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【格闘技】

田中恒成、0・7センチ身長縮んだけど「必ず勝つ」

2019年3月14日 紙面から

予備検診を受けるWBOフライ級王者の田中恒成=名古屋市中区で

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 ボクシングで世界最速タイの世界3階級制覇を遂げたWBOフライ級王者・田中恒成(23)=畑中=は13日、同級4位で、元WBA、IBF統一ライトフライ級王者・田口良一(32)=ワタナベ=との初防衛戦(16日、岐阜メモリアルセンター)に向け、名古屋市内で予備検診を受けた。実力のある挑戦者との一戦に「激しい、厳しい試合になる」と警戒しながらも、調整は万全のようで「必ず勝つ」と自信をにじませた。

 王者は、挑戦者よりも身長が3・8センチ低く、リーチは9・5センチ、胸囲でも8センチ下回った。それでも気に留める様子はなく、田中は「(練習から)自分より少し大きい相手をイメージしてきた」とサラリと言った。

 初防衛の相手に決まる前から、田口との対戦を望んでいた。両者がライトフライ級王者だった2017年、2人による王座統一戦が内定するも、田中のけがで白紙となった。

 今さら体格差を知ったところで、心は揺れ動かない。「自分は脚がしっかりしている。上半身がでかいか、下半身がでかいかの差。相手はジャブがいい。距離感を警戒してやりたい。自分の距離感をつかむ感覚で」。序盤からの打ち合いも織り込み済みだ。

 本人が最も気になったのは、前戦より0・7センチ縮んだ「身長」。理由を問われると「学生的に」と言った後、少し間を置き「背の順的に…。クラスで1、2を争っていた」と話すと、学生らしく、ちゃめっ気たっぷりの笑みを浮かべた。

 試合3日後の19日は、中京大の卒業式。昨年9月に王者を奪取した木村戦は金髪、そして今は茶髪。「先生に卒業式は黒い髪で来てねと言われたので、髪を黒くします」。フォーマルスタイルで、大一番のリングへ上がる。 (末松茂永)

 

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