日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が実戦で変化球を本格解禁するプランを明かした。13日は千葉・鎌ケ谷の2軍施設でキャッチボールなど軽めに調整。次回登板となる19日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦(鎌ケ谷)を見据え「まだ万全じゃない。変化球でしっかりカウントを整えられるようにしたい。これから変化球も本格的に練習していきたい」と強調した。
12日の春季教育リーグ・楽天戦で対外試合初登板。最速146キロの直球を軸に1イニングを1安打無失点に抑えた。その全20球中18球が直球。2イニングを投げる予定の次戦では「カウントを整えるぐらいの変化球を投げられれば、ストレートを決め球で勝負してもいいのかな」と緩急を交える計画だ。
楽天戦は吉田輝の対外試合デビューとあって、平日開催ながら前売りが好調。球団関係者によれば、13日の1日だけで1試合分と同等の枚数を売り上げ「前売りがこんなに売れることはない。いまだかつてない勢いです」とビックリ。吉田輝も「期待度とか熱気が上がれば上がるほど、好きというか…」と、満員の甲子園を沸かせた大物ルーキーはうなずいた。
この日は中日のドラフト1位・根尾がオープン戦に初出場。「あいつは野球に取り組む姿勢とかすごい。ジャパンの時に感じたので、しっかり見習いたいと思っています」。ライバルに先を越された1軍デビューも成長の糧-。足元を見据えて爪を研いでいく。 (小林良二)