悪魔城ドラキュラ・キャッスルヴァニア@801板避難所 テキスト保存庫 LAST UP 2017/08/13
※ 当掲示板に投下された作品を収納しています。
黄昏のカデンツァ (※ラルフ×アルカード) | ||
「待て」その声を聞いたとき、ラルフ・C・ベルモンドは背筋に氷のような緊張が走るのを覚えた。 | ||
「外してくれ」冷たい指先が額をかすめ、閉じた目にうすく光がさした。 | ||
「とにかく、わたしは総主教にはすべてを話します」別れ際に、サイファはそう言った。 | ||
その日、珍しく、アルカードは強情だった。「なにも困ることはないだろう」 | ||
「──おい」茂みの奥で、何かがかすかに身じろぎする気配がした。 | ||
「ほら、ここだ」ラルフ・C・ベルモンドは重い扉を押し開けて客人を導き入れた。 | ||
翌朝、予定通りに、ラルフは朝食を呑みこむように片づけるが早いか、エルンストがやってくる前に席を蹴り、急ぎ足で西の小塔に向かった。 | ||
──誰かを抱く夢を、見ていた。 | ||
その晩、ラルフは荒れた。普段はほとんど足をむけない遠い街まで行き、最初に目についた酒場に入って、エールとワインを浴びるほどに呑んだ。 | ||
木立を抜けると、しだいに前が明るくなってきた。小鳥の声が聞こえる。 | ||
黒い胴着の留め金を一つずつ丁寧にはずしていく。下の白いシャツの前を開くと、まばゆいほど白い裸体が白日の下にさらされた。 | ||
光り輝く時間が、ゆっくりと過ぎていった。 | ||
「結婚?」耳のはしに引っかかった言葉に、ラルフ・C・ベルモンドは思わず顔をあげた。 | ||
扉をしめ、向かいあって座ったあとも、アルカードは顔すらあげられなかった。 | ||
「アルカード──アドリアン。いったい……?」 | ||
アルカードは目を開き、ラルフの腕からゆっくりとすべり出た。 | ||
ラルフは目を覚ました。 | ||
「ここまででいいわ。ご苦労様」前を歩いていた下女はとまどったように振り返った。 | ||
不穏な沈黙が流れた。稲光のあと、雷鳴がとどろくまでの間の張りつめた静けさのようだった。 | ||
──それからちょうど一か月後、ベルモンドの若当主と、コンスタンティノープルから来た高位の貴婦人との婚約が発表された。 | ||
「アルカード、……アルカード?」 気がかりそうな呼び声に、ようやくアルカードは現実に引き戻された。 | ||
ベルモンド家には翌日の夕暮れ時に着いた。 | ||
『……覚えていますか、わたしは、サイファ・ヴェルナンデスです』 | ||
黄昏のカデンツァ 番外編 (※ラルフ×アルカード) | ||
番外編 小夜曲 完 | 「何も考えなくていいんだ」とラルフ・C・ベルモンドは言った。 | |
サーヴァント・ワルツ (※ラル×アル前提リヒ×アル) | ||
「はい、できあがり」 明るい声でマリアは言って手を離し、二、三歩下がって、作品のできぐあいを上から下からためつすがめつした。 | ||
晩餐までは、ほぼこともなく進んだ。 | ||
テーブルをひっくり返さんばかりにわめきかけたリヒターの怒鳴り声は、マリアの強烈な蹴り一発で喉の奥へ押しこめられた。 | ||
審判の鎮魂歌 (※ジャッジ軸 ラルフ(悪伝前)×アルカード(月下後)) | ||
審判の鎮魂歌 完 | どこまでも続く灰色の森の中を、彼は歩きつづけていた。 | |
煌月の鎮魂歌 (※1999年 ラルアル前提 ユリウス×アルカード) | ||
白い部屋だった。彼の目にはそれしか映っていなかった。 | ||
空虚な部屋だった。外のけばけばしさや騒々しさからは想像もつかないほど厳しいまでに簡素で、本一冊、色のあるもの一つおかれていない。 | ||
悪夢を見ている気分だった。それとも麻薬の夢か。コカインもヘロインもやったことはある。もっとキツいやつも。酷いやつも。 | ||
おおまかに言って、最悪な旅だった。ほぼ誰にとっても。 | ||
見るからにおびえた顔のメイドが先に立ち、強面のSP二人があとに続いた。 | ||
「触れ、だと?」ユリウスの声にはすでに危険なほどの怒気がこもっていた。 | ||
夢だと、最初からわかっていた。それでも醒めることはできなかった。 | ||
自動車はずいぶん長い間森の中を走り続けるように思えた。 | ||
ユリウスはゆっくりと階段を下りていった。 | ||
ボウルガード夫人に車椅子を押され、自室へ戻る最中、ラファエルは一言も口をきかなかった。 | ||
石畳の上にブーツが音をたてた。「試練の通過は本人の帰還によってのみなされ、かつ証立てられる」 | ||
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Minciuni si Adevar. (※マティアス←レオン プラトニック) | |
主よ。騎士の称号を捨てた私が今更何を、と思われても致し方の無い事とは思います。 | |
<1> 停滞中 | 『永遠の夜』――名を冠するに相応しく、辺境に広がっていた森には朝が訪れる事は無かった。 |
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Awake (※ネイサン×ヒュー) | |
――1830年初秋。ワラキアのとある湖畔に佇む修道院が、牢獄として利用される事となった。 | |
――最近、早すぎる埋葬の件数が多くなっている気がする…… | |
――ヴァチカンであのように詰られたからと言って、やはり今のお前は危うすぎる。 | |
「ちぃっ!」 スケルトンが骨を投げ大動物の頭蓋骨であろうか、床や壁に張り付いて口腔から冷たい炎を発している骨が間を待たずにネイサンに向かって攻撃してきた。 | |
その頃、儀式の間を目指して上へ行くため奈落階段を駆けあがり足場に張り付いているボーンヘッドの冷たい炎を避けつつ、ヒューは | |
目の粗い岩のレンガに覆われ、水が轟音を上げている空間があった。 | |
ゴーレムを倒し小休憩をとった後、ネイサンはモーリスの救出はおろか、共闘すべき仲間に邂逅するも去られた事で自棄にはならないものの、 | |
「行ける。行けるぞ! ははは!」 | |
「人間の癖に他人を愛する事を知らないお前には相応しい趣向だろう?」 | |
月光を室内に取り込むための明かりとりが部屋を照らしているだけで、あとは初老の男が精気の抜けた姿で祭壇の簡素な柱に縛られ、 | |
――俺は強い。強くあるべきだ。何故なら俺は聖鞭の継承者たる家系に生まれ、貴族でないにしろそれなりの羨望と賞賛を勝ち得てきた家系の嗣子だからだ。 | |
ヒューが力なく魔性に潰され洗脳されている間、ネイサンは他のエリアより崩壊している感を覚える地下保管庫をひた走り、鍵を探し続けていた。 | |
全て己の足で踏破出来る所を廻った。もう奈落階段の中途しか道が残されていない。 | |
「来たか…ネイサン。」 | |
――師匠!「はっ」――幻聴か……今は何時だろうか? | |
「くっ……階段が途中で切れていて移動するにも往生する」 | |
「何だ……この荒れ果てた世界は?」 | |
第18話 完 | 再び地鳴りが辺り一面に轟くと、三人は音のした方に目を向けた。 |
アルカード君の大冒険(※仔ラルフ×仔アル) | |
昔々…ある国にとても仲の良い親子が住んでいました。 | |
そんなある日のことです。いつものように仲良くお昼の食卓を囲んでいたドラキュラ夫妻とアルカード。 | |
「う……。あれ?ここは……?」 | |
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原作準拠 ★単発/短編 | ※カプ傾向 | |
「ならば、俺がその気にさせてやる…行くぞ!!」 途端、視界は暗転した。 | マクシーム×ジュスト | |
うらうらと暖かい春の午後…ベノレモンド家の図書室は大きな窓から入ってくるそよ風と陽光でいっぱい。 | ラルアル/リヒアル/仔ヨアアル | |
「やめてくれ! お前をこれ以上傷つけたくない! ヒュー!!」 | ヒュー→ネイサン | |
白い部屋だった。彼の目にはそれしか映っていなかった。白。ただ一色の白。 | ユリウス×アルカード | |
朱く焼けていた西の空が少しずつ薄闇に染まっていくのを、アドリアンは自室の窓から眺めていた。 | ドラキュラ×アルカード | |
人は、すぐに死ぬ。 私を置いて逝く。 | リヒアル(※ラル→転生→リヒターで月下後同棲中) | |
──はるか昔の物語である。 | ドラキュラ×リサ | |
娘がやってきてからどれとほどの時間が経つのか、男は意識しなかった。 | ||
それは嵐の夜であった。 | ||
幸福な日々は河のようにすぎていった。 | ||
〈死〉はほとんど姿を見せなかった。 | ||
「息子よ……教えてくれ」 業火の中に塵となって薄れていきながら、魔王は夢見るように呟いていた。 | ||
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パラレル ★単発/短編 | ※カプ傾向 | |
住めば都のキャスバニ荘 停滞中 | 「閉店…ですか?そりゃまたどうして…せめて俺が卒業するまでは続けてくださいよ」 | 無し |
朝、教室に行ったらなんだか奇態な液体のつまったガラス瓶が並んでいた。 | ラルフ×アルカード | |
「ジュスト──────────おおおおおお!」 | ||
その男はただ立ちつくし、脂汗をかいていた。 | ||
「ああ、やっぱりいたわね。ジュストが反応はドラキュラ荘のほうへ行ったって言うから、 | ||
まず板チョコを削って細かくする。 | ||
そして夜更け、とある裏町の暗い路地に行き倒れている男がひとり。 | ||
「んー……ちょっと右手肩まで上げてくれる? そうそう。どう? きつくない? ひっかかる感じとか」 | ||
「フルリレロ」 「…フリルレロ」 | ラルフ×アルカード | |
むかしむかし、あるところに。シンデレラというなまえの、うつくしくこころやさしいむすめがおりました。 | アルカード受 | |
「今夜はあのお城で舞踏会があるのよ。お城にはそれはそれはもう素敵な王子様が住んでいて… | ||
悪魔城シンデレラ伝説3 停滞中 | 「…これでは『シンデレラ』というより…」 | |
「と、いうわけでパーティ【Vania】が結成されたわけですねお義父さん!」 | ラル×アル/リヒ×アル | |
「待てっ!」「いくらなんでも剣を振り回している状態で近づけると思っているのか!?」 | ネイサン→←ヒュー | |
刻印・月輪 ひとつ屋根の下 1話 停滞中 | ドラ学園前のマ○クにレポートを作成するためノートパソコン持参で来店したシャノア。 | |
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2ch本スレ過去ログhtml | |
2005/12/04(日)~2006/02/04(土) | |
2006/02/02(木)~2006/04/18(火) | |
2006/04/17(月)~2006/07/26(水) | |
2006/07/25(火)~2006/12/31(日) ※容量オーバーで終了 | |
2007/01/02(火)~2007/06/26(火) ※容量オーバーで終了 | |
2007/06/26(火)~2007/12/25(火) ※dat落ち | |
2008/01/01(火)~2008/05/16(金) ※容量オーバーで終了 | |
2008/05/15(木)~2008/10/13(月) ※容量オーバーで終了 | |
2008/10/13(月)~2009/04/16(木) ※容量オーバーで終了 | |
2009/04/16(木)~2010/03/18(木) | |
2010/03/17(水)~2010/10/16(土) | |
2010/10/15(金)~2011/05/31(火) | |
2011/05/30(月)~2012/06/09(土) | |
2012/06/07(木)~2013/11/18(月) ※980オーバーdat落ち | |
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