- ミクニシオリ
- 26歳女子フリーライターです。20のマッチングアプリを常に使いこなし、港区ホームパーティにもパパ活おじさんにもネットヤリチンにも取材しに行くため恋愛観がこじれまくった自称恋愛マスター。 得意な話はクソ恋愛ディスとセックスの話です。 Tw……
「デートする場所と時間をアプリ内で指定できる」という、他のアプリにはない機能で人気を集めているマッチングアプリ「Dine」。
デートするレストランはアプリ上で選ぶことができ、おいしくてインスタ映えするお店もたくさん。
そのため、「どうせ食べるならおいしいものがいい♡」という港区女子たちや、仕事が忙しくてなかなかデートの時間を事前に決められないバリキャリ女子たちの間で話題になっています。
しかし、そんなDineにも「すぐ会える」からこその地雷男が潜んでいるかもしれない…!?
今回は、Dineを使って地雷男にひっかかってしまった人のリアルな体験談を聞いて参りました!
高級レストランで食事♡(保育士・24歳)
最近はインスタグラムに力を入れていて、おいしいものを食べに行ってはインスタ投稿、が私のマイブーム♡
行きたい食事スポットは東京カレンダーやリトリップなどでいつもチェックしています。Dineはそういったグルメ界隈の人気店が登録されているので、気に入って使っていました。
「行きたいな」と思っているレストランを登録しておき、「僕も今日、ここに行きたい!」と思った人からお誘いが来る、という形でマッチングするDine。
毎回お高めなレストランに自腹で行くのはキツイけど、男性とならちょっと多めに出してもらえるかも♡なんて下心もちょっとあって、週末は少しお高めなレストランを指定するようにしていました。
そしてある日、私がずっと行きたかった丸の内の高級レストランでのデートのお誘いが、アプリ上で来たのです。
しかも! お相手のプロフィールには「おごります」の表示が…!
ピャチェーレのディナーを奢りで!そう思ったら嬉しくて、相手のプロフィールはあまり確認せず、「こんな高級レストランをおごってくれるのなら誰でもいいや♡」と軽い気持ちでOK。早速丸の内に出かけました。
来た男性は30代半ばのイケイケ風。シャツのボタンは第3ボタンまで開けちゃう系。
クラッチバックに白いズボンというセレブ風ファッションで、お金がありそうな印象を持ちました。タイプではなかったけれど顔も悪くなく、「ラッキー♡」と思い食事を楽しみました。
コース料理の食事は肉も魚も全部とろけるようなおいしさ。相手との会話もそこそこに、おいしい料理の味はしっかり堪能し、写真もしっかり撮ってご満悦。
そして、問題はお会計のときに起きました。
食事も済み、時間も遅くなってきたので、そろそろお会計かなと思い、気を使ってお手洗に立ちました。普通はこのタイミングで離席すれば、スマートに会計は終わっている、そう思っていたのですが…。
席に戻るとどうやらお会計は済んでいるようで安心して、いつもどおり「ごちそうさまです♡」と言おうとした、その時。
「ごめん。1万円だけもらっていいかな。今現金なくってさ…」
い、一万円? それじゃあほぼ割り勘じゃん。そう思いましたが、1万円というキリのいい数字を言われてしまったら、持っていないとは言えません。さすがに「おごりますって表示あったじゃないですか」とまでは言えず、結局「あ、じゃあこれで…」と1万円を渡しました。
奢りだと思ったから、貴重な金曜日の夜をその男のために使ったのに…!「おごります」表示だけを信用するのではなく、しっかりと言質をとらないとダメだ…そう思った夜でした。
「当然向こうが出してくれるもの」というのは早計な思い込みです。自分のお財布がキツイなら、「最近ちょっと金欠で…」くらいのジャブは先に打っておくべきかもしれません。
待ち合わせ場所に彼は…(広告代理店・28歳)
仕事で忙しい日々を送っている私は、長いこと彼氏がいません。相手を探す時間も、誰かと遊びに行く時間もなかなか取れないからです。
マスコミの現場にいる私のスケジュールはいつもその日によります。思ったよりスケジュールが詰まってしまう日もあれば、モデルや先方の都合で急に午後休取得…なんていう日も。
Dineはその日急に飲みたい!というときでもすぐに人が見つかるので、そういった急な暇を持て余したときに使っています。
その日も土曜出勤していたのに、午後から予定がパーに。何もすることがなかったので、Dineを見ていると、ちょっといいなと思える人が近くで暇しているようでした。そこで、その人とディナーに行くことになりました。
私が指定したレストランは人気があり土日は入るのが難しかったので、コースで予約をして待ち合わせ場所に向かいました。
でも…。
その日、彼は待ち合わせ場所に現れませんでした。
途中で面倒になったのか、私のことがタイプでなかったのか、何かの詐欺なのか。理由は分かりませんが、もう予約時間まであと10分という時間。コースの直前キャンセルは、キャンセル料100%支払い。
仕方なく、オンナ一人で高級なディナーを楽しみました。おいしい料理も、ドタキャンが理由で一人で食べているのだと思うと、なんだか味がよくわからなくなりそうでした。
知らない人と約束して待ち合わせるということの大変さや、怖さを知った気がします。
Dineのような即会う型のアプリは、相手との関係性が全く構築されていないままにデートをすることになるので、このような「蒸発」もたまにあるのが現状です。
予約はなるべく自分で取らず、相手に任せるようにするのが損をしないための防衛手段でしょうか。
奢りを釣り餌に、しつこく…(学生・22歳)
あまり食に興味がなかった私ですが、Dineを使ってから都心のおいしいごはんに少し詳しくなりました。高級なものより、おしゃれなカフェの方が好きな私。しかし、その日デートすることになった男性は、恵比寿の有名なレストランを指定してきました。
とても自分に払える金額のレストランではなかったので、断りを入れようとしましたが、「俺がおごるから気にしないで」と後押しされて、レストランで食事をしました。料理はとてもおいしく、その分とても高かったようですが、年上の男性だったので、おとなしくお言葉に甘えることにしました。
そして、会計が済み帰ろうとした時に、「もっと一緒にいたい」と言われました。すぐに「あ、ヤリモクだ」と思ったので、振り切って帰ろうとしましたが…。
「こんなにお金使わせておいて、一夜も一緒にいてくれないわけ?」と嫌味を言われました。3万円もするディナーをおごってもらった後なので何も言えず口ごもっていると、「ホテルも全部出すから」と言われ、断りきれずその人とホテルに行ってしまいました。
いやいや行ったホテルだったので、行為にも全く気持ちよさを感じず、なんだか風俗嬢にでもなった気分でした。上手い話にはなにか裏がある、そんな教訓を得た夜でした。
高級ディナーを釣り餌に、セックスを断りづらくする…悪質なヤリモクですね。
先にお金を出してもらっていると、こちらもそういった引け目を感じざるを得なくなるので、なんでも「奢ってもらえるならラッキー」と考えるのは早計かもしれません。
即デートのアプリは手軽な分危険もたくさん…!
Dineのような、メッセージのやり取りよりも「まずは会いたい」という形のマッチングアプリは、手軽にデートできるというメリットもありますが、その分相手との関係性が全く構築されないままデートすることになります。
そうすると、お互いに「どうせ良く知らない人だし…」と責任感のないデートが行われる可能性もあり、そういった理由で当日ドタキャンの蒸発も、ワンナイトのヤリモクも起きてしまいやすいのです。
フィーリング重視の人には、すぐ会えるDineは使い勝手のいいアプリと言えますが、「よく知らない人と会う」という危機感も、心のどこかで持っていたほうがいいのではないかと思います。
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