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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]金鯱賞 9カ月半ぶり出走 プレミアム、2歳王者復権へ

2019年3月8日 紙面から

 「第55回金鯱賞」(GII・10日・中京・芝2000メートル)に2年前の2歳王者ダノンプレミアムが昨年の日本ダービー6着以来9カ月半ぶりにターフに戻ってくる。度重なる故障を乗り越え、ようやくたどり着いた復帰舞台。条件は厳しいものの、陣営は盤石の態勢が整ったと強調。いきなりモノの違いを見せつける。「第53回フィリーズレビュー」(GII・10日・阪神・芝1400メートル)にココフィーユ(牝3歳、美浦・斎藤誠)が、桜花賞の優先出走権獲得を狙って西下。パートナーは、先週JRA騎手として待望のデビューした藤井勘一郎騎手(35)=栗東・フリー。15年6月にトゥクソムC(韓国GIII)で斎藤誠師からエスメラルディーナの騎乗依頼を受けて勝利しており、勝負根性抜群の関東の快速娘をエスコートする。

◆陣営、気後れなし

 復権をかけて再起戦に挑む。17年の朝日杯FS(GI)をデビューから3連勝で制し、最優秀2歳牡馬に輝いたダノンプレミアムが金鯱賞で9カ月半ぶりにターフへ戻ってくる。昨年5月の日本ダービー6着以来で常識的には厳しいが、陣営は簡単に引き下がるつもりなどない。

 調教をつけた川田が「無事に帰ってきてくれてホッとしています。いい内容の最終追い切りができましたし、この馬らしい動きでした」と笑顔を見せれば、猿橋助手も「先週しっかり時計を出していますし、今週はしまいだけ。本当にいい動きでしたね」と状態の良さをアピールした。

 昨年初戦の弥生賞を快勝し、デビューから4連勝。当時の2着が、のちのダービー馬ワグネリアンだったことを考えれば、プレミアムの強さがはっきり分かる。だが、ここから試練が待っていた。挫石で皐月賞回避を余儀なくされ、ぶっつけとなった日本ダービーは6着と初めて土がついた。

 その後も秋の復帰戦に予定していた天皇賞・秋に間に合わず、先延ばしたマイルCSも爪の不安で取りやめとなり、放牧へ。これは中途半端な状態で使いたくないという陣営の判断。あくまでもプレミアムの底力を信じていればこそだ。

 自身も含め、5頭のGIホースが顔をそろえた金鯱賞。「強いメンバーとの戦いとなりますが、この馬の力を出せれば」と猿橋助手。そのまなざしは、プレミアムの復活Vを信じ切っている。 (花岡敦史)

 

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