夢中になって『薄暮』を作っていたら、もう8年。
早いものだ。
いよいよ福島を描いている。
気を引き締めよう。
幸いスタッフには福島出身者が多い。勇気づけられる。
浪江町の慰霊碑から海を眺めたが、復興などちっとも進んでいないことを実感した。
あるのは高すぎる防潮堤だけ。
ここに再び人は住めるのだろうか?
いや、案外しれっと住んでいるのかも知れないが・・・。
考えすぎなのかも知れない。
人間の強さを信じるしかない。
『薄暮』が何の役に立つのか、自信はないが、そういった東北の人達の「強さ」を描いている作品になっていれば、嬉しい。