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水は”vatten”=ばってん
三島は献身的なチームメートによって、練習を再開し、痛快男子ぶりを取り戻します。
兵蔵も体調が回復し、安仁子もスタートの瞬間を写真撮影するまで立ち直りました。
よかったなぁ。
兵蔵は、写真を見ながらフォームの研究をしています。
ここまでで、放送時間32分経過。練習模様のはずが、大半が錯乱であった気がします。
そして、嘉納はいない。
金栗は、冷水浴を川ですることに切り替えました。ヒルはいないのかな?
ここで豆知識。
スウェーデンでは、
【水は”vatten”=ばってん】
だってさ。小ネタがきいてますねぇ。
しかし、この冷水浴のあと、全裸で女性の前に現れてしまい、きゃーっと叫ばれてしまいます。脱いでばっかりだな!
嘉納がついにやって来た!
このストックホルム五輪は、記録映画初登場だったのだとか。
自転車を乗りこなすガイドと共に、金栗はひたすら走ります。
このあたりも、大事かも。
オリンピック記録映画といえば、ロサンゼルス、そしてベルリンでもいろいろなことがありました。後に描くことになるでしょうか。
時に休んで、花の香りを嗅いだり、歌を詠んだり。
やっとリラックスできるようになった金栗。よかったね。
6月23日、ついに夜がなくなりました。
「夏至祭」です。
開幕まであと8日、ストックホルムは賑やかでした。が、金栗にとっちゃ困ったもの。三島は毎晩毎晩騒ぎやがって、とキレ気味です。
楽しそうではあるんですけど、眠れない選手にとっちゃ困ったもんです。
金栗はなんとか静かにしようと止めに入って、歌を唄えと言われる始末。
舞台に三島ともども登らされ、日本コールの中「君が代」を歌う金栗。しかも音痴!!
三島も音痴だとツッコミつつ、つきあうしかありません。
まぁ、微笑ましいっちゃ、そうですけれども……快眠どうした! 練習どうした!
そして、嘉納どうしたああああ!!
そう思っていたら、観客の中から拍手とともに来ました!
表彰台で歌う予行練習だと語る金栗を褒める嘉納。
なんかいい話になっているけど、どうなんでしょ。
嘉納は、兵蔵が命がけでまとめた論文を渡します。目を通したってことですね。
なんだか嘉納、VIPが遅れて来た感だけども、そうなのか?w
そそくさと、入場行進の話になります。
プラカード表記ですね。
世界基準に合わせて英語の「JAPANにしよう」と兵蔵がいうと、金栗は「日本は日本です」と言い張ります。
そして、日本でなければレースに出ないとまで主張するのでした。
MVP:ラザロ
ラザロが本当にいい人だ。気さくでいい人だ。
後のレースのことを考えると、なかなか辛いものがある。
今年の批判として、
「知らない人物が出てくる」
というものがあるそうなんですけれども、だからこそ面白いところもあると思うのです。
それが、このラザロの運命でもある。
競技中のラザロ・確かに帽子を身につけておりません/wikipediaより引用
金栗とラザロのやりとり。
本当によかったな。異文化交流の良さがギュッと詰まったような、そんな場面でした。
一方的に日本がスゴイと褒められる。
そういうものじゃなくて、人と人との交流が見たいのです。
しつこいですが、ラザロについてネタバレOKな方だけ以下の記事をご覧くださいね。
総評
今回は、これまで見て来た中でもぶっちぎりのカオスだったと思います。
三島は天狗の鼻が折れるわ。
大森夫妻は闘病中だわ。
金栗ももうぐちゃぐちゃ。
おまけに嘉納団長は不在です。
本作って、歴史イベントとして知名度が低いというより、【不安定なところ】がウケない理由じゃないかという気がしてきました。
これは大河で重要なところです。
日本一知名度も人気もありそうな真田幸村(信繁)が、2016年まで大河主人公になれなかったのはナゼか?
幕末ものでは佐幕側のものが少ないのはナゼか?
ひとえに大河ドラマとは、高度成長期のイケイケドンドンと一致したコンテンツであったからだと思うのです。
いろいろあった。
しかし最後は一国一城の主になってハッピーエンド。
日本がどんどん凄くなっていく――そういう気持ちと一体感を抱けるコンテンツであったのでしょう。
そういう層からすれば、日本人がバカにされているようにも思えて、不安でしょうがない、先が見えないドラマは邪道の極みってところなんでしょうね。
いや、そこがいいんじゃない!
これも世代間格差で、団塊ジュニア、就職氷河期あたりはガスガスと脳みそに刺さっているんじゃないかと思います。
私も疲れるほどハマってしまっている。
となると、やっぱり不安になるのがバッシングです。
既に、意地の悪い記事がばんばん出ています。
これだけ巧妙な伏線を張り巡らせてある作品が途中で打ち切りになることだけは、ありませんように。
こんなに熱量が詰まっていて、今作ることの出来るNHK最高峰のドラマが、こんなに苦しむところは見ていて辛いものがあるのです。
オマケ:共感ばかりを求めるなかれ
さてちょっとお詫びが。
長々と先週展開しておきながら、妄想実写版『ゴールデンカムイ』にかまけて大事なことを書きそびれました。
「しょうもねえイチャモンに答える姿勢は、同じ公共放送のBBCが参考になるよ」
ってことですね。
前回『いだてん』9話の放送後に、こんなニュースがありました。
◆NHKが大河『いだてん』から宮藤官九郎氏を更迭も 小泉今日子やピエール瀧ら出演|ニフティニュース
内容は頭が痛くなるほど稚拙な分析で、いかにも記事タイトルからのPV稼ぎという狙いが透けて見えますが、そこへのツッコミは後述するとして、BBCではこういうことがあった、とお知らせしたく存じます。
例1:ニュース番組
「”God Save the Queen”流せって? んじゃ、流しますね」
◆「EU離脱を記念し、イギリスを取り戻すため放送終了時に国歌を流すべき」と保守政治家に要求されたBBCの返礼が最高にパンク | BUZZAP!(バザップ!)
例2:自動車番組
「モーリスマリーナという名車を破壊するとは、けしからんとのこと。反省したので、保存用に購入しました。おおっと! なんということだー!」
紳士の国は違いますね。
もしBBCなら、先程のニュースにどんな答えを出すかな?
◆NHKが大河『いだてん』から宮藤官九郎氏を更迭も 小泉今日子やピエール瀧ら出演|ニフティニュース
特につっこみたいのが以下の部分です。
「脚本がつまらないから視聴率がとれない。一部から面白いとか言われているが、大河ドラマのレベルには全く達していない。史実だかフィクションだか分からない展開に客が付いてこれない。また知名度のない登場人物を何人も登用するため、頭が混乱してしまう。最悪なのは、感情移入がしにくいこと」(民放関係者)
感情移入できないことが最悪、だそうです。
じゃあ逆に聞きますけどね。
例えば『真田丸』の真田昌幸とかに感情移入できましたか?
「昌幸はやっぱり最高だな! ああいうふうに謀略で敵が悔しがると最高!」
って人、周囲にいたら?
逃げたくなるやろ。
あるいは、もしかして、昨年の『西郷どん』を見て、こう感じるタイプの記者さんでしょうか。
「キャバクラでものごとを決めるって、気持ちわかるよ! もちろん会社経費で落とせばいいんだよね~」
なんかズレてません?
分析として、あまりにおかしくありません?
視聴者の共感を過剰に求める歴史ドラマは、世界的な基準からすればむしろ時代遅れです。
歴史色が濃い『ゲーム・オブ・スローンズ』の視聴者が、あの魑魅魍魎づくしのような人物たちに共感していると思いますか?
「やっぱり人を生きたまま焼くのって、すごくスッキリするよね!」
「あのドラマを見ていると、ソーセージや肉入りパイが食べたくなるよね!」
「参加者皆殺しって、なんてロマンチックな結婚式なんだ!」
だって?
そんなわけねえよ!
世界中で共感していたらむしろ怖い!
※そこにあるのは共感じゃない、阿鼻叫喚だ!
こういう過剰なまでの共感とわかりやすさを求める傾向は、むしろ大河はじめ時代劇を破壊しにかかっています。
時代考証や背景を無視して、高度成長期のサラリーマンと専業主婦めいたホームドラマを展開されても、見ているこちらはチベットスナギツネ顔ですよ。
そしてこれだ。
◆携帯料金引き下げとNHKネット配信、法案を閣議決定:朝日新聞デジタル
ついにか。やっぱりな。思った通りだ。
日曜夜8時にテレビに座る。海外の目を気にしない。コスプレホームドラマをぬぼーっと流していればエエ。そんなやっつけ仕事が終わる時代です。
数年前、スマートフォンが普及してきた時代には、こんなことが言われたものでした。
「スマホ操作に夢中な世代は、ドラマをじっくりとは見ない。飽きっぽい層でも見られるものが流行になるだろう」
これが、配信ドラマが主流となってくると、変貌しました。
そこを踏まえて、今後の大河枠がどうなるか。
いくつかの条件をあげてみましょう。
・一時停止と巻き戻しが簡単であるため、難易度が高い内容のほうが好まれる
・放映時間が無関係、未成年者視聴禁止機能を踏まえて、R18表現も可能となる
・配信機器が使えない層は考慮されなくなる
・視聴率ではなく、視聴者数と評価で価値を測るようになる
・関連番組での宣伝が減る(効果減少のため)
◆NHK大河『いだてん』が低調で浮上策も手詰まりか 中村勘九郎やビートたけしが出演|ニフティニュース
また、同席した制作幹部は大河を1年放送する意義を聞かれ、「続けていく意義を模索しているところです。いかに元気が出るものにできるか、日々考えているところです」と回答。視聴率について、「私も数字を見て一喜一憂するところもありますが、より一層多くの方に見てもらえるよう現場も頑張っています」と話したというのだ。
これは、『いだてん』だけの話ではありませんね……大河枠そのもののことでしょう。
10年、いや5年以内に大きな転換点があります。
早いですが『麒麟がくる』予測
申し訳ありません。
2020年大河『麒麟がくる』の事前予想は「大凶」です。
2018年『西郷どん』の大失敗。
2019年『いだてん』の暗雲。
これを受けて、2020年こそ王道戦国もので気合が入ることでしょう。
視聴率はそこそこ安定しそうです。特に序盤は……。
ただし、遅くとも5月あたりから暗雲がたちこめてくる。そんな不安が拭えません。
こうも悲観的になる要素は何でしょうか?
1『まんぷく』の呪い
長谷川博己さんが朝ドラ『まんぷく』で準主演であったのは、本作の露払いのつもりであったことでしょう。
しかし、この作品は鳴り物入りの割に不調。
しかも、さまざまな要因が重なり、どす黒いイメージが定着しつつあります。
2 無慈悲なる『MAGI』砲
織田信長は、明智光秀の次に重要なキャスティングであったはずです。
染谷翔太さんが悪いわけではない。
しかし、無慈悲極まりない『MAGI』が直撃してしまう!
これはもう、どうしようもない。
『MAGI』での吉川晃司さんの、奥深く気品と知性に溢れた信長像は、近年大河でもトップクラスの素晴らしさです。
未視聴の方は、できれば以下の動画(1:58あたりから)をご覧ください。
重厚で深淵な織田信長を演じられております。
しかも、です。
同作品では、緒形直人さんの豊臣秀吉まで、もうこれ以上は望めないほどの迫力なのです。
残念ながら今の日本に、この2人を上回ることのできる役者がいるとは思えない。
『麒麟がくる』とぶつかる『MAGI』シーズン2では、徳川家康や黒田官兵衛あたりにも、的確な役者をぶつけてくるのでしょう。
それを見た各視聴者は『麒麟がくる』のキャストについて、こんな風に思うのではないでしょうか。
高年齢者:「こんな若い信長はなんだかなあ。昔はもっとよかったよなあ」→時代劇チャンネル再放送へ
弱年齢層:「もう『MAGI』でいっか」
かくして全年齢層で大河から離れてしまう――そんな恐ろしい事態がきそうでガクブルしております。
最大の懸念は『MAGI』がまだ一撃目ということで、今後、別の海外配信が日本歴史物に参入しないとは思えないところです。
黒船はもう、やって来ています。
3 大河ブランドの低下
20代での織田信長は、ハイリスクです。
1992年の『信長 KING OF ZIPANGU』でも、信長役の若さが批判対象となりました。その失敗に懲りたのか、50歳前と言う没年を上回るほどのベテラン枠が定番となりました。
大河の信長枠といえば、俳優人生における最終的な栄誉のような扱いであったものです。
染谷将太さんが素晴らしい役者とはいえ、いくら何でも若い。
二年連続、大河は過去の失敗例をなぞっています(※2019年が近代枠で、2020年の信長は20代)。
意図的に革新を狙ったにしては、どうにもおかしいものを感じるのです。
この信長キャスティングは、光秀役、濃姫役との年齢差も不自然です。
染谷さんには、何のネガティブな印象もありません。
映画『サムライマラソン』でも好演でした。
しかし、年齢も、個性も、信長に適任とは思えないのです。
どうにもおかしい。
想定した役者、長谷川博己さんと同年齢の方がオファーを断ったのではないか?
どうしてもそう思ってしまいます。
思い返せば『西郷どん』主演も、実は直前になって交代していたという報道がありました。
それほどまでに大河ブランドは低下してしまい、役者にとってはうまみがないものになったということでは?
大河と朝ドラのギャラ、現場の厳しさは有名です。
それを上回るメリットがあればこそ、引き受けたものなのです。
近年、それが狂ってきている。
これは招致合戦でも同じこと。
外国人観光客に効果なし、一年のみの効果、若年層離れが加速する大河は、もうブランド衰退をたどる一方です。
4 キャストから漂う『せわぁない』臭
◆岡村 初大河「チコちゃんのおかげ」光秀の危機救う農民役“叱られない”よう頑張る(デイリースポーツ)
これも黄信号です。
大河にお笑い枠は伝統とはいえ、春発表第一弾でこうも大きく出すことはちょっと考えられない状況です。
しかも、『チコちゃんに叱られる!』の人気頼りというのも、情けない限りです。
大河といえば、大看板、何にも頼らない強さがあったはず。
こういうキャスティングだけで盛り上げようとした現象は、『花燃ゆ』後半以来ではないかと思えるほど。
秀吉でもない。
メインヒロインである煕子でもない。
チョイ役の農民、コメディ枠で話題をさらうとは、異常事態です。
今後のキャストは、次のパターンが増えることでしょう。
・何らかのトラブルで浮上できない
・上り調子に乗れない若手と中堅
・大河チャンスなんて二度とないから記念で出ておこうという、俳優専業でないタレント
適材適所ではなく、何か事情あり、一流の人材以外がかき集められる。
そういう惨状が予測できます。
5 時代劇の衰退からの人材&技術の流出
『MAGI』が衝撃的であったのは、キャストだけの問題ではありません。
衣装、小道具、所作指導、殺陣、セット。
何もかもが大河よりはるかに豪華で、圧倒的なリッチさがありました。
撮影技術だけではなく、こうしたものは日本人の手を経たとしか思えない。今年の新春時代劇を見て、そのチープさに愕然としたあとでした。
ここから導くことのできること。
それは、時代劇業界にいた人材が、低賃金でくすぶっていた。そこへ、海外から声がかかり、技術ごと移転した。
つまり、時代劇という世界そのものが、世界へと吸収されつつあるのです。
明治時代以降、大量の美術品や刀剣、仏像が海外に流出しました。
誰のせいで?
他ならぬ日本人です。
価値を理解しない日本人が、二束三文で売り払った。
嘆いた時は手遅れになったものも数多くあります。
伊藤若冲が典型例ですね。今、大規模な若冲展を開催しようと思ったら、海外のコレクション抜きにしてはできません。
時代劇も、この例に入るのでは?
「クールジャパン!」
という掛け声で騒いでいる場合じゃなかった。
◆クールジャパン戦略見直しへ 政府、省庁間連携を強化:日本経済新聞
『キルビル』をバカ映画だ、日本映画のオマージュだと笑っている場合じゃなかった。
『沈黙 ーサイレンスー』然り。
『サムライマラソン』然り。
日本の歴史を舞台にした映画を、海外スタッフと予算があった方がうまく撮影できるようになった。
このことはどういうことなのか、考えなければなりません。
以下のニュースからも伝わって来ます。
◆脇役歌舞伎役者が大量廃業 タクシー運転手になるケースも- 記事詳細|Infoseekニュース
こういう役者さんには、こう推薦したい。
「英語を勉強しましょう。海外で時代劇をやりましょう」
って、すでに声がかかったりしていますかね。
合戦というものは、将だけでは戦えません。
大河はじめとする時代劇は、将だけをもてはやし、雑兵をないがしろにした。そういうものなのでしょう。
残念ながら破綻は見え始めています。大河だけの問題ではない。
大転換が迫っています。
5 予算とVFXそしてデジタルデバイド(情報格差)
『いだてん』は、例年にないほど予算をかけています。
年度をまたぐとはいえ、これが来年に影響を与えないかというと、どうにもあやしいものがあります。
大河ドラマの予算削減は、もうかなり前から深刻な問題でした。
2007年『風林火山』の時点で、あまりにスカスカした合戦シーンを見ていて愕然とした記憶があります。
ついでに言うと、そのスカスカを補うはずのVFX技術についても、海外と比べると厳しいものがあるんですよね……。
技術力だけではなく、VFXの知識が一昔前で止まっている、視聴者層への迎合もあるかと思います。
Play Station初代レベルで止まっているんだ。
「キラキラした馬が飛んで行ったりするんでしょ、安っぽいよね」
というレベルで止まっていて、セットを組んでこそ本物だという――変な意識が見え隠れするんです。
そういう層に限って『真田丸』のOPが全て実写だと思っていたりするから、どうにもならない。
高年齢層:大河はセットや野外ロケあってこそだ! VFXはいかん!
若年齢層:海外ドラマと比較するとチープで見ていられない!
こうなる。
これは、前述した脚本もそうです。
高年齢層:日曜8時にゆっくりと見られるホームドラマ、日本の歴史の偉大さがわかるもの、自分が若い頃に読んだ本と同じ展開のものが安心できる
若年齢層:戦争シーンで生首一つもないなんてありえない。家族の描き方が高度成長期でシラける。何十年前の学説準拠なの?
濃姫こと帰蝶役が満を持して発表されました。
彼女の最期は、どう描いても突っ込まれることでしょう。
パターンA:本能寺で死亡
若年齢層:「本能寺の変」の後も生存しているんだけども……これを2020年に放映していいと思ってんの?
パターンB:本能寺の後も生存
高年齢層:こんなの濃姫じゃない! 薙刀で夫を守り抜き、散った姥桜のように亡くなってこそだろう!
こうなるわけです。
まとめましょう。
こんなに水と油のように異なる層を両方とも満足させられるコンテンツなんて、作ることはできません。
「日曜8時に、家族全員が楽しんで見ることのできたドラマ」
そんなものを2020年以降に作れるわけがない。
その傾向は、2000年代あたりからジワジワとあったものです。
それが、ネット配信でトドメを刺されたわけですね。
日曜8時は、過去大河の再放送枠にする。それぐらい振り切ったほうが、全員が幸せになれる時代かもしれません。
しかし!
ここで覚えておいて欲しいこと。
それは、大河の終焉を導いた脚本家は、クドカン氏ではありません。
この人です!
◆市川海老蔵 「今遊べばおもしろくなくなる」と“ストイック生活”、そのワケは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
もう、どこから突っ込んだらいいのかわからないほど、ゲスセクハラまみれ。
海老蔵さんじゃなく、インタビュアー女性作家が酷いです。
「イケメンはエロ、お盛んであってこそ!」
と言わんばかりの姿勢を見ていると、昨年の『西郷どん』キャバクラ地獄が納得できます。原作者の意向だったんでしょうか。
キエエエエエエエエエエ!(怒りの猿叫中)
別に書名で自己紹介しなくてエエんやで。
『西郷どん』で一年かけて、ゲスを極めたやんか。
私ごときが余計なお世話ですが、クドカン氏は大河で(数字的に)失敗しても、問題ないでしょう。
あれほどの才知がある人だ、埋もれるはずがありません。
『MAGI』の鎌田敏夫氏がそのよいお手本です。
海外配信の方が、勉強熱心な方には向いていると感じました。
いつかあなたの作品が、世界中で配信される。
その日を信じています。
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文:武者震之助
絵:小久ヒロ
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