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【大相撲】

横綱白鵬、6連勝で幕内通算1111勝に 3場所ぶりVに視界良好

2019年3月16日 紙面から

錦木(左)を寄り切りで下す白鵬=エディオンアリーナ大阪で(黒田淳一撮影)

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◇春場所<6日目>

(15日・エディオン アリーナ大阪)

 横綱白鵬(34)=宮城野=は錦木を下して無傷の6連勝。大栄翔(25)=追手風=は全勝の大関豪栄道に土をつけた。横綱鶴竜は正代を退けて5勝目。高安は妙義龍を押し出して1敗を守り、かど番の栃ノ心は御嶽海を破って4勝目。大関昇進を目指す貴景勝は魁聖を送り出し、連敗を免れて4勝目。全勝は白鵬と平幕逸ノ城の2人。

    ◇

 白鵬が元気だと場所は荒れない。錦木を寄り切って通算勝ち星がぞろ目の「1111」に。「どっから見ても1やね。反対から見ても1。(1回きりだが)きょうは楽しませてよ」と「白鵬メーター」を抱いて満面の笑みを浮かべた。

 「荒れる春場所」が通説となっているが、過去のデータを見ると波乱はほとんどない。「荒れない春場所」が現実といえる。

 平成になって横綱、大関が優勝しなかった場所は2場所。1993年の若花田(東小結)と2000年の貴闘力(東前頭14)だけ。

 春場所が初めて実施された1953年で横綱千代の山が2場所連続で途中休場し、「大関からやり直させてほしい」と横綱返上を申し出た。

 初の春場所でそんな事件が勃発したため、その後も「荒れる」が通説となったようだが場所を制したのは大関の栃錦。逸ノ城が全勝でついてきていても、白鵬が「荒れない春場所」を順当に勝ち進む気配が漂う。

 怪力で知られる錦木の小手投げにも、「あれだけでしょう」と完全に読み切り、流れるようにもろ差しに。「集中というか、体が動いてるというか」と自画自賛した。

 場所中の朝稽古は「2勤1休」。この日は休みだが、それを返上して全体稽古の後に稽古場へ姿を見せた。約1時間、基礎運動で汗を流し、すきは見当たらない。

 「今度は引っ張っていきますよ。気合、入ってるよ」。3場所ぶり42回目の優勝へ、後続を引き離しにかかる。 (岸本隆)

 

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