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オシドリまた来て 設楽

旅立ちを控え、岩の上でくつろぐオシドリたち=設楽町田峯の「おしどりの里」で

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 設楽町田峯の寒狭(かんさ)川で、オシドリたちが旅立ちの時を迎えた。ピーク時には500羽を超えた群れが、日ごとに小さくなっている。

 一帯は「おしどりの里」と呼ばれ、日本有数のオシドリ越冬地として知られる。管理人の伊藤徹(てつ)さん(68)は昨年10月20日から、1日も休まず餌のドングリや古米を河原にまくなど献身的な世話を続けてきた。

 1日の来訪者は30人から60人。米国やカナダ、オーストラリアなど外国からやって来る人も増え、国際色豊かになった。

 イノシシの群れが餌を横取りしたり、野良猫が鳥たちを襲ったりするなど今季はトラブルも多かったが、「多くの皆さんに支えられ、乗り切ることができました」と伊藤さん。県内外の100近い個人、団体から計12トンもの餌が届けられ「本当にありがたかったです」。

 20日を最後に観察小屋を閉鎖。再開は11月1日の予定だ。「来季も飛来してくれるかどうか、姿を見るまで気が休まらないですね」。オシドリを見送りながら、伊藤さんは話した。

 (鈴木泰彦)

 

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