トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

京田やっちゃった… 9回チャンス広げるも2塁で憤死

2019年3月10日 紙面から

メキシコ-日本 9回表1死一、二塁、上林の右飛タッチアップで二塁を狙った一走京田はタッチアウトでゲームセット=京セラドーム大阪で(伊藤遼撮影)

写真

◇侍ジャパン強化試合 日本2-4メキシコ

 (9日・京セラドーム大阪)

 若手主体の侍ジャパンはメキシコに2-4で逆転負けし、初戦を落とした。中日・京田陽太内野手(24)は9番・遊撃でフル出場。9回1死一塁から左前打したが、続く打者の右飛で二塁を狙って憤死。積極策が裏目に出た。10日の第2戦も京セラドーム大阪で行われ、先発は日本が原(ヤクルト)、メキシコはバレダと発表された。

      ◇

 京田が「9番・遊撃」でフル出場し、最終回にチャンスを広げる左前打を放った。「それまで差し込まれていたんですけど、うまく打てました」と、最終打席に出た納得の一打を振り返った。

 無安打のまま迎えた9回1死一塁で打席に入ると、初球からバットを振り抜いた。149キロのシュートを左前に落とす技ありの安打。稲葉監督の「失敗を恐れずにのびのびとやれ」との言葉を胸に、それまでの打席同様に積極的に初球から狙っていった。

 その直後だった。上林の右飛で二塁走者が三塁へ向かう。京田も迷わず二塁を狙ったが、憤死。これで試合が終わった。井端内野守備走塁コーチが「場面を考えたらどうかなと思いますが、積極的な走塁なので責めることはしません」と理解を示す。京田自身も「(次の打者の)西川さんは足があるので、1点でもと思ったのですが…。でも積極的にいった結果なので」と前を向いた。

 一昨年秋、侍のフル代表デビュー。「2年前にこの雰囲気を味わえたので、今回は余裕ではないですけど落ち着いて取り組めています」と、大舞台に臨む心境も変化した。内野陣には大学ジャパンとして日米大学野球を戦った吉川尚、大山もいて「また同じユニホームを着られてよかったです」と、気心の知れた同学年との再会に気持ちもリフレッシュできている。

 「いい準備をして次につなげたいと思います」と10日の第2戦を見据えた京田。前回の侍ジャパンから精神的にも成長した京田が明日こそ、チームを引っ張ってくれるはずだ。 (谷大平)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ