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【サッカー】

浦和、今季3戦目で初勝利 興梠13年連続ゴール

2019年3月10日 紙面から

松本-浦和 後半、PKを決める浦和・興梠=サンアルで

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◇J1第3節 浦和1-0松本

 浦和はFW興梠慎三(32)のPKで松本に1-0で競り勝ち、今季J1初勝利。湘南を下した鹿島も初勝利をマークした。名古屋は終盤にオウンゴールで勝ち越して3-2でG大阪に勝ち、開幕3連勝。札幌はアンデルソンロペス(25)の4ゴールなどで清水に5-2で大勝し、磐田を2-1破った大分とともに勝ち点6とした。

 動じず、沈めた。後半27分、PK。興梠がボールをセットすると、GK守田が歩み寄り、話し掛けてきた。「結構、やってるよね」。興梠の記憶によれば、守田とのPK対決は計4度目。しかも、2016年5月には1度、阻まれている。守護神のささやきによって、苦い思い出が脳裏をよぎる中、重圧と向き合い、乗り越え、背負う看板の大きさを証明した。

 「絶対に決めてやろうと思った。外しているイメージもあってプレッシャーをかけられたけど、打ち勝つことができた」

 短い助走に緩急を付けた。ボールを一切見ず、守田から視線を外さない。興梠が仕掛けた駆け引きに相手は我慢できず、先に左へ動いたのを見て、あっけなく右隅へ流し込んだ。8年連続2ケタ得点のJ1新記録へ、今季公式戦5試合目で生まれた初弾だった。

 「この1点は自分にとって大きい。次戦から自分のプレーが楽しみ。気持ちのモヤモヤがスッキリしたね」。生粋のストライカーはゴールを奪い、安堵(あんど)の“開幕宣言”を口にした。

 面目躍如の決勝弾はJ1リーグ13年連続ゴールとなり、歴代6位のJ1通算139得点の三浦知良(横浜FC)にもあと3点と迫った。「フォワードが勢いづいたら、チームにとっても良いこと。試合に出るからには良いプレーをして、点を決めなければいけない」。興梠がゴールを重ね、浦和を上昇気流へ引き上げる。 (松岡祐司)

 

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