ごごナマ おしゃべり日和「秋本治」 締め切りは必ず守る“仕事の流儀”代表作「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は連載40年を記録。 New!


出典:『ごごナマ おしゃべり日和「秋本治」 締め切りは必ず守る“仕事の流儀”』の番組情報(EPGから引用)


ごごナマ おしゃべり日和「秋本治」[字]


ゲストは漫画家の秋本治さん。代表作「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は連載40年を記録。締め切りは必ず守る“仕事の流儀”▽愛する下町のお勧めスポットを漫画で紹介!


詳細情報

番組内容

ゲストは漫画家の秋本治さん。代表作「こちら葛飾区亀有公園前派出所」略して「こち亀」は、連載40年、200巻を発行し、ギネス世界記録にも認定された▽実は一度も締め切りを破ったことがない!漫画界の鉄人ともいわれる秋本さんの意外な仕事の流儀とは?アトリエに潜入!▽「こち亀」は預言の書だった?スマホ、掃除ロボットなどを漫画の中で先どり!▽生まれも育ちも下町の秋本さん。お勧めの観光スポットを漫画で紹介!

出演者

【MC】船越英一郎,美保純,阿部渉,【ゲスト】漫画家…秋本治,【出演】ヒデ


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ごごナマ おしゃべり日和「秋本治」 締め切りは必ず守る“仕事の流儀”
  1. 秋本
  2. 阿部
  3. 船越
  4. 美保
  5. ヒデ
  6. 先生
  7. 連載
  8. 漫画
  9. 作品
  10. 当時
  11. 作業
  12. 年前
  13. 下町
  14. 仕事
  15. 一緒
  16. 世界
  17. 漫画家
  18. 秋本先生
  19. 本当
  20. アンケート


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船越≫突然ですが
「こち亀」でおなじみ

漫画家の秋本治さんに質問です。

秋本≫ちょっと緊張しますね。

やはり両さんですね。

いろんな人にお返ししました。

いっぱいありますね。
答えられないぐらい。

全く変わってないです。

ではニュースをお伝えします。

西日本豪雨で被災して校舎が

使えなくなった岡山県
倉敷市真備町の中学校の卒業式が

別の中学校の体育館で
行われました。

倉敷市真備町にある真備中学校の
卒業式は

市内のほかの中学校より一日
遅れて

仮校舎のある別の中学校の体育館
で行われ、

3年生85人、一人一人に
卒業証書が手渡されました。

真備中学校は去年7月の豪雨で
校舎が使えなくなったため

授業は別の中学校のグラウンドに

建てられた仮校舎で行われてき
ました。

そして
全員で校歌などを歌ったあと

卒業生は在校生や保護者から拍手
が贈られる中、会場を後にしてい

ました。

真備中学校によりますと

来年4月には元の場所の校舎で
授業を再開できる見通しだという

ことです。

フランスの自動車メーカー、
ルノーは13日、

経営の実務にあたるメンバーを
刷新する人事を発表し、

カルロス・ゴーン前会長の側近と
される副社長のセペリ氏が退く

ことを明らかにしました。

セペリ氏を巡っては日産自動車と

ルノーの統括会社、

ルノー・日産BVから不透明な

報酬が支払われていたと現地
メディアが報じています。

自動車レースの最高峰F1で安全

や技術部門の責任者を務める
チャーリー・ホワイティングさん

がきょう、
肺塞栓症のため亡くなりました。

66歳でした。
FIA・国際自動車連盟や

ロイター通信などによりますと、

チャーリー・ホワイティングさん
はイギリス出身で

1977年にF1のイギリスの
チームに加入し、

1988年からはFIAの
技術部門のトップに就任しました。

1997年からはF1の安全や

技術部門の責任者である
レースディレクターとしてF1の

安全対策に大きな役割を
果たしました。

コックピットの周囲にドライバー

を守るためのハロと呼ばれる棒状
のガードを取り付ける対策は

視界を遮るなどとして議論になり
ましたが、

ホワイティングさんはその重要性
を訴えて導入されました。

ホワイティングさんは今月開か
れるF1の

オーストラリアグランプリに参加
する予定でしたが、

けさ、オーストラリア南東部の
メルボルンで66歳で亡くなり

ました。
世界最大の交流サイトを運営する

フェイスブックによりますと
日本時間のきょう未明から

フェイスブックや無料通信アプリ
のメッセンジャー、それに

インスタグラムなどで
エラーメッセージが表示されたり

動作に異常が出たりするなどの
障害が発生していて

サービスの復旧に向けて作業を
進めていると発表しました。

そのうえでサイバー攻撃は受けて
いないとしています。

ロシアで13日、社会の秩序など

に悪影響を及ぼすような偽の
ニュース、フェイクニュースを

インターネット上に掲載すること
を禁止する法案が議会上院で可決

されました。違反した場合は

日本円で最大250万円の罰金を
科すとしています。

ジャーナリストなどからは

フェイクニュースへの監視を口実
にした言論弾圧だと批判の声が

上がっています。

阿部≫今日のゲストは
漫画家の秋本治さん。

秋本さんといえば
2016年まで

40年間連載を続けた

「こちら葛飾区
亀有公園前派出所」。

派出所に勤務する
型破りな警察官

両津勘吉が主人公のギャグ漫画。

単行本は、なんと200巻。

ギネス世界記録に
認定されているんです。

今日は、そんな漫画界の鉄人
秋本さんに

連載を40年も続けられた
仕事の流儀を伺います。

さらに、「こち亀」は
未来を予測していた?

およそ40年前に発表された
「こち亀」に

ロボット掃除機やスマホなどが
描かれているんです。

ところで、40年の連載を終えた

秋本さん
今、どんなふうに過ごして

いらっしゃるんでしょうか?

船越≫40年という
長かった連載でしたよね。

秋本≫長かったですね。

船越≫おととしでございますかね。
終了が。

今は、どんな日常なんでしょうか。

秋本≫今も漫画描いてるんですよ。
それまで、描いていたのと

全く違ったのを描きたいと思って
今も描き続けております。

阿部≫ご紹介しましょう。
スパイ物だったり西部劇

銭湯をテーマにした漫画。
この3つの作品を同時に

連載してらっしゃるという。

船越≫かえって、当時より
お忙しくなって

いらっしゃいませんか。

秋本≫実は、そうなんですよね。

船越≫でも、気になるのは

3作品とも女性が全部
主人公ですね。

秋本≫実は4作ありまして
もう1つは、京都を舞台にした

女子高生のやつで
それは去年、完結しまして。

今は3作で。全員、女性ですね。

船越≫これは何か先生
こだわりがあるんですか?

秋本≫両さんを

描きすぎたというのがね。
やっぱり女性を描きたいと思って。

もう男は置いといて。

美保≫ウエストラインが
いいですね。ギュッと。

船越≫しかも
「BLACK TIGER

‐ブラックティガー‐」は舞台が
日本じゃないですよね。

秋本≫アメリカですね。
南北戦争後の話で。

アクション物も
結構、好きなんですよ、もともと。

船越≫両さんにもアクションが
好きなんだろうな

先生はというのが
片りんが

たびたび登場しましたよね。

阿部≫今日は秋本さんの素顔に
迫ってまいります。

テレビをご覧の皆さん
ご質問、メッセージ

どしどしお寄せください。
メールや

FAXでお待ちしております。
今日のテーマです。

「鉄人・秋本治さんの
漫画家人生」と題して

お届けいたします。
「こち亀」の誕生秘話。

どういうものがあったんでしょう。
40年続けられた仕事の流儀を

聞きます。
そして先ほども

チラッとありました
未来を予測していた

予言の書という一面があった。
そして、歴代の担当編集者に

いろいろアンケートをとって
お答えいただいております。

船越≫一番、素顔を
ご存じな方たちですね。

阿部≫秋本さんといえば
なんといっても

「こちら葛飾区
亀有公園前派出所」。

1976年から2016年まで
40年間の連載でした。

通称「こち亀」ですね。

改めて
続けてくださいというお声も

多数寄せられたと思いますが

当時、どんなご心境で連載を
おやめになったんでしょうか。

秋本≫一応、節目として200巻
というのがありましたから

ちょうど、200巻で40周年で。
お祭りがあるわけですね

お祝いだということで。

両さんはお祝いの中で

スッと去るのが
キャラクターらしいな

ということで。

みんなで祝ってもらいながら

それじゃあな!という感じで

そこでしめました。
阿部≫両さんらしさなんですね。

「こち亀」、改めて
どんな漫画かご紹介します。

主人公は
亀有公園前派出所に勤務する

警察官の両津勘吉。

その同僚を巻き込んで大暴れする
ギャグ漫画です。

世間の流行を
積極的に取り入れた話や

下町を舞台にした人情話など
テーマはさまざま。

1976年から連載開始。

ちなみに、同年代に
連載が開始された人気漫画は

「ガラスの仮面」
「うる星やつら」ですね。

そこから2016年まで続けた
連載は40年間。

コミックスの発行巻数が多い
漫画としてギネス世界記録を保持。

地元・亀有駅には銅像が建てられ

さらに、神田明神に絵巻を奉納
浅草神社に

石碑が建てられるという

大きな話題となった
漫画なんですね。

その「こち亀」の誕生秘話から

伺ってまいりましょう。

まずは、これ初期のころの作品と

伺っていますが
純さん、全然違いますね。

美保≫画風が違いますね。

顔のタッチが全然…。

劇画タッチっていうんですかね。

阿部≫当時はこういうものを
目指されていたんですか?

秋本≫ずっと劇画しか
描いてなかったんです。

阿部≫その漫画以前には
違う会社に、お勤めでしたね。

秋本≫アニメ会社に
勤めていました。

阿部≫どういう
お仕事だったんでしょう。

秋本≫アニメーターを
やってまして。

もともとアニメーションが
すごい好きでアニメ会社に入って

そこで勉強するために
いろいろやりましたね。

船越≫ジャンバーのマークは
タツノコプロでございますね。

阿部≫いろんなアニメを
制作していたと。

アニメーターというのは
どういう?

秋本≫いわゆる動画をやる作業で
原画というのがAとBがあると

その間を埋めていく作業なんです。

阿部≫その作業は漫画家としても
役立つものなんでしょうか。

秋本≫そっちのほうが
絵の負担がかかるんですよ。

どういう構図でも
描けなきゃいけないので。

漫画の場合は決めたポーズだけで
いくんですけど。

だから、画量が
すごくいる作業でしたね。

美保≫何コマも作るんですよね。

秋本≫もともとは漫画家志望で
中学ぐらいからずっと描いてて

ところが高校のころ
初めて長編アニメを見まして

それに感動して
アニメにすごく興味を持って

アニメ会社にいって
アニメの動画用紙を買ってきて

自分で動くように描いて
それでアニメの映画みたいなのを

作ってたんです。
就職の段階ではアニメーションを

やりたいということで
アニメ会社に入って。

船越≫それが、どうして
「こち亀」の連載へと

移行したんでしょうか?

秋本≫実際、アニメーターとして

先ほどおっしゃった
「ガッチャマン」とかを

描いていたんですが
昼はアニメーターで

夜は漫画を描いてたんです。
その2つをずっとやってて

いずれどっちか1本に
絞らなきゃいけないなと思って

1人でできる漫画のほうに
力を入れていこうと。

阿部≫発想はどういうところから
ヒントを得たんですか?

「こち亀」は。

秋本≫先ほど見ていただいた

ベトナム戦争のやつなんですけど
あれは100ページくらい

あるんです。
あれを描いてて、重くなったので

ちょっと明るい話を
描いてみようかなと思って

それで両さんの
キャラクターが浮かんで

それで描いたのを集英社の
ヤングジャンプ賞というものに

応募したんです。
それが、たまたま入選して

その年の秋に連載になったんです。

船越≫それはものすごくいい
タイミングですね。

美保≫すごいですね。
普通に応募したのは。

16ページみたいな
規定があるじゃないですか。

秋本≫31ページでしたね。

阿部≫テイストが
「男はつらいよ」に

通じるところはありますか?

秋本≫最初のころは
結構荒れてましたね、両さんは。

そのころ、東映の
ああいう映画が好きだったので。

うちの実家の隣が東映の映画館で
ずっと見ていたので

その影響をかなり受けて。

船越≫両さんの顔も
全然違いますもんね。

秋本≫劇画の影響ですね。
そのうち、描いているうちに

担当者が
秋本君、下町生まれなんだから

下町を描いてみろよと言われて。
いや、下町だったら

いくらでも描けますが
あれで漫画になるんでしょうかと

言って。

浅草とか、上野とか描いてたら
結構、反響があって。

あと、駄菓子屋とかも描いて。

阿部≫そして40年間続く
ということになるんですが

大変な記録ですよね。
連載に関して

もう1つすごいことがあるんです。
なんだと思います?

美保≫恋をしちゃった。
出ている女の子に。

阿部≫当然、恋はされてますよね。

秋本≫当時の両さんには
女の人、一切出ないです。

10年以上出ないんですよ。
女性が描けなかったんです。

その反動で、終わったら
4作、女性になった。

美保≫すごい反動!

秋本≫一切出てこないです。
男の世界だったので。

船越≫両さんと中川だけですよね
最初は。

秋本≫麗子が出てきたのも
2年たってから初めて出したので。

女の子を描いてみたいなと思って。
それ以降出てないです。

阿部≫正解は
一度も休まずなんです。

これは、すごいですよね。

秋本≫すごいですかね?

船越≫休載が
なかったっていうことですよね。

中には、体調不良のときも
おありでしたでしょうし。

やむにやまれぬ事情も
おありだったでしょうし。

一度も休まずということは
お休みはほとんどとらなかった?

秋本≫とってます。

描きだめしてたんですよね。

来週のを
今週に描くわけじゃなくて

1か月くらい
大体、先を描いていたので。

船越≫でも、よく聞く話は
大体の漫画家さんは

締め切りが
ギリギリになってしまうという。

阿部≫連載を休まず
40年間続けられた理由

秘密が、仕事場にありました。
こちらがその仕事場ですが

どうですか?

美保≫わりと対面式だし。

阿部≫普通の
オフィスっぽいですよね。

船越≫あれ
タイムカードじゃないですか。

阿部≫ちょっと、この話は
まだとっておきたかったんです。

見ちゃいましたか?

船越≫見ちゃったよ!
隠しておいてくださいよ。

阿部≫でも、秋本さん
普通、漫画家さんの仕事場には

フィギュアとかポスターが
あったりするもんですが

ありませんね。

秋本≫そうですね。だから目が
いっちゃったんでしょうね。

阿部≫その秘密というのは…。

船越≫ぬか漬けが出たよ。

阿部≫そうなんです
タイムカードなんです。

これが、どういうふうに
お仕事に影響するんでしょうか。

秋本≫アニメ会社に
務めてたというのもありまして

時間どおり仕事をするのは
いいことだなと思いまして

朝9時に仕事をして
夜は当時は10時ぐらいまで

やっていたんですが

今は7時で終わるんです。
行くと、ちゃんとタイムカードを。

船越≫残業とかも
あまりないんですか?

秋本≫残業代は一切
やらないようにしてたんです。

美保≫働き方改革が
できてたんですね。

秋本≫残業をやると、きりがなく
ずっと明け方までというのが

漫画家の仕事なんですけど

でも、アニメ会社にいて
みんな、きちんと

時間どおりに終わって。
逆に、それまでに

終わらせようとして
早めにやるのがいいなと。

阿部≫集中して、その間で
やるということなんですね。

徹夜のイメージがありましたよね。
美保≫寝袋か

パンを片手で持ってるイメージ。

秋本≫結構、初期のころは
それもあったんですけど

これじゃいけないと思って
すぐにタイムカードを入れて。

阿部≫秋本さんは漫画家ですが
社長としてのお仕事もおありだと。

そういう勤務管理もされている
ということなんですね。

誰にどういう仕事を
割りふったりということも。

今は、どういう分業体制に
なっているんでしょうか?

秋本≫今は、3つの作品が
あるんですけれども

その作品に合った絵の人を
入れていくという感じはあります。

船越≫ちょっと、失礼ながら
お見受けすると

皆さんお若いというよりも
ベテラン感が漂ってますね。

秋本≫すごくベテランです。
だから逆に、渡して

もう、ある程度の指示をすれば
きれいな原稿になって返ってくる。

船越≫信頼関係も、しっかり
出来上がっていると。

美保≫背景とか
スクリーントーンの貼り方1つも

違いますもんね。

秋本≫みんな、慣れているので
指示しなくてもやってくれる。

船越≫先生、40年間という
長きにわたって続いたのは

一体どんな理由だったんだと
思われてます?

秋本≫管理も、もちろん
あったと思うんですけど

やっぱり、長いマラソンでなくて
毎週、毎週なので100m競争

みたいなもんなんです。

僕の場合は特に
1話読みきりの完結なので

とにかく100m全力で走って

次、終わったら
またスタートラインで

100mみたいな。
あまり先のことは

考えないで
とにかく今の1週間を

頑張ろうということで
積み重ねみたいなものです。

船越≫振り返ると100mが
積み重なって長い距離を走ったと。

阿部≫その連続というのも
大変な感じもしますけどね。

美保≫中には
猫が主役とかの回があって。

いろんなところに
ポイントがいってるなって。

秋本≫飽きさせないように
いろいろなことを入れましたね。

美保≫背景を見るのも
楽しいんですよね。

ちゃぶ台の上とか。

秋本≫下町風なのに

凝ったときもあれば
おもちゃみたいなものを描いたり

現代的なのを出したりとか
いろいろ考えて。

船越≫どうしても
ギャグ漫画というと

わりと簡素化されてたり
あるいは

デフォルメされてたりしますけど。

秋本≫あれは難しい作業でね。
たまには旅行に行ったり

下町を訪ねたり
たまには、みんなで

お風呂屋の話をしたりとか
いろいろなものを

とにかく入れて。

船越≫先生の両さんのに関しては

背景が写実的というんですかね。

秋本≫わりと旅行とかも好きで

結構、下町にカメラを
持っていったやつを使うと。

阿部≫そしてこの仕事場で
さらに気になるものを

見つけたんです。

最先端、デジタルで描ける
ハイテク機材。

どうやって使う機材ですか?

秋本≫今までは
スクリーントーンを

貼っていたんですけど
それじゃなくて

機械でできるんです。

阿部≫映像で
ご紹介をしていますが。

美保≫ラフ線とかも楽ですか?

秋本≫スクリーントーンという
手間がなくて

全部、デジタルで色ができるので。
スコープをのぞいた

シーンとかは全部デジタルで。
スクリーントーンじゃ

できない作業が
これだとできるんです。

阿部≫時間は
短縮できるものですか?

秋本≫すごい短縮できますね。

阿部≫いろんなことに
凝っちゃいそうですね。

秋本≫切りがないくらい
凝っちゃうんですけど。

船越≫どんどん凝っていって
逆に時間がかかるってこともね。

秋本≫終わりがないんですよね。
スクリーントーンだと

貼って終わりなんですけど
果てしなく作業ができるので。

阿部≫先ほどアシスタントの方が
作業されていましたが

秋本さんもこういう機械は
使われるんですか?

秋本≫僕は指導するほうなんです。
意外と、これは

なかなかいけなかったんですよね。

船越≫機械にはお強いんですか?

秋本≫好きは好きなんです。
デジタル系は好きですね。

船越≫両さんも
常に先取りしてますもんね。

阿部≫そして倉庫にも
お邪魔したんです。

ずらりと棚が並んでいるんですが

この棚の中に一体
何が入っているのかといいますと

これまでの原稿全部。

どうしてとってあるんですか?

秋本≫200巻分
全部とってあります。

管理するので
何巻の何がほしいということで

一応、展覧会で出したりとか
そういうのもあるので

すぐ作業できるように
全部ファイルにして。

美保≫原画って
すごい感動するんですよね。

すごい、高く売ってたりするの。

阿部≫これ、欲しい人
いっぱいいるでしょうね。

美保≫すごいですよ。
けんかになりますよ、絶対。

阿部≫漫画家の皆さんは
大体、こういうふうにして

とってあるものでしょうか。

秋本≫個人差が
ものすごくありますね。

女性の作家さんは
結構ちゃんと

とってある人は多いですね。

阿部≫せりふのところは
貼ったような感じの跡もね。

秋本≫活字を貼ってたんですよね。
今はデジタルで全部やってますが。

阿部≫作業の歴史も
感じることができますね。

ヒデ≫こんにちは。
失礼いたします。

のっけから申し訳ないんですけど

ちょっと
ひょっこりさせていただきます。

「こち亀」を2カメさんに
撮っていただきました。

私、先生の

大ファンでございまして

全巻持っております。
今回、記念の

200巻を持ってきて
ぜひファンを

アピールしたついでに
この生放送でサインを…。

もし、よろしかったら
今度サインを書いていただけたら。

船越≫職権乱用じゃない?

ヒデ≫確かに、すみません。
もしよろしければ。

本当に
ずうずうしくてすみませんでした。

それではまいりましょう。
今回の

ウワサの真相、秋本先生の
スピリチュアルに関するものです。

そちらを集めました。
ウワサの真相でございます。

最初のうわさは
「未来を完全予測!?

こち亀は予言の書だった!?」。

派出所じゃなくて

「こちら葛飾区
亀有公園前予言書」だった

ということになっちゃいますが
「こち亀」といったら

皆さんご存じだと思いますが
両さんこと両津勘吉の

とんでもない発想で
話は進んでいくんですが

実は40年間の連載で
今では当たり前になったものが

すでに漫画に登場しているんです。

まずは、「約20年前に
スマートフォンを

描いていた!?」。

このうわさ、先生
いかがでしょうか?

秋本≫これは本当ですね。

ヒデ≫すごくないですか?

ちょっと補足させてください。
その漫画が描かれたのは

1997年なんです。
ちょうど携帯電話が

普及し始めたころなんです。

そして、スマホは2007年ごろ
世に出たということですから

まさに今から20年前に
予測していたということなんです。

では、まずは当時の携帯電話
こんな感じでした。

小さくてね。

美保≫これでもいいほうよね。

ヒデ≫もっと
大きいのありましたから。

アンテナがついてまして
こういう感じでしたよね。

この時代にすでに
スマホを完全予測していたんです。

それが、こちらです。

すでに面影ありませんか。

スクエア形で。

最新型の警察手帳として
紹介されているんですが

その特徴。

電話機能がついていますよね。
そして、アドレス。

「こち亀」では今から20年前に
すでにスマホが

登場していたんです。

船越≫メモもあるしね。

ヒデ≫あと、カレンダー機能
マップ。

船越≫今、そのまんま
あるじゃないですか。

ヒデ≫アンテナらしきものが
見えるのが

また、かわいらしいなと。
バージョンアップされたと。

さらに画面が大きくなって
カラーになった。

まさに今、お使いのものと
一緒ですね。

電話の使い方、使用方法も

今と一緒なんです。

ちょっとAMラジオにも
見えがちですけど。

FMでもいいんですけど
イヤホンもつながってる。

一緒ですよね、大画面でね。

さらに、小型カメラをつないで
カメラ機能までついてるんです。

当時こういうのはなかったんです。

船越≫携帯電話にカメラなんか

つくという発想がないもん。

ヒデ≫数年の話じゃないですか。
それを完全に描いているんです。

カメラの位置もそうなんですが
こうやって捕まった犯人を

パシャって撮ると
送られるんですが。

こんな泥棒、現在も過去も
いないでしょうけど。

いかにもですから。

これを現場の警察官、捜査官に
送ることもできますし

さらにインターネットにつないで

情報システムとして
連携することも

先生はもうお考えになっていたと。
まさに今ですよね。

美保≫アップルに勝てたのに!

船越≫もしかすると
これを参考に

開発したんじゃないの
っていうくらいですよ。

スマホの発売の10年前でしょ。
先生、どうやって

思いついたんですか?

秋本≫電子手帳というのが
その当時、はやってたんですよね。

もちろんモノクロだったので
あれが液晶になって。

あと、パソコンでは
カメラをつけたりというのが

あったので

あれを全部、この手帳に組めたら
おもしろいんじゃないかという

発想ですよね。

船越≫まさに
このとおりになってるもんね。

現場の画像をすばやく送るのも。

ヒデ≫続いてですが
「約40年前にロボット掃除機を

描いていた!?」。
先生、これは?

秋本≫これは本当ですね。

ヒデ≫そもそも
ロボット掃除機というのは

発売されたのが
2000年ごろなんですよね。

ただ、「こち亀」は
1981年に発表された

漫画で完全予測しているんです。

船越≫これも
また20年前じゃないですか。

ヒデ≫ちなみに同年代の掃除機を
一応見ておきましょう。

コードがついてます。
最後、コードをしまうときに

ペロッて最後、出ちゃったりね。

なかなか入らないっていうね。

1981年に描かれた
ロボット掃除機がこちらです。

少し形は古く見えますが

ごみを追い求めて進んでいくと。

アンテナのようなものがあって
自動で、ごみを探知、探して

吸っていくと。

美保≫ゾウさんになってるんだね。

ヒデ≫スケートボード
らしきものに載ってるんですが。

最初の段階なんでしょうね。

でも、これは便利だと
両さんもおっしゃっております。

さらに、最先端の機能が

こんなことなかったでしょうね。
ぺって吐くんです。

AIのような。

電気で動くのかなと
中川君が聞きますが

なあに、単なるゴム動力だよ。
そこが信じられないと。

このせりふ、気になるんですけど
先生。

秋本≫だから、当時としては
おもちゃっぽい感じにしたいので

ゴムとかぜんまいとか
そういうのでできて

エコで、そういうのを
使わないということで

発明してます。

美保≫毎回、新しいアイデアは

大変ですよね。
ちょっと出切っちゃったりとか。

でも、みんなは欲しいから。

秋本≫また浮かんでくるんですよ。
描いていると。

船越≫もしかしたら先生は
本当はタイムマシンとか

持ってるんじゃないですか?

ヒデ≫世界中に、うわさでは
2台あるといいますが

その1台が先生
持っていらっしゃる。

続いては「約20年前に
課金ゲームを描いていた!?」。

阿部≫純さん
大好きじゃないですか。

美保≫大好き。
課金派だから。

ヒデ≫テレビゲームが
流行して以降、はやり始めたのは

2000年過ぎごろなんです。
「こち亀」では1996年に

発表された漫画でも課金ゲームを
予測しているんです。

いわゆる
恋愛シミュレーションゲームです。

同僚の本田巡査が
このゲームにハマっております。

キーボードを打ち込みながら
会話を楽しむというゲームですが

すると、女の子が、あなたの
キャッシュカードの名前と

会員ナンバーを教えてと言うと
教えちゃうんですよ。

伝えてますよね。

カードナンバーを教えてるぞ
大丈夫かという心配もしてます。

お金の引き落とし可能ですよ。

要は電話でも
OKだと分かってるんです。

カードがなくてもいけるのかと
驚いてますよね。

こんなこと、当時は
考えられなかったんでしょうね。

しかし、大切なのは
ここからなんですけど

課金ゲームで起こり得る社会問題
しっかり先生は予測しております。

「ゲームばかりしていると
自分本位になるケースも多い

注意せんといかん!」と。

「ハマってしまうと
人と会う機会も

ますます少なくなり
面倒になるぞ」と。

「機械とつきあうのは上手だが

人とつきあうのは
ヘタだと困るぞ!」なぜなら

「人間社会で上手に生きるのが
世の中で一番難しいゲームだぞ」。

これは授業で
教わるべきせりふですよ。

これは、どういったところから
この両津勘吉

両さんのこういう言葉は
出てくるものなんでしょう?

秋本≫実際、当時
恋愛シミュレーションゲームに

ハマっていた人がいっぱいいて
その人たちの

意見を聞いて
これじゃ危ないなと思ったのが

きっかけというのがありますね。

ヒデ≫船越さん、両さんって
たまにこういう染みることをね。

船越≫実は金言が多いんですよ。
だけど、両さんが言うと

なんだか説教くさくならない。
スッと入ってくるんです。

ヒデ≫当時、読んでるんですけど
本当、まさにそうですよね。

美保≫またサンダル履きですよね。
これがね。

船越≫先生、今もし「こち亀」の

連載をお続けになってたら
今、どんな未来を

予測されますか?

秋本≫今は、電気自動車とか

おもしろいですよね。
ほかにも、ヘリで空を飛ぶとか

車が飛ぶとかありますが
今だったら地下を通すというのを

やりたいんですよね。
東京の地下をもっと。

電気自動車になれば
ガスも出ないから

地下に道路を作ったりとか。
ドローンだと上を飛ばすと

落ちるというのがありますから。
だから、地下で。

ヒデ≫そういう発想のヒントは
どこから先生は?

秋本≫こうなったら
おもしろいなというのが

ありますよね。
絶えず、新しいものが大好きで

こういうのが、できたら
いいなというのがありますから。

ヒデ≫情報とかを
テレビで見たりとか

メディアからとかと。
なんでも、新聞からも

情報をって聞いたんですけど。

秋本≫新聞は
よく切り抜きしてるんです。

経済新聞とか。
特に、大きい記事じゃなくて

小さい記事で
こういうのが開発できましたとか

有機ELができましたとか
そういうのを

チョキチョキって切って
それでこれを

ネタに使えたらなって。
そこから膨らませていくわけです。

大きいやつだと
みんな使っているので

小さいネタをよく使ってます。
美保≫いいですよね。

どこでも野菜とか。
秋本≫両さんだったら

こうするだろうなっていう
展開が出てきます。

阿部≫より現実的なものに
なりそうですよね。

ヒデ≫ウワサの真相でした。
ありがとうございました。

阿部≫続きまして
まいりましょう。

「歴代の担当編集者に聞いた!
秋本さんはこんな人!」。

40年間の連載になりますと
秋本さん

編集をご担当の方もずいぶん
数としては多かったですか?

秋本≫13人です。

阿部≫初代の方は
だいぶ偉くなられたそうですね。

秋本≫集英社の社長になりました。

だんだん上にいって
上にいくねって言ったら

ついに社長になりました。

ヒデ≫先生との関係性は?

秋本≫それは変わらないですね。

船越≫「こち亀」とともに
大きくなられたんですね。

阿部≫歴代の皆さんに
アンケートを行いました。

まずは1999年から
3年間担当されました

編集者の稲生さんから
いただきました。

「連載20本分の
ストックを持っていた」。

アンケートによりますと
連載20年を記念して

別の読みきりも
描くことになったときに

当然、同時進行では
回らないほどの仕事の量なので

秋本先生は先を見据えて
最大で、驚異の

連載20本分のストックを
完成させていたと。

これは、よくできましたね。

秋本≫連載を描くよりも
ストックができるかというのが

問題点で。週に1本ずつ多く

だから1か月に
2本ぐらい多く描けば

週に7本描けば
縮まるんじゃないかということで

半年以上かけて、20本
ストックを作っておきました。

ヒデ≫中には
採用されなかったものとか

あるんですか?

秋本≫全部、完成原稿にして
20本作ったので。

というのは、200ページの
読みきりを描く予定だったんです。

計算すると
3か月かかるので

3か月分は空けないとだめで
前後1か月ずつは

余裕を持ちたいということで。

船越≫両さんを
描き続けるためには

ほかの作品も
描きたいわけですよね。

その描くためには、この作業が

必要だったということですね。

阿部≫次から次に発想が

どうして
こんなに出てくるんですか?

秋本≫逆に言うと出るものだなと
気が付いて。

今まで何やってたんだろうって。

週に2本描けちゃうんですよね。

ヒデ≫先生、お笑いコンビなんて
新ネタ作ってないですから。

出てこないんですよ。
カラカラでした、どう絞っても。

秋本≫追い込まれると
結構、逆に出るんです。

どうしても
読み切りを描きたいので

半年で20本詰めれば
描けるという計算ができたので

じゃあ
一度やってみようということで。

船越≫今、「こち亀」を

描いてくれと言われたら
描けるものですか?

秋本≫今も描けますね。
アイデアはいっぱいあるんですよ。

阿部≫ヒデさん、どうします?

ヒデ≫ぜひ。登場人物としても
全然、OKです。出たいです。

船越≫「こち亀」に出るのが
夢な人、いっぱいいるよね。

阿部≫続きまして2009年から
3年間担当の編集者

内田さんからいただきました。

「超多忙なのに愛妻家」。
取材で撮った風景写真などを

打ち合わせのときに
秋本さんは見せてくれます。

その写真には
奥様が頻繁に登場していました。

多忙を極める中、奥様と一緒に
デートもしていたなんて

男として尊敬しましたという
コメントをいただきました。

美保≫やっぱ
タイムカードがあるから

時間が作れるんですよね、きっと。

阿部≫どういうところに
お出かけになるんですか?

秋本≫よく国内も行くけど
外国が多かったですね。

行くと、写真を
撮っちゃまずそうなところも

あるわけです。
人の車とか、背景とか。

そこで奥さんに立ってもらって

それで撮ると
自然に撮れるというのも

あるんです。

だから、それを取材のときに
担当に見せて。すると

どれにも奥さんが写ってて。

阿部≫しかし、仕事と
プライベートのメリハリが

お上手なのかなという感じが。
ほかにもアンケートを

いただいております。

「担当編集者によって
物語が変わる」。

どういうことかというと
91年から4年間担当の

大塚さんからいただきました。
世の中の流行に秋本先生は

大変、敏感でいらっしゃる。
担当編集者が

何に興味を持っているか
そして

どんな経験をしてきたかを
取り入れて

うまく作品に反映させていました。
なので、担当編集者ごとに

作品のカラーが
微妙に変わっている気がします。

本当ですね、これは。

秋本≫そうです。さっきの
スマートフォンの手帳というのも

大塚さんが持っていたんですよ
電子手帳を。

おもしろいねって言って。
最新のはこれありますよとか

いろいろ聞いて
そこがヒントで生まれた。

担当者が何が好きとか
何を持ってるかとか

そういうのを結構聞きますね。
代わると、新しい担当の趣味とか

全部入るようになるので。

船越≫それが、そのまんま漫画に
反映されていくわけなんですね。

美保≫ちょっとオネエっぽい人も
途中から出てくるじゃないですか。

秋本≫少女漫画にいってた人が
「少年ジャンプ」に

入ってきたんです。
少女漫画の

事情を聞いてというのはあります。

阿部≫ヒデさんはどういうことを
打ち込みましょうかね?

ヒデ≫僕は、相方ともう1回
真摯に向かい合おうかなと。

阿部≫アンケートご紹介しました。

♪~(コーナー音)

船越≫この音が鳴ったので
船越のクエスチョン5!

では、振り返らせていただきます。

自分はグルメだ、ノー。
これ、意外ですね。

秋本≫わりと食べ物には
たんぱくなところがありますね。

というか、食べずに
仕事しちゃうところがあるので。

サンドイッチでもなんでも
おなかに入れば。

船越≫結構、「こち亀」の中でも
レストランに行ったり

おすし屋さんに行ったりという
シーンは出てきますよね。

秋本≫だから、両さんのは
描けるんだけど

ハイクラスのは分からないので
たまに取材で行ったりします。

船越≫それを読んでいるから
ものすごいグルメで

いらっしゃるかと
今の今まで思っていました。

阿部≫アンケートにも
寄せられていまして

95年から4年間担当されました
小池さんから。

食事に執着心がないんだそうです。
秋本先生が

小室哲哉さんと対談したときに
秋本先生、こうおっしゃいました。

食事をしている時間が
もったいない。

これを数粒、口に放り込めば
食事しなくて済むみたいな

カプセルがあればいいなと。
小室さんと2人で

盛り上がっていたそうです。

船越≫味気なくないですか?先生。

阿部≫そのくらいで
いいわけですか。

秋本≫そうですね。

船越≫それで、じゃあ
何をするかというと…。

秋本≫でも取材では食べますね。
旅行に行っても、中川だったら

こういうの食べるだろうな
麗子だったら

こういうの食べるって。

船越≫2人とも
スーパーお金持ちですから

リッチなもの召し上がりますよね。

秋本≫ワインとか、そういうのは
頼んで、取材でみたいな感じで。

船越≫うんちく語るからね
あの2人。

そして、下町を愛している?
これは当然イエスですね。

美保≫分かりますもんね。

秋本≫やっぱ、子どものころ
親に連れてってもらったのが

上野とか浅草なので。
やはりああいうのはすごい好きで

落ち着く感じはありますね。

阿部≫これも
アンケートに届いていまして

先生が有名になったころに
不動産会社から

港区の一等地に
住んでみないかとの

お誘いがあったと。
しかし、秋本先生は

「こち亀」の作者は
下町に住んでいないと

だめなんですと
ぴしゃりと断りました。

人間として感動しましたと。

美保≫すごいですよね。
タワーマンションの最上階とか

住めそうですもんね。

阿部≫下町の魅力というのは
どういうところに感じてますか?

秋本≫気取りがなくて
生活しやすいというのが。

逆に言うと、下町以外
住んだことがないので

よく分からないんですけど
住みやすいですよね。

阿部≫随所に出てきます。
こちらは上野公園ですね。

秋本≫昔は、はとが
いっぱいいましたね。

阿部≫こういう様子が
よく出てきますよね。

そして隅田川、お花見ですね。

こちらもお好きな場所でしょうか。

秋本≫よく行きましたね。

阿部≫東京の下町の風景が。

美保≫適当に座って
適当に帰るみたいな

それがいいですよね。

船越≫でもヒデちゃん
1巻からずっと読んでいくと

この下町の風景が
ものすごく変わっていくのが

分かるんだよね。

ヒデ≫ビルが増えて
東京タワーのお話が

あったりするんですけど
それがスカイツリーに変わったり。

これを読むと歴史も
ちゃんと勉強できるという。

阿部≫そこも
テーマになっていますか?

東京の街の変化が。

秋本≫特に浅草なんかは

多く変わりましたので。

阿部≫その風景を写真と
比べてみることにしましょう。

まずは写実的な上野ですね。
そして下が、最近の写真なんです。

先週撮った写真と
20年前に描かれた上野。

ちょっと違うんですよね。
実に精巧に描かれている。

この風景をこのように
写実的に描くというのは?

秋本≫やっぱり両さんは
漫画の世界だけなんだけど

よりリアルに見せるために

下町とかを、リアルに描くと
本当に両さんがいるかなって

思えるので
よりリアルに描きますね。

船越≫20年前の30年前の
40年前の

東京を見たいと思ったら
両さんをさかのぼればいいんだ。

阿部≫確かに、だいぶ
ビルが増えましたよね

写真のほうがね。
変化を感じることができますね。

美保≫勝どき橋の話が
あったじゃないですか。

あそこの近くに

稽古場があったんですよ。

10年ぐらい前に
よく通ったなって。

今はないんですけど、そこも。

秋本≫ビルが
いっぱい建ってますからね

面影ないですよね。

美保≫マンションもすごいし。

船越≫そして人生最大のピンチを
経験したことがある?ないと。

秋本≫自覚してないのかも
しれない。

美保≫これから、きますよ。

船越≫そして生まれ変わっても
漫画家になりたい?

これはもちろん、イエスでしたね。

秋本≫子どものころから
すごく憧れていたので

その仕事ができているというのは
今、一番うれしいですよね。

船越≫最後です。
少年漫画は描きたくない。

これもノー。

秋本≫描きたいですね。
また、挑戦したい感じありますね。

船越≫今度はどんなことが
テーマになるんでしょうか。

秋本≫今度は
社会問題を取り入れて

少年漫画でも、そういうのを
やってみたいなというのが

あります。

美保≫漫画の吹き出しで
言われると

入ってくるんですよね。

秋本≫楽しいものも
もちろんいいんですが

そういうのもあってもいいかな。

船越≫先生、ちょっと
下世話な話ですけど

40年間の長きにわたる中で
もう「こち亀」やめたいと

思ったことはないんですか?

秋本≫やめたいはないけども
10年とか20年とかの節目で

続けていくかどうかは
考えるときはありますね。

船越≫1回うそで
終わるみたいな回が。

秋本≫あれは相当
信じられちゃったんでね。

美保≫ライバルみたいな
あれが終わらないから

俺もやめないみたいなのは
あったんですか?

秋本≫ライバルは

「ゴルゴ13」ですよね。

さいとう先生は
終わらないんですよ。

船越≫秋本先生は
さいとう先生に、だいぶ…。

秋本≫影響を受けてます。
タイムカードも、さいとう先生に。

船越≫分業制とかもそうですよね。
漫画の世界というのは

本当に厳しい世界ですから
打ち切りの危機っていうのは

なかったんですか。

秋本≫それは毎回覚悟してますね。
少年誌だと、人気がないと

どうしても落ちちゃうので。

船越≫特に「ジャンプ」は
人気投票がありますもんね。

秋本≫絶えずいろんなことを
入れていこうというのが。

それが結果的に
いい作品になるというのが

ありますね。

船越≫聞くところによると
両さんは一度もピンチを

迎えたことがないと。

秋本≫だから、いろいろ
手を変え品を変えで

今度はこの人たちが
喜ぶのを入れようとか。

ヒデ≫数年前に出た
あのキャラクターが

もう一度帰ってくるとか
あるじゃないですか。

4年に一度とか。
それも楽しみに

読み続けられるんですよね。

阿部≫
秋本さん、昔のお仲間のつてで

最近、意外な作品に
取り組まれました。

それが、こちらです。
秋本さん、これは

どういう作品でしょうか。

秋本≫これは

「吸血鬼(バンパイア)ハンター
“D”」というのを

天野さんが描いていまして
それをモチーフにして

僕の描いている

「BLACK TIGER
‐ブラックティガー‐」を

合成でもないけど
一緒の世界にしたというか。

阿部≫天野喜孝さんと一緒に
コラボレーションと。

秋本≫同じタツノコの
アニメーターなんですが。

船越≫タツノコプロ時代に
一緒におやりに

なってらっしゃったんですね。

阿部≫左側が最初の段階。
秋本≫それがラフ絵ですね。

阿部≫実は、先ほど
お話があったとおり

もともとアニメ制作会社
タツノコプロに

所属していらっしゃいました。
そのころに

そうそうたるメンバーが
いらっしゃったんです。

ご紹介しました

「ファイナルファンタジー」の
イラストレーター

天野喜孝さん。

「ガンダム」などの

メカニカルデザイナーの
大河原邦男さん。

さらには「クリィミーマミ」の
キャラクターデザイナー

高田明美さんなど。

その当時のメンバーが集まって
お互いの作品を

自分風のアレンジで展示する
イベントを

開催されることになったと。

秋本≫同窓会みたいな
感じですよね。

その時代で、ということで。

ヒデ≫それこそ

神といわれる方々ですよ。

阿部≫ちなみに
「ガンダム」などを手がける

大河原さんと
「こち亀」が一緒になって

アレンジされると、こちら。

美保≫眉毛が。

船越≫ちょっと、下のほうは
「タイムボカン」的な感じも。

秋本≫「タイムボカン」
やってたんですよ。

やられちゃうんです。
そのタツノコイメージを入れつつ

「ガンダム」の目も入れつつ
両さんも入れつつ。

ヒデ≫口が開いて

小さい両さんが出てきてね。

阿部≫楽しいですよね。
今度は逆に大河原さんの作品を

秋本さん流にアレンジすると
こうなります。

秋本≫「ボトムズ」の4人が

座れるんですよ。

これは4人集まって
遊んでいるわけじゃなくて

これはスクランブルが入るまで
みんな、待機してるんです。

これは銃をみんな撃つんですね。

銃の指を鍛えるために
マージャンをやっているんです。

ちゃんとあるんです。
それでスクランブルがあると

そのままの体勢でできるように。
中に人間が入ってるんです。

これは仕事です、訓練の一環です。

阿部≫まさに青春時代を
ご一緒された皆さんと

改めてイベントでご一緒すると。

秋本≫同好会みたいな感じで
文化祭みたいに

やってみようやということで
会場も学校なんですよ。

それで4人それぞれで描いて。

阿部≫ふだんから、ご連絡を
取り合ったりとかは?

秋本≫食事したりしてます。

阿部≫こちらの「ラフ∞絵」は
4月から開催されるということで。

今夜のおすすめ番組です。

≫殿様ニャンコに、銀座のワンコ
杉野君のでっかいニャンコ。

≫「世界は
ほしいモノにあふれてる」。

≫冬のフランスで探すのは
世界に1つだけの物語が刻まれた

アンティーク。

阿部≫今夜の「世界は
ほしいモノにあふれてる」は

フランスのアンティーク特集です。

アンティークという言葉は
よく聞くと思うんですが

そもそもの意味は
ご存じでしょうかね。

フランスでは製造から
100年以上たっているものを

アンティークと呼びます。

もう少し新しいものは

美しいガラクタという意味で
ブロカントと

呼んで、使い分けているそうです。

フランスでは週末ごとに
のみの市が各地で開催されていて

思わぬ掘り出し物が
見つかることが多いそうです。

世界に1つだけの
アンティークに出会う旅。

秋本さんにお便りがきています。

大阪府、30代男性。

私は、生まれて初めて
自分で買った漫画が

「こち亀」でした。

秋本先生ご自身は両さんと

自分は、こういうところが
似ているなと思うところは

ありますか?
秋本≫真反対の感じが

しますけどね。

でも好きなものに対して
情熱を向けるというのは

同じだと思います。

阿部≫確かに社会問題の
訴えることとかは

やっぱり秋本さんの
心の声だったり?

秋本≫少し入ってるかも
しれないです。

阿部≫どうですか?
似ているなと思うところ。

ヒデ≫先ほどの返しなんか

まさに両さんですよ。
混同していると申しますかね。

船越≫やっぱり
お描きになっていくと

キャラに自分が
似ていくというのは?

秋本≫あるかもしれないですね。

阿部≫そして、福岡県20代女性。
「こち亀」ファンの大学生です。

「こち亀」はもともと
父が読んでいて

私もその影響で好きになりました。
親子で共有できるって

すてきだと思っています。
世代を越えてですもんね。

それから、東京都30代女性。
小学生のころから家族で

「こち亀」の大ファンです。
来年

東京オリンピックの年ですが
日暮さんは出てきますか?

秋本≫どうですかね?

ヒデ≫まさかの地元できましたよ。

阿部≫ふだんは
ずっと寝ているんですよね。

秋本≫まだ寝てますからね。

阿部≫ちょっと楽しみですね。

次回は草刈民代さんを
お迎えします。

船越≫すぐ家に帰って
「こち亀」を

もう1回
読み直したくなりましたね。

げらげら笑える
エピソードもあれば

号泣するエピソードもあれば
心が温かくなる

エピソードもあって
さまざまなので、ぜひ皆さんも


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