イエメン
~ サユンとその周辺 Say'un,Shibam&Tarim ~

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アメリカがアフガン攻撃を開始したのは、イエメン時間では夜だった。

その時点でイエメンにいた外国人の話を2つ。
2人ともブロンドの白人。

翌朝のサナア旧市街。
子供が、腰に挿しているジャンビーヤ(半月刀)を抜いて、
「アメリカ、このやろー!」と、切りかかってきた。
慌てて、「違う違う、自分はドイツ人だ。」と言うと、
あっさり刀を戻して、そのまま手を差し出し、
「イエメンへようこそ !!!!」。
ころっと、ニコニコで握手を求めてる超歓迎ムード。
この両方への単純さ、子供とはいえ、まさにイエメン。

南東部の田舎に滞在していたベルギー人。
前夜まで、地元の人たちとカードをしたりと楽しく過ごしていた。
翌朝起きたら、みんなよそよそしい。
誰も口を利いてくれないし、近寄っても来ない。
手のひらを返したような人々の態度に戸惑っていると、
警察が来て、身の安全が保障できないから、
すぐに町を出て、サナアに行くように言われた。
彼は、首にカフィーヤ(イエメン人が頭に巻いている布)をしていたが、
それは、この町で、フレンドだの兄弟だの和気アイアイとしていた時、
イエメン人がくれたものだそうだ。

身の危険は全く感じなかったが、
私は、アデンからムカッラ、サユンを旅して、
このベルギー人の話を、リアルに思い出すことが、何度となくあった。



ムカッラ。建物を中心とした町の美しさは、サナア・タリムと並んでイエメンで1番だと、個人的には思う。 これもムカッラ。暑かったのであんまり動き回れなかったが、気候のいいときに是非もう1度行ってみたい美しい町。うしろに写っている岬を回りこんだ辺りから見る家々と海は特に美しかった。
ムカッラからサユンに向う道。 岩陰に集落。
イエメン東部もまた、家やモスクのスタイルが違う。
このエリア独特の女性の装束。
全身忍者のような黒ずくめで、背の高い麦わら帽をかぶる。その土地の気候風土に根ざして理にかなっているのは十分解かるのだが、人間ではなく人形か何かのように見え、最後まで馴染めなかった。
モスク。
東部のモスクは、まぶしいばかりの白でオシャレな感じ。宗教施設の発するいかめしさや威圧感がなく、文化的な感じがする。
写真を撮ってると手を振ってきたサユンの人。
イエメン人のほとんどはこんな感じだった(だから安全か、というとそれはまた話が違うが)。後ろは、お墓(霊廟かな?)。東部独特のスタイル。
サユンのお城。
東部は、そのエリアだけで生活が完結、よそ者がほとんど来ない土地、という感じがした。もともと昔ながらの考え方が強く支配していることに加え、時節柄、外国人の、しかも女が一人で、となると泊めてくれる所がほとんどなかった。そんな中、世が世なら王様だったおじいさん経営の宿が泊めてくれた。
お城からのサユンの町の眺め。
意外にも、内陸のサユンは日差しだけが強烈な感じで、海辺のアデンやムカッラのような異様な暑さはない。がやっぱり強烈には暑いが。日中の1番暑い数時間は、店もほとんど閉まり、町は死んだようになる。ウロウロしてるとパトロールの警官にアブナイから宿に戻るように言われたりする。それくらい全く人がいなくなる。
夜明け。
そんなことなので、サユンの町が活動するのは夜明けから午前中と、夕方から早い夜まで、といった感じ。
タリム。
小さい町だがとても建物の美しいところで、サユン周辺ではここが1番のお気に入り。
タリム。
休業していたがタリムのホテル。
次に行くときはこの町に滞在したい。
タリム。
タリム。 日中人は見かけない。お茶屋にやって来ると、テーブルや木陰でみんなくつろいでいる。
スズメが来て、餌をついばんで、またさっと飛んでいってしまうような感じで、ヤギが来て、葉っぱを食べて、またどこかに行ってしまう。
夕暮れ間近で荒涼とした感じ。 東部スタイルのtomb。
これと左の写真、見るたびにキリコの絵を思い出してしまう。
世界遺産シバーム。
ムカッラからサユンに向ってくると、突然目の前に現れる。そんなこと知らなかったので、本来ならものすごく感動するはずなのに、当時私は、小指を立ててモモを触ってくるドライバーと奮闘中、それどころじゃない状態だった。でも、そんな車窓事情なので、ムカッラ→サユンは助手席がベスト。イエメンでは、ほとんどと言っていいくらいチカンはいなかった。念のため。
外から見ると、砂漠の中に青空を背負ってそびえ立つ要塞のように美しい建物群のシバーム。
でも、中に入ると、風通しの悪さと日当たりの悪さ、子供と家畜の多さで空気がよどんで臭い。
個人的には、間違っても中には泊まりたくない。
上でも書いたが、
高くビッシリと建てられた、要塞のようなシバームの建物群。実際その通りなのだが、それは、外から見るには大変美しいが、中は、アラブ世界には珍しい風通しの悪さとなる。
加えてものすごい数の家畜が、その狭い空間にうごめいているので、とにかく臭い臭い臭い。
サユン→マリブ→サナアの道。
ここを通れば、朝サユンを出て午後にはサナアに着く。途中のマリブ周辺にやっかいなエリアがあるようで、サユン→サナアはその状況次第、許可は下りたり下りなかったり。私のときはムリに取った許可だった。
案の定、マリブを過ぎた辺りでこの旅行中1番マズイ、という雰囲気のシーンに出くわした(一瞬のことで深刻ではないが)。その1、2ヵ月後くらい(?)、マリブ周辺で、政府と部族勢力との間で銃撃戦が起きた。

“イエメン”  サナア旧市街
“イエメン”  サナア周辺
“イエメン”  サアダと武器マーケット(イエメン北部)
“イエメン”  アデン
“イエメン”  アデンからムカッラへ
“イエメン”  イエメン南部

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