残業が多すぎて辛い。
だから転職したい。
転職の動機が「残業時間」の人もいるだろう。
自分は転職回数が多いけど、その内一社を退職した理由がこの残業地獄。
まだ20代だったし体力はある方だから何とかなるだろう、なんて働いていたんだよね。
残業時間は月に100時間以上で、最大は150時間を超えていた。
沢山残業をしている人は理解してくれると思うが、残業は80時間を超えだすと削る時間がなくなる。
帰宅してご飯を食べ風呂に入ると寝るだけになる。
残業時間が80時間から90、100になってくると削るのは睡眠時間だけになる。
そんな環境で働いていた時に、ふっと思ったことは「このまま40歳50歳まで働けるのか?」ってこと。
実際にその会社には40歳を過ぎても、残業100時間している人はいたんだよ。
けど、家族や友人との関係がまともだと思えなかった。
そんな不安を解消するために転職しようとした。
「だけど、転職しても変わらなかったらどうしよ・・・」と悩んだ時期もあった。
今回は転職先の残業時間を調べる方法。
と、その前に会社がなぜ残業時間のウソを付くのか?について書いていくよ。
なぜ会社は残業時間についてウソをつくのか?
なぜ会社が残業時間についてウソを付くのか?
それはみなさん察している通り、イメージの問題がひとつ。
ブラック企業という言葉が出来て、労働問題による自殺者がニュースで大きく取り扱われ、イメージを気にする企業も多くなった。
気にする企業が多くなったことは、労働者にとっては良いことだよね。
けど、それによって隠す企業も増えている。
ちなみに上に書いた100時間残業した会社の求人には残業40時間と書かれているよ。
それともうひとつ問題になるのは労働基準法。
そもそも残業地獄の会社は労働基準法違反している会社が多い。
違反の内容を形として残る求人の紙媒体やインターネットに残したくないというのが本音。
ブラック企業の報道は、働く人を守るために行っている。
労働基準法は働く人を守るための法。
けど、この二つが理由が本当の残業時間を隠さざる得なくなっているのが現状なんだよ。
働く人にとっては「違法?知らん。知らんが残業時間を80時間だって正確に書けよ。こっちにも覚悟がいるんだよ!」である。
求人に記載してある残業時間にウソはない、と誤魔化すテクニック
求人の募集要項に記載している時間は残業40時間。
けど、実際に入社したら残業は80時間。
これって働く人にとっては「うそじゃん!」って話になる。
でも、明らかなウソを付くほど会社もバカじゃないんだよ。
多くの場合は言い逃れできるように考えてある。
その方法のひとつは、会社全体の平均時間を記載すること。
会社って全部の部署が残業多いわけじゃない。
大抵の場合は、特定の部署の残業が多くなるんだ。
傾向としては利益に関係ない部署は残業が少ない。
だから残業100時間やっている隣の部屋は定時に帰宅している。
その場合は平均化して残業を薄める、というテクニックがある。
例えば1人が残業80時間、もう一人は残業0時間の場合、平均すれば残業40時間になる。
すると「求人の上では、ホワイト企業の出来上がり」となる。
「え?うちの会社は会社全体を平均した残業を記載しているんですけど。」と言い逃れが出来るだよ。
それともうひとつの方法。
それは8月の残業時間を記載すること。
工場系の仕事によくあるんだけど、工場系は祝日がない代わりに長期連休が長い。
お正月・ゴールデンウィーク・お盆時期の年三回は、1週間程度の連休になる。
この三回の長期連休の内、月を跨がないのは8月だけ。
お正月休みは12月~1月だから月をまたぐ。
ゴールデンウィークも4月~5月だから月をまたぐ。
ところがお盆休みは8月のみ。
つまり8月は出勤日数が大幅に減るんだよ。
出勤日数が減ったら当然ながら残業も減る。
「残業40時間なんて嘘じゃん」って言われても「8月の残業時間を記載した」って言い逃れが出来る。
まぁ、ずるいテクニックだよね。
転職者はこんなテクニックに騙されてはいけない。
だからこそ、自分でできることはやって対策しないとね。
自分で調べ推定せよ!転職先の残業時間
誰でも転職先の残業量を簡単に調べる方法。
それは会社に偵察に行くこと。
これって「みんなやっているんだろう」と思っていたが、友人達に話を聞いたらやってない人が多い。
例えば残業40時間と書いてあったら21時頃にその会社に行ってみる。
で、会社の窓から漏れる光だけじゃなくて、駐車場の車の台数を確認する。
21時で駐車場に車が1/3程度残っていたらアウト確定。
会社の周りをウロウロすると怪しまれる、と気にする人は服装を変えよう。
会社が郊外の場合は、土木作業員の恰好がオススメ。
オレの場合、友人に作業着を持っている人がいたから借りた。
これ便利なんだよ。
道路に立っていても「夜に工事でもあるのかな?」って思われる程度。
キョロキョロしていても違和感なし。
街中に会社がある場合はスーツ。
左手にカバンもって、右手に手帳を開きながらキョロキョロしていても「どこかの会社を探しているんだろう」としか思われないよ。
但し、仕事しながら転職活動して、今の会社が残業地獄だと時間が取れない。
ただでさえ、怪しまれないように面接で有給取らなければいけないのに、早く帰る日が増えると余計に目立つ。
そういう人は電話掛けちゃえばいいだよ。
入社希望の会社に電話で残業量を調べよ!
今の仕事が忙しくて、直に転職先の会社にいけない人は電話を掛けてみよう。
「え?なんて電話かければいいの?」って言う人もいると思う。
結構簡単でその仕事に用がある会社のフリをすればいいだけ。
誰か宛に電話するのか?
それは「担当者様」
ポイントは「さすがにもう帰宅しているだろう」と思う時間に電話する。
それでも数名は残っている可能性はある。
だから電話を取った人に 「○○会社の○○と申します。本日初めて電話させて頂くのですが、○○の担当者様いらっしゃいますか?」と伝える。
○○は商品企画でも営業でも開発でもなんでも良い。
自分の目指す部署につながるように適当に言う。
相手が「本日はその担当部署の者は帰宅しております」と言われたらラッキー。
「通常は何時ごろまでいらっしゃるのでしょうか?」と聞けばいい。
その部署の残業時間は確定したようなもの。
もし「少々お待ちください」と言われて問題はない。
電話代わった相手に◌◌関係の会社だと伝えた後に「その地域を回ったときにご挨拶に伺いたいと思っています。後日、アポイントのお電話させて頂きたいのですが、いつもは何時ごろまで会社にいらっしゃいますか?」と言えばいいだけ。
もし「緊張して電話できない」とか「万が一、声でバレたらどうしよう」って思う人は友人に頼めばやってくれるよ。
友人にこのページ見せて「電話してここを読んでくれ」って言えばOK。
実際におれも友人に頼まれて電話したこともあるしね。
完全週休二日制と書いてあるのに・・・
これは友人が転職しようとした時の話。
新卒で入社しノルマがきつい営業の仕事をしていたが、3年後に転職を決意した。
営業という職種は変えるつもりはないが「どの業界がいいかなぁ」って迷っていた。
そんな時「この会社ってどう思う?」と相談を受けた。
友人曰くその会社はワインの営業する会社らしい。
「はぁ?なにそれ?どんな仕事?そもそも売るターゲットは誰?個人?お店?」
まったく何の仕事か分からなかったが、友人の目には魅力的な言葉があった。
それは”完全週休二日制”。
前の会社も土日が休みだったが、ノルマが厳しく友人は休みの半分は出社していた。
だから”完全週休二日制”に憧れたらしい。
おれは「何をやっているかイマイチ分からんし、”完全週休二日制”ってのも怪しくないか?」って言ったら「土日で電話かけてみてくれ」と頼まれた。
「めんどくせーっ」て思ったがその日が土曜日だったからすぐに電話をしてあげたよ。
そっからは即興コント。
その時は求職者のふりをした。
「あーもしもし。○○と申します。現在御社は求人募集は行っていますか?」
「はい、募集中です」
「あのーわたしくまだ会社に在籍しておりまして、失礼ですが書類選考が通った場合、土日に面接して頂くことは可能でしょうか?」
「はい。土日でも対応しています」
「・・・・」
対応しちゃ駄目じゃん!っていうか土日に電話でちゃダメじゃん!
友人に「明日の日曜日もやって。やって」と言われたらから次の日も電話してあげた。
そして友人にこんな風に伝えた。
「業者のフリして電話したよ。しっかり対応してくれた。印象としては『しっかりした会社』だったが、土日は『しっかり出勤』だ。お前が行きたい営業部署に電話したから間違いないよ」
友人はきっぱり諦めた・・・・。
要は求人なんて半分はウソ。
しっかり自分で足を使ったり、行動して確認すべきってこと。
本当に残業が嫌な人は内定後に再度確認せよ
面接の時に「残業時間は何時間ですか?」とは聞きにくい。
まだまだ「残業できない=やる気がない」というイメージを持っている人がいる。
「そのイメージがおかしい!」文句言っても始まらない。
面接の時は「内定を出す・出さない」の判断権は会社側にある。
内定を出した後は「入社する・しない」は判断権はこっちにあるんだから、ようやく会社と対等な立場になる。
入社前の最後の確認チャンスは面接時ではなくて内定後だよ。
残業だけを調べるのは意外と簡単。
「もうライフワークバランスもクソもない会社に転職は無理」という人は試してみてくれ!
まとめ
- 求人に記載されている残業時間はウソだと思え
- 残業時間の真実を知るためには、会社に行くか電話して確認すること。
- 残業時間の最終確認は面接ではなく内定後に行うこと。(特に残業で痛い目をみた人は後悔する転職をするな)
残念ながら転職って嘘やごまかしが普通にあるし、残業時間に限った話ではない。