【首都スポ】[高校野球]横浜VS明豊、第2日第2試合 及川ねじ伏せる!4度目Vへ2019年3月16日 紙面から
第91回センバツ高校野球大会(23日から12日間、甲子園球場)は15日、大阪市内で組み合わせ抽選会を行った。5年ぶり16度目出場の横浜は、昨秋九州大会準優勝の明豊(大分)との顔合わせ。今秋ドラフト有力候補の高校生ビッグ4の一角、153キロ左腕、及川雅貴投手(3年)を擁して、センバツ最多タイとなる4度目の優勝を狙う。1回戦屈指の好カードとなったのは、星稜(石川)-履正社(大阪)。18日から20日までは甲子園練習が行われる。 153キロ左腕の3度目の甲子園の相手が決まった。横浜市金沢区の横浜高グラウンドで、及川は大阪から抽選を終えて帰ってきた内海貴斗主将(3年)に「いいくじを引いてくれた」と声をかけた。「名の知れた高校が同じブロックに集まっている。強い高校とできるのはいい経験になるが、あくまで挑戦、挑戦という気持ちです」 組み合わせ抽選で、内海主将が引いたのは大会第2日の第2試合。「いつがいいとかは意識しませんでしたが、勝ち上がっても試合時間があまり変わらない、いいところを引いたかなと思う」。初戦が11時半開始、2回戦が9時開始、その後も準決勝まで11時開始が続く。生活リズムがつくりやすい。開幕から2日目についても平田徹監督(35)は「待たされるよりはいいんじゃないか」と前向きにとらえた。 明豊は、昨秋の九州大会で準優勝。出場校中3位のチーム打率3割7分5厘の打線が看板。3年生左腕の若杉は最速139キロながら、伸びのある直球とスライダーでイニング数を上回る三振を奪う。内海主将は「強打のイメージが強い。打ち負けないようにしたい」と力を込める。練習試合解禁直後の9、10日の沖縄県沖縄市での招待試合4試合では2アウトからも得点する打線のつながりも出てきている。 強力打線を相手に登板する及川は「対策されていると思うので、それ以上のピッチングができるようにしたい」と意気込んだ。練習試合初戦ではいきなり151キロをマークし、高校左腕最速と言われる菊池雄星(現マリナーズ)の155キロも視野に入る。抽選があった、この日も実戦練習に登板。背番号1では初めてとなる甲子園登板に向けて順調だ。 甲子園優勝となれば、福田永将(現中日)が主将としてけん引した2006年以来13年ぶり。中京大中京、東邦(愛知)と並ぶセンバツ歴代最多の4度優勝に並ぶ。このセンバツに出場する星稜(石川)の奥川恭伸のほか、大船渡(岩手)の佐々木朗希、創志学園(岡山)の西純矢とともに、高校生ビッグ4といわれる中で、唯一の左腕。「及川が自滅するような展開になれば、勝利が遠のく」と平田監督。春夏合わせて5度の甲子園制覇の名門に新たな歴史をつくる。 (広瀬美咲) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。
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