ハワイにいらした際に、フラのワークショップを受ける方も多いかと思います。初めての方がハワイ滞在の記念に、または、日本でフラを習っている方がせっかくだから本場で習いたいなど、それぞれのニーズにあったワークショップが、ここハワイではいろいろと見つけられます。
最近はハワイの有名クムフラのワークショップを日本でも受けられる機会が数多くなりましたが、日本のフラダンサーの方には、やはりこのハワイの地で是非フラを踊ってみて欲しいなと思います。やさしく頬をなでる風、身体に降りそそぐ柔らかな太陽の光、裸足で踏みしめる大地のパワーなどをご自身で直に感じながら踊るフラは、心が震えるような感覚を覚えるからです。す~っと体が感じるままのフィーリングが心に伝わるのです。その感覚を味わうと、きっとフラをもっと好きになると思います。 そして、せっかくのハワイ。もしお時間が許すのであれば、フラだけではなく、他のワークショップに挑戦するのもいかがでしょうか?特にフラダンサーには『ハワイアン・ソング』のワークショップをお勧めします。その理由は、ハワイアン・ソングの歌唱法を学べる機会は、まだ日本ではほとんどないこともありますが、歌を知ることはダンサーにとって非常に重要だからです。多くのハワイアン・ミュージシャンがいうのは、フラダンサーが歌を理解して踊っているか否かは、一見してわかるということ。私がこれまでインタビューしたクムやミュージシャンの多くも「日本人は技術の高い人が多いけれど、歌の理解力をアップさせると、もっと素敵なフラを踊れるのに・・・」と話す方が本当に多いのです。
フラは元々、物語を語り継ぐ踊りで、ひとつひとつのモーションに意味があるため、フラダンサーは歌の内容を理解して踊らなければいけません。(逆に内容を理解していないと踊れませんよね)実際に私がハワイアン・ソングのワークショップを受けて感じたのは、歌うという行為が一語一語を逃さないため、意味をより深く感じられたり、流れを把握できたりするので、歌に対してブレなくなるということ。自信を持って踊れるようになるのは間違いありません。
ポエポエ・ハワイアンカルチャーセンター
観光客の方でもハワイアン・ソングのワークショップを受けられるのが、『ポエポエ・ハワイアンカルチャーセンター』です。サザンオールスターズの関口和之さんが校長を務めるこちらのスクールは、ハワイの第一線で活躍する方達を講師に迎えた本格的なレッスンを気軽に受けられるという、なんとも有り難い場所なのです。
ハワイアン・ソングの講師はキース・ナカガネクさん。日系3世のキースさんは日本語も話せるので、安心して受講できます。教本からだけでは学びにくいハワイ語の発音なども細かく指導してくれます。ウクレレを持参し、弾きながら歌を学ぶ方も多いそうです。 一流のダンサーは皆、曲を歌えるといっても過言ではありません。私が所属しているフラ・ハラウは、歌いながら踊る曲も多く、メリーモナークの際も、冒頭にダンサー全員で歌ってから始まるという演出をしたこともありました。くちびるに歌を携えながら踊るダンサーになれたら、地元ミュージシャンにも一目置かれる存在になるのは間違いなし。そして何より、踊りに深みが加わるでしょう。ひとつ抜きん出たダンサーになるためにも、ハワイにいらした時にハワイアン・ソングを習ってみるのはいかがでしょうか?
PoePoe Hawaiian Culture Center
ポエポエ・ハワイアンカルチャーセンター
住所:1750 Kalakaua Ave., ♯206 Honolulu
TEL:(808) 312-4381
Fax:(808) -356-0416
poepoehcc.com/jp
Email:info@poepoehcc.com
プロフィール
荒川 れん子
現在ハワイ在住フリーアナウンサー。本格的にハワイに拠点を移し14年目。その大半をモロカイ島という小さな島で過ごせたことに感謝の日々。現在はオアフにも拠点を持ち、できる限りモロカイと行ったり来たりしている。
ソニー・ミュージックアーティスツ所属
オフィシャル・ブログ『ALOHA♡Life』