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【政治】

県民投票「尊重を」68% 辺野古「支持せず」48% 全国世論調査

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 共同通信社が九、十両日に実施した全国電話世論調査によると、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、七割超が反対した二月の県民投票結果を政府は「尊重すべきだ」とした回答は68・7%に上った。「尊重する必要はない」は19・4%。内閣府が発表した一月の景気動向指数で後退局面に入った可能性が示されたことに関連し、景況感を尋ねると、景気回復を「実感していない」は84・5%で「実感している」は10・1%にとどまった。

 安倍内閣の支持率は43・3%で、前回の45・6%から2・3ポイント減。不支持率は40・9%だった。

 厚生労働省による毎月勤労統計の不正について、組織的な隠蔽(いんぺい)を改めて否定した特別監察委員会の再調査結果に「納得できない」との答えは70・7%に達した。「納得できる」は13・1%。ただ「分からない・無回答」も16・2%いた。

 昨年一月の毎月勤労統計の調査方法変更を巡り、首相官邸の意向が影響したとの指摘を否定する政府の説明に関しては「信用できない」68・4%、「信用できる」14・7%。「分からない・無回答」は16・9%だった。

 十月に消費税率を10%に引き上げるとの安倍晋三首相の方針に反対は54・4%、賛成39・9%だった。反対は前回から3・4ポイント増で、賛成5・1ポイント減となった。

 県民投票結果に絡み、辺野古への移設を進める政府の姿勢を問う設問では「支持しない」48・9%に対し「支持する」は37・2%。安倍首相の下での憲法改正について反対51・4%、賛成33・9%だった

 夏の参院選比例代表の投票先は、自民党32・3%(前回36・1%)、立憲民主党10・0%(同10・3%)など。

 政党支持率は自民党が前回比2・3ポイント減の38・3%、立憲民主党は1・9ポイント増の10・5%だった。公明党4・3%、共産党3・7%、日本維新の会2・7%、国民民主党0・8%、希望の党0・7%、社民党0・7%、自由党0・3%。「支持する政党はない」とした無党派層は35・2%。

◆自民支持層で「尊重を」58%

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る県民投票で移設反対が七割を超えたことに関する設問を支持政党別で分析した。自民党支持層では「尊重すべきだ」が58・5%に対して「尊重する必要はない」は27・9%にとどまった。公明党支持層では、尊重を求める回答が73・4%に上り、不必要は20・3%だった。

 政府が結果を尊重すべきだとした回答は、立憲民主党支持層で86・6%に、共産党支持層で91・5%に達した。「支持する政党はない」とした無党派層では73・0%だった。

 

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