上條:メインステージと本部の間を行ったり来たりしている間に、サブステージも何度か通ったんですが、何回通っても同じ曲をやっているなと思っていて(笑)。だから僕の感覚だと、半日くらい同じ曲をやっていたのかなという気持ちでした。その隊列がメインステージのほうに来たのは確かですが、そこで何か起こったりはしていないです。予定もきっちり決まっていたので。
観客からのジャズへの不満、追い打ちをかけた安田南の発言
牧村:初日のトリは岡林信康だったので、2日目にも最後に岡林が出るんじゃないかと思っていた観客もいたと思いますが、実際の進行はどうだったんですか。
上條:多少、場が荒れてはいたんですね。商業主義がどうのとかデモをかけられて。そういう意味もあって20時くらいに岡林信康と、前日にスターになってしまった三上寛を出したら、お客さんに大受けして一旦騒ぎが落ち着いたんです。でも次が日野皓正だったんですね。そこからまたフォーク・ファンが騒ぎ出した。「なんでここでジャズなんだ!?」という気持ちがあったと思います。
牧村:フォーク・ファンとジャズ・ファンは重なっていなかったんですよね。
上條:そうですね。なんで出演することになったんだろう、と話していましたが、このちょっと前に近くで『箱根アフロディーテ』というイベントがあって、その流れでの出演だったんだと思います。
牧村:そうそう、『箱根アフロディーテ』からでした。存在するのだが見ることができない『第3回全日本フォークジャンボリー』の映像がありますよね。それ、テレビマンユニオンが『箱根アフロディーテ』の流れで中津川に来て撮ったものなんですね。
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