土塀を守ってきた薦を取り外す職人=長町1丁目の長町武家屋敷跡
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金沢職人大学校の実習生ら約40人は9日、長町武家屋敷跡で、冬の間、雪から土塀を守ってきた薦(こも)を取り外す作業に取り組んだ。観光客らが足を止めて見入り、城下町が春の装いに変わる様子をカメラに収めた。作業は10日まで行われる。
薦は幅3・6メートルで昨年12月、総延長約1・1キロに約500枚が掛けられた。この日は実習生や修了生、県造園業協同組合の職人が、薦をつるす縄をはさみで手際よく切り、次々とリヤカーに載せて回収した。
同組合の吉村務理事長によると、暖冬だった今年は雪が少なく、薦や土塀に傷みはほとんど見られなかった。