現在DMMの同人エロマンガで『人妻とNTR町内旅行』が非常に売れているという。この作品はサークル「あらくれ」による、薄い本に加筆された電子書籍版なのだが、前作『人妻とNTR下見旅行』の続編となっている。
『人妻とNTR町内旅行』は前作を読んでいなくても理解できるし、興奮できる作品ではあるものの、せっかくなので前作の『人妻とNTR下見旅行』をまずはレビューしてみよう。
実にシンプルな紹介文から。
人妻が町内会長の罠にはめられ温泉旅館に一泊することになり、一晩じっくりとぐっちょぐちょにハメられるお話です。
このシンプルに語られた文がほぼ全てだが、もう少し詳しくあらすじを書いておこう。
ある町内会旅行の下見旅行に行くことになった由美子。本来なら町内会長の奥さんとふたりで行くはずだったのだが、当日迎えに来たのは会長。奥さんは体調を崩してしまったそうで、代理で会長が来たようだ。
町内会長で年配の方とはいえ、男性とふたりと温泉旅行の下見に行くことに抵抗を覚えるが、会長の頼みを断ることができず、由美子は結局行くことに。
旅行先の部屋で夕食をともにし、酒を酌み交わす。
温泉宿という立地柄、ついつい解放的になって深酒をしてしまった由美子。身体に強い火照りと、酔いを覚え、そのまま寝てしまう。実はその酒の中に、会長が媚薬を仕込ませていた――。
と、まあこんな感じである。
物語の冒頭、由美子目線で物語を振り返る形で心情を語られながら、話が進む。ここが非常にポイント高い。恐怖体験の再現VTRに用いられる手法だが、語り手の心情と、そこに描かれている人間の心情に大きな乖離を感じさせる。彼女の後悔の念がひしひしと感じられ、実に良い演出だ。由美子は押しに弱く、やや危機管理能力が薄いと分かる。そんな女はNTRにおいて絶好の獲物なのだ。
温泉宿でついつい飲みすぎてしまい、酩酊してしまったときのだらしない表情、無防備ではだけていく浴衣、犯してくれと言わんばかりだ。会長にキスされると、旦那とかんちがいして舌を出してしまったりする。なんと寝取りがいのある女だ。男は酔ってしまい、無防備になってしまった女が大好きなのである。
由美子はチンポを挿入される直前に目が覚めて、激しく抵抗する。しかし、結局マンコに突っ込まれてしまう。そう、彼女は押しに弱いのだ。
口では抵抗しているもののその快感に抗えず、だらしない表情となってしまう由美子。こんな良い女がいていいのだろうか。NTRの醍醐味は、あくまで精神的には他人とつながっている女を犯すことにある。その点、由美子は常に旦那のことを考えているわけで、読み手側に圧倒的な征服感を覚えさせてくれるのだ。
会長のデカチンポと遅漏、そしてテクニックであっという間に肉体的に支配されてしまう。しかし、精神的支配はされていないものの、快楽に負けて中出しを許してしまう。犯されれば犯されるほど、旦那とのセックスと比較し、圧倒的快楽を与えてくれる会長のチンポを拒絶できなくなってしまうわけだ。
物語はフィクションであるが、展開に無理がなく極めて自然なので、似たような話は現実にも転がっているかもしれない。『人妻とNTR下見旅行』は、誰もが一度は想像するような、理想的なNTR展開なのではないだろうか。読者が期待する表情をし、読者が期待する展開を見せてくれるのだから、控えめに言っては最高でしかない物語だ。
ちなみに、この作品を原作にした実写版AVも存在する。続編も含め、紹介はまたそのうち。
(文=穴リスト猫)
【ダウンロードはこちらから!】
『人妻とNTR下見旅行』
ページ数:46ページ
サークル:あらくれ