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【サッカー】

本田、豪快左足ボレー! ACL初ゴールも広島に競り負け

2019年3月13日 紙面から

広島-メルボルン 後半、同点ゴールを決めるメルボルン・本田(中央)=Eスタで

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◇ACL1次リーグ 広島2-1メルボルン・ビクトリー

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦が12日、各地で行われ、F組の広島はホームで元日本代表のFW本田圭佑(32)のメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と対戦、2-1で競り勝った。広島は1勝1敗、メルボルンは2連敗。本田は0-1の後半26分に同点ゴールを決めたが、メルボルンは試合終盤に決勝点を許した。

 2連覇を目指すE組の鹿島はアウェーで山東(中国)と2-2で引き分け、1勝1分けとなった。序盤に伊藤が奪った2点のリードを追い付かれた。

 本田は、やはり本田だった。0-1の後半26分、敵陣右サイド深くを抜け出したルーのラストパスにゴール前で勢いよく飛び込んだ。

 「(球が)来ると信じて、とりあえず走った。たまたま来た感じ」。約25メートルの爆走からスライディングで左足を合わせた。千金同点弾。日本での得点は、2016年9月のW杯最終予選・日本-UAE戦(埼スタ)以来、実に2年半ぶり。背負い続けた大看板はさびるどころか、広島の夜空の下で再び輝きを放った。

 ただ、終盤に突き放され、喜び、充足感はおくびにも出さず、「結果が生まれなければ意味がない」。2008年1月にオランダへ移籍して以降、クラブレベルでは初の凱旋(がいせん)マッチ。東日本大震災から丸8年のタイミング、平和都市・広島での試合という要素もリンクさせ、「少しでも良いプレーをしようと思っていた」だけに、高ぶらせた意欲は不完全燃焼のままだった。

 日本代表時代と同じ背番号4を背負い、右インサイドハーフ、トップ下で攻守を掌握した。屈強なフィジカル、精緻な左足は健在で、存在感は相変わらず。「最後の挑戦」として掲げる20年東京五輪まで500日という節目を迎え、本田は「もうノンストップ。けがなくやれれば絶対に出られる」。さらに、問わず語りで「出るだけじゃなくて、本当にメダルを取りにいける」とまで豪語した。負けてなお、本田節は相変わらず、自信満々、強気だった。 (松岡祐司)

 

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