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【芸能・社会】

イノッチ「特捜9」新章 来月10日スタート、7日にSPも

2019年3月10日 紙面から

新シリーズへの意気込みを語った井ノ原快彦(上段右)と寺尾聰(同左)。下段は左から伊東四朗、名取裕子、里見浩太朗

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 アイドルグループ「V6」の井ノ原快彦(42)の主演で昨年放送されたテレビ朝日系連続ドラマの新シリーズ「特捜9 season2」が水曜午後9時枠で4月10日にスタートすることが決定した。2006年に「警視庁捜査一課9係」としてスタート。昨年に現タイトルで井ノ原が主役となり、名優・寺尾聰(71)も班長として加わった。東京都内のスタジオで収録に臨む2人に、新シリーズへの意気込みを聞いた。

 関東地区で14.0%の高い平均視聴率(ビデオリサーチ調べ)をマークした刑事ドラマが帰ってくる。井ノ原が演じる警視庁捜査一課特別捜査班の刑事・浅輪直樹は、今シリーズ第1話で巡査部長から五級職警部補に昇進。階級とともにドラマの内容もパワーアップする。

 「普通に考えて、一気に昇進することって、警視庁がざわつくぐらいのことなので単純にうれしいですけど、何かそこにたくらみがあったりとか、なぜ僕が昇進していくのかっていうことも後々面白い話になっていくと思います」と井ノ原は予告した。

 前シリーズでは“内勤”だった班長の宗方朔太郎(寺尾)も今回は積極的に現場に出て浅輪たちをサポートする。

 「俺(宗方)なんて昇進なんて考えないでルールを無視した捜査をしていたと思う。だから彼(浅輪)にはそういう泥をかぶってほしくないっていうのがあって…」。班長の心情を察しながら寺尾がつないだ言葉には、井ノ原への信頼と期待が込められていた。

 「井ノ原という、この男と仕事ができてとっても気持ち良くて、こいつのためならひと肌でもふた肌でも脱いでやりたいという気に自然にならせる。また、力んでいない男なの。それが主役、スターなんだと思う」

 井ノ原も幼少期に「西部警察」を見ており、寺尾が演じたリキこと松田猛の殉職にショックを受け、リキの絵を描いて仏壇に飾っていたほどの寺尾ファンだった。そんな人生の大先輩から愛情たっぷりのエールをもらった。

 「真ん中に居る人(主役)は負担も多いわけだから、かなりわがまま言っていいと思う。その結果、ドラマが面白く『跳ねていく』。理屈じゃなくて、1時間のドラマの中で跳ねてる感じってやっぱり見ている方に伝わるんだよね。意識的に作っていかないといけないんだけど、見せられない意識っていうものもある。スタッフや周りのキャストに迷惑かけてもいいから、おまえはもっとわがまま言え。もっとめちゃくちゃ言え!」

 自分中心のドラマであっていい。“顔”となれ-。班長の言葉に、井ノ原は「今年、跳ねますよ!」と力強く返答しながら「今年は平成の最後で(ドラマの)途中から(新元号に)変わっていくわけですよね。世の中が変わっていく瞬間だから、どんな化学反応が起きるか楽しみです」と胸を躍らせていた。

 (江川悠)

◆来月7日にスペシャル

 新シリーズの放送に先駆け、4月7日午後9時からは“序章”となる「特捜9スペシャル(仮)」も放送される。ゲストとして、名取裕子(61)が演じる警察庁審議官の神宮寺桃子が久々に登場する。鑑識の伊東四朗(81)や警視総監の里見浩太朗(82)も出演。

 “9係”時代、おなじみの顔だった神宮寺は、さらに階級の高い警視監となって特捜班の前に登場。ある捜査を依頼するが、それをきっかけに浅輪たちは窮地に追い込まれていく。

 

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