、このままじゃオサちゃん死んじゃうよ。
この前も、それで、リカさんにしかられたじゃないか。」

「ああ...。その代わり、りかさん、オサを抱いた......」
「!!」
「アサコさん..........」(可哀想に....)
今度のコムの涙はアサコのためのもの。

「何、泣いてんだよ。お前、そんなかわいい顔してると、やっちまうぞ。
そうだ。あの時俺が抱いときゃよかったよな。
ちょっと見ておきたいものも有るしな。」
意味ありげにコムを見つめるアサコ。

「ア、アサコさん!」
壮が満面に怒りを込めて叫ぶ。

「まあ、怒るなって。そうすりゃ、今ごろその可愛いお人形さんは
俺のもので、オサなんかお前にくれてやったのにな。」
「ほ、本気でいってるんですか!」

「さあな。とにかく、オサは置いて行けよ。」
「オーゥ、それできません。オサさん、ドクターに見せまーす。」

そう言うと、ちー坊、向って来るアサコに当て身を。
ドサっと、くず折れるアサコ。
その音に気付いたのか
「ア、アサコ........」
つぶやくように呼ぶオサ。

「オサさん。しっかりして下さい。今ドクターの所に行きますからね。」
壮が、オサの耳元でささやく。
「ア、アサコ.......イヤ.....行かないで....」
夢でも見ているのだろうか、オサがつぶやき、一筋涙が流れた。

ちー坊が、アサコをそっとベッドに置き、
ビックリして、ずうと口も利けずにいたいづるんが、へやの鍵を閉めた。

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ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋 3 No: 896

投稿者:ショーコ 02/01/03 Thu 16:22:30
なんだか、タニ君すごい。これからどうなって行くんでしょう。
あお様の読んだら、なんだかワタル君がかわいそうな気も(^^;)
コムちゃんのためには、喜ぶべき傾向ではあります(^^)

ところで、今日、1・2を出してしまってから、ふと不安になり
アサコちゃんとオサちゃんについて、
この掲示板のだいぶ前(凄い量です。戻るの大変)から読み直してみたのですけど
そしたら、すっかり私的に、人格不明、進行状況不明状態に陥りまして(:^^:)
で、この際自分なりのイメージ設定で、書かせてもらっちゃおうと
無謀にも、思ってしまいました。
あさ/おさ友の会の皆様、ご不快かも。お許し下さい。

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厨房の夕方、夕食の仕込みで忙しい厨房チーム。
さっきから、ぼんやりして仕事にならない壮。

「壮君、悪いけど、そのたまねぎ早くむいて。」
と、ねったん。
「あっ、悪い。」

「何かあったの?オサさんの姿も見えないけど.......」
「オサさんが怪我をして、それで」
「えっ、オサさん怪我したの?大変じゃないか!」
キムが慌てて言う。

「いや、そんな大したことじゃないんだ。
指を切っただけだから......ただ.......」
「ただ?」

「アサコさんが........」
「そうか......」
なんとなく、壮の心配に納得して暗くなる厨房チーム。

「俺、アサコさんの部屋の前とおる時、すごい声聞いたぞ。」
とミズ。(ミズ君って声フェチ?)
「ミズ君、それって、オサさんの?」

「だろうな。アサコさんがあんな声出さねーだろう。」
「オ、オレ見て来る。」
「見て来るって、壮君、アサコさんの部屋は無理だよ。」
キムが驚いて止める。

「オーゥ、どうしましたか?」
そこへ、ちー坊がコムと一緒に入ってきた。
「あっ、コムさん、オサさんが......」
壮が、コムを見て訴える。

(なんで、コムさんに関係が有るんだよ。)
と、ヒジョーに不満なねったん。

「壮君、行って見る?」とコム。
「はい!」

「コ、コムさんが行くなら、僕も行きます。」
ねったん、きっぱりと。

「でも、ねったん、食事の支度があるんでしょう?」
「でも、おれ....」

「ねったんの作るご飯、皆が楽しみにしてるのに。
お願い、ねったんは、おいしいご飯作っていて。」
ほんのりと微笑むコム。

なんとなくうれしくなるねったん。
「お、おれ、がんばります。」

「オーゥ、では、ワタシが一緒しまーす。」
「それから......いづるんは?」
「オレ、ここ。」
「いづるん、どこでも鍵、貸して。」

「ダメです。」
「どうして?」
「これは、轟さんから預かった大事な物。誰にも渡さない。」

「じゃあ、いづるんも一緒に行こう。」
やったね、と言うように、ねったんにウィンクするいづるん。
(クソー、いづるんめ)と、思うねったん。

「じゃ、壮君。あ、それから、これみんなで食べてね。」
コムがさっきから抱えていた大きな荷物を、ねったんに渡す。
「なんですか、これ?」

「ハーィ。ワタルさんからデース。
コムさん、これから皆にお世話になるからって。肉まんネ。」
「世話になるって?」

「僕も、ここで働かせてもらおうと思って。」
「コムさんが!?」
「ダメ?、ねったん。」
「いえ、大歓迎です!」
ねったん、ハート目。
「良かった」
ニコッと、コム。
(チッ。オサさんの時とすごい違いだ)と壮。

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なんだか No: 895

投稿者:管理人 02/01/03 Thu 15:29:05
タニがおかしくなってきてますねー
オサ2か??
可愛いタニはもうどこにもいないぞー リカと形勢逆転??
なんだかリカは受けばかり??
だんだん タニもきれてきたので いいムードのワタリカも見たいでございます
あはははー

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タニリカ、私も乱入 No: 894

投稿者:あお 02/01/03 Thu 14:13:10


すいません、どうしても、妄想止まらなくなっちゃった。
ちょっと、違うかなーーと思いつつ、書き逃げさせてください。

正月ということで、許して。

邸の中が正月気分で浮かれている中、廊下で、わたるとリカがバッタリ
出会った。

「よう、なんか、ひさしぶりに会う気がするな」

「ああ・・・」

そう言って、通り過ぎようとするリカの手をわたるが取った。

「おい、待てよ。俺な・・ついに、コムとやったんだよ」

「ああ、噂で聞いたよ。よかったな、じゃ。」

少しは、焼きもちをやくようなそぶりでも見せてくれないかと
期待してたわたるにとって、あまりにもあっけない返事だった。

「じゃ、俺、急ぎの用があるから」

「ちょっと、待てっ!」
いつもと違う様子のリカが気になり、思わず腕を強くつかんだ

「いてっ・・・」
「あ・・ごめん・・」と腕を離そうとした時、リカの細い手首にうっすらと
薄く残る、すれたような傷跡を見つけた。

「これは・・・」

(あ・・・)
リカは、あわてて隠そうとする・・・がわたるは離さない。

「おい、俺も気になる噂を聞いたけど。お前・・」

思い切ったように、わたるが聞いた。

「タニを・・・抱いてるんだよな・・・。抱かれているわけじゃないよな」

ふだん、見かけるリカとタニの様子は以前と変わらない。
相変わらず、かわいい顔して、リカさんリカさんとあとに着いて
いく様子しか見ていない。

それでも、部屋の中では、たまに、関係が逆転しているらしいという
噂が流れてきているのだ。

タニの様子が少々、たくましさを感じられてきているのも、
みんなの噂を強く肯定している理由となっている。

「リカ、まさか、お前、タニに・・・」
それに続くことばは、口に出して聞けなかった。

わたるにとって、コムは一番だ。大事にしたい相手である。
だが、それとは違う感情もリカに対してある。

本能のまま、動く。
リカを抱けるのは、俺だけ。俺しか満足させられるのはいない。
そんな思いもあった。

「リカッ!!」

「だから・・・そんな、お前が考えているようなことは・・ないよ。」

「本当だなっ!」

リカに嫉妬心のようなものを味あわせてやろうと思っていたわたるなのに、
反対になってしまっていた。

心、ここにあらず・・という様子でゆっくり廊下を歩いていくリカの頭の中には、
タニのことばが渦巻いていた。

「リカさんが抱くのは僕だけ、そして、抱かれるのも、僕だけ。
いい?もう、他の人を抱いたり、抱かれたりしちゃダメだよ。
僕だけのリカさんになるんだ。僕だって、わたるさんのような事できるよ。
去年までの僕とは違う。わかった?」

後ろ手にされ、身体も足も椅子に縛り付けられたリカに
タニがゆっくりとささやく。

「いい?俺はタニだけのものって言ってごらん」

リカは、なぜ、自分がタニからこのような事をされているのか、
理解できなかった。
なぜだ、なせこんな事になった。自由にやりたいようにやると言うのが
自分の生き方だったはず。

「早くっ!」
タニの平手打ちがリカの頬に飛ぶ。

リカがゆっくりと力なく、答える。
「俺・・・は、タニ・・・だけの・・もの」

タニはにっこりとかわいい笑顔で、「リカさん、好きだよ」とリカの頭を
強く抱きしめた。


タニにとって、リカは怖い人だった。
それでも、なぜかひかれていき、どんな目にあっても
必死についていった。

今でも、バリバリに仕事のできるリカは尊敬しているし、
自分も早くあんなふうになりたいと思っている。

だが、そんなリカの怯えた表情や、恐怖にふるえる表情・・
それを見ることができるのは、今、この邸の中では
自分だけ。
誰も見る事はできないんだという思いが、タニを優越感に浸らせた。

少し気になるのは、わたるだったが、コムとようやく結ばれたのだから
リカには、手を出してこないだろう。

もし、他の誰かに抱かれたりしたら、その時は、リカさんを・・・
どうしてやろうかなーー。こういうのを、お仕置きって言うのかなーー

ふふっと笑い、椅子に縛り付けたられたままのリカを見ながら
テーブルの上のワインを一口飲んだ。


¢¢¢¢¢¢¢¢¢

ベンさんや、Rさんのを読んだら、またも、妄想が広がっちゃって
止まらない。
う~ん・・・だめだ、場違いかもしれないけど書いてしまおう。

「リカさんが抱くのは、僕だけ。抱かれるのも僕だけ」

このセリフをタニちゃんに言わせたいという思いだけで書きました。

失礼しました。

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タニリカ(又)乱入 No: 893

投稿者:R 02/01/03 Thu 03:49:44
すみません、ベン様のお言葉を真に受けて、又乱入書き逃げさせてください。
新年会から取り残されたままのタニリカです。
どうしてもタニの憧れの人を書きたくて・・・・バカ爆発です。

§§§§
「リカさ~ん、目ぇ覚めた?」
たにが眩しいような笑顔で大きな桐の箱を抱えて入ってきた。

まだ疼く身体を抱え、それでも年上のプライドでリカはしゃっきり起き上がる。
「ったく、寝過ごすとはなー。トドさんに連絡悪かったな。」
「ううん、ちょっと倉庫に用あったから。」
そうっと箱をベッドに置いた。
よほど大事なものに違いない。

「あのさあ、明日の新年会なんだけど。」
いかん、すっかり忘れてた、とクロゼットを眺める。
どれがいいだろう、新年会ならやっぱり芸者かな、いやいや小間使いも捨てがたい、真っ赤なスリット入りドレスもあったはず・・・・
「・・・・聞いてる?」
上目で覗かれて、少し顔が赤くなる。
「でね、折角の機会だから、とっておきの極道らしいのがいいんだよね?」
いやまあ、お前は・・と言いかけると
「これ、成人式におやじがくれたんだけど、まだ着た事無くて。
一人前になったら着ていいっていわれてたんだ。」
と、箱の蓋を取る。

・・・・・・・なんだ、こりゃあ?
それはいわゆる一つの金糸銀糸で縫い取られまくった、偉くド派手な着物だった。
そう、昔TVで見た「桃太郎侍」が着ていたような。
「こ、これって?」
「わかる?!これね、あの伝説の極道‘杜さん’の着物何だよ。」
「・・っう、」
記憶の彼方からデータを引っ張り出す
伝説の極道、日本の任侠道を体現した男‘杜’・・・名前だけは流石に知っていた。
あらゆる武術に通じ、日本の任侠のしきたりでは知らぬことが無いといわれていた。
日本刀を振らせれば、日本一といわれた腕前だった。
とはいえ、大浦・安寿・真矢・麻路とマフィア系の流れに乗ってきたリカからは、遠い、遠すぎるタイプだった。
「こーいうのがバッチリこなせたら、すげえよねー」
目が、マジだ。
「大晦日にでかい組に殴りこみかけたんだよねー。
すっげく、かっこよかったんだって。
トドさんも昔、修行した事あるって言ってた。」
いや、まあ、俺には理解できんバリバリ仇討ちルックだったはず。
リカの様子も目に入らず、うっとりしたまま、着物の間に大事にはさんだ写真を出す。
「俺の宝物なんだ。」
写っているのは、白いタキシードにポマードで髪の毛一筋乱さずバッチリキメた杜だった。
ご丁寧にサイン入りだ。
「こんなふうに、キメられるといいなー。」
・・・・・・・ポマード、は止めよう、頼む。

「ねえ、これにしてもいい?」
キラキラした瞳でタニが尋ねる。
この上目には、弱い、だがしかし、桃太郎侍のお前は辛い、辛すぎる。
アタマを高速回転させつつ、リカは苦渋に満ちた声を絞り出した。
「・・・こ、こーゆう素晴らしいものは、俺の杯を受ける時迄・・・とっとけ。」
ぱっと、タニの顔が明るくなる。
「そっかー、そだよね、まだまだだもんなあ、俺。」
やはりこの可愛らしさを、野獣どもに見せびらかすには、バニーだろう、バニー。
俺のサイズだからちょっと小さいかもしれんが、それもまたよし。

「杯のとき迄に、これがハマるように頑張るよ、俺。」
・・・・・・・・頑張らんで、いい。

§§§

何故リカがマイバニーを持っていたかは、謎。

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轟組の新年会~トドコムの復活!?~ No: 892

投稿者:ぽん 02/01/02 Wed 23:05:16
オレンジ様の呼びかけに応じて、書いてしまいますっ。
つたない作品ですが、最近めっきりからみの少なくなったトドさんとこむちゃんで。ロム専なので、書き逃げ(笑)させていただきます~。

*************************

わたるの横に座ろうとしたコムに、トドが声をかける。

「コム、こっちに来い。まず、俺に酌をしてくれないか?」

コムは一瞬固まる。なにしろ、トドとはしばらく関係の無い日々を過ごしてきた。
わたるは、そんなコムを心配そうに見つめた。

しかし、コムはおとなしくトドのところに行く。
そして、なるべく脚が露わにならないように、横座りになるが、美しい脚を隠すことを、深く入ったスリットが許してはくれなかった。
久しぶりに嗅ぐトドさんの匂い。大人の男性の危険な香り。
コムは、頭がぼーっとなるようだった。

コムが酌をすると、トドは満足そうに飲みほす。
と、その次の瞬間、トドはコムの腰に手を回し、抱き寄せた。

!!!

コムは、顔が赤くなるのを感じた。

わたるさんの前で、トドさんに抱き寄せられるなんて・・・

しかし、不思議と恐怖は無かった。
何かが、コムの中の心の傷を取り除いてくれたのだろうか・・
恐怖というよりも、男盛りのトドに、魅力さえも、かすかだが、感じていた。

トドは、コムの小さな顎にもう片方の手をかけ、自分の方に顔を向けさせた。

「コム、お前は、最近自分が綺麗になってきたのを、知っているか?
 まあ、前から綺麗だったがな。」

トドは、にやりと笑う。

「しかし、最近のお前は、以前とは違う、匂うような色っぽさがある・・・
 そんなお前を見ていると、もう一度お前を抱いてみたくなる・・
 どんな反応を今ではするのか、試してみたくなるな・・・」

そう言って、トドはコムの形の良い唇に、自分の唇を近づけた。

コムは、なぜか拒否することができなかった。

しかし、トドは、お互いの唇が触れ合う直前で止めた。

トドは、ふっ、と笑みをもらす。

「お前を綺麗にした原因が、今にも泣き出しそうだから、今のところはやめておこう。
 さっさと戻ってやれ。」

そう言ってトドはコムの腰から手を離した。
コムはわたるのところに駆け寄った。

わたるは、何も食べず、酒も飲まず、目を見開いて、固まっていた。

「わたるさん・・・大丈夫?」

「コム・・・」

ひょっとして、ボスは、まだコムに興味があるのか?
コム・・お前は、俺だけのものじゃないのか?
いやだ・・例えボスだって、コムを俺から取り上げる権利は無いはずだ・・

コムは心配そうな顔でわたるを覗き込む。
その顔があまりにもかわいいので、わたるの不安は、ひとまず心の底へと沈んでいった。

「コム、今夜も寝かさないぜ。」

わたるの指はコムの露わになった脚をなぞっていた。

**************************

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ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋 2 No: 891

投稿者:ショーコ 02/01/02 Wed 22:54:57
「アサコさん......クソッ」
壮は悔しさで、厨房の床に大の字に。

そこへ、コムがおっとりと登場。
「あれ、壮君どうしたの?」
「コ、コムさん。」
慌てて、起き上がろうとする壮。

「具合でも悪いの?あっ、血がついてる.....」
オサの血が壮の口元に残っているのをコムが素早く発見。

「壮君、また喀血した?」
コム、慌てて、壮を抱き起こす。

「あっ、これは、その........」
抱き起こされるのが気持ち良くて、ついほんとの事が言えない壮。
「あっ、でも、おっきなアザも出来てる.......何があったの?」

「お、おれ......」
「アサコさん?そうなんだね?
オサちゃんが厨房の仕事始めたって聞いてたけど.......」
「は、はい......」

「オサちゃん、偉いなって思って、僕にも何か出来ないかなって
様子見に来たんだけど。」
「オサさんが怪我をして、それで俺。」

「叱られたの?可哀想に。」
「あ、いえ、その.......」
壮が言いよどんでいるのにかまわず、
コム、ポケットから真っ白なハンカチを
「血、拭かなきゃね。待ってて、濡らして来る。」

そう言えば、俺が喀血したあの時、オサさんは唇で拭ってくれたっけ....

っと、うっとり思い出す壮。

コムは、そこまで親切ではないけど、ぬらしてきたハンカチで
一生懸命、壮の唇を拭いたり、怪我の部分を冷やしたり。

壮君、どうやら、年上の美しい人が、面倒を見たくなるタイプらしい。

「コムさん、俺、悔しくって。」
「悔しい?なぜ?」

「どうして、オサさん、あんな目に会いながら、アサコさんを.....」
「愛してるのかってこと?壮君......オサちゃんのこと、もしかして.....」

「いえ、そんなんじゃないです。」
と真っ赤になる壮。

「そっか.....。僕にもそれは、良くわからないけど.....
でもね、我慢したり、堪えたりすることが、うれしいってことはあるかも...」
と、何かを思い出して、首筋まで赤くなってしまうコム。
それを見て、ますます赤くなる壮。

ハタから見たら、あやしい雰囲気の二人にしか見えない.....
疑われたって知らない.......

「壮君........辛いね........」
「コムさん。」
コムの瞳がウルウルして来たのにつられて、不覚にも壮の目もウルウルと。

「オイ、お前ら、何やってんだ?」
壮、お前、この野郎的目つきのワタル。

「あっ、ワタルさん、もう帰って来たの?早かったね。」
ニッコリ、天使の笑顔のコム。

「これから、出かけるんだよ。部屋にお前がいないから心配して....」
「そっか。じゃあ、そこまで送ってく。」

コムは、飛んできて、ワタルの腕を取ると、壮を振り返って
「壮君、がんばって、応援するからね。」
と、飛びきりの笑顔。

取り残された壮。

少なくとも、コムさんは幸せで良かった.......
でも、でも、俺のオサさんは、いまいったいどんな目に.......

どうしても、オサを何とかしてやりたいと思わずにはいられない壮であった。


すみません。も少しつづく....つもりです。

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ワタコム番外?アサオサ番外?壮君の恋 1 No: 890

投稿者:ショーコ 02/01/02 Wed 22:46:32
ららら様。乱入してもいいですか?
喀血した壮君を、廊下に置きっぱなしにしたままの
私の言えた義理ではないのですが。
もし、続き書いていらっしゃるようでしたら、削除いたします。
 
ベン様。タニ君すご~~い。りかさんと一緒に私もしびれっぱなしデス(*^^*)
今後が、すごく楽しみです。

オレンジ様。タニ君のバニー、コムちゃんのチャイナドレス、
ブンちゃんの色っぽい着物姿。見てみたいもの全部見せていただきまして
ありがとうございます。良い新年でございました(^^)

ワタコム応援団に入ります様。楽しみは後に取っておきましょう(^^)
いつまでもお待ちいたします。

では、壮君の恋、はじめます(って、大げさかも)

********************************

朝食が終わって、厨房はお片付けの最中。
ウキウキと心弾んで、鼻歌が出そうな壮。
ここの所毎日、オサのお手伝いで、食器洗い。
実は誰も頼んでいない(もっと他にやることあるだろーがとブーイングの嵐。)

「壮君ありがとう。僕はもうだいぶ慣れたから、壮君のお仕事をして」
と、儚げに微笑むオサ。

「いえ、もし、オサさんが怪我でもしたら、アサコさんに叱られますから」
「お皿洗いぐらいで、怪我なんかしないよ。」
クスっと可笑しそうに笑うオサ。八重歯が可愛い......。

「あ、あの、でも、なにが起こるかわからない世の中ですから......」
と、なにを言ってるのか上の空の壮。

そう....何が起こるかわからない世の中(でも、次に起こることは定石だけど)

「あっ、」
オサが小さな悲鳴を。
「どうしたんですか!」
「指、切った.......」

「ホラ、だから怪我するかもしれないって......」
欠けていた食器にでも触れたのか、オサの人差し指から、一筋
官能的に赤い血が。

「大丈夫、これくらい」
「ダメですよ。見せて。」
ひったくるようにオサの手を取る壮。
少しの間の逡巡を見せて、壮、オサの人差し指を自分の口に。

「あっ、痛い!」
手を引こうとするオサ、壮は、口に含んだまま......。
「痛いよ、壮君.......」
耳元でささやくように......

壮、それでも人差し指から出る血を吸いつづけて(壮って吸血鬼?)。
只単に、自分のやってしまったことに驚いて凍ってしまっているだけらしい。

「壮君、ありがとう」
壮の耳元にスミレ色の息が吹きかかり、やっと我に返る壮。

「オイ、壮!」
声が聞こえるのと同時に、壮の顔面に激しい一撃が。
壮、よろめいて、床に倒れる。

「アサコ」
オサがうれしそうに呼びかける。

「壮、お前何してるんだ?」
「アサコ、指、怪我したの。それで.....」
人差し指を見せながら、オサがアサコに説明を。

「怪我?それで、痛いってか?」
「うん、それで、壮君が........あっ、イタッ!」
アサコがオサの指を強く噛む。

「痛いってのは、こう言うんだろう?」
止まっていた血が、再び流れ出し、オサの顔が苦痛にゆがむ。
「お前、痛いって事、どんなのか忘れちまったらしいな?」

「アサコさん、すみません。オサさんは何も....」
「壮、お前に、口出されたくないな。」
「でも、オサさんにあまり、」

「『あまり』なんだよ?オサにどうしようとオレの勝手だろ?」
「だけど......」
「オサ、来いよ。忘れてんなら、思い出させてやるよ。」

これから始まることに、一瞬恐怖を覚え、身を引こうとするオサ。
その手を捕らえて、引きずるようにアサコがオサを連れて行った。

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突然 タニリカ Vol.3 No: 889

投稿者:ベン 02/01/02 Wed 21:38:19
管理人さま。ネイサンとアデレイドはもうラブラブカップルそのものでした~
なんやかや言いながら、もう見てる方がアホらしってため息付いちゃいたくな
る感じ。いいカップルでしたよ!!フィナーレのデュエットダンスの二人もい
い雰囲気でした。今回のリカくららも私は好きっ。かなり妬けたけどね・・・

昨夜は勢いで書いてしまったのに、ごんた様R様ありがとうございました。
乱入、大歓迎でございます。

バニーちゃんのタニにお酌をされご満悦のリカの姿ってのが凄いツボでした。
ブンちゃんコムちゃんも綺麗だろうな~~

新年会の様子素敵ですね~。
まるで古き良き時代の東○映画を大スクリーンで見ている様な迫力でした。
ズラリと左右に居並ぶ野郎ども。その奥の奥の、奥~にドーンと構える和装
のトドさん。そして従えるはワタリカ。ウッ~格好いい・・・!!

ガイズの初日、なんやらファンクラブ(多分リカさんの)のお土産があった様
なのですが、それがナンとサイコロが二つ付いた携帯ストラップ。
う~~ん、任侠モノっぽくて、すさまじいセンスだと思った。(やっぱリカさ
んが決めたの??)あれは「ガイズ」というより、まさに極道轟組だー。

で、やっと続きです。

・・・

翌朝、リカはコーヒーを入れるポコポコいう音と、鼻をくすぐる芳香で目が覚
めた。
「ん・・・」
隣に手を伸ばしたがタニはもちろんいない。

胸から下がまだしびれている。まるで溶けかかったバターになった様な気分だ。
かろうじて動く手首だけを動かしてみる。何かオモチャだと思ったのだろう、
くららがベットに飛び乗り、嬉しそうにじゃれついてきた。後ろ足で立って、
爪でひっかいたり、噛み付いたりしてみる。

「ガリッ」
「痛てっ。くらら、おいで・・・」
リカはくららを軽くつまむとポンっと裸の胸の上においた。頭をなでてやると
気持ちよさそうに目をつぶって伸びをした。肉球のヒンヤリ感と短く刈り込ん
だ爪がチクチクして気持ちよい。くららが昨夜の傷の一つに触れた。

「あっ痛うう~~」
痛みと同時に、えもいわれぬ快感の波がリカのしびれた下半身に広がった。

「タニ・・・タニはどうしたろう・・・ボスにも連絡いれなきゃ。」
リカはなんとか上半身だけ起こすと、インターフォンのスイッチを入れた。

「リカです。あの、ボス今日は体調が悪くて。すみません、こんな忙しい時に
。俺の分の書類はあとでタニに取りに行かせますんで・・・」
「おおっ、心配するな。お前が休むことはタニから聞いたよ(まあ聞くまでも
ないがな)。それと仕事の方もな、ワタルが朝早くから来て、お前の分もやっ
てるよ。」

「えっ、ワタルが・・・(朝早くって・・・どうしてわかったんだろう?)」
インターフォンを切った後リカは首をかしげた。

「まっ、いいか」
くららをなでながら昨夜のタニに思いをはせた。

ワタルとはもちろん全く違う。だがゆうべのタニ、あれは紛れもなく野獣その
ものだった。リカの上にのしかかった、しなやかな若い獣。均整のとれた美し
い筋肉。宝石をちりばめたように汗で光る柔らかい肌。

リカの体が足先から火照ってきた。
昨夜のフラッシュバックのように、熱い波が体の芯から湧き上がった。

「うっっ・・・」
リカはあまりの激しい欲望に思わず飛び起きた。

タニがこんなに俺を狂わすようになるなんて・・・。
リカは恐ろしい地獄に足を踏み入れたような、そんな恐怖と甘い予感に思わず
身震いした。

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あー 皆様最高 No: 888

投稿者:管理人 02/01/02 Wed 18:40:35
いやー 皆様ありがとうございます。
ワタコムが良い結果になってからでも どんどん膨らむ小説を読んで凄く嬉しかったですねー。
0番様がこの掲示板たててくれてありがとう と仰いましたが 何を言ってるのですかー
あそこであの盛り上がりがなければ この掲示板は無かったのですよー
なので私こそ 0番様に感謝ですよ!!
なんか 最近ROMってますねー すみません。
壮ちゃんの野獣も見てみたいなー ついでにオサりかも好きでしたよー!
ベン様 ガイズよかったのですねー
ネイサンとアデレイドのカップルはどうでしたかー?
某サイトではいろいろ言われてる事でしょう そのサイトも見に行かなければ
新年会楽しみだなー タニのバニーガール・・・ 凄い ちょっと怖いもの見たさって感じかも。

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おめどうございます No: 887

投稿者:ワタコム応援団に入ります 02/01/02 Wed 18:08:19
新年明けて、ここに来て見たら、凄い量…
私だけ取り残されてる…

♪HT♪様
空間の部分、がんばって埋めます…

華子様
何時もコメントありがとうございます。期待にそえるようにがんばります…
Xdayの続き、消毒がしみるのを痛がるワタル氏がかわいいです!

ショーコ様
暴力的なワタル氏、素敵すぎ(笑)

香蘭様
よかったーーXdayを迎えてなかったのは私だけじゃなかったのですね
ワタル氏の肩に寄りかかって寝るコムちゃんかわいいです!

836番様
ワタ×コムのXdayらしいです
毛皮の下の素っ裸のブンちゃんも…一歩間違えると…

ぴよきち様
もーーーうっとり…
それ以外言葉が出ません…

バナマ様
サイコロ模様の風呂敷…
その後、ドクターケロ氏、どうしたんでしょう…
熊の置物…ドクターのディスクに今後飾られるのでしょうか

O番さま
独創的な想像力、敬服いたします…

管理人様
早く、バス旅行の続きをーーーーー

本当はライターの皆様、凄いですよねーーー
皆様にコメントつけたかったのですが、書ききれないないので
ごめんなさい!

今年も楽しませていただきます!
私のつたない文にもお付き合いお願いいたします!

追伸…
昨夜のNHKのワタル氏…格好良かった…

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らららさん、ありがとう No: 886

投稿者:すみれ 02/01/02 Wed 16:48:42
らららさんありがとう。おさちゃん登場させてくれて。
私は某所では、おさあさ書いたりしてるんですが
ここの形態にはなかなか入り込めなくて
ロム専門でいってます。
最近、おさちゃん登場しなくて寂しかったので
らららさんのお話読んですごく嬉しかったです。
ぜひ、つづきお願いします~

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Re: 厨房のオサ・2 Prev: 884 / No: 885

投稿者:ららら 02/01/02 Wed 13:38:16
なんか、文字化けしちゃってる...ようですね。

> ふんわりと漂ってくるすみれの香りに壮くん、爪慶涎爪慶涎...。

> 相変わらず、爪慶涎爪慶涎…の壮くん。

変な漢字の羅列(に見えますか?)は半角の「ドキドキドキドキ」であります。
どうも、削除がうまくいかず、ごちゃごちゃしてしまってすみません。m(_ _)m

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厨房のオサ・2 Follow: 885 / No: 884

投稿者:ららら 02/01/02 Wed 13:22:06

壮くんが洗い場に着くと、すでに大量の食器が次々と洗い上げられていっています。
「オサさん、スゴイ...」
えっ?と振り返ったオサ、またもニッコリ。壮くん...。
「僕んち、大家族でさ。ちっちゃい頃から洗い物は僕の仕事だったんだ。だから、慣れてるんだよ。」
それだけでもなさそうだけど...と思いつつ、壮くんは「手伝います」とオサの横に行って、ふきんを取って洗い上げられた食器を拭いていく。
ふんわりと漂ってくるすみれの香りに壮くん、爪慶涎爪慶涎...。

「ところで、身体の調子はいいの?」オサが尋ねる。
「ええ、このところは...」
「ちゃんとドクターのところ、定期的に通わなきゃダメだよ」真剣に見つめるオサの瞳に思わず目をそらす壮くん。
「はい。」もくもくと食器を拭いていきます。
「オサさんの方こそ、身体はいいんですか?」
「うん、、、最近はこのくらい。」ふふっと笑って、左の袖を捲り上げます。
そこには白い肌に引っかいたような傷跡が二筋、痛々しくつけらています。
「そんなに痛くはないんだ。」とオサは右手で傷跡をなぞっていきます。
壮くんは思わず、その傷跡に口付けしたい衝動にかられます。頭がくらくらする。。。壮くんの中にも、確かに幼い野獣が育っているよう...。
壮くんのそんな思いを知ってか知らずか(本人、無自覚、らしい)オサは袖を元に戻すと、拭き終わった食器を戸棚に片付け始めた。

「終わった。壮くんが手伝ってくれたから、思ったより早かったね。ありがとう。」にっこり。今日のオサはなんだかとっても素直。
相変わらず、爪慶涎爪慶涎…の壮くん。
「じゃ、も一回お茶しようか」とオサは壮くんを食堂に誘うのでした。

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

勝手にオサちゃんのお仕事作っちゃいました。想像力貧困なもんで、こんな展開ですみません。m(_ _)m
でも、厨房にいたんじゃ邪魔かなあ。その場合はもちろん、無視してください。
しかし、また、人格変わっちゃったかな。(泣)

壮くんとならオサちゃんも幸せになれそうなんだが(アサコが黙ってるかどうかは別にして)、
やっぱり不幸体質(笑)(やっぱ、0番さまのセンス、いいなぁ...)のオサちゃん、アサコがいーんだろうなあ。

お目汚し、失礼いたしました。m(_ _)m

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厨房のオサ・1 No: 883

投稿者:ららら 02/01/02 Wed 13:20:21
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

次の日の朝、朝食も一段落した頃、今度はオサが厨房にやってきた。
「紅茶、もらえる?アールグレイ。濃い目のストレートで。」
「あっ、はい」はじかれたように壮くんが立ち上がり、紅茶を入れに行きます。
これは壮くんが入れたいだろうと、ねったんも壮くんに任せておきます。

オサは思い切ったように、ねったんに向かって口をひらきます。
「僕に働かせてくれないかな?」
「えっ?」ねったんが聞き返します。
「ここで...料理とかは出来ないけど、食器とか洗い物なら何とかなると思うんだ。ダメかな?」
「えっ...でも、僕が許可するようなことじゃ...」
「じゃ、誰に言えばいいんだろ?」
「どうしたんですか?急に...」ミズが尋ねる。
「うん。なんか、何もしないでいるのも退屈かなって。それに、アサコさんもずっとそばにいると気が散るようだし...」
ゴクリ...そのとき厨房の面々の頭に浮かんだことはみな一緒だっただろう...
なんとなく、シャツの下のオサの背中が気になる面々である。
「別に許可取るようなことでもないんじゃないかな。ねったんさんが邪魔だと思わないんなら...
とりあえず、やってもらっても。」と冷静な意見のミズ。
「そうかなあ...」とねったん。
「ね、邪魔?」とオサがねったんに尋ねる。
「そんなことはないです。そりゃ、手伝ってもらったら助かるけど...」
実際、大喰らいの野郎どもを大勢抱えている轟組、料理はともかく、なかなか洗い物にまで手が廻らなくて、
超大型自動食器洗い機を購入してほしいとボスに陳情しようかと思ってたところなのである。
オサが手伝ってくれるなら、それに越したことはない。
「じゃ、決まった。」オサはにっこり笑った。オサの紅茶を運んできた壮くん、
オサの笑った顔をあんまり見たことなかったので(いっつも気を失ってるか、泣いてた…)、
その笑顔を見てなんだかうれしくなってしまいました。
運ばれてきた紅茶を受け取って「ありがとう」とオサ、ニッコリ。壮くん、撃沈です。

オサはゆっくりと紅茶を飲み干すと、
「じゃあ、いまからやるね。」と言って、自分の飲んだティーカップを持って立ち上がり、洗い場に向かいます。
オサを見送る面々、その後姿に、やっぱりシャツの下の背中が気になるのでした。
「大丈夫かなあ。」とねったん。
「そうだよね、半端な量じゃないし...」とキムくん。
「ショッキ、コワレル、キズツケル、マズイデスネ~」とちー坊。
「そうだ、食器よりも、オサさんに傷つけたらアサコさんにどやされる!」
と一同、顔を見合わせます。自分がつける傷はよくても、他人に傷つけられたらただじゃおかないアサコです。
「僕、見てくる」と一番に壮くんが洗い場に向かいます。背中には(誰も来るな!)という文字が見えるようです。
「とりあえず...壮くんに任せとく...?」とねったん。
「そうだな。じゃ、俺は自分の仕事に戻るか。」とミズ君、繕い物に手をのばします。
「じゃ、僕たちも行くか」とキムくんとタニ君、洗濯場に戻ります。

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続・アサコの創作意欲 No: 882

投稿者:ららら 02/01/02 Wed 13:18:18
需要があるかどうかは別にして、アサオサ、メインで書く人もあまりいないので、
へたっぴなワタシでも書いていいような気がして、書かせていただいてます。
こんな私でも書いてるので、皆様、気が向いたら、書いてくださいね~m(_ _)m

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

「愛セレ2001」乱入事件以来、アサコはなぜか精力的に仕事をこなしている。
そんなある日、厨房にふらりとやってきた。
「コーヒー、もらえるか?ブラックで。」
「はい」とねったん、すぐにコーヒーを入れに行きます。

「最近、仕事、調子いいみたいですね。」とミズが、運ばれてきたコーヒーに口をつけようとしているアサコに声をかける。
「ああ、目標が出来たからな。」ニヤリと笑う。まだ、かよこちゃんの化粧彫り、あきらめてないようです。
「それよりなあ、俺のあの作品、オサの背中のやつをな、記録に残したいと思ってな。」
「えっ?」ミズが聞き返す。
「いや、あの、ビデオにな、あの唐獅子牡丹(とすみれ)が浮かび上がってくるさまをだな、
こう、ハイビジョンで、はっきりくっきりと残せないかと...」
厨房にいた面々がいっせいにアサコの方に注目しました。アサコ、「愛セレ2001」で編集カットになったのが残念でたまらないようです。
「写真じゃなあ、あの浮かび上がってくる微妙な様子がわからないしな...あの白い肌が徐々に染まって...」
アサコ、その様子を思い出してるのか、舌なめずりしてます。
厨房の面々、その場面を想像して思わずゴクリと唾を飲み込む。
「あの...刺青が浮かび上がってくるっていうのは...つまり、オサさんが...」、ちょっと頬を染めて壮くん尋ねます。
「ん?」アサコは何が言いたいんだ?という顔。
「つまり、オサさんが興奮して...」なおも顔を染めながら壮くん、続けます。
「ああ、そりゃ、鞭の2、3発もくらわしゃ...」
「ダメです!!そんな、これ以上...」と言いかけるとアサコ、じろりと壮クンをにらみつけます。
「どうしようと俺の勝手だ。」
「僕、カメラマン、します。」と、急にキムくん、名乗りを上げます。「やっぱり、オサさんの動きを追わなきゃいけないでしょ。」
「ナニ?」
「じゃ、オレ、照明係」とミズ君。
「オオ、ソレジャ、ワタシ、タイムキーパーシマ~スゥ」(いるのか?そんなもん...)とちー坊。
「じゃ、僕はえっと...」ねったんまで何か言いかける。
期待に顔輝かせた厨房の面々を見回し、アサコは考え直した。
「やめとくわ」
「え~~~~~!!」厨房の面々からは失望ともブーイングとも思われる声があがる。
「やっぱり、ありゃ、生で見るのにかなうものはないからな...」とニヤリと笑うと、席を立って厨房から出て行った。
あとには膨らんだ期待を裏切られてがっかりしている人たちと、一人、生で見るオサの背中を想像して顔を赤らめている壮クンが残された。

(アブねえ、アブねえ...)厨房を出たアサコがつぶやく。
(だが、一番アブねえのはオサ自身かもな...)アサコは苦笑するのだった。

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Re: お礼を忘れた(泣) Prev: 865 / No: 881

投稿者:ららら 02/01/02 Wed 10:15:43
きゃぁ~、私の書いたもの、取り入れてくださってありがとうございます。m(_ _)m>0番様
もう、さんでも様でもそんなこと、どうでもいいです。新年早々のお年玉のようにすんごくうれしい。
(お年玉もらう年でもないですが...(^^;)
しかも、ちゃんと笑わせてくれてるし~\(^o^)/
自分がそういうの書けないもので、いつも0番様のセンスに感動しておりました。
その中に、自分の書いたのが取り入れられてるなんて、なんて、ステキなんでしょ。(*^^*)
へたっぴぃなくせに、ずうずうしくも書いたかいがありました。(泣)
ほんと、ありがとうございました。m(_ _)m

それから、まとめちゃってすみません...ですが、
>Zさま
年越してしまいましたが、お言葉、ありがとうございます。m(_ _)m
アサオサ、難しい...のかなあ。やっぱり、本筋にからみにくいですもんね...
でも、私が書けないのは単に私の想像力の貧困と筆力のなさが原因でございます。(泣)
また、お時間がございましたら、是非書いてくださいませ。

遅くなりましたが、管理人様、ここに参加されている皆様方、新年明けましておめでとうございます。m(_ _)m

今年も力作を読ませていただくのを楽しみにしております。みなさま、よろしくお願いします。m(_ _)m

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轟組の新年会・感想 No: 880

投稿者:カラヴァッジョ 02/01/02 Wed 09:05:15
>オレンジ様

いやーん、ブンちゃんの着物姿の横座り、ツボツボですー。
一度でいいから見てみたーい!


・・・ミーハーでごめんなさい、感想の書き逃げします。

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轟邸の新年会・続き No: 879

投稿者:オレンジ 02/01/02 Wed 06:44:10
「ボス!!最高の目の保養ですね~!!ブンさん達の着物はボスのお見立てなんですかい?」
「・・・(フッ)」トドは満足そうに酒を口に運んだ。
(備考:ボスは余計なことを言いませんが、コムちゃんのドレスはぶんちゃんのお見立てです)

「あの、ちなみにあのタニの衣装も、ボスのお見立てなんですかねえ・・・?」
その声にうながされ目をやった先で、トドは「うっ・・・」と声を詰まらせた。
トドの視線はバニーガール姿のタニと、タニに酌をされご満悦のリカの姿を捕らえていた。

「リカさ~ん。もっと飲んで下さいよ~」
「おおーっとっと。タニも飲めよ。しかし、ホントに可愛いよな。よく似合ってるぜ、タニ」
(そのウサギの耳の頭飾りはオレのお手製なんだぜ・・・)
編タイツがはちきれそうな健康的なタニの脚を、愛しげにリカは撫で回した。

「やめて下さいよー。だいたい僕、すっごい恥ずかしいんですけど。
この衣装、サイズ小さすぎるし・・・。気のせいか、みんな僕達を遠巻きにしてません?」
「馬鹿をいうな!」リカは、ぐっとタニの肩を引き寄せた。
「お前があんまり可愛いから、野郎どもは高嶺の花すぎて近寄れねーのよ」
「そ、そうかな・・・」
自信満々でリカにそう言われると、まんざらでもない気のするタニだった。
恥じらいながら、少し食い込んだブラのカップをモソモソと直す。

「・・・。リカの趣味だろう。俺は知らん」
二人の世界から視線を外し、キッパリとトドは言い切った。
「で、ですよね~!!よかった・・・」
トドのまわりで、男たちの安堵のため息が漏れる。

「お・待・た・せー」
人波を掻き分け、ようやくぶんがコムを連れて広間の一番奥のトドの席までやってきた。
「遅れてごめんね、トドさん。着付けに時間がかかっちゃってさー。
あれ?みんな、どうしたの。飲もうよ、飲もうよー」
無邪気に言いながら、ぶんは轟とワタルの間に腰をおろした。

横座りになったぶんの着物の裾が乱れ、白いあんよが膝上までチラリ。
ワタルは、瞬間、野獣の血が沸き立ちそうになり、あわててぶんから目をそらした。
と、そらした視線の先には、チャイナドレス姿で立っているコムがいた。
「何見てるの?ワタルさん」
「いや、あの、あの」

「ね、ね、どお?似合う?」
ぶんは着物の裾をゆっくりと直しつつ、トドに微笑みかけた。
「・・・ちょっと、サービスしすぎだな」
トドは他の者達に聞こえないよう小さな声で素早く言った。

ふふん、とぶんは小悪魔の笑いを浮かべ、トドの怜悧な横顔を覗き込む。
「初ジェラシー~?」
「・・・後で覚えてろ、ぶん」
「へへっ。た・の・し・み」

ぶんは軽くトドの頬にキスをして、
「でも、今日はまだまだ部屋には戻らないよ。宴会はまだ始まったばかりだもんね~」
と、ヒラヒラと手を振って、また人波の中へと去っていった。

「仕方のないヤツだ」
だが、そんなぶんが、トドには愛しくてたまらないのだった。

轟組の新年会は、そんなこんなで一昼夜続くのだった・・・。

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ぶんちゃんのお引きずり書きたかっただけの私・・・書き逃げします!
もしかして新年会のどさくさにまぎれて何か事を起こしたい方いらっしゃったら、後はよろしくお願い致します・・・。

皆々様、今年もどうぞよろしく!!

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轟邸の新年会・始まり No: 878

投稿者:オレンジ 02/01/02 Wed 06:38:53
その頃、轟邸で一番広い宴会広間、タタミ数千畳はある「黒薔薇の間」では。

「野郎ども、ボスがお越しだ。全員整列!ご挨拶を!」
ワタルの一声で、それまで談笑していた組員たちはいっせいに立ち上がった。

組員たちの整列した花道の中を、紋付袴の和服で正装したトドは悠然と進み、
左側にリカ、右側にワタルを従え、一番奥の上座に腰をおろした。

「ボス!新年、明けましておめでとうございます!!」
「うん。お前たち、今年も頼むぞ」

リカの「座れ」の手の合図で、組員達も全員着席する。

広間に入りきれないほどの男たちがずらりと整列している光景は圧巻である。
その頂点に立つ自分の責任の重さに、毎年の事ながら轟は身の引き締まる思いがするのだった。

「昨年もいろいろあったが、おかげでうちの組も無事新しい年を迎えることが出来た。礼を言う。
今年も今までどおり、いや、今まで以上にどんなときも真の極道の精神を忘れず
組のため、自分のため、何事にも精進して男を上げてくれ」
「おす!!」

「硬い挨拶はここまでだ。あとはみんな、好きに騒いでくれ。今日は無礼講だ。
リカ、乾杯の音頭を取ってくれるか」
「はい!」

黒燕尾でビシッと決めたリカは、グラスを高く掲げた。
「謹賀新年、轟組の繁栄を祝って、乾杯!!」
「乾杯ーーーーー!!」

乾杯が終わると同時に、ねったん達厨房組がこの日のために腕によりをかけて準備した
贅を尽くした料理の数々が怒涛のように広間に運び込まれてきた。
その豪華さに、皆の歓声が上がる。
あとはもう飲めや食えや歌えやの大宴会である。

乾杯からしばらくたった頃、トドは両脇に控えるワタルとリカに声をかけた。
「お前らも、ここはもういいから好きに楽しんで来い。待ってる奴がいるんだろう」

「はいっ。それじゃあ遠慮なく」
りかは素直に返事をし、ぐっとシャツの胸元を開いて気合を入れ直すと
組員達の輪の中に消えていった。
さっそくタニを探しに行ったのであろう。

「ワタル、コムはどうした?ぶんもまだ来ていないようだな。二人は一緒なのか?」
「え、あ、はい。えー・・・」
コムは昨日もほとんど寝ていないので自分の部屋でまだ寝てるかも・・・ともいえず、
大きな図体で小さくなってモゴモゴするワタル。

と、そのとき。
「遅くなりましたぁー」という無邪気な声とともに正面入り口の襖が開いた。
同時に「おおおおーーー」という野郎どものどよめきが広がる。

そこには、鮮やかな花模様の着物を芸者風にしどけなく着付けたぶんと、
その影に恥ずかしそうに隠れている空色のチャイナドレスを着たコムが立っていた。

「オーウ。ブンさーん。ビューティフルですー。いろっぽいデスー。
芸者さん?花魁さん?お人形さん??」
「ふふ。ありがと、チー坊。本当はこんな着崩しちゃいけないんだろうけど自己流でやっちゃった。
カツラも被りたかったんだけど、途中で面倒くさくなっちゃって。このままで変じゃないかなあ?」
ぶんは髪に手をやり小首をかしげる。
少し伸びかけのストレートの黒髪がまたしどけない着物姿に似合って色めかしい。

衿をぐっと抜いてあるので、ふんわりとした粉白粉の匂いとともに
ぶんの白いうなじがなまめかしくのぞいている。
背中まで、胸元まで、見えそうで・・・見えない。
チラリズムの勝利である。
「完璧です・・・ぶんさん・・・」
鼻血をおさえながら、壮とキムも呆然とぶんを見つめている。

「そ?ありがと」
着物の色と合わせた赤い口紅が、笑うとまた格別に艶かしいのだった。

「コムさん、キレイ・・・」
その隣りではうっとりとねったんがコムを見つめている。
「恥ずかしいから見ないでよ、ねったん。
ぶんちゃんに無理やり着せられたんだ。化粧も・・・イヤだっていったのに」
コムの着ているチャイナドレスは、左右の腰骨の上まで大胆にスリットが入っていた。
切れ上がった深いスリットからスレンダーなコムの脚線美が惜しげもなく晒されている。

コムが恥ずかしげに一歩、また一歩と歩くたび、コムの通った後の道には
その脚線美に吸い寄せられた野郎どもがバタバタと倒れて行くのだった。

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轟邸の新年会・天使のまどろみ小悪魔のたくらみ No: 877

投稿者:オレンジ 02/01/02 Wed 06:36:33
明けましておめでとうございます。
皆々様のワタコムXday、充分に堪能させていただきました。幸せな年末年始でございます・・・。
また、私のつたない文章をお読み下さった皆様にも心より御礼申し上げます。
また思いつきで書いてしまったものを、性懲りもなく投稿させていただきます。
気が向いたらお読みくださいませ・・・。

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その日、轟邸は朝からざわめき、ごった返していた。
なぜなら、本日は轟組の恒例行事、盛大な新年会の催される日なのである。

轟組の幹部から平組員、厨房班、縫物班、洗濯班、場合によっては捕虜さえも
この日はわけへだてなく全員大広間に集められ、最高級の酒と料理を豪勢に振舞われる。

普段は礼儀、作法を重んじる轟だが、この日だけは別だ。
日頃の組員たちの苦労をねぎらう意味もこめ、一日中無礼講で騒ぎまくることを許している。

また、この新年会には、皆、正装、あるいは趣向を凝らした思い思いの盛装(仮装?)で
参加することが暗黙のルールとなっていた。
華やかに着飾った美少年たちに酌をされながら無礼講で新年を祝うこのパーティーが
野郎どもにとって新年早々の初煩悩全開イベントであることは言うまでもない。

酒の勢いを借りて片想いの相手に愛を打ち明ける者、
どさくさにまぎれてちょっとしたアバンチュールに発展する者達も少なくないのだった。

しかし、そんな世間の喧騒も知らず、夢の中でまどろむ天使が一人・・・。

「コムちゃーん、いつまで寝てるの~?もうお正月ですよー。新年会、始まっちゃうよーー」
昼過ぎ、トントンとワタルの部屋の扉をたたいているのは、何やら大きな荷物を抱えたぶんである。

ワタルが少し前に部屋を出たことはチェック済である。
ぶんは、返事がないのにかまわずドアを開けた。
奥のベッドに近寄ると、羽毛布団がこんもりと盛り上がっている。
そっと覗き込むと、生まれたままの姿の天使が幸せそうに毛布にくるまって眠っている。

「明けましておめでとう!!ほら、起きて。コムちゃん」
小悪魔は、無情にも熟睡中の天使を揺り動かした。

「う~ん・・・なあに・・・眠いよぉ、ぶんちゃん・・・」
聞くまでもなく、昨日もワタルと熱い夜を過ごし、あまり寝ていないに違いない。
目をこすりながらあくびをするコムに、
ぶんは嬉しそうにねったんに入れてもらったコーヒーを差し出す。

「ね、ね、コムは新年会、何着ていくの?」
「新年会って今日だっけ・・・。うーん・・・僕、何も考えてないよ。正装・・・黒燕尾でいいカナ?」
「ダメだよお。そんなのつまらない。ね、ワタルに何か言われてないの?」

ポッと、コムは赤くなり、
「えっと、『俺は先に起きるけど、お前は好きなだけ寝てていい』って・・・」
「違うよ、そうじゃなくて、新年会のこと」
「?」
やっぱり、と、ぶんは、小さく首を振った。

「ワタル、こういうイベント事に疎いからね。
りかさんはタニに着せる衣装のデザイン48パターンは作ってたらしいよ。
でも大丈夫!心配しないで。コムの着ていくものは僕が見立ててあげる。
実はもう用意してあるんだ~」
「・・・。ぶんちゃん。もしかして僕を着せ替え人形にしたいだけでしょ」
ぶんちゃんニヤリ。図星である。

「さ、行くよ。準備しよ。パーティーだもん、楽しまなきゃ。
それに新年会は組の行事!ワタルもあれで正真正銘の極道なんだから、
コムも晴れてワタルと結ばれたことだし、極道の妻として恥ずかしくないよう務めなきゃね」
「ひょっとしてぶんちゃん、岩下志麻とか高島礼子とか好き?」

ぐずるコムをベッドから引きずりだし、まだ半分寝ぼけてるコムを
ぶんは追い立てるようにしてシャワールームへ連れて行った。

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タニリカ乱入 No: 876

投稿者:R 02/01/02 Wed 04:16:55
初めまして。(こちらは(笑))初書き込みです。
ベン様のシチュエーションが余りに嬉しくてついつい書いてしまいました。
・・・その、最中ってことで・・・
誠にお呼びでない上、なに書いてんだかなので、まずかったら削除してくださいませ。
取り合えず、勢いの書き逃げです、ごめんなさ~い。

§§§§

リカから零れる涙を見た瞬間、あの写真のことを思い出してしまった。
そして、もう遠い昔のことのように思えるあの頃、リカに責められながらも溺れていったあの頃のことが甦った。

ベッドサイドにはリカのネクタイが投げ捨ててある。
身体の下で喘ぐリカを眺めながら、何かに魅入られたようにタニはそれを手に取った。
屈み込み、唇に触れて呟く。
「俺のモンになってよ。」
薄く目が開き、リカの口の端が上がる。

しなやかで細い手首をとり、そして縛り上げた。
後ろ手に回され、身動きの取れないリカの胸がせりあがる。
透けるような白さに、自分のつけた赤い痕跡がなまめかしく浮き上がる。
かかえるように抱き上げ、痕跡に唇を這わせる。

唾液が傷に沁み、新たな刺激となって身体中を駆け回る。
痙攣したように声が上がる。
汗の浮かんだタニの顔に笑みが浮ぶ。
「お・・まえも、大概、変態だよ。」
首を上げて、唇を合わせる。
「リカさんが、うつったんだ、多分。」
膝が脚を割り、一層激しく攻めたられる。

操り人形のように仰け反るリカを支え、それでもまだ、愛おしさと憧れが湧き上がる。
「かっこいいぜ、お前・・」
喘ぎながらも誘うリカに、溺れる自分に溺れていった。

§§§

・・・お目汚し失礼致しました。

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ワタコム応援団 No: 875

投稿者:WK 02/01/02 Wed 02:09:42
あけましておめでとうございます♪
ワタコムのXdayがいっぱいで本当に嬉しいです。
皆様素敵な作品の数々 ありがとうございました。

ショーコさま、私もpart1から読んでいるので
昔(!?)を思い出しながら読みました。
感慨深いXdayをありがとうございました!!

まだまだたくさんのxday&xday後のワタコムもどうぞよろしくお願い致します。
ワタリカ、トドブン、ノルブン、あさおさ も期待しています。

管理人様 誤投稿してしまいました。すみません、下記の分削除して下さいませ。

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うわっ! No: 873

投稿者:ごんた 02/01/02 Wed 01:46:01
ど、ど、どうなっちゃったの~
続きをはやくぅ・・・バタッ。>ベンさま

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突然 タニリカ Vol.2 No: 872

投稿者:ベン 02/01/02 Wed 01:21:49
「うわっ、何だあ、今の?」
「人間の声かな?」
「お~~う、リカさんの部屋の方から聞こえましたね~」
「まさか、タニさんが・・・ついに殺され・・・」
「バカッ、いくら野獣のリカさんでもそれは・・・」
「でも、ワタルさんはケガしたばかりだから、その分リカさんタニに・・・」
「・・・・・」

屋敷中のほとんどがリカの部屋の前で聞き耳を立てた。
「・・・・・シ~~~ン・・・・・」
「ホントに中で死んでたらどうしよう?」
「タニ君っ、タニ君っ!!!」

と扉が開いた。
ガウンを羽織っただけのタニがいた。汗びっしょりだが、その目は異様に輝い
ていた。

『いつものタニ君じゃないみたいだ』
集っていた全員がそう感じた。
その後ろでは、ベットにうつぶせになったリカの裸の背中がボーッと青白くう
かびあがっている。眠っているのであろうか、まるで生きている気配が感じら
れない。

「ああーそういうことか」
「えっ?そういうことって?」
「スッ、凄い・・・タニ君・・・」

今見たモノが信じられないといった様子で、皆部屋に引き上げていった。
そして、タニのあの異様にギラギラした目と、リカの動かない背中の意味する
コトを想像して眠れない夜となった。

翌朝、リカはコーヒーを入れるポコポコいう音と、鼻をくすぐる芳香で目が覚
めた。

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突然 タニリカ Vol.1 No: 871

投稿者:ベン 02/01/02 Wed 01:00:48
皆様明けましておめでとうございます。

本日「ガイズ&ドールズ」初日観て参りました。
で、正常な判断力を欠いておりますゆえ、皆様へのご挨拶、素晴らしい数々の
作品へのコメントは今回できませ~~ん。

道中暇だったモンで当然色々なストーリー展開、考えました。
が、帰りはなんだかすっかり「H」な”タニ×リカ”モード”な私。

で、Xdayで盛り上がる中、突然タニリカ、と相成りました。

でもごめんなさい。「ガイズ」はとっても素敵な作品でした。観ている間は
楽しくて、おかしくて、妄想の入りこむ余地はもちろん無かったです。でもね
地下のネイサンのダンスや、リカさんが切ない顔で歌う「そ~ばに居て、今夜
だけは・・」のシーンがあまりに素敵だったもので、思い出したら妄想は止ま
らない!!のでした


・・・

なにげに全開、もとい(皆さんのPCも「ぜんかい」=全開ですよね?)、
前回の続きです。

めくるめく夜はまだ始まったばかりだった。

タニの執拗な攻めで、意識を失いかけてたリカの体はずっしりと重たい。
そのグッタリとした腰をタニは強引に引き寄せ、今度は正面から突き抜いた。

「んあっ、ん・・・・」
リカは抵抗することも、声をあげることすらもう出来なかった。

「んっ・んっ・んっ・・・」
タニの激しい動きに合わせてやっと呼吸している状態のリカ。

「んぐっ。」
「リカさん、まだダメだよ。」
タニが不適な笑みをまだ可愛いさの残る口元に浮かべると、かろうじて開いて
いたリカの瞳から涙が流れ落ちた。
苦痛の涙なのか、歓喜から流れでたものなのか、もうリカ自身にもわからなか
った。その涙を見てタニの瞳に野獣の光が点った。

「リカさん、リカさんはもう俺のモノだ。俺だけのモノなんだ。わかるよね。」
タニは残酷なまでの行為をリカに与え続けた。


闇を引き裂くような、リカの恐ろしい声が邸内に響き渡った。

それはまるで断末魔の叫びのようだった・・・

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何度もすみません。 No: 870

投稿者:ショーコ 02/01/01 Tue 23:13:59
ぴよきち様
や~~~ん、ステキ(^^)
うっとりさせていただきました。
これだけ言いたくて、また出てきちゃいました。
ごめんなさい。

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新年のご挨拶 No: 869

投稿者:ショーコ 02/01/01 Tue 22:55:14
管理人様並びに、ここに訪問されている皆様、新年おめでとうございます。
良いお年をお迎えでしょうか?今年もよろしくお願いいたします。

暮れから、今日まで、何度かこのページを開けていたのですが、
石をぶつけられるのが、怖くて(^^;)、息をひそめておりました。
それと、ゆっくり読んだり、レスを付けたりする時間がなくて。
ただ、どんどん増えて行く投稿が、まるで貯金箱が貯まって行くみたいに
うれしくて、速く読みたくて、ウズウズしておりました。

パナマ様。大長編、お疲れ様でした。面白かった~~~(^^)
こんな風に、明るく楽しくHが書ける技ってすばらしいです。
爪のあかをいただきたいのは、私の方です。

香蘭様。やっぱり、ふたりのXdayはこうでなくっちゃね(^^)
可愛くて、ドキドキさせられて、ステキでした。
何しろ私、描写が『首筋』止まりなもので
それ以上に進めることができる方って、すごい(*^^*)

836番様。ワタコム、書いてくださったのですね。ありがとうございました。
流石、836番様。どうしてこんな発想が生まれるのでしょう(^^)
とても楽しかったです。ところで、『密偵』って、だれ?
とっても、受けてしまったもので(^^)

HT様。ブンちゃん、魅力的ですね。トドさんとハッピーな新年でよかった(^^)

Z様。当分書けないなんて・・・寂しいです。
ご都合が良くなったら、是非また読ませてくださいね。

華子様。『おひねり』ありがとうございました(^^)
雪の初日にいらっしゃるのですね。うらやましい。
あらぬ妄想をいだきませんように(*^^*)
『清き正しく美しく』でございますよ(^^)
私、Xday書いてしまったら、何も思いつかなくなってしまって・・・
そうか・・次の日の朝っていうてがあったのね、と思わず納得いたしました。

0番様。新年早々、笑わせていただきました。
『不幸体質』のオサちゃん。なんていい表現なんでしょう。
本当に、ここに出て来るオサちゃんのイメージにぴったりです。
0番様の100分の1の才能でもいいから、私に有るといいのに、
と、新年早々、しみじみと思っております。

長くなりました。これは私の体質?ですね。
最後に、まだXdayを温存している方いらっしゃいませんか?
是非、読ませてください。お願いいたします。

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あけましておめでとうございます。 No: 866

投稿者:keiko 02/01/01 Tue 22:05:34
こんばんは。
今年もよろしくお願いします。
冬のボーナスでパソコン購入していたのですが
回線をつないでいなかったのでネットが開けませんでした。
昨日やっとネットつなぐことができました。
なのでお正月ここにお邪魔邪することができました。
28日からみていなかったのでここに来たらたくさんの書き込みが
あって読みがいがありました。
0番様の「愛セレ2001」すごいですね。
ドキドキしてしまいます・・・・
しかもあさこ・おさも乱入で・・・・・・・
この先どうなってしまうのでしょう?
とても気になります。
私もがんばって参加したいと思っています。
今年もよろしくお願いします。

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お礼を忘れた(泣) Follow: 881 / No: 865

投稿者:0番 02/01/01 Tue 20:01:21
>836番様。
リカちゃんタニちゃんのオマージュ編、嬉しかったです。
(日にちはあんまり経ってないのに書き込みがたくさんなのですごく前のことの
ようです~)
いや別に私のものではない、皆さまのお宝836番様ではありますが、
指輪のことまで覚えてくださって、ほんとにありがたや~です^^;
文体も芸風(?)も違う書き込みなのに、よく覚えていただけて(笑)
それにしても私ってほんとに節操なしだ・・・

>ららら様
様づけじゃなく、気安くさんづけしてしまってごめんなさいでした。

お礼といえば、この場を作ってくださった管理人様、お話を広げて書いて下さる
皆さま、読んで下さって感想を書いて下さる皆様、ロム専(笑?)の皆様。
自分だけで話を書いていたら絶対に不可能、仲間内でリレー小説やっても
こんなに広がるのはまず無理。そんな仲間はいませんが^^;
どなたのことも知らないのに、こんなに沢山の方が(パート1も含めて)
私がたまたま最初だったこの設定にかかわってくださっているのは、
なんだか不思議で、よくよく考えたらものすごいことです。
皆様、本当にありがとうございます。
管理人様、本当にありがとうございます。

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「愛セレ2001」あさこちゃん オサちゃん乱入 No: 864

投稿者:0番 02/01/01 Tue 19:04:19
あけましておめでとうございます。
皆さまそれぞれのワタコムⅩdayやらお好きなカップリングやら(笑)
盛りだくさんのお正月で楽しいです。
で、私は私で「愛セレ2001」行かせて頂きます。
>らららさん、強引に愛セレに取り入れちゃってごめんなさいね。



無駄に広い轟邸のそこかしこで起きた雑音はどこ吹く風で、
二人の愛は現在進行中・・・のはずでしたが。
「やめてってば」「いいだろ、別に」
どこか倦怠期の夫婦を思わせる会話とともに、いきなりあさこちゃんが
オサちゃん引きずって乱入です。
乱入に驚きはしても愛の炎は消えない二人、誰が入ってこようと背景としか
見えちゃいません、が。
あさこちゃん、つかつかとかよこちゃんに歩み寄り、
「彫ってやる」
「はい?」
まとぶんの体の下で喘ぎながらも、律儀に聞き返すかよこちゃん。
それはそれは尊大なる態度であさこちゃん、
「白鳥の化粧彫り。この俺様が彫ってやる」
「……ナニユエでしょう」
とりあえず敬語ではありますが、どこかネジが抜けてる感じがします。
「俺様が天才彫り師だからだ」
それのどこが理由に?と本人以外の誰もが思ったことでしょう。
そもそも人の恋路を邪魔するな、といいたいところですが、まとぶんがいっこうに
動きを止めないので、邪魔と言えるのかどうか。
しかし、この発言内容では、さすがに黙って愛を確かめ合っているわけにも
いきません。
「ちょっと待て。この真珠の肌を傷モノにされてたまるか」
まとぶん、大事な×100かよこちゃんを抱えあげて膝に乗せます。
「傷とは失礼な。この俺様が直々に彫ってやるって言ってんだぞ」
「誰が俺様だ、中身はお子様のくせに。
ガタイだけがとりえのお子様は、そこの不幸体質とよろしくやってろ」
まとぶん、毒吐きすぎです。
不幸体質呼ばわりされたオサちゃん、あっという間に涙をいっぱいにためて
泣き出す寸前。
「オサさんを泣かすな。おまえが泣かしていいのは、俺だけだ」
かよこちゃん、文句のつけどころが変です。
「あんたがいいって言うなら、一晩中でも泣かせてやるけど?」
「できるもんならやってみな」
にっこり微笑んだかよこちゃん、続けます。

「一晩中泣いてやる、おまえのために」

とたんにわっと泣き出したのはオサちゃん。どこまでも不幸体質です。
「なんでおまえが泣くんだよ。まさかこいつに惚れてんじゃないだろうな?」
妙な誤解をするあさこちゃん、そりゃ急展開すぎ。だいたいこいつって
どっちです?
「ちがっ……なんでこんなにこの二人はラブラブなのかって……」
とたんにぴくっと眉が動くあさこちゃん。オサちゃん地雷を踏んだ気配。
「おまえ、俺様の愛が足りないって言いたいわけか?」
「あ……そういう意味じゃ……」
これはヤバイ、と察知したオサちゃん、ドアの方へ走ろうとしますが
時すでに遅し。
首根っこを引っつかまれてベッドに放り出され、着ていたガウンを
引っぺがされます。
ここのベッドは特注キングサイズなので、四人乗ってもまあ大丈夫ではあります。
明るい光のもとにさらされた白い背中に、まだ鮮やかに唐獅子牡丹(とすみれ)
が浮き彫りに。
「ここをこんなにさせてるくせに、まだ足りないとは俺様も馬鹿にされた
もんだな」
「ごめんなさ……」
オサちゃん、思いきり愛媛の伊予柑やな予感です。
「謝るんなら、体で謝ってみせろよ。愛が欲しいんだろ?」
「や…あっ…」
突如としてとなりで始まったSMショーに、ここは編集カットだな、と
判断するまとぶんでありました。



なんだか、一人Ⅹdayというか^^;
なお、「愛のセレブレーション2001」と」銘打ったので、タイトルは
2001のままでございます。
まるで二年越しで愛を確かめ合ってる二人のような気がいたします(笑)

そろそろどなたかが言い出しそうな一言を予測。
「ところでゆうひくんはどうしてるんでしょう?」^^;
私、基本的に自分が設定した方々しか書いてないのですが(おおもとなだけに
メインの方々が多いので、多分私が一番節操なしに書いてると思います)
ぶんちゃん、ゆうひくんはかなり初期にどなたかが出されたので、出まくっては
いるんですが、時々停滞するみたいですねえ、ゆうひくんの方。

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ベルバラ観ながら、、。 No: 863

投稿者:華子 02/01/01 Tue 15:28:33
今、ベルバラ観ながら書いてます。新年早々、妄想が、、、?
香蘭様
甘~~いワタコム、LOVEです。元旦早々、うっとりしてしまいました。
この後のワタコムも楽しみにしていますね。
“ノル×ブン親衛隊”K様
ノル・ブン・トドさんそしてかしげちゃん。妖しーーいこの感じ。
ワクワクします。早く先を思いついてください。

で、私は随分前に書いてしまった、ワタコムのXDayの続きを書いちゃいます。
なんか、間抜けな感じですが新年の戯れという事でお許しください。
(随分前になるから、なんか変ですけど。。780番くらいの続きです。)
************
2人は、幾度となく激しく抱き合い、穏やかな眠りに着いた。
翌朝、ワタルが先に眼を覚ました。
隣にはコムが、ワタルに寄り添い小さな寝息を立てていた。
可愛い寝顔。
夕べワタルに抱かれながら見せた、あの妖しいまでの陶酔の表情とは
まるで違う。

“コム、もう何処へも行くなよ。”
小さな声でコムの耳元で囁いた。(あなたが、あまり野獣にならなければ大丈夫)
声が、聞こえたのかコムが眼を覚ました。

「お、おはよう。、、ワタルさん」
恥ずかしそうに少し眼を伏せぎみにワタルを見る。
ワタルは、声をかける代わりに小さなキスをした。

コムの体には、ワタルの付けた愛の印がそここに。
白いコムの肌には、バラの花びらを散らしたように美しい。
ワタルは、そのあかしにそっと触れた。

「コム、大丈夫か?」
「・・・」コクンと頷くコム。
ワタルが、ベットから降りようとコムに背を向けて座る。

「あっ、、!」ワタルの背中にある傷が目に入った。
ワタルの逞しい右肩の少し下にくっきりと残る爪跡。
コムは、そっと触れながら、

「ワタルさん、ごめんなさ。僕が、、。」
コムは、その傷に思わず口付けた。
「ああ、、気にするな。俺は、うれしいよ。お前の付けた物だからな。」
と、優しい笑顔でコムにそっと頬を寄せた。

コムは、スッとシャツを着てベットを降りると部屋の隅にある
救急箱を持ってきた。ソファーに座るとコムは、
「ワタルさん、肩の傷消毒しょう。」と薬の準備をする。
「いいよ!こんなの舐めときゃ治る。」

「ダメーー!!ばい菌入ったら大変だから!!」
思いっきり頬を膨らませて怒るコムの顔。これもまた愛らしい。
その愛らしさに引き寄せられるように仕方なく、ワタルは、コムに従う。

「じゃ、消毒するね、」とニコニコしながら始めるコム。
(もちろん天使の笑顔?!)
とたんに、ワタルの叫び声が、、

「いってーー!!しみるよーー!もういいーー!!」
ワタルを見て、コムは大笑い。ソファーで笑い転げている。
「ワタルさんにもダメな物があるんだー。子供みたーい!」
「お前に言われたくない。コム、いつまで笑ってるんだ。
 笑いすぎると、、」

ワタルは、コムの笑っている可愛い唇を塞いだ。夕べの事も蘇り
激しく甘~~いキス。
あまりの激しさにコムは。ソファーにのけぞる。
「ワタル、、さん、くる、し、、」
コムは、息苦しさで訴える。

やっと唇を離したワタルは、ニヤリと笑って
「俺を苛めたバツだよ。」
「う、、ん。でも、こんなバツならいつでもいいなぁ~~。」
ケロッとして天使の微笑を見せるコムに、ワタルは
可愛いやら、拍子抜けするやら、、。

なんとなく、先が、、怖い気もしますね。コムちゃん。

~~~~~~~~~~
という事で、XDayの書き掛けだった?所を書いてみました。間が抜けていた変ですが、、。
明日、雪組みの初日に行きます。なんだかここを思い出して大変な事になりそうな気がします。でも楽しみです。

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エピソード1・その③  No: 862

投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 02/01/01 Tue 13:07:45
バンッ
勢い良く扉が開く。
「ぶんっ・・・」
「クッ・・うぁー・・・」「あははは」
ぶんの悲痛な声と狂気に満ちた笑い声。
腕を縛られ、綺麗だがやけに危険な目をした男に組み敷かれ、今まさに貫かれようとしているぶんの姿が目に入った。
ボロボロのブラウスと危険を匂わせる小瓶が床に散らばっていた。ぶんの意でない事は一目瞭然だった。
この光景で稔の怒りは頂点に達していた。
「貴様、ぶんに!」
かしげに掴みかかりぶんから引き離した。
「ッ・・・誰だ?人の部屋に入る時はノック位するものだよ、せっかくいい所・・」
言い終わらないうちに容赦ない稔の一撃がとんだ。
あまりの剣幕と初めての一撃にかしげは唖然としていた。
轟組で絶対の存在だったかしげは手をかけられた事など一度もなかった。一種の感動ともいえる衝撃だった。
新鮮な想いが湧き上がっていた。
ぶんに駆け寄る。

「早く、しろよ・・」
ぶんはまだ状況が掴めていなかった。体の熱りを一刻も早く止めてしまいたかった。
稔はその声に無言でぶんに着ていたコートを羽織らせようとしてハッとした。(こんなものを・・・)
ぶんの腕に彫られた「ノル命」の文字が痛々しく目に飛び込んできたのだ。そしてもう片方の腕を見て目をみはった。
「トド命」。(なんでこんな事に、俺は一体・・・ぶん、すまない)
怒りに満ちた稔の目から一滴の涙がぶんの頬を濡らした。

(・・・?!)
ぶんが振り向くとそこには稔の姿が・・・。
「あ、」(ウソだ)
(そんな、なんでこんな時に・・・)
懐かしい眼差しを向ける稔にぶんは戸惑い言葉が出てこなかった。
稔は無言のまま頷くと、ぶんの顔を両手で包み込み、あっという間に唇を奪った。
ぶんは目を見開いたままだったが、稔が舌を絡ませてくると、ぶんも幸福に満ちた表情でそれに応じた。
懐かしい稔の感触が心地よかった。
暫くの口づけを交わすと、ぶんを抱きかかえ扉へと向かう。

「稔さん、僕が・・・」
わたるは胸が一杯だった。こんな幸せそうなぶんを稔に引渡したかった。だが自分は今ここの人間だ。
意を決し稔の前に立ちはだかると手を差し伸べた。

「わたる・・・頼む、ありがとう」
稔は久しぶりに見るわたるに驚いたが、状況を察知しぶんをわたるに託すと轟のもとへ向かった。

(ス・スゲェよやっぱり)稔の命知らずな行動にわたるは興奮していた。

この様子をみていた轟邸に住む面々もまた、日頃からよく思っていないかしげが張り倒されるのを見て飛び上がりたい衝動にかられていた。
(誰だか知らないけどわたるさんの知り合いなんだ。良かった良かった)と、厨房へ戻っていった。
早く戻ってこの話でもりあがりたかったが、今は誰も言葉に出さなかった。ぶんの表情があまりに悩殺的で暫く浸っていたかったらしい。

かしげは未だに動く事が出来ずにいた。ぶんの表情に嫉妬の色が浮かんだ。

りかは複雑な面持ちで眺めていた。
(あいつ・・・わたる、知り合いなのか?)
稔の姿が目に入った瞬間一瞬動揺したものの、わたるに何故ぶんを引き渡したのかまるで訳が分からずただその様子を眺めていた。

ぶんを引き渡すと同時に轟の声がした。
「わたる、ぶんを部屋へ」

「覚悟は出来ているんだろう」
「あぁ」
いつの間にか部屋に入ってきた轟の拳が稔の腹部を直撃した。「ウッ」鈍い音と同時に激痛が襲いその場に崩れる。
「戻ったら、こいつを運んでおけ」
そう言うとかしげの方へ向かっていった。
わたるは後ろ背に轟の言葉を聞き部屋を出ていった。
ぶんは稔の所へ飛んでいきたかったが、今それをしたら稔の身に危険が及ぶと、わたるの襟元を今にも引裂きそうな勢いで掴み必死に耐えていた。

NORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUN

皆さま、明けましておめでとうございます!
今年もノルXぶんでいかせて頂きます。流れ完全無視しちゃいます、これからも(笑)。
今回はいろいろ絡めてみました。この先どうしよう・・・。思い付いたらまた来ます。
それでは皆様、良いお年を~♪

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Xday~in the moonlit night~ No: 861

投稿者:香蘭 02/01/01 Tue 03:37:49
夕食のあとねったんがカフェ・オレとコーヒーを持ってきてくれた。
「ありがとう」コムはいつものようにお礼のキスをする。
ねったんは一瞬、顔がゆるんだがワタルの殺気を感じてあわててさがっていった。

うれしそうにカフェ・オレを飲むコム。
「コム、いつもお礼にキスしてるのか?」
「ねったんだけじゃないよ、キム君にも壮君にもちー坊さんにもするよ。」
「ち、ちー坊にまでか!!」

(くそ~あのガイジン~)

「ワタルさんもしてほしい?」
「えっ?」
コムはいたずらっぽく笑うとワタルの唇にそっとキスした。

「ワタルさんコーヒーの味がする。」
ちょっとてれくさそうに言うコムをワタルはおもいっきり抱きしめた。

「コム~~もうにがさないからな!」
「ま、まってワタルさんカフェ・オレこぼれ・・・んっ。」
ワタルの唇がコムの唇を覆う。
「んっ・・・っ」
ワタルはコムのすべてを求めるように、激しく吸い付き舌を絡めてくる。
コムはもう息もできないほどだ。
「ワタ・・ルさん・・くる・・しい」
ワタルの唇が離れるとコムはワタルの首にしがみついてしまった。

耳元でコムの荒い息づかいがきこえると
ワタルは更に刺激されコムの首筋を攻めてくる。
「あ・・・・っ・・ま、まって・・・」
ワタルの激しさにコムは体を支えきれない。
力の抜けてしまったコムをワタルは姫だきでベットに連れていく。

「ワタルさん」
うっとりとした表情のコムは妖しい魅力をはなって無意識にワタルを誘っている。

コムの服をとると白い肌があらわになる。
「コム、きれいだよ。」ワタルはコムの体にくまなく口付ける。

きつく吸うとコムの白い肌は紅潮しワタルの跡が残っていく。
そしてそのたびにコムは吐息をもらした。
「はぁ・・・・ぁ」

ワタルはやっと手にいれた宝物をいつくしむようにゆっくりと口付け、コムのあまい声に酔いしれた。
やがてワタルの手がコムの下肢にのびる。
「ワタ・・ルさ・・ん・・やっ・・・や・・」

コムはワタルの手をとろうとしたがワタルはいっきに指をすべりこませる。
「ああっ・・・。」
コムは叫び声にも似た声を出してのけぞった。

「コム・・。」
「あっあっ・・・。」

ワタルはそれを抜き差しながらコムをおいつめていく。
「はぁ・・・あ」
「コム・・もっと俺をかんじて・・」
耳元で囁くと今度はワタル自身がコムの中へはいっていく・・・。
「あああっ・・・。」
コムは必死にワタルにしがみつく
「ワタ・・ルさんっ・・ワタ・ルさん!!」
ワタルは華奢な体で必死にこたえるコムがたまらなくかわいくてならなかった。
「コム・・かわいい」
「んっ・・・はぁ・・やっ・」

コムはもうただワタルに愛されていいしれぬ快楽だけを感じていた。

「あっ・・・はぁぁ・・」
ワタルが腰を動かすと。あまい声でこたえるコム。

それは2人がひとつになったのを確認するように果てるまでつづいた・・・。


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ついにかいてしまいました。お正月そうそう何やってるんでしょう(^^;
お読み下さった方ありがとうございました。

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新年のご挨拶 No: 860

投稿者:Z 02/01/01 Tue 03:33:37
A HAPPY NEW YEAR!!!

いろんなバージョンのわたコムが見れて嬉しいです(^^)
待って待って待って待ったんですもんね~。
一線を超えた後の二人はどーなるのでしょう。
わたるはものすっっごく我慢してきたから一気に爆発しそう(笑)

>ごんた様、パナマ様
本当に嬉しいお言葉、ありがとうございます。

パナマ様の大長編、素晴らしいです!
あんな大作が書けるなんて羨ましいですわ。

ごんた様のりかたにの二人の世界、ラブラブでいーですねー。
もーあの二人はほんと、勝手にしてくれ!って感じですよね(笑)

>836番様
突然消えてすいませんでした^^;
それより!去っちゃーだめっすよ!!
今は思いとどまって下さった様で、安心してますが・・・。
私は一人で勝手に親近感を覚えているので(笑)これからもどんどん書いて下さい!
私は影からひっそりと見守っております。。。

いつかまた書こうと思ってるんですけど、ロム専の味を占めてしまって・・・
いやいやそーじゃなくて、ほんとに当分書けないんで、
これからも皆々様の作品を楽しみにしています!
今年の轟邸はどーなるのでしょう・・・

それでは、皆様にとって今年も良い一年でありますように☆

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Xday~new year's eve~ No: 859

投稿者:香蘭 02/01/01 Tue 03:31:38
あけましておめでとうございます!!
お正月早々書き上げてしまいました。本当は大晦日に書こうと思っていたのですが
間に合わず…・。
みなさんのいろいろなXdayがあってほんとにうれしいです!!

たくさんお話があるのに自分が執筆中だったためみなさんの作品みてませ-ん!!
これからゆっくりみるつもりです。楽しみ~~~。


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「おはよーねったん。朝ご飯テラスで食べたいんだけどいい?」
「おはようございます。じゃあ今準備しますね。」
「ありがとう」コムはねったんの頬にまたお礼のキスをして部屋へ戻っていった。

ルンルン気分のねったんをしりめに厨房チームはひそひそ話し合っていた。

「コムさん朝から気分よさそうですね。」とキム
「うん!なんか晴れやかな顔でした」と壮もうなずく
「もしかして・・・。ついに・・・!!」顔を見合わせるキム、壮、ちー坊
「メデタイデスネェ!」とやけにうれしそうなち―坊

「いや、ちがうそんなんだったらこんな朝早く起きてこないよ。」といづる
「それに声聞こえなかったし・・・。」
「ミ、ミズ君聞いてたの?」
「フッ!」

その頃部屋ではまだワタルは寝ていた。

( ワタルさん早く起きないかなー?でもワタルさんの寝顔かわいいなぁ)
ワタルの顔をまじまじと観察するコム。
するとワタルがやっと目を覚ました。

「わっ!ど、どうした??」
起きてすぐ目の前にコムがいてワタルは驚いた。
「おはよう!ワタルさん。よくねむれた?」
「あぁ、ソファで寝ちまったのか・・・。」
「うん、ワタルさんぜんぜん起きないんだもん」

「昨日どこいってたんだよ」
ワタルはコムを抱き寄せて聞いた。
「べっ別に・・・。(かしげちゃんのお見舞いいってただなんていえない)」

いつもより数倍元気がなさそうなワタル。
「ごめんねワタルさん」
「・・・淋しかったよ・・・」
ワタルはコムをきつく抱きしめる。
コムはワタルのぬくもりにつつまれて最高に幸せだった。



「コム?・・・コム?」
キスをしようとコムの体を離そうとするがコムはワタルの肩に
よりかかったままだ。

「コム?」ワタルがそっと肩の上のコムを見る。
コムは天使のような顔で……眠ってしまっていた。
「こいつ・・・・・ったく。俺がお前を抱けないのはお前のせいじゃねぇーか」

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バリまだpm11:40(続き) No: 858

投稿者:♪HT♪ 02/01/01 Tue 02:48:24
砂を蹴りながらのるが突然切り出す。
「なあ、ぶん。ここで暮らさないか」
以前と変わりなく懐っこい眼でぶんを見てくれるのる。
色んなことがありすぎて混乱したぶんの頭にはその笑顔に癒されていく。
のるがぶんを抱きかかえ、軽いキスをしたその時。
「ゴゴゴーーー」割れるような爆音と共に二人の頭上に一機のヘリが。
縄梯子を垂らした先に捕まっているのはピストルを構えたトド!!

「トドさん!」ぶんの笑顔がトドに勝利の笑みをもたらす。
「もう一度撃たれたいか、のる」
「くっ。また来やがったな、トド」
「トドさん、やめてっ!!」
ぶんがピストルに覆い被さったところをトドが抱きかかえへりは再び上昇する。
丸腰ののるはなすすべも無くぶんを見つめていた。
「のるさん・・・」
「サヨナラと言え」トドが強制する。
「さよなら」ぶんは遥か下に立ち尽くすのるに小さくつぶやいた。

ヘリの中で我に返ったぶん。
「とどさん~!嬉しい。迎えにきてくれたんだね」トドをぎゅっと抱きしめる。
「さっきまでの顔とは別人だな」言いながらもトドも嬉しそう。
「ずっとずっと会いたかったんだよぉ」素直に感情の赴くままトドに覆い被さり
 キスの嵐を浴びせる。大胆なぶんの攻撃に可愛いヤツと思いながら
「1週間分だ。覚悟しろよ」ぶんの服を一気にはがし、熱い印を刻み付ける。
暖かい唇。荒々しい指使いが懐かしい。
「あ・・」ぶんも久しぶりの快感に何度も失神しそうになりながら
窓の外に目をやると、空に光輝く花火が。
「カウントダウンパーティの声が聴こえる・・・」息も絶え絶えにぶんがいう。
トドがぶんの上で激しく動き、一気に果てる時、
「3、2、1、0、パンパーン!!」ひときわ大きく花火の音とと歓声があがった。
「新年だ、ぶん」サッパリした顔のトドが耳元で囁く。
「おめでとう、それにありがとう、大好きだよ」
ぶんはトドの愛を心と体の両方で深く深く感じていたのだった。

。。。のるぶんもとどぶんも好きな欲張りなワタシ。
K様、のるぶん続けてくれて嬉しいです。ハード系はおまかせしてもいいですか?
836番様、3組とも綺麗にまとまっていていい大晦日でしたー。
オレンジ様、誘い方講座最高。ぶんこむのキスってそそられます・・・
バナマ様、リカの美学がイキだわ。ワタルの受け・・・大笑い。
ショーコ様、ワタコムXday良かったですよ~。その先も続けてくださいね。
わんこ様、いちご様、私もとどぶんフリークです。刺激受けさせてもらってます!
元旦から失礼しました~。今年も楽しくなりそうですね!!

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開けまして?いや、明けまして! No: 857

投稿者:華子 02/01/01 Tue 02:28:32
管理人様、並びにライターの皆様、そしてここにおいでの皆様。
新年明けましたおめでとうございます。
(年明け早々、なんかオヤジ入ってます。)今年も宜しくお願い致します。
仕事で、遅くに帰ってここに来たら、もう皆さんのパワー溢れる作品ばかりで
じっくり読んで居て、年が明けてしまいました。

836番様
ワタコム、書いて頂けて感激です。ワタルの優しさが伝わってきますね。(^^)
ブンちゃん・コムちゃん・タニくんの可愛い計画、ブンちゃんのコートの下など
複線も楽しくて笑いながら、ウットリしてました。
守備範囲じゃないと言わずに、ぜひ次も待ってます。

パナマ様
長編大作、お疲れ様でした。ずーと、楽しく読ませて頂いて来ました。
ドキドキもワクワクもあり、大笑いもしました。また次も楽しみにしています。

ショーコ様
ちょっとハードな「ワタコムXDay」ステキです。(書かないつもりだったなんて)
パート1の時から、私もずーとワタコムを追っているのでなんかジ~~ンと
きちゃいました。(グスン!)石投げなんてとんでもない!!飛んでくるとしたら
「おひねり」ですよ。(私の投げたのおひねり、届きました?)

ワタコム応援団に入ります様
ワタコムの微妙なズレ具合、いいですねぇー。バリ編のXDay、楽しみ。
ずんこさんも絡んでくるのかしら?

香蘭様
XDayまで~のワタリカが、コムちゃんの話しをしているのが、とてもツボです。
トウコちゃん、かしげちゃんの名前が出ているのも、ちょっとワクワク
しちゃいました。

mitoo様 
個人名でのレスを頂いて光栄です。あまり煽てると調子に乗ってしまうので、気をつけてくださいませ。
(と、もう乗っているかもしれません。)

また、長~~いレスで失礼致しました。皆さんのXDayに刺激されて、また
懲りずに書いてしまいそうです。(新年早々、迷惑な奴です。)

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おめでとうございますー No: 856

投稿者:♪HT♪ 02/01/01 Tue 01:39:02
大晦日の昼に来た時は家族に無理やり買い物を頼み、猛ダッシュで書いたのですが
続きが頭で炸裂し、伊達まきは焦がすわ煮物は薄味だわ、散々のおせち作りでした。
新しい年を迎え、ここが元気にいつまでも続きますようにお祈りしまーす。

。。。時間が戻ってバリPM11:30。
もうすぐ年が明ける。バリに来て1週間になるのか。
ぶんはバルコニーから夕日の沈んでしまった海をずっと眺めていた。
「ぶん!カウントダウンパーティに行くぞ」
ワタル、コム、ずんこが勢いよく部屋のドアを開ける。
「ああ。でも僕後から行く。先に行ってて」
ずんこがハハンという顔でぶんのスーツケースから入れっぱなしの
携帯電話を出してきていう。
「きっと、待ってるぞ。連絡」
「いいんだよ。トドさんだって何も言ってこないし」
わたるはそっと口を押さえて後ろを向いたが誰も気づいてない。
トドはワタルには何度も電話をしていた。
「皆は元気か」「はい」「本当だな」「はい」「皆だな」「はい」
「この電話は無かった事にしておけ」「はあ?」
結局ぶんの事が心配なだけだと解かったワタルは自分から
極秘でトドに連絡を入れていた。(ボスが言うなって言ったら絶対だよな)
代わりにコムが無邪気につっこむ。
「またまたぶんちゃんらしくない、素直になりなよぉ」
「わ、わかったよ。皆が出かけたらラブラブコールしておくよっ」

3人が出て行くとぶんは思い立った。
(やっぱりのるさんに似た人ともう一度会わなきゃ!)
すぐに上着をはおり部屋を出る。玄関を開けるとそこに探し当てたかった
その人が立っていた。
「まだ帰っていなくて良かった」のるの声だ、間違いない。
「のるさん、来てくれたの」先日の熱い抱擁は夢うつつの中だったからか、
今日のぶんは抱きついていけないでいる。
「少し歩かないか」二人は海岸線を歩き出した。
「今までどうしてたの」
「奇跡的だとさ。胸撃たれて助かるなんてな。ある人の手引きでここに来た。
 人生やり直そうと思ったがやっぱり極道は極道。運命は決められてるんだ」
「僕はてっきり、のるさんは死んじゃったのかと・・・良かった。
 またこうして会えるなんて夢じゃないんだね。」
「この前は悪かった。部下には過去の事は秘密だからな。お前を見かけて
 何としても俺の元に連れてきたかった」
「じゃあ、どうして戻したのさ」
「・・・・」のるは答えなかった。荒い波の音だけがぶんの耳に響いていた。

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リカとタニの年越し♪ No: 855

投稿者:ごんた 02/01/01 Tue 01:32:48
いやー、去年は色々あったけどねー。
リカとタニはのんびり暖かい年越しをベッドの中で過ごしてます。
「リカさん、嬉しいな、こんな暖ったかい年越しが出きるなんて。」
「タニ、黙ってろよ。俺達言葉なんていらないだろ・・・。」
「・・・ん。そうだね・・・・。」
楽しい年越しを除夜の鐘で煩悩爆発させて過ごす二人。

「あ、百八つ目の鐘が鳴ったよ。」
「煩悩無くなったか確かめてみるか?ん、タニ。」

「リカさん、俺・・・。幸せかも・・・。」
「かも・・じゃねえだろ。」
のんびり、暖ったかく触れ合いながら除夜の鐘を聞きつつ、
互いの体温を確かめながらうとうととまどろうリカとタニ。
すごい気持ちいい。何もしてないのに・・・。
愛してるよ・・・。うん、愛してるさ・・・・。
互いの体温を確かめつつ、何か清く正しい年越しをうっとり楽しんでいる
(どこが清く正しくじゃ!と言われるかも知れないが)リカとタニ。

あったかい元旦の夜は、熱い愛の初仕事になったリカとタニであった。・・・ね?
勝手に二人だけの世界に行っとくれ~。

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2002明けました- No: 854

投稿者:管理人 02/01/01 Tue 00:07:07
明けましておめでとうございますぅぅー♪
妹の願いで西川貴教くんと明けましたー。ラジオだ・・・。
今年も皆様 よろしくお願いしますー

さて 今日は朝から実家に飛び立ちます。 元旦から朝早い 5時半起きだ
頑張りますー! 小説も書くぞ-

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あと少しですが No: 853

投稿者:管理人 01/12/31 Mon 23:40:34
よいお年を皆様お迎え下さい!!
いやー 2・3日忙しくて 今もまだ見てない小説がいっぱいですー。
凄く書いてくださりありがとうでございますー(^^)
明日も楽しみですー

いやー ぶんちゃんのコートの下が裸ってのがツボです。
パッサージュ見たあとですし もー昨日、出で見たので いやーもーもー
それからのトドぶんも楽しみですし ノルさんとの出会いもいいなー
楽しみでございますー
来年も元旦からよろしくですー。
ガイズ見た方は リカタニに萌えてくださいー キリヤンは女か?
(フィナーレでも女なんだよねー?! あー見たいガイズ・・・。)
あと20分

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それぞれの年越し No: 852

投稿者:らん 01/12/31 Mon 21:22:01
あともう少しで2001年はおわりですね~
ライターの皆様毎日とっても楽しくよませていただきました。
来年もよろしくお願いします(笑)
ちょこっとだけ年越しの様子を・・・

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厨房では、年越しそばの仕度でてんてこまいだった。
(いったい轟邸には何人いるのだ?)
しかし、ねったんの指揮のもと無事に終了し後片付けももうちょっとだ。

「ボスは鐘をついた後にぶんちゃんと戻ってくるんだよね?」(キム)
「タニも無事なようでよかった。今ごろはリカさんと・・・・」(壮)
「もう、壮君ったら。しゃべってないで手も動かしてよ~」(ねったん)
といいながら実はワタルとコムが気になっているねったん。
「じゃあ、僕、ゴミを捨ててきます」(ゆうか)
「オレもいくよ」(ミズ)
「あれ?ミズ君・・・。ま、いいか~」(ねったん)

ひゅ~
外の風は冷たい。
「おい、待てよ」(ミズ)
「ミズさん・・・」(ゆうか)
「まったく、寒いよな。」(ミズ)
ミズはゆうかの腰に手をまわし引き寄せた。
舌を絡ませる熱い口づけをするとゆうかの身体から力が抜けていく。
「今日の片付けが終わったらオレの部屋に来いよ」(ミズ)
「はい」(ゆうか)

かくして、轟邸ではあちこちで饗宴が繰り広げられる・・・

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個人レスのレスです(すんません) Prev: 850 / No: 851

投稿者:836番 01/12/31 Mon 17:57:01
パナマさま
恩を仇で返す……って、んな大げさなーーっ!!(爆)
どーでもいーことでございます。
もう少しで2001年も終わらんというのに
変なことで気を使わせて、こちらこそごめんなさいでした。
パナマさまにすっきり年を越して戴くために、
個人レスで出てきてしまいました。
みなさん、ごめんなさい。

来年もよろしくっ!(バッチっ!)

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ごめんなさいです。 Follow: 851 / No: 850

投稿者:パナマ 01/12/31 Mon 17:01:04
836番様へ 私って、ほんっと気のきかねー野郎です。No.836…私が使っていたんですね。
       本当に、ごめんなさい。最初にウケタとおっしゃってくださったのがあなた様で
       勇気づけていただいたというのに…恩を仇で返すような形になってしまいました。
       申し訳ないです。
       私は、836番様をここの人気定番メニューみたいな存在だと思っています。
       だから、投稿してくれないと寂しいです。その点私は、期間限定裏メニュー。 (笑)
       今回も、楽しませていただきました。ギャンブラー・リカにワタルが「お前はポーカーに
       向かない」と言われてしまうのが、いいっす。ワタコム、リカタニ、トドぶん3組3様が
       どれも微笑ましいです。さすが~、トド。ボスだけあって、最後はまとめましたね。
       それに『攻め』同士の気遣い、『受け』同士の協力姿勢もほのぼのです。
       ぶんの毛皮姿(除夜の鐘なってる傍での煩悩行為)…想像するだけで笑えます。
      
       これからの御活躍も楽しみにしております。 それでは、良いお年を。
      
       わー、本当に去ります。投稿がめじろ押しなのに……個人的なことを……。
       でも、どうしてもこのお詫びだけは………、失礼致しました。

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いきなりバリ編 No: 849

投稿者:ワタコム応援団に入ります 01/12/31 Mon 15:20:39
その夜コムはブンの部屋を訪ねた…
「ブンさん、僕だけど入ってもいい?」
コムは、枕を抱えて、ドアの外に立っていた。
「別に良いけど…、何その枕…?」

コムはブンの部屋に入り、枕を抱えたまま、ブンのベットに座った。
「ね、ブンさん、今日ここでいっしょに寝てもいい?」
「寝るって…ワタルはどするの?」
コムは俯いてしまった…

「コム、またワタルと何かあったの?」
「ううん、別に…ただね…何でもない…大したことじゃないし…」
「仕方ないな…今日だけだよ」
「ブンさんて優しいよね…」

「飲みかけだけど、飲む?」
ブンはコムにビールを差し出した…
「いらない…」
ブンは残りのビールを一気に飲み干し、コムにたずねた
「で、何かあったの?」
「………」

ブンはコムの隣に座った。
「僕で良かったら、聞いてあげるよ…」
コムは枕をギュっと抱きしめた。コムの瞳からは大粒の涙があふれでた…

「ワタルさんの気持ちが良く分からない…、本当に僕のこと好きなのか…自信が無いんだ…」
「コム…」
「今日だって、僕の部屋に泊まってくれると思ったけど、別に部屋に行っちゃったし…」
「でもさ、後でコムの部屋に来つもりかもよ…」
「来てくれたら、それで嬉しいけど…でも来なかったら…、それ考えると部屋にいたくないんだよ」
ブンはコムの肩を抱き寄せた。

「コムさ…、良く考えてごらん、本気で好きでも無い奴の為に、着の身着のまま何も持たず、
しかもさ、この暮れにきてさ、飛行機のチケットだって危ういのにさ、
空港までいっちゃう馬鹿いると思う?」
「え…」
「ワタルは僕が連れてきたんじゃなく、勝手に来たんだよ。僕は空港にチケットとパスポートを
届けに行っただけ…、便乗してついてきたけどね」
ブンは続けて
「それにワタルの顔を見た?凄いアザだらけだったでしょ?あれに日本を出る前の晩ね、チンピラ相手
に喧嘩して、警察のお世話になってね、リカが迎えに行ったんだよ。」
「そう言えば…」
「それにね、コムがバリに行っちゃってからと言うものワタルは荒れ放題、いったい何本くらい
ビール、バーボン、からにしただろうね…」

ブンはコムの涙をぬぐってやり、
「今日はもう寝ようよ、僕、疲れたよ…少しはしゃぎすぎたかな…」
ブンはそのままベットに横になった…

コムもブンの隣に枕を置いた…
「ブンさんありがとう…」

ブンは長旅の疲れてと、お酒と、今日の出来事が会い重なり、すぐ眠りについたようだった。


******************************
今年一年私のつたない文章を読んでくださり、ありがとうございました。
私だけ、結局持ち越し状態…
でも、最後まで責任もって書き上げます

HT様へ
なんか、話がずれちゃってごめんなさい…

ライターの皆様へ
着々とXdayを迎えておりますが、その続きも是非よろしくお願いします。

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これをワタコムXdayと呼んでいいのか?vol.5 No: 848

投稿者:836番 01/12/31 Mon 13:16:14
その頃、タニはなんだかあったかいなーと思って目を覚ました。
部屋は暖房でがんがんに暖めてあったが、それよりも、
自分はりかに抱かれて眠っていたらしい。
りかの身体のぬくもりが、直に伝わってくる。
「りかさん?」
りかは眠っている。
(あれ?なんか俺たち裸で寝てるの?)
あれ?寝る前やっちゃったんだっけ?と記憶を辿っていると
りかが目を覚ました。

「あ、りかさん」
「…! タニ!!」
「はい?」
「おまえ、大丈夫か? 熱は?!」
りかはタニの額に手をあてる。
「あの?」
熱は下がっているようだ。
りかはほーーーっと息を吐いてタニの胸に崩れおちた。
「りかさん?」
「おまえ、この寒空に池に落ちたの、覚えてねーの?」
(あーー、そういえばー)と記憶が蘇るタニ。
「あんまりおまえの身体が暖まらないから、俺が身体で…」
「え!! りかさんが裸になって肌と肌で俺を暖めてくれたの?!」
「…そうだけど?(肌と肌…って…)」
(うわーーーっ、俺がやっちゃったの? だめじゃん。
じゃあ、コムさんの方どうなっちゃったんだろ)
「あの…コムさんは?」
「コム? コムは今頃ワタルとよろしくやってるだろ。
トドさんが仕切代わってくれたらしーからな。」
(そっか、なら、良かったけど)

「それより、俺はおまえの身体が暖まらなかったらどうしようかと…」
りかはまじまじとタニを見た。
頬がピンク色に戻っている。くちびるも赤みがさしている。
大丈夫そうだ。
緊張の糸が切れたのか、りかは胸が熱くなるのを感じた。
どうしようもなく、こみ上げてくる熱いものを留めることができない。

「?りかさん!」
りかは泣いていた。
タニはびっくりしてりかを抱きしめた。
「りかさん、ごめん、りかさん。心配させて。」
りかはタニの首を抱きしめてシーツに顔をつけたまま
肩をふるわせている
「りかさん……ごめん。大丈夫だよ。」
「大丈夫だから、俺」
タニはりかの背中に手をまわし、髪を優しく撫でながら繰り返した。
「大丈夫だよ、安心して。りかさん」
「りかさん…」
くららはタニに飛びつきたいのに、なんだかベッドにもあがれず
テーブルの下で遠慮していた。


その頃トドは除夜の鐘ももう後数回だなあ、と
寒空の中、行く年来る年を思っていた。
さきほど邸からはタニが無事との知らせも入った。
ワタルの方もうまくいっているらしいという密偵の知らせもある。
今年はいい年だったな、と思い満足そうにぶんの肩を引き寄せると、
毛皮のコートを着たぶんが、なにやら不敵なほほえみを投げてくる。
「なんだ?」
するとぶんはスルーっと毛皮の前を開けて見せた。
「!!!!ぶん!!」
言うまでもないと思うが、もちろん、裸である。


というところで、百と八つめの鐘が鳴った。


みなさま良いお年をお迎えください。

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これをワタコムXdayと呼んでいいのか?vol.4 No: 847

投稿者:836番 01/12/31 Mon 12:38:46
部屋に帰って着替えをすませ、泣いてるコムをなだめながら
(まあ、なにかあるとは思っていたが…そこまでして…。)
と改めてコムの気持ちが胸に突き刺さったワタルだった。
「タニくんに何かあったら…僕、どうしよう…」
「大丈夫だって、コム。あいつ、顔は可愛いけど、
身体頑丈そうだからな。」
なぜだろう。りかがついててタニに何かあるわきゃあない
と、なぜか大船に乗った気持ちで安心している自分が
ちょっとおかしかった。
「それより…」と、ワタルはコムを引き寄せた。
「タニの気持ちにも、おまえの気持ちにも、
(まあ、ぶんの気持ちにも、だな)
応えなきゃいけないかもしれねえな、俺は、今夜こそ」
「ワタルさん…」
ワタルを見るコムの瞳は涙に潤んで、
まつげには涙の滴がきらきら輝いている。
唇ときたら、唇をかんで泣いていたせいか、
桜色がすこし濃くなって柔らかそうに誘っているようだ。
ワタルは誘われるままにコムの唇に唇を重ねた。

「ワタルさん、ポーカーは…?」
コム、抱いて欲しいのか欲しくないのか??
「あれは、忘れろ(と、りかも言っている)」

ワタルはそのままコムの白いセーターをたくりあげて、
首から抜き取った。
コムの陶器のような白い身体は見ほれるほどに美しい。
ワタルはその身体にキスの雨を降らせ、ズボンを脱がそうか、
としたところで、どうも、手がとまってしまう。

恍惚としていたコムがそれに気づき
「?…ワタルさん? どうしたの?」
と上体をおこして聞いた。
「おまえは、俺の、天使なんだよなぁ」
「?」
「俺は、おまえを、汚しちまわないか?」
と、真剣な顔をしてコムを見つめた。
コムはびっくりして
「なに、言ってんの?ワタルさん。
僕、別にそんな綺麗じゃないし、昔のこと考えたら…イタッ!」
ワタルはコムの肩を力を込めて掴んだ。
「昔のことはどうでもいい。過去はどうでも、おまえは俺の天使だ。
それを…俺が、その…
(手当たり次第のワタルちゃん、とか言われている)俺が…
抱いたら…」
コムはぽかんとして
「なに、言ってるの、ワタルさん。
好きな人に抱かれて汚れるわけないじゃない」
ちょっと怒ったように口をとがらせている。
「ますます綺麗になるっていうなら、ともかく」

(そうか?そうなのか?)
ワタルは、よくわからないながらも、
なんだかいいことをしようとしているような気持ちになった。
さすがに単純である。
とにかく、いずれにしろ、一触即発だったのだ。
今回は納得するのも早い。
それじゃあ、と再びコムのベルトに手をかけると
ガチャっ!という音がしてベルトの金具が壊れた。
「あ、なんだかな…力の加減が…ちょっとな…」
といいながら、壊れたベルトを床に捨てた。(<あの?)

コムはそんなことも耳に入らない様子で、
うっとりとワタルに身を任せている。
そんなコムを見たら、さしものワタルも、
努力せずとも自然と優しい気持ちになってくるのだった。
指先から愛しいオーラが出てくるようだ。
今度は大事そうにコムの身体から全てをはぎとると、
白い肌を大きな手で愛しそうに撫で
ゆっくりとゆっくりとコムの身体をあたためていった。

コムの白い肌が上気して、ほんのりと桜色にそまっていく。
それはぞくぞくするほど色っぽい光景だ。
ワタルは思いを込めて、もういちどコムを抱きしめると
「いいん、だよな…?」と聞いてみた。
コムは恥ずかしそうに、嬉しそうに、ほほえんで
「うん…僕、幸せ…」と涙を浮かべて応えた。
ワタルはそれだけで、我を失いそうになったが
もう一度、感慨深そうに長い口づけを交わすと
ゆっくりとコムに覆い被さっていった。

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これをワタコムXdayと呼んでいいのか?vol.3 No: 846

投稿者:836番 01/12/31 Mon 12:23:46
さてさてさてさて、厨房では
紅白歌合戦をみながら、年越しそばの準備にとりかかろうとしていた。
この猫の手も借りたいときにタニが戻ってこないので、
しかたがなく、無いよりましと、くららの手をかりていた。

「どこ行っちゃったんでしょうねえ、タニくん」
などと言っているところへ、邸内にわかに騒がしくなり、
どかどかどかっ!と人が雪崩れ込んでくる音がする。
なんだ、どうした、と厨房チームが廊下に顔を出すと。
びしょぬれで意識を失ったタニが
ワタルに担がれて入ってきたところだ。
傍らにはぶんとコムが泣きそうな顔でついている。

「な、なにがあったんですかーー?」
と、とりあえずねったんコムにかけより、コムの無事を確認。
その隙にくららはタニの上に飛び乗った。
「あ、タ、タニくん、裏の池に落ちて…。
暗くてなかなか上がって来れなくって…」
「ワタルを呼んで助けてもらった時には、
もう…すぐ、気絶しちゃって…」
「りかさんは?」
「今、呼びに行った」
タニはそのまま部屋にかつぎ込まれ、
すぐにケロドクターがやってきた。
「これは…肺炎おこしかけてるな…」
部屋には人が集まって人垣が出来ていたが、
「りかさんのお帰りだ」の一言で
ずざっと左右に分かれて道をあけた。さすが極道。
くららはタニが心配でりか飛びも控えている。
「タニ!! ドクター、タニは?」
「う~ん、肺炎をおこしかけてるな。
そんなにのんきな状況でもないようだ」
「そんな…」
りかはベッドに駆け寄ると、
タニの紫色のくちびるを見て顔色を変えた。
「りか…」
ワタルが声をかけると、りかは一瞬心細そうな目をむけたが、
人が集まっているのを思いだし、一息大きくため息をつくと
無理矢理いつもの顔に戻った。
「おまえら、ここはいいから、持ち場に戻れ! 
ワタル、除夜の鐘の仕切は…」
「分かってる。俺が行くからおまえはここにいろ」
りかはちらっとコムを見て、悪いな、という顔をしたが、
コムは無言で頷いた。

とにかく後は寝かせておいて様子を見るしかない、
ということで、みんな持ち場に戻っていき、さて俺も、
とワタルが足早に玄関に向かうとトドが立っていた。
「ワタル、おまえはいい。俺が行く」
「トドさん。なんで…」
「おまえは邸にいろ。りかだってそのつもりだったんだろう」
「いや…でも…」
「俺が直々に行ったら市民の皆さんも喜んでくれるだろうよ。
それにおまえ、気がついてないのかなんだか知らないがな、
おまえもずぶぬれなんだぞ。」
そういえば、タニを助けに池に入ったのだから、
濡れていて当然だ。頑丈そうなので誰も気がつかなかった。
「タニにはりかがついてる。除夜の鐘には俺がついてる。
おまえはおまえの持ち場を固めろ」
と言ってトドは立ち去ろうとしたが、
ぶんがコムと玄関のわきにつったているのに気がつき、くっと笑うと
「おい、ぶん。早くしたくして来い。おいて行くぞ!」と声をかけた。
ぶんは「あ、うん。じゃ…コムちゃん」と、走って部屋に戻っていった。

ワタルはコムと連れだって部屋に帰ることにしたが、
コムがなんだか元気がない。
「コム、タニは大丈夫だ。りかがついてるしな」
「う…だ、だけど…タニくんに何かあったら…僕…」
コムは泣き出してしまった。
そういえば、なんでタニ、コム、ぶんという妙な3人組が
一緒に裏の池の辺りなんかをほっつき歩いていたのだろう、
とワタルは不思議になった。
「おまえら、何してたんだ?」と聞いてみたら、
コムがわーーっ!!と泣き出してしまった。

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これをワタコムXdayと呼んでいいのか?vol.2 No: 845

投稿者:836番 01/12/31 Mon 12:21:02
さて、りかとワタル。
師も走るというこの時期にあって、
組の幹部として何かと仕事が多い。
善意の市民の皆様のために、
除夜の鐘をつく手伝いをするのも毎年のことだ。
「おい、ワタル」
「おお?」
「今年は除夜の鐘の方は俺が仕切ってやるから、
おまえは邸に残れ」
「なんだよ、急に」
りかは自分の鼻をいじりながら
「まあ、おまえもな、今年のうちに、
なんとかしとくべき煩悩があるだろう」
(なんとかするべき煩悩…?)
ワタルは考えて、ああっ!と思いついたように
りかの肩を両手でつかみ、抱き寄せた。
「ばか!ちがう!!俺のことじゃねえ!」
(だいたい、おまえ、俺に関してなんかやり残したことあるのかよ?)
「じゃ、なんだよ」
「…なんだよ…って、決まってるだろうが。コムだよ、コム」
ワタルはりかの口からコムの名が出ただけで不機嫌になった。
「おまえのような邪悪な奴に、あいつのことを呼ばれたくない」
「おまえが言うか?? 
まあ、俺の知ったこっちゃないけどな。とりあえず、そういうことだ。
いいから大晦日は邸に残れ」
ワタルはむうっとしている。
「あ、それからな、ワタル。ポーカーのことは忘れろ。」
「なんでだよ」
「おまえみたいな、ポーカーフェイスの出来ない奴に勝ち目はねえ」
なるほど、そりゃそうだ。さすがギャンブラー。
無駄な賭には一釘さす。


さてさて、ワタル。
りかにそんなことを言われなくても、
なんとかせねばと思ってはいた。
酔っぱらったコムに襲われて、
その気になって肩すかしを喰ってからというもの、
ムラムラはとまらない。実は一触即発の状態と言ってもいい。
しかし、これだけ長い間、手もつけられずにいた天使だ。
それにはそれなりのきっかけが要った。


さてさてさて、こちらはコム。
タニ、ぶんと一緒に作戦会議中。
「だからさ、コムさん。もう、今年中って決めていかないと、
いつまでもなんともならないんじゃないかな」
なんで急にタニがこの件で積極的になっているのか、
コムにはいまいちよく分からなかったが、ぶんには分かっていた。
(タニく~ん、たぶん、あんまり効果ないとは思うけどー? 
なにしろあの二人だから。
でも、ま、ワタルあれで律儀だから、
もしかするともしかするかも…?)
「とにかく、コムさん、なんとかワタルさんを誘って…」
「だって、わかんないよ、どうやったらいいのか。
タニくんはどうするの?」
「どう…って、りかさんの場合、誘うまでもなく……」
タニ、耳まで真っ赤だ。
コム、そりゃそうか…とあきらめて、
「ぶんちゃ~ん」
「だめだよ、コムちゃん! 僕、もう一回はやだからね。
コムちゃん気絶しちゃってから、大変だったんだから。」
(うう~~んん)3人はうなった。

「あ、じゃ、こんなのどう?
雪の中で凍死しそうになって、
このままでは凍えて死んでしまう~とかいうことになって、
これは、肌で温めるしかないぞ、ってことで、
裸になって肌と肌であっためてもらって、そんでそのまま…」
タニ……結構変なこと考えているな。
しかしあまりに少女漫画に染まった発言である。
「それもいいけど、コムちゃんがこの際思い切って、
なんにも着ない上に毛皮だけはおってさ、
ワタルの前でその毛皮のコートをはらりと…」
ぶん……おまえは普段どんな映画を見ている…。
「えー、ぶんちゃんのは、僕にはちょっと…。
ぶんちゃんならすっごくはまってると思うけど。」
(え、そう?)とぶんはまんざらでもなさそう。
「タニくんのは、なんか、ほんとにやったら命がけかもだけど、
…ふり、なら…」
凍死しそうになるふりを轟邸でどうやってしろと…。
いや、しかし、3人は考えた。もう時間がないのだ。(<って…)
とりあえずこの寒い中を外に出て、ほどよく身体が冷えたところで、
コムが気絶して寒空に倒れてるところを見つけましたーーとか言って、
適当にワタルにコムを渡そう、という
かなーーりおおざっぱな計画をたて、
今夜裏の池で落ち合うことにした。

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これをワタコムXdayと呼んでいいのか?vol.1 No: 844

投稿者:836番 01/12/31 Mon 12:17:40
厨房でお茶を飲みながらタニは考えていた。

湯飲みを手にじっと一点を見つめて考え込んでいるタニを
厨房チームは見るともなしに見守っている。

タニの頭の中を今巡っているのは
今まで、とりあえず他人事と思っていた
ワタルとコムのことだ。
よく考えて見たら、
これは他人事ではないかもしれないじゃーないか。
ワタルがコムとうまくいけば
あれだけコムを大事にしているワタルだから
ひょっとしたらもうりかとは××とか○○とか△△とか
しなくなるのかもしれないっ!
(それって、もしかして、俺がワザを習得するより近道なのかも!!)
タニは急に目の前に道が開けたような気がした。

急にぱあっと、花が咲いたようににこやかな顔になったタニに
厨房チーム、つられて無言でにこにこする。

いや、だけど、どうやってあの二人にXdayを迎えさせるのか。
…それは重要な問題だ。
りかを誘わなくてはならなかった覚えもないタニは、
コムに誘い方を伝授するわけにもいかない。
どうやって…と、再び眉間にしわを寄せて物思いにふける。

厨房チーム、つられてみんな眉間にしわをつくってしまう。

「おまえら…揃いも揃って何、百面相してんだ?」
りかが呆れた顔で入ってきた。
「りかさん」
タニは、ここは思い切って、とばかりに切り出した。
「ねえ、りかさん。ワタルさんとコムさんのことだけど」
「あ?」
「なんとかしてあげられないのかなあ?」
「なんとか、って、何を急に…」
厨房チームは、タニが考えていたことがあの二人のことと知って、
なるほど、とうなずいた。
(そうだよな、今までどうしてそっちに考えが行かなかったんだタニくん)
(あーでも、なんか期待してるらしいのは、たぶん無駄だと思うけど…)
(そ、そうですよね。僕も、コムさんの幸せを願うべきですよね…)
「だって、もうすぐ、年も代わるじゃん。
このまま来年になっちゃったら、コムさんかわいそう…」
りかはねったんから苺ジュースを受け取りながら
(そーかーー?)と思ったが
妙にタニが一生懸命な顔をしているので、
ちょっと考えてやる気になった。
「まあ、そうだな…。あいつもいつまでも、なあ。
とりあえず今年の煩悩は今年のうちに処理しとけって
お釈迦様も言うからなあ」
と、なんだか訳の分からないことを言って
ねったんにグラスを返して去って行った。

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ワタコムXday?の前置き、他 No: 842

投稿者:836番 01/12/31 Mon 12:14:56
あおさま ベンさまも 
わたしも毎回かわいいだけでないタニに挑戦してるんですねーこれでも。
オマージュ編では「やられてばっかりのあのころとは違うよ!」
という台詞をはくタニちゃんで実は始まったんですが、
後がつづきませんでしたので、ああなりました。
わたしの中ではタニちゃんはじりじりと帝王学で成長中のようで、
ゆっくりやってます。ちょっと無理かな、と思うと書けませんのです。
無理はしない主義でございます。
でもネイサン見たら、変わるかもしれないなーと、
すごく楽しみにしています。
みなさまが周りからタニちゃんを変えて下さるのも楽しみにしています。

パナマさま 王道…って…なんですか、それ??? 
H系掲示板にあって、邪道を行かずしてどーするんです、わたし? 
失格じゃん。

華子さま ずっとめんどうを…と言われて、責任を感じました。
その結果が本日の書き込みでございます。
わたし、書くつもりなかったんですよー、ワタコムは。
守備範囲じゃないと思ってますので。なのに、書いてしまいました。
……華子さまのせいですわっ。

Zさま お久しぶり。いらっしゃらなくなっちゃったかと…心細くてわたしも去ろうかと思ってました…。

投稿初心者さま 
この後でてくるタニちゃんの裸はソフトマッチョでございます。
(はあと)

ショーコさま 触発されて戴いてありがとーございます。
ワタル…そういうのもありですよね。石なんか投げるものですか。
良かったです。
あ、だから、わたしのにも投げないで戴きたいっていうか…。

ということで、この板の836番踏みたかったんですが、
間に合わなかったようで残念でしたあ。
いや、とにかく、836番版のワタコムXday?行かせて戴きます。
ワタコム応援団のみなさん、書き逃げさせて戴きます、ごめんなさいっ!

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依然バリ滞在中 No: 841

投稿者:♪HT♪ 01/12/31 Mon 12:13:18
眩しすぎる朝陽の中、コムが嬉しそうにぶんの部屋に入って来た。
「おはよ。ぶんちゃん、これ見て見て!」
ずんことの深酒がきいていてぶんは気だるくて仕方なかったが
コムの笑顔には勝てない。
「う~ん。何見つけたの?」
コムが手のひらに乗せて差し出したものは真っ白なイモリだった・・・
「ゲッ・・・コム!お前そんな可愛い顔してそんなもの持つな~~」
「だってね、ずんこさんが教えてくれたの。白いイモリを見つけた人には
 いいことが起こるって。ぶんちゃん、嫌いだった?ごめんね」
「・・・そんな事ないよ。(なるべく、見ないようにして)
 でも、良かったじゃん。それよりもうワタルと寝た?」
「朝っぱらからなんて事を言うの!」
「寝た?寝ない?どっち?」
「教えないもん。でもね、バリに来てからそんな事どうでも良くなっちゃった。」
「今日もハネムーナーみたいに二人仲良く観光か?」
「うん。お寺見たり、川下りする予定。ぶんちゃんも行こうよ!」
「・・・僕は夜行性なの。楽しんでおいで。お・や・す・み。ファー」
大きなあくびをしてまた布団にくるまれるぶん。
コムは「ぶんさんたら・・・」くすっと笑ってワタルとの部屋に戻った。

昼過ぎ。誰もいない部屋でぶんは目覚める。ずんこもマヤもいないようだ。
これからどうしよう・・・トドさんには何故か連絡できないでいる。
ここ数日、お酒はたっぷりぶんの中にはいっていたが、いつもぶんを
満たしてくれた轟の愛がないせいか妙にぽっかり空いた気分だ。
「毎晩だったものなゥ・(笑)」
トドの筋肉質の体が脳裏をよぎる。急に体に熱いものがこみ上げてきた。
溜まっていた欲望がぶんの頭と体を支配する。
「したい・・・けど、まずい・・・」
ぶんは一生懸命さっきのイモリを思い出し性欲を紛らわせるのだった。

。。。帰りたいけど、帰れない。のる似の男の存在が気になるぶんちゃん。
でも、体は正直なぶんちゃんのアンニュイな午後のひとときでした。

ワタコム応援団に入ります様。
ちゃんとお使いもできない困ったぶんちゃんですが、この先どうしたら
いいでしょうね~。ワタくん、コムちゃんはゆっくり行くようなので
お邪魔かなとも思うのですが・・・

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暮の御挨拶 No: 840

投稿者:パナマ 01/12/31 Mon 05:57:56
Z様、 お越しを待ちしておりました。今度はぜひ作品と共に。
華子様、お言葉ありがとうございます。  ハードでHなお笑いを好むくせに気の小さい私です。
    ワタコムXDay先駆者のあなた様にそう言っていただくと、投稿ボタンを押す指にも
    勇気がでました。
ごんた様、……そうです。しかも108じゃあ足りないと思います。私の煩悩。コレに関わって
    さらに増えたと思います。(笑)しかし、どうも不器用で、書くとなると1日のほとんどを
    費やしてしまいます。(だから長い休みのときにしか書けないのです。)内容のほうも
    うまく区切れず、だらだら長くなって……他ライターさんの新たな展開にもついていけず、
    ひとりで走っているようになってしまいました。(投稿初心者様は短編しか書けないと
    おっしゃっていましたが、私はそれが羨ましい。)しかも体力もないので、これだけで
    バテてしいました。正月には体を休めて、普通の職業婦人として活動できるようにして
    おかなければ……(笑)
    楽しんでくださっていたなら、うれしいです。ありがとうございました。
ショーコ様、勝手に使わせていただいのは、こちらの方なのに、お礼など言われては申し訳ない
    かぎりです。こちらこそ、ありがとうございました。ニューアイテム、楽しみにしています。
    XDay読むに決まっています。できれば、あなたより先に投稿したかった。 (笑)
    私のアホなワタルに、あなた様のワタルの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい……。
    こんな野獣ならコムを襲っても許されますね。

ライターの皆様へ
私が、強引に最後まで投稿したのは、実は私がロム専だったときに、途中のままのものや、
予告っぽいもの(ネタ振り)があると気になって、しょうがなかったからです。
「発作に襲われたトドとリカの30分」や、バス旅行(確かワタルとトドが同室~
これ1番気になった組み合わせ…だって濃いんだもん…笑)はどうなったんだろう、
『愛セレ』(0番様、来年まで持っていってください。)は2002年verに
なるのかしら…という具合に。忙しい、内容が気に入らなくなった等の御事情はともかく 、
需要がないみだいだから……と思って投稿しないのだけはなさらないでください。
丸い地球のどこかであなたの作品を待っている人がいます。(当然私も含む)
私も、そんなかすかな希望抱いて投稿しつづけてしまいました。
来年も楽しく拝見させていただきますので、病気になどなりませんよう、
元気に執筆活動されることを祈っています。

それでは、皆様、良いお年をお迎えください。 

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いけいけごーごー エピローグ2 No: 839

投稿者:パナマ 01/12/31 Mon 05:50:48
【エピローグ2】(最終回)
コムは、律儀に病室のドアを閉めた。

ドクターは、ポケットの異臭物そっちのけで、診察室に向い、
楽しみにコムのお土産をひろげた。それは………
『鮭をくわえる熊の置き物(全長20センチ、黒色)』だった。

オレって、いったい何だろー、ふとドクターは思った。
しなくてもいいような怪我ばかりする、ヤクザな色ボケ相手の治療。
ポケットの中には野獣エキス付風呂敷。
鮭をくわえた熊の置物って感じのオレって……………
この話で唯一、ちゃんとした仕事を持ち、まっとうに生きてるドクター・ケロ。
破天荒な人物にかこまれ、自分を見失いそうな今日この頃。

《かんばれー、ドクター! ねったんがオアシスなら、あんたは海さ。
 轟組の大半の命救ってるぞー。》

ワタル:「コム、ドクターに何、買ってきたんだ。」
コム :「うん? ああ、鮭をくわえた熊の置物。」
ワタル:「うっ…(それは、イヤげもの。もらっても、ちょっと困る代物。)
     なんで、それがドクターなんだ…」
コム :「えー、なんとなくだよ。」

にっこり笑うコムに、ワタルはコレ以上聞けなかった。
ワタルは、コムはもっと外の世界を知ったほうがいい…社会勉強のためにも、
と本気で思った。

ワタル:「オレへのお土産は?」
コム :「…秘密! 元気になって、ちゃんと屋敷に戻ってからのお楽しみ。」
ワタル:「屋敷に…あっ……」
    (オレ、リカに礼言ってねえ……助けてもらったのに……
     …助けて……襲われて………助けて……襲われて……)

コム :「ワタル、どうかしたの?」
ワタル:「い、いやっ、なんでもない。お土産、楽しみだ………すごく……。」
コム :「ふふっ。」

さあ、ワタルへのお土産はなんでしょう。
 1、白い恋人
 2、アイヌ刺繍入りロングはっぴ
 3、マリモ
それとも、コム自身………

お後がよろしいようで。

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最後の最後まで自給自足リレーで暴走……不作法な投稿の仕方、
乱筆、乱文……大変失礼いたしました。
おつき合い下さった方々、長いこと、ありがとうございました。

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いけいけごーごー エピローグ1 No: 838

投稿者:パナマ 01/12/31 Mon 05:47:15
【エピローグ1】
部屋に残されたワタルの姿に、さすがにドクターも同情。

ケロ :「ワタル、もうすぐコムが来る。そんな姿見せたくないだろ。」

ワタル:「コレ、どうしよう。」

ワタルが枕に顔を伏せたまま、ドクターにサイコロ模様の風呂敷(濃厚ワタルエキス付き)
を差し出す。ドクターにしてみれば、いくら、さっき触れたとはいえ、
あくまで 不本意。故に、こんなに堂々と差し出されても、臭いまで放つそれを、
ハイと受け取れるワケがない。暫く、そのままの状態が続く。
しかし、その膠着状態を破る者が現れた。
「ワタル!!!」

ワタルは、ドクターをコムばりのウルウルの瞳で見つめてくる。はっきり言って、
リカより、もっとかわいくなかった。しかし、武士の情…ドクターはワタルから
風呂敷を受け取ると、すばやく白衣のポケットに入れた。
「大丈夫なのっ!」コム登場…。

ワタル:「おうっ、大丈夫だよ。」
コム :「ワタル、本当に心配したんだからね。」
ワタル:「すまなかったな。」
コム :「僕をおいて、死んだりしないよね。」
ワタル:「ああ、お前を残して死ぬようなこと、絶対にしない。」
     (この世で、コムと極楽浄土を見るまでは!!!)
     
(やってらんねー)ドクターは部屋を出ようとした。

コム :「あっ、ドクター、待って。これドクターに……北海道のお土産。
     ドクターって、こんな感じっていうの買ってきたんだ。」
ケロ :「おっ、ありがとう。」
コム :「じゃあ。」

コムは、律儀に病室のドアを閉めた。

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いけいけごーごー13 No: 837

投稿者:パナマ 01/12/31 Mon 05:43:09
【13】
ドクターは、さっきから摘んでいた、リカのボロボロのズボンを持ち上げた。

ケロ :「リカ、お前の携帯、取るのにポケットに手を入れたら、オレの手に
     アヤシイ液体が付いたんだけど……オレも医者だし男だからさ、
     わからないこともないが、アレはいったい、どなたの……」
リカ :「えっ、まだ乾いてないの。さっすが~、ワタルのは違うね。」
ワタル:「……………………」
ケロ :「じゃあ、ワタルの体についてる、キスマークって、
     エダ組につけられたわけじゃじゃなくて……。」
リカ :「もうひとつのポケットに、ワタルのパンツ入ってるよ。」

リカはワタルの手から逃れて、ドクターからズボンを取ると、
ポケットに手を入れ、サイコロ柄の風呂敷を取った。

リカ :「ワタル、昨日の記念に取っておけ! お前のエキス付き~。
     それ、お気に入りの柄だったんだぞ。大事にしろよな。」

リカは、ワタルにソレを投げつけた。ワタルはリカの方を見向きもせず、
取りもしなかったので、パフッとワタルの肩に落ちた。ワタルはソレを掴む。

ワタル :「本当に、お前、ぶっ殺す!!!」
リカ  :「いいよ。 その代り、ワタルは道連れな。一緒に地獄に落ちようぜ。」
ワタル :「やなこった。 オレはコムと極楽に行くんだよ。」
リカ  :「そのセリフ、コムとやってからのほうが、よくないかー。」
ワタル :「……………………」

《どんなに、すごんだところで、自分の精液付いた風呂敷、握ってちゃ~
 その時点で、負けだよね…》

ケロ :「あーあー、オレはなんで、こんな“ぶっ殺す”だの“地獄に落ちる”だの、
     命を粗末にするような人間、助けなきゃならないのかねー。
     リカ、ワタルをいじめるの、もう、そのへんにしとけ。
     普通なら、結構、危ない状態で運びこまれたんだからな。
     ワタルだから、そう思われないけどさ…。」

リカ :「分ってるよ……。ワタル、パンツはオレが、記念にもらっておくからな。
     洗濯しないで、完全密封で永遠保存しといてやる。
     じゃあ、オレ、タニとくららが待ってるから………そうだ、ドクター。
     コムがドクターのために、北海道のお土産、買ってきたって。
     なんでも、それ見てたらドクターのこと思い出して、思わず買ちゃったってさ。
     ワタル、早く元気になれよ。 ドクター、世話になったな。」

ワタル:「おい! リカ………オレ…本当に…お前に……」
リカ :「はあ?…ああ(ニヤリ)、ごちそうさまでした。」

ワタル…………沈没。

リカは部屋を後にすると、舌を出す。
(ワタル、安心しろ。未遂だよ。でも、お前がそのことを知るときは、来ないけどな。
 それに、オレがあんなもんだと思っちゃ困るぜ。一応、お前の体のこと思って、
 すご~~~く、手加減してやったんだからな。 
 今夜は、毛ガニといくらとウニかあ~、それに牛乳アイス。うまそ~!
 でも、1番のお土産は……タニ自身でしょ……………ふっふっふっ。 )

《 ワタルとの不完全燃焼、久々のタニ、今夜のリカは……………》

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いけいけごーごー12 No: 836

投稿者:パナマ 01/12/31 Mon 05:39:45
【12】
ワタルは、リカを人形のように後から抱きしめ、再び眠りについた。

ケロ :「リカ~あっ!!! お前達は、どうして、まったく…。」
リカ :「うーん、なんだよ、ドクター……あれっ、オレ、いつの間に、
     コイツのベッドにもぐったのかな。 まっ、いいか……
     で、ドクター何?」
ケロ :「タニから電話。」
リカ :「おっ、サンキュー。」

ドクターから携帯を渡されるリカ。そのままベッドで話し始める。

《この病院、心臓にピースメーカーをいれてるような、まじめな患者はいない。
 みんな自業自得的怪我人ってことにしてください。》

リカ :「------------えっ、お前、帰ってきてるの! うん、うん--
     大丈夫だよ。今、帰るところだから。お前は、どうだったんだよ、
     北海道は…----------------------------------------
     ---人様の故郷、悪くいうもんじゃない。えっ、-----------
     そういうことじゃない。------------------分った、分った、
     大変だったんだな。とにかく、帰ってから詳しく聞くから。
     それより、オレ専用ケロ医院常備服はどうしたんだよ。------
     -------タニ、オレ、お前がかわいいから、めったなことじゃ
     怒らないけど、それはちょっと許せない。
     お陰で今、ドクターのもさい服、着てるんだぞ!」

ケロ :「もさくて、悪かったな! イヤなら、裸でいろ!」

リカ :「輸血の血、いっぱい用意しとけよ。鼻血用の…--------------
     なんでもない、こっちの話。--------わかったよ、そうだな。
     今回は、急に北海道に行け、だもんな。お土産は?-----------
     はははは。-----コムが、うん分った。じゃあ、-------------
     わかってる。-----------オレも愛してるよ。」

リカはベットから出ようとして、突然、腕を掴まれた。

リカ :「あっ、起きてた。」
ワタル:「起きてた?も何もないだろうがっ! 
     脇で、ぺちゃくちゃ、しゃべりやがって。」
リカ :「あっ、でも、もう起きたほうが、いいんじゃないか。
     コム、こっちに向かってるって。ベットで横になってるワタル見たら、
     コム、また瞳ウルウルさせて“ワタルッ、大丈夫なのっ”って。」
ワタル:「お前がやっても、ちっとも、かわいくねえ!!!」
リカ :「そうだね。でも、昨日のワタルは、かわいかったな~。」
ワタル:「だ~~~~~~~~~。」

ケロ :「取込み中、悪いんだけど、ちょっと確認したいことがあってさ…。」

ドクターは、さっきから摘んでいた、リカのボロボロのズボンを持ち上げた。

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ワタコム応援団・ふたり・・・・その3 No: 835

投稿者:ショーコ 01/12/31 Mon 03:52:47
「フーーー。」
深い湖から、やっと水面に顔を出した時のようなため息.......。
深い満足が、コムを捉えていた。

あんに、乱暴だったのに........

「ワタルさん?」
コムの傍らで、無言のままのワタルにそっと声をかけてみる。

「すまなかった.......」
「どうして、あやまるの?」
コムの瞳から不意に涙が溢れてきた。

「お前を抱く時は、優しくしてやりたかった。」
「だって、僕が悪いんだ、あんなこと.......」

「お前が、忘れるまで、待ってやりたかった.....」
「ワタルさん.........」

「俺は、お前の過去なんてどうだってよかった。
お前がお前で有りさえすれば。
お前に忘れさせてやるには、どうしたらいいか分からなかった。」

「僕は、僕の事ばかりで......」

「だから腹が立った。お前が笑顔を取り戻して来ていたから、
もうお前も、忘れられるだろうと思っていたけど。
お前の過去は一筋縄では行かなかったらしい。
お前は、まだ傷だらけのままだった。」

ワタルが静かに話す精悍な横顔に月の光が差している。
コムがそっと、わたるの胸に寄り添う。

「俺、もう何に腹が立ったのか分からないけど
とにかく、お前の中にあるものを、めちゃめちゃに壊してしまいたかった。」

「ワタルさん。僕、あんな風に乱暴にされるのイヤだったけど
でも、たった一つ、よく分かったことが有る.......」

「うん?」

「どんな風にされても、愛してるってこと。」

そう言って、コムがワタルの胸に顔をうずめる。
ワタルは、コムを強く抱きしめて、

「それは、もしかして、よかったってことか?」
「もう、どうして、せっかく真面目に話してるのに.....」

「俺は真面目だよ。最初に、お前がいやだということはしないと誓った。」
「じゃあ、
ウソばっかり。さっき、ずうとイヤだって言ってたじゃないか。僕」

「聞こえなかった」
「もう、ぜんぜん、うそつき.....」

「ところで、俺の堕天使様を、
そろそろベッドにお連れしてもよろしいでしょうか?」
「えっ?」

「この、床は痛いし、もう一度ゆっくり、お前を抱きたい。」
「優しくする?」

「さあね。あれで感じたんだとしたら、もう少しやり方が有る......」
「ワタルさんのスケ.....」

再びワタルの唇がコムの唇をふさぎ、
除夜の鐘が遥かかなたから、かすかに聞こえはじめていた。

来年も良い年で有りますように.........。


長々と書きました。
ごめんなさい、ちっとも美しく描けませんでした。
もし読んでくださる方がいらっしゃったら、大感謝です。

今日はもう大晦日。いくらのんきな私でも、お正月はまともに迎えなくては(^^;)
皆様も、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

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Xdayまであと1日~little happiness~ No: 834

投稿者:香蘭 01/12/31 Mon 03:52:00
「カチャ」真夜中ドアが開きコムが帰ってきた。
部屋は真っ暗だった。

「ワタルさん?」ベットには誰もいない。
するとソファに寄り掛かって熟睡するワタルがいた。
よびかけてもワタルが起きる様子はなく、コムは仕方なく毛布をかけてあげた。
そしてワタルの隣に座るとワタルによりかかった。

(昨日、ワタルさん僕を抱こうとしてたのかな。)
コムの首筋にはワタルのキスのあとがまだ残っていた。
コムはワタルにキスされたとき胸が高鳴って苦しくて、
でもそのキスが優しくてどうしたらいいのかわからなかった。
こんな感情は轟さんに抱かれている時には感じたこともない
不思議な気持ちだった・・・。

昔のコトをおもいだすとゾッとする。
コムはワタルの腕に自分の手をからませてぴったりとくっついた。
「ワタルさんがいてくれるだけで僕は幸せ。」

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Xdayまであと1日~lonly night~ No: 833

投稿者:香蘭 01/12/31 Mon 03:48:23
部屋に戻ったワタルだが部屋には誰もいない。
(どうしたんだ、いつもならこの部屋にいるはずなのに・・・。)

コムの部屋へ行ってみたがそこも真っ暗だった。
厨房にいってみてもおせちの準備で忙しいのか誰もしらないらしい。
最後にはちー坊に
「ワタルさん!オオキナカラダでウロウロシナイデクダサーイ。ジャマデェース!」と言われてしまった。
ふんだりけったりだ。
しかし、(ちー坊も厨房では邪魔ものだ)とひそかにねったんは思った。
あきらめて部屋に戻りソファに座るワタル
「淋しいな・・・。」
そんな言葉を発するとは自分でもびっくりしたが、
やはりコムがいないと寂しさを感じる。
いつも俺を待っていてくれるコム。
俺が帰ってくると天使のような笑顔で俺を迎えてくれるコム。
コムを連れ戻してからいつもコムは俺をまっていてくれたのに、
俺はそれを少しあたりまえのように思っていた・・・。
コムがそばにいてくれないことがこんなに淋しいと思うことはなかった。
コム。お前を抱き締めたい。ずっと一緒にいたい・・・。

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Xdayまであと1日~いらいら~ No: 832

投稿者:香蘭 01/12/31 Mon 03:41:19
うわぁ~みなさんすごいですね。
みなさんすばらしくて全員の方の感想を書きたいのですが、
なにぶん私のパソコンを使える時間が
限られているのですみません~~~。

>華子様
Xday一番のりありがとうございます!!ワタコム
と-ってもすてきでした。あの表現力の3分の1でもわたしにあれば・・・。

>いちご様
コムちゃんかわいい~!ワタルさんかっこいい!!
キスシ-ン最高でした。続き楽しみにしてます!!
どうしてあんなに厨房チ-ムをおもしろくできるのっ!?
私も見習いたいです。

>ショ-コ様
酔って大胆なコムちゃん。なんかかわいい!
いろいろなお話を考えられててうらやましいです。

みなさんの作品をみているとちょっと自信がなくなってきましたが(^^;)
一応こないだの

「Xdayまであと2日」の続きです。

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次の日、仕事を終えたリカとワタルは
昨日の夜かしげの事で寝ていないせいもあり2人とも疲れきっていた。

「しっかし、かしげのやつなんであんなによっぱらってたんだ??」
「しらねぇよ。あのとうこと何かあったんじゃねぇーのか?こっちは大迷惑だよ」
ワタルは不機嫌に答えた。
「なんでそんなにおこってんだ?」
「あいつのせいで~」
「何1人でいってんだよ。変なやつだなぁ。そういえばポーカー勝ったのか?」
リカがいじわるそうに聞いてくる。
「それを言わないでくれ」昨日の怒りがこみあげるワタル

「せっかくコムを連れ戻したっていうのにまだなのか?」
(いや・・それは・・・。)

「いつまでもコムがお前のことだけ待ってると思ってんのか?
ちょっと自身過剰だぞ」
(そ、それもそうだな)

「ほら、あのねったんとコムかなり仲がいいぞ」
(あいつ!いつもボーッとした顔してるがコムを安心させるための罠か?
いや、まさかな)ははははっ(汗)
ワタルの顔がひきつる。

「それともコムがいやがってるのか?」
(いや、わからない。でもポーカー強いし、1回位負けてくれても・・・。
やっぱりいやなのかっ?!!)
何も言わないがだんだん不安そうになっていくワタルを
リカはおもしろそうにからかう。

「ポーカーなんかもうどうでもいいだろ。」
(そうだ。昨日はもうどうでもいいと思って・・・コムを・・・。)

「はやくやっちまえよ!!」
(だからかしげがいなければ!!)

「このぉ~かしげ~め~~」
血走った目をして頭から炎がでていそうなワタルの熱気にリカは少しあせった。
「おい、おい、大丈夫か?今日はゆっくり寝ろ明日から仕事も休みだしな。じゃあな。」

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ワタコム応援団・ふたり・・・・・その2 No: 831

投稿者:ショーコ 01/12/31 Mon 03:39:59
ふと、見上げたワタルの目に驚いて、コムが思わず一歩後退る。
それは、コムが初めて見るワタルだった。

いつも、どんな時でも、コムを見る時のワタルの目は、
優しくて、穏やかだった。
二人のけんかの時でさえ、ワタルの優しさを感じることが出来た。

コムは、今はじめて気付かされた。

僕は、あの視線にいつも愛されていることを確信していたんだ.....
不安だったり、寂しかったり、嫉妬したり.......
でも、心の奥の方で、いつもそれを感じていた。気付かなかったけど.....

しかし、今、ワタルの目は、荒々しく鋭い野生の狼を思わせた。

「ワ、ワタルさん......?」
「そんなに言うなら抱いてやるよ。ドロドロでグチャグチャの堕天使さん。」
「エッ?」
ワタルが、コムに一歩近づく。
コムが、後ろに下がる。

「俺は、どんなヤツでも、俺の愛する者を貶めるヤツは許さない。」

「あ、あの、それは、だって.........」
「言ったろう?怒らせるなって。」
そう言いながら、ワタルが近づいて来る。

コムははじめて見るワタルの様子に恐怖を感じ、
少しずつ後退りして、とうとう壁に背が付いてしまった。

「ご、ごめんなさい。僕少し言い過ぎ、」
荒々しく、唇がふさがれる。
「あっ」
その、あまりの激しさに、コムがワタルを両手で押し返そうとする。

ワタルの手が、その手をつかみ壁に押さえつけ、
もう片方の手が、コムのTシャツを襟元から引き裂く。

「ウッ!」
唇をふさがれたままのコムは、声を出すことも出来ない。

こんなのはイヤだ!

身をよじって逃れようとしても、押さえつけている
ワタルの力が強すぎて、動くことすら出来ない。

激しいくちづけを拒否しつづけていながら、
コムは、どこか体の奥の方で、ポッと、火がついたような感覚を覚えた。

えっ?

その瞬間に、コムの体の力が抜けて、立っていられないほどの
快感が、全身を走った。

それを感じたのか、ワタルが、コムから唇を離し、同時に体も離れたので、
コムはそのまま、壁伝いに、ずるずると床にくず折る。

ワタルは、コムを野生の目で見つめたまま、
ゆるめていたネクタイを外し、ワイシャツを脱ぐ。
鍛えられて、よく引き締まった半身があらわれた。

コムは無言のまま、ワタルを見つめる。
引き裂かれたTシャツから、月明かりにほの白く、
コムの素肌が浮かび上がっている。

ワタルは、コムに近づくと、そのまま床に押し倒し、
まだ、身に付いていた物を乱暴に剥ぎ取る。

「イヤ!こんなのはイヤだ!」
激しく、抵抗しながら、コムが叫ぶ。
「お前が、望んだんだろう?」
「こんなこと、こんなこと、望んで........あ、ぅ.....」

ワタルの長い指が、コムの敏感な部分を荒々しくなぞって行く。
「やめ........て.....」
ワタルの唇がもう一度コムを求め、それから次第に首筋へと下りて行く。

なめらかに白く透き通るコムの肌が、次第に桜色を濃くして、
ひんやりと冷たかった体が熱を持ち始める。

コムの美しい顔が、苦痛と快感にゆがみ、唇からかすかな喘ぎ声が漏れる。

気が遠くなるほどの時間、ワタルの荒々しい愛撫が続き、
やがて、コムを貫いて、激しい苦痛がコムを襲った。

必死でその苦痛に耐えるコムの表情のなまめかしさに、ワタルは息を呑む。

溶けていくような快感がワタルを包み、
やがてコムの体の上に静かに沈んで動きを止めた。

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ワタコム応援団・ふたり.・・・・その1 No: 830

投稿者:ショーコ 01/12/31 Mon 03:27:34
Xday、書けないと思いましたし、書かないつもりだったのですけれど
やっぱり、ワタル君とコムちゃんに、愛着が(執着か?)あって、
図々しくも、書いてしまいました。
836番さまに触発されて、私も始めに戻ろうかと......。
パート1は残してなかったので、私が書いた、ワタルとコムに戻ってみようかと。
この所、とてもほほえましい、二人ばかり書いていましたけれど
実は、あの二人、かなり暗い所からのスタートなんですよね(私の中では)
で、皆様には (もし読んでくださる方が有ったとして) 大顰蹙、
石投げられっぱなし状態かもしれない物が、出来ちゃいました。
しかも、長いです。しかも恥ずかしい。(前置きも長い(^^;))
よかったら読んでください。

***********************************

部屋の灯りを全部消して、窓を開く。
月明かりだけの部屋に、冷たい風が入ってくる。

「気持いい。体中が洗われるみたい.......。」
「もうすぐ、除夜の鐘が聞こえてくる。」
「新しい年が来るんだね。」
「今年一年、いろんなことがあった。」
「僕は、ワタルさんに逢えた。」
「オレもお前に........」
ワタルは、傍らに立つコムを引き寄せると、そっとくちづけた。

コムの柔らかい唇の感触を楽しむように、ゆっくりと唇を重ねる。
コムの唇がワタルを誘うように、ほのかに開く。
ワタルの唇がコムの唇を優しく噛む。

ワタルの胸にすがって来るコムを、ワタルがつっと、引き離した。
(何?)と言うように、コムが唇を離して、ワタルを見上げる。

「勝負の決着がまだついていない。」
「ウソ.......!」
「さあ、もう一勝負だ。」

「ワタルさん!いい加減にして!」
「コム。約束だろう?」

「どうして?なぜ?、わけわかんないよ。」
「.....................」

「ワタルさん、僕を抱きたくないの?イヤなの?嫌いなんだね。」
「コム、俺は.......」

「いいよ......分かってたんだ.....
ううん。分かってなきゃいけなかったんだ」
「コム、聞けよ。」

「イヤだ。ワタルさんは、僕を可哀想だと思ったんでしょう?
だから、優しくした。
だけど....だけど、僕みたいに汚いヤツなんか抱けないよね?」

「コム!」

「誰かが、僕を天使だって言ったけど、僕は天使なんかじゃない。
ワタルさんが、一番それを知ってるじゃないか。」

感情が激してきたコムの顔は朱に染まり、息を呑む程に美しい。

「コム、お前は天使だよ.......」
「フン。ずいぶん、汚れた天使だな。ドロドロでグチャグチャだ。」

「よせ!自分をそんなに傷つけるな。」
「僕、傷つけてなんかいないよ。本当のこといってるだけだ。
僕は、轟さんのお人形.....都合のいい言葉だな。
おもちゃだったんだよ、毎晩毎晩.......。」

「コム、もう止めろ!」
「その前は.....その前はね、ワタルさんが知らない男達の.......
こんな汚い、薄汚れたヤツなんか、絶対抱けないよね!」

「よせよ。もうそれ以上言うことは許さない。」
「聞きたくないから?無理して僕をきれいなものにしておかなくていいよ。」

「お前、それ以上言うと、本気で怒るぞ」
ワタルが低い感情を殺した声で言う。
「本音を指されたからでしょ。」

「コム。怒らせるなっていったはずだ.......」
ワタルの声がさらに沈んで、凄みを帯びてくる。
コムが、ワタルの声の調子の違いに気付いて、口をつぐむ。

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まずは,レスだけ(^^) No: 829

投稿者:ショーコ 01/12/31 Mon 03:09:01
ベン様。コムちゃん、可愛いといっていただけて、ホッといたしました。
コムちゃんにあんな事させちゃったので、どう思われるかちょっと心配でした。

0番様。けっして、お世辞ではありません。(^^)
0番様のあのH系の雰囲気見習いたいと思ったのですけど、ダメでした。

HT様。私も、ずんこさんにもっと大胆なことさせたかったかも。
でも、それをしない所が、ずんこさんの良い所でもあるんですよね。
腰みの、受けました(^^)

オレンジ様。流石、ブンちゃん色っぽいです~~~~。
コムちゃんのあの行動、ブンちゃんのご指導だったんですね。
でも、それにしてはやることが、幼かったかしら(^^)
Xdayも書いてくださーーい。

パナマ様。『どこでも鍵』使ってくださって、ありがとう。
何気にお気に入りなんです。

プリマ様。もう,毎回立ち聞きしているとなると(しかも壊れやすいし)(^^;)
Xdayはどこかよそへ行かないと、恥ずかしいかも?Xdayも書いてくださいね。
皆にお願いしまくってます。

華子様。酒豪なんですね?私も。コムちゃん酔わせてみたいですよねーー。
って、私すっかりオヤジ入ってますね(^^;)
Xdayですけど、やっぱり難しいです。華子様の勇気に脱帽です。

投稿初心者様。そんなに言っていただいて、光栄です(^^)
タニ君男前です~~~。ステキ。何だかリカさんだけじゃなくて
誰か他の人、絡ませたくなってきちゃいますね。過激発言すみません。

ワタコム応援団に入ります様。そのお気持ち、よく分かります。
何だか、もったいないような気がしちゃうんですよね(^^)
バリの時間のように、ゆっくりと進んでください。
ステキなXdayお待ちしています。

わんこ様。書き逃げなんて言わずに、どうぞ何度でも書いてください。
ブンちゃん、トドさん、いい感じです。

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やさしい時間 その2 No: 828

投稿者:わんこ 01/12/31 Mon 02:30:30
厚かましくも続きでーす。
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トドは、だだっこのようなブンが可愛くて、ブンの小さい顎を軽くつかみ、軽く口づける。
「言えよ。どんな言葉を言ってほしいんだ?」言いながら、ゆっくりと何度も口づける。
「んっ・・・。やだ。」ブンの口から甘い吐息がこぼれ始める。
「どうした?俺に言ってほしいんだろ?言えよ・・・。」口づけは首筋から耳元へあがり、低い声で囁かれる。
トドは、潤んだブンの目にさっきまでいた天使が消え、妖しい悪魔が見え隠れしているのを見つけると、
抱きかかえて執務室の机に向かい、机の上の書類を片手で払いのけた。書類が床に散らばる・・・。
ブンを机に下ろし、シャツに手をかけると一気に引き裂いた。
ブンのなめらかな白い胸があらわになり、トドはゆっくりと首筋から胸、そして下腹部へと唇を這わせてゆく・・・。
ブンは耐え切れなくなって、唇から甘い声が洩れ始める。
「・・・や・ダメ・・。もっと・・・。」ブンの細い指がトドの髪をまさぐる。
「どうしてほしいんだ?ん?言えよ・・・。」
トドの愛撫はだんだん激しくなり、ブンの目には涙がにじんでいる。
いつものように激しいだけではなく、ブンをいとおしむように愛撫を続けるトドにブンは、
気が遠くなりながらも、胸が締め付けられるような甘い感覚に溺れ始めていた。
「もうダメ・・・。お願い・・・。」
トドも、激しく、時にはゆるやかに、ブンの全身をくまなく愛撫しながら、ブンがたまらなくいとおしくて、
快楽に身をゆだねながら、切なく、苦しそうな表情をするブンを眺め、同じような感覚をあじわっていた。
次第にブンの喘ぎが激しくなっていく。
「焦らさないで・・・!お願い・・・!!」
トドも耐え切れず、ブンの中に深く入っていく・・・。
「ブン、言ってくれ。どうして欲しいんだ?」
トドの動きにあわせて、ブンも激しく腰を動かせる。
「もっと・・・。もっと抱いて!!壊れるくらい!!」
お互いを抱く手に力が入り、トドの額から流れる汗がブンの体にしたたり落ちたとき、2人はこの世の果てに達した・・・。

まだ息がはずんだ汗ばむ体のまま、トドはゆっくりとブンの胸に顔をうずめて、かすかな消え入るような声で囁いた。
「愛しているよ・・・。」
ブンは遠のいていた記憶がもどりつつある朦朧とした意識のなかで、トドがそういったような気がして、涙が溢れた。

ボスの執務室の外では、またもや野郎どもが鼻血がでそうなのをこらえて、ドアに我も我もと張り付いていた。
ワタルとリカも仕事のことでボスの相談にきたのだが、そんなことはすっかり忘れて、
野郎どもを押しのけ、二人ともドアにコップをあてて、聞き入っていた・・・・。バカ・・・・。

*************************
すみません。ヘタな文章で・・・。ほんと、Hな描写は難しいですね。
ではでは、ROM専にもどりまーす。

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やさしい時間 その1 No: 827

投稿者:わんこ 01/12/31 Mon 02:09:56
さっき間違えてエンター押してしまいました。すみません。
始めてカキコします。いちごさんのトド・ブンに触発されました。
私も書き逃げしま~す。
********************
正月も間近なある日の午後。
トドは、しばらく病気で休んでいた間に溜まった仕事を今年中に済ませてしまおうと、執務室でこもって仕事に打ち込んでいた。
昨夜、ブンにそろそろ仕事を始めるというと、「働きすぎだよ。病み上がりなのに・・・。来年までゆっくり休めば?」
と着ようとするシャツの裾を引っ張り、ちょっと拗ねた様子で、ずいぶんしつこく言われた。
そんなに自分を心配してくれるブンが愛しくてたまらず、思わず抱きしめてしまったが、なんとか理性を保ち、
なおも引きとめようとするブンをなだめて部屋を出てきた。

仕事を始めて3時間ほど経ち、ちょうど一段落ついたところで、トントンとドアがノックされた。
「誰だ?」
「僕。ブン。ちょっといい?」
「ああ、入れ」
ブンがゆっくりとドアを開け、執務室に入ってくる。手には2人分の紅茶を持っていた。
トドは机の書類にペンを走らせていたが、静かにペンを置き、顔を上げながら、
「どうした?」と少し微笑みながら尋ねる。
「疲れてないかなと思って。少し休まない?紅茶持ってきたんだ。」
「ちょうど一息つこうかと思ってたところだ。ありがとう。」
トドは机から立ち上がり、指でネクタイを緩めながら、応接のソファーにドサッと腰をおろした。
ブンは紅茶を応接のテーブルに置いて、トドの前に立った。
トドは立ったままのブンを引き寄せ、膝に座らせてから、ブンの体に顔をうずめた。
ブンの甘い香りと入れたての紅茶の香りが混ざって、トドの胸をせつない思いで締め付ける。
ブンはくすぐったそうに、クスクス笑いながら、「どうしたの?」とトドの髪をやさしくなでる。
トドは顔を上げて、ブンの顔を見た。昨夜の艶かしいブンとは大違いだ。窓から入る日の光を受けて、天使のように柔らかに微笑んでいる。
「天使か、悪魔かわからないな、お前は・・・。でも、どちらのお前も俺を飽きさせないよ。」
いつもの硬質な感じとは違い、今日はなんだか穏やかなトドに戸惑いながらも、ブンは嬉しくてつい甘えたくなる。
「ほんと?僕もトドさんが好き。あんまり言葉には出してくれないけど、いつも守ってくれてる気がする・・・。」
トドは苦笑いしながら、「言葉がほしいのか?どんな言葉だ?ん?」
ブンは少し顔を赤らめ、拗ねた様子で、「どんなって・・・。いいよ、もうっ!別に言ってもらわなくても!」

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いきなりバリ編 No: 825

投稿者:ワタコム応援団に入ります 01/12/31 Mon 01:50:55
ワタルとコムは、マヤに呼ばれて、食堂に降りてきた。
テーブルの上には、バリ料理と日本料理のアンサンブルされた物が用意されていた。
ワタルとコムは、合い向かいでテーブルにつく
「あれ、ブンとずんこさんは?」
ワタルがマヤに尋ねるとマヤは
「あ、買い物に出かけました。食事は済ませてくるそうです」
「そうか…ありがとう」

「マヤちゃんの料理、美味しいだよ」
「そのわりには、ろくすっぽ食べずに、ずんこさんを心配させたくせして」
コムは恥ずかしそうに俯き
「心配したのは、ずんこさんだけ?」
「俺も………」
ワタルは小さな声で呟くと
「聞こえないよ」
コムは少しいたづらっこの様に微笑んだ。
「ほら、冷めないうち、食べるぞ」
ワタルは照れながら、コムに言った。
久しぶりの食事をとるコム、その姿をじっと見詰めるワタル。
「もう、何見てるの、恥ずかしいじゃない…」
ワタルはフッと笑い食事に取り掛かった。

食事が終わるのを見計らった様に、マヤがコーヒーを持ってきた。
「あの…お部屋一応用意してあるんですが…どうします?」
「あ…」
と二人同時に声を出し顔を見合わせ、コムは俯いてしまった。
「ありがとう、使わせてもらうよ」
とワタルの一言に、コムは複雑な心境だった。
「わかりました。お着替え、お部屋の方に用意しておきますね。ブンさんから、
ワタルさん、何も持たずに来たので、ずんこさんの物貸してと頼まれていかれたもので…」
「すまないな…」

「僕疲れちゃった…、部屋に戻るね」
コムはそれだけ言い残すと部屋に戻ってしまった。

「コム…」

ほぐれたかかった糸が、複雑の絡みあってしまった様にワタルには思えた
そう感じたのはワタルだけではない、コムも同じ思いだった。


*******************
ごめんなさい、また複雑な関係にしちゃった
でもね、じらした方が楽しみも増すし…
Xdayはもう少し先になりそうだ…
まだまだ、バリ編は続きます…

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今度はリカタニ&etc No: 824

投稿者:投稿初心者 01/12/31 Mon 01:19:32
どうしたら皆さんのような長編が書けるのでしょう??
お呼びじゃないとは思いますが、
何となく、短編&単発作家目指そうかと…(^^;)
お調子者が調子に乗って、またお邪魔しに来ました。

ショーコ様、
お言葉ありがとうございます。
実は、ショーコ様のファンなんです(何でこんなところで告白…)
ショーコ様のX-day楽しみにしています。

*****************************

新メニューの研究に余念のない厨房チーム、
今日は邸内の書庫で料理関係の本を物色中。

そろそろ厨房に戻ろうかと本を戻しに立ち上がってみると
いつの間にかリカが書棚の向こうのソファーで
資料をめくっている(実は任侠小説?)
そこに読み終わったハリーポッターを戻しにタニがやってきた。
タニは真剣に資料に目をやっているリカに吸い寄せられるように
無言で近づいていく。

そのタニのいつもと違う妖しい様子に気付いた厨房チーム一同、
棚の本を1冊はずして覗き穴を作るとナマ唾のみ込み観戦準備OKです。

黙って資料をリカの手から抜き取ると、リカにのしかかりキスをする。
一瞬驚いたリカもタニの熱いキスにはどんな時でも受け入れ態勢万全。
(いつでも受け入れ態勢万全はタニのキス限定ではないんですが…)

熱~い長いキスの間に、タニはリカを裸にし、いつの間にやら自分も裸に…
書庫の窓から刺す夕日に、タニの身体がまぶしく光っています。
タニ君、毎日のリカとの昼夜を問わぬ運動で鍛えられた上に、
ねったんの栄養満点の食事を何人前も平らげる食欲…
肌艶も良く、その優しい童顔からは想像付かない
程良く引き締まったお見事なソフトマッチョの青年です。
(脱いだら凄いんです…とは、どっかで昔聞いた言葉…)

『うわぁ~~ ちょっとリカさんが羨ましいかも』(キム)
『俺、攻め専なんだけど、タニとなら…いや、いかんいかん…』(ミズ)

タニからの激しい愛撫を甘い喘ぎ声と嬌声を上げつつ受け入れていたリカ、
リカの上にタニが崩れ落ちた瞬間に形勢逆転、
今度は、気絶しそうなキスからタニを責め立てる。
上になったリカがほの暗くなってきた部屋に白く浮かび上がります。

『ハァ~~ リカさん、色っぽいデス~~~』 (ち~坊)
『あの腰、やっぱりたまんねぇ~~~』 (ミズ)
『………(ゴックン)…』 (ねったん)
『あの肌…血が似合いそうだぁ~~ ニヤァ~~~ 』(壮)

タニの感じるところを熟知しているリカは
あっという間にタニを絶頂へ導きます。
やがて、リカにもたれうっとりと余韻を楽しんでいたタニが
まわりの暗さで長い時間を過ごしてしまったことに気付いて起きあがり
脱ぎ捨てた服を急いで身につける。
「リカさん?」
「ん?」
「これからも…ワタルさんとも…」
「…タニ………」
「ふぅ~~ ま、いいや! 
 でも、夜に眠るのは僕の腕でないと許さないからね!」
そう言うとタニは軽く触れるだけのキスを残して出ていった。

「ちっきしょう!どんどんいい男になってきやがる」
そうつぶやいたリカは嬉しくもあり、ちょっと悔しくもあった。

厨房メンバーは今更リカの前を通って出ていく事も出来ず、
近づく夕食の時間に心の端では焦りながらも
二人の情事の凄さとタニの男前な発言にうっとりしていた。

一方タニはあわててみんなが待つはずの厨房に戻ったものの、
明かりもつかず、誰もいない様子に唖然としていた。
『こんな事ならもう1回くらい…』

********************************

やっぱり、わたしにはこういうのは具体的には書けません~~
タニとリカに言ってもらいたい言葉があって
前後は無理矢理書きました。

明日からPCのない実家に帰ります。
皆様、良いお年をお迎え下さい。
そして、戻ってきてここを見るのが楽しみです~~(^^)
元旦はガイズ観ます~~
轟組の面々が出ているし、
タニちゃんのヒゲとハマキ、
前夜祭でも観てドッキドキでしたので凄く楽しみです。

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ダメですよ~(笑) No: 823

投稿者:ごんた 01/12/31 Mon 01:15:47
身を引こうとか、ロム専になろうとかしてるライターの皆様。

書ける方は、お願いですから、時々でもいいから書いてくだされ~。(^.^)
0番さま、836番さま、ジェローデル的お戯れはおよしになって、
来年もよろしくお願いしますぅ。
Zさま、首を長くしてご登場をお待ちしていたのです。是非またお願いします。
華子さまもオレンジさまも。
ベンさま、いちごさま、更なるご活躍を~!
パナマさま、煩悩は百八の鐘なんかじゃ消えませんぞ。(笑)
ああ、書ききれませんがライターの皆様に来年もご多幸をお祈りしてます♪

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エピソード1・その② No: 822

投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 01/12/31 Mon 00:48:25
轟邸の前に一台の車が止まる。

車から降りた一人の男が邸内に足を踏み入れた。
「約束が違うじゃないかっ!ぶんは何処だ!」
胸ぐらを掴まれた轟は初めて見るこの男の迸る感情に圧倒されていた。
「もういい!」
そう言い放つとドタドタと上がり込み所構わず部屋を開けていった・・・。
「ぶんっ、いるのかっ!どこだぁ!」

「い・今のは・・・なんで稔さんが此処に・・・?」
かつて見慣れてきた後ろ姿に振り返るとやはり稔のようだった。
わたるは何がなんだか分からないまま、既に先を急ぐ稔の後を追った。

「んっ?!」わたるの様子を見ていたりかがワタルの奴今度は何処に行くつもりだと後を追っていく。
只ならぬ状況を察知したのか厨房組も「なんだ、なんだ」と様子を見に出てきたが、
見知らぬ男が次々と部屋を開けていくのをただボーゼンと眺めていた。

「ぶんっ、どこだぁ返事をしてくれー」

わたるは今度はしっかりとその声を聞いた。
(えっ?!稔さん、ぶんの事・・・そうだったのか!!)

わたるはかつて稔のいる組に所属していた事があった。かつて道を踏み外し始めた頃、拾い上げてくれたのが紫苑だったのだ。
幹部の用心棒となって動いていたわたるは内部の事が嫌でも分かってしまう状況にいた。
まだ若いわたるは、ぶんがいるにも関らず仕事といえ、ぶんを裏切るような行動をする稔のいや星組のやり方がどうしても理解出来なかった。
ぶんは一途に稔を想っているのに、なんで他の男を抱けるんだ!!ぶんを本当に愛していないのか?!
稔がいない時はいつもぶんの話相手になっていたから余計に憤りを感じていた。
大人になりきれないわたるの唯一の抵抗が組を飛び出す事だったのだ。

わたるは稔のぶんに対する悲痛な叫びに胸が熱くなっていた。

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華子さまへ No: 821

投稿者:mitoo 01/12/30 Sun 23:50:58
そんなぁーー!謹慎中とかおっしゃらずに、どんどん書いちゃって
くださいー!とってもステキなXdayだったので、よければ、
つづきがよみたいな・・(はあと・・)
飲まないとかけないって?(笑)ぢゃあ、わたしが飲むの、
お付き合いしちゃいマス・・(笑)

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お久しぶりです No: 820

投稿者:Z 01/12/30 Sun 21:29:46
皆様、お久しぶりでございます。
覚えておられるでしょーか・・・。
あさおさを結ばせて使命を終えた感からすっかりロム専してます。
いつも楽しく読ませてもらってます。
ほんとにいろいろあっておもしろい!!!

>ららら様
 あさことおさって難しいですよね・・・?
 二人を書いてた時もこの人たちの人格よくわかんないまま書いてました。
 うまく本筋に絡ませられればいいんだけどねぇ・・・。

私は当分忙しいくて書けないので、これからも皆様の素敵な作品を読ませてもらいます。
ライターの皆様、来年も頑張って下さい!

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素敵な作品に誘われて No: 819

投稿者:華子 01/12/30 Sun 19:39:47
出てきてしまいました。(前の投稿は、何故か題名だけ行ってしまった失敗!すいません、
出来たら削除を、、管理人様宜しくお願い致します。)
皆さん、先日は酔った勢いとはいえ、本当にゴメンナサイ。ワタコムXDayのトップを切ってしまった事深くお詫びします。
当分は、読み専で謹慎しようと思っていました。
でも、皆さんの作品があまりにも面白くて・素敵なので謹慎中(?!)にも拘らず、一言と思って出て来てしまいました。

ベン様 読んでくださってうれしいです。(友人と忘年会でおそーくまで、ワイワイしてましたので、、)
やっぱり、リカワタって素敵!あの野獣な感じをぜひワタコムにも、、。
いちご様 ワタルくんとコムちゃんの食堂でのキス。う~~ん、す・て・き。
     うっとりして、なんか私までクラクラきちゃいました。いいなー、あんな感じ。
ピンクのオーラに包まれたコムちゃんも可愛い!
836番様 読んで頂いて、、ありがとうございます。836番様、身を身を引こうなんてダメですよ。
863番様のおかげもあって書いちゃったのですから、ずっと、面倒を見てくださらなくては困ります。
宜しくお願いしまーす。
香蘭様 ワタコムの中にかしげちゃん登場。あなたのキレた所、治したと思ったのに。
やっぱり戻っちゃったかって感じで大笑いしちゃいました。
パナマ様 ハードな感じとギャグの感じ、そしてHの感じがすごーくいい感じで
     楽しい。ドンドン、続けてください。楽しみにしてます。
オレンジ様 「ブンちゃんの誘い方講座」ブンちゃんとコムちゃんの妖しい可愛さが、すっごく良いです。
ぜひ、私も講座に参加したい!!
ショーコ様 酔っ払いコムちゃん、かっわいい!!この大胆さが、堪りません。
      私もコムちゃんを酔わせてみたーい。私が、絶対勝つ自身あるので
      (きっと、ワタルくんにもまさる酒豪ですので、)
      ショーコ様のXDayが、楽しみです(^^)

レスだけなのに、こ~~んなに長くなって、ごめんなさい。(失敗投稿もしてるのに)こんな奴とお許しください。

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いけいけごーごー11 No: 817

投稿者:パナマ 01/12/30 Sun 17:44:03
【11】
ずっと後をよろよろになって、ワタルを背負って歩くミズに、声援を送る。

3人(背負られて、もう1人)が、ふもとに着いたときには、
すでに空が白けていた。ミズが携帯で車を呼んだ。
4人を乗せたバンは屋敷に向かわず、ドクター・ケロの病院に向かった。

ケロ :「おー、おー、派手にやったねえ。」
リカ :「とにかく、話は後。 ワタル診てよ。」
ケロ :「はい、はい。」

リカ、ミズ、チ-坊の傷は、エダ組の別荘襲撃できたものは一つもなかった。
ほとんど、全てが山を滑り落ちたとき、皆でワタルをかばって、できたものだった。

全員の手当てが終わったときには昼をすっかり、まわっていた。 ミズとチ-坊は
治療が済むと轟邸に帰っていった。
ワタルは輸血はしたものの、命に別状はなかった。(当然といえば当然だが…)
リカは、気を失ったままのワタルに付き添った。

ワタルが目を覚したとき、リカはワタルのベットにうっぷして寝ていた。
疲れ切って、口を開けて眠るリカを、ワタルはまじまじと見た。
コレが、アレと同じリカ…。ワタルにしてみれば、昨晩のことは夢であってほしい。
(正直に言えば、良かった…想像以上に…………だが、しかし………)
リカに骨抜きにされたなんて、ワタルの意地が許さない。

ワタルはハッとなって思わず、お尻をさわった。
(オレのココは…無事なのか!)
途中からの記憶が途絶えたワタルの顔に斜線がはいる。

ワタルが起き上がった拍子に、リカがベットから崩れ落ちそうになった。
ワタルはリカを片手で支えると。そのまま自分のベットに引き入れた。
サンダル履きが脱げる。リカはグレーのスエットを着ていた。
たぶんドクターのものだ。リカは、この病院にも自分専用のお気に入りを
置いている。ベルベットのガウンにシルクのパジャマ(色違いで揃えあり)。
とにかく、タキシード姿のときとは、えらい違いだった。

強引な扱いにも、リカは目をさまさない。よっぽど疲れているのだろう。
昨晩、自分がどうなったのか、何が起きたのか、さっぱりわからない。
しかし、ここはドクターの病室で、最初に見たのがリカの寝顔。
その顔や手にできた無数の傷が、ワタルが気を失った後の、大変さを物語る。
(まあ、いいか、1発ぐらい…って1発で済んだのか!?………………
 しょうがねえ、リカなら笑って許してやろう……………たぶんな。)
ワタルは、リカを人形のように後から抱きしめ、再び眠りについた。

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いけいけごーごー10 No: 816

投稿者:パナマ 01/12/30 Sun 17:41:04
【10】
ときには、人は知ってはならないことがある………。

リカ :「チー坊、この風呂敷包み、何?」
チ-坊:「はい、これは、動かぬ証拠です。
     ドドさんに、エダ組の悪事の証拠、ちゃんと持って帰るように、
     言われました。できれば、組長も、とっ捕まえてこいって。
     でも、逃がしてしまいました。残念でーす。吉良上野介みたいに
     倉庫に隠れてるかと思ったけど、いませんでした。」
リカ :「なんだよ、オレにはワタル救出のことしか言わなかったのに…。」
チ-坊:「トドさん、言ってました。いくつ頼みごとしても、
     どーせ、リカはワタルが最優先だろうから、それ、させとけって。」

リカ :「確かに、そうだけど。言い切られると複雑だ。
     どうりで、おかしいと思ったよ。ワタル救出だけなら、
     鍵があるんだから、ミズとチ-坊で、なんとか、なるじゃないか。」
チ-坊:「そんなこと、ないです。ワタルさん、きっとリカさん、来てくれて
     すっごく、うれしかったと思いまーす。」
リカ :「いや~、今回ばかりは、ちょっと…、まあ、その話はもう、いいや。
     で、動かぬ証拠って何?」

チ-坊:「この件のシナリオです。
     『なわばりの境のない地図~エダ組勢力拡大計画』」
リカ :「は~~~、よくやるよ。」
チ-坊:「はい、エダ組ボスを逃したの、失敗です。
     きっと、彼、次の悪だくみ、考えて、また、やってきます。」
リカ :「次回はもっと、ワタルに活躍してもらおう。」

リカとチ-坊は、後を振り返る。
「おーい、ミズがんばれ~!」と
ずっと後をよろよろになって、ワタルを背負って歩くミズに、声援を送る。

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いけいけごーごー9 No: 815

投稿者:パナマ 01/12/30 Sun 17:37:22
年末セール、作品一挙大放出って感で投稿してます。しかも、秀作の溢れる中、
同じ文章や言葉を重ねてしまったり、変換忘れたり…勢いだけで書いているのが、
まる分かりのアホなものを………。お見苦しい限りで、申し訳ありません。
しかし、今日と明日の2日間だけ、見逃してください。煩悩のそのものの私は
除夜の鐘の音と共に消えていなくなりますので。では、もう暫く、ご辛抱を………。
836番様、やはり、いてくれないと…王道がいなきゃ、邪道も存在できない。
私もリカじゃないが、しみじみと、ここの遍歴を思いめぐらすことができました。
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【9】
真っ暗な山の中を、駆け下っていく。

ワタルを抱えて、山を登リ、もとの場所にもどることなどできないと悟った
3人は、自動車を諦めた。順番にワタルを背負い、チ-坊の動物的カンを
頼りに山道をふもとまで歩いた。

リカ :「ミズ、『どこでもカギ』、どこでも、じゃなかったぞ。」
ミズ :「ああ、それ。冗談ですよ。信じたんですか。」
リカ :「……………」
ミズ :「でも、あの地下室に入るドアに合うように、いづるんに作って
     もらったんです。リカさん、たぶん勝手口から入ったんだと思いますよ。」
リカ :「でも、屋敷からの地下室の扉、これで開いたぜ。」
ミズ :「へえ~、じゃあ、外のドアと同じカギなんだ。いい加減な構成…、
     いや設計してるな……。えっ、じゃあ、リカさん鍵のかかった扉、
     蹴倒したの!? すげ~な。」

チ-坊:「リカさん、案外、逞しいしいです。 今も、重くないんでーすか。」
リカ :「重いに決まってるだろ! オレの腕はなあ、タニと、くららしか
     運べないようになってんだよ。 あっ、オレが背負って山を下りたなんて、
     ワタルに言うなよ。そうでなくっても、今回のことは、こいつのプライド
     傷つけたかもしれないんだから………いろいろと…。」
ミズ :「いろいろ…ですか。リカさん、オレが囚われの身になったら、
     助けにきて、オレとも『男同士の友情』確かめあってくれます?」
リカ :「ふふんっ。 ワタルぐらい、男前になったらな。」

ミズ :「でも、リカさん、ワタルさんと本気でやりあったら、
     あんなにボロボロにされないで、応戦できるんじゃないかな。」
リカ :「ミズ、お前、わかっちゃないね~。惚れた男には、いつまでも
     カワイイ野郎と思われたい、健気な男の純情だっ!」
   (でもな~、今日、オレ、ワタルの純情、傷つけたかも…………
    コイツ、へんなところで融通きかねーからな。しかも、こんな重い
    おもいまでさせられて…慣れないことは、するもんじゃないなあ。)

しかし、リカはそのわりには、懲りていなかった。
背負うワタルの前髪が揺れて、リカの頬をくすぐったり、吐息が首にかかるたびに
感じちゃったり、月の明かりに照らされた、ワタルの血の気のない顔を見て、
思わず吠えたくなったり、できれば、ここのままワタルを放りなげて、
まさに野獣のごとくの覆いかぶさりたい……そんな、こんなを想像すると、
足取りも軽い…ワケもないが、ワタルを背負うのも悪くないと思える、
ニタニタ顔のリカだった。

しかし、そのリカの顔はミズとチ-坊には、ある種の恐怖を抱かせた。
ときには、人は知ってはならないことがある………。

ミズ :「…………カワイイ野郎………ですか。」
チ-坊:「リカさん、コワイ野郎でーす。」

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好奇心旺盛な野郎度も・・・ No: 814

投稿者:プリマ 01/12/30 Sun 16:20:21
すいません今までロム専門だったのですが、x-day近しということで
初めて参加してみます。
恐れ多くもいちご様の食堂にての後の夜のお話ということで・・・
ほかにもいままでの話をたくさんたくさんぱくってます。
すいません。やっぱり書くのは大変ですね~。作歌様がた本当にい
つもありがとうございます。
つまらない話ですが、次からはまたロム専に戻りますのでゆるして
下さいね。

*********

ワタルとコムの熱~いキスを見せつけられてしまった厨房メンバー。
いよいよ今夜こそx-dayかともりあがる。
昨日はブンの色っぽい声を聞いている面々。
「きっとコムさんの声はかわい~だろうなぁ~」(壮)
「オウ!ブンさんはセクシーデシタネェ!!」
「きっと『やっ』とかっていいそう」(ミズ)
「だから!ミズさん気持ち悪いです!」(キム)
「ちょっとコムさん相手に変な妄想しないで下さい!」(ねったん)

ということでその日の夜は厨房メンバー、ワタルの隣の部屋で壁に耳を
くっつけて潜んでいます。(りかとタ二も当然参加)
もちろんねったんはキャベツの千切りセット持参。

野郎どもが息を潜めて数十分、部屋から声が聞こえきた。
「覚悟はついただろうなぁ」
「でも、ワタルさんまだポーカー勝ってないよ」
「だからぁ、それはもういいって」

一同(結局勝てないんじゃン!なし崩し反対~)

「コム!」「ワタルさん!」
ドザ!と倒れる音。シーン。

トントントン、ねったんの千切りの音が響き渡ります。
「もう!ねったんうるさいです。これからがいいとこなのにぃ」
と一同さらに耳を壁に押し付けようと壁に寄り掛かった瞬間!!

メリメリメリメリ
壁が崩壊して部屋になだれ込む一同・・・
そこにはベットにコムを押し倒して今からボタンを外そうとする
ワタルの姿が。
(くそ~~せっかく今日こそは!!と思ったのに!)
「ブチッ」←ワタルがきれた音
「てめ~ら全員ぼこぼこにしてやるぅ~!!」

で、結局ワタルさんまたもお預けだったんですが・・・
床没落があった轟邸、ということで今度は壁崩壊。
そんなにぼろくていいのか・・・

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トドの過去3(トド番外編) No: 813

投稿者:ミモザサラダ 01/12/30 Sun 15:52:05
管理人様、天才筆者の皆様
PCが壊れていて2週間のご無沙汰となってしまいました。
壊れた2週間の間、一番辛かったのはこちらへお邪魔できなかった事。
胃炎になりそうでした。
今、2週間分一機に読ませていただいて、速読でもなんと2時間かかりました。
なんて濃いページなのでしょう。
いま、長編大作映画を一本見終わったようなそんな脱力感に襲われております。
全然お話は終わってないようですが。

急展開の最近のお話とは全然別の次元で書かせていただいてすみません。
過去の、まだ極道ではなく、性生活もノーマルな時代のトドさんしか
知りませんもので、その頃を振り返って書かせていただきたいと思います。
10年以上も前になりますか・・・・。あれは・・・。

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静かにドアが開くと、開くドアのスピードとは裏腹に、凄い勢いで男が一人
投げ込まれた。

(ドサッ!)

「いやーーー!!」
半狂乱で倒れて込んだ男に走り寄るまりこ。
倒れている男はトド。画家志望の美大生である。

萬の前に引き出されたトドは意識がなく、顔面は蒼白で血の気が全くなかった。
手には前手に手錠がかけられ、倒れ込んだ体勢は勢い余ってシャツの裾がめくれ
上がりしなやかな腹筋があらわになっていた。

透けるように青白い端正なマスクとスリムで無駄のないその肉体に
萬は息を飲んだ。
同時に部屋中の男達が固唾をのんでトドを見下ろしていた。

血相を変えてトドに駆け寄り、上半身を抱き締めながら涙を溜めてちはるを
睨みつけるまりこ。
「何をしたの?!」
「ご心配には及びません。騒がれると面倒なので眠っていただいただけです」
「生きているのね・・トド。」まりこはホッとして涙を溢れさせた。
「ああ、ごめんんさい、私のせいで・・・」ひとめもはばからず意識のないトドの
色味のない唇に桃色の唇を重ね、息を吹き込むように舌を絡ませるまりこ。
「ヒューーー」「ヒャッホー!」
周囲の男達がニタニタと薄ら笑いを浮かべた。

そのうちにトドの意識がうっすらと戻ってきた。
「・・・ん?。ま、りこ?」徐々に目の前が明るくなっては来たが、
自分の置かれている状況が全くわからないトド。
「トド、ごめんなさい。私自分の家の事、何も話してな・・・」言い終わらな
いうちに
「そこまでだ!まりこ。ここから先は私が直接彼と話しをする」
萬は冷ややかに言い放つと、若い者に顎で合図をした。

黒装束の若手が二人、トドを抱き締めるまりこを引き離しにかかった。
「いやよ!離してー!トドぉ。」
「まりこ!」まりこを掴もうとして自分の手に手錠がかけられている事に
気づくトド。
「これは!」更に立ち上がろうとすると...(トダッ)・・
まだ完全に薬が切れていないようで、体の自由がきかなかった。
再び倒れパニックになっているトドには能面のように無表情なちはると
(ククッツ・・)不気味な薄ら笑いを浮かべた比奈が近づていった。
そして両側から一機に持ち上げてあっという間に壁から突起しているフックに
手錠を固定してしまった。
「あつぅっ!」頭上で固定された手錠に細い手首が食い込む。
「やめてー。彼には手を出さないで!お願いパパ」。泣き叫ぶまりこ。

ついさっきまでキャンパスで落葉の銀杏をデッサンしていたトド。
目の前に黒塗りのベンツが停まり、ひとりの男が自分の前に立ったのを
最後に記憶が途絶え、そして今に至る。
今の状況がなかなか受入られず、訳がわからない。
萬がゆっくりとトドに近づき、目の前で口を開いた。

「手荒な事をしてすまんな。私はまりこの父親だ。
今日は君にひとつだけ頼みがあってご足労願った。」
「頼みがあってご足労という体勢ではないように思いますが。」
「てぇめぇー!」さっきまでケタケタと笑っていた比奈がトドの胸ぐらに
掴みかかった。
「比奈。黙ってろ!」(バシッツ)鋭いパンチが比奈の頬に飛び、壁に思い切り
飛ばされる比奈。「いってぇ・・」口の中が真っ赤な鮮血で染まる。
一瞥すると萬は静かに続けた
「手短に話そう。まりこは近々祝言を控えている。君にはまりこと別れてもら
わにゃ困る。まりこの前から消えてくれ。」
「まりこが、結婚!?嘘だ!」二人の組員に押さえられているまりこに目をやる
トド。まりこは思わず目を逸らした。
「残念ながらこれは本当の話しだ。まりこは私の組と長年敵対関係にあった組の
若頭と祝言をあげ、めでたくこの組を継ぐ事が決まっている。君とは住む世界が違う人間なんだよ、坊や」
「・・・・・・。ははは...、あーははっは」いきなり笑い出すトド。
「なるほどね、まりこが自分の家の話しを全くしない訳がやっとわかりましたよ。
これでは言える訳がない!。」トドは開き直り萬を睨み付けた。
ちはると比奈が萬の後ろで拳を強く握った。
「極道を非難してるんじゃない。娘を組抗争の和解の道具に使うなんて、
ばかげている。まったくもってナンセンスですよ、お父さん。まりことは絶対に
別れません」まっすぐな目で萬を射るように反論するトド。
「トド・・・」まりこは感動していた。危険を省みず自分を選んでくれたトドを
今直ぐ抱き締めたかった。
「ふふふ・・・」今度は萬が不気味に笑った。
「この組では、私の命令は絶対だ。私の言うことをきかない人間は痛い目を見る
事になっている。そのうち大抵の者が言うことをききたくなってくるものだ」

萬が顎で合図をするとすぐさまちはるの拷問が始まった。
壁に掛けてある一本鞭を手に取り、先ずは胸板に一振り。
(バシッツ!)「あうっっ・・」
クリーム色のシャツの胸のボタンが飛び、生地が破れ、肌に一筋の赤い模様が
みるみる浮かび上がる。
(バシッツバシッツ)「あーーーっつ・・・・!」あまりの痛みに大きく
仰け反るトド。(ガチッ)「うっつ!」仰け反ると頭上の手錠が手首に食い込み
手首からも鮮血がしたたり落ちた。
「はぁはぁはぁ....。。」極道の非情さを知らないトドは一本鞭の洗礼を
3発ほど食らっただけで、すでに青息吐息であった。

(つづく・・・)

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来年もよろしく No: 812

投稿者:あお 01/12/30 Sun 15:34:54
いやーー、かなり、ドキドキしながら、投稿ボタンを
押しましたが、読んでいただけてうれしいです。

836番さま、出てきてくれてほっとしました。
作品、楽しみにしていますので続けてください。

ベン様、毎回、笑わせてくれたり、ドキドキさせられたり、
すごいなーと思いながら読んでいます。
タニちゃんには、ネイサン役を経験して、このあたりで
かわいいだけじゃないぞってのを見せてもらいたくて
あんな感じのを書いてしまいましたが、それに続いた感じの作品を
書いてくれて、うれしく思ってます。


以前管理人様が書いていた野獣ではない、恋愛物のリカワタ(ワタリカだっけ?)を
見たいに
ちょっと反応してしまいまして、ずっと考えていました。

それは、ハーレクインとか、少女漫画みたいなイメージでってことでしょう
か。Hなしで?

私の頭に浮かんできたのは、それでも、ワタルくんには、コムちゃんがいて
リカさんは、失恋してしまうだろうなぁって。
ここの掲示板ストーリーだとそうですよね。
失恋して悲しむリカさんもいいかもなー。
(私、リカさん好きなんですけど)

学生時代のリカさんがわたる君に恋して思い切って告白したら、
実は、すでにコムちゃんという恋人がいて、ショックを受けて・・。

傷心のまま、轟組に入ったら、仕事を直に教える相手として
ついたのが失恋したワタル君そっくりで、おまけに名前も同じ。

教えかたは、ハードで、野獣入ったりして身体が持たない~状態なんだけど
必死に耐えて、何とか、それなりに仕事も覚え、こなせるようになってきたと
ころで、今度こそと告白しようとしたら、
またも、実は、コムちゃんという好きな子がいた。
で、またも、失恋・・・。

かなりの傷心ムードに入ったところで現れたのがタニちゃん。
なーーんて、考えてしまいました。

でも、これだと過去の話になってしまいますね。
8に書かれていた時の設定もいただいちゃってるし。

私は、野獣入って、Hも、やっちゃうワタリカだけど
男同士の友情もあるというのが好きなんです。

どうして、Hもするけど、友情もあるという関係が生まれてきたのかも
興味あります。
でも、その過程って、考えるの難しいですね。

Xdayが無事にすんだら、今度はどんなストーリーが展開されていくのでしょうね
来年もここで楽しませてもらいますーー。

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素敵・・・ No: 811

投稿者:カラヴァッジョ 01/12/30 Sun 08:30:36
みなさま素敵・・・クラクラしてきます。

オレンジ様>「ぶんちゃんの誘い方講座」素敵です。
       できるものならばぜひ続きを・・・。

K様>K様の書くのるぶん素敵です。続きを楽しみにしてます。

HT様>バリのずん・ぶん・わた・こむ素敵です。のるさん似の方の正体は・・・。

本当に皆さま素敵です。うっとり。

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りかタニの一週間vol.3:オマージュ編 No: 810

投稿者:836番 01/12/30 Sun 08:25:17
0番さまに引き留めて戴けるとは…!(涙また涙)
では、貴方様が退いたらわたしも退きましょう。
(<ここ、BGMはG線上とかで)
だからと言うわけではありませんが
年の瀬を迎えて0番さまとパート1へのオマージュです。
年末年始書きたくなっても書けないかもしれないので、
今のうちにこれは書いておかないと! 
すいません、面白くはないと思いますが…(^^ゞ

りかタニ、いつのまにかラブラブになったものですねぇ。
感慨深いです…。

くじさま 今回ふたりともあんまりかわいくなくって、
すいません。ごめんなさい。申し訳ない。


++++++++++

年の瀬でなんだかばたばた忙しい。
急ぎの仕事はないとはいえ、
自分が指示を出さないと進まないことが多すぎて
りかは少し疲れて、その夜は機嫌が悪かった。
タニはそんなりかの横に座ると
やっと仕事が終わって
二人でくつろげる時間になったのが嬉しくて
にっこりとりかに笑いかけた。

ここ数日ワタルと離れているので
りかは疲れてはいたが、あちらはすこぶる元気だった。
そのせいか、あるいは気分が疲れて不機嫌だからか
タニの顔を見つめていたら
久しぶりに、サディスティックな気持ちになってしまった。
エクボを見せて自分にほほえみかける
その黒目の大きな無邪気な顔を見ていると
心から可愛いと思うのと同時に
握りつぶしてしまいたくなるような
獣の感情が沸き上がってきた。

「タニ、来いよ」
そう言うと、りかはいきなりタニの両腕を乱暴に後ろにまわし
右手で骨がきしむほどにねじりあげた。
「いっ…! りかさんっ!」
タニは痛みに顔をしかめる。
りかの力が余りに強くて、ふりほどくこともできない。

タニは急なことにびっくりしてりかの目を見たが
その目が獣の色をおびているのに気がついた。
恐いくらいだ。
近頃はずいぶんとソフトになっていたが
轟組に来てりかのものになった頃、
タニはいつもこんな目をしたりかに抱かれたものだった。
以前の記憶を蘇らせながら、
有無をいわさぬその瞳に見据えられ、
久しぶりの感覚にタニはぞくぞくして
身体中からすーーっと力が抜けてしまった。

りかはねじりあげたタニの両手を後ろ手に縛り上げ
タニの前髪をつかむと
ひきずるようにしてベッドに放り投げ
タニの上にのしかかった。
首にかけた手に力を込めながら
乱暴に攻め始める。
「や…っ、うっ、うぅっ!!」
タニは痛みと苦しさに涙を流しながら
きれぎれにあえぎ、凄絶な表情で
縛られた両手を開いたり、閉じたりして耐えている。
それがまたりかを興奮させ
タニを何度も何度も絶叫させた。


激しくおし流されるような数時間が過ぎ
短いまどろみからさめると
タニはりかの腕にすがりつくように眠っている。
タニは最初からそうだった。
どんなに暴虐の限りをつくしても
最後にはりかにしがみついて眠った。
初めて抱いた時から、いつも。
りかは、急に激情にまかせて
近頃ではいつになく乱暴に抱いてしまったのが
少し気恥ずかしくなった。

タニの指には先ほど思いっきり噛んだあとが
指環のようにくっきり残っている。
赤くなったそのあとを指でやさしくなぞると
タニがうっすらと目を開けた。
「…タニ」
「…ん、ん?…」
「痛かったか?」
タニは眠たそうにりかを見上げる。
「…ん…痛かった…よ」
りかの胸がほんの少し痛む。
タニは目を閉じて、ふっと笑う。
「りかさんの……変態…」
(変態ぃーーーっ!?)
りかも思わず笑った。
「その変態がいいんだろう、おまえは?」
タニは指の赤いあとに気がつくと
「…あ、また…指環…もらった…」
と、ふわりと笑うと眠ってしまった。

りかはタニの頭を撫でて
自分の歯のあとがついた指に
今度はやさしくくちづけをすると
その身体をぎゅっと抱いた。
先ほどとは打って変わって
おだやかな優しい気持ちにつつまれると
安心して自分も眠りに落ちた。

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アサコの創作意欲 No: 809

投稿者:ららら 01/12/30 Sun 07:50:20
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

そんなことが厨房で話題になってるとは露知らぬアサコ。
その日の真夜中、突然テレビの画面から流れてきた映像に思わず目が釘付けになる。
「なんだ、こいつらぁ...」
流れてくるのはいわずと知れたかよこちゃん・まとぶんの「愛セレ2001」
そこへシャワーを浴びたオサがバスローブ姿で現れる。
「何見てるの?」と言いながら、ふと見たテレビに同じく釘付けになっちゃいました。
「ひぇ~、すごい...この二人、何考えてんだろ...」
しばらく画面に見入っているが、そのうちにオサはアサコの目が熱を帯びて異様に輝いているのに気がついた。
「どうしたの?アサコさん?」
アサコはオサの声に気づくようすもなく、その画面を食い入るように見つめている。
「何を...」と言いかけて、オサはアサコの見つめているものに気がつきます。
「アサコさん!」思わずオサはアサコの肩に手をかけ、振り向かせようとしました。
しかし、熱に浮かされたようにアサコはテレビを見つめつづけている。

「見つけた」アサコがツブやきます。「次の俺の作品はきまったぁ~!」
急にアサコは目を輝かせ活き活きとしゃべり始めた。
「やっぱりな、男は仕事しないとな。俺は彫り師なんだよ。しかも、天才!」
「天才は天才らしく素材を選ぶんだよ。あの肌...創作意欲をそそる...」
「あんなキティちゃんなんてのは暇つぶしでしかない。俺は本当の芸術作品を作るんだぁ~~~。」
やっぱり...オサは自分の勘が正しかったことを感じた。最近のアサコはろくな仕事をしてなかった。
オサとの愛の日々に満たされていた...と言えないこともないが、
オサの唐獅子牡丹(とすみれ)を仕上げてからすっかり創作意欲をなくしていたのである。
しかし、かよこの真珠の肌を見れば、アサコの血が騒がないはずがない。でも...
そんなオサの不安をよそに、アサコはなおも語る。
「あの真珠の白い肌。あれには白鳥が似合うな。瀕死の白鳥。背中いっぱいに羽を広げて...」
「でも、白い肌に、白い白鳥じゃ...」オサは不安を感じながらも、なぜか思いついてしまう素朴な疑問を口にする。
「それが天才の腕の見せ所ってもんよ。夜目にも輝く白い肌に、鮮やかな白鳥が浮かび上がる。それがポイント。
俗人じゃ思いつかないだろうよ。」アサコはふふんっと笑った。
「だが、あの坊やはやっかいだな。おとなしく彫らせるかどうか...」
すっかり新しい作品構想に夢中のアサコをオサは寂しげに見つめた。なおも語りつづけるアサコ。

「そうやって、僕は過去のものになっちゃうんだ」アサコから少しはなれて、オサがつぶやく。
「どうした?」やっとアサコはオサの様子がおかしいのに気づいて尋ねる。
「いいんだ。あなたが誰を相手にしようと。誰の背中に刺青を彫ろうと。僕はまた、誰かのところに行く。
誰か僕でも愛してくれる人がいるさ。」
「何を言ってる。そうやって、だれかれかまわず誘惑するの止めろよ。」
オサはアサコをにらんでいます。本人、その自覚はないらしい。今にも涙が零れ落ちそうです。
「おまえもあれくらい素直になってみろよ。」とアサコは画面を顎で指します。
「いじわる...」涙目で言われて、アサコの理性が吹っ飛びます。
ただでさえ、刺激的な映像を見て興奮している身体...いま抱きたい、すぐ抱きたい!
創作意欲より野獣の本能、妙な理屈なんかどうでもいい!
アサコはオサの腕を引っつかみ、ベッドまで引きずっていきドサッと放り投げた。
「あっ」オサが小さくうめきます。アサコはオサのバスローブを剥ぎ取って覆い被っていく。
「あなたの2番目はいやだ。」オサは必死で叫びます。
その必死な様子が愛しくて、アサコはやさしく語る。
「おまえの背中の作品は俺の一生の宝物だ。それは変わらない。でも、俺は天才!彫り師だ。
作品を生み出す義務がある。だから気にするな。おまえへの想いと創作意欲は別物なんだ。」
なおも不安そうに見つめるオサに、「おまえが1番だ。俺が抱きたいのはおまえだけだよ。」
アサコはそう囁くと、その白い首筋に唇を這わせていった。オサの唇からは甘やかな吐息がもれ、
背中のすみれが色づき始めた。

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

ふぅ~、恐れ多くも0番さまの言葉を使ってみたいと思ったのだけど、どうもしっくりできませんでした。
ごめんなさい。m(_ _)m
なんか、オサがアサコを「アサコさん」やら「あなた」やらと呼ぶのに抵抗あるんですよね。(笑)
もともとお笑いで書き始めたはずなのに、オサちゃんったらちっとも笑わせてくれないし…
(舞台とは大違い(^^;)いえ、書き手の力量不足なんですけどね。(泣)
シリアスにもなりきれなくて、中途半端になっちゃったなあ。
やっぱりアサコは芸術家より、寡黙な職人の方がよかったかもしれない。
それにしても、かよこちゃん、どうなっちゃうんでしょ。まあ、まとぶんがついてるので、大丈夫かなあ。
って無責任な私です。
どなたか創作意欲が刺激された方いらっしゃったら、よろしくお願いします。m(_ _)m

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ある日の厨房・アサコの話題 No: 808

投稿者:ららら 01/12/30 Sun 07:48:26
すっかり遅くなってしまいましたが、Z様、836番様、
アサオサ、ネタ振りだけして逃げたのを無事「初めての夜」までつなげてくださって、ありがとうございました。m(_ _)m
どうも、アサオサは本筋(って何?)にからまないので(人格も分裂しちゃってるし...)、
書きにくいのかな...と思いつつ、仕方ないので、また自分で書いちゃいました。お目汚し、失礼いたします。m(_ _)m

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

ある日の厨房。
のどかなお昼の休憩タイム、厨房の面々の今日の話題はなぜかアサコ。

「な~んか、最近、アサコさん変わったよね。」と、無邪気にキムくん。
「うん、最近、ちょっと...変。」と、やっぱり気になる壮くん。
そうそう...とタニがりかに聞いた話をする。
「こないだ、頼まれて他の組の仕事やったらしいんだけど、なんか、キティちゃん彫って来たらしいですよ。」
「キティちゃん!?」一同、顔を見合わせる。
「キティちゃんって...あの、ハローキティちゃんか?」と冷静にミズ君。
「うん、しかもお正月・晴れ着バージョンだったって...」
「そんなん、誰が頼むんだよぉ~、お正月って、お正月って、刺青は、刺青は...」キムくん、言葉が続きません。
でも、周りのみんなも気持ちは一緒。
「なんかね、やっぱ、普通じゃつまんないからって。すっごいキティちゃんファンらしいんだけど...」
「誰が?」と少し怒ったようにミズ君。
「だから、頼んだ人が...」
「で、アサコさんがそれをほいほいと彫りに行ったと...」と、やっぱり少し怒ったようにミズ君。
「ほいほいと行ったかどうかは知らないけど...」と、律儀に答えるタニ君。
「キティちゃんをアサコさんが彫った~~~」やっと一同、その言葉の意味することが理解できて総崩れになっちゃいました。
「だから、そう言ってるんだよ、さっきから。」
「あのアサコさんがそんな仕事、引き受けるなんて...」みんな、信じられないって顔してます。
「今までのアサコさんなら、俺の美意識がぁ~~っとかって、大暴れしそうなもんなのに...」
「やっぱり、オサさんの影響なのかなぁ…」とつぶやく壮クン。
そんなみんなの様子もかまわず、タニ君がツブやきます。
「俺さ、ピンクのくらら、彫ってもらおうかな」一同、驚いてタニの顔を見つめます。
「何考えて...」とミズ君、もう叫びだしそうです。
「だって、やっぱ、くららをピンクに染めちゃうのは可哀想だし。。でも、りかさんに喜んでほしいし...」
もう、なんだか、みんな立ち直れそうにありません。ねったんがやっとのことで口にしました。
「あのね、タニ君、まだ人生は長いんだ。よく考えて決めようね。」

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いけいけごーごー8 No: 807

投稿者:パナマ 01/12/30 Sun 05:21:19
【8】
メキッ…天井が大きくしなった。

リカ :「………………」
ミズ :「………………」
チー坊:「………………」

3人 :「うわ~~~~!!!!」

リカを先頭に、3人でワタルを抱きかかえ、来た階段を目指し爆走しようと…。
が、2番目、3番目のミズ、チー坊は違う方向へ。

リカ :「何だよ、ミズ!」
ミズ :「そっちじゃないでしょ、あっちでしょ!」

ミズが顎を使って、ドアのある方を指し示す。

リカ :「へっ、あんな所に扉あったんだ…」
チー坊:「じゃあ、リカさん、どこから来たんでーすか?」
リカ :「お前たちと同じ、あの階段から下りて来たんだよ。」
ミズ :「あんたら、この状況を把握してる?」

メキッ、メキッ…

リカ :「………………」
ミズ :「………………」
チー坊:「………………」

3人 :「だ~~~~っ!!!!」

今度は3人、ずり落ちおちそうなワタルを必死に抱え、同じ目標目指して爆走。
扉にたどり着く。 「でやっ!!!!」リカは手で開けるなんて、
もどかしいとばかりにドアを蹴り倒し、開けた。

バキッ!!! ダッダーーーーン!!!

3人が地下室から飛び出すと同時に、屋敷は物凄い砂埃をたてて崩れ始めた。
「助かった~」とホッとした3人。
しかし、この別荘、山の中腹にあり、みごとな景色を望んで斜面に立てられた。

道に面する表玄関から見れば2階建て、でも、斜面側からみれば3階建て。
つまり、地下の階が本当の1階になる。崩れた廃材が、瓦礫が上から
山肌を滑って落ちてくる。3人が出たのは地下の階……つまり、斜面側……。
 
3人 :「どわ~~~~~!!!!」

3人(抱えられて、もう1人)は廃材、瓦礫から逃れ、
山肌を滑るように(本当に滑って)転げるように(本当に転げて)
真っ暗な山の中を、駆け下っていく。

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いけいけごーごー7 No: 806

投稿者:パナマ 01/12/30 Sun 04:56:43
【7】
不機嫌な顔をしたリカは、ホルダーから銃を抜き、2人に向かって構えた。

ダーンッ。コンクリートの部屋に銃声が響く。

ドスッ。ミズとチー坊が辛うじて、落ちてきたワタルを、
スライディングで受け止めた。

リカ :「オレの腕も、なかなかだろ。」

ワタルを吊るすロープを、見事に撃ちぬいたリカは機嫌を直す。
銃口から(出てもいない)煙りを、吹き消すしぐさをしてみせる。

チー坊:「かっこいーです。リカさん。
     でも、ワタルさん、ちょっと重すぎまーす。」
ミズ :「……………」

受け止めた…、もとい、下敷きになったミズとチー坊だった。

ミズ :「ワタルさん、なんか様子変ですね。変なクスリ…うたれたのかな…。」
リカ :「…それは、ないと思う…」
チー坊:「あっ、ワタルさん、血いっぱい流れてます。 ここ、ほら。」
リカ :「そうだな。いっぱい…血が…」
    (あー、やっぱり今日は、ちょっとフェアじゃなかったかな…。
     いや…ワタルがオレに、いつもすること考えたら、コレぐらいの
     ハンデがあってもいいよな。うん、よしってことにしておこう。)

ミズ :「もう、とっくに車に戻ってると思ったのに、何してたんですか。
     美学にうるさいリカさんが、ネクタイはずして、上着、放りだして。」

ミズは、リカの肩に上着を羽織らせ、ネクタイを首に掛ける。
 
リカ :「男同士の友情を、確かめあった。」
ミズ :「で、どうでした。」
リカ :「“最高!”になるはずだった…
     お前たちが、もう、ちょと遅く来てくれれば。」
チー坊:「あのー、でも、そういうワケにはいきませんでーした。
     もう、そろそろ危ないでーす。」
ミズ :「そうなんすっよ。ほら…」

ミズが上を指差す。パラパラと天井からほこりが落ちてくる。

ミズ :「ちょっと、やりすぎたみたいで、ここ、崩れます。今にも。」
リカ :「ばかっ! 先にそれを言え! ワタル、行くぞ!」
 
リカは、ワタルに呼び掛けた。が、ワタルは横たわったまま、朦朧として動かない。
メキッ…天井が大きくしなった。

メキッ…天井が大きくしなった。

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いけいけごーごー6 No: 805

投稿者:パナマ 01/12/30 Sun 04:51:04

オレンジ様、総受けの天使コム、誘い受けの貴公子ぶん…ぴったしなコピーとお話、満喫しました。
ノルXぶん親衛隊様、すんごーーーく、妖しく危ない続き待ってます。

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【6】
リカは、いつもとは逆転の立場に燃えた。

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《…………ワタルの今後を思って自粛………ってのは言訳で、私の経験からは、
とでもリカの秘技を描写できないので、みなさまの想像で補ってください。》


(えーと、そろそろ、いいかな…)
恍惚の表情を見せるワタルの様子に、リカが決断する。

(ワタルにとっては、もしかしたら初めての経験ってやつ…かな。
あれっ、オサにやられちゃったんだっけ……でも、 オレは過去にはこだわらないぜ! 
これが 男の美学ってやつだ。 とにかく、オレとは初めてだもんな………
やっぱり最初は、やさしくしてやろう。 それが男の友情だよな。)

走馬灯のようにワタルとの情事の数々を思い巡らせ、感慨に浸るリカ。
が、下ろさないことには、ちょっと高くて、できない…。
(いや、それとも、オレが踏み台に乗って……………)

リカは、部屋の中を、手ごろなものはないかと物色しはじめた。
と、そこに「リカさ~~~ん。」とチー坊とミズの声が。
(「ちぇっ」いいところなのに、気がきかねー。)

最初のワタル救出の目的をすっかり忘れ、野獣、いや魔物モードのリカ。
ちょっと正気が戻る。さすがに、ワタルのこのかっこは、ミズとチー坊には
見せらせない。というか見せたくない!(オレだけが、ワタルの弱味を握ってる~)
リカはワタルの汚れを、お気に入りのサイコロ模様の風呂敷で、 きれいに、
ぬぐってやると、急いでズボンを履かせた。
ミズとチ-坊が部屋の扉を開け、走ってくる。

ミズ :「リカさん!」
チー坊:「おう、ワタルさんっ!」

お楽しみを中途半端に終わらせた不満から、不機嫌な顔したリカは、
ホルダーから銃を抜き、2人に向かって構えた。

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ぶんちゃんの誘い方講座・3 No: 804

投稿者:オレンジ 01/12/30 Sun 02:01:24
「な、なに・・・」
背中にぶんの体温を感じ、コムはカーッと自分の熱が上がるのを感じた。
いつのまにか、ぶんの両腕が自分の胸にまわって抱きしめられている。
ぶんの甘い香りが急に強くなったように感じる。

「どうして僕のこと、抱いてくれないの?」
「ど、どうしてって・・・」
ぶんのいきなりのストレートさにコムはクラクラした。

「僕って魅力ない?りかさんみたいに色っぽくないからダメなの?」
「そんな、いや、充分に色っぽいと・・・」
「だったら、抱いてよ!」
ガバッとぶんは身を起こし、あっという間にコムをベッドに押し倒した。
やわらかな羽毛布団は、たやすく二人のからだを包みこんだ。

「ワタルはいっつも口だけなんだ。欲しいんだ。ワタル。
ワタルのすべてを僕だけのものにしたい・・・!!」
「・・・」
コムはもう何も言うことが出来ず、
気が遠くなりそうになりながらぶんを見上げるだけだった。

上半身はだかのぶんが、自分の身体の上に乗り上げている。
細いぶんの指がそっとコムの胸元に降りてきた。
ひとつ、ふたつ・・・
ゆっくりと、ブラウスのボタンが外されていく。
じかに肌に触れるぶんの指先が焼けるように熱い。

うっとりと目を閉じかけたコムに
「目を開けて」とぶんの声がした。
はっと目をひらくと、ぶんの大きな瞳が目の前にある。
「目を開けて。僕を見て。僕だけを見つめて・・・」
そのまま、ぶんの熱いくちづけを受けた。
ぶんの熱い唇は、コムの唇から頬、耳、首筋、
そしてはだけられたブラウスの胸元へと下がっていく。

と、いきなり、まだ半分ほど残っているコムのブラウスをぶんは勢いよく引きちぎった。
コムの陶器のような白い肌が、すっかりあらわになる。

その迫力に圧倒され、今度は目を見開きっぱなしのコムの胸を
ツーッとぶんの細い指先がなぞった。
「今夜は抱いてくれるまで、絶対、あきらめないからね・・・」
ぶんの艶っぽい声を、コムは意識の遠くの方で聞いていた・・・。

「・・・と、こんな感じかなあ。
ワタル単純だし、まわりくどいことするより正攻法で迫るほうがいいと思うんだよね。
簡単だよ!・・・と思うよ。知らないけど。
じゃ、今度はコムが、いま僕がしたみたいにやってみて・・・あれっ?コム!?」
身体を起こしたぶんは、コムの異変に気がついた。
コムは目を見開いたまま、口から泡をふいてる。

「コム!どうしたの、コム!しっかりしてーー!!」

総受けの天使コムにとって、「誘われる」という行為自体、未知の世界であった。
しかも、自ら望んだ技術指導とはいえ、
誘い受けの貴公子と呼ばれて幾千年のぶんの実践教育はあまりに強烈すぎる刺激だったのだ。

「ブンさん!今の声は・・・!!」
「どうした、ぶん。何か・・あああぁーーーー」
ぶんの大声にどやどやと駆けつけ、部屋のドアを開けた野郎連中の見たものは。

出来ることなら部屋をガラス張りにしてでも
覗き見したい、拝みたいと願っていた構図そのままに、
ベッドの上でブラウスの胸元を全開にはだけ気を失っているコム、
そのコムに上半身はだかで身を乗り上げているぶんの二人の絡みであった・・・。

「な、な、な、ナニシてるんですか~ブンさーん」
「コムさんと、ぶんさん・・・!?コムさんと、ぶんさん・・・!?」
チー坊、ねったんはじめ厨房チームは完全パニック状態だった。
その後ろで、部屋をのぞくや否やバタバタと野郎どもが倒れる音がする。

「ぶん、お前がコムを襲ったのか!?お前が、ヤル気だったのか!?
ああーーーっ!!なんて勿体ないことをしてやがるんだ!
そんな切羽詰ってるんなら俺にひと声かけてくれりゃあ、
どっちか一人でも二人まとめてでも・・・」
「りかさん!りかさん落ち着いて!!」
上ずった声で口走り、自分の胸元をがばと開きながら
部屋に踏み入ろうとするりかを、タニが必死の形相で押しとどめた。

「ちがーう!!誤解だ、誤解だよ、みんな!
ほら、コム起きて!起きてみんなの誤解を解いてよ~!!」
あせって思わず意識のないコムを揺り動かすぶん。

がくがくとコムは首を振り、同時にコムの小さな可愛いおハナから、
つぅーとひと筋、鼻血が流れた。

「コムぅーーーーー!!!!!」

ぶんの絶叫が、遠い山の彼方まで響いた轟邸の夜であった。
が、その夜の出来事は無意識のコムの中に何かを確実に残したのだった・・・(たぶんね)。

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長くてごめんなさい!!
皆様のXday、引き続き楽しみにしています!

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ぶんちゃんの誘い方講座・2 No: 803

投稿者:オレンジ 01/12/30 Sun 01:58:16
「そ、そんなテクニック、僕にはないよ・・・」
ミルクまみれになったブラウスを脱ぎ、タオルで身体を拭き拭きするぶんに構わず、
コムは真剣な面持ちでぶんににじり寄った。

「うそ!僕、知ってるんだからね」
「えっ、何を・・・」(ドキッ)
ぶんの透き通るように白い上半身が、瞬間、薄く色づいた。

「ぶんちゃん、僕の前ではいっつも無邪気だけど、トドさんの前では違うんでしょ。
みんな言ってる。ぶんちゃんはその・・・すごいって」
コムはそう言っただけで真っ赤になっていた。
「あ、あははは・・・。やだな。この屋敷の人たちっておおげさなんだよね」
ワタルとのことを知られたわけではなかったと、ホッとするぶん。

しかし、真っ赤になりながらもコムはひるまなかった。
「はぐらかさないで!ぶんちゃん」
「わっ、コム!返してよぉ・・・」
コムは、ぶんが新しく着替えようとしたシルクのブラウスを
半分血走った眼で奪い取った。

「ねえ、ぶんちゃんはいっつもどうやってトドさんを誘うの?」
「どうって別に・・・普通だよ」
「普通って?この前タニにも聞いたけど、全然、参考にならなかった。
僕、本気なんだ。お願い、教えてよ」
「教えてって、だって、どうするの?僕がその、ワタルを本当に誘えないし・・・」
コムの勢いにおされ、ぶんは半泣き状態である。

「僕をワタルだと思って誘ってみて。僕、それで勉強する」
「コムを、ワタル・・・。無茶いわないでよ、コムーー」
「無茶じゃないよ。お願い。僕、がんばるから。もうぶんちゃんにしか頼れないんだよ」
コムは真剣度120%である。
必死にいいつのるコムにぶんは根負けした。
ワタルとのことで負い目があることもある・・・。

「わかったよ、コム。じゃあ、ちょっとだけ。参考になるか、わからないけど」
ぶんは覚悟を決めて言った。
「ぶんちゃん!」
コムも半泣きしながら希望の光に目を潤ませ、ぶんの両手を握った。

「じゃ、コムは自分をワタルだと思ってね。僕は自分をコムだと思うから。
その、僕がワタルを・・・っていうのは想像しづらいからさ」
「うん!!」
高まる胸の鼓動を押さえつつ、見逃してはならじと
泣きすぎて真っ赤になった目をこするコムちゃん。

ぶんは、深呼吸をすると、静かに目を閉じ、精神統一をはかった。

再び、ぶんが目をひらいて自分を見つめた瞬間、コムはどきりとした。
ぶんは、コムがいつも見て知っているぶんではなかった。

吸い込まれそうに大きなぶんの瞳。
それはいつものことだが、ぶんの目は、
今までコムの見たことのない妖しい輝きを放っていた。
(ぶんちゃんて、こんな色っぽい目をするんだ・・・)

するりと、ぶんはコムの後ろに回り込み、コムの華奢な背中に顔を寄せた。
(想像するんだ・・・これはワタルの大きな背中だ)
りかほどではないが、実は結構なりきりタイプのぶん、
必死に自分に言い聞かせるうち、だんだんそんな気になってきたようだ。

「ねえ、ワタル・・・」もうすっかりその気なぶん。

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エピソード1・その① No: 802

投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 01/12/30 Sun 01:49:46
皆様お久しぶりです。暫くROM専で楽しませて頂いてました。
またまた流れを無視しての登場です。
管理人さま、皆様、どうかご容赦を!

NORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUNXNORUXBUN

「やっと気付いたね」
手を縛られベットに痛々しく括りつけられたぶんの姿があった。
「兄さんに愛されているとでも思ってるの。残念だったね、兄さんは僕に譲ってくれたよ」
「フン、どうせ轟さんに無理強いしたんだろ、この変態やろう」
かしげの目が怒りに震えた。
「黙れ!ここでは兄さんだって僕には逆らえないんだ!兄さんが執着している君に楽しませて貰わなきゃ。
だいたいわめこうが叫ぼうが君なんか誰も助けちゃくれないよ、第一それじゃ動くこともままならない・・・」
言い終わらないうちにぶんは唾を吐きかけた。
「クッ・・・ぼ・僕の顔に・・・とうとう僕を怒らせたね・・・」
冷たい口調から笑みが洩れた。
かしげの手に持たれたナイフが光る。
ぶんが横たわるベットに座るとブラウスを無残に切り裂いた。

「ノル命・・・」
露わになったぶんの体を舐めるように視線を這わせ腕に刻まれた文字が目に入ると
かしげが不思議そうにその文字をなぞりつぶやいた。
「!!!」
ぶんの動揺を見透かしたように言葉を続けた。
「は、はは・・・兄さんも可愛そうに。君も相当なものだね、
こんなもの刻んで兄さんに抱かれてたなんて・・・ねぇ兄さんとこのノルって奴とどっちが君の心を支配しているの?」
楽しそうにぶんに言葉をかける。
「・・・・・・」
かしげの口から稔の言葉が出た事がぶんにとって最大の屈辱だった。悔しさと憎しみで行き場のない怒りが込み上げる。

かしげはぶんの身体をナイフでスッとなぞりぶんの身体が反応するのを楽んでいた。
「くぅっ」
「あはは、君の苦痛に満ちた顔はたまらないよ」
ワインを口に含むとぶんの柔らかな髪を掴みとり無理矢理飲ませた。
「ゲホッ」
いきなりアルコールを飲まされぶんはむせ返った。
「ふん、僕に逆らおうとするからさ、さあお楽しみはこれからだ」
「何を・・・入れた」
「なかなか鋭い、楽しくなるための媚薬とでもいっておこうかな」
ぶんは意に反し身体が熱くなっていく屈辱に精一杯堪えていた。

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ぶんちゃんの誘い方講座・1 No: 801

投稿者:オレンジ 01/12/29 Sat 23:03:33
以前もちょこっと書いたこともあるのですが、固定ハンドルで書くのは恥ずかしい・・・。
けど、お仲間に入れて下さい。

ついに始まったXday!!いきなり積極的な色っぽいコムちゃんにドキドキです。
コムちゃんいつのまにそんなワザ習得したの~?と思って、書いてしまいました。
時間的にはちょっと戻ってすみませんが、ベンさまの続きで
りかちゃんの名を呼んだワタルくんを張り飛ばし部屋を飛び出たコムちゃんのその後ってことで
お読みいただければ嬉しいです。。。

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あほあほワタルを張り倒し、部屋を飛び出したコムの向かった先はぶんの部屋だった。

コンコン・・・
「だあれ?」
「僕・・・コムだよ。あけてくれる?」

コムの声に、すぐに扉が開き、満面の笑顔のぶんが顔を出した。
「コム、遊びにきてくれたんだー。ちょうどヒマしてたんだ」
「ぶんちゃん・・・!!」

そのままぶんの胸に身を投げかけ、声を上げて泣き出すコム。
「わっ、どうしたの!?コム・・・泣いてるの?」
「うっうっ・・・もう僕、どうしたらいいか、わからないよ!!」
「ワタルと、なにかあったの?」
「うっわぁ~~~~~~~ん!!!」
「と、とにかく中に入って。ね?」

ぶんの部屋はいつものようにほのかに甘いバラの香りがした。
ぶんは、泣きじゃくるコムをベッドに腰掛けさせ、
少しブランデーをたらしたホットミルクを与えた。
なぐさめながら、ワタルとりかの話を聞くこと約一時間。
ようやく、コムは落ち着いたようだった。

「僕、いろいろ考えたんだけど、もう決着をつけたいんだ。
このままの状態には耐えられない」
意を決したように、両のこぶしを握り締め、コムは言った。
「もう、ぶんちゃんにしか、頼れないんだ」

「えっ?」ぶんは、いやな予感がした。

「ぶんちゃん、僕に絶対ワタルさんを振り向かせる究極の誘い方を教えて!!」
ぶんは、飲みかけたミルクをブーーッと勢いよく吹きだした。

長いので、いったん切ります。。。