輸出が認められていない「和牛」の受精卵などを中国に持ち出そうとしたとして、大阪府内の焼き肉店経営の男らが逮捕された。
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輸出が認められていない「和牛」の受精卵などを中国に持ち出そうとしたとして、大阪府内の焼き肉店経営の男らが逮捕された。
家畜伝染病予防法違反などの疑いで逮捕されたのは、大阪府藤井寺市の焼き肉店経営・前田裕介容疑者(51)と、無職の小倉利紀容疑者(64)。
警察によると前田容疑者は、知人だった小倉容疑者に依頼し、去年6月、和牛の受精卵などが入ったストロー型の容器およそ350本を、検疫を受けずに大阪から中国・上海行きのフェリーで持ち出そうとした疑いがもたれている。
逮捕前の前田容疑者「僕の知り合いが中国人だったんです。受精卵を運んでくれないかと。持っていくこと自体がだめなものだと思ってなかったものだから」
受精卵などは徳島県の畜産農家から流出したとみられていて、経営者の男性は取材に対し、去年2月ごろ、知らない男性から持ち掛けられたと話している。
流出元の畜産農家「受精卵を譲ってくれんか、あるかって。まとめて買うから安くしてくれと(言われた)」
前田容疑者らは容疑を認めているが、警察は、中国側の関係者らの特定はできておらず、今後、押収した書類などを分析し、不正な取引の経緯を調べることにしている。
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