上條:前日の昼くらいから準備をしていました。
牧村:ということは、中津川には合わせて3日間いたということですね。メインステージの簡易プログラムがあるので、見てみましょう。(プログラムを見ながら)8月7日、これは初日ですが、メインステージ16時のところに「トン・フー子」と書いてあります。五つの赤い風船というグループの東祥高さんと藤原秀子さんですね。この年、風船のリーダー西岡たかしさんが渡米中だったので、五つの赤い風船の代わりに「トン・フー子」という名前で出演していたんですね。ところが、G.Gの記憶によるとオープニングは頭からがっつり決めようということで、DEWというグループだった?
上條:そういう記憶だったんですよね。DEWというのは元ブルース・クリエイションだった布谷文夫さん率いるバンドで、一発目にやってもらおうということだったはずなんです。
牧村:次に、小野和子、はしだのりひこの新グループのクライマックス、五輪真弓。クライマックスが「花嫁」を唄っていた時は、お客さんはみんな静かに聴いていましたか?
上條:そうですね。平和でしたよ、何の問題もなく(笑)。
ニューカマー・三上寛を隠し玉に
牧村:紅白歌合戦にも出ていたこういった曲が唄われていても、初めは騒ぎも起こらなかったと。このクライマックスのあとに五輪真弓がデュオみたいな形で出ていて、次はガロですね。まだヒット曲がない時代で、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの「ティーチ・ユア・チルドレン」のカバーを演奏していました。次の武蔵野タンポポ団というのは、高田渡さんを軸にして複数のメンバーが入れ替わりながらやっていました。初日のメインステージで力を入れていた場所と、出演アーティストはどのように考えていたんですか?
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