田中恒成、木村戦に続く打撃戦も覚悟 運命の田口戦へ公開練習】
◇プロボクシング▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・田中恒成―同級4位・田口良一(16日・岐阜メモリアルセンター)
WBO世界3階級王者・田中恒成(23)=畑中=が11日、名古屋市内の所属ジムで公開練習を行い、挑戦者で元WBA&IBFライトフライ級(48・9キロ以下)王者・田口良一(32)=ワタナベ=打倒へ、順調な仕上がりを見せた。この日は新調のシューズを履き、父・斉(ひとし)トレーナー(51)相手のミット打ちなどで大粒の汗。「あとは体重を落とすだけ。やりたい練習がしっかりできた。ケガもなく、かなり順調」と充実した表情だ。
今回は、年間最高試合にも選ばれた昨年9月の前王者・木村翔(30)=青木=との打撃戦を制して奪ったフライ級王座の初防衛戦。田口とはお互いがライトフライ級だった17年末に対戦が内定していたが、田中自身のケガで流れた経緯もあり、「THE FATE(運命)」と銘打った試合用ポスターも完成した。木村戦のような序盤からの打ち合いについても「想定はしている。田口選手が出てくる可能性はある」と準備万全。「前の試合(木村戦)を乗り越えたからこその自信がある」と言い切った。通算成績は田中が12勝(7KO)、田口が27勝(12KO)3敗2分け。