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ハワイアンマナが宿るドレス『マナオラ ハワイ』

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ハワイアンマナが宿るドレス『マナオラ ハワイ』

今ハワイで一番注目されているハワイアン・アパレル・ブランドといえば、間違いなく『Manaola Hawaii(マナオラ ハワイ)』でしょう。という私もフラシスターに聞くまで知らなかったのですが、今年のメリーモナークで、非常に多くのフラダンサー達が身にまとっていたので、言われてみると「あれね!」とピンとくる筋金入りのフラガールも多いかもしれません。

2014年にハワイのローカルデザイナーのみで開催されたファッションショーでデビューした途端に一気に注目を集めたブランドで、昨年7月にアラモアナセンター1階にお店を構えました。

ショーウィンドウのディスプレイからして既に迫力あるものですが、店内は今までのハワイアン・ブランドには余り見られないようなスタイリッシュな雰囲気。メンズもレディースも充実しています。

この『マナオラ ハワイ』の創設者でありデザイナーでもあるCarrington Manaola Yap(キャリングトン・マナオラ・ヤップ)氏は、ハワイ島の有名なクムフラ、Nani Lim Yap(ナニ・リム・ヤップ)さんのご子息。それを伺い、深く頷きました。というのも、数年前のナ・ホク・ハノハノ・アワードの際、ヤップ・ファミリーの皆さんが現れた瞬間に会場の全員が息をのむほど群を抜くスタイリッシュな出で立ちが印象的だったからです。

ハワイ文化が強く息づく家庭で育ち、自らもフラダンサーであるキャリングトンさんは、ハワイの伝統に重きを置いています。その一つが主な手法となっている`ohe kāpala(オへ・カパラ)。竹を手彫りし、そこにインクを付け、スタンプのようにデザインしていくハワイの古代から伝わる技法です。

これこそが『マナオラ ハワイ』とひと目で解るデザインなのです。そのオリジナルのデザインはキャリングトンさんを取り巻くハワイの土地や自然、家族やクプナ(ご年配の方)、そしてスピリチュアルなものからインスパイアされているそう。

お洋服だけでなく、バッグやポーチ、パレオなどの小物類から、クッションなどのホームグッズも展開されていて、プレゼントにも喜ばれそうです。

店内にご家族の方のプロムのお写真が飾られていましたが、このように今後はカスタムオーダーも視野に入れているとか。ハーラウでお揃いのドレスをオーダーできる日がくるかもしれませんね。

私の個人的印象ですが、今まではハワイの伝統的なものを重視したデザインは、ちょっと日常に取り入れづらいものが多く、でも今の流行を追ったものだとハワイアンカルチャーが色濃い場ではなんとなく違和感がある・・・というジレンマを少し覚えていました。でもこの『マナオラ ハワイ』の登場でそれが一気に解決する気がします。キャリングトンさんが考える、まさに ”伝統と現代の融合” が形になったブランドだと思います。それに、これも私の個人的印象ですが、ローカルのフラガールズ達はフェミニンなものより結構辛口のデザインが好きな子が多い気がするので、そこも人気の所以なのかもしれません。

また、フラファミリーで育った彼だからこそのフィロソフィーも素敵なのです。ショーウィンドウに飾られたキャリングトンさんからのメッセージ。私なりに意訳しようかとも思いましたが、とても素敵な言葉だと思うので、フラガールの皆さんには是非ご自身で調べてご自分なりに理解して頂けたらなと思いました。ごめんなさい!でも簡単ですから!

本物のハワイアン・スピリットが宿るドレス、あなたも纏ってみませんか?

マナオラ ハワイ(MANAOLA HAWAI`I)
アラモアナセンター1階海側
1450 Ala Moana Blvd., Honolulu
(808)944-8011
09:30-21:00(月~土曜)
10:00-19:00(日曜)
http://manaolahawaii.com/

  

プロフィール

荒川 れん子

荒川 れん子

現在ハワイ在住フリーアナウンサー。本格的にハワイに拠点を移し14年目。その大半をモロカイ島という小さな島で過ごせたことに感謝の日々。現在はオアフにも拠点を持ち、できる限りモロカイと行ったり来たりしている。

ソニー・ミュージックアーティスツ所属
オフィシャル・ブログ『ALOHA♡Life』

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