【競馬・ボート・競輪】[競馬]スプリングS 重賞3勝目へ ファンタジストが名手の腕で距離克服2019年3月12日 紙面から 皐月賞トライアル「第68回スプリングS」(GII・17日・中山・芝1800メートル)は、今年も好メンバーがずらりと顔をそろえた。主役はデビューから3連勝を飾り、朝日杯FSでも4着に好走したファンタジスト。1週前追い切りの動きは抜群で、すでに仕上がりは万全。気性面からは短距離志向だが、小回りの中山コースなら十分に対応できるはずだ。 ◆前走は外枠が敗因昨年7月の中京デビューから新馬戦-小倉2歳S-京王杯2歳Sと無傷の3連勝を飾ったファンタジスト。12月の朝日杯FSで4着と初めて土がついたが、陣営は全く落胆していない。敗因は15頭立ての14番枠からのスタートで、馬群の外めを回らされたからとはっきりしているからだ。 コンビを組んだ武豊はレース後、「最後はしっかり伸びていた。結果的には外枠が影響した」と悔しそうに語り、梅田師も「結果は少し不満が残るが仕方がない部分もあったよ。それでも最後はこの馬の力は見せてくれた」と、改めて同馬の能力の高さを認識したようだ。 6日に栗東坂路で1週前追いをして、4F51秒1-36秒6-11秒7の好時計をマークした。もともと調教駆けするタイプとはいえ、これだけ動けば文句なし。早くからこのレースを目標に乗り込まれており、すでに馬体もすっきり仕上がっている。状態に関しての心配はない。 騎乗した武豊は「いつも調教は動く馬だから、これぐらいの時計は出るね。いかにも休み明けの1週前の動きという感じだが、悪くはなかった。距離は若干長い気もするが、掛かる馬ではないから大丈夫でしょう」と笑顔を見せた。 梅田師もこの一戦に大きな期待をかけている。「本質的には距離は少し長いと思う。それでも中山の1800メートルならジョッキーのテクニックで何とかならないかな。今回は今後を占う意味で内容を重視したい」と目を輝かせる。クラシック路線にしろ、マイル路線にしろ、今後のためにも結果を出したいレースだ。 (栗東取材班)
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