輸出が認められていない「和牛」の受精卵などを中国に持ち出そうとしたとして、警察は9日、大阪府八尾市にある焼き肉店の経営者の男ら2人を逮捕した。
全文を読む
輸出が認められていない「和牛」の受精卵などを中国に持ち出そうとしたとして、警察は9日、大阪府八尾市にある焼き肉店の経営者の男ら2人を逮捕した。
家畜伝染病予防法違反などの疑いで逮捕されたのは、大阪府八尾市にある焼き肉店の経営者・前田裕介容疑者(51)と、無職・小倉利紀容疑者(64)。
警察によると、前田容疑者は、知人だった小倉容疑者に依頼し、去年6月、和牛の受精卵などが入ったストロー形の容器およそ350本を、検疫を受けずに大阪から中国・上海行のフェリーで持ち出そうとした疑いがもたれている。
逮捕前の前田容疑者「僕の知り合いが中国人だったんです。受精卵を運んでくれないかと。持っていくこと自体がだめなものだと思ってなかったものだから」
受精卵などは、徳島県の畜産農家から流出したとみられていて、経営者の男性は取材に対し、去年2月ごろ知らない男性から持ち掛けられたと話している。
流出元の畜産農家「受精卵を譲ってくれんか、あるかって。まとめて買うから安くしてくれと(言われた)」
前田容疑者らは容疑を認めているが、警察はまだ、中国側の関係者らの特定はできておらず、今後、押収した書類などを分析し、不正な取引の経緯を調べることにしている。
要約に戻る