いきすぎ・・・? No: 600

投稿者:Z 01/12/21 Fri 21:50:13

>管理人様
悩殺ですか!?
どこまで書いていいかわかんなくて・・・もしかしていきすぎた????
ちょっと・・・と思われたら全然削除しちゃって構いませんので。
自分で書いておきながら自分でも恥ずかしい(>o<)

>836番様
へそより下いって・・・無いって言いたいけど、あれはいってるか。。。
>どうも、わたしとZさまは書きたいものが(いろいろ)似ているようだわ…(^^ゞ
私も何気に以前から思っておりました!
私と何か通じるものがあるわ・・・って(あつかましい・・・)
これからもよろしくお願いします(笑)

勝手にハードボイルド路線 Vol.6 No: 599

投稿者:ベン 01/12/21 Fri 21:40:52

手術が終わって3日目。
まだリカの意識は戻らない。
輸血は終わり、顔に多少赤みが差してきたようだ。
血圧も低いながら安定している。

「なんとか峠はこえたようだな。だがあの出血だ。意識のはまだ先だな。」

ケロの言葉に一応落ち着きを取り戻し、ワタルと轟は邸に戻った。
泊まり込みのタニもホッとしてうたた寝していた。

「うう~~ん、いやだ、止めろ~~~香寿を・・離・せ・・」
「リカ、もういいんだ、香寿は大丈夫だからっ。」

リカのうめき声の後、タニの聞き慣れない声がした。

「リカさん、気が付いたの?どうしたの??」

飛び起きたタニの目に、リカの手を握り顔をのぞき込んでいる樹里の姿が入った。

「樹里さん、どうして・・・あっ、さっきリカさんの声が。リカさんの意識が戻ったの?」

「んんっ・・・萬・教授・・香寿を・・・ 」
「おいっ、リカしっかりしろ~」
「リカさんっ~目をあけてっっ!!」

リカがパッチリと目を開けた。まるで何も覚えていないように、純粋で汚れを
しらぬ天使のようなあどけない顔で。

「樹里っ・・・お前どうして、あれは・・・あの倉庫で俺は、いったい・・・」
「ああ、いいんだ。何もかもうまくいってる。お前のおかげで全部済んだんだ。」

何が上手くいったんだろう。どうして俺はここに・・・リカはまだもうろうと
したまま、それでもタニのうれし泣きで泣き笑いの顔をみると、安心してまた眠り落ちていった。

「リカ、お前まだ香寿と萬教授のことが忘れられないのか・・」
樹里はリカの意識が戻った喜びと同時に、まだ癒されないリカの古傷に頭を痛めた。
「りか、大きな借りを作ってしまったな。今度いつか、お前が困ったとき俺は
命がけでお前を守ってみせる。」
そう心に誓って、樹里はまた暗闇の世界に戻っていった。

・・・・・とりあえずこの編は、完・・・・・・

すっかりおひさです No: 598

投稿者:なるみん 01/12/21 Fri 21:18:46

相変わらずみなさんすごいですね。
はじめましての方もいっぱいおられますし。
ここんとこムラ通いじゃ、飲み会じゃのゆーて
すっかりご無沙汰してしまいました。

明日から冬やすみなんでとにかく読むことさえ出来てないので読みまくります!!
またネタが浮かびましたら投稿させてくださいませ。

それでは、またお会いしませう~
すこしハイ♪になってしまったなるみんでしたvv

勝手にハードボイルド路線 Vol.5 No: 597

投稿者:ベン 01/12/21 Fri 21:05:19

お久しぶりです。
2日も来ていないともう浦島太郎状態ですわ。
ごんたさまありがとうございます。需要がなかったら行方不明になってしまおうかと思っていました。

いや~昨日は宙の「カステル」と月「ガイズ」の前夜祭観てきたモンで・・・
もう、美味しかったですよー。で、昨日は興奮しすぎて書けませんでした。

ワタルくんの背広、ダンス、ガウン姿(これが一番のお気に入り。ふふふ)もうやばいほど素敵。
そしてその後続けてリカさんのスカイでしょ~。
もう一人で流血騒ぎ。貧血おこしそうでした。タニのネイサンは想像以上によかったけど
ここで書かれているタニとはまた別人だもんね。
でも一月以降はまた違ったリカタニが出来るかもね。
あとは私のツボだったのはやっぱミズと、あとスッシー。
宙と月のスーツ男ども全員が轟組組員に見えてしょうがなかったよ。

ふーっ。リカさんのスカイ。通っちゃうんだ~~~。

で、続きです。

 :
 :
「いやっ、全て私の責任だ。」
轟が口を開いた。

「この計画を香寿とノルから聞かされた時、お前達を危険にさらしたくなかった。
だから樹里のことは伏せて、匠組との抗争に備えていると皆に思わせていたんだ。だが・・・」
「そこからは私が説明しよう。」

香寿刑事があとを続けた。
「樹里は今も私の元で働いている。がもちろん刑事としてではない。
この国ではおとり捜査が禁止されてることは知っているだろう?」
「?」
「樹里は麻薬のおとり捜査官なんだ。」
「!・・・」
「阪急麻薬シンジケート、この関西一大勢力を持つ麻薬密売組織と、
関東でルートを拡大しつつある帝劇組、この二つを一気に潰す機会だったんだ。
ああっ、今片づけてきた。これで大勢の若者が救われるんだ。」

「・・・けど、だけどリカは・・・何故リカなんだ、なぜ??どうして樹里
でも、お前でも、俺でもなく、なぜリカなんだっ!!!
リカが死んだら・・・・俺は、おれは・・・くっっ」

ワタルが力無くガックリ膝をついたとき、「手術室中」のライトが消えた。

「ドクター」
「・・・なんとか手術は終わった。・・・リカも大丈夫だ・・・今は。
だが非常に危険な状態だ。覚悟はしていてください。」

「覚悟・・・そんな・・・」

もう誰も口を開くものはいなかった。タニのすすり泣きだけが薄明かりの病院
に吸い込まれていった。

『轟組は、市民の皆様のため麻薬撲滅運動に協力しています!!』
特大の羽をしょい、ニッコリと微笑む轟の特大ポスターが貼られた病院入り口
まで行くと、轟はそのポスターをビリビリと引きはがした。
そしてその場に泣き崩れた。

>Zさまへ No: 596

投稿者:836番 01/12/21 Fri 19:56:17

いや~ん、わたしはおへそから先行かれないですけど~(<?)
なんか行っちゃってらっしゃいますね~~ *^-^* v
H系が前後してしまいましたが、どうも、わたしとZさまは書きたいものが(いろいろ)似ているようだわ…(^^ゞ
あさおさの仲がうまく行って良かったです~

すごっ! No: 595

投稿者:管理人 01/12/21 Fri 18:57:39

すごい 悩殺です! Z様
私も帰ってから書きますわ!
でも こんなに悩殺な状態には書けません 清純だから(爆)あははは
どこが清純なんだか このサイト立ち上げといて・・・。
あはははー

でも オサは人格いっぱいですねー うふふふ
リカとあさこ以外に誰か獲物はいないのかなー?
駄目か・・・

続・初めての夜 No: 594

投稿者:Z 01/12/21 Fri 17:09:12

二人は息を整えてベッドに横たわっている。
ふと見ると、隣にいるおさの目からは、一筋の涙がこぼれていた。
「どうしたんだ?」
あさこは驚いて聞いた。
「あ、ごめん なんか幸せだなって思って・・・」
おさは手の平で涙を拭った。
「あさこさんにこんなに優しくしてもらったの、初めてだから・・」
あさこは綺麗なおさの顔を愛しそうに眺めた。
そして、指先でおさの前髪を弄ぶ。
「最近泣いてばっかりだな」
「・・・そうだね」
そう言っておさはふふっと笑った。

あさこはおさの髪から手を離すと、ベッドから出て、脱いだままの形で床に放られている服を手にした。
「どーしたの?」
おさはベッドに寝たままあさこに聞いた。
「そろそろ部屋に戻らないと」
「え?」
「明日も朝から仕事だから」
そう言って服を着ようとした時、持っていた服をおさが横から奪い取った。
「やだ!行かないでよ!ここで寝ればいいでしょ?」
おさはすがるような目であさこを見上げた。
「や、でも 仕事も少し残ってるし、寝坊したらやばいから」
「やりすぎて次の日寝坊するなんて、皆やってることじゃん!」
「それが出来るのはりかさんとかわたるさんみたいな人だけ
 俺みたいなのはそうゆう訳にもいかないんだよ」
あさこの言葉に、おさはむくれてそっぽを向いた。
「ほら、服かして」
あさこがおさから服を取ろうとすると、おさはあさこの手をするりとよけた。
「やだ 返さない」
「おさ!」
あさこが手を伸ばすと、おさがその手を掴んでにやりと笑った。
掴まれた手を引っ張られて、あさこはおさの上に倒れ込む。
「うわっ!」
倒れ込んだあさこの目の前には、怪しげな笑みを口に浮かべたおさの顔がある。

「あさこさん、今度は俺がしてあげる」

そう言うと、おさはあっという間にあさこの上になった。
「ちょっ、おさ」
おさはあさこの顔を両手で挟み、唇を重ねた。
「まっ・・・んうっ・・・・・」
あさこは唇を奪われ、喋る事が出来ない。

(今ここでやったら起きれなくなるからだめだ!)
と、頭では思うものの、おさの激しいキスに、全く身体に力が入らない。
おさはあさこの唇を貪りながら、あさこの身体をまさぐり始めた。
おさの指から与えられる快感に、あさこは身をよじらせる。
唇をおさに奪われている為、声が出せなくて苦しい・・・。

おさは舌を引き抜き、ぺろっとあさこの唇を舐めると、
「俺があさこさんのこと 気持ち良くしてあげるね」
と言うと、あさこの首筋を舌で舐め上げた。
あさこの身体は、まるで電流が走ったかのようにビクッと反応する。
おさはあさこの唇を撫で、その指をするすると下に下げていく。
「あうっ・・・・・うぅぅっ・・・」
あさこの上げる声に、満足そうに笑みを浮かべ、
おさはあさこの下腹部に顔を埋めていった・・・。

そうしてまた、二人は快楽の波に溺れていった。

あさおさを楽しみにして下さってた方、期待を裏切ったならごめんなさい・・・。
やっぱこーゆーのは難しいっす。

初めての夜 No: 593

投稿者:Z 01/12/21 Fri 17:06:17

あさこはおさの顔を両手で包み、頬を伝う涙に唇をはわせた。
美しい切れ長の目からは、涙が止めどなく流れている。
おさから唇を離し、そっと柔らかな頬を撫でた。
自分を濡れた瞳で見詰めるおさが、とても愛しく思える。
自分がこんなにも他人を愛しいと思える事に、驚きすら感じていた。
あさこは薄く開きかけた唇に、自分の唇を重ねる。
「ん 」
おさの口から甘い声が漏れる。
その声に誘われるかのように、あさこは舌を差し入れた。
おさは一瞬身体を固くしたが、すぐに快感によじらせた。
しかし、あさこはすぐに唇を離した。
おさの唇は赤く、艶やかに濡れ、頬は紅色に染まっている。
「もっと・・・」
おさはその妖艶な唇を動かして、自分を求めてくる。

あさこはおさの布団を剥ぎ、おさの上になると、おさのシャツのボタンを一つずつはずした。
だんだんと、おさの白い肌が露わになる。
その白い肌に、指を滑らせた。
おさはあさこに触れられることに、恍惚としている。
だんだんとおさの息が上がってくる。
あさこはおさの髪を撫で、額、目、頬、と順番に口付けていった。
おさは、我慢出来なくなったのか、
あさこの首に腕を回し、自分の唇にあさこの唇を寄せた。
おさはあさこの唇が触れると、激しくあさこを求めた。
おさが自分の下でこんなにも自分を求めている・・・それだけで気の遠くなる程嬉しかった。
あさこはおさの耳をそっと口に含んだ。
「ぁっ・・」
おさが小さく声を上げる。
その声ともつかぬ声に、あさこは背筋がぞくぞくした。
堪らなくなってあさこはおさの服を全て脱がせる。
そして、自分のシャツのボタンに手をかけると、その手をおさの手が止め、
ゆっくりとあさこのシャツのボタンをはずしていった。
あさこの服を全てぬがすと、おさは潤んだ瞳であさこを見詰めた。
あさこはおさをきつく抱きしめて言った。

「おさ、愛してる」

おさは耳元で囁かれて体中の力が抜ける。

あさこはおさの首筋に口付けし、その唇をだんだんと下へ這わせていった。
手はその口付けの後を追って肌の上を滑り降りていく。
おさはあさこに身体を任せ、全身であさこを感じていた。
あさこはおさの身体を優しく、そして激しく愛撫していった。

「あさ、こ、さ・・・もう、俺・・・」
おさの下腹をあさこの前髪がくすぐる。
おさはあさこの愛撫に、息を荒くし、身をよじらせて堪えている。
「っ・・・早く・・・お願・・い・・・・」
おさはもう気が狂いそうだった。
おさのしびれるような甘い声に、あさこはようやく手を休め、
ゆっくりとおさの中に入っていった・・・。

この夜、初めて二人は一つになった・・・

No: 592

投稿者:ASO 01/12/21 Fri 16:05:40

嵐の後のりかタニ、続きありがとうございます。
私はただいま会社で仕事中です(^^;)
萌えさせないで下さい(^O^)

昨日ガイズの前夜祭で2人を観て1人違うことを想像してしまいました(^^;)
いけませーん(^^;)

嵐の後のりかタニpart2にして廃刊、のつづき No: 591

投稿者:836番 01/12/21 Fri 11:48:56

華子さま、管理人さま、ベンさま、ASOさま、
萌えて戴いて(<ほんと?)ありがとうございました。
あそこで終えてもいいかと思っていたんですが、
タニのシャツのボタンを二つはずした後の話があったし、
きりのいいところまでは書こうかなあ、ってことで
すっごく間があいてしまって今さらですがつづきです。
こういうのが嫌いな人いらしたら、ごめんなさいませ。
(でもちょっとだけだから…)

りかはあいた両手でタニのシャツのボタンを二つはずした。
タニはこのままシャツを脱がしてくれるのかな、と思ったが、
りかはそこで手をとめ、ボタンをはずしたシャツの隙間から、
右手をするりとタニの胸に滑らせた。
わきから首筋の辺りまでをスーッと撫であげ、
鎖骨の窪みにそっと唇を押しあて、そのまま舌を首に這わせる。
タニは服を脱がしてももらえなくて、
なんだかいたずらされているような気分だが、
そのあやうい感じがたまらない。
「ぁ…」
思わずちいさなため息を漏らしてしまう。
りかの唇が耳まであがってきて、タニの柔らかい耳たぶを軽くかんだ。
「んっ…」
ビリビリっと電流が走ったように、タニは小さく首をすくめた。

「タニ」
耳もとでりかが呼ぶ。
タニはつぶっていた目をあけて、潤んだ瞳でりかを見た。

「タニ、おまえ、どうしたい?」
いきなりりかが真顔で聞いてくる。
タニはまだ朦朧と宙に浮かんでいて、りかの言葉がよく聞こえない。
「おまえがしたいんなら、いいぜ」
(…?…)
「おまえ、俺をメロメロにしたいんだろ?」
タニは一瞬の空白の後、やっとりかの言っていることが分かった。
「いいぜ、おまえの方がしたいんなら、したいようにして」
夢見心地で天国への階段を昇っているところだったのに、
急にそんなことを言われて、タニは面喰らった。
(そんな、いま、こんな時にそんな…あの、もう、
俺すっかりその気に…いや、じゃなくって、え…えっ?)
からかわれているのかと思ってりかの顔を見たが、
どうやら本気で言っているらしい。
(今日の俺はなんでもタニの好きなようにしてやるんだぜっ!)
と顔に書いてある。
(ど、どうしちゃったの? りかさん)
自分が数時間前に大暴れしたことを知らないタニは
何がどうなっているのか、皆目分らなかった。

それにしても、ここまで期待が膨らんでいるのに、
こんなところでやめられても……
それでもって、はいどうぞ、と言われても……

しかし、タニはどう言ったらいいのか分らなかった。
「あの、りかさん、あの…このまま…し」
タニはかーーっと赤くなってその先が言えない。
「あの、抱…」
…やっぱり言えない。

赤くなってしどろもどろのタニを見ていたら、
りかはやっぱりムラッときてしまった。
タニの顔を両手で包むと
「でもだな、おまえに異論がなければ、
俺はこのままおまえを抱きてーんだけど?」
タニは内心、ほーーっとして、りかの首に抱きつき
「…うん」と一言だけいうのがやっとだった。
それを聞いてりかはタニをベッドに押し倒すと、もう一度唇を重ねた。

タニは、(かなわないよ、こんなの)と思いながら、
また朦朧と天国へと昇りはじめた。

オサの気持ち No: 590

投稿者:836番 01/12/21 Fri 08:30:05

オサは部屋に戻って、ベッドに腰掛けてひとり
ふーっとため息をついた。
ワタルに言われた言葉が頭の中をまわっている。
──おまえはどうなんだよ?──
(りかさんの気持ちはどうでも…)
ワタルはそう聞いてきた。

俺? 俺の気持ち?
そりゃあ、りかさんが好きだ。素敵な人だ。
でも…

オサは自分でももやもやしていて良くわからない。
りかさん…でなければだめだって、思ったことあっただろうか?
りかさんがタニに思ってるみたいに?
ワタルさんがコムさんを思うみたいに?
必要としてくれるから、じゃなくて
俺にどうしても必要な人だ…って?

分らない。
そんなふうに考えたことがあっただろうか。

分らないけれど、でも、
さっきから
なんとなく
あさこのことを
想っている。

++++++++++++++++
Zさまにつづく。

あさ/おさ友の会 No: 589

投稿者:会員NO-AA 01/12/21 Fri 08:18:39

会の名前をハンドルネームの様に使ってしまったので変更します

Z様期待しています!
大阪方面へ出張して来ますので帰ってくるのが楽しみです

管理人様やってしまいました
No588削除して下さい

No: 587

投稿者:ASO 01/12/21 Fri 01:24:58

Z様
待っていました!あさおさの...(^O^)
既に萌えー(^^)続き...楽しみにしています。

あさこの告白 No: 586

投稿者:Z 01/12/21 Fri 01:16:55

あさこは緊張の面持ちでドアをノックした。
「誰?」
中からおさの声がする。
「あさこだけど」

しばらくの沈黙の後、「どーぞ」と声がする。
部屋へ入ると、おさはベッドの上でドアに背を向けて横になっている。
あさこはベッドに近付いて、その後ろ姿に声をかけた。

「おさ」
「・・・何の用ですか」
おさは背を向けたままぶっきらぼうに聞いた。
「お前に謝りに来た」
おさは微動だにせず聞いている。

「この前は、悪かった。無神経だったと思う」
「・・・・」
「おさの事勝手に誤解して、勝手に自分の中で納得して
 自分ではこれで良いと思ってたんだ
 だけど、結局おさを傷つけた・・・ほんとに反省してる」
「・・・・」
「でも、これだけはわかってくれ
 俺はおさを想う気持ちは前と少しも変わって無い」

はっきりと、今の自分の気持ちをおさに伝えた。
しかし、おさは何の反応も示さない。

(そんなうまくはいかないか・・・)
あさこは小さく溜め息をついた。
「これだけ言いたかったんだ じゃあな」
そう言って、あさこはおさに背を向けた。
出口に向かって歩を進め、ドアノブに手をかける。
その時、

「待って」

と、背後からおさの自分を呼び止める声がした。
振り返ると、おさが上半身を半分起こした状態で、あさこを見詰めていた。
その目からはぽろぽろと涙がこぼれている。

「今の・・本当?」
おさは濡れた瞳であさこを見詰める。
「本当だよ」
あさこもしっかりとおさの目を見詰めて言った。
「もう、あさこさんは俺から離れていっちゃったと思った・・・
 俺は いつも誰かの次で、一番になれることは無いんだって・・・」
おさの瞳から溢れ出る涙は、頬を伝って枕を濡らしていく。
あさこはドアノブから手を離し、再びベッドへ歩み寄った。
「誰も、愛しくれないって思ってた」
子供のように泣きじゃくるおさの頭を優しく撫でる。
「俺なんか 誰も・・・」
「もういいから」
そう言ってあさこはそっとおさの唇をふさいだ。

ごめんなさーい No: 585

投稿者:管理人 01/12/21 Fri 00:31:34

なんか 止まってます 轟組バス旅行
ごめんなさーい
で 今日は(もう昨日か・・・)忘年会なので更に飲んでる っていう事で
書けません 寝ます 明日出勤なんですー
すみませんー
あー 楽しみ タニがどんなkissするのかなー??
とうこ×コムも楽しみでございます。
みんな はじけてしまってくださーい!

あの~・・・。 No: 584

投稿者:ごんた 01/12/21 Fri 00:30:42

ベンさま、VOL.5は如何なもんでしょう・・・。
お待ちしております・・・。
ROM専なのに、催促してすみません・・・。

ワタコム応援団・コムちゃんの帰還その1 No: 583

投稿者:ショーコ 01/12/21 Fri 00:16:52

華子様、ありがとうございます。
きっともう概略は出来あがっていらっしゃるのでしょうに。
なるべく,邪魔にならないような所から入ります。
とりあえず、トウコ・コムの関係は保留という事で(^^)

********************************

昼下がり、厨房では、厨房チームが午後のお茶を楽しんでいる。
「あれえ、ねったん、どうしたの?元気ないね。」
タニが、大きなトレーを持って、厨房に入ってきたねったんを見て尋ねる。

「ええ、コムさん、昼食も、何も食べてないんです。」
「昼食もって?」
「朝食も、昨日の夕食も...ずうっと、手付かずで....」
「何にも食べてないの?」
「ええ....」
「どこか悪いの?ねったんが直接聞いてみればいいじゃない。」

「俺、.....診療所で会ったけど.....。」
「壮君、それいつのこと?」
ねったんが、急き込んで尋ねる。
「えっと....2・3日前かな。でも、元気そうだったけど...」
壮が妙に赤くなって言う。

「ふうーん。それって、雪合戦の前でしょ?じゃあ、足の治療だよ。」
「オーゥ、ねったん、やけに詳しいデス。」
「あの時、風邪引いちゃったのかな?」
と、ねったんも急に赤くなって言う。

「お前ら、なんでそんなに顔が赤いんだ?悪い物でも食ったのか?」
赤くなる理由が何もないミズ。

「とにかく、本人に直接.....」
何を思い出したのか、タニまで急に赤くなって、
話がさっぱり前に進まないのにイラついたキムが、
「で、コムさんは、どんな様子なんです?」

「それが.....わからないんだ。」
「どうして?」
「ずうっと、会ってないし....」
「会ってないって。どうして?」
「かしげさんが、誰にも会いたくないから、ご飯はドアの外に置いといてって、
コムさんが言ってたって。」

「かしげさん?!」
そこにいた全員が同時に叫んだ。

「ねったん。ねったん、それ信じちゃったの。」
「信じちゃいけなかったんですかぁ?」
「かしげさん.....だからなあ......。」と皆。

「オー、いけませーん。人は信じるものデース。」
「ふーん。ちー坊さんは信じてるわけね。」
「オウ!ワタシが信じるのは神さまだけデース。」
「すっごい矛盾してるんだけど」

そこへ、いづるんが憮然として入ってきた。
「どうしたの?いづるん。」
「あの部屋、、どうしても掃除出来ないデス。」
「あの部屋って?」
「コムさん?部屋デス。」
「なぜさ?。」
「ワタクシ、必殺どこでも合鍵持っています。」
どこでも合鍵?いいなあ、と思う皆。(持ってたら、何するの?)
「開けようとしたら、かしげさん?止めます。」

「ふうーん.....かしげさん.....」
と、皆の瞳に怪しいぞ光線が飛び交う。

「ねえ、もしかしてコムさん.....。」

皆の頭の中を皆の経験に添った妄想が飛び交い、
突然、ねったんが叫ぶ。
「大変だ!コムさん!」

  「ねったん。あんまり極端な妄想は......」
タニが、真っ赤になりながら、ねったんの袖を引っ張る。

「なに考えてるんですか。トウコさんですよ。トウコさん!」
これも赤くなりながら言うねったん。

「トウコがどうかした?」
かしげが涼しい顔で厨房に入ってきた。

「か、かしげさん!!コムさんを、僕に返して!」
「ねったん。落ち着いて。」
キムが、ドサクサにまぎれて、
とんでもないことを言うねったんを慌てて引き止める。

「なんのこと?」とぼけるかしげ。
「トウコって人そう言えばしばらく見かけないな。」
と、壮。

「俺、見た。」
「ミズ君、どこで?」とキム。
「屋敷の裏で。」
「ミズ君、もう少し長く話してくれると、うれしいんだけど。」
「車に乗るとこだったぞ。知らない車。」
「大変だ!ワタルさんに知らせてこなくちゃ。」

「もう、気がつくの遅いんだから。
何日経ってると思ってる?ぜんぜん皆鈍くってつまらなかったんだよ。」
面白そうに、かしげは厨房の皆を見まわした。

ということで、つづきます。
次回はもう少しシリアス系......になる予定。

遅くてすいません No: 582

投稿者:Z 01/12/20 Thu 22:28:22

>836番様
>なにやってんでしょーね、しかし、わたしたち(^^;
ほんとなにやってんでしょーかね・・・謎です。
たにの唇が狙ってるヤローども、くれぐれも気をつけろよ~!
それがりかにばれたらって想像すると・・・こわ~~~

あさおさの夜、そろそろとか言っときながら遅くてすいません。。。
書いてはあるんですけど載せるのに勇気が必要なのです。
どーか期待しないで下さいねー

ゼーンゼン、OKです! Prev: 580 / No: 581

投稿者:華子 01/12/20 Thu 20:57:02

ショーコ様
全然OKですよ。ドンドン書いちゃってください。
わざわざ、気にしていただてありがとうございます。
私も全く考えていない訳ではないですが、どうしょうかと迷ってました。
やっぱり、最後はコムちゃんはワタルくんに戻るように、、。
なんと言っても「ワタコム応援団」ですから、、。(^^)

華子様、請う、ご返信。 Follow: 581 / No: 580

投稿者:ショーコ 01/12/20 Thu 20:10:23

おもいっきり個人宛ですみません。
トウコちゃんとコムちゃんのその後の構想、もう決まっていらっしゃいますか?
私、続きを少し書かせていただいてはいけないでしょうか?
もし、もう形が出来ているようなら、申し訳けないので、
柱の陰からそっと、二人の成り行きを見守ります。
それにしても、トウコちゃんとコムちゃんどうなるのでしょう(^^)

Zさま、836番さま No: 579

投稿者:M 01/12/20 Thu 14:57:15

「たにちゃんのすごいキス」いいですねー☆
 私にもぜひぜひ、欲しいです。続きを楽しみにしてマース。

轟組新たな噂 No: 578

投稿者:836番 01/12/20 Thu 12:49:56

どうもタニのキスはすごいらしい、という噂は
例のごとく邸内を静かに駆け巡った。
夢遊病のりかのキスが忘れられず、
せめてもの慰めにりか愛用の香りを購入して
思い出に浸っていた野郎どもは、当然浮き足立った。
正気のりかにキスをしてもらうわけにはいかないが、
タニなら、可能性もある。
しかし、りか本人を狙うより、ある意味よっぽど危険な相手だ。
ばれたらりかに何をされるか分らない。
でも、考えようによっては、タニから強引にされる分にはいいかもしれない。
ということで、タニのもとには
最近クリスマスの飲み会のお誘いが殺到していた。
もちろんその水面下の事情には、
タニはまったく気づいていないのだった。

+++++++++++++
Zさま…なにやってんでしょーね、しかし、わたしたち(^^;

りかたに 便乗の便乗 No: 577

投稿者:Z 01/12/20 Thu 11:09:20

たにが食堂で、壮、キム、水とお昼を食べていると、すごい勢いでりかが食堂に入ってきた。
「りかさん?」
りかは真っ直ぐにたにの方へ向かってくる。
りかのただ事じゃない様子に、三人は息を飲んでりかを見つめる。
たにも、りかの怖い位の殺気にも似た雰囲気に、椅子に座ったまま動けない。
りかはたにの目の前に立つと、じっとたにを見つめた。

「あの・・・どーしたの?」
「たに 俺にキスしろ」
「は?」
りかの突然の言葉に皆呆気に取られた。
「キスしろって言ってんだよ」
「こんなとこで何言って・・・」
たには皆の前でいきなりこんな事を言われて焦っている。
そんな空気にもお構いなしに、りかはたにの胸ぐらを掴んで立たせ、たにの顔を自分に寄せた。
「ちょ、ちょっと・・りかさ・・・」
「いーから」
「いいからって言われても・・・」
三人はドキドキしながら二人を見守った。
たにはどうする事も出来ず、とりあえずりかの唇にチュッとキスをした。
(おおっ!)
三人は思わず身を乗り出してしまう。

「違う」
「え?」
「こんなんじゃなくてもっとすごいヤツだよ」
(もっとすごいヤツ!?)
三人はますます身を乗り出した。
「ななななに言って・・・」
「この前わたるにしたのと同じのしろ」
「えぇっ!?」
たにの顔が真っ赤になる。
りかは更に強くたにの腰を引き寄せた。
「ちょっと待ってよ!」
たには必死でりかから体を離そうとした。
「何だよ」
「こんなとこで出来るわけないじゃないですか!
 それにおれ!わたるさんにしたのなんて覚えてねーもん!!」
りかは少し考え、たにから手を離した。
「ちっ しょーがねーなー
 覚えてねーなら思い出させてやるから仕事終ったらさっさと帰って来いよ」
そう言ってりかは来た時と同じ勢いで去って行った。

「ど、どーしちゃったんだろーねー ははは」
たには恥ずかしさを隠す為、明るく皆に笑顔を振り撒いた。
「あは・・・はは・・は・・・」
三人も引きつりながら笑った。
しかし、笑いながらも三人はじっとたにの顔を見つめた。

(こんなかわいい顔した奴が、そんなにすごいのするのか?)

たには皆に見られてるのに気付き、きょとんとした顔で言った。
「何?どーしたの?」
たにの言葉に三人ははっと我に帰った。
「いや、何でもないよ ね」(壮)
「あ、うん」(キム)
「あの、そろそろ洗濯場に戻ろうか」(水)
三人はしどろもどろになりながら、お互いの顔を見合った。
「そーだね じゃー行こっか」
たには立ち上がって食器を持って厨房に消えて行った。

そのたにの後ろ姿を見ながら三人は同じ事を思っていた。

(こんなに近くにそんなすごい奴がいるとは・・・俺にも一回・・・・)

一気にバリ編4 No: 576

投稿者:ワタコム応援団に入ります 01/12/20 Thu 03:14:15

コムはあれ以来、部屋から殆ど出ず、
食事もあまり取らなくなってしまった。

「マヤ、コムの様子は?」
「今日も食事に殆ど手がついてません…」
「そうか…」
「パオン、パオン」
「そうか、熊も心配か…」

トントン
「コム、俺だ入るよ」
コムはボンヤリ、ベットに座っていた…
「コム…」
「あ、ずんこさん…」
「体の調子でも悪いのか?」
「ううん…どこも悪くないよー、多分、ちょっと疲れが出ただけだよ」
コムはずんこに微笑んでみせた。
でも、その微笑はずんこには痛々しく見えた…

コムの心をここまで縛り付けるワタル…
ずんこの中に未だかつてない嫉妬心が芽生えた。

ずんこは、そのままコムをベットに押し倒した…
コムは驚きもせず、抵抗もせず、無表情でずんこを眺めていた…
「コム…」
「僕、ずんこさんならいいよ…」

「悪かった…」
ずんこは、コムから体を離すと、部屋の外に出た

ずんこは、コムの部屋のドアに立ち尽くしたまま、天井を見上げた。
『やっぱり、俺じゃワタルの変わりにはなれないか…』
ずんこの目に涙が滲んだ。

一気にばり編3 No: 575

投稿者:ワタコム応援団に入ります 01/12/20 Thu 03:12:41

「まったく、なんで俺がお前を警察まで迎えにこなくちゃなんねんだー」
リカはワタルを引き取りに警察に出向いていた

「大体、ガキ相手にけんかすっか?」
ワタルは突然コムがバリに行ってからと言うもの、
誰の目から見てもわかる程荒れていた。

「痛て…」
「それくらい我慢しろー、だいたいこんな夜中にたたき起こされた俺に身にもなってみろ」
リカは念のため、ワタルをケロの所につれてきた。
「ほら手出せ…、骨には異常はないな…」
「わりぃーな、ドクター」

ワタルはリカの車の助手席に乗っていた。
「ったく、無茶しすぎるんだよーー」
「すまない…」
ワタルはリカに一言謝っただけ、その後は口を開こうとしなかった。

次の朝、
ワタルは重い体を引きずり、厨房に向かった
「ねったん、悪いけどコーヒー…」
とねったんに頼むと、ねったは、カップが割れんばかりの行きよいで
ワタルの目の前に置いた…

ワタりか:仕返し編 No: 574

投稿者:836番 01/12/20 Thu 01:19:13

ぶんをおいて部屋を出ると、廊下にりかが立っていた。
にやにや笑っているりかを見て、
むっとしたワタルはりかを無視して通り過ぎた。
りかはすぐに追いかけてきて、ワタルの横に並んで歩きながら
「ワタル、おまえって、ほんっと~に手当たりしだいだなあ」
とワタルの顔を面白そうにのぞきこんだ。
(こいつはーーーーーっ!!)
ワタルは立ち止まってりかを睨んだ。
「そんな怖い顔されてもなー。」
りかはふふんっと鼻で笑う。
「それに、俺、おまえに貸しがあるよなあ?」
(貸し?)
りかはふいにワタルの唇に、ついっと軽いキスをすると
ワタルの目をまっすぐ真顔で見て
「タニの分は返してもらうぜ。他の奴はともかく、
あいつにはこれ以上手出しすんなよ」
と、言いたいことを言って、立ち去ろうとした。
(な、に、言ってやがるっ!! りか、てめえっ!)
ワタルはぶっちぎれた。
立ち去ろうとしたりかの腕をとって乱暴に引き寄せると
「待てよ! あれはな、こ、う、だったよ!」
と、がばっと抱き締めて、唇を奪った。
(えっ!?)
りかはワタルのキスの思いがけぬ濃厚さに呆然とした。
(ま、まさか、タニがこんな? ワタルに?)
ワタルは唇を離すと、ショックで我を失っているりかを尻目に
「おまえもな、お嬢ちゃん相手に、超絶技巧つかってんじゃねーよ」
といって立ち去った。
(勝った!)
初めてりかに勝った。
ワタルには思わずスキップをしたいほどの快感だった。

+++++++
あとが怖いんじゃ? (^^;
いちごさーん。また反応してしまいましたー。(^^)

ワタル君の初恋純情?編・9 No: 573

投稿者:ショーコ 01/12/20 Thu 01:11:50

「これはね。ユリ......。いい男でしょ。」
「はい。ずんこさんとどういう......」
「恋人。......あらら、そんな顔しなさんな。」
「そうか....ユリ.....百合の花....。」

「気風がよくて、威勢がよくて、生意気だった.....。」
「だった?」
「そう。ワタルちゃんが幾らずんちゃんを奪うために争いたくても
争えない所にいちゃった。」
「???」

「さっき、ワタルちゃん、百合の花って言ったでしょ。どうして?」
「ずんこさん時々、花の匂いがするんです。
清らかで甘い....。何の匂いか思い出せなかったけど、今....」
「ふうん。まだ、絶やさずお墓参りしてるんだ。」
「墓参りって、それじゃあ。」
「好きだったんだ。百合の花。」

「だって、どうして。」
「何年か前に、剣組と関西系のどっかの組の抗争があったの知ってる?」
「いえ。」
「ユリは剣組の若頭だったし、ずんちゃんはその弟分だった。
今のあんた達みたいだね。
その、争いの中で、ユリはずんこをかばって撃たれて.......。」

ワタルは、昨夜からのずんこの事を考えていた。

ずんこさん、思い出してしまったんだ.......。

「自分も一緒にお墓に入っちゃったみたいな、ずんちゃんを
引き取ったのが、ワタルちゃんのとこの轟さん。
昔、剣組で兄弟分だったんだよ。ユリと。」

「そうだったんですね。」
「そういう事。さあ、これで物語りはおしまい。
そろそろ、あの酔っ払い連れて帰らないとね。」

「ずんこさん、帰りましょ。」
揺り起こしても起きないずんこを見て
「しょうがないわねえ。担いで帰るっていったて、こんな大きいの
幾らあんたでも無理だよね。
わたし、通りで車拾ってくるわ。」
と、ゆらがでていった。

店は、客でも送って行ったのか、誰も居なくて、
ワタル達が残っているだけだった。
「ずんこさん。」
ワタルが、ずんこの手を持って肩にかけようとした時
「ユリちゃん?」
「えっ・?」
「ユリちゃん、帰って来てくれたんだ。
俺を迎えに来てくれたの?」
「ずんこさん、俺...」
「ああー、良かったなあ。俺、絶対帰ってきてくれるって。
待ってたら俺のところに帰って来てくれるって、ずうっと、信じてた。」

そう言うと、ずんこはワタルの首に片手をかけて、引き寄せると
唇を重ねてきた。
その柔らかい唇の甘美さに、ワタルは思わず、ずんこを抱きしめて
自分から、もう一度唇を重ね直す。

「ああ、まったく。やっと車見つけたわよ。」
何も知らずに、帰って来た、ゆらが、はっとして足を止める。
ワタルはあわてて、ずんこの唇から離れた。

ずんこが心細い様子で、ワタルから離れまいとする。
「ユリちゃん、いっちゃいやだ。」
「どこにも、行かないよ。」
ワタルはそう言うと、ずんこを背中に負って、歩き出した。
「ゆらさん。車のとこまで、案内してください。」
ゆらが、黙って頷く。
「ユリちゃん......」
背中に負われたずんこが、柔らかい声で、幸せそうにつぶやいた。

「ワタルちゃん。あんた.....切ないね......。」
ゆらが、ワタルに声をかける。

ワタルはあふれだす涙を止められずに居た。

ワタル君の初恋純情?編・8 No: 572

投稿者:ショーコ 01/12/20 Thu 01:05:28

『ゆらの店』、狭い路地裏のはずれの階段を15段下りた所。

まだ、俺覚えてた......。

ずんこは、見慣れた看板が、まだそこにあることが不思議でならなかった。

あんなことが有った後で、俺の世界が終わってしまった後で
まだ、ここはあの時のまま、何も変わらずに。

「きゃあー!、ウソーー!ずんちゃんなの?」
「やあ。」
「良かったねーー。」
「なにが?」
「だってぇ、ここに来る気になったってことは。ねぇ?」
「さあ、どうかな。」
「まあいいか。ね。それよりさ、よく見せてよ。」
「止せよ。」

カウンターからゆらが出てきて、ずんこを真っ直ぐ立たせ
上から下までじっくり見ると、くるっと一回転させた。
「ううーーん、いい男だ。」
「相変わらずだな。ゆら姐さん」
「ああ、なーるほど、この坊やのおかげってこと?」

それまで、黙ってずんこの傍らに立っているワタルに気づいて
ゆらが笑いかける。
「そんなんじゃないよ。俺の弟分。」
「ふうん。お名前は?」
「ワタルです。」
「そう。ワタルちゃんね。よろしく。何飲むの?」
「こいつ、ミルク。俺......」
ふと、ずんこが言いよどむ。
「何も言わないの。分かってるから。」
ゆらが、何もかも飲み込んでいるというように
ずんこにうなずいて見せ、
ワタルはわけもわからず、黙ってずんこの隣に腰掛けた。

ずんこが黙って飲みつづける傍らで、
ワタルもひたすらミルクを飲みつづけている。
「変な子達ねぇ。何が面白くてここに居るの?」
「いえ、別に。」
「そうだよねえ。ワタルちゃん、わけわかんないじゃないの。
ずんちゃん。少しは相手してあげなさい。
ミルク飲みすぎて、牛になっちゃうよ、この子。」
「うん....。」
「もう、わがままなんだから。でも、惚れちゃうんだよね。」
ゆらが、そうでしょ?というようにワタルに相槌を求める。
「あ、俺.....そんな....」
「もう、冗談よ。そんな、本気で返事したら、分かっちゃうよ。本心。」
そう言って、ゆらが片目をつぶって見せる。
「こら、色男。あんまり罪作りなことするんじゃない。」
ゆらがふざけて、ずんこの耳を引っ張る。
「ううーーん....。」
「あらヤダ。寝ちゃってる。こいつ。」
「ずんこさん.......」
「しょうがないわね。少しそっちのソファーで寝かせとこう。」
ゆらは店の男にずんこを運ばせた。

「さ、ゆっくり飲もうか。」
「いえ、俺もう.....。」
「そうだよねえ。お腹も一杯になるよね。
で、何が聞きたい?」
「えっ?」
「聞きたいこと、たくさん有るでしょ」
「なんで、分かるんですか。」
「ワタルちゃんの顔、知りたいお化けになってるもん。」
「ずんこさん、この店、よく来るんですか?」
「うーーん。よく来てた、かな?もうずいぶん前。」
「じゃあ、どうして.....」
「あの頃ね。ずんちゃんがよく来てた頃。
すごかったんだよ。あの二人が来ると、もう、ホストもホステスも
影が薄くなっちゃうの。店に入ってきたとたんに
ぱあって、3倍位明るくなったような気がしたものよ。」
「二人.....?」
「聞いてない?そうか、話してないかもね。
きれいな二人組みだったわねえ。二人が話したり笑ったりしているのを
見てるだけで良い気分になっちゃうの。」
「二人......」
「気になる?写真見せてあげようか?」
「有るんですか、そんなの。」
「有るよ。わたしの宝物。」(サイン入り....ウソ)

仲良く肩を寄せて笑っている、今より少しだけ若いずんこと
ワタルの知らない誰か。
屈託のないずんこの笑顔がまぶしくて、ワタルの心が寂しさを増した。

ワタル君の初恋純情?編・7 No: 571

投稿者:ショーコ 01/12/20 Thu 01:01:05

いちご様、面白かった~~~。楽しませていただきました。

オサ・アサ進み始めましたね。オサちゃんのキャラはなかなか面白いので
書いてみたい気持になりますよね。

それから、とうとうコムちゃんバリへ!!
わたし、犬の熊君、ツボなんですけど、あんまりコムちゃんを舐めまわさないよう
伝えて下さい(^^)

私の方ですが、今回、ゆら姐さんが友情出演します。

*********************************

轟の部屋、午後の日差しの中で、ワタルの包帯の白さが痛々しい。
ワタルは、叱られた子犬のようにシュンとしてうなだれている。

「で、それからどうしたんだ?」
轟がワタルに尋ねた。
「それから、ずんこさんは、俺を診療所に連れて行ってくれて、
じゃあな、って.......。」
「じゃあな、って?それで、あいつはどこへ行ったんだ。」
「分かりません。ずんこさん、すごく不機嫌で、
俺、何も聞けなくて.......。」
「ばか野郎!なぜ止めない。」
いつになく、むきになって怒る轟に、ワタルは返す言葉もない。

「まあいい。怪我の方は、どうなんだ。」
「はい。上手く弾、抜けてましたから、たいしたことにならないだろうって。」
「まったく、あいつは、怪我人放りぱなしで。
明け方からこんな時間まで.......。」
うなだれるワタルに轟がさらに怒りをぶつける。

「もう、許してやってくださいよ。ワタルが悪いわけじゃない。」
明るい声がして、ずんこが部屋に入ってきた。
「ずんこ!」
「ずんこさん!」
「やだなあ二人とも、行方不明の恋人にやっと巡り合えたって顔しちゃって。」

「あまり、人に心配をかけるものじゃない。」
「すみませんでした。」
「ほんとうにそう思っているのか?お前はあいつから預かった大事な...」
「ほんとうに思ってますよ。ワタル行くぞ。」

轟が言いかけるのを最後まで言わせようとせず
ずんこが部屋を出て行こうとする。
その背中に向って轟が声をかける。
「ずんこ、そんなに生き急ぐな。」
その言葉を背中で聞いて、ずんこは黙ってドアをしめた。

「ワタル、悪かったな。痛むか?」
「いいえ。それほどでもないです。」
「無理するなよ。」
にやりっと笑って、ずんこがワタルの肩を抱く。
ほのかに花の香りがした。

ずんこさん、どこへ行ってたんですか?

そう聞いてみたくて、ワタルは聞けないでいる。

俺、やきもち妬きの情夫(イロ)みたいだな。
あれこれ、問い詰めたくていらいらしてる。

「お前さ、酒のみに行こうか?」
「酒ですか?俺酒は.......」
「あっ、そうか。お前ミルクで酔えるクチだったな。」
「少しは、酒飲めます。」
「そっか。じゃあ女は?」
ずんこの、ここでは禁断の一言に、ワタルは飛び上がりそうになった。
「ハハハ。冗談だよ。じゃ、行こうか。」
昨夜以来の不機嫌がウソのように明るいずんこに、ワタルは戸惑う。

どうして、いつもあなたは、俺に何も言ってくれないんだ。

ずんこの綺麗な笑顔の下の越えられない壁に、
ワタルは寂しさをつのらせた。

先が気になる! No: 570

投稿者:華子 01/12/20 Thu 00:05:11

「ワタコム応援団に入ります」様
コムちゃん、バリに行っちゃたんですね。(と、私もコムちゃん連れ出してるので、人の事は言えませんが、、)
やっぱり、ずんこさんの大人の雰囲気、良いですねぇ。先が、気になります。
(私もコムちゃん連れ出したけど、先をどうしょうかと迷ってます。)

ショーコ様
ずんこさんとワタルくんの関係は?ずんこさんの思い出したくない事とは?
気になってます。先を早く読みたいー。

いちご様
ブンちゃんとワタルくん。可愛くて、楽しく読ませていただきました。(^^)
こういう雰囲気っていいですね。

ぶんの回想 完 No: 569

投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 01/12/19 Wed 23:51:33

(ノルさん・・・僕を・・僕だけを愛して)
(愛しているよ、ぶん。一緒に生きていこうな・・・)
何度も何度も聞いた稔の声が心地良くリフレインされている。

気付かぬ内に、心の奥底にしまい込んだ記憶は僅かな隙間から少しずつ呼び覚まされ膨らみ続けてきていた。
そして今、絶望の後の眠りから目覚める時、封印はついに解かれる。

(あぁなんて幸せな気分なんだろう・・・ノルさんいつまでも離さないで・・・・・
一緒にいたいんだ・・・・・誰か・・・誰かが僕を呼んでいる・・・・・ノルさん・・・・・)

「ぶん・・・」
耳に届いた言葉に、漸くぶんは長い長い眠りから目覚めた。
「ぶん、良かった・・・」
傍らで轟がぶんの手を握りしめうつむいていた。

涙が止まらなかった。
涙と共に甦った感情が溢れ出すのを止める事も出来なかった。

残酷な目覚めだった。

話が前後しちゃいますが、とりあえず回想は終了しときます。

! No: 568

投稿者:ASO 01/12/19 Wed 23:29:52

ついにコムちゃんはずんちゃんとバリに行ってしまったんですね..
どうなるんかなぁ(><)

Z様、あさおさの初めての夜(キャー)楽しみにしています(^^)

毎日こちらのページを見るのが日課となりました(^^)
本当に楽しくて(^^)どきどきします。
ライターの皆様、これからも楽しみにしております!

一気にバリ編2 No: 567

投稿者:ワタコム応援団に入ります 01/12/19 Wed 22:11:00

コムがずんことバリに来て、一週間が過ぎようとしていた。

夕食後コムは、リビングのソファーに座り、くつろいでいた。
『ワタルさん、今ごろ何してるかな…』
ふっと気づくとワタルのことばかり考えてる自分にコムは情けなくなった。

「どうだ、少しはここの生活にも慣れたか?」
ずんこが何時もの変わらない優しい笑顔でコムに話し掛けた。
そしてずんこはそのままコムの隣に座った。

「うん、言葉はまだ良く解らないけど、マヤちゃんが通訳してくれるから…」
「そうか、良かった」
「それに、熊もかわいいしね…」
「あいつ、面食いだからな…」
とずんこはガハハハと笑った。

「コム…」
ずんこがコムを見詰める目から、微笑みがなくなった…
「ずんこさん」
ずんこは、コムをそっと抱き寄せ、頬に手をあて、コムの唇に自分の唇を
重ねようとした…
「僕、なんか疲れちゃったから、もう寝るね」
コムはずんこの腕をすり抜け、自分の部屋へと向かった。

コムは自分の部屋に戻り、そのままベットにもぐり込んだが、なかなか寝付けずに居た。

ドアが開く音がして、誰かが入ってきた気配がした。
コムはそのドアに背を向け、寝たふりをした。

「コム…」
ずんこはコムに気づかれないような小さな声で呟く…
ずんこはそのままコムのベットに軽く腰掛けた。
「コム…お前の心から、ワタルの影が消えるまで、何時まででも待っている…」
ずんこは呟くように言ながら、コムの髪をそっとなでた。
そして、気づかれぬよう部屋を出て行った…

『ずんこさんごめんね…』
コムはずんこの気持ちが痛いほど伝わってきて、つらかった。
『ずんこさんを好きになれたら、楽になれるかな…』
コムは堪えきれず、声を出さずに泣いた。

一気にバリ編 No: 566

投稿者:ワタコム応援団に入ります 01/12/19 Wed 22:09:15

「ここが俺の家だ」
「凄い…」
「轟亭には負けるがな…」
コムは、ずんこといっしょにバリに来た。
コムは、誰にも気づかれぬように屋敷を出てきた。

「俺の身の回りの世話をしてくれてる、マヤだ」
ずんこは、コムにマヤを紹介した。
「パオン。パオン」
凄い気負いで馬鹿でかい犬がずんこに突進してきた。
コムをびっくりして、よろめいた
「よしよし、寂しかったか」
ずんこは、しゃがみこみ、犬をあやした。
「その犬は…」
「あ、これか、ペットの熊だ…」
「熊って。。。。」
「ああ、名前だ」
熊はコムに飛びつくとコムの顔を舐めた。
「熊はコムが気にったらしいな」
「くつぐったいよ…」
コムはバリについて、初めて笑顔を見せた。

「自分の家だと思って好きに使ってくれ…」
「ありがとう、ずんこさん…」

>いちごさま No: 565

投稿者:836番 01/12/19 Wed 21:15:13

おもしろかったー。ワタルって、ちょっといじめたくなりますよねー(笑)
わたしの話は、前でも後でもどこでも結構です。蹴り飛ばして戴いてもかまいませんでしたのに。
お気づかいありがとー。

>いちごさま No: 562

投稿者:keiko 01/12/19 Wed 16:03:23

今読んで思わず笑ってしまいました。
職場で読んでいて思わず顔がにやけてしまい
他の人に変な顔されてしまいました。
でもトドさんのおみやげってなんだったんだろう?
気になります。

>836番様 No: 561

投稿者:Z 01/12/19 Wed 15:35:25

おさの方書いて下さってありがとうございます。
あさこもおさもってやってると話が進まないので私はあさこの方を中心にしました。
836番様の言う通り、おさは人格が分裂してて書きづらいのであさこにしました(笑)
でも、あさこでも私にとっては充分難しいんですけどね。。。

あさこの部屋を後にしたオサ No: 559

投稿者:836番 01/12/19 Wed 15:25:32

えーと、じゃ、わたしはオサの方を。
でも、この人のキャラクター良くわからないんですよね(^^ゞ
人格の分裂度激しいから(笑)
いちおうZさまのに合せたつもり。(^^;

++++++++++++++++++++++
オサは行くあてもなく邸内をふらふらと歩いていた。
やっぱりあさこさんは俺のことはどうでもいいんだ。
(ほら、俺には誰もいないじゃないか)
自分がなんの価値もない人間のように思えて、
オサはどうしようもなくむなしくなった。
あさこと一緒にいた頃は辛いことばかりだった。
ひどいことや痛いこともたくさんされた。
それでも一緒にいる間は
あさこが必要としてくれていると思ってた。
それだけで良かった。
それなのにトドに差し出されて…。
りかが現れた時は今度こそ必要としてもらえるかと思っていたのに、
タニの存在はあまりにも大きい。
気がつくとオサはりかのオフィスの前に立っていた。
でも、そのままいつものように入って行く気にはなれなかった。
自分でも思いがけないことに、オサは隣のワタルの部屋に足をむけた。

部屋のドアは開いている。
ワタルはオサに気がつくと、露骨に嫌そうな顔をした。
(無理ないか)
オサは苦笑したが、今は相手がワタルでも誰かに拒絶されるのは痛い。
「ワタルさん」
ちくしょー俺に話しかけるんじゃねえっ、とでも言いたそうに
ワタルはちらっとオサを見ただけで返事をしない。
どうしても、ワタルに聞いてみたい。
「ワタルさん。ワタルさんはコムさんが一番大事なんでしょう?」
ワタルはオサが急にコムの話を始めたので、変な顔をした。
「なんの用だよ」
「ワタルさんはりかさんと…。りかさんを好きだけど、
でも一番大事なのはコムさんなんでしょう」
ワタルはオサが何を言いたいのか分らなかった。
「りかさんは、やっぱりタニが一番なんだし…」
「どうして、一番大事な人がいるのに、他の人と寝るんです?」
(おまえ、そんなもん、身体がだなあ…)と言いそうになったが、
オサのようすが変なので、とりあえず黙ってみた。
「どうせ俺は、いつも誰かの次なんだ。次の次なのかもしれない…」
オサはもうほとんど独り言をいってるようだ。
(なにをごちゃごちゃ言ってるのかと思ったら、
こいつ、今頃になってなに言ってるんだ?)
ワタルはまじまじとオサを見た。
「オサ、ありゃーだめだぜ。あの二人は。
おまえはりかとうまく行ってるんだろうがな。
あの二人をどうこうはできねーと思うぜ」
(そうなんだよな…)
「で?おまえはどうなんだよ? 
りかがどうでも、おまえがりかが一番いいんなら、
しょうがないだろ。そういう意味では報われねーとは思うがな」

オサは黙りこんだ。
誰かに必要とされることを求めてきた。
必要としてくれるなら、それは誰でもいいと…。

あさこの決意・3 No: 558

投稿者:Z 01/12/19 Wed 14:58:40

全身の力が抜けているあさこを見て、りかは顔を綻ばせた。
「お前も相当おさに骨抜きにされちまってるんだな」
「はは・・・そーですかね・・」
「ま、俺もお前がおさじゃなくてたにをくれって言うなら話しは別だけどな」

(やっぱりりかさんはたにが一番なんだな・・・)

りかがこんなに一人の人間に愛着を見せるのは、あさこが知る中では初めてだった。
りかにこんなに想われているたには、本当に幸せ者だ、と思った。

「ところで・・・」
りかは背もたれから体を離し、あさこに顔を近づけた。
「お前がおさにあれを教えたのか?」
「は?」
「あんだけのもんを教え込むなんてお前もやるなー」
「や、ちが・・・」
あさこは思わず顔を赤らめた。
「おいおい 今更こんな事で顔赤くすんなよ」
りかは足を組んで笑った。
「あの、俺、」
「ん?」
あさこはうつむいてもごもごしている。
「なんだよ」

「おさとはまだなんです・・・」

「はっ!?」
りかはあさこの信じられない言葉に思わず自分の耳を疑った。
「・・・嘘だろ?」
あさこは頭を横に振った。
「だってお前ら、結構長い付き合いじゃねーか・・・
 それにおさはほとんどお前の部屋にいたんだろ?」
「はい・・」
「なのにまだやってねーのか??」
あさこは静かにうなずいた。

「信っじらんねーー!!!」
りかはぼんっと背もたれにもたれかかった。
「何であんだけ一緒にいてやらないでいられるんだ?」
りかは心底呆れ返っている。
「お前といいわたるといい、ほんと理解できねーよ」
あさこは何も言えず、ただうつむいている。
「お前も大切過ぎて抱けねーっつーのか?」
「や、別にそーゆー訳じゃ・・・」
「だったら誤解も解けたことだし、さっさとやっちまえよ」
(本当にこの人はストレートな言い方をする人だな・・・)

りかと話をして、あさこはやっと何かがふっきれた気がした。
明るい顔で顔を上げ、りかの顔を見た。
「あの、ありがとうございました。それじゃー仕事もあるので、そろそろ失礼します」
そう言ってソファーから立ち上がってドアに近付くと、
「あさこ」と呼び止められた。
「はい?」
りかはドアの方へ振り返る事無く言った。
「お前がおさのこと本気なのはわかった
 だけど、これからも俺とおさの間に何も無いなんて約束できねーぞ」
あさこはりかの言葉にくすくす笑った。
「大丈夫です。それは心得てますから」
そう言ってあさこはりかの仕事部屋を出た。

(あれでこそりかさんだよな)
あさこは久々に晴れ晴れした気持ちで仕事に向かった。

あさ・おさの会様、836様
そう言って頂けて嬉しいです。
自分ではあさおさって自分の範囲外かな、と思うんですけど、私もこの二人気になるので書いちゃいました。
しかも久々にとことんシリアスな感じ・・・。
果たしてこんなんでいいのか未だに疑問に思いつつも
そろそろあさおさの初めての夜が近付いております。
皆様に萌えて頂けるよう、頑張ります(笑)

あさこの決意・2 No: 557

投稿者:Z 01/12/19 Wed 14:08:48

りかは表情を変えずにあさこを見詰めている。
「おさがりかさんのものだってのはわかってます。でも、俺・・・」
あさこはぐっと拳に力を入れて言った。

「俺!おさを愛してるんです!」

そう言った後、あさこはりかの反応が怖くて下を向いて目をつぶった。
りかの反応は無く、部屋の中はしんと静まり返っている。

(やっぱり怒ってるんだ・・・)

そう思った瞬間、
「ぶはっ 」
と吹き出すような声がした。
目を開けて顔を上げてみると、目の前でりかが大笑いしている。
「???」
あさこは訳がわからず、りかの笑ってる姿を茫然と見詰めた。
「悪い悪い お前が真剣だったから堪えようと思ったんだけど・・・
 それにしてもお前、よくそんな小っ恥ずかしい事真顔で言えんなー」
りかは腹を抱えて笑っている。
あさこは極度の恥ずかしさで顔を真っ赤にしてうつむいた。

りかは何とか笑いを抑えて言った。
「お前さー 誤解してるぞ」
「え?」
「おさは別に俺のもんじゃねーよ」
「え!?だってりかさんとおさは・・・」
あさこの言葉にりかは ハーーーッ と大きく溜め息をついた。
「あのなー そんな事言ったらわたるも俺のもんになっちまうじゃねーか」
「それじゃー・・・」
「俺はおさはあさこのもんだとずっと思ってたけど?」
りかは眉を上げ、上目遣いにあさこの顔を見た。
あさこは力んでいた体の力が一気に抜けた。

あさこはてっきりおさはりかのものになったのだと思っていた。
ここでは、あさこのような者は、勝手にりかのものには手を出せない。
それでもじっとしていられず、りかに直接話しをしようと決めたのだが
結局はりかに楯突く形になってしまうため、かなりの覚悟をして会いに来たのだ。
なのにそれが全て自分の勘違いとは・・・。
あの覚悟は何の為にしたのだろう・・・。

あさこは安心の余り、涙目になっている。
そして、勘違いで突っ走った自分に はは と笑ってしまった。

>Zさま No: 556

投稿者:836番 01/12/19 Wed 13:54:38

おおーっ! 良かった。あさおさ続きましたね。
なんかどーにかしたいなーと思ってたので、良かったです。
う~ん、どうなるのだろー? Zさま、続きよろしくです。

あさこの決意・1 No: 555

投稿者:Z 01/12/19 Wed 13:27:23

あさこはりかの部屋の扉をたたいた。
部屋の扉が開いて、そこからネクタイを首にかけたりかが顔を出した。
「あさこ?」
りかは尋ねて来たのがあさこだとわかると少し驚いたようだった。
「朝早くにすいません」
「入れよ」
りかはあさこを部屋へ招き入れた。
あさこはりかの部屋に足を踏み入れたが、ベッドで寝ているたにを見て足を止めた。
「どーした?」
りかは急に立ち止まったあさこに不思議そうに聞いた。
「あの、すいません・・また来ます」
(そーだ、りかさんの部屋にはたにがいたんだ)
おさの事で頭が一杯でそんな事まで忘れていた自分が恥ずかしい・・・。

あさこが部屋から出て二、三歩歩くと、「ちょっと待てよ」とりかが呼び止めた。
振り返ると、りかは部屋の扉を閉めて「ついて来い」と言って歩きだした。
あさこは急いでりかの後を追った。
しばらく歩くと、りかはある部屋に入って行った。
あさこもりかに続いて部屋へ入って扉を閉めた。
どうやらそこは、りかの仕事部屋らしい。
あさこはりかの仕事部屋に入るのは初めてだった。
その部屋はりかの部屋と同じく風呂敷とコサージュが壁中に飾られてあり、所々にくららの写真が飾ってある。
(・・・りかさんらしいな・・)

あさこが部屋に気を取られていると、既にりかはソファーに座ており、「座れよ」とあさこを自分の正面に促した。
「あ、はい」
あさこはそそくさとりかの正面のソファーに腰掛けた。

「で どーしたんだ?」
りかは首にかけてあったネクタイを締めながら言った。
「お前が俺の部屋に来るなんて滅多に無いからな
 たにがいたら困るような大事な話しがあるんだろ?」
あさこは深呼吸をして、りかの目をしっかり見た。
「おさの事なんですけど・・・」
今にも逃げ出しそうになる意志を奮い立たせ、意を決して言った。

「おさをもう一度、俺にください」

あさこの想い No: 554

投稿者:Z 01/12/19 Wed 13:01:43

おさが出て行った後の部屋は、かすかにすみれの香りを漂わせ、確かにそこにおさがいた事をあさこに思い知らせる。
あさこはおさが出て行く前と変わらず、ソファーに座ったまま考えていた。

おさはりかとうまくいっているはずだ。
なのに何故今更俺の部屋に来た?
俺は事実をそのまま口に出しただけだ。
なのに何故泣いたんだ?

あさこはおさの行動の意味がわからなかった。
ただわかるのは、おさの傷ついた顔を思い出すと、胸が痛むという事だけ・・・。

あさこはふと、ある考えが頭を過ぎった。

もしかしたら、おさはまだ俺のことを想ってくれているのか?

だが、その余りにも自分にとって都合の良い考えに、思わず苦笑した。
あさこはすぐにその考えを頭から排除しようとした。
しかし、それは頭の隅に引っかかってなかなか離れようとはしない。
何故なら、そう考えるとさっきのおさの行動がしっくりくるのだ。

いきなり部屋に来たのは、ただ俺に会いたいから来たんじゃないか。
俺がりかさんの名前を出した時嫌がったのは、
俺から自分と関係を持っている相手の事を聞かれたくなかったからじゃないか。
突然泣き出したのは、俺が冷たい態度を取ってしまった為、
もう自分から気持ちが離れてしまったと思ったからじゃないか。

おさはまだ俺を・・・?
あさこは動揺した。
おそらくおさは俺はもう自分の事を何とも思って無いと思っているだろう。
俺はおさをどう思っているのだろう・・・・・

しばらくして、あさこの中にある決意が芽生えた。

好きです!! No: 553

投稿者:あさ・おさの会 01/12/19 Wed 13:01:37

あさ・おさけっこう好きです。
うまく書けないのでロム専になっている
状態です・・・・・
続きみたいです。

勝手にハードボイルド路線 Vol.4 No: 552

投稿者:ベン 01/12/19 Wed 01:52:13

「いそごう、間に合わんかもしれない。」

リカの脈を取るとドクターケロは言った。

”市民のみなさんありがとう病院”では、ケロからの連絡をうけ、医大の同期
成瀬が手術の準備をすすめていた。

腕の中でどんどん重く、冷たくなっていったリカの体が担架に乗せられ、手術
室の奥へ消えていくとワタルはヘナヘナとその場にへたり込んだ。
そして、リカの血で汚れた両手で髪をかきむしると泣き崩れた。

「コッヘル」
「そこの血を拭いてくれ。」
「もっと輸血を、まだまだ出るぞ。」
「こりゃあ思ったよりひどい、あっちこっちに内出血もある。」

リカの体に加えられた暴力のむごさに、立ち会った医師も皆唖然とした。

「血圧と脈は?」
「依然、低いままです」
「まだ耐えられそうか?」
「ええ、なんとか。あっ、また血圧が下がり始めました。輸血を早めて下さい。」
「よし、止血は終わった。」
「・・・あとは奇跡を待つだけだな・・・・・」

8時間にも及ぶリカの手術は終わった。
だがリカの蒼白な体はまだ何も答えない・・・・・。

手術室の前ではワタルがチー坊にくってかかっていた。
「ボスと樹里の野郎はどこに行ったんだっ!! この大事なときに!!」

手術が終わる直前、明け方になってようやく轟と樹里が病院にやってきた。
何故か香寿刑事と稔も一緒だった。

「ボスっ、なぜ今までっ??」
ワタルが詰め寄った。
「樹里、てめえ~~リカを見殺しにしやがって、お前、リカが・・・リカが、
どんな目に合ったと・・・・」

怒りと涙とで言葉にならない。

樹里もその場に泣き崩れた。

「すまない、リカ・・・お前が、お前があいつらに乱暴されるのを俺はだまって見ているしかなかったんだ・・・」
「何だとっ!樹里、おまえあの場にいたのか・・・てめえ~~~!!!」

樹里に殴りかかるワタルを誰も止めることが出来なかった。
それ程ワタルの怒りと悲しみは強かった。ボコボコにされても樹里は無抵抗だった。
香寿とチー坊がやっとの思いでワタルを羽交い締めにして、樹里から引き離した。

「いやっ、全て私の責任だ。」
轟が口を開いた。

「ボスっ??」

・・・・・Vol.5 へ続く

覗き屋ぶんちゃん No: 551

投稿者:♪のるぶん親衛隊♪HT 01/12/19 Wed 01:25:22

今日の会見・・・まだ気分が晴れませんが何かしている方が落ち着きますね。
ごめんなさい、諦めが悪くって。明るめにいきたいと思います!

自分の部屋のバルコニーからはしごを運び出すぶんちゃん。
以前わたると星を見た時のものだ。(あの時はキスさえ未遂だったな~)と
くすぐったい気持ちになりつつ、どうにかこうにか誰にも見つからずに庭に出た。
何するのかって?それはトドさんのお部屋を覗いちゃうため。
(のるさんとさえこが来ている。でもトドさんは僕に隠してた・・・)
そりゃあもう、行くっきゃないでしょ。

トドさんの部屋は何階でしたっけ?
スイッチ一つで何メートルも伸びる高性能梯子なので心配はいりませんが。
いくら身軽なぶんちゃんでも、下で支えてくれる男衆が必要ねってことで、
来ました来ました壮くんとチー坊。今日二人は見回り係のようです。
「オーウ!ぶんさん何してるんですカー?」
「あ、いい所に来てくれたね。僕に力を貸して。ここをしっかり持っていてね」
「も、もしかしてトド様のお部屋へですか?」
「イケマセーン!ばれたら大変ですウ」
「大丈夫だよ。トドさん何をしても笑って許してくれるよ」
(そりゃぶんさんにはそうだろうけどぉー、僕らは絶対体罰ものだ~)と
言おうとした壮にぶんは両手を合わせキラキラした目で「お願い!」と訴える。
(あ~、たまらない。あの時の唇の感触がよ・み・が・え・る)
チー坊はぶんの両手を自分の手で包み込み、
「OK。乗りかかったシップです~」(あ、チー坊、意外と手が早いな)
壮も張り切って「持たせて下さい!」
ぶんちゃん、気分を良くしてスイスイ昇る。

白いざっくりしたセーターを着たぶんが空にに向かって昇っていきます。
壮(ああ、羽をなくした天使が天に帰って行くみたいだ・・・)
チー坊(アー、下から見るぶんさんも色っぽいデスー)
二人ぽかんと口を開けてすこーしヨダレも垂らして一生懸命支えていますよ。

さて、トドさまの部屋の窓。レースのカーテンにはフリルがつきまくりで
ぶんちゃんは中からは見えそうもありません。
大胆にも顔を窓にビッタリとつけてのる&さえを探すぶんちゃん。
「やっぱり、のるさんだ・・・」
懐かしさに涙が出てくる。窓ガラスを蹴り破ってのるに抱きつきたかったけど
お話の内容も聞かなきゃ。トドは窓に背を向けて座っているので表情は見えない。
ぶんはのるから目が離せない。
食い入るように視線を突きつけていると、さすが敏感なのるが気づき
トドに悟られないようにのるも視線を送り返してきた。絡み合う二人の視線・・・
と、急にさえこがのるの手をとり自分の腿に乗せ、不敵な笑みを窓の外に向けた。
「あいつううううう、気づいていてわざと!」怒り狂うぶんちゃん。
でも冷静に冷静に。それは無理か・・・
窓ガラスに鉄拳をぶち込んだせいでバランスを崩したぶんは、のるさえ達の視界から消えてしまいましたとさ。
「ぶんっ!」叫ぶのる。
「何?ぶんがどうした?」とトド。
笑い転げるさえこ。

その頃下では・・・
1.チー坊がぶんをお姫様抱っこするように上手にキャッチしました。
2.壮君が洗濯係のキム君を呼んで借りてきたシーツでトランポリンのように
  受け止めました。
3.二人の上に落っこちたけどぶんは軽かったので皆、かすり傷一つなし。
どれがいいでしょうね~。

さて、顔面蒼白なのると事情を知ったトド、野次馬さえこは急いで1階へ!
ぶんちゃんは、静かに横たわっていました。
「ぶん。死ぬなよ!お前を愛している。せっかく迎えに来たのに・・・」
「お前は絶対に渡さないつもりだった。お前がいてくれなきゃ俺は・・・」
涙ながらに叫ぶ二人に
「えへ。ありがとう・・・のるさん、とどさん」
ぶんが嬉しそうな顔でむっくりと起き上がった。めでたしめでたし。

後は論破の頃の名作「教会事件」につなげていけるのではと思います。
長々とごめんなさい。ちょっと落ち着いてきました。
これからは、ご贔屓を応援することだけに集中しなきゃ!

まだだったのか! No: 550

投稿者:Z 01/12/19 Wed 01:22:03

〉あさおさ友の会様
 あれの後、続けちゃっていいんですか?
 二人は結ばれてないのね。
 初めての夜は私のペースで行くと遅くなっちゃうかも・・・
 何故か私があさおさを書くと純愛のようになってしまうんだよな~、
 と思ってたら、二人がまだ結ばれてってことにすると
 まだだだからこんな純粋でいられるのね!
 なんて勝手に納得できてしまいます。

 それでは、お言葉に甘えて続けさせて頂きます。

Z様 No: 549

投稿者:あさ/おさ友の会  01/12/19 Wed 01:00:06

そんなそんな
早速続けて下さったと思いましたよ
なんとそこへおさ登場か・・・と

雰囲気なんてここの登場人物はみんな多重人格ですから5秒で変身出来ますよ

切ないのももちろん私的にはOKです! 始まりはハードでしたよね
でも何故かいつもおさは泣いていますね

ところで実はまだ結ばれてなかったってのはどうですか?

どなたかに初めての夜を書いていただきたい・・・
Z様は食指は動きませんか?

勝手にハードボイルド路線 Vol.3 No: 548

投稿者:ベン 01/12/19 Wed 00:47:48

すでにグッタリしたリカの髪をつかむと言った。
「殺れっ。」

樹里の肩がピクッと震えた。

「このまま殺るのはおしいな。」
「こいつ轟の男だろ。」
「ああ、たまらない体してんな~」
「ぐふふ・・・」

血まみれのリカの体に興奮していた男達は、誰からともなくリカの体へと群がった。
そして深々とリカにおおいかぶさっていった。

「ふ~凄い体してんな、いきがいい時に抱きたかったぜ。」
「本当だ、轟もやるな・・・」
「さあっ、ずらかろうぜ。もう虫の息だ、このままくたばるだろう。」

リカを味わい尽くして、男達は満足げにその場を離れた。

ワタルが屋敷に戻ったとき、ちょうどタニに出くわした。

「りかさん、樹里さんに呼ばれて出かけたらしいんだ。」
「何い、どうして止めなかった。」

ワタルの胸の警笛が最強音で鳴り出した。
「チー坊、ドクターっ!!」
ワタルは本能で二人の名を呼んだ。
「タニ、お前はここに居ろっ。」
タニにだけはついて来ては欲しくなかった。

ワタルが埠頭に駆けつけたとき、倉庫の前にはリカの真っ青なコルベットだけ
が止まっていた。その周りには数台の車のタイヤ跡が残っていた。

いやな予感がした。ワタルは拳銃と抜くと倉庫に飛び込んだ。

「リカっっ」

「り・・か・・・?」

そこに倒れているのがリカだとは信じたくなかった。

血まみれでボロボロの、まるで壊れた人形のように放り出された体がリカとは
思えなかった。

「り・・・か・・・」

ワタルはリカの死を確かめる勇気がなかった。ただ呆然とリカの蒼白の裸体を
眺めていた。

やっと追いついたドクターがリカの脈と呼吸を確かめると言った。

「いそごう、間に合わんかもしれない。」

・・・Vol.4へ つづく

あさおさ・2 No: 547

投稿者:Z 01/12/19 Wed 00:36:45

あさこを見詰めるおさの目は少し潤んでいる。
おさの潤んだ瞳に見詰められて、あさこは困惑した。
「どーして・・・」
「え?」
「どーしてあさこさんがそんなこと言うの?」
おさの目にみるみるうちに涙が溢れる。
「あさこさんにそんな風に言われたくない」
うつむくと、溢れ出た涙がぱたぱたとこぼれ落ちる。
そのこぼれ落ちた涙はおさのズボンにその存在を刻むように次々と染みを作っていく。
自分の目の前で泣いているおさ・・・
何故おさが泣いているのか、
そんなおさに何て声をかけていいのか・・・わからない。
どうしていいかわからず、あさこはそっとおさの頬を伝う涙を服の袖で拭った。
すると、おさは顔を上げ、
「なんであさこさんは俺に優しくしてくれるの?」
と苦しそうに言った。
「俺は、あさこさんを裏切るような事したんだよ?
 なのになんでこんなに優しくするの?」
「裏切る?それってりかさんとの事言ってるのか?」
おさは嗚咽を堪えながら涙を流している。
「そんな事、ここじゃ当たり前のことだろ?」
「そんな事・・・」
「りかさんがおさを気に入った、気に入ったから抱いた。
 ただそれだけの事だろ。何でそれが俺への裏切りになるんだよ」
涙の溜まったおさの瞳に絶望の色が浮かんだ。
「そーだよね、あさこさんにとってはそれだけの事だよね」
おさはうつむいて力なく笑うとソファーから立ち上がった。
「突然来ちゃってごめん」
そう言ってあさこの部屋から出ていった。

かなり逆のぼりました。
この前の話し覚えているでしょーか。。。
てゆーか、あさおさってこんな切なくていいの???
あさおさ友の会の方々、それ以外の皆様もどー思います?
二人はもっと違うだろって思う方、遠慮なくおっしゃって下さい。
自分で書いててこんなんで続けちゃっていいのか疑問なんで・・・。

〉あさおさ友の会様
 かぶってしまいました(汗)
 しかもだいぶ雰囲気も違う・・・
 無視して下さって結構です

あさおさ・1 No: 546

投稿者:Z 01/12/19 Wed 00:30:44

「入れ」

あさこはベッドに寝そべったまま、ドアに向かって言った。
静かに扉が開けられ、ノックした人物が中に入ってきた。
顔だけ入り口に向けて入って来た人物を見た瞬間、あさこは自分の目を疑った。

「おさ・・・?」
あさこは慌てて起き上がった。
「どーした?」
おさは後ろ手にドアを閉め、じっと入り口に立ったまま動かない。
「とりあえずそこ座れよ」
あさこはおさにソファーに座るようすすめ、
部屋の奥にある小さな冷蔵庫を開けた。
(何でおさが俺の部屋に?)
あさこの頭の中はおさを見た瞬間からパニックに陥ったが、
それをおさに悟られないよう、出来るだけ平静を装った。
あさこはおさと二人きりの空間が何故だか怖かった。
冷蔵庫からアイスティーの缶を二つ取り出し、おさの隣に座った。
缶の口を開けておさの前に置き、次に自分の分を開け
アイスティーを一口流し込んだ。
身体の中を伝う冷たい液体は、混乱している自分を落ち着かせてくれるような気がした。
おさはアイスティーにも手をつけず、うつむいたまま座っている。
「久し振りだな、元気か?」
あさこは出来るだけ普通に接するよう努力した。
おさはうつむいたまま何も言わない。
「俺は最近忙しくて大変かな。今、組内がドタバタしてんだ」
相変わらずおさは黙っている。
あさこはおさとの二人切りのこの空間での沈黙が何故だか怖かった。
おさが黙っている今、何とか自分が話さなければならない。
「そっちは最近どーだ?りかさんには良くしてもらってるか?」
あさこのその言葉におさは顔を上げた。

急募! No: 545

投稿者:あさ/おさ友の会  01/12/19 Wed 00:06:09

会員募集中!
掛け持ちでも 臨時でも 体験でも ひやかしでも  
もうなんでもありでお願いします

ではお願いだけではなんなので少し書かせていただきます・・・

##################################

あさこは最近悩んでいた
俺様天才彫師の名が泣く・・・
あの最高傑作 「瀬奈で泣いてる唐獅子牡丹とすみれ」 以来
製作意欲が湧かないのだ

その理由はわかりきっている
おさだ! みんなおさのせいだ!

あまりの出来の良さにトドさんの寵愛を一身に受け背中と顔以外は傷だらけ
最近ではその世界(ってどの世界?)から狙われているらしい

今までは自分の作品の土台としか思っていなかったのにおさは違った

こんなに愛してしまうとは・・・

それなのに・・・

実は本当の意味で(ってどんな意味?)結ばれていない事を誰も知らない

危ない趣味(ってどんな趣味)で結ばれていた二人
トドさんには清い身体のまま差し出す約束だった
あれからすべてを知ってしまったおさ

ううっう  抱きたい・・・

仕事に身が入らないのも当然だ

ああ~ぁ  抱きたい・・・

彫る気になんてなれやしない

でもあの日以来話もしていない
遠くから見るだけで胸の奥がうずく
りかさんとの夜を想像すると気が狂いそうだ

おさ 愛しているよ 今更言っても遅いか・・・

俺様がこんなことで悩んでいるなんてカッコ悪くて誰にも言えない

ワタル君の初恋純情?編・6 No: 544

投稿者:ショーコ 01/12/18 Tue 23:41:36

男達が逃げ去って、二人だけが、突然の静寂の中に取り残された。
「ワタル!だいじょうぶか?」
「はい......うっ!痛え。」
「今、傷口をふさぐ。ちょっと待って。」
ずんこが上着を脱いで、白いワイシャツの袖を引き裂いて包帯を作り、傷口を強く結ぶ。
「お前良くやったな。」
「ずんこさんこそ、すごいや。」
「バカだな。俺なんかかばって。」
「俺、死ぬのなんて平気です。」(あなたのためなら)
という言葉を飲み込みながら、ワタルが言う。
「そんなに簡単に、死ぬなんていうな!」
ずんこがいつになく激しい言葉で言うのに驚いて、ワタルは
うなだれて、歩き出した。

その時、ずんこが背後から包み込むように、ワタルの肩を
抱きしめた。
「ごめん。ワタル。そのまま振りかえらないで。
じっとしていてくれないか。」
「ず、ずんこさん?」
「ごめん........」

ずんこさんが泣いている。

背後から小さな震えがワタルの背中に伝わり
ずんこが静かに泣いているのが分かる。

俺このまま振向いて、あなたを抱きしめてはいけないんですね。
このままじっとして居ろというなら、いつまででも
こうしていますから。

ワタルは、体を硬くしながら、ずんこが泣き止むのを待っていた。
やがて、抱きしめていたずんこの腕の力が抜けて
ワタルからずんこの温かみが離れた。

「わるい。思い出したくないことを思い出した.....」
「ずんこさん」
「聞くなよ。何も。話したくない。」
取り付く島もなく、不機嫌な様子でずんこが歩き出し、
ワタルは、行き場のない思いを抱えたまま、そのあとに従った。

というわけで、無駄に長いんですけど、さらに続きます。

ワタル君の初恋純情?編・5 No: 543

投稿者:ショーコ 01/12/18 Tue 23:32:42

崩れかけた工場の廃屋の中
「ずんこさん。轟さんに黙って、こんなこと....
やっぱりヤバイですよ。」
「平気だよ。轟さんの意見聞きに行ってたら、間に合わない。」
「でも、あれだけの人数、俺達だけで、どうやって.....」
「お前、恐けりゃいいよ。俺一人でやるから。」
「ずんこさん一人だったら、もっとヤバイじゃないですか。」
「恐がりさんを連れてるよりはマシだよ。」
「俺、恐がってるわけじゃないですよ!!」
「バカ!!シッ!」
慌てて、ずんこがワタルの口を押さえる。

「誰か、そこに居るのか?」
男達が気づいて声をかける。
ライトが、ずんこ達の隠れている物陰を照らし出す。

「しょうがないな。」
そう言って、ずんこが何気ない様子で立ちあがる。
ワタルには、まだ隠れて居ろと目で合図をして。

「お前一人か?」
「さあね。」
「なんでここに居る?」
「なんでって...あんた達こそここで何やってんだ。」
「余計なお世話だろう?坊や。」
「あいにく、お世話焼きが俺の性分でね。」
ずんこが、にやりと笑う。

「ずいぶん度胸のいい坊やだな。そんな綺麗な顔してよ。
可愛がってやろうか?」
一人の男が近寄ってきて、ずんこの顔に手をかけようとした。
「ばかだなあ。」
ずんこはそう言って、その男の片腕をねじり上げ羽交い締めにした。

「この野郎!」
その場に居た男達が色めき立って、ずんこを取り囲む。
「いいのかなあ。」
そう言いながら、羽交い締めにしているおとこの頭にずんこが
ピストルをあてた。

「悪いがここは、轟組のシマ内でね。
轟組を通さないどんな取引も、見とめるわけには行かない。」

「轟組?お前、轟組の.......。」
「まあね。速やかに退場願いましょうか。」
「断るといったら?」
「どうぞご自由に。ただし、間もなく到着する轟と組の連中がなんと言うか」
ずんこがからかうように笑いかける。

「しょうがねえ、引き上げよう。」
「ボス、何言ってるんですか!こんな小僧の一人ぐらい。」
「バカ野郎。こんな小僧が一人でここに居るわけがない。
取り囲まれてるかも知れないんだぞ。」
「ふふふ。そうそう。分かりが早いな。」

しぶしぶと引き上げようとする男達に、用心深くピストルを向けながら
「すみませんが、ブツと金も置いて行っていただけませんでしょうか?」
そう言うずんこをにらみつけながら、男達がかばんを置いた。

「ご苦労様でした。」
慇懃にお辞儀をするずんこに一瞬の隙が出来た。
立ち去りかけていた男の一人がピストルを抜いてずんこを撃った。
「ずんこさん!!」
とっさに飛び出したワタルがずんこを突き飛ばす。
銃弾がワタルの肩を貫いた。
「ワタル!!!」
「轟さーーーーん!!、皆はここにいまーーーす!」
ワタルが叫ぶ。
「ヤバイ、逃げろ!」
男達が慌てた声をあげた。

ワタル君の初恋純情?編・4 No: 542

投稿者:ショーコ 01/12/18 Tue 23:22:19

華子様、とうとう二人きりの別荘ですね。
コムちゃんとトウコちゃん結ばれちゃうんでしょうか?
う~~~~ん。悩むな~~。そう有ってほしいような欲しくないような(^^)

管理人様、バス旅行、楽しみにしま~~す。早く読みたい(わがままですみません)

ワタル君の初恋4.5.6ですけど、
やたら長い上にハードボイルドもどきになってしまって、
ベン様の、すばらしい作品のあとでは、恥ずかしいんですけど
なんか始めちゃいましたし、続いてしまったので(わたしが勝手に)
書いちゃいます。ごめんなさい。

***********************************

二階へ上がる階段を、一歩一歩手すりにつかまりながら登って行く。
だいぶ良くなってきたとはいえ、今日は歩きすぎたのか。
ずんこは、階段の途中で立ち止まり、大きく息をした。

「ずんこさん!」
階下で声がして、ワタルが二段跳びで上がったきた。

「どこへ行ってたんですか?
どうしておれに声をかけてくれなかったんです。」
「ワタルか。だってお前忙しそうだったじゃないか。」

「何、言ってるんですか。俺、ずんこさんの世話するのが一番の仕事なんですよ。」
「ああ、悪かったな。」
ふっと、翳りがずんこの顔に浮かぶ。

「俺、屋敷中捜したんですよ。そんな足でどこまで行ってたんですか?」
「なんだよ。そんな、迷子の子犬みたいな顔するな。」
いつもの綺麗な笑顔に戻り、ずんこがワタルの頭を小突く。
「ちょっと、足慣らしに散歩してきただけだ。」

ウソだ!

ワタルが心の中で叫ぶ。

いつも、あなたは、綺麗な笑顔で俺を突き放す。

あの日以来、ワタルはいつもずんこの傍にいた。
ずんこの仕事の役に立つことがワタルにはうれしかったし、
ずんこもワタルと居ることを喜んでくれているようだった。

ずんこの仕事は、いつも潔く、捨て身で、命知らずだった。
それはある意味、生き急いでいる様にも見える。
あのはじめて出会った日の、
決然として美しい、だがどこか投げやりな姿をワタルは忘れられずいる。

あなたの為なら俺どんなことでもします。

心の中で、もう幾度もつぶやいている言葉。
いつか、あなたに声に出して言うことが出来たら
あなたはどう答えてくれるだろうか.......。

「ワタル。肩を貸せ。」
「はい。」
ワタルの肩に片腕をめぐらせて、ずんこのしなやかな体が寄りそう。
ふっと、花の香りがした。

この、花....何の花だっけ?確かこの前いなくなったときも.....

清らかで甘い花の香りが、ワタルからずんこを遠ざけるようで.....。

トウコとコム~別荘編2~ No: 541

投稿者:華子 01/12/18 Tue 21:41:31

別荘に来て、数日が過ぎていた。穏やかな日々。
朝、目覚めてからずっーと、トウコが傍に居る。
コムの全ての事は、トウコが面倒を見る。
コムが、何かを手伝おうとすると
「コムは、いいよ。足に負担をかけちゃいけない。
 リハビリに集中すればいい。」
トウコは、いつも優しい笑顔でそう答えた。

ある晩、トウコがシャワーを浴びてリビングに戻ってくると、
コムの姿がなかった。

「コム?コムー?」慌てて探そうとした時
テラスでボンヤリと空を眺めているコムの姿があった。
“何を考えている?また、あいつの事か、、、”

「コム、風邪引くぞ!」
トウコは、後ろからそっとコムの肩を抱いた。
「トウコ、いい匂い。お風呂上りの匂いっていいね。」
コムは、体をトウコに預けてきた。
ドキリとするトウコ。
「コムも、早く風呂入って寝ろ。こんな寒い中に居ると足に悪いぞ。」
その言葉を聞いているのか、いないのか、いきなりコムは
両手を空に向かって一杯に広げた。

「ねえ、トウコ。見て!すごく星が綺麗。星が、降ってきそうだよ。」
手を伸ばしたコムは、今にも天使の羽根がはえて
飛んでいきそうな程美しい姿だった。
トウコは、コムを思い切り抱きしめていた。

「コム、何処にも行かないでくれ!」
「トウコ、どうしたの?ちょっと痛いよ。僕、何処にも行かない。どうして?」
「ああ、悪かった。なーんか、今、コムに羽根がはえて
 飛んでいきそうだったからさ!」
真剣に言ってしまった自分を誤魔化すように少しおどけて言った。

“羽根か、、羽根があれば、、、ワタルさんに所に、、、”
コムの心の中にフッと浮かんだ。
そのまま、トウコがテラスでぼんやりしていると

「トウコ、そんな所に居たら体冷えちゃうよ。
 お風呂上がりなんだし風邪引いても知らないよー。」
と、すでにコムは暖炉の前で暖まっている。

「あのなぁー、」トウコは、ジャレつこうと
コムに走り寄り勢いよく肩を押した。
その勢いでコムは床に倒れ込んでしまい、トウコが覆い被さる形になってしまった

「ご、ごめん!」
トウコの直ぐ眼の前に、コムの美しい瞳があった。
真っ直ぐにトウコを見つめる瞳。
伸ばされた華奢な手足。白く透き通っている。
その瞳に引き寄せられるように、トウコはそっとコムに口づけた。
同時に、今までのトウコの思いが溢れ出し、激しく唇を押し当て首筋へと、、。

その時、トウコは我に帰り、動かないコムを見た。
コムの瞳は大きく見開かれ、そして一筋の光るものがあった。

「コム、悪かった。」
「トウコ、、いいんだ。トウコ、、、抱いて、、。」
コムは、凛とした表情で言いながら
美しい澄んだ瞳の中には、悲しみを秘めていた。

トウコは、無言のままコムを抱き上げるとベットへと向かった。
そして、コムを優しくベットへ横たえる。
コムは、じっと動かない。ただ、トウコを見詰めていた。 

すご~~く、長くなってしまいました。これじゃ、飛ばし読みも大変ですよね。
ごめんなさい

!!

感想でーす No: 540

投稿者:管理人 01/12/18 Tue 20:02:49

樹里はマフィアだったんですねー
知らなかった そういう展開だったのか・・・
樹里さえを書いてから ここまで発展しましたねー
ノルぶんも楽しみですしー
かしちゃんは やっぱりちょっといかれてるのね うふふ
かしちゃんはコムちゃんをやっぱり狙ってるのかしら
かしちゃんは普通な人にはなれないのね 泣
おさリカ 書いてから 最近 あさオサないですねー
どうするんだ?? あさオサ友の会の方々 書いてもいいのですよ
リカからオサを取り戻し作戦ですかねー??

あー 風共のベル楽しみだー ハマコちゃんがやってくれるのだったら みつえさんのベルを思い出す♪
はっぱちゃんも たのしみー♪ 頑張って両方とらなきゃねー 皆様!
(ベルで一番好きなのは チャーリーベルだね!!)

836様~ No: 539

投稿者:ASO 01/12/18 Tue 16:54:38

消してはいけませんよー(^^)
萌えさせて頂きました。
とちらかというと続きが読みたいくらいです(^o^)
(萌え萌え..)
ROM専の私の言えたことではありませんね..(><)
すみませんm(_ _)m

勝手にハードボイルド路線 Vol.2 No: 538

投稿者:ベン 01/12/18 Tue 16:39:17

「待たせたな」
樹里のよく通る、大きな声が響いた。

「俺をこんな所に呼び出して、いったい何なんだ。呼ばれなくてもこっちから
行くつもりだったのに」
「やっぱり来ると思ったよ樹里。リカの名を出せばお前は必ず来る、と檀の姉
御が言うんでな。ホントにのこのこ出てきやがった。」

『檀・・・檀の姉御?・・・』
半分意識を失ったリカの脳裏に、檀の赤い唇が鮮明に浮かんだ。

「リカのことは関係ねえよ。俺はお前らのボスと取引がしたいだけだ。
今日のブツはかなりヤバイ代物だ。量もハンパじゃねえ。
轟組のチンピラ一匹まぎれ込んだくらいで、取引を伸ばすわけにはいかねえんだよ。」

『取引だと・・・樹里、お前まさか・・・まさかまだ麻薬を・・・』

「こいつがどうなってもいいっていうのか?」

ドスッ。「あうっっ・・・」

「関係ないな。そいつは轟組に入り込むのに利用しただけだ。おかげで轟の奴
は俺を信用しきっていたぜ。ははは。」

『ううっ、樹里・・おま・・え・・・』
悲しみと驚愕の目で樹里を見つめていたリカの意識が、しだいに薄れていった。

「まあ、こっちとしても樹里、お前が来ればこいつにはもう用がない。
しかもこいつは取引のことも知っちまった・・・。」

すでにグッタリしたリカの髪をつかむと言った。
「殺れっ。」

樹里の肩がピクッと震えた。

・・・・Vol.3 へつづく

勝手にハードボイルド路線 Vol.1 No: 537

投稿者:ベン 01/12/18 Tue 16:02:32

やっぱリカさんって「スゴイ」
イヤ、836番さまがスゴイのか・・・

ともかく,ぜ~~っタイ管理人さまは消したがらないと思うなっっ。私もっ!!

と皆様のしゃれた文章を楽しみ、うらやましく思いつつ、書き始めてしまったので
真面目?路線の話を続けてしまいます。

 :
 :
ある日の深夜、轟の部屋にもう一つの男の影があった。

「いよいよ明日だな。」
「はい、轟組長にはすっかりお世話になって。」
「気を付けて行けよ。成功を祈っている。」

翌朝、夜明け前から樹里の姿は屋敷になかった。
相変わらず忙しい轟邸。
匠組のニュースで皆が右往左往し、リカもワタルも人ごととは思えず動揺していた。

そんな慌ただしい中、リカの携帯が鳴った。

「リカさん、樹里さんから伝言です。第8埠頭の倉庫に来てくれって。」
「んっ、なに。樹里が俺に?」
「はい、ボスもワタルさんも留守でバタバタしていたので、詳しくは分からないんですが。」
「ようし、わかった。」

樹里の秘密の行動と何か関係があるのかもしれない、そうリカは考え、警戒心よりも好奇心が
勝ってしまった。リカは埠頭へといそいだ。

埠頭に着いた時、まだ樹里の車はなかった。
が、倉庫に入ったときリカを迎えたのは冷たい銃口だった。

「お前がリカか? 動くな!! 樹里のダチだってなあ。一匹オオカミで家族もいない
樹里にも、お前みたいなお友達がいて安心したよ~。」
「???」
男は薄笑いを浮かべた。
「まだわからないか?んん?お前は樹里が来るまでの人質ってわけだ。」

帝国組のバッチがキラリと光った。
「樹里の奴は、帝劇の親分と直接でないと取引に応じないと言ってきやがった。」
ふざけた奴だろ~~なあ」
「ううっ・・・(取引だと???)」
用心棒風のごつい男がリカの腕をねじり上げた。
「まだとぼけるつもりか? リカ、お前が知らないわけないだろ、それとも樹里は
お前のことまで裏切ったっていうのか?」

バスッ「グフッッウ」
リカの脇腹にするどい一蹴りが入った。
「ゴフゴフッ、ううっ、何を・・・」
「とっとと、知ってることを全部吐いちまいなっつ!」

後ろ手を取られたまま、リカの胸と腹に次々と拳や膝が容赦なく襲いかかった。
「ううう・・・・くっ・・」
あまりの苦痛に声もでない。
「こいつ、本当に何も知らないのか?まあいいさ、樹里さえおびき出せればそれでいい。」

「待たせたな」
樹里のよく通る、大きな声が響いた。

・・・・Vol.2へ つづく  

かしげの悪巧み・3 No: 536

投稿者:Z 01/12/18 Tue 15:55:25

「うそだよ」

誰かがかしげの言葉を途中で遮った。
かしげは厨房の入り口を見て、睨みつけた。
「わたるっ!」
わたるは溜息をつくと、厨房に入ってきてたにをかしげから引き離していった。
「今のかしげの話はほとんど嘘だよ」
「・・・うそ・・」
たには全身の力が一気に抜け、へなへなとその場に座り込んでしまった。
「何で言っちゃうのさー つまんないのー」
かしげはむくれながら椅子から立ち上がると、厨房の出口へ歩いていった。
「かしげ、たにに変な事吹き込むとりかに殺されるぞ」
わたるはかしげの後姿に声をかけたが、かしげは振り返ることなく厨房から姿を消した。

わたるは呆然と座り込んでいるたにの前にしゃがんだ。
「さっきの話、俺にキスしたってのだけは本当だ」
「え?」
たには、空中を泳いでいた目をわたるの目に合わせた。
「す、すいません・・・おれ、酔っ払ってて、それで・・・全然・・」
「そんなの気にしてねーよ。それより、りかに俺を逆恨みするなって説得しといてくれ。
 今度りかと会ったら、お前とキスしたことで俺が殺されそうだからな」
そう言うと、わたるはたにの頭をぽんと叩き、立ち上がった。
たにはわたるの後姿をぼーっと見つめた。
厨房から出る直前、わたるは振り返って言った。
「お前のキス、充分すごかったぜ。あんだけ出来りゃりかも満足してるだろーよ」

わたるが去った後、たにはしばらくそこに座り込んでいたが、にやっと笑って立ち上がった。
(わたるさんに褒められるなんて・・・すごいじゃんおれ!
 おれのワザも捨てたもんじゃないな)
たにはにやにやしながら厨房を後にした。

最近こんなんばっか書いてる気がする・・・。

836番様 No: 535

投稿者:管理人 01/12/18 Tue 15:50:10

いやですー 消しません。
新しいのをカキコするまで消しませんー
って事で 私は頑張ってバス旅行を書きます。 今書き途中・・・

かしげの悪巧み・2 No: 534

投稿者:Z 01/12/18 Tue 15:38:29

「君さー 昨日酔っ払っちゃって大変だったんだよ」
「え!?おれ何かしたんですか??」
たにの素直な反応に、ますます危ない顔になっていくかしげ。
「聞きたい?」
「はい」
たには真剣な顔で返事をした。
だが、かしげは一度、身体を引いた。
「いや やっぱ聞かない方がいいよ」
「何でですか?そんなに変な事しちゃったんですか!?」
たにはかしげが引いた分だけ詰め寄ってくる。
「たにくん、聞いたらきっと自己嫌悪に陥っちゃうよ」
「そ、そんなに・・・」
たには顔を曇らせてうつむいた。
かしげはその顔を覗き込んでいたづらそうに聞いた。
「どーする?聞く?聞かない??」
たには少し迷ったようだが、はっきりとかしげの目を見つめて答えた。
「聞かせて下さい!」
かしげは顔つきを真剣にして真っ直ぐ前を見て喋り出した。

「昨日の夜、僕は一人、部屋で窓の外の星空を眺めていた。
 すると突然、わたるの叫び声が聞こえてきたんだ」
たには横でじっとかしげの顔を見つめている。
「何事かと思ってわたるの部屋へ行ってみたらそこにはもう人だかりが出来ていた。
 その時僕は、どーやらただ事では無い、と悟ったんだ」
それでそれで???、とたには顔を近づける。
「人ごみを掻き分けて中を覗いてみると、そこには・・・」
そこには!?
「わたるの上に乗っかって、おれにワザを教えろ!って叫ぶたにくんの姿があったんだ」
「ええぇぇぇっ!!??」
たには1メートル程椅子を引いて叫んだ。
「そしたらいきなりたにくんはわたるに濃厚なキスを浴びせ・・・
やっと唇を離したと思ったらわたるのシャツを引き裂き
そのままわたるに覆い被さると・・・・・あぁっ!これ以上は僕の口からは言えない!」
かしげはわざとらしく両手で顔を覆うと、指の間からちらっとたにの様子を伺った。
たには椅子の背もたれを掴んだまま、固まっている。
にやりと笑うと、また真面目な顔をして、うつむき加減で言った。
「りかさんもたにくんの勢いに、どーすることもできなくて・・・」
「りかさんも見てたの!?」
たにはもう涙目である。
「残念ながら・・・」
かしげは暗い顔をしてうつむいた。
しかし、心の中では、
(こいつ、何て僕の期待通りの反応をしてくれるんだろう!!
 面白い!面白すぎる!!)
と大はしゃぎである。
たには椅子から立ち上がり、目に涙を溜めながら、かしげの肩を掴んで力任せに揺り動かした。
「それ本当ですか!?嘘ですよね!?お願いだから嘘だって言ってください!!!」
「ほんとに決まって・・」
「うそだよ」

トウコとコム~別荘編1~ No: 533

投稿者:華子 01/12/18 Tue 15:26:21

836番様 もう、すばらしい表現力!ドキドキもんですぅ!(530)
     読んでる私まで、息苦しくなってしまいました。
     この先が、早く読みたーい。

私も、またマイ・ペースで書いてしまいます。
*********************
トウコとコム
どれくらい車を走らせただろう。途中、コムの事を考えて休憩は取ったが
少しでも早く別荘に着きたかった。

深い森を越し、少し高い丘の上に別荘はある。眺めは最高だ。
トウコは、先に降り別荘の鍵を開けた。
助手席からコムを抱き上げ中に入る。

しばらく使っていないとガイチが言っていたが、綺麗にされている。
“ガイチさんが、整えてくれたんだ。”
ほこりも払われ、生活に困らない程度の物は、全て揃っていた。

ソファーにコムを座らせると
「疲れただろう?少し休んでいろ。」
「トウコだって、、。」
心配そうにトウコを覗き込んだ。
「ああ、俺は大丈夫だ!」
そう言うと、トウコは暖炉に火を入れ軽い食事の準備を始めた。

安心したのか、コムはソファーでまどろみ始めた。
“可愛い寝顔だ。無邪気な天使の寝顔。昔から変わらないな。
 いや、変わった。美しさが一層、、、。”
額から鼻筋、そして可愛い唇。

「コム、本当に美しくなったな。」
トウコは、小さな声で呟いた。
この美しくなった理由は、きっと、、トウコの胸がチクリッと痛んだ。

かしげの悪巧み・1 No: 532

投稿者:Z 01/12/18 Tue 15:24:49

たにが厨房に行くと、そこにはねったんもちー坊もいなかった。
時計を見ると、既に午後三時半を回っている。
(いなくて当たり前か・・・)
たには頭をおさえながら何か食べるものを物色した。
コンロに置いてある鍋の蓋を開けると、底に少しだけまだ味噌汁が残っていた。おそらく朝食のものだろう。
たにはそれを温めて、お椀に注ぎ、そのお椀を持って椅子に座った。
「うーーー 頭いてーー」
頭痛は相変わらずひどく、頭の中で鐘でもついているかのようにガンガンする。

「あれだけ酔うまで飲んだんだもん。そりゃ二日酔いにもなるよね」
声の方を見てみると、厨房の入り口にかしげが立っていた。
「・・何で知ってるんですか?」
たにはかしげが自分が二日酔いであることが何故わかったのか不思議に思った。
「そんなこと皆知ってるよ」
かしげはくすくすと笑いながら答えた。
そんな事までこの邸では筒抜けになってしまうのか、とたにはある意味感心した。
「君ってさー すごく大胆なんだね。尊敬しちゃった」
「は?」
かしげはにやにや笑いながらたにを見ている。
「まさか皆の前であんな事するとはねー」
「あの・・・何のこと言ってるんですか?」
たにはかしげの言っている意味がわからず、眉をひそめた。
「やだなーとぼけちゃって 昨日の事に決まってるじゃないか」
「昨日の事・・・?」
「何か騒がしいと思ってわたるの部屋に行ってみたら、あんな事になってたからびっくりしたよ」
(わたるさんの部屋???)
たには昨日の事を脳みそフル回転で思い出したが、どうしても思い当たる事が見つからない。
「あの、おれ昨日わたるさんの部屋なんて行ってないんですけど・・・」
たにの言葉にかしげは表情を変えた。
「え?まさか・・・何も覚えてないの?」
「だから、何がですか?」
たにが聞き返すと、かしげは不気味な笑みを浮かべ、たにの隣の椅子に腰掛けた。

ああっ…やっちゃった… No: 531

投稿者:836番 01/12/18 Tue 15:09:45

↓削除パスワードを入れる前に、まちがってエンター押しちゃいました。むう~。改行もしてない…。
管理人さま、これこそ削除してくださっちゃっていいですので…。

嵐の後のりかタニpart2にして廃刊 No: 530

投稿者:836番 01/12/18 Tue 14:18:36

ど、どーしよう…、なんか…
タニはもうさっきから頭が朦朧としている。
キスをしているだけなのに、こんなに気持ちがいいなんて。
天国みたいってこのことかな…
りかの舌に舌を絡め取られて、口腔を味わい尽くされて、タニはずうっと宙を浮いているみたいな気分だ。
「り、かさ…」
(もう…)と言おうとしたのにすぐにまた唇を奪われ、しゃべることもできない。息もできない。
りかの首にしがみつきたいのに、両手はりかがしっかりと握っていて離してくれない。 (も…もう、だめだよ、りかさん…)
タニはベッドに座ったままの姿勢を保つのも辛い。

りかの唇がやっと離れた時、タニはしっかり握られていた両手をふりほどいて、りかの首にまわした。
りかさん!」タニの目には涙が溢れている。
りかはあいた両手でタニのシャツのボタンを二つはずした。

+++++++++++++++++++++++
え~ん、ふたりはまだ服を脱いでもいないようっ。りかが「たっぷり」と言ったら、
本当に「たっぷり」なんですね~、って言うか、ごめんなさい、やっぱり自粛します。(^^ゞ
あとはふたりの世界、ってことで。もう夜が明けていると思うんだけど、りかは仕事に行かれるんだろうか。心配です。

さすが0番様 No: 529

投稿者:管理人 01/12/18 Tue 11:33:49

消すわけないでないですかー!
面白い っていうか何やってるんだー この二人?!
このビデオ欲しい
この続きが見たい どうみんなが反応するのかなー??
ココロときめきます!!

過去ログですか 保存 うーん 保存の仕方・・・わかりません
私は ファイル → 保存をしております。
でも 過去ログとしてアップしているので それを見て下さいませー
容量いっぱいいっぱいまで ログを残す予定でいます。
さて バス旅行の次を書かないとねー
ちょっと最近 わたりかも見たいなー って気がする。
ケロユウヒ話はどうなったんですかー まってまーす!
ここを書いた後 星ベルDVD見て 泣いていた 管理人より
(退団者の花は毎回泣けますねー)

嵐の後のりかタニ No: 528

投稿者:836番 01/12/18 Tue 08:15:44

夜中にタニは目が醒めた。
のどが乾いたので、水を…と起きあがろうとしたら頭ががんがんする。
りかさんは?と思って部屋を見回すと、まだ起きていたらしく
ソファでワインを飲んでいる。
「あ…りかさん…? 俺、御飯食べながら寝ちゃったの?」
(覚えてないのか?? 幸せな奴だなぁ)
りかは苦笑した。
「あ、つッ!」起きあがろうとしてタニは頭をおさえた。
「おまえ飲み過ぎなんだよ」
りかはグラスに水を注ぎ、ベッドに座っているタニに渡してやった。
「ありがとう」
コクコクと水を飲みながら、ちょっと考え込んだタニは
思い切ったように「あの、りかさん。ゆうのことなんだけど…」
と切り出した。
(ああ、そういえばそんな話しあったな)
あれほど気になっていた二人の関係だが、タニの酔っぱらい大暴走と
その後のまとぶんかよこの堂々81/76cmトリニトロンカラー大特出しを
見た後では、かなりどーでもいいことに思えた。

「俺、ゆうとは、別にそんな…そんなんじゃないんだよ…」
タニは困ったような顔をして、言葉を選んでいるようだ。
「ゆうのことは好きだけど、りかさんとは…全然違って…」
「あの…一緒にいてくれて、嬉しかった、っていうか…あの…」
タニの困っている顔が、たまらなく可愛い。
「ああ、悪かったな。最近かまってやれなくて」
てっきりものすごく怒っているとばかり思っていたのに、
りかの優しい反応にタニは面喰らった。
「あ、あの、ゆうと、温泉行ったけど、い、一緒の部屋だったけど…」
りかは一瞬真顔になった。
「で?」
「う、うん。あの、その、手を、つ、つないで…寝た…だけ……です」
タニは真っ赤になって、やっとそれだけ言った。
全部ちゃんと言わなきゃ!と思っていたので思い切って言ったが、
りかの反応が怖かった。
さすがにりかもこれにはかなりむっと来たが、
今夜だけはタニには何も怒る気になれなかった。
タニの手から水のグラスを取ると
「…わかった。でも、もうするなよ」
そう言ってタニの唇に唇を重ねてきた。

それは本当にとろけるような甘い、甘いキスだった。
もう何度も数え切れないくらいりかとは唇を重ねてきたのに、
こんなキスは久しぶりだ、いや、初めてかもしれない。
タニはあんまり気持ちが良くて涙が出そうになった。
長い長いキスの後、やっと唇を離すと
泣きべそをかいているタニを見て、りかは笑った。
「なに、泣いてるんだよ」
「だ、だって、りかさん…」
怒られると思っていたのに、あまりのことに、嬉しいやら怖いやらで
タニはどうしたらいいのか分らない。

「今夜はたっぷり可愛がってやるって、言ったろ?」
そういうとりかはもう一度タニの唇に唇を寄せた。

++++++++++++++

今度は!と力を込めてHを書こうと思ったんですが…。
朝っぱらから、キスするだけでこんなに長くなってしまったので
やっぱり自粛かしら、と思うのでした…(^^;

「消しちゃ……やだ……」 No: 527

投稿者:0番様最高~ 01/12/18 Tue 02:10:23

516番の、かよこちゃんとまとぶん、思いっっっきり萌えさせていただきました~(爆笑)
よって題名、かよこちゃんの台詞(^^;を真似させていただきました~(壊)
(・・・問題は・・・私が言っても、かよこちゃんのように、可愛くないってこと・・・)(爆)

トド様はきっと、「NORUSHIBA」テレビデオで(なるみん様の「から騒ぎ」話(笑)299番投稿参照)
しっかりと「録画」(^^;されたことは間違いないでしょ~~(笑)
”コレクシォ~ン”(ルキーニ風に呼んでね)が、また1つ増えたわね…(^^;

てゆーか…私も見たい~~欲しい~~そのビデオ!!(爆死)

ぶんの回想 Vol 2  NO.9 No: 526

投稿者:♪ノルXぶん親衛隊♪ K 01/12/18 Tue 01:39:10

(眠ってしまったのか・・・)
いつの間にか掛けられていた毛布に気付き優しい気持ちになる。
(ぶん・・・)
激しかった昨夜の出来事が遠い昔の事のようだ。
「さえこ・・か。」
まだ耳に残っている、絡みつくようなハスキーボイスに苦笑した。
「んっ?!」
(なんでこんな所に・・・)無意識にとったネクタイをみた。
(今、頭から???寝ぼけたかな)
顔でも洗って来ようと立ち上がると丁度、ぶんがバスルームから出てきた所だった。
「あっ、ノルさんおはよ」
満面の笑みで立っている。
「あ、あぁ、どうしたんだ?なんだか随分ご機嫌じゃないか」
ぶんの笑顔が眩しくて、稔も嬉しくなった。
稔の笑顔にちょっぴり良心が痛む。
「う・うん」(や、やばかったかな・・怒るかな?どうしよ)
「お・お腹すいたよね?ぼ、僕パンでも買ってくるよ・・・」
(焦りと、笑いを堪え)慌てて着替えると部屋を出て行った。
(変な奴だなぁ)

「あっ、あ゛っあ゛あ~~~っ!!!お・俺の顔~~!!」
洗面所の鏡に映った自分の姿をみて放心状態に陥った。
(・・・・・・・・・・・・)
少し落ち着いたところでもう一度鏡を見る。見事におやじ顔になっている。
しかも額には『ぶん命』だ。ショックを受けながらも吹き出してしまった。
(ぶんの奴―っ!)
悔しさと愛しさが同時に込み上げてくる複雑な心境の中、必死になってゴシゴシと顔を洗った。

ガチャッ。
ドアを開けると稔が背を向けて座っている。
「ただいまーっ!ノルさんの好き・・・」
「待ってたぞ!」
第一声にドキっとした(・・・・ヤバイ・・・やっぱり怒ってる・・・)
必死で弁解を考えるが浮かばない。
「ぶんっ!お前なーなんだよあの落書きはーっ」
稔が言葉を続けたくれたのでホッとした。
「あ、ご・ごめんね・・・なんかね、ノルさんの寝顔みてたらつい・・
ほら・・・ノルさんちっとも起きないし・・・淋しかったし・・・誘惑がね。
・・・ねぇそれより食べようよ、ねっ、ほらノルさんの好きなパン一杯買ってきたから・・・
ミルクもあるし・・・プリンも・・・ねっ」
稔の顔色を伺いながらしゃべりつづけ座った。
必死でしゃべり続けるぶんが憎めない。
「まったく何が誘惑だよ・・・。いい加減にしとけよ。俺はお前のおもちゃじゃないんだぞ!」
(ぶんの言った『淋しい』に少しばかり胸が痛む)
「う・うん、ホントにゴメンね、でも・・・」クスッと笑った。
「でもなんだよ」拗ねた素振りを見せたまま言葉を続ける。
「うん、でもノルさんの額にまだ薄く残ってるね、僕命って」
悪戯っ子のような目で嬉しそうに言った。
「お前なー落すの大変だったんだゾ。ったく・・・今日はせっかくいい話してやろうと思ったのに」
「えっ?何、ナニ?何の話?」興味津々でぶんが身を乗り出す。
「教えてやらない!」
「えーっ、何―?いいこと?ねぇ教えてよ、ねぇノルさーん。ねっ、ねっ教えてよ」
「どーしようかなぁ」
「迷ってんなら教えてよ。それにほら、言っちゃった方がスッキリするよ、
ねっ!何でもいう事聞くから、ネッお願い、教えて」
「・・・・全くお前には敵わないよ」
目を輝かせているぶんの表情に、ポツリと漏らす。
「よーく聞けよ」
「うんうん」
「明日、ここを出ることになったんだ。」
「えっ・・・」
「でな、お前も出るんだよ、一緒に。お前は自由になったんだよ。先代の紫苑さんがお前を受け入れて下さったんだ。
これからもずっと一緒に生きていけるんだよ!今、俺のいる星組はマリコさんがまとめてる。
で、お前と俺でマリコさんを支えていく事になったんだ。嬉しいだろ?」
稔の声がいつになく弾む。
「・・・・・・・ホ・ホントに?」
信じられなかった。稔が近々ここを出るという噂は聞いていたし最近の稔の様子からも間違いはないだろうと思っていた。
だが、その後は・・・。ぶんにとっては耐えがたい昔に連れ戻される現実が近づいている事でもあったのだ。
稔との楽しい瞬間に闇が近づいている不安は拭い去れなかった。
言葉が出ない。
「どうした?」
「・・・・・・・夢じゃないよね・・」
「痛いんだよっ。ぶん離せ!」
稔の頬をつねっているぶんの手を引き離す。
「あぁ、夢じゃない」
稔もぶんの頬を引っ張って真顔で言う
「だろ?」
「う・うん・・・・・・・・痛いよノルさん」
「なっ・・・」
ノルの手を引き離したぶんが稔にキスをした。
そして「やった~と」大声で叫びながら抱きつくと、二人はそのまま床に転がりながら暫く笑いあった。

わーいやっと旅行だぁ No: 525

投稿者:くーろ 01/12/18 Tue 01:21:09

管理人さま~ぁ

お忙しい所ありがと~~です。
やっとバスに乗れそうな面々。旅先でどんな事をしてくれるんだか。
轟組だから、ぜひ皆扇を持って一指舞って欲しいもの。
ワタルとりかなら、ぜひ!ふんどし一丁で。
轟は芸者のはでな襦袢を肩から滑らせつつ~とか。
桜の総踊りで、宴会終了してくれたら耽美耽美って、季節無視だな。

コムと、ブンにはぜひ、花魁姿で~~どなたか踊らせてくだしゃんせ。

コムちゃん奪回!! No: 524

投稿者:華子 01/12/18 Tue 01:03:20

2人は、ゆっくり、慎重に車に近づいた。
(ガイチの事は、信用できると思いながらも
        昔の事が2人をそうさせているのだろう。)

車に辿り着いた時、運転席に1人の男がいた。ガイチだった。
「ガイチさん!」トウコは、ビックリして少し大きな声を出してしまった。
「ああ、心配だったからな。」
トウコの後ろで隠れるように小さくなっていたコムは、
ガイチだと分かると、思い切り抱きついた。

「ガイチさん!!」
「おー、コム!久しぶりだな。元気そうじゃないか。
 それに、綺麗になったな。」
コムは、また泣き出していた。
綺麗な瞳から、溢れる涙。

「おいおい、そんな顔をして俺に抱きつくなよ。
 変な気を起すじゃないか。それに、あんまり抱きついてるとトウコが妬くぞ。」
トウコは、2人を優しく見守っていた。

「ああ、あんまりこうしちゃ居られないな。急いだ方がいい。」
「ガイチさん、ありがとうございます。」
トウコの眼も潤んでいた。
「別に気にするな。あ、それとこれ。昔、2人も行った事のある
 別荘の鍵だ。あそこは、この所ほとんど使ってねーから、
 当分、そこでゆっくりするといい。いい所だからな。
 何かあれば、連絡してやる。」
ガイチは、2人の肩をポンと叩いた。

「ガイチさん、こんなにしてもらって、、」
トウコは、ガイチからの鍵をしっかりと握り締めていた。

「昔の罪滅ぼしってとこかな。」
ガイチは照れながら、コムの頭をクシャッと撫でた。
「ガイチさん、ありがとう!本当に、、」
コムは、ガイチの頬にスッと顔を近づけ軽くキスをして、ニッコリと微笑んだ。

“こいつ、いつの間にこんな事覚えたんだ。色々あったんだな。
 しっかし、コムの笑顔は天使だよなぁ”と思うガイチ。
「さあ、早く行け。気をつけてな!」
ガイチに、促されトウコは、コムを抱き上げると助手席に優しく座らせた。

その様子を見ていたガイチは、
“まるでコムは、姫のようだな。悪の邸から助けられた、美しいコム姫 っか”
思わず、笑ってしまった。

「ガイチさん、落ち着いたら連絡します。じゃ!」
「ああ。」
ガイチは、走り去る車を見送りながら思っていた。
「少しでも、2人の幸せな時間を取り戻せればいいが、、」

~~別荘編につづく~~

応援してます No: 523

投稿者:ワタコム応援団wk 01/12/18 Tue 00:11:28

はじめまして。0番様がpart1を立ち上げたときからのファンです。
ずうっとROM専でしたが、あまりの皆様の力作につい出てまいりました。

  PART1が終わってしまい、思い出すのはいつもこの小説のことでした~
ああっなんとかして続きを読みたい!と思っていて
そういえばコピーを貼りつけてあったHPがあったっけ。と
このHPに再びたどり着いた時は感激しました!
だって私が読みたかったあの小説が続いていたのですから。

ここに書いている皆様は本当にすごいです!!
時々お目汚し とかお気に召さなかったら削除して下さい などと書かれている方がいますがとんでもないです。
0番様 どんどん書いてくださいね。楽しみにしています。

私個人としてはコムちゃんファンなので
是非ともワタコムを幸せにしてあげていただきたいのですが
それまでの過程として色々な過去の話などを読めるのは
とても嬉しいです。
早く二人を幸せにして欲しいと思いつつ、でも小説はまだまだ続いて欲しい。。。
うーーん、ジレンマ(^^;

それからこのページを使って質問するのは大変申し訳ないのですが
保存方法について教えていただきたいのです。
論破の場合 題名のページで簡単にコピーできたのですが
ここを保存しようと思ったらどうすればいいのでしょう?

先ほどは1件題名だけで送信してしまった初心者です。
本当にすみません。パスワードを入れてなかったので
すみませんが削除して下さいます様よろしくお願い致します。

轟組バス旅行 前日 No: 522

投稿者:管理人 01/12/18 Tue 00:09:33

ってことで 書きます
書いてないぞ バス旅行!!

***********************************

みんなウキウキソワソワ 当たり前である
明日はなーんと 毎年恒例となった 轟組バス旅行なのである!!
行き先は京都 
1日目は過酷な座禅 一年の行いをここで御払いしましょう。(野獣の念もね!)
2日目は観光と宴会である。

タニは言った 「リカさん 明日から旅行だよー りょ・こ・う♪ 楽しみだねー」
「そうだなー お前とは旅行初めてだな」
「そうだよ 僕とは初めてなんだよー 楽しもうね」とタニは満面の笑みでいう
そんなに楽しみなんだなー とりかは思いつつ 楽しもうと心に思ったりかだった

一方ゆう かよこの部屋では
「かよこ お前足大丈夫か? 明日行けるか」 とゆうはかよこを心配する。
「大丈夫だよ 調子良いし 何より・・・ゆうがいるから」
とゆうにはとても嬉しい言葉を言った。
「わかった 明日楽しもうな」
とゆう心には思ったが一抹の不安はわたるの事であった。

さてトド様の部屋では わたるが来ていた。
これは執務の事で二人は大変だった。
かなり深刻な話をしていたが 轟が話しの途中でバス旅行の話になった

「ワタル 明日は旅行だなー」
「そうですね 一年ぶりで嬉しいです」
「さて今回はどんな事が起きるのか楽しみではあるが・・・ワタル」
「はいっ?」と聞いた
「コムと仲直りしろよ」と轟が言ってくる
「えっ・・・」と言葉につまった
なんで知ってるんだ?コムと最近あってない事が・・・ ばれるか そりゃ
「1日目の座禅で今年した事を悔い改めてなー ワタル」
と茶化す。
「まー頑張れ 下がっていいぞ」と轟がいう
「失礼しました。」

なんでそんなこと言われなきゃならないんだー くそー
どうして上手くいかないんだー
とワタルはムシャクシャする が もしかしたら旅行はコムと喋れるチャンスなのかもしれないと
ワタルは思う。
「よし 頑張ろう」と思わず口に出してしまった。

コムの部屋にはぶんが来ていた。
「コムちゃん これを明日着ていきなよ」とぶんちゃんはコムをコーディネイト最中
「えー 大人っぽいよー 似合わないよー」とコムは言ったが
「大丈夫だよ これ着替えねー」
と二人ウキウキ
「旅行凄く楽しみなんだー 僕」とコムはブンに言う
「僕も楽しみ」とブンは答えた。
コムは ワタルさんと喋れるかもしれない と思うが・・・
と暗く考えてはいけない!
とにかく明るく 明るく
「コムちゃん 楽しもうね じゃあ 僕行くね」
とぶんは去る。

**********************************************
ゴメン 眠たいので一旦切ります。
誰か続き書きたい人いたら 書いてOKだよー
バス旅行のメンバーは409 410参考にしてねー
かなり動揺してましたが 全然普通になりました。 現実を受け止めよう!
頑張ろう!! 皆!!

みんな、楽しみ! No: 520

投稿者:華子 01/12/17 Mon 23:17:09

またまた、色んなお話しが出てきて楽しいですねー。寂しい出来事もありますが、
ここでは楽しく行きたいですね。

Z様 たにわたりか もう、可笑しくてPCの前で大笑いして、怪しい人になって
   しまいました。りかわたの様子が、頭に浮かんでツボです。

836番様 ワタリカ優しい抱き方講座 失敗編2
     なんか、ムフムフしてにやけてしまいました。楽しいー。
     もっと、書いてください。(懇願)

ショーコ様 ワタル君の昔が分かってきてうれしい!
      ずんこさんとの様子が気になります。
      その思いが“コムちゃん”なんて、、。
      どうなのでしょうか?先が、楽しみです。

既に自己満足の世界に入ってますが、トウコちゃんとコムちゃんの話しは
もう少ししたら、書き込みます。(実は、これから、、お風呂です。)

0番さま、管理人さま No: 519

投稿者:836番 01/12/17 Mon 23:09:53

>0番様 消すなんてとーんでもない(ですよね、管理人さま)!! ファンです~。もっと出てきてくださいねー。

>管理人様 いちおう月組北翔さんはちょい役でPART1で出てます。(絡みはなし)
あの、そんな無理してみんな出さなくても…って思うんですが…。(^^ゞ
個人的にわたしは登場人物に対して愛がないと書けないので…あ、でも、みなさんが書けるか。
そですよね。失礼しましたっ。それだけたくさんの方に愛のある方がたが集まって書いてくださるなら、
もちろん、そらー最高です。

チャーリー…(;_;)

No: 518

投稿者:管理人 01/12/17 Mon 22:25:26

たとえ切なくても頑張ってかこー
噂が本当になっても チャーちゃんはチャーちゃんに変わりなし
頑張って応援しよー

ってことで チャーちゃんの新聞買おう 明日発表だろうし 明後日会見の新聞かしらー
新聞なんて一度も買ったことないのになー
私 今日は書く 誰の設定で書こうかなー??
もう 他の人出すのはヤバイ??
まだ登場してない男役さん いっぱいいると思われ
とうこやミズに絡めたらやばいかな?
コムのとの前に。

一応整理して いままで出てこない男役(新公で4番手くらいまでのを貰った人まで 但し間違っててもごめんねー)
新専科 汐風(伊織はPART1で出てきたがキッドみたいな人だった)
花組 楓 高翔 真丘 達 彩吹 蘭寿 橘 愛音 桐生 (麻園 眉月はPART1では出てきた 楽しい人だった)

月組 嘉月 楠 月船 紫城 北翔 瀬央(越乃はPART1ではゆうひの相手だった)

雪組 風早 立樹 蒼海 聖 沙央

星組 高央 鳴海 涼 拓麻(今、娘だけど) 大真

宙組 寿 朝宮 夢月 朝比奈 風輝 久遠 初嶺 苑 夢 華宮 速水 月丘
って感じかなー??
さて皆様 誰使う?
(これ書いてたら気が晴れてきましたー 大丈夫そうです 自分)
ねったんはそのままでいて欲しいし ゆうかをどこかに出そうかなー?? 自分のことは自分で(笑) No: 516

投稿者:0番 01/12/17 Mon 22:24:57

どうがんばっても他の方々についていけないので、自分のペースの話で
ごめんなさい^^;
しかし、チャーリー……気の毒だ…ってみんな思ってるんでしょうねえ……

夜中です。深夜です。寝てたり寝てなかったりしつつも真夜中、ほぼ全員が
備え付けのテレビから突如流れ出した映像と音声にベッドから転げ落ちました。
ようやっとタニちゃんを抱えて熟睡していたリカちゃん、あまりのことに開いた
口がふさがりません。
(……あ……っ……)
全室備え付けのテレビは緊急連絡用なので、いきなりスイッチが入っても驚きゃしませんが、
問題は流れている映像です。
どこの部屋だかわかりませんが、ベッドの上、かよこちゃんとまとぶん、
濡れ場の真っ最中が流れているのです。あからさまにカメラ目線のまとぶん、
どう見てもわかっててやってます。
「いったい何やってやがんだあいつらは!!」
リカちゃんの絶叫にタニちゃん、ねぼけまなこでお返事。
「何って、ナニ……」
タニちゃん、ストレートすぎです。
「ワタルに見せつけんならあいつの前でやれよ!」
リカちゃん、羽織るものをひっつかんでベッドから飛び出します。それを見ていた
タニちゃん、あわてて止めに。
「リリリリカさんっ!素っ裸にトレンチコートはやめてっ!!」
「なんだタニ、似合ってないかっ?!」
いや、そういう次元の話じゃないんですが。
大体そんな格好で廊下に飛び出してすっ転んだ日には、何十人に乗っかられるかわかったもんじゃありません。
ましてワタルくんの前で転んだら最後、
食われるのは明白です。
「とにかく俺は止めに行くからな!」
「え、だってどこでやって……」
「こんなもん今やってんだからあそこだ!第一視聴覚室!」
さすが轟邸、無駄に広いだけあって妙な施設が充実しています。

その現場のお二人さま。視聴覚室でもなんでもベッドは完備です。
唇と指先以外は真っ白なかよこちゃん、かわいい薄桃色の舌で唇を舐めてます。
まとぶんにしがみつこうとするたび、やんわり離されては悪戯されるのでさっきからテンションあがりっぱなしの状態。
それもこれもまとぶんがカメラを意識、というよりワタルくんに見せつけることを
意識して、顔も体もやたら設置したビデオカメラに向けるせいです。
「や……だ……」
淡く染まっていく肢体も乱れていく表情も映されて、かよこちゃん羞恥心をこめて
まとぶんの肩に噛みつきます。
「感じると、肩に噛みつくんだよなあ、かよこは」
余計な一言で返され、逃げるように体をよじっても強い力で引き戻されて、
かよこちゃん、きっと睨みますが、かわいいだけ(笑)
まとぶん、面白そうに笑って突然ぽんと細い体をベッドに倒します。
怪訝な顔をするかよこちゃんに対し、あくまでもカメラ目線で質問です。
「いやなら、やめるか……?」
かよこちゃんの白い頬がほんのりピンクになったかと思うと、きれいな顔に妖しい
笑みが浮かび、次の瞬間カメラ目線で。

「やめちゃ……やだ……」

この瞬間轟邸のテレビの前の流血率は小豆相場のごとくはねあがり、
明日の洗濯物の数を想像してしまったキムちゃんが卒倒したのはご愁傷さまとしか言いようがありません。

私は文体も内容も変なので、どうしても変な話になってしまうんですが、
あまりに浮いてるようなら言ってくださいね、管理人さま(苦)というか、
消してください……。

タニが遊ぶ? No: 515

投稿者:836番 01/12/17 Mon 22:16:55

酔っぱらってぐでんぐでんになって気を失っているタニを抱いて、
りかは部屋に戻るところだ。
「りかさんが遊ぶんなら、俺も遊んでやるーーーーっ!!」
さきほどのタニの絶叫が耳について離れない。
(タニが、遊ぶ…?)
タニがワタルと? タニがオサと? タニがトドさんと?
(おいおいっ、りか。他にもう少し違う相手思いつかないのか?)
つい想像して、りかはとっても気分が悪くなった。
(色んな意味で)

ワタル君の初恋純情?編・3 No: 514

投稿者:ショーコ 01/12/17 Mon 21:46:03

チルチル様、ありがとう~~(^^)
勇気100倍で書かせていただきます。そういえばそんな絵と文有りましてねぇ。
私は????で、どんな体勢だとそうなるのかあれこれ考えたのですが
楽屋でやれる体勢にふさわしい物をどれひとつ考えられませんでした(^^)

管理人様、ほんとうに襲名披露即解散だなんてひどすぎます。
ファンの方々の心情を思うとせつないです。

ミモザサラダ様、丁寧なご説明ありがとうございました。
物分りが悪すぎて、ごめんなさい(^^;)
私としましては、現在のトドさんにいたる(男しか愛せない)謎が
解明されるのですね、と言ったつもりだったのですが、
表現力なさすぎでした。

では、気を取り直して。つづきです。

*******************************

その夜遅く、ずんこの部屋に誰かがひっそりと入ってきた。

「ずんこ。もう眠っているのか?」
「起きてますよ。あなたが来ると思ってた。」
「今日は、すまなかった。」
「ひどいことするなあ。あのまま、おれが犯されてたら
どうするつもりだったんです?」
「どうもしないさ。楽しませてもらう。」

「ふふ、心にも無いことを。」
「お見通しってわけか。」
「だからって言って、あなたに抱かれる気は有りませんけどね。」
「分かっているさ。」
月明かりだけの部屋の中は、お互いの心をさらけ出すには
程よい闇を作っている。

「お前の心はあの時に凍ったまま、何にも動かない。
今日のことが、お前の心の氷河を解かすきっかけになればとも思ったのだが」
「とんでもない荒療治だな。おかげで、痛いわ、気持ち悪いわ。
逆効果だと思うけど。」

「でも、お前も、結構楽しんでいたのではないのか?」
「ばれてたか.......。あいつかわいいですね。
本気で俺のことを心配していた........。」
「目が早いな。見込みがありそうなので、最近組に入れた。」

「ところで、エビラのやつの方は?」
「だいぶ、ひどいようだ。フフフフ。」
何を思い出したのか、
轟が珍しく声を出して笑った。

「何がおかしいんです?」
「余程腹が立ったらしい。お前をどうにかしなきゃ、
どうにも気が収まらんと騒ぐから、
好きにすれば良いけど、あいつは狂犬病のような物だから、
やたらにどこにでも噛みつく上に、噛みつかれた奴は3日とせずに
熱病になるって言ってやった。」

「ははははは......。で、どうしました?あいつ。」
「顔色を変えて帰っていったよ。もうお前には近づかんだろう。」
「はは。もう少しいろいろ噛みついてやれば良かったな。」
「俺もお前に噛みつかれたクチだな。」
一瞬の静寂が二人を包む。

「はーー。殺し文句が上手だな。そのうち気が向いたら抱いてやりますよ。」
「生意気言うんじゃない。」
轟はコツンとずんこの頭を小突くと、それまで腰掛けていた
ベッドサイドの椅子から立ちあがった。

「良く眠れ。まあ痛くて眠れんかもしれないが....。」
「アキレス腱はないよなあ。」
「指を詰めるよりはいいだろう。けじめだ。」

「だって、あいつがいきなり抱きついてきたんですよ。」
「だからって、何もナイフで顔に切りつけることもあるまい。」
「そうか、胸を一突きにすれば良かったんだ。」
「おいおい、あれでも杯を交わした義理のある仲だ。」
「ろくでもない仲だ。」
手におえんというように、轟は首を振るとドアを開け出て行こうとする。

「轟さん。あいつ俺にくれませんか?」
「うん?」
「ワタル.......」
「生きてみる気になったか?」
「そんなんじゃないですよ。弟分として........。」
「まあ、それもいいかもしれんな。」

というわけで、ワタル君はいつ出て来るんじゃ~~~という
突っ込みをいれたくなるような内容ですみません。
この分だと、現在に至るまでには、だいぶ長くなりそうです。
お付き合いください。

匠組就任が匠組解散なのか? No: 513

投稿者:管理人 01/12/17 Mon 19:41:26

チャーリーが辞めるのを知って悲しい悲しい 一番可哀相なのはチャーリーファンだよー
悲しいよー
ってことで 匠組組長襲名はなし? 春野組の襲名はならないねー オサだから・・・(死)
来年もトップ交換激しそう やめてー こんな辞め方ー
って事で 管理人の叫びでした 悲しくて 悲しくて 最後はいっぱい躍らせてあげてね
演出家さんお願いだー ダンスの花組は1度で終了 かなしー
ナツメさーん チャーリーの退団を止めてー(;_;)

楽しいさんぽ No: 512

投稿者:♪のるぶん親衛隊♪HT 01/12/17 Mon 19:29:37

散歩しながらもトドは事ある毎にぶんを口説いていた。
前から後ろから抱きしめるのにぶんはスルリと身をかわす。
そして見て見ぬそぶりで寄り添うレオン犬。
「本当にりこうな犬だな、レオンは」ぶんが撫でてやると
喜んだレオン犬に顔中をペロペロ舐められているぶん。
その口元にトドは負けじとかがみ込んで舌を這わせてくる。
「トドさんたら、こんな所で・・・」
「頼む、ぶん。お前が今欲しいんだ」
さすがのぶんも何か編だなと気づいたが、普段毅然としているトドが
切望してくれるのが嬉しくて、つい許してしまったのだった。

ふさふさした芝生の上でぶんの服を剥ぎ取り、(冬だった?凍死してしまふー)
トドはぶんの全身に唇を這わす。
「あっ」ぶんの艶めかしい喘ぎ声を境にトドの攻めが冴える。
いつも激しいトドだが、今日の勢いは天地が引っくり返る程の衝撃。
芝のチクチクが痛かったぶんの体も上気していた。
ワタルとの余韻はどこへやら、体中に電流が走ったぶんは絶叫!
「トドさんー・・・・」

ぶんの体は暫くは動けないほど波打っていた。
トドはぶんをぎゅっと抱きしめて「ぶん、ありがとう・・・」
抱いて帰ってやるというトドに、
「大丈夫。ここでもう少しレオンと遊ぶから、いいでしょ」とお願いして
ぶんは芝生に寝転んだまま考えていた。
「来客って誰なんだろう・・・ありがとうなんて変だよー」

轟邸の正面玄関に続く道路を一台の黒塗りの車が通り過ぎる。
ドアが開き、中から出てきたのは黒い仕立ての良いスーツに身を包んだのると
紫の上下に貴金属をチャラチャラさせたさえこだった。
ぶんは偶然にもその二人の後ろ姿を見つけた。
「まさかあれは、のるさん?来客って・・・」

No: 511

投稿者:ベン 01/12/17 Mon 19:25:18

夕方から邸内が騒がしくなっていた。
若い組員達が○売りなんとかで聞いたニュースが原因らしい。

「どうしたんだろうね、まだ誰も食事に戻っていないみたいだ。」
「なんか匠組がどうのこうのって・・・」
「おお~う、まさかですう。私ちょっとボスの所に~」

轟の部屋でもワタリカをはじめ組員のほとんどがかき集められていた。
樹里だけまだ外の仕事が終わらないのか、その姿が見えない。

「襲名披露がやっかいなコトになりそうだ。今はまだ動きがないが、そろそろ全容が
見えてきそうだ。先走った行動は取るな。その時がきたら指示する。」

轟の顔にも緊張の色が濃かった。

にしても、こんな大事なときに樹里はどこへいったのだろう。
ワタルとリカ以外は気にもとめていないようだ。

リカも轟にそれとなく尋ねたことがあった。だがその返事は
「まあ、俺個人の用事も頼んであるんだ。そう勘ぐるな、樹里は信用出来る奴だ。
リカお前ならわかってるだろう?」
と簡単なものだった。
まあ、ボスがそういうのなら・・・

そう頭では納得しながらも、リカは胸にせまり来る不穏な空気を追い払うことはできなかった。

なんだか今日は凄いことがあったようですが、ここはそう言うことを話す場ではないので。
でも私のストーリー的にはどうしても今後も匠組の名を出さざるを
えないので書かせていただきました。ファンの方こんな時期にデリケートな事を
題材にしてしまってごめんなさい・・・  

ショーコさま No: 510

投稿者:チルチル 01/12/17 Mon 19:23:18

皆さまはじめまして。ROM専でしたが思わず出て来てしまいました。
ワタずん(ずんワタ?)楽しみにしています!宙組発足時ぐらいの歌劇の絵と文で、
ゆらさんが書いていたことを思い出しちゃいました。
舞台袖(?)でずんこさんの腰に足を巻きつけ抱っこちゃん状態だったわたるくんを目撃、
そのままずんこさんは上下(屈伸?)運動をし、
「こうすると元気になるんです」(どちらの発言か忘れました)
とかなんとかゆら姐さんに言ったんですよね。
おいおい、そんな無邪気に危ない動きするなよ~っ、と二人に突っ込んじゃいました。
赤面したわたしのほうが愚か者なんですが。

いちご様&863番様(ぶんこむ悲しい編)の続き No: 509

投稿者:♪のるぶん親衛隊♪HT 01/12/17 Mon 18:50:12

続けさせてね~。

(ごめんね、コム、とどさん、そしてのるさん・・・)
ぶんの心にはチクッとした痛みが残ったが、体の方は新鮮な感触に触れ
満たされていた。(優しく攻めるワタルって結構イイな)
自然とのるを思い出してしまうぶん。
いたわりながら囁きながらの優しかったのるの情事。
「のるさん、今どうしているの?」
大声をあげて泣きたい気がした。そうすればのるさんに届くかもしれない。
でもぶんは両手を祈るように胸の前で組み合わせ、静かに眠りについた。
一筋の涙が枕を濡らしていたが。

翌朝。朝陽が眩しい。「ウーン」と伸びをしてぶんが部屋を見渡すと
トドが笑ってソファから声をかけてきた。
「おはよう。いい寝顔していたぞ」
「ずっと僕を見ていたの?」
「ああ、寝言でいろんな奴の名前をつぶやいてたな」
(ドキ)「えーっと。ここに来る前の夢を見ていたからかな~」
「そうか。今晩は俺だけの夢を見させてやるよ」
トドは朝からやる気満々だった。ぶんの手をぐっと引き寄せる。
ぶんはワタルとの余韻にうずく体を隠さなきゃと思い、
「ねぇ、それよりお腹空いちゃった。ねったんに朝食運んでもらって
 ここで一緒に食べようよ。いいでしょ」
「仕様がないな。腹が減ってはいい声も出まい」
「トドさんったら、もう!」(あー危なかった。隠してごめんね、トドさん)

ねったんの届けてくれたポトフをはふはふしながら、ぶんが聞く。
「今日は仕事は?」
「午後に来客がある。それまではお前と過ごせるぞ。どんな風にして欲しいか?」
フランスパンをかじろうとするぶんの顎を引き寄せる。
相変わらずまだ「やる気!」のトド。
(まずい、話題を変えねば)
「じゃあね~。今日は腕を組んでお庭を散歩して。レオン犬も一緒に!」
トドはトドで今日はどうしてもぶんを抱いておきたかった。
ぶんの体も心も自分の方に向かせておきたかったのだ。
午後から来る予定の客。それはのる組長とさえこだったから・・・

ワタル君の初恋純情?編・2 No: 508

投稿者:ショーコ 01/12/17 Mon 18:33:27

すみません。一部文字化けしちゃったみたいです。
「えびら」を漢字で出したんですけど、文字化けしてる(:^^:)
「えびらのオジキ」と読んでください。
では、つづきです。

***********************************

「フフフ、なかなか生きがいい。料理するのが楽しみだよ。」
「お前になんか料理されてたまるか。」
「さあ、それはどうかな?」
そう言うと、チャルは自分の手下に目で合図する。
二人の男は、激しく抵抗するずんこをベッドへ運び、
しっかりと両手をベッドの両端に結びつけた。

ワタルは、そっと轟の顔を盗み見た。
轟は顔色ひとつ変わらぬ無表情のまま、その成り行きを見つめている。
(助けなくていいんですか?!)
ワタルが心の叫びを視線にこめて、轟を見つめるが
轟は凝視したまま身じろぎもしない。

「ところで、ここは、ずいぶん痛むんだろうね?」
チャルがずんこの足首を包帯の上からわしづかみにする。
「ううっ。」
痛みに耐えて唇を噛むずんこ。
「なんだ、そうでもないのか」
さらに、指先に力を込めて、チャルが楽しむようにずんこの顔を見る。
「いい表情だ。うっとりするよ。」
さっき、ワタルが代えたばかりの包帯が見る見る赤い色の領域を
広げて行き、こらえていたずんこのうめき声が
絶叫へと変わる。
「ああ、いい声だねえ。体の底からゾクゾクする。」

チャルはずんこの上に馬乗りになると、
片手で顔を押さえつけ、無理やりに唇を重ねた。 「ああっ、ううっ!」

チャルの絶叫が突然、その部屋の淫らな緊張を破った。

絶叫を上げて立ちあがったチャルの口からは
おびただしい血が流れ出していた。
ずんこが、中に差し入れられたチャルの舌を強くかんだのだった。

自分も口元を凄惨な赤に染めながら、ずんこが不敵な笑みをもらす。
チャルが激怒して、なおもずんこに向かおうとするのを
轟が静かに引きとめた。
「オジキ、もう止めておいた方がいい。
その傷じゃあ、今日のあんたに勝ち目はない。」

「ワタル、あとの始末は頼んだぞ。」
轟は、怒りと痛みで蒼白になっているチャルを
部屋から連れだしながら、ワタルにそう告げた。

ハハハ、やっぱりHは書けなかった~~~(^^;)
で、まあ、この時、ワタル君、恋に落ちます。
つづく....つもりですが、いいでしょうか?

ワタル君の初恋純情?編・1 No: 507

投稿者:ショーコ 01/12/17 Mon 18:15:12

またまた、伸びてる~~@@
皆様、すごい才能だなあ。

Z様、楽しかった~~。大笑いさせていただきました。
タニちゃんはやっぱりカワイイですね(^^)

ところで、
コムちゃんの浮気?編をスターとさせた時に、
伏線のつもり?で
ずんこさんが「アキレス腱」の件を知っていること。
コムちゃんの部屋を言い当てたこと。
書きました。その後お話がどんどん成長して行って、
なかなか、書けなかったのですが(どこに入れればいいか、
邪魔になってもいけないし)
やはり、書いてみたいので書きます。
話の流れに邪魔なようでしたら、サラっと読み流してください。

*******************************

憂いを含んだ冷ややかな横顔を見せて、
その人は、窓の外を見ている。
窓際に置かれた椅子に、後ろ手に縛られて、
片足に巻かれた純白の包帯に、鮮やかに血がにじみ出ているのが
痛々しい。

「あのう、食事持って来ました。」
ワタルが声をかける。
その声に、見向きもせず、その美しい人は窓の外を見たまま。

「今、縄、はずしますから。」
「いいよ、このままで。どうせ食わない。」
近づいて来たワタルに、驚くほど綺麗な笑顔を返して、その人が言った。
「でも、それじゃぁ.....」
「食ったら、逃がしてくれる?」
「えっ!いえ、それは」
「ハハ、そんなに慌てるなよ。冗談さ。」
「あの、足、まだ痛みますか?包帯変えた方が......」
「痛くないわけないだろう。」
また、綺麗な笑顔。

ワタルは意味も無く赤くなって、視線を逸らすと
慌てて、一緒に持ってきた包帯と薬を袋から取り出す。
包帯を代えるため、ひざまずこうとするワタルに
「お前、無用心だなあ。俺が利き足で、蹴り上げたら
どうするつもりだよ。」
ワタルは、それには答えず、もくもくと包帯を代え始めた。

「うっ!」
「済みません。痛みますか?」
整った顔が苦痛で一瞬ゆがむ。
そのなまめかしさに
ワタルは心臓の鼓動が急に大きくなったように感じた。
「いいんだ、ありがとう。お前、名前は?」
「ワタルです。」
「とんでもない所に、来ちゃったって思ってるだろう?」
「はい、あっ、いえ。」
「ハハ、正直だな。俺もさ。どうやって逃げ出すかなあ。」

「逃げ出すのは、まあ諦めることだ。」
その時、部屋に入ってきたチャルが満足そうな笑みを浮かべていう。
「ヒヒオヤジの登場か。」
「ふん。その生意気な口も何時まで持つかな。」
「あいにくだな。最後までやめる来はないよ。」
「それは、結構。わたしは諦めの悪い奴が好きでねえ。」

≒キのオジキ、うちのずんこが大変なご無礼を。
お詫びに、逃げ出さないようアキレス腱を切って置きました。
どうぞ、ご存分に。」
轟が慇懃に言う。
「ああ、そうさせてもらうよ。この顔の傷の礼は、たっぷりつけて貰う。」

ニヤついて、ずんこに近づこうとするチャルに、
轟が鋭い視線を向けて力のこもった声で言う。
「ただし。...ご用が済みましたら、早々にお返し願います。
そいつは、そのようなご用の為に
うちに置いているわけではございませんので。」
「ほう、こんな上等な奴を.....もったいない。
その用以外に何に使うって言うんだ。」

「そいつは、語学と経済に長けておりまして、うちの海外進出には
無くてはならない....」
「ああ、わかった、わかった。もういいから、さっさと席をはずしてくれ。」
「それでは、失礼いたします。」

「あっ、いや待て。せっかくだから、見物して行け。」
「いえ、それは.....」
「ほう......、轟でも怖気づくことがあるらしいな。
さては、この男に惚れたか?」
「その様なことは、けっして。」
「それなら、じっくり見ていくことだ。
そこの若造もな。
わたしの意に逆らって、こんな傷をつけた奴が
どんなめに遭うか。」

そう言って、ずんこの形の言い顎を、グイっと上向かせて、
唇を近づけた、その瞬間、チャルの顔にずんこの唾が飛んだ。
「うっ、」
チャルが怒りに任せて、激しくずんこの頬を殴りつける。
ずんこの口の端から一筋血が流れ、
ワタルはその凄艶なずんこの顔から、目が離せなくなっていた。

しばらくぶりにシリアス系になりました。
ところで,わたしにHはかけるのだろうか?

たにわたりか No: 506

投稿者:Z 01/12/17 Mon 17:34:01

りかがわたるの部屋へ近付くと、開けっ放しのドアの中から
「うわ~っ!たにっ!待てっ!!!」
というわたるの叫び声が聞こえてきた。
急いでわたるの部屋へ入ると、そこでりかが目にしたものは
ベッドの上で、たにがわたるの上にまたがっているという何とも異様な光景だった。
信じられない光景に、りかは思わず固まった。
わたるの叫び声に、なんだなんだと野次馬共もわたるの部屋の入り口へ群がってきた。

「わたるさん!何で!何でおれには教えてくれないんですかぁー!!」
たにはボロボロ涙を流しながら叫んでいる。(キム:あいつ、とーとーおかしくなったか?)
「たに・・・ちょっと落ち着け」
わたるはたにの下で何とかたにをなだめようとしている。
「おれがワザを習得するのがそんなにイヤなんですかぁー!?」(壮:ワザって・・・あのワザ?)
「だから、そーじゃなくて・・・」
「わたるさん・・おれに教えられない程すごいワザを持ってるんですかぁー!?」
「お前、どーしちゃったんだよ」(ねったん:そーだよ!たにくん、どーしちゃったの!?)
わたるは困り果てている。
「だって・・・最近、りかさん全然かまってくれないんだもん」
「・・・・」
「おれがもっと頑張ればりかさんももっと喜んでくれるし、
 そしたらおれだけのりかさんになってくれると思って・・・」
たには子供のように泣きじゃくりながら、手の甲で涙を拭っている。

(そんなに寂しい思いをさせてたのか・・・)
りかは少し胸が痛くなった。
「たに・・・」
りかはたにに近付いて優しく抱きしめた。
「余計な事考えるな。お前は今のままで充分なんだよ」
たには涙でぐちゃぐちゃの顔を上げてりかの顔を見た。
「りかさん・・・」
たにの頬を伝う涙を指で拭ってやり、りかはたにに顔を近づけた。

が、その時、たにはキッと目つきを変えて、
「りかさんが遊ぶんなら、おれも遊んでやるーっ!!」
と叫ぶと、りかの腕を振りほどいて、寝ているわたるにガバッと覆い被さった。
「たに!?」
たにはわたるの唇目掛けて突進した。(全員:うそぉーーーーっ!!!)
わたるは突然のたにのものすごい洗礼に、固まってしまっている。

「・・・てめーーーーっ!!」
りかはたにをわたるから引っぺがすと、今度はりかがわたるに馬乗りになり、拳を振り上げた。
「待てーっ!俺は被害者だぞ!!!」
わたるは必死でりかの腕を止めた。
「うるせえ!よくもたにに手ー出しやがったな!!!」
「お前今まで何見てたんだよ!!」
酔っ払ったたにに引き続き、衝撃的な光景にりかも冷静さを欠いていた。
こりゃ大変だと野次馬共はわたるの部屋になだれ込んでやっとの思いでりかをわたるから引き離した。
「はなせーっ!」
「りかさん!ほら、たにくんが気失ってますよ!」
ねったんはベッドの横でのびているたにの姿を指差した。
「たに!」
りかは押さえつけている男達を振り払ってたにに近寄り、ぐったりしたたにを抱き上げた。
そして、わたるを睨みつけ
「覚えとけよ」
と言ってすたすたとわたるの部屋から出て行った。

残された者達は、怒涛の展開に唖然としてその場に立ちすくんでいた。
「あ、あの、じゃあ、俺達はこれで・・・」
ようやく水が口を開いた。
野次馬達はそそくさとわたるの部屋から去って行った。
一人部屋に残されたわたるは、たにのキスを思い出していた。
(あいつ、充分なモン持ってんじゃねーか
 かしげの言う通り、りかの相手すんのが一番の近道なんだよな
 わかってねーなーあいつ・・・)

りかおさ No: 505,p> 投稿者:Z 01/12/17 Mon 16:38:24

りかはわたるとおさの部屋、どちらへたにが行ったのかわからなかった。
とりあえず、
(わたるよりおさの方がやばいな)
ということで、おさの部屋へ走った。

「入るぞ!」
りかはおさの部屋のドアを開けた。
そこには調度シャワーを浴びた直後のおさがバスローブ姿で立っていた。
「りかさん?」
おさは嬉しそうな顔をしてりかに飛びついた。
「りかさんが僕の部屋に来てくれるなんて・・・嬉しい!」
濡れた髪、紅色に染まった頬、温かい身体・・・
おさの風呂上りの何ともいえない色気に思わず理性が吹っ飛びそうになるりか。
おさはりかの唇に自分の唇を近づけた。
「ちょ、ちょっと待て・・・」
りかは慌てておさを引き離した。
おさはきょとんとした顔でりかを見つめている。
「あの、たに 来なかったか?」
りかからたにという言葉を聞いて、おさは不機嫌そうに体を離した。
「たにが僕の部屋になんか来るわけないだろ」
「そうか・・・悪かったな」
(ってことはわたるの部屋か!)
りかはそれだけ言うとすぐにおさの部屋を後にした。
(ふー 危なかった・・・もう少しで押し倒しちまうとこだった)

樹里さえ パート2 No: 504

投稿者:ベン 01/12/17 Mon 15:56:05

樹里がまたさえこと会う。いつものホテルのバーだ。

樹里宛に、誰にでも届くようなダイレクトメールが来る。
そして、それから一番近い新月の晩に二人は落ち合う。
二人は慎重だった。
だが、これからはもっと慎重にコトを進める必要が出てきた。

「疑われてるの?僕たち。」
「いや、まだだ。まだ、お前のことまでは大丈夫だと思う。だが、あの男所帯だ。
妙な好奇心を抱く連中が大勢いる。ここまできてボロを出すワケにはいかないんだ。」

「じゃあ、しばらく僕たち、おあずけってコト?」
「ああ、悪いが俺から連絡するまでは、もうここには・・・」

「・・・なら、いそごうっ。」
「えっ?」

さえこが樹里の腕を取り、カウンターの椅子から飛び降りた。
部屋に着くのも待ちきれず、さえこはエレベーターの中で樹里に体をあずけてきた。

「ここじゃまずいよ。」
「うふっ、わからないよ。」
さえこは器用に樹里のズボンに手を滑り込ませると、可愛い顔を樹里の胸にもたせかけた。
悩ましく指を動かしては、いたずらっぽい目で樹里の反応を確かめる。

「さえこ、いいかげんにっっ・・・うっ・・・」

エレベーターの扉が開いた時にはもう二人は離れられなくなっていた。


ダメだー私が書くと誰もかれもみんな野獣になってしまうようだ。
でもひとまずは樹里さえはここでお休みに入ります。あとは樹里ちゃんの
本来のお仕事に戻るってことで。

>ぎゃはは、836番様はやっぱり最高。
失敗編その2も大変楽しく拝見しました。
野獣じゃない二人の方が逆にドキドキするのは何故?

私のペースは気になさらずどんどん面白い続きを書いてくださねー。

アサ・オサ再会偏・・・ No: 503

投稿者:keiko 01/12/17 Mon 15:55:02

リカと逢瀬を楽しんでもどうしても満たされず
イライラしがちになりつつある。
なぜ満たされないのだろう?と考えながら
邸の中を歩きふとある部屋の前で立ち止まった。
そこはアサコの部屋の前。
オサ自身もなぜ今ごろになってここに来てしまったのか
わからないでいた。
しばらくドアをじっと見詰め決心したようにドアを
叩いた・・・・・・
部屋から「誰?入れ」というアサコの声がした・・・・・

########################
アサ・オサをもう1度再会させようかと思い
書いてみました。
あまり上手く書けないで困っています。
あさ・おさの会の方どなか続きをお願いできたら・・・・
と思います。m(_ _)m

樹里リカ なるか? No: 502

投稿者:ベン 01/12/17 Mon 15:19:45

樹里が食堂に一人でいるのを見てリカが声をかけた。

「樹里。いやあ、しばらく。仕事には慣れたか?」
「ええ、リカさん。すっかり。皆さんよくしてくれてるし。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ならいい。ただ、お前のことが・・・ちょっと気になってな。」

樹里の心臓がドキッと大きく弾んだ。
『勘づかれたか?』もちろん顔には出さない。

「お前、オトコは嫌いか?」
「?????」
「いやな、お前が男嫌いなんじゃないかって皆が心配するもんで・・・
(俺がお前に手え出さないのが信じられないって・・・失礼だよな!!)」
なんだ、そのことか・・・
「リカさん。俺、大好きですよ。オ・ト・コ。」

樹里がえくぼを見せてこぼれるような笑みを浮かべた。

「(うっっ、かっ可愛い)そっ、そうか。ならいいんだ・・・ははは。そうだよな~。
嫌いな奴がいるわけないよな~~」

『くう~~、たまらん』自分がワタル化してることに気づかないリカ。

『しっかし笑うとホント可愛いなー樹里の奴』

リカの胸はまだ高鳴ったままだった。

厨房から盗み聞きしていたキム、壮、ミズ、ねったんの胸も高鳴った。
チー坊の胸さえ高鳴った。

ワタりか優しい抱き方講座 失敗編その2 No: 501

投稿者:836番 01/12/17 Mon 15:05:31

待ってる、とか言って、ベンさまのを読んでたら
ちょっと書いてしまいました。
ベンさまとはつながらないから、番外ってことで。
(どこにもつながっては困るような内容かもしれない…)(^^ゞ

++++++++++++++++++++++

(やさしく、やさしく)と心に念じながら
ワタルはりかの前髪をかきあげて
(決してひっつかんでひっぱったりしない)
まず丸いおでこにキスをした。
両方の頬を手ではさんで、
そっとまぶたに、鼻に、頬に、そして唇にキスをしていく。
(決していきなり唇をこじあけてディープなことはしない)
(やさしく、やさしく)と念じつつ
りかのシャツのボタンを上からひとつずつはずしていく。
(決して引きちぎってボタンを飛ばしたりしない)

ぶんに教わった通りにやさしくりかを抱いていると、
なんとなく、今までりかと一緒の時には
感じたことのないような気持ちになってきた。
なんだか、胸が苦しいような、心が満たされるような…。
(なんだろうこの気持ち…)

りかは、あまりにもワタルのようすがいつもと違うので、
調子がつかめずなすがままになっていたが、やはり、
今までには感じたことのないような気持ちになっていた。
なんだか、胸が苦しいような、心が満たされるような…。
(なんだろうこの気持ち…)

ふたりは同時にお互いを見つめてしまった。
そして、はっと気づいた。(こ、これは、まずい…)

二人はどちらからともなく身体を離すと、
「あーーー、なんか、ちょっとこういうのは、
俺たちらしくねえな。はははっ」と、笑いでごまかして立ち上がった。
「りか、まあ、俺、ちょっと出てくるから」
「ん、ああ、またな」
と、互いを避けてワタルは外へ、りかは書類の整理を始めた。

(あ、危なかった。今のは危なかった)
二人は、なんだか開けてはならない扉を、
開けてしまいそうになった気がした。