【芸能・社会】星野源、3万5000人と恋ダンス 男性5人目の5大ドーム制覇2019年3月11日 紙面から
歌手で俳優の星野源(38)が10日、福岡市のヤフオクドームで、大ヒットアルバム「POP VIRUS」を引っ提げた自身初の5大ドームツアーのファイナルを迎えた。男性ソロアーティストによる5大ドーム制覇は桑田佳祐、小田和正、福山雅治、EXILE ATSUSHIに次いで5人目。ファンとの心の距離を近く感じさせる“アイデア”を満載した全8公演のステージで33万人を楽しませた。 開演と同時に暗転した花道中央のセンターステージに、スポットライトを浴びた星野が登場。幻想的な雰囲気の中、ギターの弾き語りによる「歌を歌うときは」をしっとりと歌い上げ、星野ワールドが幕を開けた。 ツアーは2017年のアリーナツアー以来となるが、20万人を動員した当時でさえチケットの大争奪戦となったため、「より多くの人に見てもらえる場を作りたい」という星野本人のたっての希望で5大ドームツアーが実現した。 歌手活動を初めたばかりの2010年に「FUKUOKA BEAT STATION」で開催したライブはファンが200人だった。「今回、即日完売で3万5000人! 本当に感慨深い。ありがとう!」と大きく成長して帰ってこられた喜びを伝えた。 昨年12月に発売した「POP-」は、オリコンの週間アルバムランキングで4週連続1位を獲得。所属レコード会社によると現在までに55万枚を出荷、まさにタイトルどおりのすさまじい“感染力”でセールスを拡大していった。 その魅力を生でたっぷりと伝える大舞台。アリーナ席後方にもセカンドステージを設置したほか、映像のカメラマンにふんし、三塁側の客席すぐ近くにサプライズ登場する心憎い演出も。大歓声を浴びながら「いい景色だなぁ」とニッコリ笑った。 本編のクライマックスで、自身も出演した16年のTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌「恋」を歌った際は、社会現象にもなった「恋ダンス」の振り付けをファンと一緒に踊った。続けてブレークのきっかけとなった「SUN」、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の主題歌「アイデア」などヒット曲の連続で畳み掛けると、客席のボルテージも最高潮に達した。 「ドームで(ライブを)やるって言ったら、知り合いから(客席が)『遠いよ』『寂しいよ』って言われたんですが、寂しいことは全くなくて、みなさんとの距離が近い、すばらしいドームライブだったと思います」。深々と頭を下げながら星野は「いい景色。目に焼き付けておかなきゃ!」と感無量の様子だった。
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