言葉なしで伝わる?東京五輪『ピクトグラム“競技絵文字”』発表に街の人は...
- 東京五輪ピクトグラム発表…街の声は?
- 1964年をモチーフにしながら随所に進化も…
- なぜ?「柔道、空手、テコンドー」外国人に分かりずらい
東京五輪各競技のピクトグラム発表
3月12日に発表された東京オリンピックの各競技を人型の絵文字で表す、ピクトグラム。
前回のリオオリンピックの41種類を上回る33競技50種類と過去最多となっている。
このピクトグラムについて、街ゆく人に意見を聞いてみた。
言葉が分からなくても伝わりやすいようで、アメリカ人の女性からは「芸術的な感じ」、アメリカ人の男性からは「より現代的なものに見える」との評価があった。
1964年、大きな盛り上がりを見せた東京オリンピック。
ピクトグラムは、この時、初めて本格的に導入され、バスの外側に貼られるなど、言葉がわからなくても伝わるものとして、その後の大会でも欠かせないものとなった。
高橋尚子選手がマラソンで金メダルを手にした2000年のシドニーオリンピックでは、先住民の狩りの道具であるブーメランで手や足を表現。ソフトボールで金メダルを手にした2008年の北京オリンピックでは、古代中国の文字がピクトグラムのモチーフとなっている。
そして今回は1964年をモチーフにしながら、随所に進化もある。
会社員の男性(63)に話を聞くと、「僕ら切手集めたもん。昭和39年の東京オリンピック。(今回のは)動きがあってアグレッシブ。すごくわかりやすい」と語った。
ピクトグラム一目見て種目わかる?
では一目見て、どれだけ種目がわかるのか?まずは今回、東京で初となる新競技、スポーツクライミングを町の人に見てもらうと…
会社員の男性(50)は「あれですやん。クライミング。絵がうますぎる」と話し、別の会社員の男性(38)は「山を逆角度で登っているように見えました。わかりやすいかなと思いました」と語った。
また、ボールを持った、ある競技について会社員の女性(26)は「玉投げ。重い鉄球を投げるみたいな。砲丸投げ」と答えたほか、別の会社員の男性(38)は「ハンドボール。ジャンプしてボールを投げる瞬間」と話した。さらに「ハンドボールでこういう動き、よく見る」などと話す会社員の男性(22)もいた。
1964年では1つだった自転車競技は種目が増えたことで5種類に増加。
BMXのフリースタイルは、回転中の逆さまの状態を描いている。
このBMXのフリースタイルについて、男性2人は「フリースタイルは見たらわかる。あと、マウンテンバイクも山を下ってる感がスゴイ」、会社員の女性(25)は「自転車が逆さまになっているので、跳んでいるんだろうなって。わかりやすい」と話した。
では、外国人にはどう見えるのか?
1964年のバレーボールについて、フランス人の男性は「水球?ボールを投げているように見えるけど、もしかしてバレーボールかな?下半身が見えないからわからない」と語っていたが…
2020年のバレーボールを見てもらうと「これは水球には見えない。こんなふうに水の中ではジャンプできないからね」と話し、今回のデザインを絶賛。
街行く人には、多くのデザインが好評だった。
しかしアメリカ人の女性からは「ボールも何もないから同じに見えちゃう」との意見が出るなど、外国人が、違いがわかりにくいと指摘したのは、柔道、空手、テコンドーの3つである。
チェコ人の男性は「歌っているみたい。ダンスして歌っているみたい」と話し、アメリカ人の男性は「ジュードー、カラテ、わからない。あー、テコンドーか!投げとパンチ(それぞれの競技の動き)を知らないと混同するね」と語った。
そこで、今度は柔道を1964年のものと見比べてもらうと、アメリカ人の男性は「最新の方がわかりやすいね。これはどう見ても柔道だね。最新のは動きがある。明らかに相手をひっくり返そうとしている」と話した。
(「めざましテレビ」3月13日放送分より)