トップ > 福井 > 3月13日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

ふげん解体現場、報道陣に公開 クリアランス作業

写真

 日本原子力研究開発機構は十二日、廃炉作業中の新型転換炉ふげん(敦賀市)で、解体、撤去作業が進むタービン建屋や原子炉建屋内を報道陣に公開した。

 ふげんでは廃炉に伴い三十六万トンの廃棄物が出るとされ、機構によると、これまでに千百トンほどを撤去。一部の廃棄物は放射能濃度を測定し、安全を確認した上で一般廃棄物として再利用、処分する「クリアランス」を行う。この日はタービン建屋の一室で、除染が済んだ金属製廃棄物の放射能濃度を測定するクリアランスモニターでの作業が公開された=写真。測定は昨年十二月に始まり、今年二月末までに三十六・八トン分を終えた。

 原子炉の解体は二〇二三年度に着手するが、事前に本体の一部をくり抜き、放射能濃度を分析して解体手順などに反映させる。そのための原子炉下部の準備作業も公開された。くり抜き作業は早ければ今月中にも始まるという。ふげんの廃炉作業は〇八年に始まり、三三年度までに終える計画。

 (大串真理)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索