訂正致します No: 200

投稿者:836番 01/12/10 Mon 06:26:18
あっと、ごめんなさい、0番さん。
たにがもともとオサを助けに来たのと、組長の息子って話しと別ものでしたっけ‥‥? すいませ~ん↓で勝手に「流れ」なんて言ってしまって~(^^;

ある日のタニとくらら No: 199

投稿者:836番 01/12/10 Mon 06:15:33
朝日が眩しくて、
なんとなく眠りと目覚めの淵のあたりをうろうろしていると、
なにかが腹の上に乗っているような重み‥‥
そのうちその重みは、腹の上で動いてくすぐったい。
「あ、なんだよ、くららかぁ~」
くららはタニのお腹の上で
ふみふみ、ふみふみ、と足場を確認しているらしい。
「くらら~、寝るんならふとんの中にこいよー、
くすぐってーからさ~」
声をかけて片手でふとんをあげてやったが、
くららはそのままこちらを見ていて入ってこない。
ちょっと考えて、ベッドのわきにおいてある
色とりどりの猫じゃらしの中の一本を手にとってみる。
(りかさん、また一杯集めたなあ‥)
とたんにくららは期待いっぱいの目をして猫じゃらしに集中する。
ちろちろっと動かしてみると、興奮して飛び跳ねる。
大きく動かしてやると、ずざーーーっ!と飛びついてくる。
(おもしろい‥)
タニはベッドの上で本腰をいれてくららと遊びはじめる。
くららとタニは何時間も夢中になって遊んだ。
くららは、タニわたり(肩から肩へ歩いて移動)や
タニ飛び(床から一気に胸のあたりまで飛びつく)や
タニのぼり(頭の上まで登る)などを次々と習得。
すっかり息のあったコンビのようだ。
(早くりかさん帰って来ないかな~~。
くららが一杯覚えたのを見せてあげたいな~。)
するとそこへ、ドアの開く音がする。りかだ。
「りかさ‥!」タニが駆け寄るより早くくららがりかに飛びつき、
一気にりか飛び、りかわたり、りかのぼりを披露してしまう。
「なあ~んだ、くらら~。おりこうだな~」
りかはとろけそうな顔でくららに頬ずりする。
それを見てタニもりかに飛びつき、
一気にりかわたり、りかのぼりを披露!!したかったが、無理だ。
(なんだよぅ、くらら~。俺と遊んでたんじゃないのかよぉ)
なんとなく面白くないなーと思ってしまうタニだった。

うきそうだけど No: 198

投稿者:『ワタコム応援団に入ります」 01/12/10 Mon 03:55:21
コムは薄暗いワタルの部屋に一人ぽつんと残されたまま、
ワタルにベットに座ってた…
(今までより、ワタルさんの側に居るはずなのに、『お人形』のだった頃の方が
ワタルの心を近くに感じられてた、今は…)
コムの頬を涙がながれる・・

ワタルは一人、車を走らせてた…
部屋にはコムが居る…
コムと二人きりになると、コムに何をしてしまうか自信が無い…
『どうちしたんだろ・・・俺らしくも無い…』
ワタルは苦笑いした。

リカを抱くことに対して、何の躊躇いも何も無い…、むしろ心より体の
方が勝手に動いてしまう…
でも、コムに対して…

『本気で惚れた…』
ワタルは自分の心に少し動揺した…

************************

ちょこっと書いてみました。

なんか、うれしい! No: 197

投稿者:華子 01/12/10 Mon 00:44:44
チョットでも皆さんの目に止まった事うれしいです。(^^)
シヨーコ様 もちろん私は、ワタコム応援団に入れていただきます。
オサちゃん・壮君・あさこさんの場面 いいですねぇ~ワクワクします。
私も少し調子に乗って書いちゃいます。
トウコ・かしげの続き。のつもりです。

*****************
かしげは、夜なか中トウコに激しく攻められ、明け方にやっと眠りについた。
2人は、明るい日ざしの中で遅い朝を迎えていた。
かしげが眼を覚ました時、トウコは既に起きていて
これまた真っ白なソファーに座り、何か考え込んでいた。
だるそうにベットからゆっくりと起き上がるかしげ。
「やっと、起きたか。」
そのかしげの体は、明るい日差しに照らされ透けそうな程白い。
「こいつ、キレてるけど、体もキレるな。」と
不思議な感覚に捕われていた。
「ねぇー。僕の魅力にまいったでしょう。いつも、攻めて苛めるのもいいけど
 たまには、こうされるのもいいねぇ。」トロンとした眼でかしげが言う。
“こいつ、ホントにキレてるよ。”
「なぁ、どうでもいいけど、腹減ったんだけど」
「じゃ、ねったんに電話して何か持って来させる。」と
一糸纏わぬ姿で、電話に走っていくかしげ。その姿に、トウコはたまらず
後ろから抱き寄せた。そんな事には、お構いなしに電話するかしげ。
「ああ、ねったん?うん?ちー坊なの。ねえ、ねったんに朝食運ぶように
 言って。あっ2人分ね。」
電話が、終わるや直ぐに押し倒されたかしげ。
もう、夕べのような抵抗はなかった。
ふわっとした白いジュータンの感触の中で、昨夜の場面が始まっていた。

その頃、厨房では、
ねったんが、庭から戻って来ていた。
「オー、ねったんさん。今かしげさんから電話でブレック・ファースト頼むって
 2人分っていってまーす。」
「また、かしげさん。今度は、誰が餌食になちゃったのかなぁ。」
ねったんは、前の事があるのでかしげの部屋には、行きたくなかった。
「僕、行きたくないなぁー。」
「オー。どしてですかぁ?なぜですかぁ?じぁ、私が運びまぁーす。」
「そう、じぁ急いで作るから、頼む!」と
ねったんは、ホットしながら手際よく料理を作り始めた。そこに、チー坊
「オー私も手伝うねぇー。」
「うーん。あっ、チー坊さんここは大丈夫ですから、、、。
 じゃ、トーストしてください。」(じゃまをされたくない、ねったん)
チー坊は、さっそく出来上がった2人分の朝食を持って、
いそいそとかしげの部屋に向かうのでした。

うーん、こんなにまた長くなってしまいました。ゴメンナサイ!
チョットだけほのぼの系も入れたくて、こんな展開に、、。
この後、シヨーコ様のお話しと上手く絡んでいけるといいんですが、、。

何故かリカ・オサ・壮 No: 196

投稿者:ワタリカ愛好会 01/12/10 Mon 00:31:33
翌朝になっても壮の唇にはオサの唇の柔らかい感触が残っていた。
「コホコホッ」昨夜以来微熱と咳が抜けない。少しでも休養が必要な体なのに、
昨夜は妙に興奮してちっとも眠つけなかった。

ドクターの診療所の扉を開くとそこには肩のリハビリのため訪れていたリカの姿があった。
「やあ、しばらく。最近どうなんだ?まあ、元気な奴はこねーよな。ははっ」
「リカさんはお元気そうですね・・(あっ俺ってなんて気がきかねーんだろ)」

「ううっっ。」
処置室のカーテンのむこうからうめき声が聞こえてきた。なんとも言えない色気を
帯びたその声にリカと壮は一瞬ビクッとした。

「しばらくは彫るのを休んだ方がよさそうだな。弱ってるときに無理しすぎたんだろう炎症を起こしてるようだ。」
ドクターが声と伴にカーテンの間から顔を出した。
「おうっ、お二人さんもう少し待っててくれ!」

その隙間から壮の目に鮮やかな牡丹とすみれの入れ墨が映った。
「オサさん!!」
昨日からずっと壮を悩ませている美しいオサの背中があった。

『ゴクリッ』蒼白で冷や汗さえ浮かべた壮の横顔をリカは楽しそうに見つめていた。
「へ~~。おまえらそういうことになってたのか?」
「まっまっま、まさか!!!」ムキになってかぶりを振る壮をリカはますますからかいたくなる。
「どっちも俺の好みなんだよ。いっそのこと3人で楽しもうぜっ。タニには内緒でな。」

カーテンが開くと熱っぽい様子でオサが出てきた。足元もだいぶふらついている。
が、壮と目が合うと目を細めた。
「昨日は世話になったな。」

冗談のつもりでからかっただけのリカも、それを聞くとじっと二人の様子に見入った。
『こいつらホントに出来てやがるのか?俺もタニとわたるにばかり気を取られてる場合じゃねな・・』

オサはかしこまった様子でリカに会釈をすると診察室を後にした。

「リカさん、リカさん。ドクターが呼んでますよ」
「えっ、ああっ、俺はいいよ後で。ドクターとつもる話もあるし。また出直して来る。」
そう言い残すとリカはあわててオサの後を追った。

>さらに Z様へ No: 195

投稿者:836番 01/12/10 Mon 00:15:55
あ、それから、タニは谷○組の組長の息子でしたよ。組長がへまやって(<だったっけ)タニが轟組につれてこられて、
そんできりやんが助けにきたのに、タニはりかさんを選んで、タニがいなくなったんで組はきりやんが解散したって話でした。
別にそーじゃなきゃいけない、って訳じゃありませんが‥‥いちおうそんな流れです~。

芸能P編、3回目の投稿でーす No: 194

投稿者:HT 01/12/10 Mon 00:14:14
秘書かしげに案内された部屋は予想外に広くシンプルだった。
バタン。カチャ。ドアにかぎをかけたかしげの笑みを見てぶんはハッと我に返る。
「出て行けよ」
「ふふ。社長があなたに飽きるまでは大丈夫。私は何も出来ませんよ」
(香水クセーなー。何だ、手に持っているのは?)
思った瞬間、ぶんはきつい甘い匂いを嗅がされ床に倒れ落ちた。

「記憶がなければ何をしてもいい」
華奢なぶんは軽々とベットに運ばれた。かしげの手が素早くぶんの服を剥いでいく。
乱暴にはしない、跡形もなく済ませなくては・・・
白く透き通るぶんの肢体に(この仕事はやめられないな)と呟くかしげ。
ぶんの胸から首筋に指を這わせた時、「RRR・・」かしげの携帯が鳴る。
「チェッ、社長だ・支度は整っているか」「はい、もう少しでご案内できます」
(早速味見かよ。余程こいつが気にいったんだな。ま、いつでもチャンスはあるさ)

トドがやってきた頃にはぶんの意識も戻り始めていた。
「昼寝から冷めたかい、坊や」「汚ねぇ・・薬、使ったな」
「安心しろ。ほんの一瞬眠っただけだ。何も変わっていない」
確かにぶんの体は10分前と同じにピンピンしているのだ。
堰を切ったようにぶんはベッドの脇に腰掛けたトドめがけて突進していった。
パンチの次は蹴りを入れ暴れに暴れたつもりが、トドは軽く攻撃をかわし静かに笑っている。
(かなわない・・・)ぶんの動きが止まった所をトドはベッドに力づくで押し倒す。
(やばい・・・やられる)ぶんはのるを思い出した。僕がこうしたかったのはのるさんだったのに!!

トドはぶんを抱きしめた。ただそれだけだった。長い静寂。どのくらい時間がたったろう。
(あれ・・・)ぶんは暖かい穏やかな気持ちになっている自分に驚いた。
涙が出てくる。潤んだ瞳から溢れて溢れてトドの胸を濡らした時、初めてトドが口を開いた。
「私は待っているよ」そう言って風と共に部屋から去っていったのだった。

*イシちゃん好きなのでいい人になっちゃうよーお。かしちゃんも好きだよ。
でも悪役も似合うんだよねー。自分でもわからない方向に話がそれちゃうので
のる×ぶんの絡みにたどり着けない・・・また。出直してきまーす!

>Z様 No: 193

投稿者:836番 01/12/10 Mon 00:00:48
そんな、あやまって戴くようなことでは、ぜんっぜん!
勝手なこと書いてるのはこちらの方ですぅ~
すいません、マイペースなもんですから‥‥(^^ゞ
その上、つなげられるニ思うと勝手に人のところにつなげるわたし‥‥(^^;
今後ともよろしくです。

あー みんな小説嬉しい No: 192

投稿者:管理人 01/12/09 Sun 23:36:34
この板は清く正しく美しくないので 壮ちゃんは何しても可能ですよー
壮ちゃん ついに絡みますねー
でもまたまた未遂
ぶんちゃんの時も未遂
うーん ちょっと結ばれて欲しい!!
そういえば皆様は樹里はださないですねー
やっぱ濃いから?!
ちょっと見てみたい
遅いので私のカキコは明日にしますね。

ショーコさ~ん、おさちゃんのお相手に壮くんですか^ ^ No: 191

投稿者:すみれ 01/12/09 Sun 23:31:27
ショーコさ~ん、いいです壮くん。
誘惑するおさちゃんもありですね。
壮くんがかわいらしいです~

トウコちゃんのコムちゃん奪回作戦も楽しみ。

ワタコム応援団だけど、今回はオサちゃんのこと No: 188

投稿者:ショーコ 01/12/09 Sun 23:09:56
この、オサちゃんから、トウコちゃんのコムちゃん奪回作戦につなげようと思ってます。
トウコ、かしげチームとどう関わってくるのか(^^)

***************************

控えめなノックの音が聞こえた。
「入れ。」
轟が声をかけると、遠慮がちにドアが開き、壮が入ってきた。
「済みません。アサコさん、見つかりませんでした。」
「部屋にも居ないのか?」
「はい。部屋に戻ったということだったので行ってみたのですが。」

「そうか。では仕方がないな・・・・。
壮、お前、体の方は大丈夫なのか。」
「体は、大丈夫です。益々元気に、」
「まあ、無理するな。それでは、あれを担いで連れてくぐらいは出来るな。」
そう言って、轟が寝室の方に目をやる。

広い大きなベッドの上に、うつぶせになって、轟のナイトガウンを
かけられただけの、オサが居た。
そのなまめいた姿に壮は慌てて目をそらせる。

「アサコが居ないのでは仕方がない。あいつを部屋までつれていってくれ。」
「はい。でも、俺が、」
担いで行ってもいいのでしょうか、と問おうとして、
壮は思わず息を飲んだ。

気を失っていたらしいオサが、深い吐息をついて目をさましたのだ。
長い睫毛があがって、しっとりと濡れた瞳が
壮の視線をとらえた。

「今、そいつは誰かの助けがなければ歩くこともできんさ。」
意味ありげに笑って、轟が部屋から出て行こうとした。
「あっ、気を付けろよ。壮。」
「えっ?あの・・・」
「まあいい。気を付けて行け。」
轟が出て行ってしまうと、部屋には息苦しさだけが残った。

その空気を打ち破るように、慌てて壮は、オサのそばに歩み寄る。

「ア・サ・コ・・・・?」
「いえ、違います。アサコさんじゃないとだめですか?
それなら俺、探してきます。」
ううんいいの、と言うようにオサが首を振る。

「立てますか?」
とても起きあがれそうもないオサを、抱え上げようとする壮の首にオサの両腕が巻きつく。
「抱いて・・・行って・・」
「お、おれ、アサコさんじゃないです。」

オサの青ざめて整った顔が、思いがけないほど壮の顔に近づいていて、
壮は思わず、オサの腕を振り解き、クルッと背をむけて、すわった。
「俺の背中に乗ってください。」
オサが素直に壮の背に体を預ける。
しっとりと持ち重りのするオサの体から、
熱い体温が壮の背中に伝わる。

辺りの空気が急に薄くなったように感じて、
壮は大きく深呼吸すると、オサを背負って立ちあがった。

「あっ!」
小さい声を上げて、オサが身じろぎをした。
「どうかしましたか?」
「そっと・・して・・・おねがい。」
「あっ、済みません。どこか痛みますか?」
壮の背中でコクンとうなずく気配がする。

「ごめんなさい。俺、乱暴だから。歩いても大丈夫ですか。」
また、コクンとうなずく気配がして、そのままひっそりと
動かなくなってしまった。

また、気を失ったのだろうか?
轟さんと何があったのだろう?
アサコさんはこういう時どうするんだろう?

壮はあれこれと思いを巡らしながら、長い廊下を歩き出す。
不意に、息苦しさが頂点に達し、
壮は激しく咳き込んだ。
あまりの苦しさに、背負っていたオサを下ろして廊下の壁に
寄りかけると、
自分も腰を下ろして、更に咳き込む。

口を押さえていた手の長い指の隙間から、鮮やかな血が流れ出す。

「あっ、おれ・・・・」
突然、絶望感が襲ってきて、壮はぐったりと壁に寄りかかった。

%0 Aその時、壮の唇に暖かく柔らかい感触が走り、
オサの唇が重ねられていた。

「な、なにを・・」
驚いてオサを振りほどこうとする壮の顔を両手でそっと挟みこんで、
オサの唇が、壮の血に染まった唇をぬぐう。
流れ出た鮮やかな血の跡をたどって、その唇が首筋へと下りて行く。

「オサさん!?」
壮は、たまらずに、オサを激しく抱きしめると、
オサの唇に唇を押し当てた。

「お前ら、何やってんだ。」
「アサコ・・・」
腕組みをして立っているアサコを見上げて、オサがうれしそうに言う。

「アサコさん!」
「壮、お前・・・」
アサコの鋭い目が壮を見据える。

「俺、オサさんを部屋に連れて行く途中で、」
「急にキスしたくなったのか?」
「いえ、あの、」
言いよどむ壮から、オサを引き離すと
「オサは俺が連れて行く。」
アサコは、オサを肩に担いで歩き出した。

壮は、今起こったことが信じらないままその背中を見送っていた。

キャー、壮ちゃん誘惑しちゃいました。
清く正しい壮ちゃんファン、ごめんなさい。

かしげやられるですね! No: 187

投稿者:管理人 01/12/09 Sun 22:45:42
あははははー 笑いが止まりません
かしちゃんがやられてるー ちょっとドキドキです。
かしちゃん この人も攻めでも受けでも可能ですね。
もー はまりそう っていうか リカ絡んでるのは最近ツボです。
リカは他に誰かと絡んでくださらないかなー??!
マミでは無くてね
ワタリカは愛好会で ワタコムは応援団ですか
うけますは それ
でノルぶんは何かな?
もー 勝手に作ってくださいなー
私も書く暇あったら書きます!!

華子様、いいですね~(^^) No: 186

投稿者:ショーコ 01/12/09 Sun 19:40:51
華子様、ありがとう。
私も、かしげちゃんはあんな風にトウコちゃんに攻めてもらいましょう、
って思ってたので、うれしいです。
どんどん、続けてください。乱暴なトウコちゃんいいなーーー(^^)

私も、違う線から、コムちゃん奪回作戦に協力しますね。
でも、ワタさんとコムちゃん、何とかしてあげたいとも思う矛盾した私(^^;)

ただいま、ワタコム応援団募集中・・・・なぁんて、
管理人さんに無断で、ごめんなさい。

あらら~ No: 185

投稿者:ワタリカタニ愛好会 01/12/09 Sun 18:16:48
私もZ様を読んだにもかかわらず、マトブンとタニの関係を
また訳分からなくしちゃいそうでした。ごめんなさーい。
でもどうしましょうかね、ホント。

力作揃い! No: 184

投稿者:愛 01/12/09 Sun 17:50:53
すごいですね。
少し、見ない間にこんなに沢山の書き込みが。
皆さんそれぞれのを楽しく、ワクワク、ドキドキしながら読ませていただきました。
これからの展開も楽しみです。
また、そのうち私も考えられたら書き込みます。

タニの憂鬱 No: 183

投稿者:ワタリカタニ愛好会 01/12/09 Sun 17:45:59
翌朝リカは何事もなかったようにいつもと同じ朝を迎えた。
いつもと同じというのは要するに、不機嫌な朝ということだ。
血圧の低いリカはタニの甘い声には反応せず、シーツを剥がれ背中にキスされ、
ベットからむりやり引っ張り出され、全開のシャワーの下に立たされて15分、
やっと人並みの状態になる。

シャワールームから鼻歌まじりに出てきたリカのバスローブからのぞく首筋と手首を
タニはじっと見つめた。むろんそこには昨夜タニがうっすらと残した赤紫色の痕跡と、
ワタルの付けた幾分きつめの古い跡があるだけで、ドクターと見た恐ろしい傷は跡形もなく
消えていた。

『ふう~。あれはいったい何だったんだろう?夢だったのかな。』
リカのことだけでも一杯なタニの胸に、もう一つひっかかるものがあった。
獣の目でベットに座っていた美しい青年。「帰れ!!」冷たいあの声が頭を離れない。

ちょっとズレるかも? No: 182

投稿者:華子 01/12/09 Sun 17:37:51
皆さんの盛り上がっているのとは、ハズレますがシヨーコ様の続き?(恐れ多い)のように考えて見ました。
あまり書くことは得意ではないので、皆さんのように上手くないです。お目汚し!ということで、もし、皆様・管理人様のお気に召さなかったら、直ぐ削除してくださね。

~~~~~~~~~~
かしげは、嬉しそうにトウコを部屋に案内していった。
そして、案内しながら考えていた。
“このままスンナリお部屋に案内しちゃうの、なんかつまんないなぁ。
 トウコってなんかいいかも。あのチョット独特な声で、少し乱暴な話し方。
 抱いたらどんな風になるのか、、。”
かしげの脳裏には、妖しい光景が浮かんでいた。
「ここ。入って。」
「!うん。この部屋?」ドアが開けられ入った部屋は、何もかも白を基調に
整えられていた。
雰囲気を察したトウコは、「この部屋って、、誰かの部屋じゃないか!」
「そう。僕の部屋。白っていいでしょう。なんかこう、純粋っていうかぁー」
そういいながら、かしげは、妖しい微笑を浮かべながらトウコに近づいていた。

トウコは、一瞬たじろいだ。が、次の瞬間あることを考えていた。
“こいつを利用しよう。こいつ、ちょっとキレてるようだから上手く使えば、
 コムを助けるのに役に立つかも”

トウコは、かしげが、両手を肩に甘えるように掛けてきたのを勢いよく
はらってみた。どんな反応をするかな?
「僕から逃げようとしても無理だよ。僕はネ、狙った物は、逃がさないんだ。
 ああ、でも、1人だけダメだった事がある。コ・ム。コムには、にげられちゃっ たんだぁ。」薄笑みを浮かべながら、トウコに寄りかかる。
“こいつ、コムを狙ったのか!” ますます、かしげを利用したくなった。
トウコは、怒りで震える手で、寄りかかって来たかしげの体をスッと抱き上げた。
「何をするんだ!!」いつにない展開に慌てるかしげ。
「こういう事を俺にしたいんだろう?」と、抱き上げたかしげを白いシーツの掛か ったベッドに放り出しながら言った。
かしげは、物凄い勢いで暴れ始めた。しかし、トウコの力は意外に強かった。
もともと華奢なかしげは逆らいきれなかった。
トウコは、かしげの手をベッドに縛り付けると
形のいい唇に乱暴に、そして激しく唇を合わせていった。
そして、かしげの白いフリル付きの高そうなブラウスを一気に引き裂いた。
現れた白い透き通る肌にトウコは、身を沈めていった。
かしげは、声も出せずにいた。
そして、しばらくするとかしげは、あがらいながらも
トウコの激しさに引き込まれ、陶酔の表情さへ浮かべ始めていた。

トウコは、心の中で叫んでいた。
“コム。愛しているよ。絶対助け出す。もう少しだから、待っていろ。”
その、コムへの思いから、一層激しくかしげを攻めるトウコだった。

長いし、しかも物凄い乱文。皆様お許しくださ。
もし、良かったら何方か続けてください。勝手な願望です。
もし需要があれば、頑張って書いてみますが、、。

あわわわわ No: 181

投稿者:Z 01/12/09 Sun 17:13:41
たにって二人とおさを助ける為に来たんでしたっけ~!?
すっかり忘れてた!
たにが主役ということを忘れ、何の目的で轟邸に来たのか忘れ・・・
自分の記憶力の無さに脱帽です。
180度反対の話を書いてしまったよ。
つじつま合わせようにもどーにもなんないし。
忘れついでに聞いていいですか?
たにとあの二人ってどーゆー関係でしたっけ????
たには前は谷○組の組員で二人は警察でしたよね?
幼なじみ??
どなたかおばかな私に教えて下さい・・・。

嬉しい・・・ No: 180

投稿者:0番 01/12/09 Sun 16:20:46
Z様、かよこちゃん&まとぶんを書いてくださって嬉しいですわ^^;
もともとタニちゃんはこの二人とオサちゃんを助けにきたとこから始まって
るんで知り合ってはいるんですが、つじつまが合わないのが楽しいところなので、
ご自由に書いてやってください(笑)

リカバン!?あばかれる過去 No: 179

投稿者:ワタリカタニ愛好会 01/12/09 Sun 16:19:13
おだやかな日々は早く通りすぎるものだ。
リカには決断の期限が迫っていた。

そんなある夜、いつもの様にリカに抱かれグッスリ眠り込んでいたタニの耳に
恐ろしいうめき声が聞こえてきた。
「うう~~~っ。ムグッ~~。グオー。」
声は隣で眠るリカの方から聞こえる。だがこんなリカの声を聞くのは初めてだ。
「ウギヤアーーー」
リカがのけぞって苦しそうにあえいだ。全身汗びっしょりで、今度はガタガタ震えだした。
「リカさん、どうしたのっ、しっかりして。」
タニの声にも全く反応を示さないままリカはブルブルと震え続けた。

ドクターが部屋に駆けつけた時もまだリカの状態は変わらなかった。
「おやっ!?」
ドクターはリカの手首のアザに目をとめた。
手錠の跡のような、硬いモノで付けられた直線的なアザが両手首にくっきりと
印されていた。そして首にはベルトで絞められた様な跡まであった。どれも
新しいモノではない。だがドクターはこんなアザがリカの体にあったという
記憶がない。タニもビックリしていた。またどこかでリカが付けてきたのでは、
との思いが一瞬頭をかすめたがそんなはずはない。

「とにかく鎮静剤を打とう。タニ、リカを押さえていてくれ」
震えて丸くなっているリカの体をそっと押さえ込むと、タニは注射針の方を見ないように
顔をそむけた。

ドクターとタニは驚いて顔を見合わせた。
鎮静剤が効いてくるとリカの体から、あんなに鮮やかだったアザが消え始めたのだ。
「信じられない・・・こんな事って、あるんですか・・・?」
「ああ、俺も初めてだが、トラウマや何か大きな心の傷が再燃すると体にもその時
と同様の変化が現れることがあると言われている。リカもきっと自分でも忘れていた
ような事を思い出したのかも知れない・・・」

「そんな、リカさん可哀相だよっ。あれは何だったの、あんな酷い傷。ワタルさんはあんなひどいことしていたの!?」
「いや、ワタルじゃない。ワタルとはあんなではなかった。俺も知らないもっと古い傷だ。」
吐き捨てるようにケロは言った。

それっきり二人の間に沈黙が流れた。二人で同時に目にした光景をまだどちらも信じられないのだ。
リカの手首と首に浮かんで消えた幻は、それほど毒々しく鮮やかで、無惨なものだった・・・・

タニの団欒 No: 178

投稿者:ワタリカタニ愛好会 01/12/09 Sun 15:30:46
タニの目にも、くららは愛らしく、守るべき妹のような存在として映った。
最初リカがチー坊の所で子猫を隠れて飼っていたと聞いたとき、タニの胸に
わき上がったのはリカに対する嫉妬と怒りだった。
『なにも僕にまで隠さなくても・・・』
同時にワタルともまだ自分が知らない沢山の秘め事があるような気がして、
なんだかなさけなかった。
だがタニにくららを預けてスヤスヤと眠るリカの寝顔を見つめていると、タニも
心から穏やかな気分になれた。本当に可愛い寝顔だった。
「僕もリカさんから距離を置きやすくなったな。この人って一人じゃダメなんだもの。
でもくららがいれば少しは・・・」
ふっ切れた思いでタニは食事の支度に厨房へ降りていった。

そしてこの日からタニはまた、リカの部屋での楽しい食事のひと時をおくるようになった。

もう一つの悩み No: 177

投稿者:ワタリカ愛好会 01/12/09 Sun 15:00:54
くららをポケットに忍ばせて(注:逃げ出さないように風呂敷でぐるぐる巻きにしてある)
自室に向かうリカの足取りはまだ重かった。
『タニにはなんて言おう?あいつくららにも嫉妬するんだろうか?』

が、それはリカの杞憂にすぎなかった。
「リカさん、お帰り!!それと、えっと、小猫ちゃんようこそ!!」

ベットの横には子猫用のスペースが。窓とソファーの間の日の当たる場所には砂を引いた小箱まで
用意されていた。
「それとこれっ。轟さんから。」
それは移動用のバスケットだった。タニが気を利かせたのか、もうコサージュが沢山付けられていた。

ホッとしたリカは急に疲れと肩の痛みを感じ、その場にうずくまった。
「リカさんっ、早く横になって。ドクターが痛み止めを届けてくれたんだ。これを飲んで今日はもう休んだ方がいいよ。猫の世話は僕がするからさ。」

はじめは怯えたようにリカの胸にしがみついていたくららも、差し出されたタニの腕に素直に身を任せた。
『よかった。タニとくららもうまくやっていけそうだ。』

リカは久しぶりに訪れた穏やかな眠りにおちていった。

申し訳ない・・・ No: 176

投稿者:Z 01/12/09 Sun 14:44:25
>836番様
いきなりたにの話をぶち込んじゃってごめんなさい!
ほんと申し訳ないっす。
でも「大人になろうとするたに続」って感じなので
なんとか繋がってると思います!

失礼しました。

くらら発覚! No: 175

投稿者:ワタリカ愛好会 01/12/09 Sun 13:13:34
めずらしく、離れの軒先に人だかりがしていた。
「おい、誰か倒れてるぞ!」
「屋根から落ちたのか!?」
「えっ、おいリカさんじゃないか?倒れてるの?」

ミーミー泣いている白い塊の下でひっくり返ってるのはリカだった。

「いって~~、ちくしょ~」肩を押さえている。どうやら屋根から落ちたらしい。
起きあがったリカの周りをピョンピョッン嬉しそうにはね回っている小動物の事など
誰一人気にしていなかった。
だがドクターの診療所に運ぼうとリカが担ぎ上げられたその時
「くららっ!くららはっ!!」リカの真剣な形相に一同は言葉を失った。
「頭を打ったんじゃねえか?大変だ~」誰もがそう思った。

しかしリカの胸に白いモノが飛び込んでくると安堵のため息があっちこっちで起こった。
「くららああ~。ダメじゃないかあんな高いところに登ったりして。落ちたら怪我するゾ~。」
『それであんたがかわりに怪我したのね。』皆バカバカしくなってきた。とっととドクターにリカを
預けるとそれぞれの持ち場に戻っていった。

「まったく怪我が絶えない人ですね。脱臼してますよ。以前、縛られたり吊されたりしてはずれやすく
なってるんですから気をつけないと・・・」
包帯を巻きながらケロは続けた。
「表で待ってるあの子猫リカさんのですか、メスでしょ?いったいどうして?」

ドクターの診察室を後にしたリカの足取りは重かった。くららは安心したのかリカの
胸にしがみついてすっかり眠り込んでいるようだ。
『もう轟のボスにもばれてるだろうな。こいつをどうしたらいいんだろう。』
だがリカの心はとっくに決まっていた。チー坊に眠ったままのくららを再び預けると
轟の部屋に向かった。

「ボスっ」
「リカか、お前雌猫を飼ってるそうじゃないか。ええっ。」轟の声は覚悟していた以上に厳しかった。
「まさかエプロンつけて食事の支度をするような猫じゃないだろうなあ」
「えっっ?」
轟の目が笑っている。
「なんだよリカ、俺がそこまで女嫌いだと思っていたのか。まあな、子猫であろうと
なんだろうと目障りなモノは目障りだ。だが極道が子猫と駆け落ちっていうのもカッコ
付かないだろう。」
轟はリカの様子から、くららを連れてここから出ていく覚悟なのを悟っていたのだ。
「おまえだけならまだしもタニや、場合によってはワタルまで出て行くなんて言われた日には
たまったもんじゃないからな。はははっ。だが部屋からは絶対に出すなよ。中庭に連れ出す時も
箱にでも入れて運んでくれ。俺の目に付くようなことがあったら・・・・」

リカは深々と頭を下げて部屋を出ようとした。がその背中に轟が一言放った。
「ところであの件だが、考えてくれたかな?」

この組の首脳部で働くという件だ。轟はもちろん一番のボスだ。だが実際に轟の手足となって
働くワタルやリカの他に、まだ秘密の部署があるらしい。
萬教授とのことを頭から振り払おうとするばかりで、肝心の仕事についてはリカはまだ何も考えてはいなかった。

「もう少し時間を下さい。」
再度一礼するとリカは大股で部屋を出ていった。

大人になろうとするタニ3 No: 174

投稿者:836番 01/12/09 Sun 12:00:27
タニのくちづけを受けながら、りかは考えていた。
(できもしねー約束はしたくねーし、
第一、約束して破ったら、こいつどーなるのかわかんねーしな。
ワタルのことは‥‥分らねえ‥。
理屈じゃねーし。タニを傷つけたくはねーけど‥‥
ああ!ったくっ!どーしたら‥)
「‥んっ!?」
考えごとをしながら上の空にタニのくちづけを
受けていたりかだが、気づくとそれは
だんだん熱情を込めた激しいものになっていった。
(タニ‥‥)
タニはりかのシャツのボタンを
もう全部はずしていた。くちびるを離さないまま、
りかの両肩をあらわにすると、右の肩をまあるく撫でる。
りかのくちびるからゆっくり離れると、
そのまま首筋にキスをした。
(こいつっ‥いつの間にこんなワザを‥)
りかは少し驚きながら、自分の肩の上にあったタニの腕を取り、タニをソファに組みしいた。
首筋にキスをした瞬間、ワタルのつけたバラ色のあざが目に入り、
一瞬タニの動きが止まったことには、りかは気がつかなかった。
(まあ、いいさ。考え事は、後だ、あと。)
とりあえず目先の快楽は逃さない、がりかの信条ではある。
りかは一気にタニを攻めあげていった。

疲れきって眠りにつこうとするタニの頬を指の甲で撫でながら、
りかは声をかけてみた。
「タニ」
「‥‥んっ‥、なに?りか‥さ‥ん」
眠そうだ。
「タニ、飯は、ちゃんと喰えよ」
いつだってタニを組みしくのは造作ないりかだが、
今日のタニは気のせいかいつにも増して力が弱かった。
タニは華のように笑ってりかの首に腕をまわして、眠りに落ちた。
「‥‥頼むから‥さ」
そういってりかはタニをそっと抱き締めた。

**********
えっと、この後タニはやっぱり
ワタルとのことが気になる自分を確認して、
そんで御飯が食べられなくてりかに心配させるのも申し訳なくて、
ワタルとりかのことを考え過ぎないように、
りかから少し離れようとするってことで、
むりやりかもしれませんがZさんにつづく‥‥かな。
すいません、「タイトルに偽りあり」でしたね‥(^^ゞ 
ほんとは違う方向に行くはずだったのに、行かなかったの‥
書いてたら‥とほほ。

ショーコさん、ありがとう~ No: 173

投稿者:すみれ 01/12/09 Sun 07:16:25
ショーコさん、おさちゃんのお相手はだれ~
また、お仲間にいれてやってくださいね。

それにしても、みなさん力作ぞろいですね。
たのしい。

たにまとぶんかよ No: 172

投稿者:Z 01/12/09 Sun 02:57:14
たにはねったんに説明された部屋へ向かった。
「部屋に食事を置いたらすぐに戻ってきてくださいね
 気をつけないとかみつかれますから」
というねったんの言葉を思い出して首を傾げた。
かみつかれるってどーゆーことだろ???
目的の部屋の前に着いた。少し緊張の面持ちで部屋のドアをたたいて言った。
「あの、ご飯持ってきました」
中からは何の反応もない。
たには恐る恐るドアを開けてみた。
そこには、獣の様な目をした少年が、ベッドに横になっているる青年を
庇うようにベッドの上に座ってたにを鋭い目で睨んでいた。
だが、その少年はたにと目が合うと、微妙に表情を変えた。
たにもその少年の目を見た瞬間から何故か目が離せなかった。
たにの野性の部分とまとぶんの獣の部分が共鳴したのだろうか。
お互いに何かを感じ取ったようだ。
二人は見つめあったまま、動けなかった。

「うぅん・・・」

横になっている青年がふいに声を上げた。
その声に我に帰ったまとぶんは「早く出て行け!」と叫んだ。
たにもはっとして、急いでテーブルの上に食事を置いて部屋を出た。

今の不思議な感覚は何だろう・・・

たにはもやもやした気持ちのまま、厨房へ帰って行った。

たにとまとぶんを絡ませたかったので・・・
いかがでしょう・・・
皆様、気にいらなかったら無視して下さいませ。

たにまとぶんかよ No: 171

投稿者:Z 01/12/09 Sun 02:54:29
どんな厳重な鍵もパスタ1本で開けてしまい、
入り口に見張りをつけても一撃で倒してしまうかよちゃんに、
かよちゃんを守る為ならどんな手段をも選ばない獣なまとぶん。
この二人には皆手を焼いていた。
今は二人共一緒の部屋でおとなしくしているようだがいつ暴れだすかわからなかった。

ある日の夕方、珍しくたにが夕食の手伝いをしていた。
「おれにもなんかやらして!」といきなり厨房にやって来たのだ。

「たにさん、これをりかさんの部屋に運んでもらえますか?」
ねったんはステーキとパンが二つ乗ったお盆をたにに渡した。
「りかさんに早く体力をつけてもらえるように、
 とっておきの牛肉を用意したんです。
 たにさんの分も乗せたので、仕事はこのへんにしてりかさんと食べて下さい」
「あの・・・これ、ねったんが持ってってくれない?」
意外なたにの言葉にねったんは驚いた。
「え?何で・・・りかさんと何かあったんですか?」
たには自分がりかに甘えすぎていたことに気付き、そんな自分を変える為に
与えられる仕事以外の事もやろうと考えた。
それと同時に、少しりかと距離を置こうと思っていたのだ。
「あ、おれこっちの運ぶよ」とたには自分の持っていたお盆をねったんに押し付け、
ご飯と味噌汁と焼き魚という和風な感じのお盆を持った。
「あ、それはちょっと・・・」
ねったんは焦った。
「これはどこに運べばいい?」
「あの・・・それはたにさんの知らない人のなんです。」
    知らない人?
たには考えた。この邸の中に自分の知らない人がいるなんて思ってもいなかった。
たには一瞬迷ったが、すぐに言った。
「いいよ別に どこの部屋?」
「でもその人達、ちょっと変わってて・・・」
「ここにいる人達で普通の人なんていねーじゃん」
と言ってたには笑った。
    それもそうだ・・・
「じゃあお願いします」

びっくり! No: 170

投稿者:華子 01/12/09 Sun 02:50:37
物凄く盛り上がってますねぇー。(こんな夜中に開いてる私もびっくりですが)
皆さんすごい力作ばかりで、読み応えタップリ。
読みふっけてしまいました。HT様のこれからの展開楽しみにしてますね。
ワタコムの好きな私としては、このところ少し少ないのがチョッピリ寂しい気もします。
ショーコ様の亜ほのぼの系もなんかいいですねぇ。かみ合わない風の会話が笑えました。
私もチョットだけ、トウコさんとかしげさんのその後を考えてみたのですが、かぶってしまうので書き込むのどうしょうかと迷ってます。
(前に構想として書いたものです。)
とりあえず、夜中なのでまた来ます。

やべっ No: 169

投稿者:Z 01/12/09 Sun 02:45:23
〉0番様
たにを出していいかと聞いたのは何を隠そうこの私です。
そーいえばたにが主役だったんだ!!
と0番様のカキコを見て思い出しました。
ごめんよたに・・・。
たにが主役ということを念頭に起きつつ頑張ります。
かよちゃんとまとぶんってそーいえば書く人少ないですね。
確かに自分の書いた物を読んでも楽しくない、
私に至っては自分の書いた物は見たくない・・・って感じです。
うお~~~何でこんなんしか書けないんだ~~~ってなるから(笑)

とゆーことで(?)かよちゃんとまとぶんをもっと本編に(って本編がどれかわからないけど)絡ませよう作戦、始動です。

あらっ‥ No: 168

投稿者:836番 01/12/09 Sun 02:03:26
何か変ですね、ごめんなさい。「大人になろうとするタニ1、2」です。いきなりタイトルに「タニ1」って‥‥(^^ゞ
「3」の前にちょっと休憩。あるいはどなたか続きどーぞ。
なんだか固定ハンドルが恥ずかしい836番なのでした。

タニ2 No: 167

投稿者:大人になろうとする 01/12/09 Sun 01:57:29
「おいっ!」
急に声をかけられて振り向くと、いつの間にかりかが立っていた。
「ちょっと聞きてーんだけどな。あいつ、タニ、おまえんとこでは喰ってるか?めし」
「‥‥食べてますぅー」
「ほんとか? ちゃんと食べてんのか?」
「食べてます‥‥ただ‥‥あのう、ちょっと、量はすごく減ってるンですけどぉ‥」
「‥あいつ、やっぱり。なんかここんとこ、元気は元気なんだが、力入ってねえんだよな。なんだ? どっか悪いのか?」
ねったんは困ったように、座ったままで、「‥‥りかさーん‥‥」と眉をハチの字にして、立っているりかを見上げた。
その顔を見てりかはハッとした。(俺か‥?)
「タニくんはあ‥、ここにいる誰とも違いますよー。本当に汚い物や、悲しいことは見ないで生きてこれたんですよう‥、りかさぁん‥」
どうしたらいいか分らないというような顔でねったんが言うのを、背後に聞きながらりかはその場を去った。

「タニ、ちょっと来い!」その夜りかはタニをベッドではなく、ソファに呼んだ。タニは素直にりかの隣に座ると、その肩に顔を埋めてきた。
「タニ、おまえな、俺に言いたいこと、あるんじゃねえのか?」
タニの肩に手をまわし、その耳たぶを柔らかくいじりながら聞いた。
「なんで?なんにもないよ」
タニはくすぐったそうに、気持ち良さそうに目を細めた。
「いや、なあ‥‥」
りかは困った。切り出したはいいが、どうしたものか。ワタルとは2度と寝ないと約束すればいいのか、だが、正直そんな約束を守る自信はなかった。
何しろ考えてやっていることではないのだ。困って色々考えながら、なおも耳を愛撫していると、たまらなそうにタニが唇を寄せてきた。

タニ1 No: 166

投稿者:大人になろうとする 01/12/09 Sun 01:55:50
りかは部屋で食事をしていた。特別に毎日届けさせている青麦屋の手作りパンだ。香ばしくてかりかりとして、絶妙な味だ。
(いい匂いだ)とカルピスバターをぬりながら、昼から御満悦のりかだった。
ふと見ると、となりでニコニコとりかを見ているタニが何も食べていないのに気がついた。
「タニ、お前は食べないのか?」
「うん、今そんな腹へってねえし。後で厨房でねったんと喰うから平気」
タニは、りかさんが御飯食べてるのを見てるだけで幸せ!とでも言うような顔で見ている。
(そういえばここのところ、こいつが俺の部屋で物を喰ってるのを見ないな‥)

「ごちそーさまー、ねったん、おいしかったー!」
「って、タニくん、半分も食べてないじゃないですかぁ」
「う~ん、そうなんだけど。腹一杯なんだ、もう。」
「あ、じゃあ、俺洗濯行ってくっから!」
ねったんはタニの食べ残したお皿を見ながら、ふぅーっとため息をついた。

一気に行ってしまったんですね・・ No: 165

投稿者:HT 01/12/09 Sun 01:32:59
のる×ぶん、出会い編。胸があつうううくなりました!!
続きが待ち遠しいけど、Kさん。体壊さないでね!
あなたがいなくなったら困るのよ~

また、のる×ぶんの続き。こんなのでいいのかなぁ・・・って思うけど
色々浮かんじゃうのよねー。芸能プロダクション編、行きます!

。。。金髪サラサラストレートのぶんは長めの前髪のせいで、轟社長と目を
合わせずにほんの少し会釈した。
(何だってこんな成金趣味のオヤジに会わなくちゃいけないんだよ!)
すねた目はのるにこう言っているようだ。のるは諭すようにぶんの肩に手を置き、
「うちの一押しなんです。綺麗な瞳をしているんですよ」
言いながらのるはぶんの前髪を上げてみせようとする。
「バチッ」ぶんはその手を払いのけて言う。「やめろよ!」
「ハハハ。なかなか骨があるじゃないか。私は美しいだけじゃもう物足りないんで ね。こういう子は面白みがあっていい」轟社長はじっとぶんを見続けている。
「あっ、では・・・使って頂けるんですか」
「即答はできない。内部で試させてもらうよ」

トドの傍らに立って一部始終を見ていた秘書かしげが言う。
「まずは社内で一ヶ月泊り込みレッスンを受けてもらいます。
ダンス・声楽・芝居等それぞれのプロが指導にあたるので彼のスキルはかなりアップするでしょう。
そして最終日にオーディションがあり、合格者1名が主役の座を勝ち取るのです」

(えっ?泊り込み?)のるのマンションで兄弟同然で暮らしてきたぶん。
どんなわがままを言っても優しく受け止めてくれたのると1ヶ月も離れて暮らすなんて絶対にできなかった。
(イヤだよ、のるさん)

のるも動揺した。何をしでかすかわからないないぶんに今まで何度も冷や汗をかいてきた。
でも俺が困った顔をするとすぐに折れてきた。そんなぶんが愛しくて他人の手に預けるのが辛い。だが仕事だ。勤めて冷静に言う。
「ぶん、行ってくれるね」(ごめん、ぶん・・・)

ぶんはのるの眼差しに頷くしかなかった。のるさんを困らせたくない。
生意気な言動とは裏腹にぶんの心はいつものるに従順だった。

「商談成立ですね。乾杯でもしましょう」かしげがどこからかワイングラスを
持ってきた。トドものるもグッと一気に飲み干す。トドは上機嫌だった。
不機嫌そうなぶんを見るにつけ自分はますます快感になっていく。そんな男だ。
「のる、預かり金だ。これで2~3年は仕事をしなくても暮らせるだろう」
のるもぶんも机の上に高く積まれた札束に茫然とした。
「有難うございます。では1ヶ月後に」

「ちょっと待てよ、こら。それまで面会にも来ない気かよ」ぶんが焦っていうと
「ハハハ。まだお兄さんがいないと眠れないのかい?」トドがからかう。
「うるさい!」涙が零れそうになるのを必死で堪えているとかしげが後ろから囁く。
「私が力になりますから」
ぶんは背筋にぞくっと来る物を覚え、
「もういい。帰れよ、のる」と言い放った。
いつのまにかかしげの手はぶんの腰を支えている。
「部屋まで案内しましょう」

ぶんは美しい秘書かしげ&偉大な社長トドの間で翻弄されてしまうんでしょうね。
長い割にまた物足りないっすね、H度。勉強不足・・・

トウコちゃん続き・ちょっと横道 No: 164

投稿者:ショーコ 01/12/09 Sun 01:04:27
0番様、大好き(^^)
もっと、どんどん書いて頂きたいです。
私はと言えば、ドキドキ系に行く前に、亜ほのぼの系とでも言いましょうか。
こんな感じになっちゃいました。(ほのぼの系になりきれない(^^;))
それから、すみれ様、オサちゃんにいい人見つけました。
そのうち書きますね。
********************************

「あっ、そっちの廊下の方の部屋は止めといた方がいいよ。」
かしげが、長い廊下を曲がろうとしているトウコの袖を引っ張った。
「どうして?轟さん、空いてたらどの部屋でも良いって。」
「まぁ、好きなら良いけどさ。夜毎の惨劇。」
「惨劇?」
「うん。絶叫マシーンも真っ青なの。この辺。」
「たくっ、訳わかんねぇ。」
「うふっ、そのうちわかるって。
僕はヤだな。眠れなくて隈が出来ちゃうもん。」

その時、当の廊下の方から、誰かが走ってきて、かしげにぶつかった。
「ゴメン」
そう言って走り出そうとする。
「タニ!なにかあった?目が真っ赤じゃないか。」
「何でもない、大丈夫。」
顔をそむけてタニが二人の間を走り抜けて言った。
「リカさんとなにかあったのかな?
それか、リカさんが何かしてるか、どっちかだ。」
「あいつは?」
「タニ。リカさんのペット。絶叫マシーンの一部。」
「お前なァ、人にモノ説明するときは、わかるように言えよ。」
かしげはトウコの抗議を無視して歩き出した。

階段を下りて、階下の部屋を説明しながら、
やがて、二人は食堂にたどり着いた。
「いまの時間なら、たいてい誰かいるはずなんだ。」

食堂のテーブルをいくつか並べて、大きなシーツにアイロンをかけていたキムが顔をあげた。
「キム、お客さんだよ。部屋の掃除とか、よろしくね。」
「あっ、はい、あの・・・・」
「あっ、そうか、名前きいてない。
なんて言うんだっけ?」
「トウコ・・・・」
「トウコ、だって。のあも、ちー坊も、食事の用意一人分多くなるね。」
せっせと豆をむいている二人に声をかける。

「あのー、かしげさん、ちょっと聞いても良いですか?」
「うん?」
「トウコさんて、鮮血とか流血とか・・・血を見るの好きってことは・・」
「さあ?・・・結構好き?」
「何でだよ、まったく。」
(良かった、とりあえず、洗濯が大変てことはなさそう)
とホッとするキムちゃん。
「じゃぁ、シャツとか、引き裂くの好きってことは?・・・」
キムの傍らで、せっせと繕い物をしていたミズが、ぼそっとつぶやく。
「うーん、そっちの方は趣味かも・・・」
「どうして、そうなるんだよ。」ムキになるトウコ。

「へーー、珍しいやつだな」
うつむいて、何か描いていたアサコが、顔も上げずに言う。
「オ-ゥ、それがフツウなのデース。アサコさん、チョット変なのデース。」
「ちー坊さん」
キムが慌ててちー坊の口をふさごうとする。
「悪かったな、変で。」
アサコは不機嫌に応えて、また絵を描くことに戻ってしまう。
「アサコさん、さっきからず-っと、機嫌悪いんですから」

「ふーん。アサコ、オサは?」
オサがどこで何をしているのか知っていて、かしげがきく。
「貸し出し中・・・」
「貸し出し・・・って、お前!あいつはお前の大事なものじゃないのかよ」
「なんだよ、お前」
怒っているトウコを不思議そうに見上げてアサコが言う。

「こいつ?こいつ、ねずみだよ。正義のねずみ。
僕が捕まえたんだ。」
「捕まえたって、客じゃないのか?」
「それで、客になったの。コムをさらって行くまでの間。」
「わけわかんねぇ」
(やっぱ、わかんないよなァ、こいつの言ってること。
よかった、仲間がいて)と思うトウコ。

「コムさんをさらうって、何のことですか?」
のあが顔色を変えて、かしげとトウコに詰め寄る。
「さらうって言うのは、さらうことでしょ」
「だ・か・ら、それはどういう・・・」
「ひと聞きが悪いな。返してもらいに来ただけだ。」
「何だ、それじゃ、お前も貸し出してたんじゃん。」とアサコ。
「そうじゃなくって・・・!」(もうヤだ、こいつらと話してるの)

「だからね」
「かしげさんはもう説明しなくていいです。」
「じゃぁ、いいよ。もう話してあげないから、面白いのに」
「えっ、面白いんですか?えっ、なに、どんなこと?」
「キム、ミズ、聞くなー」
「のあは聞かなくてもいいよ。のあだけ教えてやんなーい。」

輪になって、ひそひそと話しているかしげ達を無視して、
アサコが立ちあがった。
「俺、もう寝るわ。お前どうする?俺の隣の部屋空いてたと思うけど」
「あっ、じゃあ俺も」

「ああっ、だめだよ。トウコは僕の部屋、
じゃなくて、斜め前の部屋なんだから」
「なんで?」
「なんでも。じゃ、皆お休みー。つづきは明日。」
「えぇー!」
結局よくわからない皆。
うれしそうに、トウコをひっぱって行くかしげ。
不機嫌に出て行くアサコ。

入れ替わりに急いで入ってくる壮君。
「あれ、今、アサコさん居なかった?」
「あっちのドアから出ってったとこ。」
「轟さんがお呼びなんだけど」
と、また急いで飛び出して行く壮君。

で、このつづきは、ドキドキ系(?)で。

何何?(ワクワク) No: 163

投稿者:管理人 01/12/09 Sun 00:39:57
ワタリカ同好会様はこれはチー坊は誰を呼ぶのかな?
それとも??
いやー私もワタリカ愛好会にいれてください(笑) 大好きかも っていうかツボ
他にツボはないかねー
今結構みんなに話題のダンスピコンビ なおちゃん×ゆうかなんていかがでしょ?
ゆうかはねったんのモノ?

でもここの掲示板の人は誰と誰のカップリングが好きな人多いのかなー
一回統計とりたいねー
そういえばほのぼのギャグ とも言えるモノは誰も書かないのかな?
っていうかPART1のあの、ねったんの淡い恋心やtomoyoかしげのギャグはなし?!
あー見たいけど私にはかけないのー

チー坊の部屋 No: 162

投稿者:ワタリカ愛好会 01/12/09 Sun 00:29:25
小さいざらざらした舌がリカの手やあごをしきりに舐める。
開かれたワイシャツの胸の部分にすっぽりと入りこむとそこが気に入ったのか
更に嬉しそうに胸や首筋を舐め上げていった。
「タニっくすぐったいよ・・」
「ミャーミャー」
子猫のか細い声がどこからか聞こえる。

「えっ!?」
目を覚ましたリカの目に飛び込んできたのは産毛の様にふわふわした
小さな塊だった。
「くらら~~~」
リカはとろけるような笑みを浮かべてその塊を持ち上げると何度も口づけをした。

そこはチー坊のベットだった。
子猫用のミルクの小皿とリカ用のホットミルクを手にチー坊が寝室に入ってきた。

チー坊はいつも通り何も聞かない。でも何もかも分かっているのかも知れないな。
そう思いながらリカはここでの一時を今日も楽しんだ。特に今日は・・・

萬教授との再会はあまりに衝撃的だった。忘れようにも忘れられない。
だが今はここでの生活が全てで、もうここでの思い出以外必要でないくらい色々なことがあった。
ワタルとのこと、タニとのこと。ワタルのことをこんな風に思える日がくるなんてあの頃考えられただろうか?
タニだってそうだ。今じゃあすっかり心の支えになっている。
だが教授のことだけはダメだ。あの人だけは・・・・

赤ん坊をあやすようにくららを抱き上げたり風呂敷でくるんだりしながらも、リカの心には萬教授との思い出が暗い影を落としていた。

0番様の続き 真飛×かよこ No: 161

投稿者:管理人 01/12/09 Sun 00:28:03
きむちゃんは言った。
「なんであんな寒いところでいたんですか?」
と少々怒り気味
「・・・」
「風邪をひいたら困ります なので二度とあんな真似しないでください では」
とキムちゃんと壮ちゃんは出て行く。
二人に連れてこられた先はまとぶんの部屋。
ひとときのはりつめた空気が二人の中に流れる。
かよこは言った
「俺 これからどうすればいいのかな」とかよこは言う
ま「・・・」
「俺はわたるさんに目をつけられたのか?それとも遊びなのか」
ま「・・・」
「俺はこれからも呼ばれるのだろうか? そして」
とかよこが言った。
いきなり真飛はかよこの腕を引きの目を見て
「絶対わたるには渡しはしない! 俺が約束してやる 絶対渡さない」
かよこはいきなり言った真飛の言葉に驚いた。
(何故わたるは俺の大事な人を狙ったんだ わたるは誰でも良いのか?)
「ゆ・・・う・・・」
二文字の名前を呼んでしまった時には真飛の腕はかよこの腰を抱き唇を小さく重ねた後
その小さい唇を舌であけかよこは腰がくだけた。
絨毯の敷かれた床でえりたんときむちゃんからもらったシーツが絨毯上に敷かれる。
真飛の指がかよこの身体をはべらせながら かよこを心酔させていく。
「お前は誰にも渡さない 誰にも」
と真飛はその言葉をいいながらかよこを初めてお互いを知った夜の日の如く愛しあった。

って事で 真飛かよこの噴水での行為は凄いですねー あははは
かよこが真飛を呼ぶのは「聖」 ってのもなんなんで「ゆう」にしました。
ちょっと恋愛小説だわ っていうか恋愛しかかけない?!
単行本の小説久しく読んでない
K様の言っていたので
シメXノル、マリコXノル、ノルXマミXイシXタモ、組抗争などなど。
シメ×ノルはちょっと濃すぎるかな?!って感じはあります。
マリコ×ノル これ見たい!
そうそう 兄弟は別板でやった方がいかもしれませんね
って事で明日にでも別板たてますね 書いてやってください ホストの世界へご案内

トド・リカ・バン? No: 160

投稿者:ワタリカ愛好会 01/12/09 Sun 00:04:20
確かにタニちゃん、なにげに芯になってたりするかも。ほっとけない愛すべき
キャラですもんね。でも今回、話はちょっとずれます。

タニが目を覚ました時、珍しくリカは身支度を終わらせていた。
細いストライプの三揃えのスーツである。黒燕尾と甲乙つけがたい格好良さだ。

「リカさん、どうしたの~?ヤクザの出入りみたい!!カッコ良すぎ!!!」

ベットに起きあがったタニの足元にはシーツが巻き付いている。

「おうっ、起きたか。そのヤクザの出入りだ。お前も行くか?」

「えええ~~っ!?」ドッスンッッ「痛てええ~~」

期待どうりのタニの反応とずっこけぶりにリカは声を立てて笑った。
だがそれまではシャツのボタンを留める指先が震えるほど緊張していたのだ。

「ははは、冗談だよ。ボスのところにちょっとな。」

タニもハッとして顔をこわばらせた。ワタルを狙った凶弾に倒れた直後に胸を患い、
その後も何かと静養を強いられここ半年間リカは仕事らしい仕事をしていない。
「リカさん、リカさんが出ていくときは僕も一緒だからね!!」

「出ていきゃあしないよ。それに安心しろ、俺がお前を手離すわけないだろーが。」

意を決して轟の部屋の扉を叩いた。

「リカか、入れ」
轟の声はいつも涼しげだ。だが今日のその声はむしろ冷たく聞こえた。
革張りのいつもの椅子に腰掛けた轟の他に、扉に背を向けてもう一人誰か居る
ようだ。だが緊張したリカには轟の姿意外目に入らなかった。

「リカ、体はもういいのか?」
「ええ、ボスもうすっかり。そろそろまた仕事にも戻ろうかと・・・」
リカが答え終わるのを待たずに轟が言った。
「ブレインの方でやってみないか?」
「えっ??・・・・・・・」
「いや、もともとお前みたいに頭の切れるやつを現場で危険な目に合わせるのも
なんだと思ってたんだ。現場の仕事を全て理解した上でアタマの方で頑張ってもらいたいんだがね。」
「組をはずされるってことですか・・・」
「おいおい、勘違いするなよ。もっと上で働かないかと言ってるんだ。お前を強力に推す人間がいてな」

轟の前に座っていた男の影が動き、ゆっくりとリカの方を振り向いた。

「萬教授!!!」

喉からうなるような声を発しただけで、リカはその場に立ちすくんだ。
リカの驚愕の表情を見て轟はにんまりと笑みを浮かべた。
『思っていた通りだ。この二人、ただの師弟関係だけではないな。』

「教授、ご無沙汰しています。その節は。ボスっ、少し考えさせてください。」
やっとの思い出でこれだけ言い残すとリカは逃げるようにその場を立ち去った。

『萬教授。どうして。教授がこの組のブレインの一人だとでもいうのか。俺はまだ奴と離れられていなかったのか・・・』

萬はリカと香寿が籍を置いていた法学部の教授だった。
大学院への進学が決まっていたリカといつもトップクラスでリカより更に優秀だった香寿の二人ともが突然自分の元を去った時の萬の
落胆ぶりは尋常ではなかった。
その香寿は今は警察権力の頂点を目指している。そしてリカは・・・・

リカの動揺は消えなかった。このままタニと顔を合わせたくない。
部屋に戻る途中、書斎の扉を開き中に滑り込んだとたんリカは激しいめまいに
襲われその場に崩れるように倒れた。

「おう~~リカさん!!どうしましたー?大変です~。」
チー坊は読みかけのロシア語の本を放り出すとリカに駆け寄った。

「大丈夫だ。騒ぐなっ。タニは呼ばないでくれ・・・」
それだけ言うと再びリカの意識は遠のいていった。

0番さん No: 159

投稿者:覚えてますよー 01/12/08 Sat 22:51:23
「タニちゃんが主役」っていうの覚えてますよーー。今現在どうなってるかはよくわかんないけど‥‥(^^ゞ もしかして、どんどん芯になっていったりして?

伸びてますね No: 158

投稿者:ひゃー 01/12/08 Sat 22:39:32
パンを食べるりかちゃん、くららを飼うりかちゃん
良いですねー。
ああ密かにドクターケロの隠れファンです。

おー すごい No: 157

投稿者:管理人 01/12/08 Sat 22:28:56
0番様の気持ちわかる!!
そうなんですよねー 自分で書いたものを自分で見ても?ね??
なので私も皆も書きましょうね。
そういえばタニが主役だった なんか主役バラバラですね。
あー 0番様 かよことまとぶんはちょっとそこでやって欲しかったかも?!
でそれを全部見るわたるリカも楽しいかもー
あははは
っていう事でアデュー1000daysでトートとフランツとルドルフの闇が広がる聞けて
嬉しいしぶんちゃんの可愛さにやられました。
私も書くぞ

No: 156

投稿者:ワタリカ愛好会 01/12/08 Sat 22:02:11
わ~~い
0番さんだ!!

その独特なシュール(?)ともいえる文字運びが大好きです。

また出ていらして下さいね。

ドクター(ちょっとだけ)登場 No: 155

投稿者:ワタリカ愛好会 01/12/08 Sat 21:43:07
近頃轟組では大きな仕事が無い。
ドクターケロの仕事はもっぱらユウヒの虫歯治療と若い組員の小競り合いの傷の手当てくらいのモノだ。
まあその中には、夜張り切りすぎて付いた傷も相当数あったが・・・

タニが血相を変えて飛び込んできた時もドクターは若いモンの歯形とも、殴られた跡とも取れるアザに湿布を
貼ってやっていた。

「どうした?タニ?しばらくぶりだな。リカは元気・・・・おい、リカに何かあったんじゃないだろうなっ。」
全速力で走って来たタニは息がつけず、まだ言葉が出なかったが全てを察したドクターは次の瞬間もう診察カバン
を手に部屋を飛び出していた。

「・・・・・」
ケロは無言のままリカの体をざっと診終わると、静かに栄養剤と抗生物質の入った点滴をリカの細い腕につき刺した。

「安静にすることだ。とにかく安静に。動けるようになるまでは毎日点滴だ。食事は、まあ食べれればだが何か好きなモノを、
何でもいい。そして起きあがれるようになったら・・また別荘、かな・・」

「別荘っ、イヤ・だ・・いやだっここを離れるのは・・・・」
ようやく目を覚ましたリカが、熱にうなされながらもドクターの言葉に抵抗した。

リカは夢の中でずっと白くて柔らかいものを抱きしめていた。子猫のくららだ。
実はリカは「アルプスの少女ハイジ」が大好きだった。
でも「ハイジ」ではバレバレである。
強面の極道としては小っ恥ずかしい。頭をしぼって「くらら」と名付けた。
小さくて真っ白で、ヨーロッパ風の女の子の名前を付けても怪しまれないだろう。
(いや、十分に小っ恥ずかしい)
その愛してやまない「くらら」と離ればなれになんか暮らせない。
リカは必死だった。

「ああ、わかったよ、リカ。ここで静養するんだ。今度こそ安静にしてるんだぞ。」
念を押してドクターは帰っていった。

部屋の外まで送りにいったタニにドクターは言った。
「あの二人には困ったモンだ。」
「えっ・・・・」
「ワタルだろ?お前があんなになるまでリカを、う~んその、まあ色々するはずがないからな。
だがあれは酷すぎる。胸を悪くしてから体力も十分快復してないんだ。
お前に言っても仕方ないことだが、とにかく気をつけてくれよ。」

タニの肩をポンッと叩くとドクターは仕事に戻った。

No: 154

投稿者:0番 01/12/08 Sat 21:19:42
ショーコ様、かよこちゃんは刑事でも怪盗でもいいのです(笑)お好きな方で
どうぞ。
しかし、読んで下さる方がいるのはうれしいけれど、かよこちゃんを書いて下さる
方がいないのでは私の欲求不満は解消されません(泣)自分で書くのは楽しい
けど、自分で読んでも楽しくないです(号泣)

たまに行方不明者が出るほど広い轟邸。
その一室にて、いいところでかよこちゃんをまとぶんにかっさらわれたワタルくん、ヤケ酒ならぬヤケ牛乳。
何故かつき合わされているリカちゃんはいちご牛乳。
健全といえば健全ですが、ワタルくん、まだ成長する気なのでしょうか。
あまり成長しすぎるとコムちゃんやコムちゃん、コムちゃんなどが大変そうな気がします。
バケツで牛乳を一気するワタルくんに対抗し、一升瓶でいちご牛乳のリカちゃん、
ふと窓の外に目をやり、つぶやきました。
「白鳥が水浴びしてるな」
「え?どこで?」
「あー、見んな見んな、目の毒だから」
手を振るリカちゃんの制止も聞かず、ワタルくんは立ち上がって外を見ます。

よく行方不明者が出るほど広い轟邸の庭。
その一角にある噴水で、小さな顔と長い首のかよこちゃん、一糸まとわぬ姿で水浴び中。
真っ白な体がびっしょり濡れて、艶めかしいことこの上なしです。
「なんであんなとこで水浴びなんかしてんだ?」
この寒いのにとつぶやくワタルくんに、心底あきれた表情のリカちゃん。
「……っとに鈍いな、おまえ」
「なんでだよ」
「ありゃおまえへのあてつけに決まってんだろ。誰がこんな夜中に水浴びしたいかよ。
おまえなんかに触られた体でいたくないって言ってんだ」
むっとするワタルくんにかまわず続けるリカちゃん。
「それに、わかってんだろ。
オデット姫には、ジークフリード王子がつきもんだって」
水を浴びつづけるかよこちゃんの細い腰に、力強い腕が絡みつき、引き寄せます。
自分も濡れるのもかまわずまとぶんがしっかりと腰を抱くので、かよこちゃん身動きが取れません。
雪のように白い肌が紅潮し、桜色に染まっていくのがわかるようです。
「おまえじゃオデット姫にあんな顔させられないだろ」
澄んだ瞳がうっとりと閉じられて、かよこちゃんは立っていられない様子。

「あいつらあのまま最後までやる気じゃないだろうな?」
「さあねえ。別にそれでも平気だと思うけど、そろそろ底抜け脱線ボーイズがお出ましになるだろうよ」
なんだそりゃとワタルくんが聞く前に、邸内からシーツを引きずったキムちゃんと
バスタオルを持った壮くんが駆け出してきます。
やるなら部屋でやってくださいとお願いしているらしいあたり、
おまえら敵味方じゃなかったのかいと誰かツッコミを入れてもよさそうな光景です。

どなたかタニちゃんを出してもいいのかなあとおっしゃっていたようですが、
パート1のおおもとの設定で、0番は役らしい細かい設定は何もしなかったのですが、
「タニちゃんが主役」ってことだけ一応書いたんですよ(笑)
今現在、私以外のほとんど全ての方が忘れ去っていることと思われます^^;
今となってはどうでもいいことではありますが(笑)

りかたにけろ No: 153

投稿者:Z 01/12/08 Sat 21:14:50
かぶったことなんて全然かまわないですよ~!

りかはゆっくりと目を開けた。
「りかさん! ドクター!りかさん、目―覚ましました!!」
たにの呼ぶ声に、ドクターはソファから立ち上がった。
「やっと気付きましたか」
りかは窓の外を見た。
既に空は暮れかけていて、夕日の赤い光が部屋に差し込んでいる。

「何でドクターがここに・・・?」
「おれが呼んだんだよ」
たにはりかの手を握りながら答えた。
「りかさん、体調悪そうだったから」
「ちっ 余計な事を・・・」
りかは不機嫌そうにたにの手を振り払った。
「余計な事じゃないですよ」
ケロは口をはさんだ。
「体が完全に良くなっていないのに、かなり無茶をしたようですね」
りかはケロに背中を向けた。
ケロはたにに視線を向け、ゆっくり首を縦に振った。
たにはうなずいて、静かにりかの部屋から出た。

ケロは背中越しに声をかけた。
「りか 何で今更わたると?」
りかはケロの顔を見た。
「長年あなたの体を診てきてるんだ。それくらいわかる」
りかは小さく溜息をついた。
「別に俺が望んだわけじゃねーよ」
「それでもわたるとの関係があったのは事実でしょう
 あなたはたにを大事にしてると思ってたんだが・・・」
天井を見ながらりかは言った。
「わたるとのことはあいつとは関係ない
 言っとくがわたるが悪いんだぜ さっさとやっちまわねーから」
「それがあの人の愛情なんだ」
「俺には理解できねーよ」
ケロはりかの整った横顔を見つめた。
そして、細い髪の毛を撫でつけ
「体が治るまでは程ほどにしてくださいよ まーあなたに言っても無駄でしょうけどね」
と言って微笑み、椅子から立ち上がった。
りかはドアに向かうケロの後ろ姿を見ていた。
ケロはドアノブに手をかけて、りかの方へ振り返った。
「たにが不安になってる。大切に思うなら安心させてやれ」
そう言って部屋を後にした。

ケロが部屋の外に出ると、正面にたにがしゃがんでいた。
ケロの姿を見ると不安そうな顔をして立ち上がった。
「ドクター・・・」
「心配するな。りかは大丈夫だよ」
そう言ってたにの頭を手の平でポンと叩き、ドクターは去って行った。

恐る恐るドアを開け、りかの様子を伺うたに。
「こっちに来いよ」
りかに言われてベッドへ近付いた。
しかし、その表情は不安そうなままだった。
そんなたにを見て、りかは少し胸が傷んだ。
ベッドの脇にたどり着いたたには今にも泣きそうな顔をしている。
ただりかがわたるに抱かれたからという理由だけではなく、
コムと話したことで自分の身勝手さに気付き、自分が情けなかったのだ。
りかはたにの首根っこをつかみ自分の顔に引き寄せ、たにの目を真っすぐ見据えて言った。
「お前が不安になる必要ねーんだよ 俺はお前だけだって言っただろ?
 だからそんな顔すんな」
そう言って自分の唇にたにの唇を重ねた。

    俺もこいつに相当いかれちまったみたいだな

りかはキスをしながら心の中で苦笑した。

すぐにケロを呼びに行ったたにのその後を書いた後になんとか繋げる為
無理やりコムに会いに行った後のたにの感じもいれてみたものの・・・
おかしくないかしら・・・?

No: 152

投稿者:便乗 01/12/08 Sat 21:11:40
「あーもーまったく、こいつらぁ~、しょーがねえなあ。こんなにしちゃって‥‥たいがいにしろよー。そのうち死ぬぞ~」
ドクターはあきれ顔でりかの傷の手当てをし、栄養剤を打った。
「タニ、医者にできることはそんなにない。休養するだけだ」

りかを運んでもらって部屋に戻ったタニ。静かに眠るりかの横に座ってじっとその横顔に見入っている。首筋についた愛の印(ワタルさんの‥)を見つめながら、コムとの会話を思い出していた。
「俺が、勝手なんだよな、きっと‥。」「りかさんは‥‥りかさんなんだ」
首筋のバラ色のあざに指を伸ばし、そっと触れてみる。
すると、ワタルがりかの首筋に唇を這わせている光景が頭に浮かび、激しい嫉妬と悲しみの波に突き上げられてしまった。心臓がどくッと音を立てたような気がした。タニは驚いて指をはなした。
「でも、俺、今はまだ、そんなに大人になれないよ‥‥りかさん‥」
どうにもならない自分の気持ちが悔しかった。

すごーーい(^^) No: 151

投稿者:ショーコ 01/12/08 Sat 20:55:57
伸びてますね、ツリー。楽しく読ませていただいてます。 Z様、どうぞどんどんつなげて下さい。ワタリカ愛好会?の皆様も。
私、コムちゃんが気の毒で、自分ではなかなかワタリカ書けないんです(^^;)
でも、ワタリカのドライで野獣な関係もなかなか好きなんですけど。
ノルぶんいいですねーー。いつかワタコムにもこんな日が来るといいな。

ワタルの部屋へ No: 150

投稿者:どっちもいいなワタリカ 01/12/08 Sat 20:03:39
疲れきって眠り込んだリカを一人部屋に残し、タニはワタルの部屋に向かっていた。
自分で付けたとばかり思っていた、リカの体中に残る昨晩の営みの証がワタルによる
物であったと知ったタニは今までに無い嫉妬と虚脱感にみまわれていた。

ドンドンッ、と乱暴に叩いたドアから覗いたのはコムの小さな顔だった。

「あっ、失礼。どうして、あっ、あの僕」
「さあ、入って。ワタルさんはまだ休んでいるけど。」

首まですっぽり毛布にくるまったワタルはまだ荒い寝息を立てていた。

「どうしたんですか?僕で良かったらお話を伺いますが」
落ち着いたコムの表情によけいタニの苛立ちがつのる。
「リカさんのことで話が。あのっ、リカさんと・・ワタルさんの・・」

優しい眼差しでワタルの背中を見つめるコムに、タニの怒りは行き所をなくしコムの落ち着きがカンにさわりだした。

「ワタルさんは昨夜遅くまでドライブで疲れているんだ。」
「えっ?ドライブ?」
「ええ、かなり遅くに車を出す音がしましたから・・・」

コムの表情にさっと影が落ちるのをタニは見逃さなかった。
「そのあとでリカさんと会っていたんですね。やっぱり・・・。」
コムは続けた
「リカさんって、いい香水を付けてるんですね。僕はその香りで昨夜は一睡もできなかった。
わたるさんは何もつけないから、タニ、あなたは気になったこと無いでしょう?」

タニはコムの言葉に身動きもとれず聞き入った。

「タニあなたはリカさんしか知らないんだよね。ここへ来てすぐにリカさんのモノになって・・・。
轟さんの玩具として、人形として生きていくしかなかった僕とは違ってね。ワタルさんにこうして
時々守ってもらっているけど、まだ僕は彼に愛されたことないんだよ。」

まだワタルに愛されたことがない。この最後の言葉にタニは愕然とした。
「そんな、でもワタルさんはコムさんあなたを・・・」
愛してる。そう言いかけてタニは口をつぐんだ。毎晩のようにリカに愛され、何も無い日さえタニはリカの愛を肌で感じることが出来た。
『僕はなんて身勝手だったんだろう。リカさんを独り占めしようなんて・・・』

「コムさん大丈夫ですよ。ワタルさんとリカさんのことは。なんていうか~スポーツみたいなモンですから。なんたって野獣どうしですからね。」
我ながら下手なフォローだなーと思いつつもタニ自身はすっかり気が鎮まっていた。

「あははっ野獣か、久しぶりに聞いたな。そうですねっ。」コムも笑顔をみせた。

「でもリカさんは病み上がりなんです。今朝も熱出ちゃってるみたいなんで、しばらくは控えるように
言ってくださいね。って言えませんよね~そんなこと。」

笑顔で顔を見合わせるタニとコムの間にかすかに通じ合うものがこの時出来たようであった。

「うう~~ん」ワタルが寝返りをうった。
「いけない、リカさんが起きていたら大変だ。部屋に戻って飲み物の用意でもしなくっちゃ!」

タニが慌てて部屋に戻ると、出かけたときと同じ姿勢のままリカはグッタリと蒼白な顔で眠っていた。
「やっぱり普通じゃないや。ドクターをよばなきゃ」

すぐにドクターを呼ばずに怒りのままにワタルの部屋に突進した自分に腹がたった。
『コムさんはあんなに自分を押さえて、でもあんなにワタルさんを愛していて・・・。
僕はなんだっ。結局自分がリカさんに愛されたいだけなんじゃないか!!!!」

ドンドンッドン

ワタルの部屋を叩いたときより何倍も力強くタニはドクターの診療所の扉を叩いた。

ノルXぶん 第7話 No: 149

投稿者:K 01/12/08 Sat 19:17:18
朝日がぶんの顔を直射した。

眠い目をこすりながらベットから起きると、温かい味噌汁の匂いがしてきた。
朝はいつも不機嫌なぶんだが、今朝はちょっとだけ違った。昨夜の事がおぼろげに甦ってくる。
(どんな顔して会えばいいんだ・・・)ぶんは恥ずかしくなった。

「おい、ぶん起きろよ。朝だぞー」稔の変わらないいつもの声にホッとする。
「おはよ。いい匂いだね。」
「早く顔洗えよ。今日は和食だ。久しぶりに食いたくなった。」
洗面所から戻り小さなテーブルに座る。目の前の箸を持つ稔の指先に、ぶんの胸は高鳴った。
「どうした?食わないのか?」
「えっ?ああ、ううん。」急いで味噌汁に口をつける。
「おいしい・・」
「そうだろ」稔は満足げに言葉を返す。
未だぶんは稔を直視する事が出来ずにいる。そんなぶんが稔にはたまらなく愛しく感じられた。

あの日以来のいつもの夜が来る。
稔もぶんも夜が近づくにつれ胸の鼓動が高鳴る。

誘うのは決まってぶんの方だった。
背後から首に手を絡め稔の耳にそっと囁く。
「ノルさん・・いいでしょ?」

いつもと違う意外な稔の言葉が返ってきた。
「お前、ホントに好きだなぁ・・・」
「・・・・・!・・なんだよ、ノルさんだって大好きなくせに!そんな意地悪いうなら僕一人で寝るからいいよ!あー僕は一人で寝るんだっ!着替えなきゃっ!」
稔の方をちらちら見ながら、これ見よがしに服を脱いでいく。
その姿に稔は抑えきれなくなる。
「ごめんごめん。わかったよ。膨れるなよ、俺が悪かった!なぁ、ぶん」
肩に手を置くと振り払われた。
「いいよ無理しなくたって。」少し拗ねてみる。
もう我慢が出来ない。稔はぶんの片腕をとると腰に手をまわし首筋を責めた。

「ぶ・・んっ」切なく甘い稔の声を聞くとそれだけでぶんは麻酔のように身も心もフワフワとなってしまう。
「ず・る・・いよ・・・。ノ・ル・・さん・・・ダメ・・・だ・・よ・・此処じゃ・・・」息も絶え絶えにぶんが言う。
「ぶ・・・」
「ここじゃダメ・・・だ・・って・・」少し離れてわざと焦らそうと試みるが稔の激しさには適わない。
「構・・・わない・・・ぶんっ」
「ノ・・ル・さ・・・」
稔は膝をつくとぶんの腰に手をまわし下へ下へと唇を這わせていく。
心地よい愛撫にすぐに力が抜け立っていることさえままならない。
「ヤダぁ・・こん・・な・と・・こ・・じゃ・・・」
稔の髪をわし掴みしたままぶんは気力を振り絞って告げる。
どうにか伝わったらしい。

稔は立ち上がるとぶんを抱きかかえベットへと向かう。この束の間、紅潮し目の潤んだ稔の顔にぶんは満たされていった。
「ぶんっ!」勢いを増した稔に身を委ねる。
細長い指と濡れた唇がぶんの身体に絡みつく。ぶんもまた滑らかな稔の裸体に指を這わせていく。
「ノルさ・・んっ・・僕もう・・・」
「ぶんっ・・黙って・・」

事が終るとあの日のように稔の胸に顔を埋めて眠るのが日課となっている。
そんなぶんの髪を優しく撫でながら稔は必ず「愛しているよ、ぶん。」と囁く。
(僕もノルさんを愛してる。ノルさんいつまでも僕を離さないで)遠くなる意識の中でぶんはその声を聞いている。

ノルとぶんが一番輝いた満ち足りた時だった。

Vol.1-出会い編 完

ここまでで終る予定でした。がっ、妄想は膨らみ続けております(笑)。
シメXノル、マリコXノル、ノルXマミXイシXタモ、組抗争などなど。
轟組からは離れられない・・・。

Vol.2整理できたら書きますね。
ノルXぶんもどんどん行っといて下さい。暫くはROM専になってしまうので。(懇願)。

ノルXぶん 第6話 No: 148

投稿者:K 01/12/08 Sat 17:44:05
(俺はもうすぐここを出るがこのぶんを上手く引き渡してもらえるだろうか・・・手荒な真似はしたくないが・・・)
長く熱い時が過ぎぶんが眠ると、稔はずっと今後の模索をしていた。

稔の腕の中で眠るぶんの目から涙が光った。
片方の指でそっと拭取る
「ん・・・あっ僕・・・」
「ごめん、起こしちゃったな。ぶん・・・素敵だったよ。」ぶんの額にそっとキスをする。

「ノルさん・・・ごめん僕・・・」
「んっ?」
「・・本当は僕ずっと貴方に抱かれたかった。貴方の噂を聞いて最初は信じられなかったんだ。
でもあなたの事を何度も聞くうちに・・・僕は・・・貴方が抱いたっていう奴らにいつの間にか・・・嫉妬してたんだ!自分で信じられなかったよ・・・だって僕は・・・」
この先は続けられなかった。

思いがけないぶんの言葉に愛しさが込み上げる。
「ぶん、もういい・・・いいんだよ」
ぎゅっとぶんを抱きしめる。
「ノルさん貴方が好きだよ。貴方に抱かれて僕は・・・・・。お願い!僕を離さないで。これからもずっと僕だけのノルさんでいて!愛しているんだ・・・」
「ぶん、俺もさ。こんなにも熱い気持ちになったのは初めてだよ。もう離しはしない。これからずっと2人で生きていこうな。愛しているよ。」
初めて聞く稔の言葉にぶんは満たされていた。

こんなにも満たされた感情があったとは。稔もぶんも初めて知ったのだ。そして互いに感動していた。
熱い想いに満たされながら2人は抱擁したまま眠りについた。

ノルXぶん暴走中(Vol.1=出会い編はまもなく完了。)ですが、りかXワタル気になります~。
この組み合わせって???だったけど今やダントツ。たに、コムちゃんも含めてどんどん行っちゃって下さい。

きゃーのるぶんが・・・ No: 147

投稿者:嬉しい 01/12/08 Sat 17:37:58
なにげにのるぶんがいっぱいで嬉しいです。
のるぶんファン作家のみなさま、楽しみにしてます。

がんばるんだ、のるっ。
トドさまに負けるなーー(笑)

ノルXぶん 第5話 No: 146

投稿者:K 01/12/08 Sat 17:14:20
食事を終え、いつものように稔が後からシャワーを浴びて戻った。ブルーのパジャマに着替え濡れた髪をタオルでワシャワシャと拭いている。

その様子をずっとぶんは見つめていた。
「こっちで寝ろよ」タイムリミットは近づいている。稔は今日から下で寝る事を決めていた。

忌々しいベット。初めてこの部屋にきた時の違和感がなんだったのかぶんはやっと分かった。

「いいよ」いつもなら喜んでさっさと寝に入るぶんの意外な言葉を聞いて戸惑った。
「なに遠慮してんだ?・・・そうか?そんなら俺が寝る」

あっさりと言い放ち稔はベットに入ると何かを考え込んでいるようだった。
そんな稔にぶんは苛立ちを感じた。
今は稔の言動全てが勘に触る。(僕の事など何とも思わないのか・・・)

そしてついに精一杯感情を抑えて口を開いた。
「あんた何者なんだよ。稔ってあんたしかいないよな。星組組長の秘蔵っ子だとか男を抱いているとか・・・あんたの事なんだろ?そうだよな。
こんな場所に部屋があるもんな。あんたには皆一目置いているしあんたが只者じゃない事は僕にだって分かるよ。」
「・・・・・・」(ついにきたか。)
「何とかいったらどうなの。ねぇ。」

「お前の言う通りさ。」
顔を真上に向けたままの姿勢を崩さず冷静に発した稔の言葉にぶんの怒りが爆発した。
「なんなんだよ!あんた一体今まで何人の男を抱いたんだ!僕に近づいたのもその為かよ!」
思ってもいなかった言葉までが飛び出した。
「ああそうさ、お前の言う通りだよ。分かっただろ俺がどういう男か。こんな奴なんだよ!」
ベットから起き上がった稔はぶんを直視して言い放った。
「じゃあ僕を抱いてよっ!」
「なっ・・・・」
これで出て行くだろうと確信していた稔は予想だにしなかったぶんの言葉に愕然とした。

「僕はもうあんたから離れられない。あんただって今いったじゃないか!その為に近づいたんだろっ!だったら抱いてよ!僕は・・・」
ぶんの目には涙が溜まって今にも溢れ出しそうだった。
「・・・・・・・・・・」
(俺はこいつの一体何を分かっていたのか・・・。)もう後戻りは出来ない事を悟った。
正直ぶんに対して稔も感情を抑えていたから、その必要のなくなった事に少しだけ肩の荷が下りた気がした。
先の事など考えても無駄だと。なるようになるのだ。深い溜息をつくと稔は顔を上げた。

「来いよ」優しくなった稔の声に促され、ベットに足を踏み入れると、ぶんは抑えてきた嫉妬を振り払うかのように大胆に稔の首筋から背中に手をまわした。
そして驚きで半開きになった稔の唇に自分の唇を重ねた。
稔はぶんの腰に両手をまわし優しく舌を絡ませながら、ぶんの身体を引き寄せると片腕の中に支えたまま鮮やかな手つきでシャツのボタンを外していった。
決め細やかな肌があらわになっていく。
ぶんは稔のしなやかな身体が触れる度にこわばるものの、時折触れる繊細な指先から稔の優しさが伝わってくるのを心地よく感じていた。

「本当にいいのか?」震えているぶんに気付いた稔が声をかけた。
「うん・・・・・」
(お前の過去の屈辱なんて俺が忘れさせてやるさ・・・)着ているものを脱ぎ捨てぶんに肌を重ねると唇を這わせていった。
「ミ・・ノル・・さっ・・・」(僕を気遣いながらも熱く愛してくれている・・・・・もっともっと愛して・・僕だけを愛して・・・)
「硬くならないで・・・ぶん・・綺麗だよ・・・・・」
「みッ・・・・・ノル・・さんっ・・」首筋にかかる稔の吐息と滑らかな肌の感触が陶酔へと導く。
ぶんの甘い声を何度と聴き稔もまたいつになく熱く乱れていく。初めて知る稔の迸る情熱にぶんは益々翻弄されていく。

月光が小窓から差し込み2人を照らし出していた。

かぶりまくり~ No: 145

投稿者:こんな時間から 01/12/08 Sat 15:26:37
リカタニかぶっちゃってゴメンなさーい

ワタルの部屋に向かわせながら実は何にも考えてない私・・・

ドクターを呼ぶタニに一票!

~翌朝~ No: 144

投稿者:便乗の更に続き 01/12/08 Sat 15:09:28
「うう~~ん。よく寝たー。あれっ、リカさん???」
タニはあわててベットを滑り降りると落ちていたシーツを腰に巻いた。

朝の日を浴びたソファーではリカがグッスリ眠り込んでいる。
「あちゃー、僕リカさんを追い出しちゃったんだ。昨夜はなんか疲れたもんなあー」
「でもこんな所で寝てたらリカさん体痛くなっちゃうよ。まだ完全に治ってもないし」

リカをベットに移そうと抱き上げたその瞬間、スルッと上掛けが落ちた。
大きく開いたバスローブの胸元から、汗で光るリカの胸と腹のあたりまでがタニの目に飛び込んできた。
首筋から胸には今ついたばかりというような鮮やかな赤紫色の無数の愛の印が。
肩には大きな濃い紫色の噛み跡までが見え隠れしている。
自分のしたこととはいえ、こうして朝の光の中で目にしたものはタニには強烈だった。

「う~~ん、ワタル。ダ・メ・・・」

だがベットに横たえたリカの口からもれたのはワタルの名前だった。

「そんな、リカさん。まさか・・・」

嫉妬の疑惑に負けてしまったタニは思わずリカの上掛けを剥ぐとバスローブの前を大きく開いた。
意識を失ったようにリカの体はグッタリと力無く、タニの行為にも全く目を覚ます気配すらなかった。
リカの裸体の隅々にまで目を走らせるタニ。

「おかしい。絶対おかしい。いつものリカさんじゃない。いつもの、僕を抱いたあとのリカさんじゃない。
ワタルさんだ、やっぱり昨夜あのあとワタルさんと何かあったんだ。」

怒りより悲しみでタニの胸は押しつぶれそうだった。

『ワタルには抱かれても、俺が抱くのはタニお前だけだ』

そう言ってくれたリカだった。タニも納得していたはずだった。
だが、このむなしさはなんだろう。

リカのバスローブを合わせ、上掛けも元通りにするとの丸い額にそっと手を触れた。少し熱っぽい。
目を覚ましたらリンゴでもむいてあげよう。
そう思いながらタニが向かったのはワタルの部屋だった。

ノルXぶん 第4話 No: 143

投稿者:K 01/12/08 Sat 15:03:57
ぶんが稔の事を知るのにそう時間はかからなかった。

ぶんの鋭い視線は変わる事はない。稔といる時を除いて。
訓練は段階に分かれているので、部屋で過ごす以外に稔と一緒になる事はすれ違う程度で後はあまりなかった。昼は食堂でとるのだが殆どが個々に済ませていた。

ヒソヒソと話しをする連中が増えてきた。この感じの悪さがぶんを苛立たせる。いつもの光景だが、今飛び込んできた言葉に一瞬耳を疑った。

「・・稔って抱かれた事あんのか?・・・」
「さぁ・・・そっちは聞いた事ねぇな」
(えっ?今確かに稔って・・・まさか・・・・・)ぶんの目が光った。

そういえばここ数日気になる話が洩れ聞こえてくる事が多くなっていた。

「稔さんっていつここから出るんだ?ここ出たら組まとめんだろ・・・」
「うちの組長も焦って・・・」
「やっぱ先代の秘蔵っ子は違うよなぁ・・・」

一番最初は
「一体何人抱いてんだ。み○るはよう・・・」
良く聞き取れなかったが、ぶんは悪夢を思い出し身震いをした。

あの時も・・良く聞き取れなかったが『み○る』=稔・・・身震いした時の最初の事を思い返す。
(稔って稔さんの事なのか?ウソだ!そんな筈ない。だってあの人は・・・)

(稔って言っていたのは間違いない。確かにこの耳で聞いた。)ぶんが今までに耳にした事を整理しようとしていたその時、
「(ヒソヒソ)出んだろ。お役も大変だな」ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべている。
「あぁ、でもよー、一度位稔さんに抱かれてみたかったよなぁ」
「無理無理、お前みたいな下っ端は・・・」
握り締めた拳に力が入る・・・ぶんの中に新たな感情が芽生え始めていた。

稔との生活はさして平凡だ。なんら変わる事はない。
たまには冗談を言い合ったりもするし身の回りの事は稔が全てやっている。
夜はあの夜以来一緒に寝る事もないのだ。さすがにぶんもわきまえたのかあの日の稔のように下で寝ている。たまに交代してくれる事もあるがそういう時は甘えるに限る。
それでも稔からぶんに触れて来る事はない。
あまりに屈辱の日々が多かったぶんの体は、ぶんの意に反し4~5日もすると熱いものが込み上げてくるようになっていた。
そんな時、ぶんはあの日のように稔の腕の中で眠りたいと思うのだがそんな事は言えなかった。

稔は冷静だった。近いうちにぶんが稔の事を知れば出て行く筈だ。今ぶんに触れたら取り返しのつかない事になるだろう。ぶんが稔を見限る事が先決だったのだ。
(これも俺の運命か。まあいいさ2度と同じ過ちを繰り返すまい。)淡々とした日々が続いていた。
共同生活が始まって2週間が過ぎようとしていた。

ここのところぶんは稔の事で頭が一杯だ。
(・・稔さんが抱いたのはどんな奴なんだろう?・・・・・)
想いが交差する。ぶん自身まだ気付かない感情が迸る。

食事を待っている時のたわいのない会話をしている時も稔の後姿に、ぶんは益々思いを巡らせていた。
(ねぇ本当なの?あのベットで一体何人抱いたの?)
稔の指先が目に止まる。鍋を振る手にぶんの想いが迸る。
(貴方はその手で一体どんな風に相手を抱くの・・・?)

「お前、ちゃんと訓練受けてるのか?しっかりやっとけよ身の為だぞ。」
「わかってるよ」ぶんは怒りで爆発しそうな衝動に駆られていた。
(なんだか今日のぶんは変だ。知ったのか?)少し淋しい気もしたがホッとしていた。
「しっかり食べとけ。明日は実地訓練だからな。ほら。」ぶんの大好きな海老フライを稔は自分の皿から一つ取り上げるとぶんの皿に移した。
そんな稔の箸を持つ指先に今度は淋しさが込み上げてきた。
(なんで僕は抱いてくれないの・・・?・・・・・・・・・えっ?今僕・・・・・・稔さん貴方が悪いんだ・・・僕は・・・)
ぶんの頭の中は稔への様々な想いが張り巡らされていた。

つづく

お詫び
前回予告しておりました「ノルXぶん、愛の一夜」は次回に変更させて頂きました。
ここにお詫びすると共に訂正させて頂きます。
次回はこの後すぐ・・・許して~(笑)

たに登場 No: 142

投稿者:Z 01/12/08 Sat 14:41:31
たにの目が覚めた時、時計は既に午前11時を回っていた。
ふと見ると、隣にいたはずのりかがいなくなっている。
   あれ~ りかさんもう仕事行っちゃったのかな
眠い目をこすりながらシャワーを浴びようとバスルームへ入った。
   ・・・・・ん?
たにはバスルームへと歩いている時、何かが視界の隅に入った様な気がした。
バスルームのドアを開け、改めて部屋の中を見渡してみた。
すると、ソファの上にクッション等で体を覆われて、顔しか出ていないりかを発見した。
   何でりかさんこんなとこで寝てるんだ?
そーっとソファに近づいてりかの顔を覗き込んだ。
見ると、元々白いりかの顔が一層青白くなっていた。
「りかさん?」
声をかけてみるが反応を示さない。
クッションを一つ一つどけて行くと、そこバスローブを羽織っているものの、前ははだけていて、呼吸と共に小さく上下に動いている胸が見えた。
たにはりかの身体を見てハッとした。
昨晩、自分が付けた傷とは別に、りかの身体のいたる所にあざがつけられている。
たにの顔は青ざめた。
「りかさん!」
たにはりかの肩を掴み、上半身を起こした。
りかの身体はたにの力によって動かされはしたが、りか自身の身体には力が無く、
頭も腕もぶらんと垂れ下がったままだ。
りかのぐったりした様子にたにはますます顔を青ざめた。
そして、考えるより先にドクターケロの所へ走り出していた。

ホッコリ編 No: 141

投稿者:便乗の続き 01/12/08 Sat 14:21:48
最近のリカの表情が穏やかなのはタニによるものが大きかったが、
実はもう一つ秘密があった。

『風呂敷ネコ。』今のリカの最大の関心事である。

女人禁制のこの屋敷。たとえそれが猫であってもだ。
それほど轟にとって「女」という生き物の存在はいまわしいモノなのだ。
(別冊「マミとダン」「タカコとマリコ」好評発売中)

そんな中ある雨の日、リカにうっとうしく・・いや、けなげに付いてきたのが小さな白い子猫だった。
屋敷で飼うわけにいかないことはリカにもわかっていた。
だがそのあまりに愛らしい様子に、気づいた時にはもう持っていた風呂敷にくるんでポケットに突っ込んでいた。
そして今はチー坊だけがリカのこの秘密を知っているのだ。

屋敷の唯一の離れにあたるチー坊の部屋。ここには謎がまだ沢山隠されているのだが・・・・・
今はリカにとっての憩いの場だった。
今日も洗濯中のタニの目を盗んで、新しい風呂敷と別のコサージュを幾つかみつくろって持ってきたのだ。
「僕の可愛い娘ちゃ~ん。」
リカが目を細めて優しく抱き上げる。小さな小さな白い塊が嬉しそうに飛びつく。

この小さな幸せがいつまでもタニとワタルに、そして轟ボスに知られません様に。

No: 140

投稿者:Z 01/12/08 Sat 14:03:28
その後を書いて下さってありがとうございます!
書いたことないんですけど、どーもそういうシーンって
難しそうでつい避けてしまう・・・。

いつか挑戦してみようかな~。

たには起きてぐったりしたりかを見てどんな反応をするんだろーか・・・

わたリカ No: 139

投稿者:便乗してい~い? 01/12/08 Sat 13:53:01
リカが押し倒されたのは調理用の大理石の大きなテーブルだった。

数時間前、いつにも増して興奮したタニから与えられた背中のひっかき傷に大理石の感触がひんやりと気持ちよい。

背中の傷と肩に広がる噛み跡にワタルが気付いた。

「くっそ~~」

タニが憎いのか、そんな跡を体につけられて嬉しそうにパンなど食べていたリカに腹を立てているのか、
それとも見通しのきかないコムと自分へのいらだちなのか・・・ワタル自身にもわからなかった。

わかっているのはそこに無防備な姿でリカが横たわっていることだけだった。

ワタルもかなぐり捨てるように衣服を脱いでいった。

月明かりに浮かぶ大きな逞しい体と細く青白い裸体。

二人の脳裏には数年前の長く激しい夜がよみがえっていた。

「うっ、何を・・・ん、ん、・・」
ワタルの力強い手がリカの口を覆った。
「此処で大声をあげさせるわけにはいかないだろ」

「んぐっっ・・・」
それでもリカのこもった声が厨房内にひびいた。

肩口ののバラ色のあざを睨み付けるながらワタルは何度も何度もリカの体をむさぼった。
タニのこともコムのことも、全てを振り払うかのように。

グッタリして息も絶え絶えのリカを更に押しつぶしそうになって、ワタルは初めて我に返った。
「いけねえっ」「つい昔に帰っちまった。こいつ、まだ病み上がりだったんだ。」

ワタルはまだ浅い呼吸のまま汗まみれのリカの体をバスローブで優しくくるむと、ふわりと肩に担ぎ上げた。

「どうしたものかな?俺の部屋にはコムがいるし、タニの奴怒るだろうな」

リカの部屋にそっと入るとタニの穏やかな寝息が聞こえる。
予想どうりベットは占領されていた。
「タニのやつ素っ裸で幸せそうに大の字になりやがって」

また嫉妬の炎を胸に感じながらソファーにリカの体を降ろした。
「こんな所でごめんな」
目覚めた時に少しでも楽なように、クッションをリカの体のあちこちに気を付けて優しくおし当てた。

部屋を後にした時、さすがのワタルももうクタクタだった。

わたりか続き No: 138

投稿者:Z 01/12/08 Sat 12:36:21
前回の訂正
 ガウン→バスローブ

一度は厨房を後にしたわたるだった。
しかし今はまた、厨房へと向かって歩いている。

厨房を出た後、わたるは行く宛てもなく車を走らせた。
自分の部屋には戻れなかった。何故ならコムが自分のベッドで寝ているからだ。

どの位車を走らせただろうか・・・。
邸に戻り、車を止めると、わたるは一直線に厨房へと向かっていた。
何かを考えた末の行動ではない。
ただ、頭で考えるより先に、足が勝手にりかのいた厨房へと向かってしまうのだ。
   俺は何をするつもりなんだ?
自問自答しながらも、確実に厨房へと近づいて行く。
厨房には、まだ明かりが灯っていた。
   りか、部屋へ帰っててくれ・・・
自分ではもう体を止められない、りかがいなければなんとかなる。
そう思いながら、わたるは厨房の入り口で足を止めた。
   今ならまだ引き返せるぞ。引き返すなら今だ!
だがその時、中でカタカタと物音がした。
   何だ?
わたるはつい覗いてしまった。
中にいた人物は入り口に人の気配を感じたのか、こちらへ振り向いた。
「わたる? お前部屋に帰ったんじゃなかったのか?」
そこには、先ほどと同じ、バスローブ一枚のりかがパンを食べる姿があった。
「なんだ お前も腹減ったのか?」
わたるは答えずにりかを見つめていた。
「いくら俺でも あんだけ激しい運動すりゃー腹も減るんだ」
と言ってパンを口に運ぶりか。
しかし、りかの口にパンが入る前にわたるはりかの腕を掴んだ。
たにとの話をするりかに、わたるはもう我慢ならなかった。
「・・・何だよ」
りかはわたるを睨みつける。
わたるは自分を睨んでいるりかの腕を引き上げ、強引に椅子から立ち上がらせると
りかの細い腰を引き寄せて口づけした。
突然のわたるの行為に驚きつつも、りかは静かに自分の唇を貪るわたるを見つめている。
わたるはそのままりかをテーブルに押し倒し、バスローブを一気に剥いだ。
わたるの目の前に現れたりかの身体は、昔よりも細くはなったものの、
変わらずに白く、美しく、完璧だった。
わたるはその全てに唇を這わせる。
りかは、されるがままにわたるの腕の中へ堕ちていった・・・。

>りかとの激しい時間に疲れ切ったワタルが、部屋に戻った来た。
というショーコさんの話に繋がりますよね。
勝手に繋げて良いでしょーか?

緋牡丹お檀part2 No: 137

投稿者:海辺の別荘:訪問者その3 01/12/08 Sat 08:58:33
「タニ、おまえ、料理してたんじゃないのか?」
「あっ!うん、そう。じゃ、あの、失礼します」
部屋に二人残ってしまったが、りかには檀に今さら自分からかける言葉が見つからなかった。
黙って檀を見るりかの胸には数年昔の記憶が蘇えっていた。

轟さんの幼なじみで親友だったマミさん。
2人で悪の組織を築きあげたが、轟が裏切りまみは惨殺された。
轟の下で組は今のように大きくなったが当時まみのサイドについたものは、もちろん酷い目にあったし、まだこの世にいるものは少ない。
仲の良かったまみと轟が仲たがいした原因は、今思えばやはりりかだったのだろう。りかはまみに目をかけられていたのだが、りかは轟を選んだ。
そして檀はまみの女だった。りかがまみでなく轟を選んだのには、少なからず檀の存在も理由にあった。

「りかさん、身体は大丈夫なんですか」
「ああ、誰から聞いたか知らないが、そんな大したことじゃない。
仕事も忙しいからな、いい機会だからゆっくりしに来ただけだ」
その割には顔色が悪い、と思いながら檀はりかの顔をじっと見ていた。
自分が愛して止まなかった男まみが、自分ともう一人同じように愛していた人物。りか。
「檀、そんなことを言いにわざわざ来たのか?」
りかは檀の顔を見ずにいった。
「あらっ、ご挨拶ですね。心配しちゃ、おかしいんですか?」ふふふっと檀は笑った。余裕の笑みだ。
「いえ、本当はただりかさんの顔を見に来たんです。りかさん、いいもの見つけたっていうじゃないですか」
(タニのことか、まったく、この世界隠し事はできねえな。いったいどこまで伝わっていやがる。)
「ああ、まあな‥‥」
(まみを自分から奪っておいていまさら、とでも言うつもりなのか?)
「りかさんに大事な人ができて、良かったって思てるんですよ。それで、あなたの顔を見て、確かめたいって思って。轟組の邸じゃあ、さすがにあたしは訪ねて行かれないけど、ここなら。」
「檀‥」
「あの人が亡くなってからね、あたし幸せになれたんです。だって、もう、誰とも半分ずつにしなくて良くて、あたしだけのものになったんですから。」
「‥‥」
(あたしは知ってた。りかさんのことは憎かったけど、りかさんが乾いているのは分かってた。
まみさんだって、求めてやまないりかさんの乾きを癒したかった‥りかさんの乾きを愛してた。
結局まみさんでは救えず、轟さんのところへ。そしてその後もあなたは癒されることがなかった。)
「りかさん。大事にしてあげてください、あの子でしょ、さっきの。」
「‥‥」りかは返事をしなかった。
「帰ります。顔が見たかっただけだから。」
りかがやっと自分の岸を見つけた。これでまみも安心だろう。
まみに心配されて、愛されて、憎かったりかだが、今はもういい。これでまみはあたしのものだ。
「りかさん‥憎かった‥」(でも、愛してたんです、あたしも)ぽつりと言って檀は雨の中、待たせている車に向かい別荘を出ていった。

ああ、ちょっと気が済みました。ごめんなさーい、まったく流れを無視してて~~(^^ゞ これで場合によってはまみりか登場させられるかなーーって‥‥下心‥

緋牡丹お檀part1 No: 136

投稿者:海辺の別荘:訪問者その3 01/12/08 Sat 08:10:07
とっても需要はなさそうなんだけど(^^ゞ とりあえず「書き残したかな」と思うところから始めて見ようかと‥‥すいませんです。マイペースで。

その日は珍しく朝から雨が降っていた。胸の調子の悪いりかには、だるいことこのうえない鬱陶しい天気だ。
数時間前に起きたばかりだが、機嫌も悪く、おもしろくないのでまた寝てしまおうかと思っていたところへタニが入ってきた。
「あの、りかさん‥起きてる?」
「ああ、なんだ?」
「あの~、女の人が、訪ねてみえたんですけど、あの‥‥」
なんだかモゴモゴしているタニに少々いらついて、りかは乱暴に言った。
「誰が来たって?はっきり言えよ、おまえ!」
すると、タニの後ろからスっと女が部屋に入ってきた。
「あたしですよ、りかさん」
女は真っ赤なドレスに身を包み、ウェーブのかかった長い髪をサイドに流していた。赤い唇が目に突き刺さる。息を呑むような美しさだ。
「‥‥!檀!」
「おひさしぶりですね、りかさん」
檀は妖艶に微笑んだ。タニはドアのところで呆然と美しい女に見入っていた。

ノルXぶん 第3話 No: 135

投稿者:K 01/12/08 Sat 02:57:58
撤退した方が良かったかなと、ちょっぴり後悔していたのですが
ノルぶんファンの方々がいて下さったようでホッとしました。
妄想ニワカ作家業に嵌りそうです。長いけど我慢して下さい。
真夜中なので爽やかにいきますね。

射撃等一通りの訓練を受けて部屋に戻ると目が点になった。
ガス台の回りはぐちゃぐちゃになっている。隣りに置いてある小さい冷蔵庫の前から顔に小麦粉をつけたままのぶんが立ち上がった。
「なっ、お・お前なにやってるんだよ」驚きを隠せない。
「あっお帰り。昨日のお礼・・・」
稔は頭を抱えた。
「どうやって入った?」口調が激しい。
「今日出た時あんたのポケットからさ・・・」ニッと笑っている。
わなわなと震えてくる(くっ・・この野郎・・・。俺はとんでもない奴を引き受けちまったらしい・・・いや、とんでもない奴って事は知っていたさ。)稔は言葉を失った。
「はやく座んなよ」あっけらかんとしてぶんは言った。
「・・・お前、訓練受けてきたのか?」
「あぁちょっとだけ顔出してみたけど、つまらなそうだから返ってきた・・・あっあれっ?。」
あきらかに不慣れな手際の悪いバタバタした様子に稔は不安になった。
「おい、お前料理した事あんのか?」
「ないよ。」あっけらかんと言葉を続ける。
「だからお礼だっていっただろ」
「・・・」もうこれ以上みてはいられない。
「もういい。俺がやるからお前座ってろ。」
ぶんは嬉しかった。何度も失敗を繰り返し、これ以上どうにもならなくなっていたから正直困っていたのだ。
「やっぱり稔さんていい人だね。」声が弾んでいる。
「五月蝿い。黙ってろ。」小さなシンクの前で稔は憤りを覚えた。(一体どうすればここまでに出来るんだ)
散らかり放題の野菜の切りくずや鍋を片しながら手際よく調理を始める。
その様子をぶんはへらへらと眺めていた。
「ねぇ稔さんて何者?」
「・・・・・・・・」
以外にも核をついた質問に稔は動揺していた。
「僕はここの連中に合わせていくつもりはない。好きなようにやるさ。でも稔さんは違う。今日だって部屋から荷物は持ってきたんだ。これから稔さんのとこで寝起きさせてもらうからさ、そのつもりでいてよね。」
どう答えようか迷っているのに勝手な事をしゃべりつづけているぶんに怒りが込み上げてきた。持っていた男爵いもと包丁をまな板に叩きつけた。
「お前、いい加減にしろよ。何勝手な事言ってるんだ。お前は俺の何を知ってるんだよ。昨日は昨日さ。それで終わったんじゃないのか?ここで会う事もあるだろうさ。
だがなここに来るなんて考えてもいないしお前を置こうとなんて思ってもいない。もうお前に手出しする奴もいないさ。この場所にいる限りはな!
それでいいじゃないか。俺には俺の世界もあるんだ。これ以上踏み込んでこないでくれよ!」
稔は鋭い口調で言い放った。
「なんだよ。そんなに怒らなくたって・・・。だったら最初から優しくなんかしなきゃいいじゃないか。」
少し震えたぶんの声を聞いて稔は我に返った。確かにぶんの言い分も一理ある。最初から関らなければよかったのだ。
「悪い・・・すこしきつく言い過ぎたよ・・・」
「僕はもうあんたを知ったんだ。ねぇそれじゃだめなの?もう昨日までの僕には戻れないよあんたの前じゃ。第一僕はもうあの部屋へは戻らないよ。何があっても。ねぇここにいさせて。・・・・・・・
それに・・・あんたはもう僕の面倒をみる義務があるんだ!」
ぶんは思いつくままに吐き出した。
子供じみた訳の分からない言い分を真剣に訴えつづけるぶんに、説得は通用しないだろう。それでも放ればこいつはきっと傷つきズタズタになるだろう。精神的に追い込む事を極端に恐れていた稔はあきらめた。
(そうさ関りを持ってしまった俺が悪いんだ。これ以上どうする事が出来るか。それに俺の事を知れば出て行くかもしれない。)
「勝手にしろ」淡々と作業に戻り言った。
「うん」ぶんはまた弾んだ声に戻っていた。

つづく

予告:ついに迎える愛の一夜(ノルぶんファン覚悟よっ)

なんか帰ってきたら No: 134

投稿者:管理人 01/12/08 Sat 02:22:13
こんなに書いてルー ありがとー 皆様
私も明日わたリカ書こうかなー?!
Z様の続きか?
愛様の続きを誰かかいてー

こっちではノルぶんが皆様お好き?
のるぶん 大道ですねー♪ 大好きですよ私も。
★組はやっぱりノルぶんですねー ぶんちゃんが可愛いキャラ 受けキャラで良かった。
そういえば タニりかもなかなか読んでみたい。
PART1でかなり良いとこまでいったので 楽しみでならないかなー
誰かちょっと野獣なタニを書いてねー
あと さえちゃんもどこかで登場させたいなー
マミもどこかでからませたいねー
元花同士でタモちゃんやリカなーんてどうでしょ?!
でも絡ませ難いかな?!

待ってました~~ No: 133

投稿者:私ものるぶん 01/12/08 Sat 01:28:23
とうとうここに来てしまった。
この世界にハマッテしまったようだ・・・
のるぶん、バンバンいって下さい!
楽しみにしていますっ!

ワタコム続きです。 No: 132

投稿者:ショーコ 01/12/08 Sat 00:37:08
りかとの激しい時間に疲れ切ったワタルが、部屋に戻った来た。
上着を脱ぎながら、ふと見たコムの寝顔が
あまりに可愛くて、そっと目蓋にくちづける。

「ワタル・・・・さん?」
「何だ、起きていたんですか。」
今した事の照れ隠しに怒ったようなワタルの声。
目蓋を開いたコムの目からうれしさで涙があふれ出る。

「もう、帰って来ないのかと思った・・・・」
「帰らないって・・・ここ俺の部屋ですから、
帰らないわけには・・・」
「ワタルさんの部屋?」
「ええ、さっき慌てていて、俺、あなたを自分の部屋に連れてきてしまって。」
「そうだったのか・・・」
「そんなに泣かないで下さい。俺、イヤでしたらすぐにあなたの部屋に連れて帰りますから。」
「何だ、そうだったのか・・・
僕のところに帰って来てくれたんじゃないんだ。」

「えっ?」
「ううん、何でもない。もういいんだ。」
そう言うと、コムの瞳にまた涙があふれた。
「もう泣かないで。
俺、あなたがイヤだということは、何もしませんから」
そう言って、ワタルが穏やかに微笑む。
「僕は・・・ワタルさんのしたいことが・・・
僕の一番したいことなのに・・・」
コムは思いきって言ってみる。

「えっ?俺のしたいこと?」
驚いたようにコムの顔を見るワタル。
恥ずかしさに布団から目だけ出しているコムの様子に
苦笑いをしながらワタルが言う。
「俺のしたいことは・・・」
そう言いながら、コムの布団をはぐワタル。
コムの全身が一瞬硬直し・・・・・

「ワタル・・・・・さん?」
って、ワタルさんのしたいことって、爆睡?
そうか、これ、ワタルさんのベッドだもんね。

もう、ワタル君、一瞬で爆睡するほど疲れちゃったなんて、りかちゃんと何してきたの?
って、私がおこってもしょうがないですよね(^^)

今日はホンとに暇なのでまたまた長文です。 No: 131

投稿者:ショーコ 01/12/08 Sat 00:27:02
華子様、やっぱり、かしげちゃんでしょうかね?
オサちゃんも捨てがたいんです私。
すみれ様がおっしゃるようにミョウに色っぽく私に働きかけるんです(笑)
で、迷ってる間に、ワタコム 少し(いっぱい?(^^))書きます。

****************************

月明かりが部屋に射し込み、ほの白く辺りを照らしている。
一人ポツンと広いベッドの上に取り残されて、
コムは次から次に溢れ出してくる涙を止められずにいた。
あまりの寂しさに、大声を出して泣き出してしまいたいのを
柔らかい羽根布団の端を噛みながら、必死にこらえている。

今まで、何があっても泣くまいと強く自分を戒めてきた。
けっして感情を表に出すまいと心に決めていた。
でもあの時、ワタルに感情をぶつけた瞬間
堰を切って感情が溢れ出し、自分にもどうしても止めることが
出来なくなってしまっていた。

「お前になんか抱かれない!」
あの時そう叫んだ心の中で、激しくワタルを求めていた。
「ワタルさん!ワタルさん!ワタルさん!」
心の叫びが体中を駆け巡って、熱があるように火照っている。
「ここに居てほしい。抱いて・・・・」
そう言いたい相手は、さっき、静かにコムをベットにおろし、
自分の大きなパジャマの上着を着せ掛けると
そのまま、そっと部屋を出て行ってしまった。

ワタルの匂いに包まれていながら、こんなに寂しい・・・・・
もう、あの人は僕の所へ戻ってきてくれないかもしれない・・・・

ここに連れて来られてから、轟がコムのところに居る時以外
ワタルがコムのそばにいない時は無かった。
歩けないコムの世話をずっとしていてくれたのだ。

「寒くないですか?」低い声でささやくように言って、
そっと上着を着せ掛けてくれたり、
「食わないと死んじゃいますよ。しょうがないなぁ。」
そう言いながら、口移しに食べさせてくれたり。
そうして欲しくて、わざと食べない振りをしていたんだっけ。

轟との嵐のような時間の後、寝乱れたベッドの後始末をするのもワタルの仕事だった。
誰の手にも触れさせなかった。
コムの体をきれいに清めて、きちんと整えたベットに横たえると静かに灯りを消して出て行く。
全身を恥ずかしさで硬くしながら、それでも一言も声を漏らさずコムはされるがままにジッとその時間を絶えている。

そんな時、時折、物狂おしい感情を閉じ込めたワタルの瞳と暗い悲しみをひそめたコムの視線が交叉することがあった。
どちらかが、ふっと一瞬、緊張を解いたらそのまま激しく求め合っていたかもしれない。
しかし、その瞬間にどちらも視線をはずし、
何事も無かったように淡々と物事が運ばれて行く。

ワタルとの日々のあれこれを思い返しながらコムは何時の間にか眠っていた。
眠るとあどけなくなってしまうコムの寝顔に
まだ、幾筋もの涙の跡が残っていた。

長いので一旦上げます。

りかわた No: 130

投稿者:Z 01/12/08 Sat 00:23:52
この時にはもうコムとわたるは心は通じ合ってます。
体の方はもちろん未遂。

深夜2時過ぎ自分の部屋に一人でいたくなくて、
わたるは一人厨房で飲んでいた。
今、コムと夜二人になることが出来なかった。

コムは自分を慕ってくれている。
わたるも誰よりもコムを大切に感じている。
しかし、わたるはコムを抱くことができなかった。
抱きたいと思っている。
だが、それと同時に抱いてしまうと
何かが壊れてしまいそうな気もしている。
何故そう思うのか・・・それがわからなかった。
「くっそー
 りかの野郎、一人だけ幸せそうにしやがって」

わたるはやけ酒気味になっていた。

「俺がどーしたって?」

見ると入り口にりかが立っていた。
「お前 何でこんなとこで一人で飲んでんだよ」
りかは素肌にガウンを羽織っただけの格好だ。
わたるはすぐに目をそらした。
今のわたるにとって、ガウン一枚のりかの姿はかなり悩殺的だった。
「そーとーきてるみたいだなぁ」
りかは笑いながらわたるに近付いた。
「俺にもくれ」
そう言ってりかはグラスを差し出した。
わたるは黙ってそのグラスに酒を注いだ。
りかはわたるの隣に座って酒を飲んだ。

「お気に入りはどーした?」
わたるはりかに尋ねた。
「明日の朝までは起きれねーよ」

   こいつ・・・

わたるはいらついた。
「お前こそあのお人形とはどーしてるんだよ」
今はコムの話しは話したくなかったわたるは
答えなかった。
「まだやっちまってねーのか?」
わたるはズバリと言われて顔が赤くなった。
「信じらんねーなあ お前が我慢してるなんて
 俺ならあんなかわいいお人形
 すぐ自分のもんにしちまうけどな」
「俺はお前とは違う」
わたるはグラスの酒を見つめながら言った。
そんなわたるを見てりかはにやりと笑い 腕をわたるの肩にまわした。
「我慢は体に毒だぜー」
そう言ってわたるの顔を覗き込んだ。

「相当たまってんだろ
 俺が相手してやろーか?」

いきなりのりかの言葉と挑戦的な顔に、
わたるはおもわず思い切りりかの腕を振り払い立ち上がった。
りかは驚いたのか大きな目を見開いてわたるを見ている。
わたるはたまらずに、
早足で厨房から出て行った。

「からかい過ぎたかな」
とりかはつぶやき、酒を一嘗めした。

わたるは長い廊下を歩きながら思った。

俺 このままだと本当にりかを抱いちまう

りかたにもいずれ書きますね

Kさん、いいわ~。 No: 129

投稿者:HT 01/12/07 Fri 23:26:26
のる×ぶんネタが読みたかったの。
パート1はトド×ぶんの幸せな生活で終わっていたようなので
それを壊すのも可哀想だったから、続けられなかったのよ。
(のる、死んじゃってたし・・・)
Kさんの続きがごっつう楽しみなので待たせていただいて
私は№84の「ふと思いついた」さんのアイデア借りちゃっていい?

敏腕芸能プロダクションマネージャー「のる」と
究極の無愛想と色気が同居する美少年アイドル「ぶん」シリーーーズ!!

のるはぶんを売り出す策を練っていた。究極の無愛想アイドルぶんに
プロデューサーやスポンサーの受けがいいはずない。
だがのるはぶんの透明な瞳の奥にくすぶるものを知っていた。

ぶんと知り合った頃の辛い過去をのるは心の中に封印している。
もちろんぶんの心の奥にも同じ記憶があるのだが、彼もまた深く遠い所に閉ざしてしまっているのだろう。

ぶんの控え室に入る。「あ、のるさん」
自分にだけは心を開いているぶんが弟のように可愛い。
「今日の移りはどうだった?
プロデューサーがいやらしい目で見るから睨みつけてやったよ」
「全くおまえはおべんちゃらが使えなくて困った奴だ」
「そんな事ないよ。のるマネージャー様には、ほら・・・」
ぶんはスッとのるの後ろに回って肩を揉んでみせる。
「だから今晩は僕をよろしくね」
「冗談言ってないで、次の仕事に行くぞ」

ぶんを抱いたことは一度もない。
兄弟のようにじゃれまくった思い出なら山程あるが。
ぶんはもしかしたらそれ以上の気持ちを抱いてくれているのか?
それともいつものジョークなのか?
ほんの一瞬ぶんが見せる艶めかしい視線に目眩がしそうになる。
その後で汚れなき天使の如く微笑むんだから参ってしまう。
誰にでも見せるものではないその魅力が仕事に生かされないのが残念ではある。
(そうだ、T社の社長にぶんを引き合わせてみよう。きっと気に入るはずだ)

轟エンタープライズカンパニーの88階にある社長室。
トドは大きな窓から見える摩天楼に沈む夕日に何か予感めいたものを感じていた。

***またトドクンが出てきちゃったよ。Hっぽさが物足りないよね。
次回、がんばる。続けられたら続く、です。

ノルぶん No: 128

投稿者:見たかった 01/12/07 Fri 22:57:34
私この2人の組み合わせ好きなんですよ。
前回論破ではのるさん死んじゃったしゥ・。
楽しみにしておりまする。

さすが、はやい!! No: 127

投稿者:ハニーティ 01/12/07 Fri 22:05:54
わーい!管理人様(はあと)。
早速直してくださって有難うございます。
カキコも増えて賑わってきて楽しいですね!
これからは論破よりこっちを先に開いてしまいそう。
私もお話作ってみようっと・・・

トドさんにいたぶられるオサちゃん No: 126

投稿者:すみれ 01/12/07 Fri 21:26:13
トドさんにいたぶられるオサちゃん
なかなか色っぽいです。
ぜひ、リカさんやタルさんのお相手も
させてやってくださいな。
作家のみなさま、宜しくおねがいしま~す

はじめまして No: 125

投稿者:M 01/12/07 Fri 18:59:21
リカタニを楽しみに、論破からやってきました。
どんどん、書いてください.楽しみにしていまーす。

No: 124

投稿者:おもしろくなってきた 01/12/07 Fri 18:51:03
こちらも軌道に乗ってきたみたいで、良かったですね。
個人的にトウコ×かしげのこれからがすごく楽しみです。

ただ、黄色が目に痛いので、もう少し薄い色に
変えていただけると助かります・・・。

ショーコ様のステキ! No: 123

投稿者:華子 01/12/07 Fri 18:31:22
ショーコ様、アイデアを使って頂いて嬉しいです。(^^)
続きが、楽しみです。そこで、またまた考えました。(頭に乗りすぎかしら?)
トウコちゃんの隠し玉ですが、このかしげさんではいかがでしょうか?
パート1のままのかしげさんのようなので、このままトウコちゃんをすんなり部屋に案内するだけとも思えませんし。
かしげさんは、トウコちゃんを食べちゃおうと思ったら逆に食べられちゃって、そのままトウコちゃんに夢中。
そんなかしげさんにトウコちゃんは、言い含めてワタルさんを誘惑させるのです。ワタルさんもかしげさんの妖しい魅力に疑問をもちながらも溺れていく。
その隙にとうこちゃんは、コムちゃんをさらってしまう。(助け出す?)
なんていうのは、いかかでしょうか?ちょっと無理もあるかと思いますが、どなたかいかがでしょうか?

ノルXぶん 第2話 No: 122

投稿者:K 01/12/07 Fri 18:15:07
日射がぶんの顔を直撃した

(ここは・・・あっ僕・・・)
こんな穏やかな朝を迎えるのは何年ぶりだろう。
「おはよう。食うか?」
稔は既に支度を終えて朝食を用意していた。
「あ・ありがと・・・」
ぶんが言ったそして稔が聞いた初めての言葉に互いに戸惑いながらもなんだか嬉しかった。
トーストをかじりながらぶんは昨夜の事を思い出していた。

稔の部屋は何故か辺りの宿舎全てを見渡せる少し離れた建物の最上階だった。
この人は一体・・・?近づくにつれてぶんは少しだけ不安に襲われた。
ガチャッ。
稔は部屋の明かりをつけると、端にあったベットへ背中にいたぶんをおろし温めてきたミルクを渡した。
「ほら、飲めよ」
「あぁ・・・」
ミルクを手にしたぶんは部屋の様子を見渡した。広くはないが(宿舎なんだから・・・)
こぎれいに片付いた部屋は、ただ一つこの部屋に不自然なシングルでないベットを除き、この人らしいと思った。
稔はぶんをおんぶして疲れているだろうにもかかわらず、ぶんに与えるらしい服を取り出したりと休む事なく、てきぱきと用事をこなしていた。
「シャワー浴びろよ」
「あぁ・・うん」
「俺も後で浴びるんだから汚すなよ・・・ほらっ」スポーツタオルをぶんに投げた。
(汚すなってどういう意味だよ・・・)ちょっぴり不満に思いながらも立ち上がった。
(なんだか弟みたいなかわいい奴だな)手にとるように返ってくるぶんの反応が稔にはたまらなく愛しくなってきていた。
(俺は今までいろんな奴を抱かされてきたが・・・俺から踏み入れた事は一度もない。
人と親しくなる事も立場上敢えて抑えてきたのに部屋に入れてしまうとは。こんな気持ちは初めてだ)
ぶんを抱くなど考えてはいない。自分から欲っしないものの性欲旺盛な稔は上からの命令に与えられたものは否応なく抱いてきた。
そんな繰り返しだったから自ら部屋に入れた事が不思議で仕方なかった。
(まぁいいさ。なるようになるだろう。)
ぶんがシャワールームから出てくると促されるままにベットに入った。さっきの稔の背中と同じ匂いにぶんは穏やかな気持ちに包まれながら深い眠りについた。
稔はその様子を見守ってからシャワーを浴びると、ぶんの寝ている場所と反対側の壁にもたれ毛布にくるまって眠った。

何時間たったろう誰かの声で重い目をあけると、ぶんがこちらに顔を向けて何か言っている。
「このベット占領しちゃったね。ねぇ側にきて一緒に寝てよ。淋しいんだ。」
「・・・!お前・・怖くないのか?」
「怖・・・かったよ・・いつも。でも、あんたはそんな人じゃない。あんたの側で眠りたいんだ。」
ぶんは自分の事を理解しているらしい稔を既に無意識のうちに頼りきっていた。
「知らないぞ俺は・・・」
「僕がそうしたいんだ。それに僕の事はあんたもう知ってるじゃないか」
(ナイフの事か・・・まいったな)
「わかったよ・・・」
稔がぶんの横たわっているベットに入ると、ぶんは稔にしがみつき顔を埋めて目を閉じた。
(相当に傷ついてきたんだなぁ・・・俺は逆の立場で虐げられてきたが・・)
稔もまた、ぶんの体温を感じ安らぎを覚えた。(なんなんだろうな、今日は・・・)ぶんの寝顔を見ながら、ここに入る前の日々を思い出していた。

「ヤ・・ヤメッ・・」ぶんの眉間に皺がより額から汗がにじんできた。うなされているらしい。
稔は力一杯ぶんの体を抱きしめた。
(安心しろ・・・大丈夫だ・・・)
少しするとまた安らかな顔に戻っていった%8 1B
この状態に稔は苦笑した。(まぁいいさ今日一日の事だ。俺もこんな状態が続いたら限界だからなぁ・・・)
先の事など考えても仕方ない。
(だがぶん、俺はこの先誰にもお前に手出しはさせないさ。)ぶんを眺めながら稔は心に誓った。

この部屋で過ごす事が今日一日ではなくなる事を知らずに。

No: 121

投稿者:ASO 01/12/07 Fri 18:09:48
論破からずっと読ませて頂いていました。
初カキコです。

本当にみなさんすばらしい!
文才のない私はどきどきしながら展開をたのしみにしています。
職場でも気になってここのページ開いちゃいます(^^)
(そんな今も仕事中(^^;))

ワタル×リカ一番萌えますわ(^^;)
ワタルくんにはコムちゃんを守って欲しいけど...
りかちゃんとの関係は断たないでほしいなぁ(^^;)

はじめまして No: 120

投稿者:くじ 01/12/07 Fri 17:59:14
いろんな組み合わせがあって楽しいですねー。
私はリカタニ読みたいなー。嫉妬?してるワタルくんいいですね。
(コムちゃん大事にしてあげてね)あとかよこちゃんやほのぼの系も好きだし・・・みんな好きです(笑)いろいろあって目移りしちゃうわー!

今日は暇なので、だいぶ長めです No: 119

投稿者:ショーコ 01/12/07 Fri 16:44:08
0番様、かよこちゃんとまとぶん、素敵です。
それから、ごめんなさい。かよこちゃん達って、刑事さんだったんですよね。
かよこちゃんのパスタ使いの鮮やかさに、つい怪盗かと(;^^)

皆様それぞれ、魅力的なキャラ設定で、私なんかここに書いてていいのかな、なんて・・・・
兄弟編もだんだん設定がはっきりしてきて。どなたか作品にしてください、お願いします。

ところで、華子様、そのアイディアちょこっといただきまァす(めげてない・・私)
でも、トウコちゃんの隠しだまって誰?
誰を使えばいいんだろう?って、悩みつつ、先に進んでみます。

*************************************

「話は済んだな。
何にしても、しばらくは様子を見ることだ。
空いている部屋を好きに使ってくれていい。」
「俺を見逃すんですか?」
「好きにするさ。
ところで、そろそろ遠慮してもらえないか。」
「えっ?」
「俺は、ちょっとこいつに用が有る。」
オサの顎を指先で持ち上げながら、轟が意味ありげにニヤリと笑う。

「だって、そいつはアサコってやつの・・・。
変なことしないでくれって、さっき言ってたじゃないですか。」
「変なこと?変なことなんてしないさ。
ここでは当たり前の事を、するだけのことだ。」

トウコは、あきれたように轟を見、オサに視線を移した。
オサの濡れた、すがりつくような視線が、トウコの視線をとらえからみついて来る。
トウコはそれを振り払うように、深呼吸すると
「勝手にしやがれ」
クルっときびすを返して部屋を出た。
後ろ手に閉めたドアの向こうで、オサの吐息ともうめきともつかぬ甘やかな声が聞こえ、
これから始まることの予感をトウコにあたえた。

「へえー、無罪放免だったんだ。」
背後の声に、トウコが驚いて振りかえると廊下の壁に背を持たせて、かしげが立っていた。
「お前!さっきはよくも!」
トウコがかしげの襟元をわしづかみにして詰め寄る。

「まあ、待ってよ。だって、うろうろしているねずみを捕まえるのは
僕の仕事な訳だし、お前うろうろしてたし。」
「お前が邪魔しなければ、あの時コムを助けられたのに!」
「さあぁ、それはどうかな? ワタルさん、半端じゃなく強いし、あの部屋には轟さんもアサコもいたんだし。」
「そんなもん平気さ」
「ふーん、強いんだな。でもさぁ、コムが歩けないのは知ってるの?」
かしげがからかうようにトウコの顔を覗き込む。
「いくらコムが華奢だって言ったって、コム担いで、戦って、逃げるのって大変じゃない?
無謀な挑戦を阻止してやったんだから、感謝されたい位なんだけど」

「コムが歩けない?」
「うん、アキレス腱切られてるの。
「アキレス腱って・・・なんでまた!」
襟元をつかんでいる手に力が入り、トウコがかしげに詰め寄る。

「く、苦しいよ。手、離してよ。」
「あっ、ああ、済まない。」
「いちいち、そんなに興奮してたら、ここでは体いくつあったって足りないよ。
あのネ、白鳥を飼うときどうするか知ってる?羽を切るんだよ、飛んでかないように。まぁ、そんなとこさ。」

「うれしそうだな、お前。」
「フフ。だって、あの時の事思い出すと、ゾクゾクしちゃう。
感じちゃう、ってやつ?」
「おまえーー!!!」
「もう、冗談だってば。でも、あの時(アキレス腱を切られるとき)のあの光景を見てたやつって、
皆、イっちゃったんじゃないかなぁ。」
コムの苦痛にゆがむ顔と絶叫が不意に脳裏に浮かび、トウコは怒りに震えた。

「だからさ、さっきそれが、また見れるかと思って楽しみにしてたのに。邪魔したのはお前のほうだ。」
「それで、お前、あんな小部屋に・・・・」
「うん、こっそり隠れてたら、お前が忍び込んできたの。
ドジだよねー。ハハッ。」
トウコは爆発しそうな怒りをこぶしに強く握り締めた。

「あれ?怒ってるの?怒ってる場合じゃないんじゃない?
早くコム助け出さなきゃねぇ。どんなことになるか・・・そうでしょ?」
「ああ、そうだな。こんな狂ったところにいつまでも置いておけない。」
「ずいぶんはっきり言うなァ。ま、確かにそうだけどさ。でもまあ無理だよ。ワタルさん、付きっきりだしね。」
「ワタル・・・か・・・」
「とにかく、今は、あんたの部屋を決めなきゃね。
ついておいでよ。皆に紹介するから。」
(こいつこんなきれいな顔して、イカれてるのか、まともなのか、どっちなんだよいったい。)
トウコは心の中で舌打ちすると、しぶしぶ、かしげに従って歩き出した。

で、やっぱり、オサちゃん?かしげちゃん?
ワタル君が嵌って抜け出せなくなる蟻地獄って
どっちが作るの上手でしょう?それとも誰か他に?
私としては、ワタル君にはコムちゃんだけを守って欲しいんですけど(^^)
でも、ワタル君てリカちゃんとも・・・だしなぁ。

私も初めましてです。 No: 118

投稿者:あお 01/12/07 Fri 16:32:29
私も、タニはどうするのかなー。もう、出て来ないのかなーと思ってたけど、
わたるに攻められるリカもいいんで・・・
どうしましょう(笑)

わたるくんは、結局コムちゃんのところに行ってしまうと思うので、
一人残されるリカもかわいそうだから(笑)
タニも出していいのかな?

みんなの色んな思いがぶつかって、ストーリーや設定ができていくと思うので、
こんなのは?と思ったら書いちゃいましょう。

はじめまして No: 117

投稿者:Z 01/12/07 Fri 15:58:14
初投稿です。
りかの本命は今はたになのよ!

最近のりかは昔と比べると明らかに変わっていた。
夜は相変わらずだが、昼間は人に対して穏やかになっていた。
りかを変えたのはたにの存在だった。
たには見てる者を幸せにしてしまう、太陽の様な子だ。
そんなたにがりかはかわいくてしょうがなかった。
とにかく暇があればそこがどこであろうとたにといちゃついていた。

「たにがあいつを変えたのか」
わたるは中庭で楽しそうに話している二人をみて呟いた。
そんなわたるの心は複雑だった。

りかにはたにがいる、
自分はコムとうまくいかない。

この想いは嫉妬・・・?
まさか!
わたるは頭を振り、その考えを消そうとした。

今更俺がりかの前に出て行って何になる?
りかはやっと幸せを掴んだんだ・・・

しかし、りかに対して何とも言えないもやもやしたものを
感じているのはまぎれもない事実なのだ。
わたるは複雑な気持ちを残したままその場を去った。

りかたに派な私はわたりかは書けないので
なんとなくのきっかけみたいなものを作ってみました。
どーぞどんどん膨らませちゃって下さいませ。

ここで一つ質問。
りかたにって読みたい人いる?
はっ、まさか、たにはお呼びでない!?

OKですよー ほのぼの No: 116

投稿者:管理人 01/12/07 Fri 14:24:53
全然OKです。
そういえば凄く楽しいのありましたよね 前かしちゃんとともよとみきこちゃんのやつ
あれ超笑った!
あと、ねったんがゆうかと会う話 あれ会社でふいちゃった(笑)
今日は仕事は外出するので書けないのですが(会社で書くなよ)
その間に進めててねー 皆さん♪
わたリカは誰か邪魔入る? そのままわたリカはいくのかしら??
っていうか二人の本命は誰??!

ほのぼの系も・・・・・ No: 115

投稿者:keiko 01/12/07 Fri 14:03:33
ほのぼの系も書き込んで大丈夫ですか?
ねったん・ちー坊コンビも好きなので・・・・・

はじめまして。 No: 114

投稿者:mitoo 01/12/07 Fri 11:20:44
ドキドキのワタコムふぁんです・・
また私は、月夜病で悩まされています・・
去年がなつかしいわぁぁー・・

こんな構想は、 No: 113

投稿者:華子 01/12/07 Fri 00:49:58
パート1でめ一杯楽しませて頂いてました。また、ここで楽しめるんですね。
もう既に沢山の方の力作があってステキでーす。また、楽しい日々がはじまるー。

ところで、
トウコちゃんが、コムちゃんを取り返すためにはどんな手を使ってでも、、。ということでトウコちゃんの隠し玉?をワタルくんに差し向ける。
そう、誘惑させるのです。ワタルくんは、徐々にその子に嵌り抜け出せなくなる。その隙にトウコちゃんは、コムちゃんを、、と思いきや?なんていうのはいかがですか?自分では書けないので内容だけです。
リカワタチームには、異色の?かしげさんなんかに絡んで頂いてはいかがでしょうか?

初めまして、論破からきました。 No: 112

投稿者:K 01/12/07 Fri 00:49:00
ROM専だったけど、我慢できず作り始めた矢先だったのにー。
「轟組」ノルXぶんバージョン=回想(出会い編)=
流れ壊してたらゴメンなさいね。

―コムちゃん、ぶんの拉致より―

男たちに汚されている最中に薄っすらと何かが駆け巡った。
薄れゆく記憶の中でぶんは深い眠りについた。

記憶1
「(クズども・・・勝手にするがいいさ・・僕のこの体で地獄へおとしてやる・・・)

記憶2
「なかなかいいガキじゃねえか」
「これならあの親分だって気に入るだろうよ」
「どこから拾ってきたんだ?」
「さあな(含み笑い)」

記憶3
「なんだ坊や初めてか、こりゃあいい。これからたっぷり教育してやるぞ」

記憶4
「例の宿舎へ入れろ。今後こいつを育て上げる」
「お前運がいいぞ。なんたってあの親分に見込まれたんだからなぁ」

記憶5
「新入りだって」
「ふーん」
「彼らのおもちゃだね」
「この宿舎の洗礼さ」

やめろーーーっ(心の叫び)

記憶6
「僕に触れるな!殺すぞ!」
「脅してもむださ、さあこいよ」
「ウッ・・・」
「イテッ」
「こいつぅ逆らいやがって。おーいお前たちの好きにしていいぞ」

様々な過去が夢の中を駆け巡っていく

(誰だこいつ)「何みてんだよ」キッと睨んだ目が光った。
「無理するなよ・・・ 強がりなんていうな」
大人びたその少年はフッと優しい眼差しを向けて言った。
こんな時いつも向けられた好奇や憐れみの眼。そして次にくる欲望の察知。
人の気配に敏感になっていたから神経は研ぎ澄まされていた。
いつもならカッとなって隠し持っているナイフで傷つけてきた。
罪悪なんて微塵も感じた事はない。

(・・なんだよ、こいつ僕のこんな姿に何とも思わないのかよ・・・)

なんだか懐かしい穏やかな気持ちに、いつもと違った自分の反応に動揺すら覚えたぶんの目から一筋の涙が流れ落ちる。
(なんで涙なんか・・・なんなんだよこいつ・・)そっぽを向きながら口を開いた

「あんたは誰だ」
ジャケットを脱ぎ始めたその少年に一瞬怯む。
「安心しろもう大丈夫。先にこれ着ろよ。」
脱いだジャケットをぶんに向けて放った。宙に舞うジャケットの隙間から射す陽が眩しかった。
察知されていたらしい。ぶんは少し恥ずかしくなった。
「あんたは誰だって聞いたんだよ・・」ごそごそ着ながら、つぶやくように言う。
「あぁ悪い・・・俺、稔さ。」
「稔か・・・おい、ここって一体なんなんだ?」
「ちょっと待てよ、仮にもお前は俺より新入りでどうみても年下なんだぜ。稔って呼び捨てはないだろう。」
「(なんだこいつ、変な事にこだわるなぁ・・・)じゃあなんて呼べばいいんだ」
「そうだな、任せるよ」
「(!からかっているのかこの稔ってやつはこの僕を・・・)み・の・る・さ・んってさぁ何してたの?ここで」
「通りすがりだよ。ここでの洗礼は誰も手出しできない。聞いてはいたがここでとは思わなかったのさ。それからここは組に属する為の訓練所だよ。」
「やっぱりそんなところか・・・」(この人ちゃんと僕の質問聞いてたんだ。)
自分の質問に的確に答えている事に気付いて感心した。
ここにいる誰もが持ついやらしさのない、名前すら聞いてこないこの男にぶんは興味と言い知れぬ親しみを感じ始めていた。
「ぼくはぶん。」
「そうか・・・じゃな」
(えっそれだけ?なんなんだよ一体・・・)
「あんた・・・いや、みのるさんて変な人だね。」
「そうか?そうかもな・・・じゃ」
「待って、一つ聞かせて。なんで側にいてくれたの?」
「お前、危なそうだからさ。ナイフ持ってるだろ。」
「(一瞬耳を疑った。)なんで知って・・・」
「もう傷つけるのはよせ」
「奴らのされるがままは嫌だ」
「わかるよ。でもよすんだ。お前が傷つくだけだ。」
ハッとした。この人は一体・・・そして自分に向けられたその背中にすがりたい気持ちに襲われた。どうしたんだ僕・・・。
「あ・の・・・ジャケット」
「ああいつでもいいよ」
「また、会える?」
稔もまた打ち解けてきたぶんがほっとけなくなってきた。(だが俺は・・・)
「あ・ああ、そうかそうだな立てるか?」
「うん・・・」(この人ともっと話していたい。離れるのが淋しい気がしていた)
「掴まれよ。」
「うん」(怒るかな?)思いっきり全体重をかけてその腕に捕まってみる。(なんで僕こんなことしてるんだ???)
「おい、お前いいかげんにしとけよ」(知らないぞもう・・・)
「怒った?」
「まあな。おいお返しだ」両手で腕に捕まるぶんの頬を引っ張ってみた。(なにやってんだ俺は)なんだか調子が狂うが言い知れない気持ちで一杯になっていた。
いつのまにかお互いに気持ちとは裏腹に躊躇なく言葉を交わしていた。そしてなんだか楽しかった。
「なんだよっ僕はこんななんだぜ。ひどいじゃないか」
「あはは・・・」
初めて聞く笑い声。笑顔が眩しかった。稔さんか・・・なんだか素敵だ・・・!!「なっ・・おい」
「しっかり捕まれよ!落すかもしれないしな・・・」
一瞬のうちにぶんは稔の背中にいた。暖かかった。
「お前、部屋はどこだ?」
「今日は戻りたくない・・・部屋の奴に会いたくないんだ」
「そうか、弱ったな」(このぶんという少年の気持ちを思うと・・・稔は少し迷った。)
「新入り以外は一人部屋だって聞いている。あなたの所にいきたい。今日一日だけでいい、ゆっくり眠りたいんだ。」
切実に訴えるぶんの声を背に聞きながら稔は無言のまま歩きだした。
張り詰めた気持ちが甦ったぶん。稔の背中の温もりに声を殺して泣いた。

つづく

あっリレーにならないですね(笑)当分続きますが、行き詰まったら
どなたか宜しく。

0番さーん No: 111

投稿者:横レス、かな? 01/12/07 Fri 00:36:37
論破からきて、ずっとロムっ子なんですけど。
0番さんが、寂しそうだったので、つい・・・。

0番さんの話、全部好きなんですけど、中でも、かよちゃん話、大好きなんですよ。
私の周りも、みんな楽しみにしてるので、需要がないなんて言わずに、
ぜひ書いて下さいー(めちゃくちゃありますよー局地的に)。
自分達で書けないのが、ふがいないんですけど。
パスタの謎も知りたいし(笑)。

こんなところで、大告白になっちゃいました。
すみません、本筋に戻してください(汗)

ハニーティ様 No: 110

投稿者:管理人 01/12/07 Fri 00:02:08
わかりました変えますねー
皆様書きこんでますねー 嬉しいですよー管理人として♪
私的にはわたりかでどう他の人が関わってくるのかが楽しみ!
タニ?やっぱり
まとぶんはまとぶんですねー 聖 って呼ぶ?
それとも本名でいきますか? ゆうこ って
かよこ と ゆうこ 「こ」繋がりだー
そういえばおさはいたぶられだけ?
なんか恋愛はないのか? コムワタには月夜があるからなー
VIVAのおさあさサタンのとこ見ても恋愛にはならないですしね。
でも普通の恋をさせたい と思うのは無理?!
男役同士で組んでるのってないですよね
あるとしたらゆりマミ トドター ミキタモ ですかねー?!
アシュレ絡みだと のんマミ とうこター ターたも ですか
その位?最近だと。
っていうか来年風をみて コムちゃんが 「アシュレあなたが私が好きなのよ」とかっていってアシュレが告白するところ とか 考えると萌え
っていうか きっと笑ってしまいそー

わたリカ書いてねー 誰かー

No: 109

投稿者:セブン 01/12/06 Thu 23:41:33
論破で読んでました。
まとぶんはまとぶんなんですね。ちょっとうけた。
ぶんちゃんはもう出る予定は無いんでしょうか。
あ、かよこちゃんが登場してて嬉いっす。

お取り込み中・・・ No: 108

投稿者:ハニーティ 01/12/06 Thu 23:39:01
論破から流れてきました。続き楽しみにしてますよ~。
いきなりですが、管理人様。
お気に入りに入れたら「むふふな掲示板」とでますよね。
あれ、変えられないでしょうか?
家族のパソコンなので子供に「むふふってなに?」と聞かれこの内容だし
焦ってしまいました。上の同人ってタイトルもできればなくして欲しい・・・
ごめんなさい、盛り上がっているところ水を指すようで。
仕事の振りしてちょこっと覗く日々なので・・・

ショーコさん No: 107

投稿者:すみれ 01/12/06 Thu 23:33:01
ショーコさん、おさちゃんも何とかしてあげて~
それにしても、トドさんにいたぶられる
おさちゃんも、すごくいいわ~
トウコさんとコムちゃん、そんでもってワタルさん。
おさちゃんだけが異質で絡ませるのは難しいですね。

それにしても、ここの作家さんたち凄い!
ここから離れられない。

管理人様の続き No: 106

投稿者:ショーコ 01/12/06 Thu 22:47:17
こんばんわ。
管理人様、なかなか出せないトウコちゃんを出してくれてありがとう(^^)
でも、オサちゃんとトウコちゃんをどう組み合わせると
ワタル君を懲らしめることになるんだろう?
悩みます(;^^)
でも、まあ、こんな感じ・・かな?

*************************

「聞いていたのか?」
轟の問いに、トウコが瞳をきらきらと輝かせながら頷く。
「だったら、話は早い。あの二人をどうする?」
「コムを・・・コムを俺に返してくれますか?」
苦しそうな声でトウコが聞き返す。
「さあな。そう簡単にワタルがあいつを手放すとも思えんが。」
轟が、先刻のワタルとコムの様子を思い出して苦笑いをする。
「本気でホレあってるぞ。」
「そんなはずはない。コムは、ずっと、俺の・・・」

「さあ、どうかな?こいつを見てみるといい。」
そう言うと轟は、ソファーにぐったりと横たわるオサを見下ろした。
「こいつが、アサコに惚れているように見えるか?
こいつのこの体中の傷は、アサコが付けたものだ。
身動きできないほどに、毎日毎日な。それでいながら、
こいつはアサコに惚れている・・・。
ここは、そんな所だ。」
轟は、冷たい微笑を唇の端に浮かべ、オサの体を抱き起こすとオサの唇に唇を重ねた。
怯えながら、オサは轟の唇から逃れようとして、
ふと、あきらめたように脱力し、轟を迎え入れるように
その背中に細い腕をまわした。

「強い者が全てだ、ということですか?」
トウコが、オサのその姿を見てつぶやいた。
「まあ、そういうわけでもない。
惚れ合うということは、
当事者にしかわからんことがたくさん有るということかな。」

「で、俺にどうしろと?」
「お前は、どうするつもりで、ここに忍び込んできたんだ?」
「コムを助け出しに。」
「助ける?今のあいつが助けられたがるかな」
轟は面白そうに声を出して笑った。
「まあいい。俺はワタルがかわいい。
片腕として、これから益々働いてもらわなければならない。
守らなければならない者が出来てしまったのでは、
命を張った仕事は出来ない。」
「コムのことか?」
「まあそうだ。お前もあいつが、こんな姿になるのを見たくないだろう?」
そう言われてトウコは、轟の胸にそっと顔をうずめている、はかなげなオサの姿を見つめた。

「助けたければ、助け出すがいい。俺は手助けも邪魔もしない。
ワタルの頭が少し冷えればそれでいい。」

トウコの強い意思を秘めた瞳を、まっすぐに見つめ返して轟が冷たく微笑んだ。

で、これからどうしましょ。

でもって自分の続きも^^; No: 105

投稿者:0番 01/12/06 Thu 22:33:11
すぐ隣の部屋に入ると、ワタルはベッドに細い体を放り出した。
シャツに手をかけ、一気に引きちぎる。
現れた肌のきめの細かさとまぶしいほどの白さに、思わずワタルは喉を鳴らす。
ゆっくりと手を伸ばすと、いや、と声があがった。
「さわらないで」
おびえのない、はっきりとした拒絶の声だった。
屈服することなど考えてもいない誇り高い瞳が、刺すように見つめている。
この高揚感は何だろう。ぞくぞくするほど刺激的だ。
「あの坊やがそんなにいいか?」
花のようにきれいな顔でかよこは笑う。
「坊やじゃありませんよ……少なくともベッドの中では」
凍りついて無表情なコムとも、涙でいっぱいの目をしたオサとも違う、不思議な顔だ。
タイプは三人とも似ているのに、誰一人同じ反応を返さない。
言えるのは、征服欲をかきたてられるということだけだ。
ほっそりとした肢体を組み敷き、うなじに薔薇色の刻印を残す。
「数えきれないほどつけてやるよ……お嬢ちゃん」
いっそ痛々しいほどの刻印に感情を高ぶらせながらワタルが言ったときだった。
体当たりの勢いでドアが破られ、弾丸のような影が飛び込んできた。
一瞬の隙をついてかよこを抱きかかえ、部屋の隅に着地する。
少年の面影を残したまとぶんが、挑戦的な目を光らせてワタルを見据えていた。
「坊やのご登場かよ。そのお嬢ちゃんはおまえにはもったいないぜ」
ゆらりと立ち上がるワタルに、まとぶんは好戦的に返す。
「大事な人形泣かしてばっかのあんたに言われたくないね。こいつはオレのだ。
まあオレも、別の意味でなら泣かしてるけどな」
痛いところを突かれ、ワタルの顔が歪んだ。

やれやれ、やっとまとぶんを出せました^^自分の好きなことばっか書いて
ごめんなさいね^^;

とりあえず自分のとこを書きます! No: 104

投稿者:0番 01/12/06 Thu 22:02:52
どなたの続きも新しいのも書けないので、自分が書きかけのかよこちゃん、
シリアス版でいきます。

華奢な背中をあらわにしてぐったりとベッドに伏せていたオサは、気配を感じて顔を上げた。
自分よりさらにほっそりとしたシルエットを浮かび上がらせているのは、かよこだ。
「オサさん」
ささやいて、かよこは微笑する。
「行きましょう」
背中の刺青はまだ熱をもってうずき、今も鮮やかに牡丹とすみれが咲き誇っているのがわかる。
ついさっきまで思うさまトドに弄ばれていた体は満足に動かせそうもなかったが、
オサは何とか体を起こそうとした。
「……どこに行く気だ?」
不意に入り口から大柄な影が入ってきた。オサに気を取られていたかよこが一瞬遅れた隙に、
長い腕を伸ばして細い体を抱き込む。
「本当に細いな。折れそうだ」
そう言いながら腕の中の獲物をのぞき込んでいるのはワタルだった。
「そのお姫さまは今のトコボスの気に入りでね。もってかれちゃ困るんだな」
あさこに刺青を彫られ、いたぶられて、それでもオサはあさこに惹かれていった。
けれどあの日、首輪をはめられて連れて行かれた先は、トドのベッドだった。ここに連れてこられたときから覚悟はしていたことだったが、
それから毎晩オサはトドに抱かれている。気を失うまで貪りつくされて、ワタルがこの部屋に運んでいるのも気がつかない。
「……大事な仲間を壊されちゃ俺も困るんですよ」
月の光に照らされた白い顔がはかなげに揺れて、ひどく煽情的だ。
「大事にするぜ、こんな風に」
言うなりワタルはその小さな唇を塞ぐ。何度もキスを繰り返し、やっと唇を離そうとしたとたん、口内に血の味が広がった。
「……っ!!」
思わずかよこを突き飛ばしたワタルは、血のにじんだ唇を片手で拭う。
思いきり壁に背中を打ちつけて息ができなくなっているかよこを軽々と担ぎ上げると、心配そうなオサににやりと笑って見せた。
「このお嬢ちゃんには、借りがあるんでな」

ワタルくんがやたらお嬢ちゃんを連発していますが、かよこちゃんはもちろんお嬢ちゃんではありません(笑)「男役」でございます^^
どなたかが刑事の設定をしていたようなかよこちゃん、怪盗ですか?ずいぶん正反対の発想ですが、
なんでもありですからお好きな設定でどうぞと言いたいところですが、需要も供給も私だけの気が・・・(泣)

初様の続き? No: 103

投稿者:愛 01/12/06 Thu 20:57:29
リカは、部屋のベッドで寝転がりながら考えていた。
「ワタル、コムと何があったんだ。コムは、トドさんの大切な人形だし、、。」
リカは、昔の事を思い出していた。“昔は、俺がああしてよくわたるに抱かれていたっけ、、”!!?ワタルは、コムを? と考えた所にドアをノックする音
「開いてるぜー」入ってきたのは、ワタルだった。
「悪いな。夜中に、」「なんだよ。他人行儀だなぁ。」
リカは、そういうと妖しく光る瞳でワタルを見つめた。
「何か用か?」 「ああ、ちょっとなぁ、、」言いよどむワタル。
さっきの、、コムのことか?」  「ああ、、」
そのワタルの様子をリカは敏感に感じ取り
「フッ。惚れたって顔に書いてあるぜ。昔、俺にしたように存分にやっちまえばいいだろう。まぁっ、トドさんの人形ではあるが、お前なら許されるんじゃないの。」
と言い軽い微笑みを浮かべながらリカは、ベッドを降りワタルに近づいてきた。ワタルもふっとリカの微笑みに引き寄せられていた。
ワタルは、リカに触れたその時電流に弾かれた様な口づけをしていた。さっきのコムに感じたとは全く別な思い。そう、昔の匂い。動物的な衝動でリカをやわらかいジュータンの上に組み敷いていた。
ワタルは、狂ったようにリカの体に口づけをしていた。
 (コムへの思いを果たせなかった反動?)

こんなのにしてみましたが、いかがでしょう?

ちょっと横道 No: 102

投稿者:初 01/12/06 Thu 17:07:28
わたるは自分の上着をコムにかけてやった。
「ありがとう ワタルさん」
と弱々しくコムがいった。
コムをお姫様抱っこをしてコムの部屋まで行こうとしていた。
その時 廊下の先の方で立っている人間が見えた。
リカだった。
わたるは内心動揺しながらも リカの横を通っていった。

「さっき ボスの部屋で何があったんだ」とリカは聞いた。
すると「いや大した事ではない 失礼する」
とワタルが言った。
リカはコムの部屋まで入る2人を見ていた。
「大した用事じゃないねー」 と小声でつぶやいた。
(自分の上着をコムに着せていて大した事ないか・・・)

って事で横道それたよー
誰か ここからわたリカ書いてねー

Qさん No: 101

投稿者:管理人 01/12/06 Thu 16:39:25
どの見方がわからないの? その意味がわかりません。
下から上に順に見ていけばいいのではないでしょうか?!
どうしたら開く事が出来る とはなんの事なのでしょうか?