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【プロ野球】

日本ハム・輝星は小4で被災「勇気づけられるように」 12日、対外試合に初登板

2019年3月12日 紙面から

吉田輝星

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 日本ハムのドラフト1位吉田輝星投手(18)=金足農=が11日、東日本大震災への思いを口にした。東北で生まれ育った右腕は12日の教育リーグ楽天戦(鎌ケ谷)で対外試合初登板に臨む。

 吉田輝は、震災当時は小学4年生。授業中に大きな揺れが襲い、机の下に隠れたのを今も鮮明に覚えている。「揺れが強くて怖かった」。実家は停電。日々、不安な思いを抱きながら過ごした。

 それは東北に生まれ、東北に育った右腕の使命なのだろう。「時間がたっても爪痕や影響は残っている。勇気づけられるようになれれば…」。吉田輝にとって、その象徴が現ヤンキースの田中将大だ。「楽天が日本一のときはすごく勇気をもらった。そのときは巨人ファンだったんですけど、田中さんが相手でどっちも応援したいという気持ちだった。1敗もしないで優勝に貢献してかっこよかった」。伝説の24連勝から、守護神もこなして日本一奪取-。今度は自らがその存在になるべくプロの道を歩む。

 いよいよ、対外試合初登板。中継ぎで1イニングの予定だ。「腕振って投げられれば高めにいっても振ってもらえる。そういうのを感じられれば」。まずは、真っ向勝負で現在地を知る。 (土屋善文)

 

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