魔界転生(1981年)
なんかこれ、聞いたことある。
あ、窪塚洋介でリメイクしてたヤツね?
早速ウィキペディアを見てみたら、柳生十兵衛が千葉真一パパで、天草四郎が沢田研二で、監督は深作欣二。
公開1981年の映画なので、まだジュリーは30代前半で色気たっぷりの頃じゃないですか!
しかも衣装アドバイザーが辻村寿三郎⁉︎
ジュリーと真田広之のキスシーンもあるの?
やだ、そんなの観なくちゃダメじゃない!
ちなみにYouTubeで公式にあがっている予告でもキスシーンが観られます。
原作は小説なのですが、今の感覚からするとアニメ的なSF時代劇って感じでしょうか?
天草四郎(沢田研二)が蘇り、細川ガラシャや宮本武蔵などを味方に従えて、徳川の世に復讐を果たそうとする。
それを食い止めようと戦う柳生十兵衛(千葉真一)。
妖刀村雨が出てきたり、伊賀の忍者の霧丸(真田広之)が出てきたり、と中二病心をくすぐりますが、中二病なんて言葉が生まれる何十年も前の作品。
時代劇には馴染みの無い私から観ると、若い子並みにピンと来ない部分はあります。
動きがリアルというより、歌舞伎っぽいし、言葉遣いが古めかしくてよく聞き取れない…
が、子供の頃にネタのように見聞きした
「エロイムエッサイム」
の元ネタがこの映画だと知り、なるほどー!となりました。
沢田研二の真田広之のキスシーンは、真田広之ってキレイな受けの顔もしてるのねぇ、と惚れ惚れ。
伊賀霧丸は結局心を捨てられず、親しかった柳生十兵衛の仲間に戻って共に戦うのですが、この2人の師弟関係っぷりも萌え。
そして、兎にも角にも千葉真一がカッコいい!
真剣佑より濃いお顔ですが、目の中に星が飛んでるところは親子ですねぇ。
声が低いのは酒灼け?
当時30代後半だと思うのですが、目力の強いイケメンで、渋い演技も素敵ー。
ラストの燃え盛る江戸城で柳生十兵衛が父親と戦い、更に天草四郎と戦うシーン、大迫力でした。
これ実際にセットを燃やして撮影したそうですが、役者のすぐ側で燃えた柱が落ちてくるし、炎がかすめてるし、よくこんな撮影したわ…すごい…
私はイマイチ千葉真一の出演作を観たことがなく、真剣佑のパパだと知ってからも、なんとなく時代劇やヤクザ映画やアクション物に出ていた肉体派ってイメージでした。
でもしっかりと演技をしている姿を観て、カッコイイ実力派俳優さんだったんだとちゃんと分かりました!
そりゃ長年のファンがいるわー。
若い子は「新田真剣佑は千葉真一を越えた」とか言ったりするけど、全然まだまだ越えてないよ…
また、真田広之にアクションのイメージがありませんでしたが、里見八犬伝同様、さすがの身のこなし!
私が子供の頃は単なるイケメン俳優で、なおかつ葉月里緒奈と不倫したイメージしか無かったわ…。
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あの美しいお顔で天草四郎やるの、めっちゃ良いと思うんですけど。
ちょっと筋肉落とさないとダメだけども!
今からリメイクしない?と思ったら、昨年舞台があったんですね。
柳生十兵衛は上川隆也、天草四郎は溝端淳平で。
堤幸彦監督が演出だったようなので、それこそ、天草四郎は新田真剣佑でやってほしかった!
あの柳生十兵衛役を演じた千葉真一の息子が、今度は天草四郎を演じてリメイクって、めっちゃ良かったはずなのにー。
若い方に「昔の邦画はスゴイ」とか言っても、響かないだろうと思います。
私も若い頃そうだったし。
昔の映画の話をする人って、知的ぶってる感じして鼻に付くんですよねー。
「当時は娯楽が無かったから、すごく見えただけでしょ?」
とか思っちゃうし。
でも、色々な映画を観てきた今、改めて自分が赤ちゃんくらいだった頃の映画、産まれる前の映画を観て
「あー、こりゃ今の邦画はダメだって千葉真一パパも言うわ」
と思いました。
巨匠と言われる人の作品を観ると、映像美が半端ない!
めちゃくちゃお金と時間をかけて、こだわって美を表現してる!
今の邦画ももちろん良い作品はありますが、全体的に
主演女優や俳優の見た目の美しさ
表情や仕草、台詞回しの演技
脚本や演出のクオリティ
で判断されているなと思います。
でも昔の邦画を観たら、その辺りはクリアしていて当然で、更にスクリーンに映える色遣いや構図で撮影されていて、「美術」って感じがしました。
そうかー、実写でこういう表現をするお金が無い分、日本はアニメーションに力を入れていったんだなぁ。
新田真剣佑の出演作にはスイーツ系が多いですが、いやー、こんなのパパは切ないよね…
パパと真剣佑は全くタイプが違う役者さんですが、出演作のクオリティが段違い過ぎて、そういう世の中にしてしまった原因の一つに自分もいると思うと申し訳ないです…
ちょっと最近の単純明快なスイーツ映画慣れした方には退屈に思える映画かもしれませんが、そういう方には「里見八犬伝」をオススメします。
その後「魔界転生」を観ると、SF時代劇の面白さと、迫力ある演技と映像を堪能出来るかもしれません。
そうそう、今は「大迫力」って言うと「CG技術がスゴイ」ってイメージだけど、昔は「大人数で一糸乱れぬ戦闘シーンを撮影する」とか「怪我人が出るレベルの迫真のシーンを撮影する」ってイメージでしたね、と、忘れていた感覚を思い出すことが出来ました。
そういえばInstagramでこんな千葉真一パパの写真を見つけました。
ロスのスタジオ?機材レンタルオフィス?で撮影されたもののようですが、うーん、千葉真一はあと10年はこのまま元気そうだし、時代劇でも現代劇でも、友情出演じゃなくちゃんとした役で演技を見たいなと思います。
そういう企画出てないのかな?
息子の新田真剣佑ファン女子も、往年の千葉真一ファンも喜ぶと思うんですけどね。
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