友人(ハンドル:ダーク、以下D)が来たときに、飲みながら先日の更新について話をしたことをちょっとまとめてみた。大体、以下のような感じだった。
「よお、猫目、先日の文章は一体何?」
「いやぁ、オタに明るい未来をと思って書いた文章なんだけど」
「っていうか、いつから恋愛語れるほど偉くなったんだよ。えぇ?」
「いや、別に語るつもりは無かったんだけど」
「それに、あれ読んでも明るくなれないぞ。少なくとも俺はな」
「そうか? じゃ、ちょっと二人でまとめてみるか」
「ええよ。じゃ、まず何処ら辺から話する?」
「んとな、Dは、オタでいうとどれに分類される?」
「俺? 俺は基本的に明るいオタに入るんじゃない? お前とかも知っていると思うけど。ただ、友人とかにはそれで通っているけど、会社とかではオタ的振る舞いとかは隠しているから、そういう意味では隠れオタでもあるな」
「まっ、それなら症状は軽いんだよね」
「そうそう、俺的に見ても、人間的に問題があるとは思わないし、周りも思っていないと思う。自分で言うのも変な話なんだけど」
「前回の文章は、そこら辺の人対象に書いたつもりだけど、もう少し深いオタについても話してみるか?」
「というと?」
「D、オタって分かる人間で一番嫌いなことって何? お前の会社ってそういう人多いんでしょ」
「まあ、ソフト関係だから、そういう人多いね。で、一番むかつくのは、臭いことだね。何でか分からないけどオタって臭いんだよね。酷いものだよ」
「で、そういう人がもてると思う?」
「んなわけねーだろ」
「そりゃそうだ。で、オタの皆さん風呂入りましょう。ってな結論で終わりたくなるんだけど、もう少し掘り下げるか」
「ん? つまり、オタが風呂に入らない理由みたいなことをやるわけか。ちょっと面白くなってきたな」
「そうそう。なんで、オタが風呂に入らないと思う」
「風呂が嫌いなんじゃないか。というより、風呂入るのが面倒何だろ。後、風呂台けちっている奴も過去にはいたけど」
「いや、そういう話ではなくて、もっと本質的なことを言いたいのだが」
「分かってるって、要するにオタは、周りが見えてないってことだな。自分自身しか見えてなくて、自分がどう見られているかとか、周りがどう考えているかとか考えていないし、考えようともしてない」
「それって、結局自己中心的発想が根底にあるんだよね。悪い意味じゃなくて」
「俺もそれは理解する。悪いやつらじゃないんだけど、自己中心的って言うか、自分しか見てないし、自分の好きなことしか見ていないって傾向はあると思う」
「オタと話をするときってどういう話をするか考えたことがある?」
「いや、あまり考えたこと無いけど、今考えると、話がコンピュータとかの話ばかりで偏っているんだよな」
「まぁ、人間だから自分の興味がある話をしたいというのはあるし、そういう話に乗り気になるというのはしゃーないんだよね。ただ、オタって、自分の興味の範囲でしか話をしようとしないし、興味ある話だと自分だけで話そうとするんだよね。話すというより語るって感じ」
「そうそう、あいつらは、会話のキャッチボールが下手、っていうかできない。必ずといっていいほど一方通行の会話なんだよな。こっちが、話すか、むこうが話しつづけるかっていう。だから疲れちゃうし、面白くない。まぁ、一部のやつは面白いやつもいるけど、傾向的に言うとそんな感じはあるな」
「で、話を動かすけど、完全オタ以外にもその傾向はあるんよ。話ができないってレベルじゃないんだけど、会話が偏りがちってとことか。まぁ、それは友人同士だとあんまり問題ないと思うけど、実際女の人と話をするときには問題になる」
「うん。それはあるな。俺も女の人と何話していいか分かんなかった時期あったし」
「そうなんだよね。何話していいか分かんないってのは、あると思う。で、どうしたの?」
「げっ、俺に語らせんのか。まあいいけど。さっきも出たけど、オタは自分から話をしたい話を考えるから会話が続かないんだよな。つまり、なんていうか、こう、客観的に考えて相手のしたい話をするようにすればいいってことだろ」
「まぁ、そういうことなんだけどね。もっと具体的に言うと、女性のしたい話って大体決まっているように思わない」
「うーん、そうか?」
「合コンとか行くと感じるかもしれないけど、基本的にはドラマ、映画、音楽の話がセオリーじゃない?」
「ああ、そういうことか。それは確かにあると思う」
「ただ、セオリーと言ってもあんまり興味が無い人もいるじゃない。そういう場合はどうする?」
「何て言うか、基本的な話をするなら、まず観測気球を上げることだな。相手がどういう話に興味があるかとか。表情とか見ていれば、相手が興味がある話かどうかなんて大抵分かるし」
「そこまで分かってりゃ何も問題ないんだよね」
「ただ、そこではまあ盛り上がってもその後が無いことが多いんだよね。そこが良く分からないってのはある」
「俺も語れるほどのものは無いけど、盛り上がった場合は、結構上手くいくと思うよ」
「じゃぁ、語ってもらいますか」
「ちゃかすなよ。語れるほどではないって。まぁ、盛り上がった場合で、すごく相手と気が合いそうな場合は、その場で次の予定を決めちゃうのが一番手っ取り早いよね」
「次の予定って具体的に」
「おい、真剣になるなよ。俺の意見だぞ、あくまで」
「いや、今後の参考までに」
「まあ、参考になるか分からんけど。例えば、冬ならスキーがベストだね。とりあえず、相手の日程を聞いて空いている日にスキーの予定をぶち込んじゃう。基本的にできるだけ近い日程が望ましいけど、まぁ、こればっかりはしょうがないんだけど。あと注意しなきゃいけないのが、日程が空きすぎちゃうとドタキャンの可能性が高くなるから、あまりに空きすぎる場合、それまでに会えるような予定、まあ飲み会とかでもいいけど、いれちゃうのがベターだね」
「なるほどね。じゃぁ、スキーならそれでいいけど、夏とかは?」
「夏は楽勝じゃん。夏の定番は遊園地。というか、冬以外なら遊園地がいいと思う。遊園地っていうか、はっきし言って、ディズニーランド、関西人はUSJに行けって感じか」
「冬の遊園地は駄目なん?」
「いや、冬はやっぱし、スキーでしょ。ただ、スキーが嫌いな人とかいる場合は遊園地とかでも良いんじゃない? あと、スキーに自信が無いとか。ただ、最近はスノボーが多いから、ボードができない場合は、その話題振らないほうが良いかも」
「確かに、ボードできないからなぁ。あんまし、話し振りたくないよ」
「おいおい、そんなんじゃ駄目でしょ。練習に行くくらいの気合入れんと」
「人事だと思って。適当な。まぁ、いいや。で、スキーに行きます、って話になったとして、二人で行くのがいいん?」
「そこは、難しいとこだね。あんまり自信が無いんだったら、グループで行くほうが良いよ。会話とかも楽だし。ただ、どれくらいの人数で行くかってのもあるけど、奪い合いになる可能性はあるよ。相手がこっちに興味があると思っていても、スキーやスノボが上手いやつに取られたり、車内での会話の上手いやつに持ってかれる場合もあるし。まあ、逆のこともありえるわけだけど。個人的には、奪い合いとかウザイの嫌いだから、そういうのは嫌なんだけど。と言ってもグループで行くほうがドタキャンの可能性も減るし、はっきし言ってかなり楽なのは間違いない。いきなり二人で行くのに自信が無い場合はグループにすべきだと思うよ」
「妥当なとこだな。ただ、俺も奪い合いは苦手だな。嫌な思いでもあるし」
「おー、何? お兄さんに話してごらーん」
「いや、たいした話じゃないんだけどさぁ、先輩と彼女とその友達と俺の4人でモーターショーに行ったんだけど、後日、その先輩の彼女から、付き合いたいみたいな話されてやだったんだよな。なんか、俺、全然その気無かったのにそういうこと言われてすんげーブルーだったし」
「ふーん、そういうこともあるんだ。もてもて君」
「いや、別にもててるわけじゃないけど。俺は、あれは、先輩と別れたい口実を俺になすりつけようとしたというふうに考えることにしている」
「あんまし、いい思い出じゃなさそうだな。これ以上は突っ込まないよ。後、奪いあいにならないように友達と話をつけておいたほうがいいね」
「あぁ、そうだけど、その場合は、もともとそういうつもりはなかったし、それ以来その人とは会ってないし。まっ、先輩はしばらくして別れちゃったな。どうでもいいけどさ」
「で、何の話だったっけ?」
「グループ交際の話だろ」
「あっ、そうそう。初心者はグループ交際がベター。漫画とかでも初めはグループ交際だろ。男女七人夏物語とか」
「知らねーよ」
「まっ、グループ交際にしとけ」
「分かったよ。でもな、グループ交際の後はどうするんだよ」
「んなの、自分で何とかしろよ。って言いたいんだけど、楽をしたかったら、彼女いるやつとかにお願いして一緒に遊びに行くっていうのがいいな。楽だし。その代わり、後でお礼はたっぷりすること。勿論、金って意味じゃなくて、いろいろとね」
「なるほど、そういう手があったか。それはいいかも」
「まっ、ダブルデートとかだと、取り合いとかってことは無いから問題は少ないと思う。ただ、こじれると面倒な場合もあるかもね。俺は経験無いからなんとも言えないけど」
「じゃぁ、話を戻すけど、グループ交際で無い場合のメリット、デメリットは?」
「初めに、一緒に行ってくれない可能性がある。グループだったら、飲み会のときにでもみんなで予定とか決めれちゃうだろ? ただ、二人で行こうとしたらそれは難しい。電話番号を聞いていて、後日連絡するってのもあるけど、これも今一なんだよ。相手がその気なら上手くいくけど、やっぱり顔を合わせていないと話をするのは大変。初心者にはお勧めできない」
「ぶっ、そのネタ風化早いぞきっと。小一時間問い詰めるぞゴルア」
「いや、そんなことはどうでもよくてだな。やっぱり、何回か振られないと、電話も上手くできないよ。まぁ、それは経験だと思ってあきらめてくれ」
「適当だな」
「そう言ってもだな、電話は合コンの十倍は難しい。なんせ、顔を合わせないで話をするんだから。それも仲がいい人ならどうってこともないんだけど、相手のことを良く知らない状態でやるってのは結構大変。あと、連絡する気があるなら、なるべく早くに連絡しないと駄目。これも間違いない。あと、今でも後悔してるのが、携帯電話を持ち歩くのを忘れたこと。彼女から電話がかかってきて、取らなかった。これ最凶。まぁ、あの時忘れたおかげで今があるわけでもあるけどさ」
「なるほどね。何か実感こもってるな」
「何にせよ、合コンに関してはこのくらいかな。あとは、経験値の問題だね」
「まっ、そうだな。経験がないと何ともいえんな。どうなるか、実験のつもりでやってみるわ、と言いたいんだけど最近合コン自体が無いんだよな」
「俺、たまに思うんだけど、Dは積極性が足りないんじゃないか?」
「まあ、それはあるかもな」
「学校とか、会社とか入って一定期間立つと人間関係って固定されちゃうじゃん。それまでに、彼女ができていれば別なんだけど、それ以降はブレークスルーがないと難しい」
「確かに、何らかの飛躍がないと駄目ってのはわかる。遊ぶ人って固定されちゃうと変わらないってのはあるわな」
「学校とかだと卒業したりすると変わっていくんだけど、社会人になったら卒業はないからねぇ」
「でも、会社辞めるってのはあるぜ」
「まぁ、あるけど学生時代より変化は少ないと思われる」
「まあそれは認める。うちの職場とか女性少ないからな、一度出会いがないともう無いって感じるときはあるかもな。それでも都会だったら、電車で出会うとかもあるんじゃない。という幻想を抱くかもしれんが、それもない」
「結局、気づいたときに詰んでいるって状況はあるかもしれないと思うんだよね」
「そうなんだよな。彼女が欲しいと思ったときに、周りの状況を見て終わっている場合、何か悲しくなるときがあるよな」
「終わっている場合って、人はあせるか、悟るかのどっちかじゃない?」
「悟るって?」
「悟るって言うか、安心と言うか、諦めって言うか。そういうのがあるじゃん。年上の人が全然結婚していないと、自分もまだいいかなって気になってしまう。それって非常に危険なような気がする」
「うーん。俺もそれに近いかも」
「で、何歳までに結婚すればいいやとか言っていたりする。けど、今、彼女がいない人がそんな簡単なこと言っても無理だと思わないか? 俺的には、そう簡単な話じゃないと思うんだけどね」
「それはあるかもな。まあ、結婚はおいておいても、今、彼女いないのに、何歳でいるってのはおかしな話だよな。そこに至るまでに何らかの飛躍が無いとなあ」
「飛躍というか、現状のままではまずいわけだよね。まあ、いろいろ計画してそういうことを言っているならいいけど、根拠が無いとね。というより、根拠があるように考えた方がいい」
「まあ、そうかもな。なんか、お前と話しているとブルーになってきた。明るい話ってないんかよ」
「確かに前回と同様の展開になってきたからな。じゃあ、オタのメリットに関して語るか」
「メリットって何かあるのか?」
「メリットはある。と思う。とりあえず、オタのメリットを考えてみることにするか?」
「メリットねぇ。アニメオタとかは知らんけど、基本的にメカとかに詳しいよな。あと、論理的な奴が多い。これはメリットかどうか分からんけど」
「他は?」
「そんなもんだな。メリットなんて言われても思いつかないぜ。逆に、デメリットなら思いつくんだけどさぁ」
「じゃぁデメリットを言ってみてくれ」
「デメリットか。理屈っぽいとか、女に不慣れとか、後は、臭いとか。以外と言われて見ると思い付かないな」
「まぁ、臭いってのは、問題外で風呂入ればいい話だな。で、理屈っぽいのは、メリットのようにも思えるが、大抵の場合は、デメリットだな」
「なぜだ?」
「女って理屈っぽいの嫌いじゃん。話を聞いている振りをしてもウザがっているだけだから気をつけた方がいいよ」
「げっ。そうなん? でも今、仲がいい娘には、結構理屈っぽい話をしているかも」
「まっ、裏で友達と、あいつ五月蝿いんだよとか、話長いんだよねえとか言っているかも」
「げっ、嘘だろ」
D:携帯を取り出して電話をしようとするが躊躇する。
d 「ん? 電話しないの?」
「いや、なんて言えばいいんだ」
「なんでもいいだろ」
「いや、かけづらいなぁ」
「そういうとこ以外と弱気だな。もっと攻めの気持ちを持たないとな」
「うーん、そう言われてもよく分かんねーぜ」
「そこなんだよな。Dは、実はもてるのにその消極性が良くないんだよ。お前もっと自信もっていいんだよ」
「うーん」
「すまん、ちょっと言いすぎたか。まっ、世の中には、以外と理屈っぽいのを好きな女性もいるから安心しろよ。あと、重要なことだが、女性は、好きな人とそうでない人の意見を聞くときは感じ方が変わるんだよね。だから、話を聞いてくれるってことは見込みがあるんだよ」
「そうかなぁ」
「疑心暗鬼になっているな。大丈夫。好きな人の理屈だと、この人、賢い人って思うから、そうでなけりゃウザイとしか思わないから。普通嫌ってたら、2回目以降は無視したり、話を逸らしたりするようになるしね。聞いてくれてるんだろ」
「まぁ、それはそうだな」
「だから、俺は有望だと思うけどね、その人。ただ、それに甘えて自分の話ばかりすると嫌われる可能性もあるけど。基本的に女性は、自分の話をしたがるものだからさ。と言って、ネタを振らないで黙っていたりするとつまらない人って言われたりするし、つらいところだね」
「ふーん、そんなものかねぇ」
「そんなものだよ。少なくとも俺のちょっぴしの経験から感じることはね。理屈っぽいのはデメリットだけど、時と場合によっては相手が尊敬してくれることにもなるから、注意してくれ、ってのがオタへのメッセージかな」
「おいおい、強引にまとめたなぁ。でも、少しは安心したかな」
「だがぁ(強調)、そこでほっとくと終わるぞ。ほっとけば、女はすぐ彼氏を作るよ。基本的には、いい女ほど速く彼氏ができる傾向にある。全員がそうとは言わんけどね」
「それは、分かる。男だって同じじゃん。まあ、そうでない人もいるけど、確率的に言えばそういうことになるだろうな」
「まっ、そういうことだけど、あと、この部分に関して言うならば、彼氏が出来ると良い女になる法則ってのもある。勿論、男も同じだと思うけど」
「それって、彼女がいる男を好きになる法則と同じ?」
「全然違う。それは、人のものを奪いたくなるって心理のこと。彼氏や彼女が出来ると良い男や良い女になるのは、見られていることによる成長による効果のこと。芸能人とか初めは大したこと無いなと思っているうちに、何時の間にか綺麗になるとかあるじゃない。あれとかのこと。他人から見られているという意識があることで、自分の見た目とか気にしたりいろいろ考えたりするじゃない、そういうことで成長する部分は大きいと思う」
「なるほどね。オタが客観的意識がないことで自分自信の成長が抑制されてしまうことと同じってことだな」
「まぁ、人間の成長には方向性があるから、人間としてどうとかいうのは別の話になるんだけれども、異性にもてるって成長は客観性を育てること以外には難しいんだよね。だって、人からどう見られていようとも構わないって人間が異性に持てるような人間になれるとは思えないでしょ」
「そりゃ、そうだな」
「そう言う意味でも、オタは客観性を育てることが必要なんだよね。で、どうすれば、客観性が育てられるかというと、人を意識すること、他人から見られたらどう感じるか、自分が相手の立場だったらどう感じるかを考えることだね」
「それって凄い難しくないか?」
「まぁ、完全にだったら難しいし、俺だって出来てないよ。だけど、それを考えることから始めないとね。そう言う意味でいったら、Dはあまいんよ」
「なんでだ」
「だって、おまえ自分自身のポジションを良く分かって無いだろ」
「っていうか、ポジションって何?」
「それだから。例えば、おまえは俺よりもてると思う?」
「うーん、あんまり考えたこと無いけど」
「いや、もてるんだよ。少なくとも俺程度はもてる。で、そのことを考えていないことが問題なんだよ」
「そうかなぁ」
「そうなんだって。自信を持つことは大事なことだよ。だけど、自信過剰な奴は最悪だ。それだけは忘れないでくれ。そういう意味でも、自分がどのポジションにいるかを考えることは非常に重要なことなんだよ。もっと分かりやすく言うならば、合コンに行ったとき友人と同じ人が気にいって取りあいになった場合、この人とバッティングすると負けそうだなとか、勝てそうだなって考えるってことだよ」
「うーん、あんましそういうこと考えたことないんだけど」
「おまえは、恵まれているから考える必要がないだけなんだよ」
「そう怒るな。分からんものは分からん」
「まぁ、いいや。何にせよ、人が一番目に判断するのは外見なんだよ。もうそれは考えるまでもなく当たり前のこと。はっきし言っておまえは人生でいろいろ得をしてきているはずだ。女性にお願いする場合、間違いなく得をしてきている。けど、男から見ると敵みいたいなものだから損をしているかもしれないんだけどね。と言っても、男は別の男に外見で嫉妬して損をさせるということはあまり無いから、得をしていることのほうが多いと思うよ。このことは、男が嫉妬をしない生き物だと感じさせるかもしれないけど、そうではなくって、男はあんまり外見が重要視されないだけのことでしかないってことなんだよね」
「じゃあ、何が重要視されるの?」
「Dは、どういう人間がもてると思う?」
「うーん、ルックスが良い男がやっぱしもてるんじゃないの」
「まっ、そうでもないんよ。一番もてるのはまめな男、二番目が話がうまい男、三番目が外見が良い男。ってのが俺の意見。ルックスがいいのは、有利なんだけど、話がうまい人には勝てない。話がうまい人は、まめな人間には勝てない。これは、ほぼ間違いないと思うよ」
「確かに言われてみるとそういう気もするな」
「じゃ、そろそろまとめてみるか。まず、それなりに外見を気にする。風呂に入らないのは論外。友達に彼女がいる人を選ぶ、社交的になっていろいろ顔を出す。まめになる。話をうまくなる。最後に、自分が異性の立場になって、考えてみる。ということが大事だと思うよ」
「こら。何か今までにでてきていなかった話がでてきてないか?」
「まっ、気にするなよ。ちょっと飽きてきたことだし、まとめたくなったからな」
「それと、今でてきたことって、オタに人生を変えろって言ってるに近くないか?」
「んなことは無い。そもそも、おまえだってさっき言ったようなことはできるだろ」
「そりゃそうだけど」
「オタが異性と付き合うには、自分の趣味を理解してくれる人(もしくは同じ趣味を持つ人)を探すか、オタであることを隠すかのどっちかしかない。ちなみに、世間一般で言うならば、オタの階級は最下層に近いということを忘れては駄目だね」
「それってちょっと極端な意見じゃないか?」
「でもね本質的にはそうだよ。そもそも、俺ってオタなんだ。って言ったら、99%の人間は引くね」
「確かにそうだけどさ。それってオタであることの否定ってことじゃないか?」
「そうじゃない。少しずつ、相手に自分の趣味を理解してもらえばいいだけなんだって。例えばさぁ、クラシックが好きだとするじゃん。だけど、いきなし、やっぱりラフマニノフの交響曲がゆったりとして落ち着けていいよね。とか言われてもついていけないだろ」
「ラフマ、何だ?」
「ラフマニノフ。は、どうでもいいんだけどね。どっちにしろ、細かいことを一人でべらべらしゃべったら相手はひくんだって。だから、初めはクラシックが好きだ程度でいいんだよ。それで相手が興味を持ち出したら細かい話を少しずつすればいいんだよ」
「なるほどね。そういう考え方もあるんだな。育てゲー感覚で洗脳してけばいいんだな」
「表現はまずいがそんなもんだ。ただ、アニメとかだったら、洗脳は難しいかもしれないから、彼女を取るかオタを取るかっていう問題はいつかは発生するかもしれないと覚悟をしておくことは必要だね」
「つらいところだな」
「それが嫌なら、オタの彼女を捜すのが良いけど、倍率高いし、うーんって感じだし。逆に、女だったら選び放題。と言っても、オタの中から選ぶわけだけど」
「それって、何か嫌だな」
「別にオタが悪いわけじゃなくて、オタのイメージが悪いんだよね。後、外から見て分かるオタって、なんていうか、クローズドな社会に生きているからやっぱり独特の文化があるんだよね。そういう人を一人でも見ちゃうと固定観念的にオタのイメージが植え付けられちゃうからね。しかも、意外とそう言う場合ってなんどもあてはまることが多い。それは、外から見て分かる人は、中身もそうである場合が多いっていう当たり前のこと何だけどね。それに、そういう人の考え方ってどっちかというと一般的には受け入れられない場合が多いからねぇ。そういう意味でもオタは、社会とのつながりを強くしておかないといけないんだよね。人間関係的にも情報の興味としてもね。いろんな人を見ることといろんな話を出来るようにすること。勿論、これは、オタだけじゃなく重要なことだと思っているけどね」
「それで、簡単でもないってことか」
「そうそう。難しいことだね。生きることは難しい。だからこそ楽しい」
「最後は、哲学的に締めか。ところで、オタのメリットってなんだった?」
「メカとかに強い。経験値が少ないから育てゲー感覚で成長させれる。浮気とかしないと言うか、それほど恋愛が上手でない。エサという対象の趣味を与えていれば、御機嫌になる。理系の人が多く収入が安定しているかも。てなところだろ」
「なんかメリットでなさそうなものも入っているような」
「気にするなよ。メリットと思えばメリットだし、デメリットと思えばデメリットなんだから。だから、意外と明るいオタは、彼女がいたりするんだよね。あれって、オタってことがコンプレックスじゃないからだと思うよ」
「そんなものか? じゃぁ、最後に俺に関して何かある?」
「とりあえず、さっさと電話してデートの約束をしなさい」
「いきなり、命令形か?」
「生け贄一号君。君の運命は決まっているのだ。ここで電話をするのがベストだよ。勿論、俺のおもちゃでもあるけど」
「おいおい、そこまで言われたら電話なんぞできるか」
「どっちにしろ、家に帰ったら電話しないだろ。勢いで勝負しろ。だらだら悩んでいるよりさっさと勝負しろよ」
「うーん、なんて言ったらいいんだよ」
「さっき話しただろ。デートの約束でもせんかい」
「どうやって?」
「うがー。電話貸せ。俺が代わりに話しちゃる」
「じゃ、よろしく」
「こら、駄目だろ、そういうのは自分でやらなきゃ」
「言ってることが違うじゃんか」
「だってー。よっぱらいだもん。俺。でも、そういうのは、自分でやらないとね。小学生じゃないんだから。」
「すまん、ヒントをお願いします。先生」
「しょうがねーなー。じゃぁ、ここで第一部は終わりだな。第二部を始めるか」
「ありがとうございます。先生」
というわけで、Dとの戒壇は全くもって意味不明な結論にて終了した。当初の予定だったオタに夢を与えるってのは、絶望を与えるの間違いだったかもしれない。
何にせよ、ここで終了。
もし、第二部を書いてくれっていう殊勝な人がいましたら掲示板にでも書き込んでください。まとめますので。
最後に、まっ、みんな、明るく生きようぜ、って思う今日このごろである。
強引にまとめたけど許してくれ。では。