ここからは余談となります。
このシリーズでは多くの「極悪人」が登場し、「なんて酷い業界だ!」と身も震えることだと思います。
しかし、このブログでは業界論に発展させ、そのトータルな腐敗ぶりを僕も糾弾してきましたが、僕は最近、やはり考えるところがあります。
「結局、誰が一番悪かったのか?」
『WUG』というプロジェクトの息の根を止めたのは誰か?
それは結局、(元)avexのH氏だと結論づけるしかありません。
他の人間も確かに酷い。しかし、他にはそれなりの「公の理由」が立てられなくはありません。
S氏はL社の自衛のため。
M氏は「親会社」の利害のため。
N氏・I氏そしてM社は、単に仕事の依頼を受けたため。
しかし、ただひとり、理由が出てこない人間がいます。
H氏です。
「~せざるをえなかった」という理由がないのです。
もう一度確認しましょう。僕から『WUG』の原作権を奪った「親会社」は、しかし、『WUG』の監督権をも奪った訳ではありませんでした。
これは双方で交わした念書にも明記されてあります。
じゃあ、僕を監督の椅子から引きずりおろしたのは誰か?
その権利があるのは、H氏ひとりです。
更に、じゃあ何故?
理由は?
それが見つからないのです。
この「極悪人」の中で、唯一「不可解」な動きをしたのが、H氏なのです。
仮に、原作権を奪われようとも、僕が監督のまま残っていれば、いろんな制約はあるでしょうが、『WUG』は大きな変化や、更には崩壊がなく進められたはずです。
どんな理屈をごねようが、僕がいるからこそ形になった『WUG』なのですから、僕を監督から降ろすというのは、漫画作品からその作者を降ろすようなものです。
誰が見たって、作品の崩壊を予想するでしょう。
しかし、それができなかったのがH氏です。
思えば、彼が一番欲の皮がつっぱり、そしてバカだったのでしょう。
『WUG』を独り占めしたかった。
「帝王」として君臨したかった。
それ以外の「理由」が見つかりません。
因みに彼の出身大学はあの安倍晋三と同じらしいです。
高校時代はイギリスに留学していたのだとか。
かなりのお坊ちゃんだったようです。
その辺、H氏をアベと重ねてしまうのは、僕だけでしょうか?
公の利益も、果ては個人の利益までも考えられない。
ただ偉そうにしたい、ふんぞり返りたい。皆に言う事を聞かせたい。
彼の中にあったのは、ひたすらその「権力欲」「独占欲」だけだったのだと思います。
だからこそ、「新章」が崩壊するのに気付くや、OA中にもかかわらず遁走。
制作を全うする責任すら放棄したのです。
そして、しかも「新章」が崩壊すべくして崩壊したことに、ギリギリになるまで気付くことができませんでした。
『WUG』製作委員会のトップなのですから、当然の帰結ではありますが、H氏こそが最大の「戦犯」です。
その驚くべきボーンヘッドと幼稚な「王様ごっこ」に、全員が翻弄されたのです。
最後になりますが、Ordetをずっと世話していただいた方が最近ヒアリングしたところによると、WUG七人の解散も、H氏の逃亡でWUGのプロデュース・マネジメントが完全に頓挫したのが引き金だったようです。
「壊した」というならば、確かに彼は何もかもを「壊し」て、そして逃げたのです。
同窓のアベが、同じことをしてのけないよう、祈るばかりです。