1時間前に現場マンションへ 愛知・豊田の女児2人死亡

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社会
2019/3/14 10:32
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愛知県豊田市で飛び降り自殺をしたとみられる小学6年の女子児童2人(いずれも12)が転落する約1時間前、現場のマンションに入る姿が防犯カメラに映っていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。遺書のような文書がマンションの踊り場などから見つかったことも判明した。

2人はマンションの住人ではなく、県警は2人が飛び降りる場所を探すなどしていた可能性があるとみて調べる。

15階建てのマンション敷地内で2人が倒れているのが見つかったのは12日午後7時ごろ。捜査関係者によると、その1時間ほど前、2人の姿がマンションの防犯カメラに映っていた。

踊り場や階段には、家族や学校関係者らに宛てた十数枚の遺書のような文書があった。女児のうち1人は校長あての文書で友人2人のイニシャルを挙げ、「けんかをした」「悪口を言われた」と書いていた。家族や別の友人に感謝を示す内容のものもあった。

市教育委員会によると、死亡した2人は市立小学校6年で、別のクラスに在籍。学校が定期的に実施するアンケートでは「いじめはない」と答えていた。他の児童からも2人に関するいじめの情報はなかったという。

校長は13日、「どの子にもあるような人間関係のトラブルはあったが、深刻なものはないと聞いている」と話した。

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