ご挨拶
一般財団法人 親学推進協会会長 髙橋史朗
プロフィール
明星大学特別教授、(公財)モラロジー研究所特任教授、麗澤大学道徳科学教育センター客員教授
著書に『親学対談』『親が育てば子供は育つ』『これで子供は本当に育つのか』(MOKU出版)など多数。
教育基本法第10条2項には、「国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない」と明記されています。
「親学」はもともと臨教審答申に「親となるための学習」という文言で盛り込まれ、政府の教育再生会議第一次報告にも、「教育委員会、自治体及び関係機関は、これから親になる全ての人たちや乳幼児期の子供を持つ保護者に、親として必要な『親学』を学ぶ機会を提供する」と明記されています。
「親学」は個人が考え出したものではなく、10年以上前から政府や文部科学省などの国レベルの会議で論議が重ねられ、時代の要請として出現したものであり、親学推進協会は民間の草の根運動を推進する役割を担う財団法人といえます。(詳しくは、歴史的背景を参照)
親学推進協会はこのような「親となるための学習」と「親としての学習」の機会及び情報を提供し、家庭教育に無関心な保護者たちの心にも届くように、親心の育ちを支援する草の根の活動を全国で展開してまいります。
一般財団法人 親学推進協会理事長 浦山哲郎
プロフィール
学校法人浦山学園理事長
社会福祉法人浦山学園福祉会 理事長
公益財団法人射水市文化振興財団 理事長
一般社団法人富山県専修学校各種学校連合会 理事長
文部科学省生涯学習政策局「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業企画推進委員会」委員等。
著書として、『「親学」の教科書』(共著)PHP研究所発行、『親学アドバイザーの手引き』(共著)PHP研究所発行、
『「親学」学習ワークブック』(共著)浦山学園出版部、などがある
「教育は、家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、社会の教えで実を結ぶ」という教えがありますが、残念ながら、戦後68年経った今日の日本社会においてはその連携がほぼ機能しなくなっています。平成18年12月に施行された新教育基本法は戦後60年振りに改正されましたが、教育の基礎・基本である「道徳」という言葉は戦後60年経って始めて明記されたことになります。哲学者・教育者の森信三先生は、大阪天王寺師範学校(現大阪教育大学)での講義をまとめた著書の中で、「教育において、一番大事なことは“礼儀”ではないかと考えている。“礼儀”というものは、ちょうどうつ伏せになっている器を仰向けにするようなことだと思う。器がうつ伏せのままだと、幾ら上から水を注いでも少しも溜まらない。ところがいったん器が仰向きになると、注いだ水は一滴も漏らさず器に溜まる」と述べています。日本は世界の中でも物質的には相当に裕福な国になりました。しかしながら、日本人の精神文化の要であった、礼儀や日本人としての矜持・誇りを失ったと感じられる面も相当に多くなりました。 親学推進協会は、国内外の親学習プログラムに学びつつ、「親心」や「親としての自覚」の育ちを促し、「教育者としての親」を支援するため、今後ともより一層「親になるための学び」そして「親としての学び」を全国に展開してまいります。