明けましておめでとうございます。皆さん、2016年はどのような幕開けをされましたか？私は毎年恒例のハラウの年間行事のひとつである、ハラウの皆で初日の出を拝むことからスタートしました。といいつつ、毎年元日からモロカイ島へ帰る私は久しぶりの参加。眠い目をこすりながら、まだ真っ暗な中、フラシスター達と共にオアフ島の東海岸へ向けて車を走らせました。

ビーチに到着したのは朝6時半。まだ真っ暗な海岸は時間とともに少しずつ白んでいきます。そこに徐々に浮かび上がるのは、続々と集まるハラウの仲間たち。ドレスコードは白。白い洋服に身を包んだ集団を初めて見た時は、まるで何か別の集団のようで苦笑いしたものでした。でもこの白の集団は広いビーチで見つけやすく、迷うことなくハラウに合流できるので助かっています（笑）。この日はハラウに所属するケイキ（子供）からクプナ（ご年配）までは勿論のこと、家族や親しい友人を連れてくることも許されています。

7時9分の日の出の時刻前に既に辺りは明るくなり、太陽と反対方向の山は黄金色に輝きだしました。

「もうこんなに明るいし、既に日の出時刻を過ぎているのでは？」と思えるほど明るくなった頃、クムから集合の声がかかります。そして太陽の方向を見ながら全員でチャント。チャントとともに少しずつ太陽が顔を出し始めました。

太陽に向かい、全部で3つのチャントを皆で捧げました。この瞬間は鳥肌が立つほどの神聖さが漂い、周りにたまたま居合わせた方達も息をのむ姿が多く見られます。ハワイの地でハワイらしく新たな年を迎えられる喜びは、この上ないもの。しかも今年は絵に描いたような見事な初日の出でした。年によっては雲が遮ることもあるようですが、今年のパーフェクトなまでの初日の出は、良い年になりそうな予感に溢れています。

帰り際、明るくなってから改めて見ると、パーキングにはびっしり車が並び、トロリーもでているようで、帰りはちょっとした渋滞になるほど多くの人が初日の出を見にきていました。ここにいた皆が幸せな気分になれる初日の出だったと思います。

仕事やプライベートは勿論のこと、フラやハラウに関しても、正直にいうと考えてしまうことはいっぱいあります。でも、こうして全てを受け入れてくれるようなハワイの土地のパワーや胸を締めつけられるような美しさが気持ちを新たにしてくれるのも本当のこと。言ってみればハワイでは外国人の私たちがこうやってハラウとともに新年を迎えられるのも有り難い事実。いろいろな想いが眩しく昇っていく太陽とともに昇華された気分でした。気持ちも新たに、2016年もなりたい自分を目指して日々精一杯過ごしたいと思います。そしてフラを通して感じたことを皆さんともっとシェアできるように頑張りますので、今年もどうぞ宜しくお願い致します。