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【ドラニュース】

根尾、プロ初打席は三振 メッセ相手に一歩も引かず

2019年3月10日 紙面から

阪神-中日 5回表無死二塁、鋭いスイングを見せる根尾(伊藤遼撮影)=鳴尾浜球場で

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 期待の黄金ルーキーが大きな一歩を踏みしめた。中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が9日、春季教育リーグ阪神戦(鳴尾浜)に「6番・指名打者」で先発出場。待望の実戦デビューは阪神の開幕投手が決まっているメッセンジャーの前に、1打数無安打1四球と快音は響かなかったが、首脳陣は積極性を高く評価した。

 物語のようにうまくはいかなかったが、すがすがしい表情で確かな一歩を刻み込んだ。竜党だけでなく球界のファンが待ち望んだ根尾のデビュー戦は、1打数無安打1四球。それでも、「一球も無駄にしない気持ちで打席に入りました。打ち損じはありましたが、振っていけた感覚はありました」と振り返った。

 記念すべき“プロ初打席”は2回2死だ。打席に向かう直前、素振り用の金具が取れなくなるハプニングがありながらも平常心だった。相手は虎のエース・メッセンジャー。2ボールから139キロをファウル、続く126キロスライダーに空振りすると、最後は142キロ真っすぐを空振り…。結果は三振でも、ストライクはすべて振った。

 「経験したことない角度からボールが来た」。こう振り返ったメッセンジャーとの対戦だが、5回無死二塁で迎えた第2打席でも姿勢は変わらない。結果は四球だったが、ストライクゾーンにきた2ボールからのストライクはフルスイングでファウル。百戦錬磨のエースに一歩も引かなかった。

 予定の2打席を終えて安打という結果は出なかったが、首脳陣の評価は高かった。小笠原2軍監督は「あれだけ振れたなら十分。試合の雰囲気も味わえたからね」と言えば、森野2軍打撃コーチは「これから彼は1万打席くらい立つことになると思うけど、その人たちはみんな名球会入りしている。きょうは彼にとっての第一歩」と発言。日本球界で公式戦1万打席以上は中日OBなら立浪和義、谷繁元信の2人。偉大な先輩たちと同じ素質を感じ取っていた。

 

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