『相棒 season 17 #19』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
- ダディ
- 山口
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- 幸子
- 子供
- 杉下
- 警察
- チーム
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- 自分
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- 仕事
- 養育費
- カメラ
- ノート
- 大人
- 父親
- 母親
- オラ
『相棒 season 17 #19』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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相棒 season 17 #19[解][字]
一人の青年を救うため、危険な行動に出る幸子(鈴木杏樹)…。
特命係は二人を守ることができるのか!?
“消えた死体”に端を発した事件の謎が遂に明らかになる!!詳細情報
◇番組内容
第19話『漂流少年~月本幸子の決断』
殺人事件をきっかけに「花の里」女将・月本幸子(鈴木杏樹)が出会った青年・彬(浦上晟周)は、詐欺グループとの関与が疑われていた。重要な証拠品を持って姿を消した彬の行方を探る右京(水谷豊)に対し、彼の無実を信じる幸子は協力要請を拒否。彬が一人で事態の収拾を図ろうと危険な賭けに出ることを察知した幸子は、ある決意をする…!?
◇出演者
水谷豊、反町隆史
鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇、浅利陽介、小野了
【ゲスト】浦上晟周、長谷川ティティ、鶴田忍
◇スタッフ
【脚本】太田愛
【監督】橋本一
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
最新情報はツイッターでも!
【ツイッター】https://twitter.com/AibouNow
【番組HP】http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
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(杉下右京)幸子さん 彬くんは…。
(月本幸子)彼は やっていません。
♬~
彬くんが
あなたに そう言ったのですか?
いいえ。
彼が一番信じてもらいたい人に…。
お母さんです。
お母さん?
ええ。
私 彬くんに頼まれて
お母さんの様子を
見に行ってきたんです。
(河野友子)彬は
あんな悪い事するような子じゃ
ないんですよ。
あの… 彬くんのお父様は
彬くんがいなくなった事を…?
知らないと思います。
彬が6つの時に離婚してから
一度も会ってないですから。
あっ… でも 子供たちの事は
気にはかけてるんだと思います。
養育費
ずっと払ってくれてなかったの
彬が高校に入ってしばらくして
振り込んでくれるように
なりましたから。
そうなんですか。
(友子)はい。
誰も信じてくれないけど…
あの子は
詐欺なんてやってないんです。
もし そうなら
彼は逃げるべきでは
ありませんでした。
何か事情があると思うんです。
彬くんは
自分が捕まったら困る人がいる
って言ってたんですよね?
幸子さん。
たとえ どんな事情があっても
今は 少年審判でも
「何も知らなかった」では
通らないんです。
それが通用すれば
知らなかったと言って
言い逃れをする者が
次々と出てきてしまう。
彼らを利用する大人たちが
「捕まっても 何も知らなかったと
言えば済むんだ」と唆し
子供たちを犯罪に引き込むのを
許す事になるんです。
でも 彼らを利用した大人は
捕まらない。
捕まるのは
利用された子供だけ。
大人は 罪を犯しても
捕まらずに逃げ延びる。
違いますか?
それなのに
彬くんは無実であっても
罰を受けなければ
ならないんですか?
彬くんは 危険なものを持って
逃げています。
次に連絡があったら
必ず知らせてください。
お約束… できません。
♬~
(坂口 淳)何度聞いても同じだよ。
俺は 彬に やれって言われたから
やっただけ。
で あいつがトンズラして
俺は鑑別所行って保護観中。
俺のほうが被害者じゃね?
(冠城 亘)お前 働いてるのか?
関係ねえだろ。
何すんだよ!
お前 ずっと
そうやって生きていくつもりか?
次は保護観察じゃ済まないぞ。
少しは自分の事 考えろよ。
今はな
何やったって 正直者が馬鹿を見る
世の中なんだよ。
ナイスシュート!
ナイスシュート!
(山口孝平)
もっと声出していこう!
ナイスシュート! ハハハ…!
少し よろしいですか?
警視庁特命係の杉下です。
高校の先生に
河野彬くんと坂口淳くんが
こちらのチームに所属していると
伺いました。
(山口)ああ 学校に
置かせてもらってるチラシですね。
彬くんと淳くんは
なぜ 高校の部活に参加せずに
こちらのチームに?
ここは なんの心配もせずに
楽しむだけの場所なんですよ。
ユニホーム代やシューズ代
合宿の費用なんかも気にせずにね。
つまり 金がかからない。
なるほど。
(山口)彬と淳もそうですけど
ここは いろんな理由で
経済的な問題を抱えた家の
子供たちが ほとんどです。
彬くんと淳くんは
母子家庭でしたね。
母親が睡眠時間を削って
昼と夜のダブルワークを
こなしても
生きていくだけで
精いっぱいだと
子供は なかなか
「あれやりたい これやりたい」とは
言えないもんでね。
ひょっとして 山口さんも…?
ああ…。
まあ 似たようなもんでした。
それで なんとか
子供たちが楽しめる場所を
作ってやりたいと思って
こんなボランティアをね…。
(ボールの転がる音)
あっ…。
♬~
あんた もしかして ダディさん?
はい?
(山口)違うよ 警察の人。
ダディさんというのは…?
実は 俺も会った事ないんです。
チームの口座に
金だけを振り込んでくるんです。
もう長いんですか?
2年くらい前から。
新しいボールやチラシの費用も
その金で。
クリスマスに チキンが
差し入れで届いた時なんか
もう みんな
飛び上がって喜んでましたよ。
俺の勘ですけどね
ダディさんって
似たような環境で苦労して
どっかで
一発当てた人じゃないかな。
♬~
(角田六郎)会った事もない
ダディさんか…。
なんか切ないね。
そこに来る子供たちにとっちゃ
父親みたいな感じなんだろうな。
大体 実の父親のくせに
養育費も払っていない奴が
多すぎるんだよ!
日本じゃ 実際に
養育費を受け取れる母親は
4人に1人ですからね。
踏み倒されても 外国みたいに
国や役所が 代わりに
取り立ててもくれないしな。
泣き寝入りだよ。
右京さん 彬くんのところは
彼が高校入学後 しばらくして
養育費が
振り込まれ始めたんですよね?
ええ。
(角田)どこ行くんだ?
ちょっと確認したい事が…。
(ため息)
それにしても
捜一は
畑違いで苦労してるらしいぞ。
ん? どうした? 杉下。
元宮がリフォームした家には
全部 所轄が網掛けてんだろ?
動けば すぐ捕まるよ。
ここにいる時だけが楽しい…。
僕には そんなふうに見えました。
(杉下の声)
あの場所に来るまでの事も
明日からの事も
何もかも忘れて…。
(杉下の声)彬くんも 淳くんも
ほんの数カ月前まで
あの場所にいたんです。
僕たちは
事件が起こるまで動けない。
起こった時には もう遅い。
誰も 彼らを守ってやれない。
♬~
(チャイム)
(女性)「どなたですか?」
夜分 すみません。
警察の者ですが。
(解錠音)
河野彬くんのお父さんですか?
(秋山久志)そうですけど。
彬くんの事で
ちょっと聞きたい事が。
(伊丹憲一)犯人が
元宮さんの遺体を自殺に偽装した
と思われる時間帯に
事務所付近を往復した車が
防犯カメラの映像に残ってました。
(芹沢慶二)これです。
(キーを打つ音)
(中園照生)青いセダンか。
あの事務所付近は 深夜
車の往来がほとんどありません。
(伊丹)
犯人の車で間違いないかと。
(中園)いや しかし
車のナンバーが
わからんのではなあ…。
(電話)
彬くん…?
(河野 彬)今 大丈夫?
ええ。
母さんと真は どうだった?
元気にしてた?
会って話すわ。
今 どこにいるの?
(一同)三中 ファイト ファイト!
三中 ファイト ファイト!
三中…。
どうして また
シナトラさんの店に行くんです?
彬くんは あそこへは帰ってないと
思いますよ。
シナトラさんと直人さんに
ちょっと
聞きたい事がありましてね。
なんです? 聞きたい事って。
彬くんが持ち去った
元宮さんのノート。
あれは シナトラさんたちが
不法投棄現場から
元宮さんの鞄を持ち帰った夜から
丸2日間 鞄に入ったまま
放置されていました。
なるほど。
彬くんは なぜ 突然
あの鞄に興味を持ったのか…。
それが気になりましてね。
(彬)見てきてくれてありがとう。
それと…
迷惑かけてごめん。
じゃあ…。
(施錠音)
警察に連れて行くつもりか?
いいえ。
(彬)なら なんで?
何かするつもりね?
幸子さんには…。
(幸子)関係ないとは言わせない!
私は 彬くんの頼みを聞いた。
今度は
彬くんが私の頼みを聞くの。
彬くん
何をするつもりなのか話して。
奴らが捜してる
詐欺のターゲットの情報。
これを使う。
ねえ 彬くん
警察は もう
このノートの事 知ってるのよ。
そのほうがいいんだ。
警察から 詐欺グループに
狙われてるって知らされてれば
年寄りがだまされなくて済む。
(品田虎彦)あっ! ちょうど 今
電話しようとしてたとこなんだよ。
何かあったのですか?
ここに並べといた古いカメラが
1台なくなっててな
代わりに
これが置いてあったんだよ。
今朝 気づいたんだけど
多分 彬だと思う。
しかし なんでカメラなんか…。
ところで
彬くんがいなくなった日
何か いつもと変わった事は
ありませんでしたか?
(品田直人)あった あった。
夜中に泥棒が入った。
それは わかっています。
それよりも前に 何か…。
(品田)そういえば
警察から戻った時 客が来てたな。
お客が来るのが珍しいんですか?
失礼だな あんた。
初めてね 見る顔だったんだよ。
いらっしゃい。
何かお探しですか?
声かけたら すぐ帰っちゃったね。
そうそう。
そこの 鞄をまとめた辺りを
いじってたな。
冠城くん 鞄。
これを持っておいて。
幸子さんの?
うん。
終わったら すぐに
これで花の里に連絡して。
迎えに行くから。
♬~
(解錠音)
彬くん!
気をつけて。
♬~
店に現れたスーツの男は
元宮の鞄を追ってきたんですね。
恐らく 元宮さんから
ノートを受け取るはずだった
手配師でしょう。
店に来たが 鞄が見つからず
夜 再び 忍び込んだ。
その男 一体 誰なんだ…。
ところで 君
ゆうべは どこへ?
ええ。 彬くんの父親に会いに。
彼が高校に入ってしばらくして
養育費が振り込まれ始めた
って聞いて ひょっとしたら
父親が 母親に内緒で
彬くんと連絡取ってる可能性も
あるんじゃないかなと
思ったんです。
彬とは会ってませんし
連絡も取ってません。
そうですか。
正直 彬くんや淳くんのような
子供たちには
安心して頼れる大人が
一人もいないんです。
それって かなりきついですよね。
安心して頼れる大人…。
いや… いました。
彬くんにも 淳くんにも
頼れる大人が一人だけいました。
あっ! そうそう この人だよ。
あの晩 店に来たのは。
そうですか。
ボランティアコーチの山口…。
ええ。
不法投棄現場で 元宮さんから
ノートを受け取るはずだった
手配師は 山口だったんです。
♬~
お前が あんな薄汚い店に
隠れてたとはな。
自分から俺に会いに来たって事は
仕事をする気になったわけだな。
ダディさんを呼び出せ。
(山口)えっ…?
あんたが捜してたノートは
俺が直接ダディさんに渡す。
何 言ってんだよ!
ダディさんは チームのみんなに
よくしてくれる
いい人じゃないか。
新しいボールを買ってくれて
クリスマスには…。
(彬)ふざけんなよ!
俺は知ってるんだ。
淳が逮捕される前 言ってた。
いいだろ? このスーツ。
仕事用にって
ダディさんからのプレゼント。
仕事って
お前 何やってんの?
ダディさんに
ノートの代金は100万だと伝えろ。
ダディさんが 俺に
名前や顔をさらしてると思うか?
連絡くらい取れるだろ。
(伊丹)ああ 山口孝平には
恐喝の前科があるな。
ここ。
仕事も2年前に辞めていますね。
なんだ こいつ。
両親とも 健在じゃないか。
(芹沢)先輩。
山口の車 ブルーのセダンです。
その車のトランクを
調べてください。
元宮さんの痕跡が
必ず残っているはずです。
行くぞ。
はい。
山口が 仕事を辞め
チームのコーチを始めたのが
2年前。
ダディさんと呼ばれる
謎の人物が
チームに寄付を始めたのも
2年前。
あのチーム自体が
受け子のリクルートのために
計画的に作られた可能性が高い。
振り込め詐欺の元締は
ダディさんですね。
ええ。 ダディさんが
チームの運営費を出し
山口が少年たちを手なずけて
受け子に引き入れていた。
しかし 殺された元宮さんと
ダディさんの接点はどこだ?
名簿屋をやる以前の
元宮さんの経歴はきれいなもんで
犯罪とは無縁だぞ。
ダディさんは
名簿屋を必要としていた。
つまり 元宮さんのように
一定期間 怪しまれずに
裕福な家に出入りして
情報を集められる人間…。
同時に 犯罪に加担するほど
多額の借金の返済に
困っていた人間です。
元宮さんの情報は
合田からダディさんに流れた。
合田が ダディさんに
名簿屋を斡旋してたわけか!
見返りは
振り込め詐欺の分け前でしょう。
合田とダディさんは
裏で繋がっているはずです。
(合田茂樹)ダディさん?
知りませんねえ そんな人。
正直に話したほうが
いいと思いますよ。
こう見えて
私 友達多くてねえ。
あだ名だけじゃ
思い出せませんよ。
ちなみに
そのダディさん… っていう人は
年 いくつぐらいなんです?
素人ですか?
それとも マエがある?
それは
あなたのほうが よくご存じかと。
フフフフフ…!
それじゃ 私だって
思い出しようがないじゃ
あ~りませんか。
フフフフフ…!
用が済んだら帰ってください。
私も忙しいんでね。
今回の詐欺事件では
関係者が1人 殺されています。
あなたが 名簿屋として
ダディさんに斡旋した
元宮康宏さんです。
ダディさんが逮捕されたら
あなたも一蓮托生ですよ。
なんのお話か
わかりませんね…。
(回転灯のブザー音)
♬~
♬~
1人じゃないのか…。
♬~
♬~
(カメラのシャッター音)
おい! 何やってんだ おい!
♬~
カメラ…?
(彬)何すんだ! 離せよ!
暴れんな!
オラ オラ!
立て コラ。
♬~
ふーん。
私をおびき出して
顔写真を撮って
これを警察に持っていく
つもりだったんだ。
それにしても
フィルムとは懐かしいね。
ハハハハ…。
約束のものはもらうよ。
(彬)うっ ううっ…! あっ!
これ 山口に届けて。
(車のドアの開閉音)
♬~
お前 自分の将来を
真剣に考えた事あるの?
高校中退だと
就ける職種 限られてるよねえ。
人が避ける危険な仕事とか
低賃金。
それも 雇い止めや派遣切りで
転々としながら
あっという間に 30 40を過ぎる。
一生
社会の底を這い回って生きるの
目に見えてるよねえ。
みんな そうなるとは
限らないだろ。
うっ… ぐっ…!
でも 金持ちがさ
孫とかに 教育資金として
まとめて金をくれてやる時は
1500万円まで
税金が全然かからないんだよ。
お前や淳みたいなのが
100均で菓子パン買っても
消費税 払ってるのにね。
しかも
すごい富裕層って人たちは
1年間で
670億円もの所得の申告漏れを
平気でやってるんだ。
調べてごらん。
全部 本当だから。
♬~
真面目に生きるほうが
馬鹿馬鹿しいと思うの
当たり前だよ。
そうだろ?
淳の事も
こんなふうに引き込んだのか?
山口を使って…。
うっ…!
俺は 死んでも あんたのために
受け子なんかやらない!
あっ そう。
じゃあ 代わりに
淳にやってもらうよ。
これ やったら 昇進させてやる
次は掛け子にしてやるって
山口が ひと声かければ…。
フンッ…。
淳は すっ飛んで来るからね。
淳に構うな。
俺は 別に お前でも淳でも
どっちでもいいんだよ。
彬 お前が決めればいい。
どっちがやるか。
(彬)スマホがあれば
あんたの写真 撮って
すぐ逃げられたのにな。
古いカメラとか
よくわかんないし。
♬~
どっちにせよ
シャッターの音でバレてたよ。
わかったよ。
やるから 離せ。
♬~
♬~
(カメラのシャッター音)
添付写真が もう一枚あります。
こいつが ダディさん…。
(携帯電話の着信音)
(幸子)「杉下さん…」
彬くんは 淳くんの代わりに
受け子になって
逮捕されるつもりです!
おい! 例の詐欺グループが
網に掛かったぞ!
元宮のリフォームした家に
息子を装った電話が入ったそうだ。
所轄が 受け子を待ち伏せるために
もう家に向かってる!
幸子さん あなたは その足で
浅川署に行って
この写真を入手した経緯を
話してください。
はい! すぐに向かいます!
張り込んでいる刑事たちの前に
彬くんが姿を現すよりも前に
ダディさんを押さえて
彬くんを保護しましょう。
冠城くん 君は彬くんを。
はい。 右京さんはダディさんを。
♬~
わかりましたか?
例のナンバーの車の持ち主。
(青木年男)
もちろん わかりましたよ。
でも 僕は もう
特命係じゃありませんしね。
君 たまには
人をイライラさせる前に
しゃべったほうがいいですよ。
僕が根に持つと
将来 いい事ないですよ。
それは 将来 考えます。
…で?
持ち主は 騨手川幹夫 45歳。
写真の男に間違いありません。
前科なし。
ちょっとした資産家の息子で
騨手川不動産のオーナーですよ。
どうもありがとう。
角田課長ですか?
(山口)おい 急げ! 撤収するぞ!
(男たち)はい!
(男)やべえ…!
♬~
(芹沢)おい おい おい!
おい おい…!
(伊丹)何 逃げてんだ オラ!
離せ! 離せ オラ!
(芹沢)おとなしくしろ!
(女の子)ブランコ行こう!
(母親)うん いいよ。 あそこね。
(騨手川幹夫)彬。
♬~
(騨手川)はあ…。 あいつは
いろいろと知りすぎている。
指示どおりに動かなかったら
二度と
そんな気が起こらないように
お前が思い知らせてやれ。
♬~
♬~
♬~
ネギ塩ラーメン 食べたぞ!
お客さん…!?
♬~
いやあ… うまかった。
今度 だし汁の作り方 教えてくれ。
(彬)えっ?
いやいや… 今 ちょっと…!
山口は逮捕した。
ダディも すぐ捕まる。
このまま 真っすぐ歩け。
楽しい? もっと押す?
わかった。
騨手川さん
なんか 様子が おかしいですよ。
車を出せ。
はい!
騨手川幹夫さん
あなたを 詐欺容疑で逮捕します。
痛えんだよ オラ…!
何かの間違いじゃ…?
ダディさん。
犯罪を企て 子供を道具に使った
卑劣な人間として
今度は
あなたが裁きを受ける番ですよ。
♬~
僕は 特命係の杉下といいます。
幸子さんが 駐車場での出来事を
話してくれました。
間に合ってよかった…。
心配かけて ごめん…。
彬くん。
坂口淳くんが逮捕された時
なぜ 逃走して 姿を消したのか
訳を話してくれますね?
淳が逮捕されて
俺は 何が どうなってるんだか
わかんなくて
山口のとこに行ったんだ。
これ きっと 全部
何かの間違いなんだよ。
山口さん! 警察 行って
淳の事を助けてくれよ!
山口さん!
まあ 淳も 自分でした事は
自分で始末つけなきゃな。
はあ…。
最近は人手不足で
受け子のなり手 探すのも
ひと苦労でな。
(杉下の声)君は 初めて
淳くんが 詐欺の受け子を
やらされている事を知った。
(彬の声)何もかも 初めから
チームのメンバーを
利用するためだったんだと
わかった。
話を聞いたからには
彬 次は お前の番だ。
何 言ってんだ? あんた…。
淳は 自分から進んで
やるって言ったぜ。
お前が引っ張り込んだんだろ!
俺は 世の中の不公平な現実を
教えてやっただけだよ。
(山口)警察 行けば
お前も逮捕されるぞ。
♬~
言いたかないが 彬…
お前 家族が心配じゃないのか?
(彬)言う事を聞かないと
母親や弟に
何かされると思った。
それで 家を出たの…。
母親や弟を傷つけても
俺に それを
知らせる事ができなければ
脅しにならないだろ?
奴らは なんの得もない
無駄な骨折りはしない。
なるほど。
♬~
淳…。
僕が 連れてくるように
頼みました。
俺は 頼まれたから
任意で来たんだ。
3分で帰るからな。
淳くん…。
彬くんは あなたの代わりに
詐欺の受け子をやろうとしたのよ。
♬~
君と彬くんは 仲の良い
幼なじみだったそうですねぇ。
その君が
彬くんに罪を着せたのには
何か理由があったのでは
ありませんか?
別に 罪なんて着せてねえし。
でも…
俺は こいつに むかついてた。
運が良すぎるから。
運が良すぎる?
小さい頃は なんでも同じだった。
親父がいないのも
金がないのも 成績が悪いのも…。
なのに 高校に入って 変わった。
俺が1年で留年して 退学しても
彬は ギリギリで すり抜けた。
おまけに 彬のところは 親父が
養育費を振り込み始めたんだ。
なんで 彬だけ… って思うだろ!
彬くんの父親は
養育費を払ってない。
えっ…?
間違いない。
俺が 父親本人から聞いた。
今の家族だけで
手いっぱいだそうだ。
悪いと思ってると
言ってたが…。
(彬)だろうね…。
えっ? でも…
じゃあ お金は どこから…?
彬くん。
お父さんの名前で ATMから
お金を振り込んでいたのは
君ですね?
姿を消したあとも…。
ラーメン店でのアルバイトも
そのためだった。
君が捕まったら困る人
というのは
お母さんと弟さんだったんですね。
父親からって事にしたほうが
母さんも 真も 喜ぶし
安心するから。
なんだよ…。
何 頑張ってんだよ…。
淳くん
本当の事を話してくれますね?
彬を巻き込むつもりなんて
なかったんだよ。
仕事用にって
山口さんからスーツもらって…。
俺 そんなの着るの初めてで
嬉しくて…。
(淳)よう!
(彬)うわっ!
(淳)よっ…。
今日 金 入るから
一緒にメシ食いに行こうぜ。
お前…
どうしたんだよ? その格好。
ああ… いいだろ? このスーツ。
仕事用にって
ダディさんからのプレゼント。
山口さんが届けてくれたんだ。
仕事って お前 何やってんの?
ああ… すぐ終わるから
ここで待ってろよ。
晩メシ 寿司でも焼き肉でも
なんでも好きなもの
おごってやるから!
(チャイム)
(女性)「どちら様?」
明国商事の使いの者ですが。
(ドアの開閉音)
♬~
♬~
(明石 治)詐欺の現行犯だ!
♬~
(淳)あいつだ!
あいつに やれって言われたんだ!
♬~
すっげえ惨めだった…。
俺だけ こんなんなって…。
(淳)俺…。
俺…
もう なんか たまんなくて…。
♬~
(淳)ごめん!
ごめん!
(淳)ごめん…!
♬~
今の話 証言してくれるね?
よかったですね
彬くんの無実が証明されて。
シナトラさんたちも…。
彬! 箸も茶わんも取ってあるから
いつでも遊びに来い。
…って 言ってましたし。
そうですね。
あの…。
私 お二人に
お話ししたい事があるんです。
ああ…。
なんです? 改まって。
これ 覚えてます?
智弘くんの感謝のハガキ。
(幸子)これを見た時 冠城さん
おっしゃってくださいましたよね。
励ましは
苦しい時の支えになるって。
でも 私
彬くんと淳くんに会って
うーん… もっと役に立ちたいって
思ったんです。
今夜が ここで幸子さんと過ごす
最後の夜になりますねぇ。
これから きちんと勉強して
資格を取って
彬くんや淳くんのような
子供たちを
実際に
そばで支える仕事に就きたい。
杉下さん…。
わかっていましたよ。
あなたが そう決めた事。
私は 本当に運のいい人間ですね。
このお店を任せて頂いた時から
杉下さんは ずーっと
待っていてくださったんですね。
私が 自分で歩き出すのを。
(ため息)
今夜は 飲みますか。
いや…
ここまでにしておきましょう。
あなたの門出に
幸多からん事を…。
杉下さんに会えて よかった…。
♬~
♬~
♬~
本当に…
どうもありがとうございました。
こちらこそ。
♬~
♬~
〈『相棒』史上 最悪の事件〉
(衣笠藤治)新型ウイルス?
(社 美彌子)パンデミック…。
(青木)どこかで
ばらまくつもりかもしれません。
神への冒涜… ですか。
〈世界が終わる…〉