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【首都圏】

沖縄出身の歌手ら 平和語る 練馬で来月5日 ジョイントライブ

普天間かおりさん(右)と、朗読する絵本を手にする井上麻矢さん=東京都台東区で

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 沖縄県出身のシンガー・ソングライター普天間かおりさん(45)が四月五日、東京都練馬区の練馬文化センター小ホールで作家井上ひさしさんの三女でこまつ座代表井上麻矢さん(51)とジョイントライブを開く。透明感のある声で沖縄の心を歌い続ける普天間さんと、舞台を通じて命の重みを演じ続けるこまつ座が歌と朗読、トークショーで平和への祈りを届ける。 (五十住和樹)

 こまつ座「戦後“命”の三部作」のひとつと言われる「木の上の軍隊」(二〇一六年十一月)で、女優として初舞台を踏んだ普天間さん。中城村(なかぐすくそん)出身で、子どものころから祖母(86)に沖縄戦などの話を聞いて育った。「いつもは青く輝く中城湾が軍艦で埋まって真っ黒に見えた。壕(ごう)の中で身を潜めた家族を流れ弾が襲い、父が目の前で亡くなった」。どんなことがあっても戦争は駄目と「私だけでなく沖縄の子は皆、そう教えられて育った。平和を音楽で伝えるのはライフワーク」という。

 高校二年の時に上京して以来東京で暮らす。最近は本土の人たちの沖縄への関心は高まっていると感じるという。だが、二月二十四日の県民投票で名護市辺野古の米軍新基地への反対票が多数を占めたにもかかわらず政府が建設への姿勢を変えないことに、「これは沖縄の問題ではなく私たち国民の問題」と伝えたいという。

 ライブは「つたえたいことがあります 平和への祈り 家族への愛」と題してまず、普天間さんがオリジナル曲などを歌う。井上ひさしさんの絵本「子どもにつたえる日本国憲法」を麻矢さんが朗読、二人のトークショーと続く。当日は午後六時半開演。全席指定で五千円。チケット販売は練馬文化センター=電03(3993)3311。

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 東京新聞読者五組のペアに入場券をプレゼントします。はがきに「歌と語りのジョイントライブ希望」と住所、氏名、電話番号を書いて東京都台東区柳橋一ノ三〇ノ五ノ五〇三、こまつ座まで。当選者発表はチケット郵送で替えさせていただきます。

 

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