山口真帆

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 NGT48メンバー・山口真帆(23)への暴行事件を巡る一連の騒動が、元関係者らのSNSの不適切投稿で混乱に陥っている。AKB48劇場支配人の退任が発表された細井孝宏氏が一夜明けた8日、グループの公式サイトで謝罪した。事件については、第三者委員会で事実関係を調査している段階。今月半ばにも結果が公表される見通しだが、細井氏とともに発表された前NGT48劇場支配人・今村悦朗氏の契約解除には、ファンから不安な声も出ている。

 細井氏は「お詫び」と題し、「元関係者による昨夜のTwitter投稿により、ご不快に思われた多く皆様に私からもお詫びを申し上げます。大変申し訳ありませんでした(原文のまま)」と謝罪。続けて「NGT48の事案に関して第三者委員会での調査中という状況の中、また、メンバーやスタッフが厳しいご批判をいただきながらも頑張ってくれている中、立場や責任のある私が軽率な行動を取ってしまいました」と反省した。

 騒動のきっかけは、初代AKB48劇場支配人・戸賀崎智信氏が6日深夜に今村氏、細井氏との会食の写真などを投稿したことだ。

 戸賀崎氏は6日、この会食に関連して、メンバーの山口が昨年12月に暴行被害を受けたNGTの事件について、「色々聞いた。みんなぐたらない報道に惑わされないように。」(原文のまま)など会食についてツイッターで投稿(既に削除)。これにSNSで批判の声が続出し、被害者である山口も、今村氏らを批判するツイートをリツイートする形で“不快感”を示したことも、批判に拍車をかけた。

 7日夜、AKB48やNGT48などを運営するAKSは、細井氏の退任と前NGT48劇場支配人・今村氏との間の契約を解除すると発表。

 細井氏は「お詫び」文で、会食について「私自身、この状況下でNGT48前支配人と食事に同席するのはいかがなものかと躊躇する気持ちもありましたが、同じ支配人として活動を共にしてきた元NGT48劇場支配人への個人的な思いもあり、元関係者も含め、その場に参加しました。最終的に参加を決めたのは私自身ですので、何の申し開きもございません」と説明した。

 運営側の素早い対応にファンからは契約解除などを厳正な処分として評価する声もある一方、第三者委員会の調査に支障が出るのでは、と不安視する声もある。

「今村氏はNGT劇場支配人として山口や暴行した男性2人(不起訴)と警察を含めてやりとりをしていた人物です。事件後、ファンの前に姿を見せておらず、1月に行われたNGTメンバーの保護者説明会も不在で、批判を浴びていた。今村氏が運営会社に在籍していればいつでも話を聞けるでしょうが契約解除となればそうはいかない。第三者委員会の調査に『支障が出るのでは?』という声が出るのも無理はない」(関係者)

 事件発覚後の1月14日にNGT劇場支配人だった今村氏は運営会社・AKSの東京本社の「取締役室」付けに異動。メンバーのマネジメント業務に直接関わる部署ではないが、NGT48ならびにAKB48グループのサポートなどを行うことになっていた。

「立場的には、今村氏はもうグループと一切関係のない人物になってしまった。もちろん道義的責任は今後も残ると思いますが、これから第三者委員会が今村氏から調査しようとしても、説明を拒否する可能性もあるかもしれない」(前同)

 第三者委員会が2月1日に設置された際、事件に関連する事実関係の調査及び原因の究明について、直接的な原因のみならず、背景となる要因等も調査すると発表。調査期間について1か月半をめどとしており、今月半ばにも結果が発表される見通しだ。

 果たして、真相解明に影響を及ぼしてしまうのだろうか――。