厳かに「退位奉告の儀」=一連の儀式スタート-皇居
2019年03月12日 15時00分 時事通信
2019年03月12日 15時00分 時事通信
2019年03月12日 11時27分 時事通信
一連の退位儀式の最初となる「退位及びその期日奉告の儀」に臨まれる天皇陛下=12日午前、皇居・賢所(かしこどころ)(宮内庁提供)
天皇陛下の一連の退位儀式の最初となる「退位及びその期日奉告の儀」が12日午前、皇居内の宮中三殿で行われた。陛下が退位されることと、その期日を先祖などに報告する儀式で、皇太子さまや秋篠宮ご夫妻ら皇族方、宮内庁や皇宮警察の職員ら約40人が参列。憲政史上初めてとなる一連の退位儀式がスタートした。
参列者が見守る中、午前10時すぎ、「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」と呼ばれる天皇専用の装束を身に着けた陛下が、楠本祐一掌典長の先導で、天照大神を祭る賢所(かしこどころ)へ入った。陛下は中に入る際、深々と一礼。後に装束の裾や剣を持った侍従が続いた。
賢所の内陣に座った陛下は拝礼の後、自身が退位することと、その期日が4月30日であるとの趣旨の「御告文(おつげぶみ)」を読み上げた。
陛下はこの後、歴代天皇や皇族の霊を祭る皇霊殿、国中の神々を祭る神殿でも退位とその期日を報告した。皇后さまはその間、お住まいの御所で静かに待機した。 【時事通信社】