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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]中山牝馬S フロンテア、ついに重賞クイーンに 

2019年3月10日 紙面から

ウラヌスチャーム(右)と激しく競りあうフロンテアクイーン(中央)=中山競馬場で

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 「第37回中山牝馬S」(GIII・芝1800メートル)は9日、中山競馬場で行われ、5番人気のフロンテアクイーンがゴール前の叩き合いをハナ差制し、重賞初制覇を飾った。2着は3番人気のウラヌスチャーム、さらに首差の3着が11番人気のアッフィラート。1番人気のノームコアは7着に敗れた。三浦皇成騎手(29)=美浦・鹿戸雄、国枝栄調教師(63)=美浦=はともに同レース初勝利。

 節目のJRA通算700勝にリーチのかかった三浦の最後のひと押しが、フロンテアクイーンをようやく“銀メダル”の呪縛から解き放った。重賞で2着止まりに終わることここまで実に5度。外から猛然と追い込んできたウラヌスチャームをハナ差退けて初めての重賞タイトルだ。

 完璧な騎乗だった。ハナまでうかがう先行馬が多くハイペースを織り込み済み。そろっと出て中団で脚をためた。手応え抜群の4コーナーでも我慢。先に押し切ろうと抜けだしたフローレスマジックを目標に、一気に外から襲いかかった。

 「持ったまま上がってこられたし、追い出しも我慢できた。それが最後の接戦につながったと思う。700勝? 朝から勝ちたいと思っていたが、ここは冷静に馬のことを考えました」と三浦は会心の笑顔だ。

 国枝師も好騎乗を絶賛。「完璧に乗ってくれた。700勝だって? すごいね。皇成の行いがいいんだよ、きっと。前回マーフィーが積極的に乗ってくれていたから、手応えもよかったからね」。もちろん春の大目標はヴィクトリアマイル(GI・東京・5月12日・芝1600メートル)。間に福島牝馬Sを使うかは、状況を見て判断する模様だ。 (若原隆宏)

◆三浦がJRA通算700勝

 9日の中山競馬11Rをフロンテアクイーンで制し、三浦皇成騎手(29)=美浦・鹿戸=がJRA通算700勝を達成。史上62人目、現役29人目。「山あり谷ありでしたが、周囲の支えがあって達成することができて良かったです。今後はGIを勝ちたいですし、年間100勝も達成したいです」とコメント。

 

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