免疫チェックポイント阻害剤は5社が
凌ぎを削っているようですが、
乳癌の臨床試験が行われていて、
現在、承認
認可の可能性があるのは、
ロシュ社のアテゾリズマブと、
メルク社のキイトルーダ でしょうか。
ロシュ社のアテゾリズマブ、商品名は
テセントリクと名付けられたのですね。
2018年度には日本でも認可申請する方向で
中外製薬さんは動いているようですね。
2017年4月の米国がん学会の年次集会で、
トリプルネガティブ乳癌に対する、
第1相試験の中間報告がされたのですね。
▼アテノリズマブ 第1相試験
・転移のあるトリプルネガティブ乳癌患者
112名
・奏効率 10%
・奏効期間 21ヵ月
・OS 1年 41%、2年 22%、3年 22%
・重大な副作用 11%
・初回で治療を受けた方が、奏効率高い。
(26%対7%)
・PD-L1発現が多い方が奏効率高い。
(13%対5%)
・課題は、アテゾリズマブの効果が期待
できる患者を特定するバイオマーカー開発
ーーーーー
現在、日本でも、第III相試験が実施中
(募集中)ですね。
▼NCT02425891 第III相試験
・試験予定期間 2015年6月 ~ 2020年4月
・未治療の転移性又は手術不能局所進行性の
トリプルネガティブ乳癌患者を対象
・アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)と
nab-paclitaxelの併用を
プラセボとnab-paclitaxelの併用と
比較するランダム化プラセボ対照
国際多施設共同盲検第III相試験
【参加資格ポイント】
・ 手術不能の局所進行性又は転移性に対する
化学療法又は全身標的療法の施行歴がない
・ PS 0又は1
・ 測定可能病変を有する
・ 自己免疫疾患でない
・ 脳転移していない
・ 脳転移していない
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