上條:音楽舎の内部でもちょっと問題があって、我々は高木照元を中心に如月ミュージック・ファミリーを立ち上げました。そこになぜか、第3回に出損なった山下洋輔トリオも所属することになったんです。でも、如月ミュージック・ファミリーも1年ちょっとしかもたなかったんです。僕も、途中でこれは危ないなと思ったので、「今月で山下トリオはクビだ」と宣言しました。柏原はずっとそれを恨んでいたのですが(笑)。でもあの人たちを巻き込んじゃいかんと思ったので、早めにやめていただいたんです。それから、プロデューサーだった白井道夫さんも、何年か前に亡くなられているのですが、白井さんは「『フォークジャンボリー』は何年か経ったら無料にして、8月の第1週になったら全国からプロアマ問わず勝手に2日間一緒に唄い騒いで、またそれぞれの場所に帰っていくようなお祭りにしたい」とおっしゃっていました。
牧村::中津川で第1回を開いた時の目的に戻ったということですね。3回目はもう本当にコントロールができなかった。2日間48時間のことを二人でお話ししてきましたが、面白おかしく伝えられているが、そうではなかったということをお伝えしました。それでは、ロックの第2サブステージで唄ったあとにロサンジェルスに行ってしまって、つい先ごろ帰国してコンサートをした、かねのぶさちこさんの歌をラストにおかけします。ロスに旅発つ前に、日本で最後に作って、『フォークジャンボリー』でも唄った曲を最後に聴いてください。上條さん、ありがとうございました。(拍手)
──かねのぶさちこ「時にまかせて」
*文中敬称を略させていただきました。